2013年11月17日

Neal Casal & Bruce Hughes live in Kamakura

また運よく東京出張の日程にちょうど重なった、ニール・カサールとブルース・ヒューズのライヴ。ニールはこの日が日本公演最終日で翌日には帰国、ブルースは来日したばかりでこれから日本各地を回ることになるという、ちょうどこの夜、このタイミングでしか実現できなかった組み合わせ。一昨年のジム・ボジアとスクラッピー/ブルース/マット以来の夢の競演だ。

僕はニールのアルバムは近作を3枚持っていただけで、この来日に合わせて予習用に数枚買い足したばかり。知ってる曲は聴けばわかるけど、タイトルや歌詞を覚えるほどには聴き込めていない。ブルースにいたっては、リゼントメンツのCDを何枚か持っているけど、こちらも予習用にソロアルバムを一枚先月聴いただけ。そんな程度の乏しい知識でどれだけ楽しめるかわからなかったけど、こんなのを観られる機会はもしかしたら二度とないだろうと、東京での会議を早々に切り上げ、鎌倉に向かった。

友達に一緒に取ってもらったチケットは比較的いい整理番号だったけど、そんなにわかファンのおっさんが一番前に陣取るのもはばかられたので、正面二列目のベンチシートを確保(ゆったりもたれて座ってられるというのがもっと大きな理由)。周りは見知った顔ばかり。「どうせおかわりするんでしょ?ボトルの方がいいんじゃない?」との松本さんの誘惑に抗えず、赤ワインのボトルを入れて小さく乾杯。

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開演予定の19時半を15分ほど過ぎたところで、物販スペース(?)あたりで知り合いのお客さんたちと話していた二人がようやく楽器のところに来る。ブルースが右側に座り、くすんだ白のフェンダー・プレジションと、ギルドのアコギ。左側のピアノ前のニールは赤いギブソンES339と同じくギブソンのアコギ。まず一曲目は、二人ともアクースティックでブルースの曲から。

一曲ごとにそれぞれの持ち歌を歌い、その都度二人とも楽器を持ち換える。今までこの二人でデュオで演奏したことはなく、この日初めて会ってお互いの曲を覚えないといけなかったなんてとても思えないほど見事に息の合った演奏。もちろん二人とも優秀なセッションマンだから他人の曲に合わせて弾くのはお手のものなんだろうけど、単にスリーコードの曲とかをジャムセッションするのとはわけが違うからね。コーラスも綺麗にハモってるし。すごいや。

当然といえば当然なんだけど、ニールのエレキとブルースのベースという組み合わせが、やっぱり一番しっくりくる。連綿と続くギターソロの繊細なフレーズもよかったけど、なんといってもブルースのベースライン。決して凄いテクニックを使ってるわけじゃないのに、この箇所はこういう音が鳴っていれば気持ちいいなという音をぜんぶ的確に当ててきたり、へえここにこんなフレーズを入れるんだと新鮮な驚きを与えてくれたり、実に雄弁。松本さんがどこかに書いてたけど、本当にまるでベースが歌っているみたい。

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曲自体とヴォーカルは僕はどちらかというとニールの方が好きかな。前半でさっさと披露してしまった「You Don't See Me Crying」(一緒に観ていたN君の生涯ベスト20のうちの一曲だったはず)とかを聴いていると、なんで僕はこの人のアルバムをまだ全部集めていないんだろうと思ってしまう。ライヴ中にブルースも言ってたけど、とても沢山のアルバムを出しているから(客演盤まで入れたらきっと数え切れないほどだろう)、これから気長に揃えていかないと。

なんて思いながら聴いていたけど、本編第二部の最後に演奏したブルースの「People Ask Me」が僕にとってのこの日のハイライト。二年前の横浜のライヴで聴いて知っていた好きな曲だというのもあるけど、途中スローなヴォーカルだけになる部分でニールがソロを入れようとするのを手で制し、その後のギターソロに入るところで「そらここだ、思う存分弾いてくれ」とばかりに場をコントロールするブルース。そしてそれに応えて最高のソロを奏でるニール。確かニールが長いソロを終えようとしたところでブルースが「もうちょっと」と催促してたね。同感。あんなに気持ちいいソロ、終わってほしくなかったもの。

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30分ほどの休憩を挟んだ本編とアンコール1曲で、全部終わったときはもう22時半を回っていたはず。N君は某県までその日中に帰るのをもうとっくに諦めてるし、僕の左右のベンチシート組も二本目のワインボトルを綺麗に空にしたぐらいの長時間ライヴ。きっと、二人の曲のオリジナルバージョンをよく知っていればもっと細かい楽しみ方ができただろうなというのはよくわかるけど、こんなにほとんど何も知らない状態で挑んで、こんなに楽しめたライヴも久し振りだ。

終演後は例によって演者観客入り混じって談笑しているところを、ニールには持参した『Return In Kind』、ブルースにはその場で購入した新譜『Trapdoor』にサインをもらう。ブルースは丁寧に名前も聞いて書いてくれたし、“Keep It Real”ってメッセージも入れてくれた。「この新譜からは今日どの曲を演奏した?」と聞いたら、「1〜3曲目と、あとこれ」と確か5曲目の「Fearless」だって。

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そのブルースの新譜に加えて、取り置きしてもらっていたティム・イーストンの新譜LPとマット・ジ・エレクトリシャンの新譜CD(最近ハイレゾ音源とかに目覚め始めてしまって、どうもCDの音質だと物足りなくなってきてしまった。みんなLP出してくれればいいのに)を購入。ゴーティにはなかなか来られないから、少しでもお金落として行かないと。もうこんな素敵なライヴが観れなくなってしまうと困るからね(笑)。マットのは開演前にBGMで流れてたけど、すごくよさそうだったよ。これから帰って聴くのが楽しみ。

酔いも手伝って帰りの道中きっとしつこいぐらいに友達に言ってたのは、音楽が好きでいて本当によかったと思える瞬間があるよねってこと。ちょうど日本的にはとてつもなく盛り上がっている元ビートルズの11年振りの来日公演を観てもきっと同じように思うんだろうけど(僕の出張タイミングさえ合えばもちろん観に行きたかったんだけど)、その大興行の裏番組でひっそりとこんな贅沢な夜があったことは、ポールのライヴを観た人口の何千分の一の僕たちだけしか知らない。こういう音楽が好きでいて、本当によかった。


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2013年10月26日

Gin Blossoms live in Manila

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SugarSmashGin

マニラのライヴ情報サイトを見ていたときに、この妙な名前だけだったらついうっかり素通りしてしまっていたところだった。同じページに出ていたバナー広告に、見覚えのあるジン・ブラッサムズのロゴが小さく載っているのに気づかなければ。

ジン・ブラッサムズがマニラに来る! これは観に行かなければ。でも、そのイベント名が示唆しているように、これは彼らの単独公演でなく、シュガー・レイ、スマッシュ・マウスとの合同ライヴ、しかもどうやら広告に載っている格付けから推測すると、ジン・ブラッサムズの出番は一番最初みたいだ。他の二つのバンドのことは名前ぐらいしか知らないけど、人気度でいうとそんな順番なの? なんかおかしくないか?

例によってチケットの値段は、アリーナ席だと、日本だったら今話題の元ビートルズの公演が観られるほど。単独公演ならともかく、前座扱いのジン・ブラッサムズを観るのにちょっとそのお金は出せないよ。やむなくスタンド席の最前列。それでも結構な値段だったけどね。

チケットを買ってしばらくした頃、偶然ラジオでスマッシュ・マウスの曲がかかったとき、DJが「彼らはもうすぐマニラに来るんだ。シュガー・レイと、もうひとつ誰だっけ、えーと、とにかく3バンド合同で」みたいなことを言ってるのを聞いてちょっと唖然とした。やっぱりここではそんな程度の認知度なんだ。

そして当日。余裕を持ってオフィスを出たのに相変わらずの大渋滞で、アラネタ・コロシアムに着いたのは開演予定時刻寸前の18時55分。物販を横目で見ながら会場内へ(ちなみに売られていたのは、3バンドの名前(バンドロゴですらない)と会場名と日付だけが胸のところに書いてあるだけの、見事なまでに購買欲をそそらないお粗末なデザインのTシャツのみ)。

会場に入った瞬間、自分の目を疑ったほどに、誰もいない。空席の海。確か15000人ぐらい収容できるはずのこの大会場に、ざっと見渡しても15人ぐらいしか座ってない。一瞬、来る日にちを間違えたのかと思った。でも、さっきちゃんとチケットもぎられたし。Tシャツも売ってたし。

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上のほうを見上げると、室内スキー場で言うとさあこれから滑りますというぐらいの標高の席だけにびっしりと人が。一番安い自由席か。まあそうだよね、スティングやムラーズやPSBと違って、こんなバンドのこと聴くような客層がそう簡単に万単位(円換算)のチケット買えないよね。

とにかく、急いで損した。晩飯食ってる時間もなかったから、オフィスを出る前にたまたま配られてたクリスピークリームをひとつかじってきただけなのに。こんなことなら入場前に腹ごしらえすればよかった。しかも、そんなガラガラの会場なのに、なぜか僕の隣の席だけに既に着席していた、きっと僕とシーソーに乗ったら僕の方が浮きっぱなしになるだろうなと思われる体格のご婦人が肉マンにかぶりついてるし。周囲の空間の広さと対照的にここだけ妙な圧迫感。傍から見たらきっと僕ら一緒に観に来たと思われてるんだろうか。むう。

そのまま待つことひたすら1時間強。20時15分頃だったかな。ようやくアリーナ席が半分ぐらい埋まったかという頃合いで、これから前座のフィリピンバンドが登場するとのアナウンスが。まじかよ。今から前座? 30分演ったとして、それから本番の3組が1時間ずつだとしても、どんなにセットチェンジを急いでも終了は24時過ぎだよ。勘弁してくれよ。これはもう、ジン・ブラッサムズが終わった時点で帰るしかないかな。翌日から出張だし。

前座のバンド(カラー・イン・レッド)はまあ、歌も演奏も上手だけど、とりたてて僕の興味を大きくそそるほどのものでもなかった。35分ほどの演奏が終わると時刻は既に20時50分。日本のライヴだったらもう終了時刻と言ってもおかしくないぐらいの時間だよ。

その時点でもアリーナ席には空席が目立ったし、後ろを振り向くとスタンド席の二列目以降には殆ど誰も座っていない(僕は横側から観ていたけど、さすがにステージ正面はスタンド席もそれなりに埋まっていたけどね)。どれだけ控えめに言ってもがら空きの会場。もったいないよな。もう少し小さなハコでやればよかったのに。

前座が出てくる前からステージ上にはドラムキットとキーボードがセットしてあったから、セットチェンジにはさほど時間はかからなかった。ん? でもなんでキーボードなんて置いてあるんだ?ジン・ブラッサムズ、サポートメンバーでも連れて来てるのかな。

と思っていたら、21時15分頃に暗転し、ステージ後方のLEDスクリーンにスマッシュ・マウスのロゴが。なんと、まさかの順番変更。ジン・ブラッサムズが一番小さな扱いじゃなかったのは嬉しいけど、会場を出られる時間がこれで早くても23時過ぎになることがほぼ確定。やれやれ。

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スマッシュ・マウスとシュガー・レイのことは全然聴いたことなかったから、このライヴに来ることを決めた直後に中古でそれぞれのベスト盤を買って聴いてみたんだけど、なんだか僕には全然ひっかかるところがなかった。きっと、ライヴ映えのするバンドなんだろうなとは思うことにしておいたけど、申し訳ないがこのスマッシュ・マウスのアンコールも含めた1時間のライヴを観ても、CDを聴いたときの僕の印象はまったく覆されることはなかった。

んー、曲がつまらない。唯一かっこいいなと思ったのが、アンコールで演奏した「You Really Got Me」だというのがもう、何をかいわんやですよ。僕のとなりに座っていたカップル(ふくよかな方とは反対側)は喜んで立ち上がって観ていたから、なにか人を惹きつけるものはあるんだろうけどね。

スマッシュ・マウス終了時点で22時20分。ステージ上でセットチェンジが始まる。まずキーボードをどけて、ドラムキットの解体。おいおい、もういいから同じキットでやってくれよ。頼むよ。

別のドラムキットを運んできて、マイクスタンドやギターをセットし終わる頃にはもう22時45分。シュガー・レイを観ずに帰ったとしても家に着くのはもう1時近くになってしまうなあと思っていたちょうどその時に暗転。なんと次に登場したのはシュガー・レイ。なんと、そう来ますか。結局ジン・ブラッサムズがトリなの?

シュガー・レイはよかった。その前のバンドと比べても曲の出来が全然違うし、盛り上げ方も上手だね(客席のあおり方という意味ではスマッシュ・マウスも悪くはなかったけどね、さすが百戦錬磨だけあって)。白いスーツに黒いシャツという姿で登場したシンガーが、何曲目かでジャケットを脱いだときに黄色い歓声が上がったのにも納得できるほどの半アイドル乗り。

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後半、「カラオケ競争をやろう」と、観客席から二人の男性客をステージに上げ、ガムナムスタイル(と、あと一曲は何だったかな)にあわせて口パク・振り付けをさせる。さすがフィリピン人、そういうのは大得意で、恥ずかしがることもなく踊ったりしてたね。両方勝者だと言って、最後に二人ともにTシャツを渡してあげてたのはよかったな。途中のMCでもしきりにいろんな言葉で感謝を示していたし、なんか全然見かけによらない人たちだね。

シュガー・レイはアンコールなしで1時間。またドラムキットの入れ替えがあって、ローディーがステージ上のギターやベースを一人でゆっくりチェックしている間に日付が火曜日に変わった。それにしても、この時間でもほとんど帰る客はいないね。みんな別にシュガー・レイとスマッシュ・マウスだけを観に来たわけじゃなかったんだ。

そして、0時15分、ついにジン・ブラッサムズ登場。長かった。それまでの2バンドのときは最初は座っていたアリーナ席の客が、このときには一斉に立ち上がったのがちょっと驚き。なんだ、やっぱりそうだよね、みんなこのバンドを観に来たんだよな。

1曲目は、現時点での最新作『No Chocolate Cake』からの「Don't Change For Me」。正直言って、ドラム、特にスネアの音が、さっきまで聴いてたシュガー・レイに比べてかなり低音寄りで、なんだか演奏全体がやたらもっさりして聴こえる。リードヴォーカリストの見た目も、さっきの白いスーツにサングラスとは対照的に、ごく普通の黒いジャケットに地味なパンツのロビン。白いタンバリン片手に「さあみんな大きく手を挙げて!」みたいな盛り上げ方だし。うーん、華がないなあ(苦笑)。

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このもっさりした感じはどこかで聴いたことがあるなあと思っていたら、アルバム『Live In Concert』でいつも聴き慣れた曲の数々がどうもちょっとどんくさい演奏だと思ったのと同じだった。何が違うんだろうね。スネアの音かなやっぱり。スタジオ録音の方がもっとタイトな感じがする。

まあ、そうは言っても、やっぱりこの次から次へと繰り出されてくる楽曲のクオリティは、さっきちょっと褒めたシュガー・レイなんかとはもう果てしないほどにレベルが違う。1時間のセットだから代表曲のショーケースみたいになってしまうのは当然だけど、もうどの曲もこの曲もイントロ一発で体中しびれてしまうようなのばかり。

唯一、へえこんな曲も演るんだと思ったのが、「何故だか知らないけど、この曲が一番よくリクエストされるんだ。フィリピン以外ではね」と言って始めた「29」。うん、いい曲だよね。リクエストしたくなる気持ちはよくわかる。タイトルも言いやすいし。

このバンドのリードギタリストは、写真を見てても今このステージで見ても唯一ロックミュージシャン然としたスコッティなんだろうなとずっと思ってたんだけど、曲によって彼とジェシがそれぞれリードを取り分けてたね。特にライヴ用にギターソロをアレンジするようなこともなかったけど、元々クオリティの超高いソロばかりだから、オリジナルをそのまま弾いてるのを観るだけで感激。

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ステージからかなり体を乗り出して前列の客と握手したりしていたロビン。タンバリンを客に渡して鳴らさせ、自分は裏からもうひとつ同じ白いタンバリンを持ってくる。今度はそのタンバリンもあっち側の客に渡し、こっちに戻ってきたときにさっきの客から最初のタンバリンを返してもらう。そのときに、ロビンのほうから手のひらを出してタンバリンの客にハイタッチを求めてたのが微笑ましかったね。

ここんちのベーシスト、あんなおっさんだったっけ?と思っていたら、メンバー紹介のときに「今日のベーシストはツアー・マネージャーのギャリー」だって。どうしたんだろう。ビルまさか辞めたのかな。あるいは、飛行機に乗り遅れたか。今回のメンバーの見かけのもっさり度を一人で引き上げていた張本人もこのツアー・マネージャーだったな。

「As Long As It Matters」では、イントロが終わった時点でロビンのヴォーカルがかき消されるほどの大合唱。ロビンの嬉しそうな顔。僕もこれにはちょっとびっくり。なんだ、このバンドのこと知らないのはマニラ中であのラジオのDJだけなんじゃないのか。すごい人気じゃないか。これと、あとは「Found Out About You」と「Hey Jealousy」と「Follow You Down」かな、ロビンのほうから言わなくても観客が全部歌うみたいな状態になってたのは。みんなよく歌詞知ってるね。

途中のMCでロビンが「僕らはダラスから30時間かけて来たんだ。ほんの30分前に着いたところだよ」と。30分前が誇張なのかどうかわからなかったけど、もしかしたら、本当はやっぱりジン・ブラッサムズが最初に出る予定だったのに到着が遅れて、それで開演を一時間遅らせて、それでも来ないからスマッシュ・マウスにまずやらせて、それでもまだ来ないからしょうがなくトリ予定のシュガー・レイにも出させたのかな。そんな綱渡りみたいなブッキングするか? 下手したら今回ジン・ブラッサムズだけキャンセルなんて最悪ケースになってたのかも。

ちょっと気になっていたのは、隣のカップルの男のほうは最初の2バンドのときは楽しそうに観ていたのに、ジン・ブラッサムズには明らかに興味がないらしく、彼女が真剣に観ている横で携帯をいじったり大声で彼女にちょっかいかけたり馬鹿笑いしたり、かなりうっとうしかったこと。観たくないならもうこんな時間なんだから帰ればいいのに。と思っていたら、1時ちょっと前にまだ観たそうにしていた彼女を連れて帰って行った。彼女、せっかくいい音楽の趣味してるんだから、そんな奴とは早めに別れたほうがいいよ。

反対側のデブも1時に帰って行ったから、きっとみなさん今日は1時には帰ると決めてあったのかな。もうそんな時間だから終電とかじゃないだろうし。おかげで、一番盛り上がった最期の「Hey Jealousy」〜「Follow You Down」の鉄壁コンビは広々と観ることができたよ。

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終了。1時15分。さすがにこの時間だともうアンコールの拍手をする客もいないな。いや、でもよかった。晩飯も食わずに6時間半近く缶詰めというのはちょっときつかったけど、観に来てよかった。聞くところによるとこれでマニラ公演は何度目かみたいだから、是非次は単独で、もう少し小さいところで演ってくれたら最高なんだけどな。


Setlist 21 October 2013 @ Smart Araneta Coliseum Manila

1. Don't Change For Me
2. Lost Horizons
3. Miss Disarray
4. As Long As It Matters
5. Found Out About You
6. 29
7. Learning The Hard Way
8. Until I Fall Away
9. Alison Road
10. Till I Hear It From You
11. Hey Jealousy
12. Follow You Down
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2013年09月28日

Relient K live in Manila

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つい2-3日前、車で通りがかったとあるショッピングモールの外壁にどでかい看板が。なに、リライアントK来るの? 全然知らんかった。あとで調べてみたら、この週末3日間でマニラ市内4つの同系列のショッピングモールでライヴだって。金曜18時、土曜16時と18時半、日曜18時の4回公演。なにその新人歌手みたいなドサ回りツアー。

サイトのどこ見てもチケット代金とか書いてない。同じページに載ってるティーガン&サラとかファットボーイ・スリムとかは、ちょっと観てみたいなという気持ちを根こそぎ剥ぎ取られてしまうほどの値段設定なのに。“入場方法”を読んでみると、それぞれのモールで前日までに500ペソ以上の買い物をして、そのレシートを入場券に引き換えろと。500ペソて、1000円ちょっと? そんなんでいいの?

基本的にモール内の広場でのライヴだから、別に入場券とかなくてもぶらっと立ち寄っていくらでも周りから観られるはずなんだけど、まあそんな値段で(というか、それも基本的にチケット代ですらない)観られるならと、昨日会社帰りに閉館間際のモールに立ち寄って、ユニクロで590ペソのTシャツ買って入場券ゲット。

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さて今日。開演18時半の30分前に入場しないと権利失うよとか書いてある入場券の文句を真に受けて18時よりも少し前に行ってみたら、案の定半分ぐらいはまだガラガラ。それでも10列あるうちの後ろから2列目に座らされる。前の方はモール発行のなんとかカードのVIP席だとか。まあいいんだけどね、十分近いし、別に一番前で観たいわけでもなし。1000円ちょっとでユニクロのTシャツ付きで観に来た者が文句を言ってはいけない。

この前のイベントがここから結構南に下ったところにあるモールで16時開演だったから、この渋滞のひどいマニラで本当に18時半に間に合うのかなと思っていたけど、思いがけず18時過ぎにはローディが楽器を運び込み始めた。おお、この国でこんなに予定通りにコトが運ぶなんて。

メンバーも出てきて楽器のセットを終える頃になると、200席以上はある座席はもうびっしり。すごいな、フィリピンでこんなに人気あるんだ。CD屋でこの人たちのCD見かけたことないけど、この場内を埋め尽くした高校生ぐらいの女の子たちはCDなんて買わないんだろうな。

もうほぼ全員高校生、せいぜい大学生ぐらいの年齢。女子率7割といったところ。またどうせ僕が場内で最年長かと思いきや、ふと真後ろに僕よりご年配の方が。なんだ、その隣に座ってる女の子のお父さんか。きっと僕も含めてこのあたりの席は保護者枠だと思われているに違いない。

モールの広場だから、二階・三階から見下ろしている人たちもたくさん。あの人たちも全部数えるときっと300人ぐらいは観てたことになるね。それを4回。普通にライヴやってもちょっとした会場は埋められるはずなのに。なんで全世界で何十万枚もアルバム売って、グラミー賞にノミネートされてるようなこんなバンドがフィリピンまで来てこんなドサ(ry

開演予定時刻を10分ほど回ったところで暗転。まだモールの営業時間内なのにこんなに暗くしてしまっていいのかね。というか、このもの凄い音量で周りの店ちゃんと営業できるのか。

もう15年も前になる結成以来ずっと一緒にやってきているリードヴォーカルとギターの二人が両方マットという名前だということ以外はメンバー名も顔もほとんどわからないぐらいのにわかファンだから、そのリードヴォーカルのマット・ティーセンが登場したとき、へえ、こんなアイドル顔のくしゃくしゃ頭のすらっとスリムな兄ちゃんなんだとちょっとびっくり。まあ、アイドル顔は言い過ぎかもしれないけど、往年のダリル・ホールをちょっと思い起こさせる目鼻立ちくっきりさん。

実は彼らのCDは2枚持ってはいるものの、曲名とか全然覚えていないので、とてもセトリとか書ける状態ではない。1曲目はマットが楽器なしで歌い、2曲目からギブソンのセミアコを弾き始めた。こんな類の音楽で指弾きなのは珍しいね(リードギターのマット・フープスはピックで弾いてた)。

3曲目は僕も知ってる曲だ。タイトルわからないけど。そこで一気に総立ち。おお、やっぱりこういうのは椅子に座って聴くもんじゃないよね。僕もそこからはずっと最後まで立って観た。たまに背の高いのはいるけど、基本的に背の低いフィリピン人、しかも女子ばかりなので、9列目でも見やすい。

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「この曲は新曲だからフィリピンで演るのは初めてだけど、そもそもフィリピンに来たのが初めてだからどの曲も演るのは初めてだ」とか言いながら、7月に出たばかりのニューアルバムからの曲を何曲か演奏。びっくりしたのが、そんな新しいアルバムの曲まで客席の皆さん歌う歌う。だってこっちのCD屋に売ってないんだよ。みんなダウンロードして買ったりYouTubeで聴いたりしてるのかな。

マットTは途中で白いテレキャスターとかレスポールジュニアに結構頻繁に持ち替える。リードのマットHは基本的にストラトで確か一回だけその白いテレキャスターを弾いたかな。ラストの曲になって舞台裏からわざわざキーボードを運んできて、マットTがそれを弾きながら歌った。最後にわーっと盛り上がるべきところでそんな風にキーボードを数名でえっちらおっちら運んできてセットアップとかしてるから、マットTがいろいろ喋って間をつないでいたとはいえ、最後にちょっと間が抜けてしまったのがちょっと残念。

全体的にも、僕がCDを聴いて持っていた、溜めに溜めてここぞというところでドカッと盛り上がるようなエモ的な箇所が意外と少なく、なんとなくちょっと大味なアメリカンロックぽいなと思ってしまう瞬間がときどきあったのも少し想像とは違ったな。曲も演奏も決して悪くはないんだけど。

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右腕の前腕のあたりを怪我したのか(ちょうどギターのボディに当たるあたり)、血がにじんでいるのをしきりに気にしていたマットT。キーボードをセットしていた時に前の方の女子がバンドエイドを渡してあげていて、「ありがとう、これが終わったら貼るよ」とか言っていたのがまたなんか微笑ましかった。

1時間を少しだけ回ったあたりで終了。アンコールを叫ぶ声はあったけど、みんな意外にあっさり諦めるんだね。まあ、この後にミート&グリートとかサイン会とかあるから、ほとんどの女の子はそっちの方に関心が移ってしまっているのかも。僕も機会があればサインもらおうかなと一応手持ちのCDを持ってきてたけど、いやちょっとあの女子の列に混ざって並ぶ厚顔さは持ち合わせていないよ。

ところで、7月に出た新譜『Collapsible Lung』、アマゾンを見てもリライアントKのサイトを見てもダウンロードでしか買えないようになっていたから、てっきりフィジカルCDは出てないんだと思っていたら、なんと会場で売ってた。僕は入場するときには気づかなかったんだけど、席についてからアナウンスをよく聴いてみると、その場でCDを買った人は入場券をもらえるとのこと(しかも、後で知ったけど、前日にわざわざ500ペソの買い物をして入場券をもらった僕のエリアよりも前の方に入れたなんて)。先に言ってよ、そんなのは、どうせ買うんだから…

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『Collapsible Lung』

買って帰ってきてから既に3回ほど繰り返して聴いているこの35分ほどのアルバム、最初に通して聴いたときにはまさに今日のライヴで感じたのと同様、今までのエモ風な作りからえらく大人しくなってしまったなと思ったんだけど、繰り返して聴いているとなかなかしっくり来るようになってきた。よく作られてるよ。

モノvsステレオというレーベルからの発売だけど、配給はソニーなんだね。コロムビアロゴがついてるよ。もしかしてフィリピン盤なのかなと思ったけど、アメリカ盤だな。リサイクルペーパー風のざらっとした手触りの紙で、開くとタカアシガニみたいになる結構凝った作りのジャケ。

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明日もう一回別のモールであるけど、こないだのGPとは違ってさすがにもう一回観たいという感じでもないかな。ちょっと仕事も立て込んでるし(先々週サボったせいではありません)、このニューアルバムを聴きながら明日はうちで仕事でもしよう。
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2013年09月22日

Graham Parker live in Tokyo Pt.3

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さあ、いよいよ最終公演。前日よりもいい整理番号だったけど、前日と同じ四人掛けテーブルの同じ席に着席。友達と二人だったのに、それぞれの隣の席に鞄を置いていいですよと言われた。そうか、どうも自由席スカスカだと思ったら、あまり売れてない公演はこうやってあまり相席にならないようにするんだね。こっちは広々観られていいんだけど、演ってる方はどうなんだろう。

大貫憲章DJも前日とよく似た選曲。前日はあまりしゃべらなかったのが、この日は開演直前になって「盛り上がってくれた方が本人も喜びますので」とのコメント。ああ、やっぱり前日とかさっきのファーストセットとか、客席の反応が薄いことを気にしてたのかな、GP。せっかく前の方にいるから、ちょっと盛り上がってやろうか。

定刻どおり、前日セカンドセットとほぼ同じいでたちで登場。あれ、1曲目は前日と同じ「Watch The Moon Come Down」だ。そして、2曲目もこれまた前日と同じ「Over The Border (To America)」。まさか、昨日と同じセトリ? そんなことはしないよね。

と思っていたら、そこから「ファーストアルバムの曲をいくつか演ろう」と、「Nothing's Gonna Pull Us Apart」、「Silly Thing」と続ける。ああよかった。こうでないと、複数回観に来てる意味がないよ(いちおう「Silly Thing」の歌詞にちょっとだけ掛けてます)。

今回3公演聴いて思ったのが、ディランほどではないけどこの人も結構オリジナルのメロディーを崩して歌うようになったなと。オリジナルでは全然違うメロディーとアレンジの曲が、どれもこれもかなり似かよった感じで演奏されているから、もしオリジナルを知らない人が聴いたら、なんだか一本調子に聴こえてしまうんじゃないかなと勝手に心配してしまう。

おや?と思ったのが、『Deepcut To Nowhere』からの「High Horse」を演奏する前に、「この曲は俺のお気に入りの1991年の『Struck By Lightning』から」と説明したこと。いつもどの曲がどのアルバムからか正確に覚えてるGPにしては珍しいミス、と思ったけど、もしかしたらこの曲、本当は『Struck』のために書かれたのがボツになって、10年後の『Deepcut』で日の目を見たということなのか。それで本人の頭の中では91年の曲として記憶されてるとか。

「『Imaginary Television』はその名のとおり架空の物語ばかりで作ったアルバムだ。そこから、日本人のスノーボーダーを題材にした曲を演ろう」と、「Snowgun」を。ああそれ、そういう歌詞の曲だったんだね。あのアルバムはちょっと深く追っかけるのをさぼってるからな。ちゃんと歌詞探して聴こう。「俺はスノーボードよりもスキーなんだけどね」とGP。

「Waiting For The UFOs」の演奏前には、「これは79年の『Squeezing Out Sparks』の中でいちばん酷い曲」と紹介。はは、そんなことわざわざ言わなくていいのに。途中のコーラスのところではちょっと客席からの歌声も上がったね。もちろん僕も一応歌ったよ。

しばらく前にいつも一緒に集まる友達のために作ったミックスCDに入れた「Life Gets Better」を演奏してくれたのは嬉しかったな。『The Real Macaw』、どうにも評価の低いアルバムだけど、僕結構好きなんだよね。

この回も『Howlin' Wind』からの曲が5曲と一番多かった。18年ぶりに訪れる日本向け特別仕様なのか、それともファーストの曲が最近のお気に入りなのか。まあとにかく、アクースティックセットの最後で「Hotel Chambermaid」を演ってくれたのは嬉しかった。それにしても、ここまでですでに11曲。この前に観た2公演よりもずっとアコギ曲が多かったから、もうこの回はエレキほとんど弾かないのかと思ってしまったよ。

毎回おなじみのギター紹介とともにエレキに持ち替え、「ファーストアルバムのタイトル曲」と言い間違えて(イントロのコードでわかってたから、「サード!」と一応声をかけてあげた)「Stick To Me」へ。これは前日にも演ったね。そしてその次も前日同様の「Lady Doctor」。どうせ前日と同じ曲を演奏するんなら、これじゃなくて「That's What They All Say」とか「Fool's Gold」を演ってくれればよかったのに。

「次の曲はそこに載ってる人にカバーされたんだ」と、前列のテーブルに置いてあったビルボードのパンフレットを指さす。表紙はニック・ロウだ。「俺の『Steady Nerves』の数年後に出た『Pinker And Prouder Than Previous』ってアルバムに入ってる。誰も聴いたことないだろうけど」だって。いやもちろん聴いたことあるけど、それよりなんでそんな他人のアルバムのタイトルとか発表年とか覚えてんの?ほんとにびっくり。

その「Black Lincoln Continental」を演奏し終えた後も、「ニックが来月この同じ会場で演るんだってね、こないだ会ったときに話したよ。ぜひこの曲をリクエストしてくれ。絶対演らないだろうけど」と冗談めかすGP。

本編最後の3曲は、それまでの2公演の本編ラストを再編したような選曲。もちろん4回目の「Discovering Japan」入り。それまでの2公演は本編15曲・アンコール3曲だったのに、この回はここまでで既に18曲。最後だから大奮発してくれてるんだろうな、まさかこのままアンコールなしなんてことはないだろう。

恒例の楽屋に戻るふりジョークを経て、アンコールへ。スタンディングオベーションになったのをきっかけにここからはもう立って聴く。「この曲は今日のセットリストに入ってたんだけど、演奏するのを忘れてた」と、『Don't Tell Columbus』からの「Stick To The Plans」。あんまりアンコール向きの曲じゃないけど珍しいからまあいいか。ほんとは『Don't Tell Columbus』からはもっと他に演ってほしい曲がたくさんあったんだけどね。

そして今回の日本公演の最終曲は、「Local Girls」。ああそうだ、これをまだ聴いてなかった。ほんとに切り札として使える曲がいくらでも出てくるね、この人は。ここでも最後のヴァースで観客コーラス。ようやく最後の最後になって盛り上がった感じかな。GPも満足してくれただろうか。

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この日も終演後にサイン会。よくもまあここまで酷いジャケにできるものだと思って今まで買ってなかった『Live Alone At The Freight And Salvage』を今回の来日に合わせて日本に送っておいたので、それにサインをもらう。どうせなら上の黄色い部分にサインしてくれればいいのに。

ほとんど何もしゃべれなかった前日の反省を活かして、この日はサインをもらいながら少しだけ話を。「フィリピンから観に来たんですよ」「へえ、何時間かかるの?」「4時間」「なんだ、俺は11時間もかけて来たんだぞ」とか。後ろにもずらっと並んでたので、ピートのライヴを観たとかそんな込み入った話まではできず。

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同じく、今回買って日本に届けておいた『This Is Live』のBDにもサインをもらう。真っ黒なジャケにサインしてもらうわけにもいかないからと、中に入っていたチラシの裏側にサインしてもらった。

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そしたら、話してる間に僕が手に持っていたジャケも取り上げられて、BDケースのプラスチックの上からサインしてくれた。消えないように大事に取っておこう。

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頭の形は違うけど、髪型とヒゲが少し似てるのが嬉しい。この人、今回こうして初めて間近で顔を見たけど、普段サングラスをしていて見えない目がすごく優しいんだよね。“怒れる若者”としてデビューするには、道理でサングラスをトレードマークにするしかなかったわけだ。


15 September 2013 2nd Set

1. Watch The Moon Come Down
2. Over The Border (To America)
3. Nothing's Gonna Pull Us Apart
4. Silly Thing
5. High Horse
6. Snowgun
7. Old Soul
8. Black Honey
9. Waiting For The UFOs
10. Life Gets Better
11. Hotel Chambermaid
12. Stick To Me
13. Lady Doctor
14. Blak Lincoln Continental
15. Get Started, Start A Fire
16. Discovering Japan
17. White Honey
18. Hey Lord, Don't Ask Me Questions

<Encore>
1. Stick To The Plans
2. Local Girls
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2013年09月21日

Graham Parker live in Tokyo Pt.2

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前日のセカンドセットの後は久々に会場で再会した友達と日付が変わるあたりまで飲み、明けて翌日。本当はこの空き時間はCD屋にでも行こうと思ってたんだけど、前日のライヴを観ていたときにもう今回の残りの来日公演は全部観ることに決めた。台風もどんどん近づいていたので、下手に渋谷や新宿のCD屋とか行ってる間にずぶ濡れになっても嫌だったから、この日は一日ミッドタウンにたむろすることに決定。

できればまた自由席(ステージ前)で観たかったけど、電話で訊いてみるともうかなり大きな整理番号。前日は比較的席に余裕があったと思ったけど、それなりに客入ってるんだね。しょうがないので初めてのカジュアル席で観ることにした。

ステージを斜め上から見下ろす感じで、比較的見やすくはある。指定席だから開場前に並ばなくてもいいし、ウエイターにサーブされなくてすむのは逆に気楽なんだけど、やっぱりちょっと外様感はぬぐえないね。まあ、3回観るうちの1回だから我慢しよう。でも、ステージ前の席、やっぱり前日と同じぐらいスカスカしてるよ。最前列の四人掛けテーブルなんて二人ずつしか座ってないし。

前日同様、定刻にDJが終わるのと同時にステージにGP登場。薄紫のTシャツと(前日のサイン会のときにかけていた)赤いサングラス以外は、ほぼ前日と同じいでたち。無言で引き始めたイントロは、へえ、こんな曲から演るんだと思った『Deepcut To Nowhere』からの「Depend On Me」。前日もそうだったけど、ウォームアップ風にゆったりとした曲から始めることが多いんだね。

セットリストはまとめて後述するけど、今回の4公演をできるだけ違ったセトリで演奏しようというGPの意志がもっともあからさまに表れていたのがこの二日目のファーストセット(初日のファーストは未見だけど、まさか初回からそんな奇抜な選曲はしないだろうから)。

前日のセカンドセットは、全18曲中12曲が初期の4枚のアルバムから(うち5曲が『Heat Treatment』から)という極端に偏った選曲だったのに対し、この回はファースト『Howlin' Wind』から4曲演った他は、初期から最新作までバラバラな時期の10枚のアルバムからそれぞれ1〜2曲ずつ、しかもあえてこんなのを選びますかというレアな曲ばかり、それとカバー1曲という全18曲。同会場で二日間4回連続なんてシチュエーションでもなければまず聴けないだろうというこのセトリを聴けただけで、やっぱりこの回も来ることにして正解。

2曲目は「ファーストアルバムの中でも俺のお気に入りだ」と前置きして、「Between You And Me」。いいね、僕も同感。もし今回リクエストを募られることがあれば言おうと思っていたリストの4番目か5番目に入っていた曲(一体何曲自分のリクエストが通ると思っていたのか)。もともと飄々とした曲が、こうして弾き語りで歌われると一層あっさりした雰囲気になるね。

「2020年にオリンピックが決まったね、おめでとう」という話を挟むが、客席の静かな反応にとまどうGP。上の席からいえーとか言ってみたけどあんまり聞こえてないね。「どうしたんだ、オリンピックだぜ!ロンドンが決まったときはもう皆で飲み明かして床に転がっていたのに!」みたいなことを言ってたね。「俺はもうホテルを予約したから」とか。ということは、次の来日は2020年か!?

『Songs Of No Consequence』からの「Evil」を演るときに、「このアルバムはフィグズという俺より20歳以上若い奴らと一緒に作った」と話してたな。サイン会のときとかもう少しゆっくり時間があればピートの話とかしたのに。それにしてもこのアルバムからあえてこれですか。「Bad Chardonnay」とか「Vanity Press」とか聴きたかったな。歌い終えたときに「Evilといえばイーヴル・クニーヴル」という話をしてたけど、これまた無反応。まあ、日本で一般受けする話じゃないのもわかるけど、ステージ前で観てる人たちもう少しなんとか反応してあげてよ。

5曲目でようやく前日セカンドとかぶる「Problem Child」が登場。続いて僕がyascd024に入れた曲がやっと出てきた。『Imaginary Television』からの「Always Greener」。さらに続けて、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの「Pride And Joy」のカバー。今回僕が観た3公演でカバーを演ったのは唯一これだけだったね。たしか歌いだす前にこの曲はライヴでは演奏したことがないって言ってたよ。レア。

ハーモニカの代わりにカズーをホルダーにつけて吹いた「Last Bookstore In Town」。『Three Chords Good』からの曲を演奏する前には必ず「この最新アルバムはとあるバンドと一緒に作った(あくまでルーモアとは言わない)」とか「3コードの曲は完璧なんだけど、今から演るこの曲は4コードなのでよくないんだ」とか言ってた。日本盤も出ていないその最新作はあまり誰も聴いてないと思ったのか、意外なほどに新作披露会ではなかったね。今回のセトリを見る限りは、あくまでも過去に出した何枚ものアルバムのうちの一枚という位置づけみたい。

アコギの曲は前日より1曲多い9曲。エレキに持ち替えたときにそのギターを紹介するセリフは昨日と同じ。自分のために作ってもらったギターって言ってたっけ。お気に入りなんだね。この人の自作曲に対するこだわりについては前日分の記事に書いたけど、こうやって自分のお気に入りのギターとかに対する愛着も大きいんだろう。好感持てるなあ。

エレキに持ち替えてから2曲目のファーストアルバムのタイトルトラック、毎日必ず演奏すると言っていた「Discovering Japan」を本編ラスト前に、そして本編ラストにファーストからの定番「White Honey」というクラシックを演った以外は極めてマニアックな選曲の本編15曲。前日セカンドとのかぶりは前述した2曲のみ。

またステージ袖まで歩いて行ってアンプか何かの後ろにこっそり隠れるふりをして、アンコールに再登場。珍しい曲は演り飽きたのか、ここは王道の3曲。おそらく、この回だけを聴きにきた昔のファンにとっては、この本編最後からアンコールまでの流れでようやく待ってましたという感想だったのかも。もちろん僕にとっても、大好きなセカンドアルバムのタイトルトラックや、鉄壁「Soul Shoes」が聴けたのは嬉しかった。

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ファーストセットだからと手を抜かず、この回もアンコール含めてたっぷり1時間20分ぐらいの演奏。終わってステージ後ろのカーテンが開いたときに外がまだ明るかったのがなんだか変な感じ。セカンドセットの準備があるので当然サイン会はなし。さて、ラストセットの開場までの数時間、まだ明るいけど、せっかくおしゃれな六本木ミッドタウンなんかにいるんだから、ワインでも飲みながら時間つぶそうか。


15 September 2013 1st Set

1. Depend On Me
2. Between You And Me
3. Under The Mask Of Happiness
4. Evil
5. Problem Child
6. Always Greener
7. Pride And Joy
8. Last Bookstore In Town
9. I Discovered America
10. Love Gets You Twisted
11. Howlin' Wind
12. Devil's Sidewalk
13. Long Emotional Ride
14. Discovering Japan
15. White Honey

<Encore>
1. Heat Tretment
2. Soul Shoes
3. The Raid
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2013年09月17日

Graham Parker live in Tokyo Pt.1

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9月14日。朝一で家を出て、ファーストステージ開始の直前に六本木にはたどり着いたから、カジュアル席で観ようと思えばできなくもなかったけど、ここはちょっと我慢して予定通り夜のセカンドステージから。なかなかの整理番号だったから、かなりいい席をゲットできた。あちこちのライヴでよく一緒になる人たちもたまたま続きの整理番号だったので、テーブルひとつ仲良く占拠。

大貫憲章のDJ、もっとガンガン煽りながらやるのかと思っていたら、殆ど無言で(レコードに合わせて一人で小声で歌ったりエアギターしながら)淡々と進んでいく。ビルボード仕様か。最初はストーンズとかキンクスから始まって、徐々にGPと同世代のクラッシュとかイアン・デューリーとかドクター・フィールグッドとかへ(GP本人の「Back Door Love」をかけたのは反則じゃないのか)。

開演時刻ちょうどの9時に、最後に回していたディランを終え、「面白い人ですよ」との紹介とともに憲章氏ステージを降り、同時にギブソンのアコギを抱えたGPがステージに上がる。黒いTシャツに黒いジーンズ。靴も黒のスニーカー。トレードマークのティアドロップシェイプのサングラスは濃い青。ギターのヘッドのところに金色と赤の二つのカポをはめているのは、近作BD『This Is Live』の裏ジャケ同様。赤いのは結局最後まで使わなかったけど。

イントロのアレンジが結構変わっていたから弾き始めたときはなんだろうと思ったけど、最初の歌詞でわかった1曲目「Watch The Moon Come Down」。僕の大好きなライヴアルバム『Live! Alone In America』で聴き慣れたこの曲のソロアレンジヴァージョンを、遂にこうして目の前数メートルで今観ているということを実感するたびに背中がぞくぞくする。いま、すぐそこで、GPが歌っている。そんなことがひしひしと身に沁みるライヴなんていつ以来だろう。

どの曲もオリジナルとは相当アレンジが違っていたけど、歌い始めてすぐに、曲によっては弾き始めのコード進行でそれが何の曲かわかる自分が誇らしい。それは別にこの回のセトリが極端に初期に偏ってたからという理由だけではないと思う。自分のセトリはGPが持って帰ってしまって写真を撮る隙もなかったけど、全曲メモってきたので、下に書いてあるセトリで間違いないはず。

相変わらずGPも曲紹介のたびに、「今のは76年のアルバムから。じゃあ次は1年進めて77年のアルバムから演ろう」とか、きっちりどの曲がどのアルバムからかを説明しながら歌う。何枚かのライヴアルバムを聴いてていつも思うんだけど、本当に自分の曲にしっかり愛着があるんだろうね。一回だけ、「『Your Country』、あれは2003年だったっけ」と言ってたけど、発売年は04年。まあ、偉そうにそんなことを書いてる僕も調べてみないと覚えていないから、1年の誤差とはいえそんなことをしっかり覚えてるGPは本当に凄いと思う。

「面白い人ですよ」との憲章氏の言葉に相違なく、曲間のMCであれこれ喋るGP。寿司が好物らしく、ハマチだのマグロだの、寿司ネタの名前がどんどん出てくる。「Squidは何て言ったっけ。イカ? あれを俺はこんな風に生きたまま格闘しながら食べたんだ」と自分の首に絡みつくイカの足を表現しながら話したり。「アメリカ(アラバマって言った?)でも寿司は食べられるけど、日本の寿司は生きたネタで作るから最高だね」と。“Fatty Toro”が一番の好物だとか。

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8曲目の「Hotel Chambermaid」を終えて(この回はほんとに『Heat Treatment』からの曲が多かった)、最初からステージに置いてあったエレキに持ち替える。薄いサーモンピンク色のギルフォード、テレキャスターをちょっとアレンジしたみたいな形の小柄なギター。12フレットあたりにGPと書いてある。ここからハードな曲に入っていくのかと思いきや、「88年のアルバムから演ろう」と弾きだしたのは「Blue Highway」。ああ、いいねえ、このアルバムものすごく思い出深い。大好きな曲。

「今回は4ステージ全部違うセットで演るけど、この曲だけは4回とも歌うよ」と言いながら始めたのはもちろん「Discovering Japan」。この曲とか、ちょっと前に演った「Stick To Me」とか、ギターを弾きながらふと取るポーズがすごく格好いい。この人、170あるかないかみたいな小柄な人なんだけど、ギター持たせるとすごく様になるよね。筋肉びっしりの前腕とか胸板とか、この年で贅肉一切ゼロみたいなのも凄いし。

次の「Don't Let It Bring You Down」では、途中でギターリフを「Here Comes The Sun」に変え(そういえば似ている)、その曲をちょっとだけ口ずさんでまた最後は元曲に戻して終了。

本編ラストの「Don't Ask Me Questions」を終えたのがちょうど始まってから1時間ぐらいだったかな。ステージを降りる振りしてわざとステージの隅っこで隠れたりしているのが可愛かった。形式としてのアンコール。CD聴いててここからB面とか思うのと同じような感じか。違うか。

アンコールはまたアコギで、僕の好きな曲ばかり、まさか3曲も演ってくれるとは思わなかったので大満足。全部で1時間20分ぐらいは演ったかな。ライヴ中何度も「明日もあるから来てくれ」みたいなことを言ってたけど、始まって数曲目でおそらくファーストステージにも来ていたらしい前列のお客さんに向かって「さっきとは全然曲目違うだろう」と言ってるのを聞いた時点でもう僕は既に行く予定のなかった翌日ファーストセットにも行くつもりになっていた。数千円の追加出費? GPの日替わりセットが数千円で聴けるのに、それを聴き逃すなんて選択肢があるか?

終了後、会場でCD/DVDを買った人を対象にサイン会が開催された。僕も持参した『Live! Alone In America』のLP(マニラで買ったやつ)にサインしてもらった。沢山話したいことがあったのに、緊張して殆ど言葉がまともに出てこない自分に腹が立つ。GPはステージではずっとミネラルウォーターを飲んでたけど、このときはビールだったね。あと、サングラスも赤い縁のに着替えてきてた。

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というわけで、今日はここまで。あと数時間後にもうファーストセットが始まる。台風18号がどんどんこっちに向かってくるけど、まあそのことは終わってから心配しよう。ミッドタウンが竜巻で飛ばされることはないだろう。というところまで書いて二日目に繰り出したので、アップできたのが結局今日17日。その後台風がらみでいろいろ大変だったけど、それはまた次の記事にでも書こう。

それにしてもこの回のセトリ、『Heat Treatment』からの5曲を筆頭に(CDにボートラ収録された「Hold Back The Night」含む)、最初の3枚からだけで全18曲中11曲。『Squeezing Out Sparks』まで入れると最初の4枚から12曲。初期の曲も多く演るよと言ってたけど、まさかここまで極端に極初期に偏った選曲になるとは。個人的には「Fool's Gold」と「That's What They All Say」を一度に聴けたのが大収穫。

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14 September 2013 2nd Set

1. Watch The Moon Come Down
2. Over The Border (To America)
3. Fool's Gold
4. Stop Cryin' About The Rain
5. Almost Thanksgiving Day
6. Black Honey
7. Problem Child
8. Hotel Chambermaid
9. Blue Highways
10. Stick To Me
11. Tornado Alley
12. Lady Doctor
13. Discovering Japan
14. Don't Let It Bring You Down
15. Hey Lord, Don't Ask Me Questions

<Encore>
1. That's What They All Say
2. The Raid
3. Hold Back The Night
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2013年09月01日

yascd024 にほんはっけん その後の20年

グレアム・パーカーが来る。78年のルーモアを伴っての初来日はもちろんのこと、93年のソロ公演も観ることのできなかった僕にとっては、30年間彼の音楽を聴き続けてきて初めてのチャンスだ。会場はまあ最高とは言えないけど、文句なんて言ってられない。

日本でこの話題がどれぐらい盛り上がっているのかわからないけど、(日本に限らず)グレアム・パーカーなんてたぶん一般的にはコステロなんかとよく比較されていた初期の数枚のアルバム以降はどんどん忘れ去られてきた存在なんじゃないだろうか。ビルボード4回なんて本当に埋まるのかなとちょっと心配になったりもする(まあ、僕みたいに複数回観るファンもきっと多いんだろうけど)。

93年の来日公演はその年のうちに『Live Alone! Discovering Japan』という、89年の名盤『Live Alone In America』をもじったタイトルのライブアルバムになり、ライヴを観られなかった僕としてはそれは大喜びしたものだ。

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『Live Alone! Discovering Japan』

それからの20年間一度も来日せず、きっと日本のメディアやネットで取り上げられることもほとんどなかったとは思うけど、実際には彼はかなり精力的に活動し続けてきていた。コンスタントに発表されるアルバム以外にも、サイトオンリーの限定ライヴ盤シリーズや何枚も出てくる未発表曲集やベスト盤、クリスマスEPやカバーアルバム、あちこちのレーベルから出てくる発掘ライヴ盤の数々と、全部追っかけるのには相当苦労する量のCDが出ている。今CDラックを見てみたけど、さっきの『Live Alone! Discovering Japan』以前の17年とそれ以降の20年では、最近20年が前半17年の二倍以上の幅になってしまっているよ。

そんなだから、出るCD出るCDほぼきっちり買い続けている僕にとっても、全部をじっくり聴けていないのが実情。初期の発掘ライヴなんて結構どれも同じような選曲で同じような感じだしなーとか贅沢なこと言ったり、最近のアルバムも悪くないんだけどなんか地味、とかろくに聴きもしないで。

こんなことではまずいと、せっかくの来日を機に、前回の来日以降に出たアルバムを集中的に聴きなおしてみることにした。フルアルバムだけでも95年の『12 Haunted Episodes』から去年出た『Three Chords Good』まで8枚。ついでに、それぞれのアルバムから印象的な曲を20ほど集めて、久々のyascdを作ってみることにした。本当は、この8枚以外の未発表曲集とかからも入れたかったんだけど、8枚からだけですでに20曲に絞るのが難しいほどだったからそれは断念。なんだ、最近のアルバムにもしっかりいい曲たくさん入ってるじゃないか。


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『Three Chords Good』

1. She Rocks Me
2. Long Emotional Ride

まずは、去年発表された再結成ルーモアとのこのアルバムからさかのぼっていくことにしよう。ルーモアと袂を分かってからも単体メンバーとはちょくちょく一緒に演ってたから、そんなに仲が悪いという訳じゃないんだろうなとは思ってたけど、やっぱりこうして全員揃うのを見ると感慨もひとしお。ジャケを見ると最初から概ねハゲだったボブ以外もことごとくはげたり白髪だったりするところがもの凄い年月を感じさせるけれど、内容もまたそれなりに円熟味のあるものになっている(グレアムとマーティンの身長差30センチ強というのもこうやって見るとよくわかるね)。

今回の日本公演を終えて帰国したら今度はルーモアとの英国ツアーだというのを聞くと、やっぱりそっちが観たかったと欲が出てしまう。正直言って全12曲中それほどの名曲はなかったと思うけど、今のこのラインアップで初期の曲を演奏するのを聴いてみたい。来年あたり誰かルーモアと一緒に(できればちゃんと立って観られるもう少し安めのハコで)日本に呼んでくれないだろうか。


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『Imaginary Television』

3. Broken Skin
4. Always Greener

10年発表のこのアルバムは、前年の『Carp Fishing On Valium』あたりから色々やりはじめたストーリーテリングの手法を新作アルバムにしてみたという感じだろうか。ブックレットにはそれぞれの曲の歌詞でなく背景のストーリーが書いてあり、それを架空のマスコミが論評しているというような文章がびっしり。まさにアルバムタイトルどおりの『架空のテレビ』。歌詞を全部聴き取れるわけでないこちらとしては、曲とこの文章をそれなりに分離して楽しむしかなく、そういう意味ではちょっと歯痒さの残るアルバムではある。まあ、ちゃんと聴き込めていない自分が悪いんだけれど。


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『Don't Tell Columbus』

5. Love Or Delusion
6. Total Eclipse Of The Moon
7. Somebody Saves Me
8. Bullet Of Redemption

今回の選曲にあたって、07年発表のこのアルバムが一番の難関だった。当初はフルアルバム8枚から2曲ずつ、その他の未発表曲集とか企画盤から4曲ほど選ぼうと思っていたんだけど、全12曲入りのこのアルバムの半分以上が候補に挙がってしまい、ようやくそこから半数に絞ってのこの結果。おかげで、未発表曲とかを入れる案はボツに。間違いなく、この20年間での最高傑作。調べてみたら、このアルバムは日本盤も出たんだね。

逆に言うと、過去5年間に出たアルバムやシングル(と呼べばいいのか、サイトオンリーで発表され続けている単発曲)が、このアルバムのレベルを超えられないでいるという事実がちょっと淋しくもある。まあ、別に才能が枯渇してしまったとか本人にやる気が見られないとかいう話ではないので、またすぐに出るであろう次のアルバム(またルーモアと演るのかな?)を待っていよう。


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『Songs Of No Consequence』

9. Vanity Press
10. Bad Chardonnay
11. She Swallows It
12. Go Little Jimmy

このアルバムのことはかつて少しだけ書いたことがある。主に、このアルバムの後に出たライヴ盤についてだけど。これもまた、2曲には到底絞りきれなかったほどのいいアルバム。ベースを弾いてプロデュースも務めているのが、今年ジム・ボジアと一緒に来日したピート・ドネリー。彼を含めたフィグズのギターのマイク・ジェントとドラムスのピート・ヘイズはこの後もしばらくグレアムと一緒に活動することになる(上に書いた何枚かのアルバム)。

12曲目で全編にわたってハーモニカを吹いているのがG.ラヴだというのが、きっとここ最近で曲がりなりにもメジャーアーティストがこの人のアルバムにゲスト参加した唯一の例じゃないだろうか(昔はスプリングスティーンとか参加してくれてたのにね)。それはさておき、収録曲の歌詞をランダムに並べたこのジャケに惹かれる人はそういないとは思うけど、これはさっきの『Don't Tell Columbus』と並んで、最近のグレアムのアルバムを何か聴いてみようと思う人がまず入るところとして間違いのない盤。


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『Your Country』

13. Queen Of Compromise
14. Crawling From The Wreckage (Revisited)

ブラッドショットレーベル移籍第一弾、04年発表のこのアルバムが、彼の正規盤の中では最も異色作かも。タイトルに掛けているのか、内容はほぼカントリー。正直、僕にとっても一番馴染みの薄いアルバムではある。前作、次作でのピート・ドネリーの替わりにこのアルバムでベースを弾いているのはトム・フロインド。カフェゴーティ絡みのアーティストが多いな。どうせなら、今回グレアムもゴーティで呼んでくれればよかったのに。

このセレクションには入れなかったけど、アルバム中一曲でルシンダ・ウィリアムズがデュエットしてるね。ここにもメジャー級が。14は、言わずと知れたデイヴ・エドモンズに提供したあの曲。ただ、これもまたカントリー調にリメイクしてあるので、あの疾走感を期待するとちょっと拍子抜け。


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『Deepcut To Nowhere』

15. I'll Never Play Jacksonville Again
16. Syphilis & Religion

前作から5年ぶりとなる01年発表、レイザー&タイレーベルからの最後の作品。さっきの『Don't Tell Columbus』もそうだけど、こういうちょっとシリアス系のジャケで来たときの彼の作品にあまり外れはない。きっと5年間じっくり曲を書き貯めていたんだろうなと思える好盤。このアルバムからも、本当は名曲「Blue Horizon」も入れたかったんだけど、それを含んだ最初の選曲だと20曲で80分10秒というCD-Rに入りきらない微妙な感じになってしまったので断念。時間合わせに代わりに入れた16が決して駄曲というわけではないのがこのアルバムの奥の深さを物語っていると思う。


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『Acid Bubblegum』

17. Get Over It And Move On
18. They Got It Wrong (As Usual)

ではこのパーカー史上最もやる気のなさそうなジャケの96年盤はどうかというと、これがそんなに悪いわけではない。ここに入れた2曲をはじめとして、結構初期の名曲を髣髴とさせる激しい曲がいくつもあるし。ベースはルーモアのアンドリュー・ボードナー、ドラムスのゲイリー・バークって誰だっけと思ったら、ジョー・ジャクソンとかと一緒に演ってた人だ。


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『12 Haunted Episodes』

19. Force Of Nature
20. Disney's America

そしてこれが、前回の来日以降最初に発売されたフルアルバム。それまでのデーモンレーベルを離れ、ここからインディーレーベルを転々とすることになる(デーモンをインディーと呼ばなければの話)。スタジオアルバムとしてはこの前作となる92年の『Burning Questions』以来3年ぶり。

『Live Alone In America』以降の名作2枚や、ボートラ(「Substitute」のカバー)入りの日本盤も出た『Burning Questions』とその次の『Live Alone! Discovering Japan』までの快進撃(?)を見ていた身としては、こんなに枯れてどうしちゃったの?というのが当時の正直な感想。でも、今こうして聴き返してみると、しみじみとしたメロディーを持った佳曲が結構揃っている。リンクしたアマゾンでもほぼ捨て値だし、もし買い逃している人がいたら是非にとおすすめしたい。12曲それぞれをイメージしたレトロな写真で構成されたジャケも僕は大好き。


「Don't Ask Me Questions」や「Discovering Japan」が入った初期〜中期のベストアルバムはそれこそ星の数ほどもある人だけど、ちょうどデーモンを離れた時期であるここからの曲はたぶん今までどんな編集盤にも含まれていないはず。それだけに、最近のグレアム・パーカーを俯瞰してみることのできる適当なベスト盤ができたなと自負しているところ。さて、もう2週間後に迫った来日公演では、この時期からの曲もちゃんと演ってくれるかな。
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2013年08月09日

Pet Shop Boys live in Manila

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結局日本での僕の初フェスはフジになったけど、本当は今年サマソニに行ってみたいなと考えていた。ペット・ショップ・ボーイズが来るからね。07年にあの濃厚な『Fundamental』ツアー公演を間近で観て以来、機会があればまた観てみたいと思っていたから。

そのうち、シンガポールとかバンコクとかジャカルタとかソウルとか、アジア各地での公演日程が次々に発表されていくのを見て、これはしばらく待ってみてもいいんじゃないかと思い始めたところ、アジアツアー日程の最後になって、8月6日マニラ公演が追加された。フィリピンに来るのは初めてなんだって。

「チケットのお買い求めはこちらで」のアイコンをいくらクリックしても何も出てこないという状態が何日も続くといういかにもフィリピンらしい仕打ちを受けても負けずにクリックし続けていたら、突然「明朝9時チケット売り場でのみ販売開始。ネットでは買えないよん」みたいな人を小馬鹿にした案内が現れたので、いつだったか忘れたけどその「明朝9時」をめがけて会社から一瞬姿をくらまして最寄のチケット売り場に行ってみたらその売り場は10時オープンだったりして、まあとにかく散々紆余曲折を経た挙句にようやくチケットを入手。

他の売り場ではもう9時に発売開始してしまっているのかも、売り場の選択を間違えたおかげで1時間ロスしてしまったかもと不安にかられていたら、手にしたチケットはアリーナ7列目中央通路沿い1番。売り子のお姉ちゃんとのやりとりから察して、どうもステージ前6列は招待席っぽい雰囲気。ということは、もしかするとフィリピンでこの公演のチケットを一番最初に買ったのが僕か? 07年のときみたいにライヴハウスのステージかぶりつきというのには到底適わないけど、1万8千人収容のアリーナで7列目中央はなかなかだよね。

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なにしろこれだからね。開演20分ほど前に席についてみたら、案の定僕より前6列にはほとんど人はいない。それどころか、前にスティングやジェイソン・ムラーズを観たときには超満員だったこの大会場がかなり閑散としている。PSBってそんなに人気ないのか。大丈夫かな。

開演時刻を30分以上押して、ようやく前6列もスタンドの方もそれなりに観客が埋まってきた頃に客電が落ち、ステージを覆うスクリーンにいろんな模様が映し出される。そのうち、鳴り続けていたBGMがいつの間にかオープニングの「Axis」になっている。この曲、なんでこんなのをシングルにしたんだろうと思うほどつかみどころのない曲なんだよね。かっこいい曲だとは思うけどさ。

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ビニールのハリネズミみたいな衣装で登場した二人(ニールは最初同じデザインの帽子もかぶっていた)。ほぼメドレーで「One More Chance」、「A Face Like That」と、かなり地味目の曲を続けてくる。おなじみ「Opportunities」が出てきてようやく場がほぐれてきたかなと思ったら、引き続き「Memory Of The Future」、「Fugitive」ときた。なんでこんな誰も知らないような曲ばかり頭から繰り出してくるんだろう(地味な前作『Elysium』をほとんど聴いていない自分のことを棚に上げて文句を言う。でも「Fugitive」がどのアルバムに収録されてるかなんてすぐ答えられるPSBファンがどれだけいるというのか)。

「Integral」を終えて二人が一旦ステージ裏に退き、同時にバッファローの骨みたいな被り物をした二人のダンサーが登場。メンバーのお色直しの間のダンス。知らない曲だと思ってたんだけど、あれが「The Rite Of Spring」なんだね。ということで、次はそのタイトルが歌詞の一節になっている「I Wouldn't Normally Do This Kind Of Thing」。PSBの二人もバッファローの角みたいな被り物で登場。そして、その曲のアウトロが延々続く中、聞き慣れた犬の鳴き声が。「Suburbia」だ! 冒頭の地味な選曲とは打って変わってPSBのポップサイドが炸裂。

ここで初めてニールがしゃべったかな、確か。挨拶して、次の曲は「I'm Not Scared」だと紹介。それと「Fluorecent」とまたしても地味路線に傾いた後、「次はミスター・ブルース・スプリングスティーンの曲です」と、新譜からの「The Last To Die」へ。これ、『Electric』の中でもかなりお気に入り。いつものPSBならではのシニカル意地悪カバーじゃなくて、意外にストレートなカバーになってるよね。まあ、とはいってもニール・テナントがあの声で歌ってるというだけで、オリジナルとはずいぶん趣が違うけれども。

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「Somewhere」の前だか後だかでまたお色直しで一旦引っ込み、今度はクリスはミラーボールをかぶって登場。天井から光を当て、全方位に反射させながら黙々とキーボードを弾く(見えてるのか?)。ニールはさすがに半円形のミラーボールハットで(ボールかぶると歌えないからね)、それでもやっぱり全方位に光を反射させながら歌う。

前回観たときは衣装を変えるだけでなく、複数のダンサーが出てきたりちょっとした小道具を使ってステージの様子を変えたりしてたんだけど、今回はどうもかぶり物に頼りすぎているきらいがあるね。ダンサーも同じ二人が(これまたいろんなかぶり物で)ずっと踊っているだけだし。あの、まるでお芝居を観ているかのような「次は何が出てくるんだろう」という楽しみがなかったのがちょっと残念。あと、個人的には一番期待していたアクースティックコーナーがなかったのはかなり残念。

前作からのシングル曲(でもこれまた地味)「Leaving」、新作からの「Thursday」と新しめの曲を続け、次の「Love Etc.」のときにはステージ前方にベッドが二つ立てられ、ニールとクリスがそれぞれ布団の下に入り、白いシーツに投射された体がめまぐるしく動くという楽しい演出。ニールは口の前に持ってこられたマイクで歌っているけど、クリスはただじっとしているだけ。

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ベッドを片付けた後、「I Get Excited」というこれまたオブスキュアなシングルB面曲に続けて、ほぼメドレーで「Rent」へ。いよいよこのあたりから大団円に向けてのヒット曲攻勢が始まる。やっぱりPSBのライヴはこうでなくちゃね。

静かな「Miracles」に続いて、「It's A Sin」で大爆発。ここらでようやく、それまでおとなしく写真を撮ったりおしゃべりしながらまったりしていた前列の招待客らしき人々も立ち上がる。アジアに回ってくる前に南米の熱狂的なライヴの様子をツイートしていたりしたニールだから、ここまでさぞかしこの冷めた前列の客にはがっかりしていたことだろうね。なんだかこちらもこれでようやく一安心。

まあそれにしても、どいつもこいつも写真撮りまくり。僕もこれだけ現場で撮った写真を載せておいて言えた立場じゃないかもしれないけど、こいつら一体何百枚撮れば気が済むんだ?一体ライヴ観に来たのか写真撮りにきたのかどっちなんだと思ってしまうぐらい、もうとにかく僕の前は(きっと後ろも)カメラやスマホが林立。演奏終わったときぐらい写真撮ってないで拍手しろよ、まったく。

スティングのときもジェイソン・ムラーズのときも、フィリピン人って本当に歌うの好きなんだなと思うぐらいにどの曲でも大合唱だったのを見てきたから、この日の(特に僕より前の)冷めた観客の様子には本当に辟易してしまった。きっと、僕より後ろの、本当に彼らのことが観たくて高いチケット代払って来ていた人たちはもっと盛り上がっていたと信じたいけど。

そんな状況だったから、「Domino Dancing」のサビを思いがけず大合唱で終えたときはニールも思わず「マニラ、歌えるじゃないか」みたいなことをニコニコ顔で言って、いよいよ「Go West」、そして「Always On My Mind」へ。ありきたりといえばこれ以上ないありきたりな展開だけど、こんなイントロ一発で即死みたいな曲を最後に立て続けに持ってこられたら、どれだけ叫んでも足りないぐらいだ。今思い出してもゾクゾクするよ。

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ステージの両袖から無数のオレンジの紙吹雪が飛び出してきたのはこの時だったかな。あれは綺麗だったな。この写真見て思い出したけど、そうそう、相変わらずクールでシニカルははずのニールがガニマタ気味に足踏ん張って歌うのがなんだか微笑ましいんだよな。

ここで一旦ステージを降り、残念ながら僕の位置からはほとんど聞こえなかったアンコールの拍手に迎えられて、PSBの二人が再登場。「West End Girls」か。まあ、アンコールの1曲目としては妥当なところかな。デビュー曲だし、ある意味一番有名な曲かもしれないけど、こういうときにわーっと盛り上がる曲ではないよね。

ここから何をやってくれるんだろう。でもめぼしいのはさっき本編ラストで連発したからなあと思っていたら、「あと1曲」と言って、最新シングル「Vocal」を。ああそうなのか。別にこの曲に文句があるわけじゃないけれど、どうもここ数年、PSBってアルバムの中の一番のキラーチューンみたいなのをシングルカットしないんだよね。悪い曲ではないけれど、アンコールのラストを担うにはちょっと荷が重いよ。

アルバムから4曲もシングルが切られたのに「The Sodom And Gomorrah Show」はその中に含まれていなかった06年の『Fundamental』、ツアータイトルにもなった「Pandemonium」はシングルにならなかった09年の『Yes』、アルバム全体かなりソフトな、ある意味PSBとしては異色なアルバムだったのに3枚もシングルカットされた12年の『Elysium』に続いての今作『Electric』、どうして「Love Is A Bourgeois Construct」や「The Last To Die」がシングルカットされないんだろう(と思っていたら、「Love Is〜」は次のシングルになるらしい。それなら今回のツアーで演奏してよ)。

と、そんな感じで写真撮りまくりの前列の招待客(アンコールのときにはもはやステージも見ずに演奏するPSBをバックに記念写真を撮ってたよ、あーあ)とか若干カタルシスに欠けるセトリとかに不満が残らないでもなかったけど、たっぷり2時間弱の久しぶりのPSBのライヴはやっぱりよかった。日本では確か今日がソニマニで、明日あさってがサマソニ本番なんだったよね。日本のみなさん、楽しんできて。


Setlist 06 August 2013 @ Araneta Coliseum Manila

1. Axis
2. One More Chance / A Face Like That
3. Opportunities (Let's Make Lots Of Money)
4. Memories Of The Future
5. Fugitive
6. Integral
7. The Rite Of Spring
8. I Wouldn't Normally Do This Kind Of Thing
9. Suburbia
10. I'm Not Scared
11. Fluorescent
12. The Last To Die
13. Somewhere
14. Leaving
15. Thursday
16. Love Etc.
17. I Get Excited (You Get Excited Too)
18. Rent
19. Miracles
20. It's A Sin
21. Domino Dancing
22. Go West
23. Always On My Mind

[Encore]
1. West End Girls
2. Vocal


<8月10日追記>
制限いっぱいだったブログのディスク容量が増えたので、せっかく買ってきたTシャツの写真を載せよう。今回は2種類のデザインから選びきれず、大人買い。
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2013年08月01日

FRF13

いろんな人から一度は行ってみるべきだとかよく言われるし、近しい友達からも何度も誘われてはいたんだけど、「やだよあんなに金もかかるし人も多いところにわざわざ行くなんて。それにいつも雨降るんでしょ」というのが、フジロックに対するこれまでの僕のスタンスだった。そう、数週間前に突如ウィルコ・ジョンソンが参加を表明するまでは。

たまたま7月いっぱいで期限が切れてしまう会社の有給をこの週末にくっつけて、いろんな乗り物を乗り継いで、最終日の朝に苗場に到着。途中のバスの列やらホテル入口への遠路やら、その段階で相当うんざりしてたんだけど、聞いたところでは初日からちゃんと来たらあんな行列じゃ済まなかったらしいね(この時点で「来年はもう来るもんか指数」やや上昇)。

リストバンドをもらって入場しようかというところで初日から来ている友達から連絡があり、うまく合流できた。グリーンステージ後方。みなさん当然ビニールシートとか色々持参してるんだね。ありがたく使わせてもらいました。ろくにくつろいでる間もなく、この日の僕にとっての最初のアクト、ヨ・ラ・テンゴのステージが始まる。

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09年の12月に品川で観て以来だね、この人たちは。そして、ステージの尺と新曲以外はその時と何一つ変わっていない。出てきていきなりジェームズ(別名デブ)がドラムキットのところに行き、ジョージアがギター(アイラもギターなので、ベースレス)という珍しい編成で開始。デブが歌う「Stockholm Syndrome」は3曲目だったかなと思っていたら、某所にアップされていたセトリを見ると2曲目だった。とにかく、曲ごとにデブとジョージアが楽器をとっかえひっかえ、アイラは(曲によって違う機種を使い分けてはいたけれど)ギターをもうこれでもかというほどくねくねと体をよじって轟音ノイズを発し続ける。

前回観たときからこの人たちに対する僕の知識もそう増えてはいないけど、一応予習のために買った新譜『Fade』から、1曲目の「Ohm」とあと1−2曲は演奏したはず。最後の挨拶のときのアイラの「ウィルコやキュアと共演できるなんて、僕らみたいな若いバンドにとってはとても光栄です」というジョークがどれだけの人に受けていたのかはわからないけど。


さあもう次だ。ウィルコ! 一体どれだけの人がこの人目当てに来てるんだかよくわからないけど、とりあえず万一に備えてヨラが終わった時点でトイレにダッシュして急いで戻ってくる。まだそんなにぎゅうぎゅう詰めでもなかったから、ヨラのときと同じく若干後ろで観ようとしていた友達を置いて前の方に進む。なにしろ前夜に小さ目の小屋で演ったときは、一時間以上前から長蛇の列で入場制限がかかったらしいからね。

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出てきた! 意外に元気そう。いつも通りの、上下真っ黒ないでたちに赤いピックガードの黒いテレキャスターを抱えて。ベースがノーマン・ワット・ロイだというのがまた嬉しい。僕の目の前だよ。ちなみにドラムスはスティーヴ・ハウの息子。なんか途中もたったりしてあんまり上手くないなと思ったのは気のせいか?

ウィルコのソロアルバムはほとんど聴いてないから、知らない曲ばかりだったらどうしよう、まあどうせノリノリのロックンロールばかりだろうからいいや、なんて思っていたら、1曲目から「All Through The City」。

その後も数曲ごとにドクター・フィールグッド時代の曲がどんどん出てくる。「Sneakin' Suspicion」とか「Roxette」とか。「Back In The Night」とか「She Does It Right」とか。フェス用に素人向けの選曲にしてくれてるのかな。

上半身固定の横移動も健在(前に僕が観たのはもう20年以上も前のことだから、あのときの高速移動に比べるとずいぶんおごそかな(笑)動きにはなっていたけど)。ギターをマシンガンに見立て、ミュートしたカッティングの音でタカタカタカタカと観客めがけての銃撃ももはや伝統芸。

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病気の本人よりもよっぽど老けて見えたノーマン。でも相変わらず不気味な顔でニコニコと、体を反らせてファンキーなベースを弾きまくる。この人、ブロックヘッズの頃はなんて気持ち悪い顔なんだろうと思っていたけど、加齢とともになんだかかっこよく見えてきたね。大人になってからモテるタイプかも。

この早い時間帯のステージで驚きのアンコール。年明けの日本公演でも最後の曲だったという「Bye Bye Johnny」で締め。演奏前に「晴れててくれてありがとう、ミスター・サン」とか話してたね。そういえば、ヨラのときは途中で降ったり止んだりしてた雨も、ウィルコのときは一切降らなかったよ。なんかこういうのも奇跡的というか。

他にもいろいろステージ上で話してたんだけど、なにしろその時点で僕の周りはモッシュ大会。足踏まれたり踏み返したりで落ち着いて演奏も聴いてられやしない。後で友達に聞いたら、「僕のために幸運を祈ってくれ」みたいなことも言ってたみたいで、演奏後もうそこら中の人が目を真っ赤にしてたよ。多少は近くで観られたのはよかったけど、ああいうステージのときはあんまり前に行かない方がいいというのを、よりにもよって肝心のウィルコのステージで学んだ次第。

会場で、限定発売されることは聞いていた前回の東京公演のDVDがTシャツとセットで売ってたので買い。収益はすべて福島への義援金というのを見てまたじわっとくる。

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さすがに朝から駅弁だけなので、3時を回ったこの時点でもう腹ペコ。友達に連れられてところ天国に何か食べに行く。沼地みたいな道をしばらく歩いてたどり着いたら、ちょうど聴いてみたいなと思ってたサヴェージズの音が隣のホワイトステージから聴こえてくる。ベースかっこいいな。

食料調達したりアルコール補給したりしているうちにどんどんと土砂降りの雨に。不用意にもTシャツ一枚で来ていた僕は、今このままプールに飛び込んでもあんまり状態変わらないだろうというぐらいにずぶ濡れ。「来年はもう来るもんか指数」この時点でMAX。気を利かせて友達がグリーンの基地から持ってきてくれたウィンドブレーカーを羽織る頃にはすっかり雨が止んでいたのも、ウィルコのときと同じ神様の仕業だろうか。


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友達が調子に乗ってウォッカどんどん入れさせたブルドッグで、びしょ濡れのパンツも気にならないほど心地よくなったところでグリーンに戻る。マムフォード&サンズって日本でこんなに人気あるの?ものすごい量の観客。今度は友達と一緒に、柵の後ろあたりで落ち着いて観る。

この人たちのセカンドって、ファーストと同じ曲が順不同で入ってるんじゃないのかと思うほどどれもこれも似た曲ばかりだけど、そのワンパターンさも含めてかっこいいんだよね。生では当然初めて観たけど、演奏うまいねー。4人のうちメインヴォーカルの兄ちゃん以外は結構いろんな楽器をとっかえひっかえ。そのうち3人のホーン隊(トランペット2本とトロンボーンだったかな)とかストリングス隊(チェロとヴァイオリン?)の3人とかがどんどん加わって音が分厚くなっていく。最後の方の曲では、レッドマーキーで演奏を終えたばかりだというハイムの3姉妹が飛び入りしてた。ハイムってよく知らないからいまいち僕にはありがたみ薄かったけど。

最後はセカンドからのシングル曲(これは区別つく)「I Will Wait」で終了。いやこれはいいバンドだね。純粋に演奏だけのことを言えば、僕がこの日に観た5組では一番だったかも。聞くところによると、この直後に行われた東京でのライヴもソールドアウトだったそうな。2枚のアルバム、ちゃんと聴き込んで曲覚えよう。


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もうこの時点で夜7時。曇ってることもあって辺りはどんどん暗くなってくる。雨も降ったり止んだりだし、なによりもう腰が限界。一応楽しみにしてたヴァンパイア・ウィークエンドは後方の基地に座って観ることにする。ほかの友達は引き続き前で観てたり、ホワイトに相対性理論を観に行ったり、酔っぱらって行方不明になったりと好き勝手に行動中。

後ろで観てるのがもったいないほどいいステージだったね。さすがグリーンのトリ前。「A-Punk」のイントロでギターの調子がおかしかったみたいで(弦が切れたのかな)、一旦止めてギターを取り換えて再開(その間リズム隊はずっと継続中)、あの気持ちいいイントロを二度楽しめるみたいなこともあったな。

なんかこうやって、こんなにいいライヴを後ろの方でぼーっと観てるのがもったいなくて。僕がフェスというものを心から楽しめないでいるのはこういうところにもあるのかも。誰かのライヴを途中まで観て別のステージに移動して途中から観るとかかなり嫌だし。自分が観てない別のステージでいいライヴをやってるなんてのも嫌だし(単なるわがまま)。


さてと、いよいよ大トリのキュア。21時半開始で予定終了時刻24時だって。2時間半かよ。でもできるだけ前行って観よう。椅子持って。ところが、大御所バンドとは思えないほどの人の入り(の少なさ)。さっきマムフォードを観た場所からそう遠くないところに椅子置いてゆっくり開演待ち。まあ、今の日本でキュアみたいなバンドがトリ取るって相当ムリあるよな。かと言って本人たちのプライド考えるとトリ以外じゃ来てくれないだろうし。友達曰く「ロキシーのときも相当なもんだったよ」。なるほど。

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これがあの、ドラムキットとアンプしか置いてなかったウィルコのときと同じステージかと思うほど豪華絢爛なセットを1時間近くかけて組み上げ、メンバーが登場する段にはもうもうとスモークが焚かれる。さあ、2時間半ライヴの開始だ。

なんだかんだ言ってこの日観た5組の中では一番長く、子供の頃から聴いているキュアだから、そりゃ書きたいことはたくさんあるけど、久しぶりに書く長文に疲れてきたので適当に端折って。ロバート以外のメンバーはもう全員若い新規メンバーなのかと思っていたら、左側で地味な姿で変な形のギターを弾いてるのはポール・トンプソンだねあれ。ロバートと同じバンドに在籍とは思えない普通のおじさんになっている(腕の刺青はすごかったけど)。あと、体を不自然に折り曲げて膝下でベースを弾いてるのは誰かと思いきやサイモン・ギャラップ。なんであんな若いの?ロボット?

地味ーな最近(といっても僕があまり聴かなくなってからのことだからここ10年前後の話)の曲をいくつか続けた後、これでもか系のポップなシングル曲を数曲挟むという、お前ら帰れるもんなら帰ってみろと言わんばかりの意地悪セトリ。さすが百戦錬磨、カタルシスというものをよくわかっていらっしゃる。

とはいえ、さすがに23時近くなってくると、腰は洗濯板みたいに固まってくるわ朝からの数千キロ移動の疲れで眠気が襲ってくるわで、持参した椅子に腰かけてしまう。夏なのにさすがに山中の夜は冷えるね。ずぶ濡れのTシャツの代わりにさっき買ったウィルコのTシャツ着ててよかった。ちょっとうとうとしかけたところに「Friday I'm In Love」のイントロとか突然繰り出されてくるもんだからおちおち寝てもいられない。

演奏はさすがに整ってて上手いんだけど、やっぱりちょっとスタジアムバンドっぽいゴテゴテした音になってしまっていたのがちと残念。「A Forest」のあの透徹なまでのストイックなベースプレイを期待していた身にとっては、あの派手なエンディングは逆に拍子抜け。これがゴスってもんなのか。

24時15分前ぐらいという、とても中途半端な時刻に一旦ステージを降りる。観客の皆さんもそうとうお疲れのようで、もうこれで終わりなのかどうか見極めつかない中途半端なアンコールの拍手をぱらぱらと始める。

そんなまばらな拍手で出て行っていいものなのかどうかこちらもわかりかねるよと言わんばかりにメンバーがぞろぞろと再登場。ロバートが「アリガト、なんとかかんとか、ごにょごにょ」と日本語の真似みたいなMCを入れたあと、「ところでこれはアンコールだから」と妙に自虐的だったのがかわいい。さすがロバくん人形のオリジナル。

と、そんな感じで遠慮がちに始めたアンコールが、これがもう80年代シングル曲連発みたいな超弩級選曲で、僕みたいにちょうどその頃に聴き始めたファンにとってはイントロ一発でやられてしまうのばかり。そりゃ、これだけの曲を取っておいたら、アンコールで出てこないわけにはいかないよね。「The Lovecats」、「The Caterpillar」、「 Close to Me」、「Hot Hot Hot!!!」、「Let's Go to Bed」、「Why Can't I Be You? 」と、もうタイトル書いてるだけであの時の興奮がよみがえってくる。

そして、そのあとはもうお約束の「Boys Don't Cry」、「10:15 Saturday Night」、「Killing An Arab」という必殺のファースト曲3連発。最後のやつでは最近よく歌ってる(らしい)キリングアナザーとかじゃなくて、ちゃんとオリジナル通りの歌詞で歌ってたね。どれもこれもよかったけど、この曲がやっぱり白眉。このアンコールだけでライヴ一回分ぐらいの元は取れた気がするよ。

終わってみたら、すでにほぼ24時半。そうか、どうしても3時間演ったという記録を作りたかったんだね。なんかアンコールのときに冷たい反応してごめん(あと、途中で落ちかけてごめん)。最後にステージの端から端まで一人で挨拶して回ってるロバートを見て、なんだかこのバンドのこともう一回ちゃんと聴きなおしてみようと反省。どうも最近のアルバムは買っては売り買っては売りを繰り返してしまってるからね。


この時点でもう半分以上の友達とははぐれてしまっていたけど、最後に一緒だった3人で深夜の腹ごしらえをしてホテルに戻る。豚スタミナ丼うまし。心底疲れたけど、楽しかったよな。来年また行くかと聞かれたら、今の時点ではうーんって言うと思うけど、「もう来るもんか指数」不思議にずいぶん減ってるよ。そうだね、不死身のウィルコがもしまた来年も来てくれたら、間違いなく行くと思う。
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2013年07月01日

ジミオン七周年記念対談

yas:さて、今日でこのブログを始めてからちょうど7年。とはいえ、最近の休眠状態ぶりじゃ、7年きちんと続けてきましたとはとても胸を張って言えるような感じではないけどね。

やす:あほやな、そんなん気にせんでええねんて。そもそももう誰もこのブログの存在なんて気にもかけてへんし。胸でもエラでも勝手に張ってたらええよ。

yas:先月なんてとうとうこのブログ初めて以来の一か月間ゼロ更新だからね。

やす:そやからそんなこと気にしてんのはお前だけやっちゅーねん。ゼロ更新でも入場行進でももう好きにしてたらええんやて。

yas:右側の「新着記事」のところにあがってる10記事のタイトルを見てみても、去年のベストアルバム記事を除けば、ライヴレポートと追悼記事だけだもんな。

やす:おう、これがほんまの「Live And Let Die」ちゅーやつやな。

yas:何を言ってるんだかひとかけらもわからないよ。

やす:何言うてんねんな、俺が中学のときに最初に買うたLPやで、オーバーアメリカは。なんやら今度えらい豪華な仕様で再発されたらしいやん。はよ買えよ、限定盤が売り切れてまう前に。

yas:いいんだよ、ポールのこういう限定盤は簡単には無くならないようになってるんだから。それよりもうさっさと本題に行くよ。記事数リストからね。

  アルバム: 40 ⇒ 25 ⇒ 35 ⇒ 19 ⇒ 13 ⇒ 2 ⇒ 5
  コンサート: 10 ⇒ 7 ⇒ 12 ⇒ 14 ⇒ 16 ⇒ 28 ⇒ 11
  ビデオ: 2 ⇒ 0 ⇒ 4 ⇒ 1 ⇒ 1 ⇒ 2 ⇒ 0
  yascd: 10 ⇒ 0 ⇒ 2 ⇒ 3 ⇒ 1 ⇒ 5 ⇒ 0
  雑記: 24 ⇒ 11 ⇒ 12 ⇒ 11 ⇒ 15 ⇒ 7 ⇒ 9
  非音楽的: 6 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 0
  創作: 0 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 0 ⇒ 0 ⇒ 0 ⇒ 0
  日記: 0 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 1 ⇒ 1 ⇒ 1 ⇒ 1

やす:なんかもう、どうコメントしたらええんかわからんような結果やな。いつもやったら「ライブばっかり行きやがってお前は!」とか言うてたらええんやけど、それすら半減以下やからな。どんだけ半減期短いんやお前は。

yas:いや僕は放射能でもなんでもないから。これでも年末年始あたりは頑張ってアルバム評を増やそうとしてたんだけどね。たったの5枚じゃとても威張れたもんじゃないけど。

やす:まあそれにしてもコンスタントに年一回ずつ日記続けてるのは偉いな。それだけは一応フォローしといたるわ。

yas:うん、それが日記のあるべき姿かどうかは別にしてね。じゃあ次は、誰について沢山書いたかランキングだね。

やす:まあ、誰についても沢山書いてないのは火を見るより明らかやねんけどな、一応恒例やから付き合って聞いたるけど。

yas:まあそうだね、複数回ライヴを観た人が上位に来るのはもうわかってるんで、今さらサプライズもないんだけど、一応こんな感じになったよ。

  一位:ピート・ドネリー(大特集2、小特集1)
  二位:マット・ジ・エレクトリシャン(大特集2、小特集0)
  二位:ジム・ボジア(大特集2、小特集0)
  二位:スティーヴ・フォーバート(大特集2、小特集0)
  五位:ディラン・モンドグリーン(大特集1、小特集1)

やす:ほぼ全員二位で、ピートが頭一つ抜け出してるんはあれやな、年間ベストでピートのアルバム選んだ人がいっぱいおったからやろ。

yas:そうだね、僕はベスト10には選ばなかったけど、いいアルバムだったからね。つい最近新作が出たから、それも買って聴いてみなくちゃ。

やす:ライヴも観てへんのにランクインしたんはディラン・モンドグリーンだけか。小特集て何やっけ。ああ、あれか、マニラ来てこんなCD売ってたでっちゅーしょうもない記事やな。

yas:まあそんな、自分でしょうもないなんて卑下することもないとは思うけどね。それにしても、あのときのサプライズを思うと、僕がこっちに来てしばらくしてからはめっきり北欧ものとかのマイナーなCDが出なくなったね、フィリピン。やっぱりこっちでもCD不況なのかな。

やす:そやな、おまけにこのペソ安と円安で、ローカルプレスCDの値段は350ペソから最低450ペソとかに跳ね上がるわ、それを円に換算したらとんでもない値段になるわで、とてもこっちでどかどかCD買う気分んはなれんようになってしもたしな。だいたい俺がCD買わんようになったら現地のCD屋が潰れてまうのは、ニュージーランドの例を出すまでもなく明らかやのにな。

yas:まあ僕らの購買力がそこまでの影響力を持ってるとはとても思わないけど、新譜がフィジカルでどんどん出ない状況というのはやっぱり淋しいものがあるよね。

やす:そやな、淋しいっちゅーたら、このブログの右下あたりに載ってる、お気に入りリンクのブログも、もう皆さんことごとく休眠状態やな。うちだけやのうて、もうこのご時世、ブログとか一所懸命書くのも流行れへんのやろな。

yas:その中でも、ブログがブームになる以前からクオリティの高い文章を書いておられたようないくつかのサイトは引き続き健在で、今でも毎日訪れて楽しませてもらっているけどね。まあうちは、このまま最近の傾向どおり、ライヴに行った感想を書き記しておくためのブログとして細々と継続していくんだろうね。

やす:そやな、あとは誰か死んだときとかな。

yas:まあそんな記事はあまり書きたくないもんだけどね。というわけで、これからも月一みたいなペースで続けていく予定なので、まだ今でもこのブログを楽しみにしてくださっている方がもしいらっしゃったら、今後もよろしくお願いしますね。

やす:そやな、とりあえず8月と9月は行くライヴも決まったしな。誰のライヴかは秘密やけどな。

yas:秘密にする意味すらわからないけど、まあそれは、おそらくこの次にアップする記事を楽しみにしておいていただくということで、今年の記念対談はこのへんで。あ、そういえば言い忘れたけど、この記念対談のジンクスも切れてしまって、今年は去年と同じくマニラでの更新になってしまったね。

やす:そやからええんやて、そんなジンクスなんてお前以外にこの世の中で誰ひとり気にしてへんねんから。
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