2007年11月24日

最後の買い物

明日出発。今日は一日オフなので、悔いが残らないように、リアル・グルーヴィーに4時間こもってきた。これが今日の成果。

The Flying Club Cup.jpg Beast Moans.jpg Preaching To The Fire.jpg

左から

ベイルート『The Flying Club Cup』 1800円
こないだ出たばかりのニューアルバムがもう中古で出てた。もしかしたら日本で買えば新譜でもこれぐらいの値段なのかもしれないけど、つい買ってしまったよ。

スワン・レイク『Beast Moans』 1450円
カブ子さん、縁がありました。これは新品で、同じ棚に中古も置いてあって、そっちは何故か1950円。こういうのは嬉しいね。同じアメリカ盤なのに。ブックレット裏と盤面のデザイン、いいですね。

グレイト・デプレッション『Preaching To The Fire』 350円
これは友達に頼まれて買っていく用。自分用のはこないだ買ったので。

Memory Man.jpg Tim O'Reagan.jpg All Maps Welcome.jpg

アクアラング『Memory Man』 350円
今年出たばかりの新譜なのにこの値段は拾い物。

ティム・オリーガン『Tim O'Reagan』 350円
元ジェイホークスのドラマーのソロアルバム。これも安い。

トム・マクレエ『All Maps Welcome』 350円
実はあんまりよく知らないけど気になってた人。この値段なら外しても問題ないし。

Convicts.jpg Time On Earth.jpg The Post-Match Analysis.jpg

ユー・アム・アイ『Convicts』 800円
オーストラリアのバンドのライヴ盤。限定2枚組バージョン。

クラウデッド・ハウス『Time On Earth』 800円
実はまだ買ってなかったニューアルバム。LP買いそびれた。

ニール・フィン『The Post-Match Analysis Interview CD』 350円
アルバム『One Nil』が出たときのプロモーション用かな?インタビューとアコースティックの弾き語り2曲入り。

The Future Is Unwritten.jpg Disguise In Love.jpg Mic City Sons.jpg 

ジョー・ストラマー『The Future Is Unwritten』 1250円
そうそう、これも買ってなかった。別バージョンのジャケの方が好きなんだけど、この値段なので許そう。クラッシュの未発表デモが沢山。ティム・ハーディンの「Black Sheep Boy」も入ってるな。

ジョン・クーパー・クラーク『Disguises In Love』 500円
セカンド・アルバムはCDで買ったので、ファーストも入手しておかないとね。ピーター・サヴィルがデザインしたセカンドのジャケと打って変わってこのダサいジャケ。

ヒートマイザー『Mic City Sons』 1000円
エリオット・スミスが在籍してたバンド。ついこないだこの次のアルバムを買って聴いたらわりとよかったんで、これも買ってみた。

Liquid Liquid.jpg Popsicle.jpg Produkt.jpg

リキッド・リキッド『Liquid Liquid』 800円
こないだの自分の記事とミークロの記事以来すっかり80年代ニューウェーヴづいてるもので。これはアメリカのNWバンドだっけ。

ポプシクル『Popsicle』 550円
こないだ日本に行ったときに北欧ポップの本を買って以来すっかり北欧ポップづいてるもので。これはストックホルムのバンドだね。あ、プロデューサーがアトミック・スイングの二クラス・フリスク。

DAF『Produkt』 350円
これ確かもう持ってるんだけど、この値段でDAFのファースト(デジパック。ただしカットアウト)が手に入るならもう一枚買っておいても問題なし、ということで買っておいた。ドイツ音楽好きの某Cさんにあげてもいいし、変な音楽好きの某Kさんにあげてもいいしね。

以上、全15枚。全部で1万円強ならなかなかいい買い物だったかな。リアル・グルーヴィーのお兄ちゃん、お姉ちゃん、今までどうもありがとう。楽しかったよ。またそのうち来るからね。

そういえば、今日この15枚を抱えながらCD掘ってたら、別の二人の客に『すみません、この店の人ですか?』と訊かれた。違うってば。
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2007年10月09日

彼女は虹

Bunnies.jpg

一昨年こちらで放映されたソニーのブラビアのテレビCMがきっかけでホセ・ゴンザレスが一躍有名になったという話を去年7月21日の記事に書いたんだけど、そのシリーズCMの第三弾が完成したようだ。

去年放映されていた第二弾は僕はあんまり好きじゃなかったんだけど、今回のはいいね。最初のカラーボールのヴァージョンに通じる雰囲気があるよ。

http://bravia.sony.eu/bravia.html

↑このソニーヨーロッパのサイトに行った方が、YouTubeにアップされてるものよりも綺麗な画質で見られるよ。できたらこっちで観てほしいな。最初ローディングに多少時間がかかるんだけど、その間に色にまつわる薀蓄があれこれ出てくるんで、それを読んでるだけでも結構楽しい。17世紀以前にはにんじんは紫だった、とかね。

ホーム画面が開いたら、中央右側のWatch our Play-Doh AdってのをクリックすればOK。デフォルトは高画質モードになってるから、あまりブチブチ切れるようなら、画面中央右側のLow-Resっていうのをクリックすればいい。それか、1分半のCMなんで、まず余裕を持って2分ぐらいかけて全部バッファしてから(そのまま再生していれば大丈夫)もう一度最初から観ればスムーズに観られるよ。

どうしてもこれで見られない場合は、こちらをどうぞ。




今回の音楽は、(当時の)ホセ・ゴンザレスのような無名アーティストじゃなく、ローリング・ストーンズ。1967年のシングル「She's A Rainbow」。イントロのニッキー・ホプキンスのピアノが実に印象的。僕は『Their Satanic Majesties Request』は持っていないので、この曲が入った自分で持ってるこのCD/SACDを載せておこう。

The London Years.jpg The Rolling Stones 「Singles Collection: The London Years」

一応アフィリエイトのリンク貼ったけど、これって7000円もするの?確か僕は4000円ぐらいで買ったはずだよ。まあ、この曲を聴くためだけにこんな3枚組を買う必要はないけどね。でも、現在の“世界最強の老舗ロックバンド”じゃなくて、まだ若くて黒くてピチピチしていた頃のストーンズに4時間近くにわたってたっぷり浸るのもいいよ。

なんだか趣旨がよくわからない記事になってしまったかな。このCM、また日本では流れないのかな。去年の記事のコメント欄でnekoちゃんも言ってたけど、日本でも受けそうな感じなんだけどね。
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2007年09月30日

オークランドCDショップガイド

旅行や出張で知らない街に出かけて、ちょっと時間が余ったときには僕はもちろんCD屋やレコード屋を探すんだけど、きっと音楽好きにはそういう人は多いと思う。みやげ物屋よりレコードショップ。ホテルでくつろぐよりもCD堀り。

そういうときには、ホテルのフロントや地元の人にお店の場所を聞いたり、インターネットで検索したりするのが普通かな。日本の場合は「レコードマップ」っていう便利な本も出てるけどね。

ちゃんと調査したわけじゃないし、ここに住んでる日本人のことを全員知ってるわけでもないけど、おそらくニュージーランド在住の日本人で一番沢山CDやレコードを買ってるのは僕だと思う。そこで、オークランドを出張や旅行で訪れる人が、いいCD屋はどこにあるのかなと検索したときにたどり着くと便利な情報ページを作ってみようと思ったんだ。だからさっきから「ニュージーランド」「オークランド」「CDショップ」「CD屋」「レコードショップ」「レコード屋」「レコードマップ」と、いろんな検索ワードにひっかかりそうな書き方をしてるというわけ。英語も入れておいたほうがいいね。「New Zealand」「Auckland」「CD Shop」「Record Shop」「Record Map」、こんなもんでいいかな。

ニュージーランドにある全てのCD屋を網羅するのなんて到底無理だから、ここでは僕がよく利用しているオークランド中心街の店だけについて書くことにするよ。旅行や出張で訪れる人にとっては、オークランドの中心街以外はアクセスが難しいしね。

後で書くCDの標準小売価格の問題で、僕はあまり値引きをしない独立系の小さな店で買うことは少ない。そんな中には店長の趣味がくっきりと出たいい店もあるんだけど、年間数百枚のCDを買うのに、残念ながらそうそう一枚ずつに数千円も出せないからね。

NZ$(ニュージーランドドル)はここ数年かなり変動しているから、いちがいに1ドル何円って言いにくいんだけど、この記事では便宜上最近の平均相場(NZ$1=約85円)で換算しよう。僕がここに来た3年半前はNZ$1=約70円だったから、CDの値段自体はその当時と同じでも、それを円に換算してしまう僕にとっては、それから20%も値上がりしたことになる。

基本的な情報として知っておいたほうがいいのは、ニュージーランドではCDの標準小売価格がNZ$32.99〜NZ$34.99(約2800円〜2975円)もするということ。12.5%の付加価値税を含んでいることもあり、日本や他の国と比べると値段は高め。だから、よっぽど珍しいものや、セール品でもなければ、わざわざここで買って帰るメリットはあまりない。

Auckland Map


これはオークランド中心街の地図。地図上の赤地に白抜き数字が、CDショップの場所。まずは、これら6つ(7つ)の店で僕が過去3年半に何枚のCDやレコードを買ったかを数えてみよう。その順位イコール、僕のお勧めということにもなるからね。なお、ここに載せた殆どの店は支店を持っていて、ここに載せる枚数には、支店で買ったものも含む。

1.Real Groovy (リアル・グルーヴィー)  419枚
2.The Warehouse (ザ・ウェアハウス)  148枚
3.Marbecks (マーベックス)  113枚
4.Sounds (サウンズ)  82枚
5.The CD & DVD Store (ザ・CD&DVD ストア)  41枚
6.Borders (ボーダーズ)  30枚
7.JB Hi-Fi (JB ハイファイ)  12枚


赤地の数字の位置を見ればわかるけど、ほとんどの店がオークランドの目抜き通り、Queen St.(クィーン・ストリート)に面しているので、アクセスは便利。まあ、これを上から下まで歩くと結構な距離ではあるけどね。では、それぞれの店の紹介に入ろう。


1.Real Groovy
http://www.realgroovy.co.nz/
Real Groovy.JPG

ニュージーランドを代表するCD・DVD・レコードショップ。オークランド以外に、ウェリントン、クライストチャーチ、ダニーデンに支店あり。オークランド店は、地図にあるように、Queen St.を海側からどんどん上がっていって(地図では下にあるけど)、Aotea Squareを越えて、Mayoral Driveとの交差点を過ぎたらすぐ左側にある。オレンジ色の看板が目印。

地上階と地下の二階建て。新品は先述の通りNZ$30以上するものが多いけど、中古・新古品が豊富。売れない新譜はどんどん5ドル引き、10ドル引き、20ドル引きのステッカーが貼られ、新品・中古両方のコーナーでNZ$10〜NZ$21.95(850円〜1865円)で、そこそこの品質のものが見つけられる。後述のJB Hi-Fiがオープンしてからは、危機感からかセールを続けていて、膨大な量の捨て値CD(当初は一枚均一NZ$8(680円)だったが、今日行ったら一枚NZ$3(255円)にまで値下がりしていた)のワゴンは掘り応え充分。気力と体力さえあれば、ここで丸一日過ごせる。

シングルCDワゴンも魅力的。大体一枚NZ$1(85円)なので、思う存分ジャケ買いが楽しめる。しばらく前にクックーの「Non Sequitur」をNZ$1で買ったことは書いたっけ。あとはTelevision Personalitiesの「Far Away & Lost In Joy」4曲入りシングルなんてのもNZ$1で見つけたな。

レコードも(ニュージーランドにしては)豊富だけど、新譜はNZ$34.95 〜(2970円〜)と、かなり高め。中古盤の質も、残念ながら日本ほど綺麗なものじゃない。というか、世界中どこ探しても、日本の中古LPほど優れたコンディションのものはないけどね。僕はシアウォーターの『Palo Santo』改訂版LPをここでNZ$39.95(3400円)で買った。結構マイナーなLPも置いてるよ。

CD・DVD・レコード以外にも、主に音楽関係の書籍、Tシャツやジーンズや小物などのファッション関係、CDラックやDJ用品などを幅広く扱っている。

NZ$5(425円)で会員登録ができ、NZ$200(17000円)買うごとにNZ$20(1700円)の割引があるんだけど、短期滞在の人にはあまりメリットはないかな。僕はこの店にほぼ毎週末通っていて、ほとんど二〜三週間に一回の割合でこの割引をもらっている気がするんだけど(買い過ぎ)。

ほとんどの店が5時や6時で閉まってしまうオークランドの街で、夜9時まで(日曜以外)営業しているというのも魅力的。とにかく、どこか一軒ということであれば、迷わずここへどうぞ。


2.The Warehouse
http://www.thewarehouse.co.nz/
The Warehouse.JPG

The Warehouse(倉庫)の名前からもわかるように、ここは日用品から宝石までなんでも扱い、なんでも安売りする大型ディスカウンター。ニュージーランド最大の小売店でもある。ニュージーランド全土に88店あり、そのほとんどが郊外型の大型店。ここに写真を載せたオークランドのダウンタウン店は、その中でもかなり小型の店で、Westfieldショッピングセンターの中に入っている。日本からの観光客なら、大橋巨泉の経営するOKギフトショップと同じ建物といえばわかりやすいかも。

基本的にNZ$30以上という定価はあるものの、売れ筋の新譜はNZ$22.99(1955円)均一。少し古めの定番はNZ$12.99〜NZ$14.99(1100円〜1275円)と、他のCD屋に比べてとにかく安い。更に、ディスカウンターらしく、少しでも売れ残っている在庫はどんどん安い値札が貼られていき、すぐNZ$10(850円)以下になる。しばらく前に再発されたスプリット・エンズのデジパックなんて今やNZ$4.99(425円)均一だもんな。

時には、貼られている値札よりも店のシステムに登録された値段の方が安くなっていることもあり、レジに持って行って二度嬉しいということもしばしば。最近で言えば、クロムさんお勧めのイージービーツの二枚組ベスト盤が、NZ$24.99(2125円)の値札の上からNZ$18.99(1615円)の値札が貼りなおしてあったので、これはお買い得と思ってレジに持って行ったら、実際の値段はNZ$9.99(850円)だったり。

逆に言うと、僕がつい数ヶ月前に同じ店でNZ$27.99(2380円)で買ったスタイル・カウンシルの2枚組『Our Favourite Shop』が、つい先週NZ$18.99(1615円)に下がってるのを見てショックを受けたばかり。まだ一回しか聴いてないのに。というわけで、買うタイミングを見計らう訓練ができる稀有な店でもある。

オークランド空港のすぐ手前にも一軒あるので、レンタカーで空港まで向かう予定だけど少し時間が余ってるという場合にもお勧め。以前僕がブライアン・イーノ&デヴィッド・バーンの『My Life In The Bush Of Ghosts』改訂版をNZ$9.99(850円)で買ったのはこの店。もう売り切れてたけど。


3.Marbecks
http://www.marbecks.co.nz/
Marbecks.JPG

今回取り上げる中では唯一の個人経営店。Queen St.最北部(海に近い方)に位置するQueens Arcade内にある。ポピュラー店とクラシック店が向かい合っているんだけど、僕はクラシック店にはかつてキーシンのCDを買うために一度足を踏み入れただけなので、ポピュラー店についてのみ書くよ。

ここは店長・店員の好みがかなり色濃く出た店で、アメリカやヨーロッパから取り寄せられたマニアックなCDが「○○のお勧め」という手書きPOPと共に壁にディスプレイされている。そういうところは非常に好感が持てるんだけど、いかんせんそういう輸入盤の値段はNZ$40(3400円)以上なのがほとんど。同じものをアマゾンとかから取り寄せたら、半額程度で手に入れることができる昨今、(特にある程度マニアックなものまで既に知っている僕のような客にとって)どれだけ魅力的な店作りを継続していけるかというのは疑問。

そんな僕のような客にとって魅力的なのは、常設されているNZ$9.99(850円)均一、またはNZ$16.95(1440円)均一だけど三枚買えばNZ$45(3825円・一枚あたり1275円)ワゴンの存在。NZ$9.99ワゴンはさすがにちょっと苦しいものが多いけど、NZ$15ワゴン(ここから一枚だけNZ$16.95で買う客はいないので)は、「数ヶ月前に出て大量に仕入れたけど売れ残った」新譜が放出されることが多く、こまめにチェックしていると結構いいものが安く手に入ることが多い。

中には、マニアックな店員がせっかく輸入したものの、長らく売れなかったためにこのNZ$15ワゴン行きというものもあり、僕は最近だとファウストの『IV』やクイーンの日本盤紙ジャケ『Jazz』なんかをNZ$15で手に入れた。あ、ヘンリー・カウの『Unrest』もそうだったな。

歩いて2分の距離にあるThe Warehouseや、同じ通りにできたJB Hi-Fiの安売り攻勢に負けず、末永く続いてほしい店。15ドルCDばかり買ってる奴が言うセリフじゃないかもしれないけど。


4.Sounds
http://www.soundsnz.com/
Sounds.JPG

上の地図のどこを探しても4はないよ。別に間違いじゃない。というのも、かつてはQueen St.に2店あったこのCD・DVD専門チェーン店(ニュージーランド全国に現在36店)も、その2店やNewmarket店など、次から次へと旗艦店を閉店している様子。上にリンクを張ったウェブサイトも現在リノベーション中、ということで、かつてはニュージーランド最大のCDチェーンだったここも、今や風前の灯なんだろう。確かに、常にすぐ近くに出店しているThe Warehouseが売れ筋CDをNZ$22.99で売っていたんでは、ここで同じCDをNZ$34.99とかNZ$29.99で買う人は減っていくのは当然だよね。

ここは全国チェーンながら、時折マニアックなCDを輸入して並べることもあって、しばらく前にフォール・アウト・ボーイの幻の(?)ファーストアルバム『Evening Out With Your Girlfriend』なんてのを買ったな。NZ$29.99(2550円)なんて高値だったけど。

上に写真を載せたのは、僕の家の近所のショッピングモールにある店。買い物がてら久し振りに行ってみたけど、在庫一層⇒閉店準備といった趣で、ちょっと寂しいものがあったね。


5.The CD & DVD Store
http://www.thecdanddvdstore.co.nz/
The CD & DVD Store.JPG

Soundsと並んで、ニュージーランド全国に展開するCD・DVD専門チェーン店。現在32店。オークランド中心部の店は、Queen St.に繋がる歩道だけのVulcan Laneに面した地下一階の店。ここも基本的にはSoundsと同じパターンなんだけど、店員お勧め(「これが好きならこれも聴いてみて」)コーナーなんかがあって好感が持てる。全国チェーンだけど、それぞれの店の特色を持たせてるというか。

とはいえ、申し訳ないけど僕がこの店に価値を見出すのは、NZ$10〜NZ$15(850円〜1275円)ワゴンばかり。最近は唯一CDで持っていなかったスプリングスティーンの『Nebraska』をNZ$10で買ったり、ロイ・オービソンのベスト盤3種類をくっつけた『Best Loved Standards / Golden Days / Super Hits』なんてのもNZ$10で買ったりしたな。って、どんだけ安売りされてる、ロイ・オービソン!

クライストチャーチやウェリントンなど、空港に入っているCDショップは大抵このチェーン。残念ながらオークランド空港店は閉店してしまったけど(オークランド空港にはかつてSoundsも共存)。


6.Borders
http://www.bordersstores.com/
Borders.JPG

アメリカ発の書籍・CD・DVD専門チェーン店。ニュージーランドにはオークランドに2店、ウェリントンとクライストチャーチに1店ずつある。オークランドのメイン店は、Queen St.沿い、Aotea Squareすぐ隣のちょっと古風な建物に入った、地上二階・地下二階(確か)という大きな店。中にはカフェもあり、店内の本や雑誌を持ち込んで読みながらコーヒーを飲むこともできる。

ただここは、基本的にCDは定価販売。上に挙げた枚数を見てもらってもわかるように、僕はここではこの3年半で月に平均して1枚も買っていない。無料の会員登録をしていると毎週メルマガが送られてきて、本やCD・DVDが割引になることがたまにあるんだけど、そういう場合に買うぐらいかな。最近ではライ・クーダーの『My Name Is Buddy』をNZ$16.95(1440円)で買った。

そういう、ちょっとお高くとまった店だったんだけど、すぐ斜向かいに後述のJB Hi-Fiができて、さすがに尻に火がついたようで、最近は新譜はNZ$22.99にしているようだ(そういうものは会員割引無効)。

平日は夜10時、金・土曜は夜12時まで営業しているのが売り。晩御飯を食べ終わって、お茶でも飲んでCDでも試聴するかという場合には使えるかも。

<10月13日追記>
久々にここに足を運んでみたら、なんとトップ20CDがNZ$19.99になっていた。ザ・ウェアハウスやJBハイファイよりも安い。ついに本気になったか、大手企業の大逆襲!



7.JB Hi-Fi
http://www.jbhifi.com.au/
JB Hi-Fi.JPG

上の表の12枚という数字に惑わされてはいけない。この店は今年6月末にオープンしたばかり。ということは、一月当たりの平均枚数に直すと3枚。過去42ヶ月に亘って買い続けている他の店と比べてみると、Real Groovyの10枚にはまだ遠く及ばないものの、Marbecksの2.7枚よりも上、The Warehouseの3.5枚に迫ろうかという勢いだ。

オーストラリアに本社をもつソフトウェア・AV機器チェーン店。このQueen St.店がニュージーランドでの第一号店だ。つい先月、オークランド郊外のショッピングモールに新たに2店をオープンし、更に11月にもう1店オープン予定と、破竹の勢いで展開中。

特筆すべきはその品揃えと値段の安さ。このQueen St.店は小さな店なんだけど、それでもその品揃えの豊富さには目を見張る。Queen St.のほぼ中央という一等地に面していながら、新譜はThe Warehouseと同じくNZ$22.99(1955円)。それ以外にもNZ$6.99(595円)ワゴン、NZ$10(850円)ワゴン、NZ$12.99(1100円)ワゴンなどが、店内に所狭しと並べてある。店の外にはNZ$0.99(85円)ワゴンもあり、僕はそれを撒き餌箱と呼んでいる。

しばらく前に取り上げたラトルズの『Archaeology』や、クロムさんに勧めてもらって買ったアヴェンジャーズの『Electric Recording』も、ここのNZ$6.99ワゴンから掘り出したものだ。

若干ながらアナログレコードも置いてあり、僕は昨日ここでアイアン&ワインの『The Shepherd's Dog』をNZ$30.99(2635円)で買った。LPもReal Groovyより数ドル安い。

まだ開店数ヶ月なのでその真価を発揮しきっていないが、この店の性質からいって、売れないCDはどんどん安売りされていくはずなので、これからが楽しみ。さっきから他のCD屋の説明に何度もこの店の名前を出しているけど、きっと周囲の店にとってはこの店は大変な脅威だと思う。


というわけで、全7軒。本当にオークランドのCDショップを検索してこのブログにたどり着いた人にとっては、過剰なほどの説明になってしまったかも。とは言え、いつも僕の長文を読みなれた人にとっても、知らない街の知らないCD屋特集なんてさぞかし面白くなかっただろうし、一体こんな長文、誰が最後まで読むんだろうとふと不安になった。けどもう書き終わったのでそんな不安は無視してアップするよ。さあどうぞ。
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2007年08月03日

ジェイソン・ムラーズ副読本

いくつかの記事やコメント欄で繰り返し言ってるから皆さんご存知だろうけど、僕は音楽ダウンロードってのが嫌いでね。

ただ、別にダウンロードという行為自体が嫌いというわけじゃない。最近記事にしたシアウォーターやニック・ロウのアルバムみたいにアナログを買えばMP3のダウンロード権も付いてくるとか、先月末に予約したオカヴィル・リヴァーの新譜のように、発売日前にまずアルバム全曲をダウンロードして聴くことができるとか、そういうサービスは非常にありがたいと思う。それに、僕が普段音楽を聴いてる時間のかなりの部分は、PCに入った音源をそのままPCに接続したスピーカーで聴いたり、MP3プレイヤーに落として移動中に聴いたりしてるから、別に音質がどうのこうのという話をしたいわけでもない。

CDやLPと同じような値段を取っておいて、ジャケットも歌詞もクレジットも何も付けずに、音楽データだけを売りつけようという姿勢が嫌いなんだ。しばらく前のコメント欄に銕三郎さんが書いておられたけど、きっと僕も音楽それ自体を楽しむということができないのかもしれない。邪道かもしれないけど、その音楽がどんなジャケに包まれていて、どの曲にどんなゲストミュージシャンが参加していて、よく聞き取れない英語の歌詞が歌詞カードにどういう風に記載されているかといった事柄は、ある意味音楽自体に匹敵するほど僕には重要だから。あとは、シールドされた輸入盤LPを最初に開封するときのあの匂いとかね。若い頃は、「ああ、これがアメリカの匂いか」なんて思っていたものだったよ。

若い頃に散々FMのエアチェックをした経験から、FM電波やインターネットから録音する音楽が有料だということに違和感を感じるのかもしれない。そういう公共の場所から無料で録音した音楽が気に入れば、レコード屋に行ってそのアルバムを自分のお金で買うというのが当たり前だと思っていたからね。

「CDショップに行かなくても自宅で手軽に音楽が買える」だって?冗談じゃない。パッケージ代や輸送費、それに一番負担となる在庫を削減できるという送り出し側(レコード会社)に都合のいいフォーマットに客を惹きつけようと、適当なことを言ってもらっちゃ困る。

というわけで、CDやDVDの売上凋落が繰り返し報道され、iTunesを始めとする音楽ダウンロードがその規模を急速に広げている昨今(ちょうど今日受け取った新聞に『米アップル 累計30億曲突破』というタイムリーな記事が)においても、僕はCDやLPといったパッケージメディアを買い続ける。

ところが、時代の流れか、なんとしてでもダウンロードを主流にしたい送り出し側の思惑か、最近やたらとダウンロード・オンリーというアイテムが目に付くんだよね。一昨年、僕の大好きなビリー・ブラッグのライヴ音源が彼のサイトからのダウンロード限定で発売され、僕はそれを渋々購入したんだけど(それは僕が05年のベスト・アルバムに選んだほど優れた録音だったんだけど)、去年それがCDでも発売されてとんでもなく悔しい思いをしたものだ。まあそれは稀なケースだろうけど、通常はダウンロード限定で出た音源は滅多にパッケージメディアとしては流通することはない。

しばらく前にかえでさんとLunaさんが発掘してくれた昨年11月30日の記事「怒涛の四日間」のコメント欄で長々と感想を展開したジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)。彼はそこに書いた05年の『MR.A-Z』というアルバム以来まだ新しいCDを出していないのだが、実はダウンロード・オンリーで様々なライヴ音源を発表していたということに先日ようやく気づいた。これはもう、しょうがないね。買うしかないか…


Selections For Friends.jpgまずは、去年の12月に発表されたこの『Selection For Friends』。全14曲中、シカゴのシューバス・タヴァーン(Schubas Tavern)でのアコギ弾き語りライヴが5曲、カリフォルニアはサラトガ、モンタルヴォ・アーツ・センター(Montalvo Arts Center)でのバンド形態でのライヴが8曲、おまけ(?)のスタジオ録音が1曲。全部で100分以上、CD1枚には入りきらないほどのボリュームだ。収録日はよくわからないが、小規模な会場を廻った昨年のツアーからということらしい。ちなみに、ダウンロードのみとはいえ、このタイトルには一応ここに載せた正規のジャケットデザインがあるのは嬉しい。まあ、大したデザインではないんだけどね。

最初、ダウンロードするときに何かの間違いかと一瞬躊躇してしまうほどのインパクトがあったのが、1曲目「Welcome To Schubas」。34分14秒だって?なんとこれは、彼が02年にインディーズからリリースした『The E Minor EP In F Sharp』というEPからの全7曲をメドレーで弾き語るというとんでもない代物だ。僕もそのEPは持っていないが、おそらくアメリカでもそんなに流通してないんじゃないだろうか。途中で出てくる「On Love, In Sadness」(メジャー・レーベルからのファースト・アルバム『Waiting For My Rocket To Come』にも収録)のイントロで「やっと知ってる曲が出てきた」とばかりに大歓声。声が枯れることもなく33分強を歌い終えた彼の「今のが1曲目。今日はこれからこういうのを15曲演るからね」という冗談めかした台詞が可笑しい。

続く2曲目「Did You Get My Message? (Audience Rehearsal)」はその名の通り、同名の3曲目で観客にコーラスをさせるための練習風景をそのまま収録。狭い会場で冗談を交えながら、すっごく楽しそうに和気藹々とやっているのがうらやましい。ああ、こんなコンサートに行きたいな。5分以上かかってその曲をたっぷり練習して、実際に3曲目に入る前に「(じゃあ今まさに1曲目が終わった振りをするんだよ)みんなもしかしたらこの曲は知ってるかな?」とか言いながら始めるのがまた可笑しくて。

後半のモンタルヴォでのライヴは、未発表曲と『MR.A-Z』からのセレクションが半分ずつ。彼はファースト・アルバム発表後、早くも『Tonight, Not Again』というライヴ・アルバムを出しているが、『MR.A-Z』からの曲はCDではライヴ音源は出ていなかったので、これは嬉しい。「Life Is Wonderful」、「Did You Get My Message?」(また!)、「Please Don't Tell Her」、「Song for a Friend」の4曲。前にもコメント欄に書いたけど、その中での僕のお気に入りはやっぱり「Please Don't Tell Her」。この曲のメロディー展開、ピアノの使い方、ジェイソンの節回しとこのライヴにおけるフェイクの入れ方、なんだかフレディ・マーキュリーの作るクイーンの曲を髣髴とさせる。「Somebody To Love」とか「Play The Game」とかあの辺の。名曲。

このアルバム、なんだかやけにダウンロードサイトに「クリーン」って書いてあるなと思ったら、ライヴ編のラストの曲「10,000 Motherf***ers」の、そのタイトルを歌っている箇所が処理されてるよ。そういうことか。ピーって音が被せてあるわけじゃないけど、なんだかデジタル処理されてゴニャゴニャと聞き取りにくくなってる。これって、もしかしたら「クリーン」じゃないバージョンが、あるところにはあるのかな。


Geekin' Out Across The Galaxy EP.bmp続いてこれ。去年の前半には出ていたらしい『Geekin' Out Across The Galaxy EP』。ライヴ5曲に加えて『Mr.A-Z』からの「Geek In The Pink」のリミックス入り。1曲目「Galaxy」は、さっき書いた『The E Minor EP In F Sharp』の中の1曲。『Geekin' Out Across The Galaxy』というタイトルから見ても、この2曲が一応このミニアルバムの核という位置づけなのかな。とはいえ、僕にとってはむしろそれ以外の4曲(「Keep On Hoping」、「Mr. Curiousity」、「On Love, In Sadness」、「Wordplay」)がこの音源を手に入れた主な理由なんだけどね。特にyascd010にも入れた「Mr. Curiousity」のあのソプラノパートを、本当にライヴでちゃんと歌ってるのかどうかを聴いてみたくて。

期待通り、しっとりとした「Mr. Curiousity」も、早口言葉並みの「Wordplay」も、ファースト・アルバムからの隠れた(?)名曲「On Love, In Sadness」も聴き応えのあるいいヴァージョンだった。2曲目「Keep On Hoping」は、彼がゲスト参加したラウル・ミドン(Raul Midon)のアルバムからの曲。ラウルのファンキーなアコギのカッティングとボーカルが格好いい。

これはお手軽に聴けるいいアルバムだな。さっきのも全然悪くないんだけど、やっぱり100分まとめて聴こうと思うとなかなか腰が重くなるからね。30分程度でいい曲だけ詰まってるってのは嬉しいよ。値段も800円と手頃だし(さっきのは1500円)。


State Of Mind.jpgラウル・ミドンのアルバムについても少しだけ書こうかな。覚えている人はいないだろうけど(覚えている必要もないけれど)、今を遡ること1年と1ヶ月、このブログの2つ目の記事にちょこっと登場したアルバムだ。名プロデューサー、アリフ・マーディンの生前最後のプロデュース作、『State Of Mind』。とにかく1曲目のアルバムタイトル曲で度肝を抜かれる。なんて凄いアコースティック・ギター。元々ジェイソン・ムラーズのコンサートにゲスト出演したことがきっかけになったという、3曲目「Keep On Hoping」でのデュエットが微笑ましい。そして、おそらくこれがきっかけで、ジェイソンの『Mr.A-Z』にもラウルが2曲にゲスト参加している(「Bella Luna」での印象的なナイロン弦ギターと、「Song For A Friend」でのエレキギター、コーラス、それにお得意の口ホーン)。

冒頭の話に無理矢理繋げると、ダウンロード以上に僕が嫌っているのがコピーコントロールCD。最近はもう廃れてきたから、数年前に一部のレーベルから出たタイトルだけが割を食った形になったんだけど、このアルバムは珍しく輸入盤がCCCDで日本盤が通常CD(CDエクストラ)というパターンだったので、僕はわざわざ日本に帰ったときに購入したんだった。こっちの中古CD屋でたまにCCCDバージョンを見かけると、ざまみろっていう気持ちになるね。


Twentythree.jpgさて、最後にジェイソン・ムラーズ関連をもう一枚だけ取り上げようかな。トリスタン・プリティマン(Tristan Prettyman)の『Twentythree』。こちらにもジェイソンが1曲、ギターとデュエットで参加している(5曲目「Shy That Way」)。このCDの解説によると、この二人付き合ってるんだって。これは05年のアルバムだから、今でもそういう関係なのかはよくわからないけどね。まあどうでもいいんだけど。このアルバムには他にもGラヴやジェシ・ハリス、リー・アレクサンダーも参加(後者二人はノラ・ジョーンズ関連かな。リーはノラのカレシ、ってそんな話ばっかり)。なんでも彼女、サーファーの両親の元にカリフォルニアで生まれて、本人も12歳の頃からサーファーだとか。で、日本盤の帯には『生きて行くのに必要なのは、サーフ・ボードとギター、それだけ』なんて文句が書いてあって、CDのライナーを読んでも「ジャック・ジョンソン系」として売り出そうとしているのがありありなんだけど、そんな季節商品みたいな扱いをしてしまったらもったいないと僕は思う(亜流ジャック・ジョンソンみたいな売り出し方をされたドノヴァン・フランケンレイターのセカンド・アルバムがそこら中で投売りされているのを見るにつけ)。それぐらいよくできたアルバム。

僕は別にサーフィンをするわけじゃないけど、確かにビーチで聴くと心地良いだろうなと素直に思える綺麗なアコギ(結構上手)、少しハスキーな、でもちゃんと声量のあるボーカル、この上に名前を出した人たちに共通する、ちょっとお洒落な音作り、それになにより、いい曲を書くと思うよ、この人。サーフィン云々は関係なく、ちゃんと次のアルバムも出して(去年EPは出したみたいだけど)きちんと売れ続けてほしいな。


というわけで、ここしばらく個人的に盛り上がっているジェイソン・ムラーズの、正規盤以外の音源を取り上げてみた。他にもライヴ音源をいくつか出しているし、なによりこの人、ジャム・バンドのように(商業目的でなければ)自分のコンサートは録音自由という人だから、きっと探せばいくらでも音源が出てくると思う。さすがに今はそこまで全部網羅しようとは思わないけど、ここで取り上げた最初の2枚は、たまにはダウンロードもしてみるもんだな、と思わせてくれるいい収穫だった。でもやっぱりダウンロードしてPCに入れたままじゃつまらないんで、CD-Rに焼いて、ダウンロードしたジャケット画像を印刷して、自分で勝手にデザインしたレーベルをCD-Rに貼って、海賊盤ぐらいには見えるかな、というぐらいのパッケージに仕上げたよ。まったくもう、手間かけさせるね。だからダウンロードって嫌いなんだよ。
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2007年07月14日

異論な意見

海外に住んでいて不便なことのひとつが、日本の雑誌がオンタイムで手に入らないこと。書店の通販とかを利用すればいいんだろうけど、たかだか数百円の雑誌にプラス数百円の送料(しかも毎月)出すのもちょっと気が引けるし。なので、自分が日本に出張に行ったときや、逆に日本から出張者が来るときなどに、気になるバックナンバーも含めて入手することにしている。

レココレ7月号6月中旬に発売になっていたレコード・コレクターズの7月号をつい先日手に入れ、これで5月号の60年代から3回連続だった「ロック・アルバム・ベスト100」が全部揃った。レココレのこの特集については、sugarmountainさんがご自分のベスト25について語っておられる興味深い連載(?)に発展させられているし、クロムさんもこの7月号が出てすぐの頃に記事で(皮肉を込めて辛辣に)言及されているので、一ヶ月も経った今頃になって僕がそれについて書くのもえらくマヌケな感じだけど、今週末に書こうと思っていた別の記事の構想がうまくまとまらないので、息抜きにこの話をすることにしよう。

選出された80年代の100枚のうち、自分でLPないしCD(あるいは両方)を持っているのが56枚(レンタルで借りてカセットで持っているのを含めると62枚)。カラーページに載ったトップ35に関して言えば、27枚(カセット含めると29枚)を持っている。5月号、6月号の同じ特集に比べても、格段に愛着の持てるリストだった。やっぱり自分は80年代から洋楽を聴きはじめたんだと実感。

こういう企画って、それぞれの雑誌のカラーが出ているのが面白いんだし、いろんな人がそれぞれ違った趣味の観点から選んだアルバムが合致しないのは当たり前だから、選ばれた100枚(3号合計で300枚)についてあれこれ言うのも筋違いだと思うんだけど、洋楽雑誌というもの自体にどんどん勢いがなくなってきている中ではまだかなりの影響力を持っていると思われるこの雑誌が「創刊25週年企画! ○○年代ロック・アルバム・ベスト100」と題して発表するからには、もう少し「なるほど、流石レココレ」と言われるようなものになってもよかったのにな。

この7月号の読者からのお便りのコーナーでも、6月号で1位に選ばれたアルバムや選出方法自体に対する疑問の声が上がっているが、選出方法についてはもう少し考えた方がよかったんじゃないかなと僕も思う。せいぜい数十人とかが読んでるだけの僕のブログで「去年のベスト10アルバム発表!」とかやってるのとは違うんだから。まあ、そういう声を掲載するということは、雑誌側でもそういう問題をちゃんと認識しているということなので、それは充分評価に値すると思うんだけどね。

例えば、「80年代を代表するブルース・スプリングスティーンのアルバム」は、彼の創作意欲がピークに達していた「The River」でも全世界的なメガヒットになった「Born In The U.S.A.」でもなく、彼が言葉に重きを置いたシンガーソングライターに回帰し、アコースティックギターの弾き語りをカセットレコーダーで録音した「Nebraska」なのだろうか?

先の読者の声でも指摘されていたけど、毎月80位台ぐらいのアルバムって、誰か一人の評論家が1位ないし高得点をつけたという理由でその位置にランクインしていると思われる。そう思って「選定者アンケート」の方のページを見てみると、萩原健太さんがこの「Nebraska」を1位に選んでいるね。きっと彼以外にこのアルバムを選んだ人はいなかったんだろう。でも、60〜70年代ポップス/ロック愛好家の彼がそのページに自ら書いているように、彼は明らかに80年代の音楽を好んで聴いてはいないのに、その彼がやむなく(?)選んだアルバムがこうして選出され、その同じアーティストが残した(一般的にはより評価の高い)別のアルバムが100位以内に顔を出してもいないことに、他の評者や編集者の誰も疑問を抱かないのが不思議。

他にも80年代を代表するという意味では、70年代にはまだデビューしてなくて、90年代には消えてしまったようなアーティストも沢山いて、そんな中でも、当時評論家の評価もそれなりに高かったし、ヒットもしたアルバムがいくつもあると思うんだけど。例えば、ヒット曲「Come On Eileen」だけでなく全体を覆うケルト風味がいかしたディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズの『Too-Rye-Ay』や、ティアーズ・フォー・フィアーズの初期の2枚のアルバムを落選させてまでも、レココレという雑誌は本当にディスチャージの『Why』と『Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing』を2枚ともを自分の雑誌が選ぶベスト100に入れるべきだと考えたのだろうか。

いや、ディスチャージのその2枚、僕も両方持ってるけど、確かにハードコア・パンクの名盤だと思うよ。別にその2枚に文句をつけたいわけじゃない。でも、この雑誌のカラーということを差し引いても(特に普段からハードコアをプッシュしている雑誌でもないけど)、もうちょっとバランス感覚を持ってやった方がよかったんじゃないかなあ。

なんだか文句ばかりになってしまって、きっとクロムさんあたりからは「そんなに音楽雑誌や音楽評論家に期待する方が間違ってる」なんて言われそうだけど、僕が今でも毎月買い続けている唯一の雑誌として(ミュージック・マガジンは今年に入ってついに四半世紀に及ぶ連続購読を停止)、もう少し読み応えのあるものにしてほしいと思うから。


さて、これだけでも充分長い記事だけど、せっかくだからレココレのランキングからは落とされた80年代の名盤のことにでも少しだけ触れようかな。去年2枚組のデラックス・エディションとして再発されたばかりなのを、先週750円相当という超安価で入手できたので、その自慢がてら。

Songs From The Big Chair  Deluxe Edition.jpg Tears For Fears 『Songs From The Big Chair』

ファースト・アルバムでも既に確立していた、当時はまだ新鮮だった生音とシンセの音の組み合わせもさることながら、やっぱり曲自体の良さと(特にLPではB面に当たる部分の)構成の見事さが光る。どうしても「Shout」、「Everybody Wants To Rule The World」というヒット曲ばかりが目立つが、これは是非じっくり通して聴いてほしいアルバム。

今回の2枚組デラックス・エディションの1枚目には、オリジナルアルバム全部とシングルB面曲が入っているんだけど、びっくりするのは、どちらかというとポップなアルバム曲に比べて、シングルB面曲のアヴァンギャルドなこと。ロバート・ワイアットの「Sea Song」なんてマニアックな曲を取り上げてるし。テープの回転数をいじったと思しき「Broken Revisited」なんて、夜一人で聴くと恐いよ。僕は当時シングルまで追っかけるほど彼らのファンというわけじゃなかったんだけど、ヒットチャートで知った「Shout」とかのシングルを買ってB面の「The Big Chair」なんてとんでもない曲を聴いた人たちの呆気に取られた顔が目に浮かぶよ。僕はこれらの曲を聴いて、また彼らへの評価を高くしたんだけどね。

2枚目はアルバムからのシングルカット曲(なんと全8曲のアルバムから5曲もシングルカットされてた)のいろんなバージョン。さすがに同じ曲ばかり何度も何度も出てくるのでちょっと飽きてくる。こういうところが、同じデラックス・エディションでも貴重な音源を2枚目に収録したボブ・マーリーの『Catch A Fire』とかヴェルヴェット・アンダーグラウンドの『Velvet Underground & Nico』なんかとは格が違うね。

あと、一つだけ文句を言いたいのは、僕はこの06年盤の前にリマスターして再発されていたボートラ7曲入りの同じアルバムをCDで持ってるんだけど、今回20曲ものボートラが入ったこの2枚組を買ったら当然それら7曲は重複するので前のは売ろうと思ってたのに、なんと7曲のうち1曲だけは06年盤には未収録。そんなメチャクチャにアヴァンギャルドなB面曲でもないのに、なんで?2枚目に同じ曲のよく似たバージョンを何度も入れるぐらいなら、この曲を入れればよかったのに、なんでこんなことするかな。これでこの99年盤も持っとかないといけなくなったよ。かくして僕の家からCDは一向に減らず。

これ以上引き伸ばすと話がとんでもなく長くなるので、こちらもまた名盤であるファースト『The Hurting』の、かわいい“悩める子供”のジャケ写だけ載っけておこう。

The Hurting.jpg Tears For Fears 『The Hurting』
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2007年07月01日

ジミオン一周年記念対談

yas:今日でこの地味音楽の小部屋をオープンしてちょうど一年。ちょっといつもと趣向を変えて、このブログで時々歌詞の翻訳をしているやっさんを招いて、この一年を振り返ってみることにしよう。

やす:まいど。今日はよろしゅう頼むで。

yas:こちらこそ。いやー、なんとか一年もったね。

やす:そやね。記事どれぐらい書いたっけ?

yas:92。最初の半年で60記事だからちょうど一ヶ月平均10個ずつで、今年に入ってちょっとスローダウンしてからは平均5個ずつぐらいだね。

やす:あんな長文を毎月10個も読まされる方の身になってみたんやな。偉いで。

yas:いや、そういう訳でもないんだけど…

やす:そやけど、いっつもコメント書いてくれはる人がぎょーさんおって、嬉しいよな、ほんまに。

yas:そうなんだよね。あのコメントがあるから続けてられるようなもんだよ。最初の頃こそ例のひそ窓界隈の人たちはコメントしたくても記事に書いてあることの意味がわからなくて四苦八苦していた人が多かったようだけど、最近は皆さんすごいよね。ちゃんと音楽についてコメントしてくれてるし。

やす:あとは、記事中の一文を手がかりに、流れるようにマイフィールドに持っていく人とかな。流石やで。

yas:まあ、あれはあれでまたそこから会話が発展するから楽しいんだよ。コメント数もわりと各記事コンスタントに10から20ずつぐらいかな。たまに多いのや少ないのもあるけどね。

やす:yascdの回は多いな、なんでか知らんけど。なんで?

yas:いや、それはノーコメント…って、どうして僕のことを陥れようとしてるんだよ、同一人物のくせに!

やす:お前こそ、俺らが同一人物やてばらしてどないするんや!

yas:みんな知ってるよ、そんなこと!

やす:さよか、ほなええわ。あとコメントの数のこと言うたら、一つだけバケモンみたいなのがあるやん。

yas:「喰いしん坊 バイバイ」ね。今現在114コメントかな。世界で一番クックーについて詳しい文献となりつつあるね。最近かえでさんがちょっとお忙しいようで中断してしまってるけど。

やす:まあ、もともと2010年頃の完成予定やったし、またそのうち再開するやろ。

yas:このブログ自体が2010年までもてばね。



Tamas Wells


yas:アクセス解析もチェックしてるんだけど、わりと安定した数になってるよ。もちろん記事を上げてすぐは伸びて、しばらく書かないと落ちるんだけど。

やす:今までで一番多かった日っていつなん?

yas:2月17日。フォール・アウト・ボーイとジャックス・マネキンと一日に二つ記事を書いた日。あとあの頃はさっきのクックー記事も盛り上がってたからね。

やす:ほー。ほなこれから毎日二つずつ記事書いたら、アクセス数増えるな。どないする?

yas:どないするって、そんなことできるわけないじゃない。第一、さっきはあんな長文を毎月10個も読ませてとか言ってたくせに。

やす:そやな。ほんで、一番アクセス少なかった日は?

yas:12月19日。「1ルピー」の記事を書いた前日なんだけどね。それにしても訪問者数7人、ページビュー11だよ。

やす:何やそれ?お前のブログってそんな人気ないんかいな。

yas:失礼な。その日はシーサーが一日中メンテナンスしてたんだよ。

やす:それを早よ言え、アホ。

yas:悪い悪い。でもこの毎日の訪問者数と、常連のコメンターさんの数を比べてみると、結構な数のROMの人がいるんだろうね。もちろん一人で複数のパソコンや携帯から見てくれてる人もいるだろうから、「訪問者数=読者数」ではないのはわかってるけど。

やす:キンチョーするよな、誰が見てるかわかれへんっていうのは。

yas:そうだね、去年はびっくりするような事件もあったしね。

やす:ああ、あれやね。タマス・ウェルズの記事。えーと、10月29日か。

yas:そうそう。CDのライナーノーツを書いたご本人にコメントを頂けたんだもんね。あれは嬉しかったよ。

やす:来日公演実現させたい言うてはったけど、今度の8月の日本公演はやっぱりあの人がお膳立てしはったんやろね。

yas:きっとそうだろうね。いいな、ライヴ行きたいな。

やす:一本道さんに招待してもろたらええやん。なにしろアフィリエイトやらそれ以外であのCDの売上にはかなり貢献してんねんで。

yas:かなりってことはないよ。ずっと入手困難だったファーストもああしてボートラ入りで廉価で再発されるぐらいなんだから、きっとあちこちで話題になってるんだよ。

やす:そやな、お前がやっと苦労してボートラも入ってへんやつを高値で買うた直後に再発されたしな。

yas:…僕に何を言えば一番傷つくかよくわかってるね。さすが同一人物だよ。



GT & yas


yas:92個の記事の中で、どのアーティストをよく取り上げているかを調べてみたんだよ。記事全部をそのアーティスト(または二組のアーティスト)が占めている「大特集」、一つの記事の中に複数のアーティストが登場する「小特集」とに分けて。

やす:ふんふん、ほんまにお前って、数えんのが好きなやっちゃなー。こないだもなんやCDに入った曲数とか数えとったな。一体誰に似たんや?

yas:うるさいな。で、これが結果。

  一位:グレン・ティルブルック(大特集5、小特集0)
  二位:ペット・ショップ・ボーイズ(大特集4、小特集1)
  二位:ピンク・フロイド(大特集4、小特集1)
  四位:オカヴィル・リヴァー(大特集3、小特集1)
  五位:ダミアン・ライス(大特集2、小特集3)
  六位:ブルース・スプリングスティーン(大特集1、小特集4)

やす:なるほどな。まあ予想の範囲内やな。グレンの大特集5ってのは、あれやな、最初に来日決まった時と、それ受けて作った最初のyascdと、ライヴレポート3回か。

yas:そうだね。なんといっても去年の僕の音楽関係での最大のイベントはあの「グレン祭り」だったからね。あと、yascdにスクイーズを入れてるから、それも入れるともうダントツだね。次に同率二位のペット・ショップ・ボーイズとピンク・フロイド。

やす:どこが地味音楽やねんっちゅー面子やね。まあ、今時PSBなんてわざわざ話題にすること自体が既に地味かもしれんけどな。

yas:そんなことないよ。去年はスタジオ盤とライヴ盤と二つもアルバム出したし(しかも両方二枚組)、4月に行ったコンサートだってよかっただろ。そういう「過去のアーティスト」として認識されてるような人たちにあえて注目して、その良さを再認識してもらうのがいいんだよ。

やす:そういうもんなんか。まあ何やようわからんけど、こだわりがあるっちゅーこっちゃな。ピンク・フロイドが多いのはシド・バレットが死にはったからやな。

yas:まあ最初はそうだったね。あとは希少なジャケのLP見つけたり、「PULSE」のDVDが出たり、初期のジミオンは数回ごとにピンク・フロイドの記事ばかり書いてたような気がするよ。

やす:オカヴィル・リヴァーもコンサート記事と、それ前後の話やな。ダミアン・ライスは2回も特集したっけ?

yas:こないだ「9」を取り上げただろ?その前はNZのコンサートが中止になった話。

やす:なんや、あんなん数に入れてんのかいな。ずるいやっちゃな。

yas:いいじゃないか、別に。この人と五位のスプリングスティーンの小特集が多いのは、やっぱりyascdに何回も入れてるからだね。

やす:せやな、お前の選曲、ワンパターンやゆうて有名やしな。



Jose Gonzalez


yas:今もコンサートの話がいくつか出てきたけど、実はこのブログの名前を決めるときに念頭にあったのが、去年の7月21日に記事にしたホセ・ゴンザレスのライヴレポートだったんだよ。ブログ始める前からいくつか書きたいと思っていた記事のアイデアがあって、あれがその中でもメインだったからね。

やす:まあ、確かにあの人は地味やね。なんかまたNZに来るらしいやん。来月やったっけ?

yas:そう、来月の14日。もうチケット押さえたよ。9月には新譜も出るらしいから、沢山新曲演ってくれるんだろうね。楽しみ。

やす:他に誰かNZ来るん?えーと、確かボブ・ディラン来るよな。あとはキュアもフジロックに出稼ぎに来る帰りに寄っていくみたいやし。

yas:うん、ディランはどうしようか迷ってるんだけど、キュアはチケット出たら速攻で取りたいな。同僚の2メートルも行くって言ってるし。あとは、ライオネル・リッチーが来るって。

やす:ライオネル・リッチーって、元コモドアーズの?

yas:古いこと言うね。まるでマイケル・ジャクソンのことを「元ジャクソン5の」って言うようなもんだよ。

やす:ええやん。それで、ライオネル・リッチーのコンサートも行くんか?

yas:いや、特にファンってわけじゃないからね。

やす:ふーん。あの人、お父さんがドアーズのジム・モリソンなんやってな。

yas:え?そんな話聞いたこともないよ。第一、ジム・モリソンって白人じゃないか。

やす:いや、昔から、親がドアーズならコモドアーズって言うやん?

yas:………

やす:言えへん?

yas:…それが言いたかったがために、行く予定もないコンサートの話をこれだけ引っ張ったのか?

やす:さ、次の話題行こ、次の話題。

yas:もうないよ、次の話題なんて。今日はこれでおしまい。

やす:なんやもう終わりかいな。また記事が短いけどどうしたの?痔でも悪化したの?とか言われるで。

yas:僕は別に痔なんかないよ!それにもう充分長いって!そんな風にいつも自分の書いてるものを短いと思い込んでるから、だらだらと長い記事になって嫌がられるんだよ。

やす:嫌がられるって何やねんな。第一、書いてんのは俺やのうてお前やないか。それにな、ここら界隈には長い記事のときにはちゃんと読まんと1ゲットしてくれる頼もしい読者さんもいてはるから大丈夫なんじゃ。

yas:よくわからない理論だな、まったく。まあとにかく、こうして無事一周年を迎えることができてなによりだったよ。まだまだ書きたいと思ってる記事も頭の中に渦巻いてるし、これからもゆっくりしたペースでやっていくんで、読者の皆さん、どうぞよろしくお願いしますね。
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2007年06月17日

CD版 コレクターな人々

前回の僕の記事を受けて、Lunaさんが多重人格ブログに「コレクターな人々」というマニアックな記事をあげた。人のことをコレクター呼ばわりしておきながら、ちゃっかり自分のコレクションを自慢するという、卑怯かつ痛快な記事(笑)

その中で、「全く同一内容でも、ジャケットが違うだけで買っちゃうことがある」というのは、さすがのルナさんでも本ならともかくCDやレコードでそれをしたことはないという話だった(でも僕は本でそんなことをしたことはないからね)。

それで思い立ったのが今日の記事。全く同じ内容でジャケ違いのCDをどれだけ持っているかをリストアップしてみた。さすがに全CDをひっくり返してチェックするわけにもいかないので、自分の記憶だけを頼りに、思い出せる分だけ。

ルールとしては、「LPで持っていたものをCDで買いなおした」、「輸入盤や旧盤のCDで持っていたが、リマスターやボートラ入りで再発されたのでまた買った」などのケースは除いた。そんなのを入れてしまうと際限ないからね。


ではまずこれ。yascd008で特集したサニー・ランドレスのセカンド・アルバム。

Down In Louisiana 93.jpg Way Down In Louisiana 85.gif

左の写真が現在普通に流通している『Down In Louisiana』というタイトルのCD。93年にエピックから出たものだ。ただ、このアルバム自体は85年にサニー・ランドレス・アンド・バイユー・リズム名義で『Way Down In Louisiana』というタイトルで出ていたLPと同じもの。右側のジャケがそれ。実は僕は彼の音楽を聴きはじめた88年にこのLPを大阪は東通商店街の輸入盤屋で見かけたのだが、金がなかったのか腹が痛かったのか、その時は買わずに店を出てしまったんだ。そのLPが、もう既にその時点で廃盤になっており、その5年後に別タイトル・別ジャケでCDで再発されるまで手に入らないなんて思いもよらずに。

今から数年前、日本の中古CD屋でこの忘れもしない右側のジャケをCDで見かけたときの驚きは忘れられない。裏ジャケを見ると、大手エピックでなくイギリスのエヴァンジェリン・レコードというマイナーレーベルからの01年の再発盤。内容は自分で既に持っている左側のCDと全く同じなのはわかっていたけど、この懐かしいジャケに惹かれて買ってしまったというわけだ。

帰ってきて開封して再びびっくりしたのは、このジャケは一枚のペラペラの紙で、中に入っているブックレットの表紙自体はこの左側のものと同じだったこと。うーん、なんだか騙されたような…


続いては、ルー・リードのこのアルバム。

Live In Italy.jpg Live In Concert.jpg

左側は、彼の数多いライヴ盤の中でも最高傑作とされる84年の『Live In Italy』。僕はこの2枚組LPを買い、そこから彼の音楽にのめりこんで行ったんだった。そこからの数年間が彼の低迷期になるとも知らずに。

NZに来てすぐ、CD屋の安売りワゴンで投げ売られている右のジャケの『Live In Concert』というCDに気づいた。これはビデオ『A Night With Lou Reed』で使われてる写真の流用だよな。曲目を見ると、聴き慣れた例のLPと全く同じ。さてはあのアルバムをコピーした海賊盤かと思いきや、発売元は大手BMG。なんだかよくわからなかったけど、この名作ライヴをCDでも聴けるのならと思い、買ってみた。聴いてみたら、やっぱり同じ内容。そうか、きっとあの『Live In Italy』は契約の関係か何かで元のままのタイトルとジャケでは出せないんだろうな。

と思っていたら、確か去年だったか、この見慣れた『Live In Italy』のCDを中古で発見。日本盤だ。あれ?契約の関係とかじゃなかったんだ。まあいいや、これ買って、あのパチモンっぽいジャケのやつは売ってしまおう。

と思ったんだけど、やっぱりこの右のジャケもかっこいいんだよな。『A Night With Lou Reed』をDVDで買いなおすまではこれ売らずに置いとこうかな。という訳で、僕の家にはこの同じ内容のアルバムがCDが2種類とLPの形で存在している。内一枚はそのうち淘汰されるかもしれないけど。


最後はこれ。3月13日の記事「懐かしい不安感」で取り上げたシアウォーターの『Winged Life』。

shearwater_winged_life.jpg Winged Life U.K..jpg

左が僕が持っているオリジナルのアメリカ盤ジャケ(その記事のコメント欄で巨大イカとか言われてた)。同じコメント欄で「この(右側のイギリス盤の)ジャケでLP出てたら絶対買うのになあ」などとほざいていた僕だが、そんなLPなど存在しないことがわかってしまったので、つい先日アマゾンUKで他のCDを注文するついでに我慢できずにこのイギリス盤CD(右の写真)も買ってしまった。だってこのアルバム好きだし、この右のジャケもいいんだもん。という訳で、現在輸送中。どうしよう、届いてみたら左のジャケだったりしたら…


という訳で、わずか3組。なんだ、こんなもんか。ハリー・ポッター全巻をハードカバーとペーパーバックで揃えているというルナさんの足元にも及ばないね。

ちょっとお願いすれば、「ジャケ違いは別モノ」という名言を吐かれたクロムさんが更にマニアックなダブりCD記事を書いてくれるんじゃないかと期待してるんだけどな。クロムさん、よろしくお願いします(笑)
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2007年06月10日

才能と商魂 Jeff Buckley

94年のジェフ・バクリーのデビューは衝撃的だった。あれだけ荒削りでありながら完成度の高いデビューアルバムには、そうお目にかかれるものではないと思ったものだ。ちょっと自分の過去のベストアルバム暦を見てみたら、エルヴィス・コステロの『Brutal Youth』、ユッスー・ンドゥールの『The Guide』と共に、僕はそのアルバムをその年のベスト3の一枚に選んでいた。そのときはあえてどれが一番と決めなかったんだけど、現在の目で見れば明らかにジェフの『Grace』がその中でもダントツだろう。あ、ちなみに例によって通常の日本語表記はジェフ・バックリィ。「ッ」の有り無しと「ー」と「ィ」の違いでそう発音が変わる訳でもないような気もするけど、一応雰囲気で。コメンターの皆様はお好きなほうでどうぞ。

Grace.jpg Jeff Buckley 『Grace』

「Hallelujah」が白眉だろう。冒頭、ジェフがすっと息を吸い込む音だけでそれを聴いている部屋の温度がすーっと下がるような感じがする。そして、イントロのギターを爪弾く一音で小さなロウソクにかすかな火が灯され、やがて曲が進むにつれてその炎が揺れ動いたり一面に燃え広がったりするのを見つめ続けているような、そんなイメージを僕は持っている。

レナード・コーエンの作であるこの曲、彼自身のオリジナルを始め、ジョン・ケイルのライヴ・ヴァージョン、映画「シュレック」に使われたルーファス・ウェインライトによるカヴァーなど、これまでに様々なヴァージョンを聴いてきたが、僕にはやはりこのジェフ・バクリーによるものが最も優れていると思われる。

ところで一応このブログでは、過去の名盤とかを取り上げて紹介することはしないようにしている(きりがないからね)。今日の記事も、このアルバムを今さら改めて紹介するのが目的ではない。つい最近発売された彼のベストアルバムをCD屋で見かけ、思うところがあったのでここに書いてみることにしただけだ。

彼のことを知らない人のために。ティム・バクリーという60年代に活躍したシンガーソングライターの息子である彼は、先述のとおり94年にデビューアルバムを発表(それ以前にライヴEPを発表済み)。セカンドアルバムのレコーディング中の97年に、川で溺れて亡くなってしまう。あれだけ将来を有望視されていた彼のそのデビューアルバムが、結局最初で最後の作品になってしまったわけだ。

…になるはずだったのだが、レコード会社がこれだけの商材をそのままにしておくはずもなく、結構こまめにコンサートを録音していたと思われる彼のありとあらゆるレコーディングが、彼の死後発売されることになる。そして、僕のようなファンがそれらを次から次へと買わされてしまうという構造になっている。

ちょっと僕の手元にある彼のCDをリストアップしてみよう。タイトルの後ろの数字は発表年。

Live at Sin-E (EP 1993)
Grace (Album 1994)
Peyote Radio Theatre (Promo EP 1994)*
Grace (Single 1994)
So Real (Single 1995)*
Live From Bataclan (Promo EP 1995)*
Last Goodbye (Single 1995)*
Eternal Life (Single 1995)*
Grace EP (EP 1996)*
Sketches for My Sweetheart The Drunk (Double Album 1998)
Everybody Here Wants You (Single 1998)
Mystery White Boy (Album 2000)
Mystery White Boy Bonus Disc (EP 2000)
Live a L'Olympia (Album 2001)
Songs To No One with Gary Lucas (Album 2002)
Live at Sin-E Legacy Edition (Double Album 2003)
Grace Legacy Edition (Double Album 2004)

*印は02年に出たボックスセット『The Grace EPs』に一括収納。そのセットと、最後の2枚のレガシー・エディションを買ったため、オリジナルの『Grace』、『Live at Sin-E』と数枚のシングルは売却済み。

で、これらを聴いていて思うのが、「同じ曲ばっかりだなあ」ということ。まあ、元々アルバムが1枚しかなくて、死後なんとか体裁を整えて発売されたセカンドアルバム『Sketches for My Sweetheart The Drunk』からの曲はきっとライヴでは殆ど演奏されたことがなかっただろうから、畢竟ファーストアルバムからの曲のいろんな場所でのライヴ録音や別ヴァージョンが何度も出てくることになる。

そこで、『Grace』収録の10曲と、それと同時期に録音されていた曲が、これらのCDで何度形を変えて(あるいは元のヴァージョンのまま)収録されているか、調べてみた。僕はまだ買っていない、今回発売されたベストアルバム(未発表曲が一つと、未発表ヴァージョンが一つ収録されているというのが売り)も含めた数だ。

まず最も数が多かったのが、アルバムタイトル曲「Grace」。なんと10枚のCDに収録され、そのうち2枚では2回ずつ出てくるので、合計12回も収録されている。オリジナルのLPヴァージョン、シングルエディット、デモ録音、ロッテルダムでのライヴ、メルボルンでのライヴ、パリでのライヴ、別の時期のパリでのライヴ…同じヴァージョンがダブっている場合もあるんだけど、それを除いたとしても、この一つの曲を集めるだけで一枚のアルバムが出来てしまうほどの量だ。

続いて多いのが「Eternal Life」11回。これはオリジナルのLPヴァージョンよりも速い「Road Version」というのが人気のようで、シングルのカップリングとして何度も登場している。今回のベスト盤に収録されたのもこのヴァージョンのようだ。

続いてファーストアルバム冒頭の「Mojo Pin」と、エンディングの「Dream Brother」10回ずつ。「Dream Brother」なんて、『Grace Legacy Edition』には形を変えて3回も収録されている。

僕の一番好きな「Hallelujah」9回。アルバム収録前で別タイトルがついていたライヴ録音も含めた「Last Goodbye」8回「Lover, You Should've Come Over」6回「So Real」5回。地味な(でも僕の好きな)「Lilac Wine」までもが4回。最後に残った、2回しか(つまり、オリジナルのLPとそのレガシー・エディションにしか)収録されていない「Corpus Christi Carol」の方が珍しいほどだ。

ファーストアルバム未収録曲でも、「Je N'en Connais Pas La Fin」5回「Kanga-Roo」4回など、カヴァー曲が何度も収録されている。


これはちょっと、なんというか、すごいよね。商魂たくましいのもここまでくると… 同じくアルバム1枚しか出していないセックス・ピストルズも、解散後いろんな編集盤や海賊盤まがいのライヴアルバムが沢山出たけれど、ここまで極端じゃなかったはず。

まあ、ファンとしてはいろんな録音が聴けて喜んでいいのか、散在させられて悲しんでいいのか微妙なところなんだけど。という観点から今回発売されたベスト盤を見てみると、『Grace』から8曲(別ヴァージョンも含むけど、全10曲中8曲だよ)、セカンド・アルバムから3曲、その他のCDに既収録なのが3曲、未発表ヴァージョン(曲としてはライヴ盤で既に発表済みの、スミスのカヴァー曲)が1曲。

これって、どうなんだろうね。まずベスト盤から入門して、これからジェフ・バクリーのことを知ろうという人には、あえて名盤『Grace』の曲順を入れ替えて、お義理のようにその他の曲を追加したようなこんなCDよりも、オリジナルの『Grace』をそのまま聴いてほしいと思う。

一方、僕のようにこれまでありとあらゆる音源(ダブり含む)を買わされ続けてきたようなファンにとっては、「I Know It's Over」1曲、「So Real」の日本でのライヴ1曲、たったそれだけのためにアルバム1枚分の金を払わされるのは非常に不愉快。かといって、ここまで完璧に収集してきた僕がこの2曲だけを聴けないというのも困る。ここはひとつ、このアルバムはなんとかして1000円以下で手に入れると宣言しておこう。それなら新しいシングル盤を買ったようなものと自分を納得させられるからね。

なんか今日の記事は英語と数字ばかりになってしまったね。ちょっと気になって数え始めたらつい病みつきになってしまったので。いつも以上に読みにくかっただろうか。ここまでちゃんと読んでくれた方、お疲れ様でした。金曜日から僕の腹に居座っていた更新蟲も、これでしばらく休憩するんじゃないかな。


<追記 10月7日>

苦節4箇月、中古屋を探しまくって、お約束どおり本日『So Real: Songs From Jeff Buckley』をNZ$10(850円)で入手。内容自体はもちろん疑うべきものは些かもないし、丁寧に作られたブックレットも好感が持てる。未発表曲もありがたい。この中の何曲かは、いまでも酔ったときに聴くと涙がこぼれそうになるほどだ。でも、未だに彼の音楽を聴いたことがない人は、このベスト・アルバムじゃなく、『Grace』をまず手にしてほしい。今や、捨て値で手に入るはずだから。
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2007年03月01日

そそるジャケ特集 第二回 Peter Saville

レコードやCDのジャケットを中心にデザインしているアーティストは何人もいるけれど、そのジャケに包まれた肝心の音楽性に関係なく、その人がデザインしたジャケットのレコードだからという理由で買ってもらえるような人も中にはいる。ピンク・フロイドやレッド・ゼッペリンのジャケット・デザインで有名なヒプノシスなどはその代表格だろう。彼ら(ヒプノシスはデザイナーグループの名)の作ったジャケットを集めた本や雑誌も数多く存在し、もちろん僕もそういうのを一冊持っていて、暇さえあればそれを眺めている。それを見ていて思ったのだが、特にヒプノシス・コレクターでもない僕でさえ、多分彼らのデザインしたLPやCDを数十枚という単位で持っているんじゃないだろうか。もちろんその中には、デザインに惹かれて買ったものもあるはずだ。

ただ、ヒプノシスの優れたデザインセンスはもちろん認めるけれど、僕にとっては一世代前の人たちというイメージも拭いきれない。僕には別に、その人がデザインしたからというだけの理由でCDやレコードを買ってしまう(安く手に入れば、という理由も必要だけど)人がいる。それがピーター・サヴィル。

ファクトリー・レコードの創設メンバーの一人であり、初期ファクトリーの主要レコードの大部分は彼がデザインしている(ファクトリーの主要アーティストのひとつ、ドゥルティ・コラムのレコードは何故か彼のデザインではないのだが)。だから、一般的にはピーター・サヴィルのデザインといえば、ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのレコードを連想する人が殆どではないだろうか(このブログを定期的に読んでくださっている方々に限定すると、何も連想しない人が殆どだとは思うけれど・笑)。

今日はこのタイトルだけど、第一回のように妙にそそる面白ジャケを集めたものでなく、僕の持っているピーター・サヴィルがデザインしたレコードやCDの特集。とはいえ、持っているものをチェックしてみたら、出てくる出てくる、それこそ数十枚という単位になってしまったし、ニュー・オーダーのジャケばかりをずらっと並べるだけになってしまうので、ここでは、ジャケも好きだし中身もいい、という10枚(10種)を選んでみた。ここから先はあんまり能書きは垂れないで、ジャケ写と簡単な説明だけにするよ。ではどうぞ。


まずは、彼の代表作であり、僕も多分このジャケが一番好きだと思うこれから。

Unknown Pleasures CD Unknown Pleasures LP
ジョイ・ディヴィジョン 「Unknown Pleasures」

今流通しているCDのデザインは左側だけど、やっぱり僕はオリジナルLP(右側)のバランスがいいな。この次に出る「Closer」のジャケはそれほど僕の趣味ではないけど、やっぱり優れたデザインだと思う。内容?説明し出すと長くなるから、80年代以降のブリティッシュ・ロックの最重要アルバムのうちの2枚、とだけ書いておくよ。


ボーカリストのイアン・カーティスの自殺によってジョイ・ディヴィジョンが立ち行かなくなってしまい、残されたメンバーが中心となって継続したグループが、ニュー・オーダー。ピーター・サヴィルのデザインイメージは彼らの一連のジャケに縁るものが大きいだろう。アルバム毎にがらっと変わるデザインの変遷を見て行っても面白いのだが、それをやりだすときりがないので、今日は僕の好きな2種類のデザインを取り上げることにしよう。

Technique Round And Round
ニュー・オーダー 「Technique」 「Round And Round」

「Technique」は、このデザインだけでなく僕が一番好きな彼らのアルバムかもしれない。80年代末期という時代を反映した、クラブ・サウンド(言い代えると、ディスコ・ミュージック 笑)。右側はそのアルバムからのシングル曲。僕の持っている12インチシングルはこのデザインだが、CDシングルをはじめ、微妙に違うデザインも存在する。


ニュー・オーダーをもう一種。

Get Ready
ニュー・オーダー 「Get Ready」

このデザイン自体はそれほど気の利いたものでもないけど(それでも、レコ屋で有象無象の中にあっても圧倒的に目立つけどね)、ここから派生したシングルのデザインが全て同じトーン。中でも、この女の子シリーズの「Crystal」と「60 Miles An Hour」はデザインが複数あるので、見つけるたびに買ってしまう(笑)。

Crystal Crystal 2
ニュー・オーダー 「Crystal」二種

60 Miles An Hour 60 Miles An Hour 2
ニュー・オーダー 「60 Miles An Hour」二種


ちょっとエッチだったかな?まあ大目に見てください。次のはもうちょっとエッチかも。ピーター・サヴィルってもっと無機質なデザインが多いんだけど、この時期やけにこういうのが多かったな。欲求不満だったのかな?(笑)

This Is Hardcore
パルプ 「This Is Hardcore」

パルプはこの前のアルバムが大ヒットして、これはちょっとそのプレッシャーからか、やけに暗かったアルバム。最近この辺の一連のアルバムはスペシャル・エディションが出て、中心人物のジャービス・コッカーもソロアルバムを出したから、もうパルプというバンドは存在しないんだろうね。わりと好きだったのに。


スエードのアルバムを二種。

Head Music Sci-fi Lullabies
スエード 「Head Music」 「Sci-fi Lullabies」

彼らも一発屋かと思いきや、結構長持ちしたいいバンドだったのに、残念ながら解散してしまった。「Head Music」の方はそこからの一連のシングルもこの系統のデザイン。シングルのカップリング曲を集めた右側のアルバムは、あまりピーター・サヴィルらしくないデザイン(彼はデザイン・ダイレクションだけを担当)だけど、僕は好き。


ロキシー・ミュージック後期の傑作二点。

Flesh + Blood Avalon
ロキシー・ミュージック 「Flesh + Blood」 「Avalon」

これらは、実は調べてみるまで彼のデザインだとは知らなかった。言われて見れば、特に「Flesh + Blood」なんて彼らしい端正なレイアウトだと思うけど。これはどちらも名盤。特に「Avalon」は僕は高校生のときに聴きたおしたものだ。


単品を四点ほど。

Strange Boutique
モノクローム・セット 「Strange Boutique」

これは僕が持ってるのは、セカンドアルバムと一緒になったCDなんで、せっかくのこの綺麗なジャケがすごく小さくなってしまってるのが残念。これはLPで買いなおしたいな。後に結構有名になるバンドだけど、このファーストアルバムの頃のエキセントリックな感じはまた別格。


Metro Music
マーサ&マフィンズ 「Metro Music」

カナダ産ニューウェーヴバンド。ジャケも音も大好き。僕はこのファーストアルバムと、ファーストアルバム全曲が含まれたベスト盤(ジャケもこれを流用したもの)の両方を持ってる。2枚続けて聴くと、ファーストアルバムを2回聴くことになる。当たり前だけど。


The Lounge Lizards
ラウンジ・リザーズ 「The Lounge Lizards」

これもピーター・サヴィルだったとはね。ジャケット通りのきりっとした音。フェイク・ジャズの名盤。リーダーのジョン・ルーリーは俳優としても有名。


25 - Stop Me If You Think You've Heard This One Before...
ヴァリアス・アーティスツ 「Stop Me If You Think You've Heard This One Before...」

ラフトレード・レコード25周年記念アルバム。これが出た03年当時にラフトレードに在籍していたアーティストが、25年間の数々の名曲を演奏するという好企画アルバム。まあ、オリジナルを凌ぐものはなかったんだけどね。このシンプルなデザイン自体はピーター・サヴィルの手になるものではないんだけど、彼の事務所が手がけたもの。僕にしてみれば、ファクトリー・レコードのお抱えデザイナーとしてスタートした彼が、当時のライバル(?)会社だったラフトレードのオムニバス盤のデザインをしたというのがなんだか感慨深い。


これを読んで、彼のデザインに興味を持たれた方はいるだろうか。もし、もっと他にも見てみたいと思われるなら、彼のオフィシャルサイトを訪れてもいいし、僕がこの特集をまとめるにあたって参考にした、彼の全作品を網羅したこの凄いサイトを見てもらってもいい。


最後に、ロンドンで彼の個展が開かれた際のサントラとして、ニュー・オーダーが録りおろしたCDを紹介しよう。30分一曲入りのこのCD、全編インストだけどニュー・オーダーっぽいメロディと音色が満載で、聴いていて飽きない。残念ながら個展会場でしか売っていなかったので一般には流通していないが、オークションサイトでたまに見かけるよ。僕もそうして買ったし。皮肉なことに、数あるニュー・オーダーのCDの中で、これだけがピーター・サヴィルのデザインではないんだけど。

The Peter Saville Show
ニュー・オーダー 「The Peter Saville Show Soundtrack」

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2007年01月15日

ショック

およそブログをやられている方なら誰でも経験しておられるのでしょうが、たった今、2時間かけてほぼ完成していた記事が消えてしまいました。

ちゃんと保存していなかった僕がいけないのはわかっています。頭の中にはほぼ全文がそのまま入っているのですが、今からまた2時間かけて同じ記事を書く気力はありません。悔しいのでこんな文章でお茶を濁します。

ああ、なにもかもが嫌になった…



<追記 2007年1月16日>

今朝、僕の大好きなブログがなくなってしまうことを知りました。

今日は昨日消失した記事を書こうと思っていたのですが、ちょっと今はとてもそんな気分になれなくて。

こういう言葉遣いが適切かどうかわかりませんが、しばらくの間、喪に服したいと思います。
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2007年01月02日

2006年個人的ベストアルバム

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、今年最初の記事は、まず去年入手した音源の総括をしよう。去年はとにかくあれこれ買いまくった1年だったな。何枚買ったかちょっとフォーマット別に見てみよう。

 CD             499枚
 CDシングル        28枚
 CD+DVD          23枚
 DVD             33枚
 SACD/DVD-A        7枚
 LP               9枚
 シングル           2枚
 ボックスセット        9箱


合計、610枚。えーと、3日で5枚ペース?これには、頂いたものや、人にあげたり売ったりしたものは含まれていない。まあそんなのはこの母数からすると大した数ではないんだけど。ちなみに平均価格は1234円。1200円台前半という目標はなんとかクリアできた。これも全て、最後の四半期に投げ売りCDばかりを大量購入したおかげだろう。

今年はちょっと買う枚数を減らさないとなあ。とか言いつつ実は今日も8枚も買って来てしまったんだけどね。僕にとっては初詣みたいなもので。まあ、またしても1枚300円相当のクズ箱から拾ってきたんで、金銭的にはそれほど大したことはないんだけど。でも今年になって2日で8枚って、すでに去年のペースを上回ってるなあ。

まあ、そんなことは後で心配するとして、今日は2006年の僕の個人的なベスト10アルバムを選ぶことにしよう。610枚のうちにはもちろん旧譜も沢山あるんだけど、基本的に対象とするのは、去年発売されたものだけにする。


<第十位>
ビューティフル・サウス 「Superbi」
スパービ

8月5日の記事で取り上げたアルバム。11月にはやっと日本でも発売された。その際の日本の某音楽雑誌のCD評が、なんとなく僕の記事の流れに似ていたのが可笑しかった。


<第九位>
オカヴィル・リヴァー 「Overboard & Down」
海から手招き

9月22日の記事参照。去年は運良く何回も印象的なコンサートに行くことができたが、9月のオカヴィル・リヴァーのオークランド公演もそのうちの一つ。僕が彼らのことを友人に教えてもらったのがつい一昨年のことだったので、去年は彼らの旧盤を沢山買って聴き込んだものだ。そういう一年を代表して、コンサート直後に発売されたこのミニアルバムを。


<第八位>
ジョシュ・リター 「The Animal Years」
Animal Years.jpg

11月17日記事参照。去年はいいシンガーソングライターを沢山見つけた年でもあったな。この人は別に新人というわけではないんで、このアルバムと既に持っているもう一枚を聴き込んだら、更に過去のアルバムに遡っていけるという楽しみもある。そんなことをしてるから買いたいCDが無尽蔵に増えてしまうんだけど。


<第七位>
ホールド・ステディ 「Boys And Girls In America」
Boys and Girls in America.jpg

これは12月29日に取り上げたばかりだ。その記事ではスプリングスティーンに似ているということばかりを強調してしまったが、それを抜きにしても、いい曲を書くいいバンドだと思う。この前の2枚も買おう(ほらまた)。


<第六位>
ペット・ショップ・ボーイズ 「Fundamental」
Fundamental.jpg

このブログ初のアルバム評がこれだったな。今日からちょうど半年前になるのか。年末に出た彼ら初のライヴアルバムもよかったんだけど、そのライヴでよかった曲の大半がこの最新スタジオ盤からだったこともあるので、やはりこちらを選ぼう。


<第五位>
パニック!アット・ザ・ディスコ 「A Fever You Can't Sweat Out」
A Fever YOu Can't Sweat Out.jpg

このアルバムは単独では記事にしてないけど、9月3日のyascd002の為にここから1曲選んだ。思えばあのミックスCDが元で、僕自身もかなりパワーポップモードに振れた去年後半だった。このアルバムの曲はいまだにこちらのラジオ局ではヘビーローテーションだし、日本盤もようやく年末に発売になったようだ。これからもっと盛り上がるかな。楽しみにしていよう。


<第四位>
レイ・ラモンターニュ 「Till The Sun Turns Black」
Till The Sun Turns Black.jpg

10月11日の記事に「僕の2006年度ベスト10候補作品」と書いたが、その言葉の通り第四位に入った。最近自分がパワーポップモードに入ってしまっているのでしばらくご無沙汰しているが、僕の携帯プレイヤーからはずっと落とされずに残っている。昨日・今日のはやりすたりに関係なく、長く聴いていきたいアルバム。


<第三位>
ジン・ブラッサムズ 「Major Lodge Victory」
Major Lodge Victory.jpg

そしてこれが、さっきの第四位と同時に入手して、一日違いで記事にしたジン・ブラッサムズの復活作。音楽的になんら新しいことをやっているわけでもないこういうアルバムをこんな高い順位にすることについてどうかとも思うが、別に僕は音楽評論家でもなんでもないので、構わないだろう。とにかく、聴いてて気持ちいいアルバム。


<第二位>
クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー 「Clap Your Hands Say Yeah」
CYHSY.jpg

厳密なことを言うと、これは2005年のアルバム。でも日本盤が出たのは去年の1月だから、よしとしよう。僕はこのブログを始めるよりも前に買っていたのだが、ようやく7月30日に記事にした。その時点で「なにしろ僕の今のところの今年のアルバム・オブ・ザ・イヤー第一位候補なもんで」なんて書いているが、年末までしぶとく生き残り、見事第二位を獲得。10月の東京出張から帰ったほんの数日後に、僕が泊まっていたホテルの隣のホテルで彼らがコンサートをした、なんて悔しい話もあったなあ。


<第一位>
タマス・ウェルズ 「A Plea En Vendredi」
Plea en Vendredi.jpg

意外と思う人もいれば、予想通りという人もいるだろう。いろんな意味で僕の2006年を象徴しているようなアルバムだ。ちょっと精神的に参っていた時期にふとしたきっかけでこれを手に入れることができ、僕の記事をきっかけに買ってくれた何人かの読者の方々からもご好評をいただけたのが嬉しかった。CDのライナーの執筆者の一本道ノボルさんにコメントをいただいたというサプライズもあったな。


というわけで全10枚。ここには入れられなかったが、ブルース・スプリングスティーン、ブラインド・メロン、ニール・ヤングのそれぞれ発掘ライヴ音源も素晴らしかった。それら3枚が次点というところか。

それにしても、次点まで含めても、アメリカものばかりだなあ。アメリカ人じゃないのって、一位、六位、十位の3組だけか。僕はかつてはもっとイギリス寄りの趣味だったんだけどな。年末ぎりぎりになって手に入れたバッドリー・ドローン・ボーイやダミアン・ライスをもう少し聴き込めば順位が変わってくるかな。

あと、個人的にあれ?と思ったのが、日本人アーティストが全く入っていないこと。このブログを読んでおられる方は僕が洋楽ばかりを聴いていると思われているかもしれないけど、僕の2005年のベスト10には、スピッツ、100s(中村一義)、Singer Songer(Cocco&くるり)、サザンオールスターズと、4組も日本人アーティストが入っていたんだよ(メジャーなのばかりだけど)。今年は不作だったのかなあ。それとも僕が日本人アーティストのチェックをおろそかにしてたのかな。

さっきもちょっと書いたけど、新譜以外に去年がさっと買い込んだのが、パワーポップ関連だったな。中でも個人的に新発見だったのが、かえでさんに教えてもらったクックーか。調子に乗って先日アナログのシングル盤まで落札してしまったし。というわけで、マイブームのパワーポップ軍団を代表して、特別賞をクックーの「Breathing Lessons」に。


選んでみたら10枚中9枚がブログで記事にしたものという、いまいちサプライズに欠けるリストになってしまった。これがベスト20だったらもう少し毛色の変わったものも入れられたんだけど。でもそんなことしたらこの記事の長さが今の倍になるしなあ(笑)。あ、いいこと思いついた。そのベスト20から一曲ずつ選んだミックスCD作ろうかな。次のyascd、それにしよう。そしたら、20曲中10曲分のコメントはもう書かなくて済むし(笑)
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2006年12月30日

ダミアン・ライス初来NZ!

2007年2月27日、オークランドはセイント・ジェームス・シアターにて待望の初来NZ公演! 200万枚を売り上げたデビューアルバム「O」に続く5年振りの新作「9」を引っさげて、NZで一夜限りのコンサートを行います。この機会をお見逃しなく!!

というプロモーターのサイトにある宣伝文句(本当はこの5倍ぐらい長い)に惹かれて「チケット購入」のアイコンをクリックしてみたら、



<重要なお知らせ>
オーストラリアで追加公演が出たため、日程の都合がつかなくなり、ダミアン・ライスはニュージーランドに来ることができなくなりました。



…こんなもんです、NZなんて。これでまた当分コンサートに行く予定がなくなってしまった。

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2006年12月24日

女の子ジャケ特集

最近ちょっと真面目なCD評と読後感想文が続いたので、ちょっと今日は軽い話題にしようかな。11月30日の「怒涛の4日間」のコメント欄にかえでさんが書き込まれた

私、10歳以下の可愛い女の子がジャケのCDをコレクションすることにしたのです。今、3枚あります。

にお答えして(呪われて、とも言う)、CD整理のついでに家にあるジャケをチェックしてみた。なので、今日はクリスマス特別企画「女の子ジャケ特集」。まあ内容自体はクリスマスとは何の関係もないんだけど、もう僕のところでは12月の頭に早々とクリスマスCD作ったから別にいいよね。あ、音楽系ブログから来られた方々が次々にブラウザを閉じる音が聞こえる(笑)


ではまず、依頼主のかえでさんに敬意を表して、彼女言うところの「ジャカジャーン」系、通常の用語で言うとパワーポップ、ギターポップ、それにパンク、ニューウェーヴ系統も含めたグループから始めよう。

まずはこれ。
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ユマジェッツ「Demolotion」

これはかえでさんも当然知ってる、というか、実は彼女の方が僕よりも先に入手したはず。洋楽の世界では日本盤にオリジナルとは違うジャケを使っていることも多く、特に60〜70年代のものはそれなりにコレクターズアイテムになっているものもあるんだけど、これ(と、僕が先に入手したマナティのジャケ)は最近では珍しくなった日本オリジナルジャケ。


そのユマジェッツの主要メンバーが属していた、
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ジェリーフィッシュ「Spilt Milk」

さっきのが知る人ぞ知るアルバムだったのに対し、こちらは90年代パワーポップを代表する名盤。この、決して一般受けするわけではないであろうジャケットのセンスがわかる人になら、この70・80・90年代ハイブリッド・ポップの妙味を存分に味わってもらうことができるだろう。


これは以前「そそるジャケ特集」で既出だけど、
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マシュー・スィート「Kimi Ga Suki Raifu」

もともと日本向けの、日本語タイトルのアルバム。それがアメリカ等で輸入盤として話題になって、このタイトルのままあちらでも発売された。奈良美智さんのイラストがいい。あ、そういえば今日の記事、これを筆頭にイラストものがいくつか混じるけど、別にいいでしょ(って、誰に了承を得てるんだか)。


これは「怒涛の4日間」に載せたね。
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トランポリンズ「The Trampolines」

北欧ポップはこういう可愛い女の子が似合う。ちなみにこれはブックレットの中までこの子の写真満載だし(鉄棒にぶら下がってちょろっと見えるおへその横にはタツノオトシゴの絵!とか)、当時の日本盤らしくブックレットの紙自体も上質なものを使ってるから、「もの」としてのCDをコレクションするには最適なアルバム。CD自体の内容ももちろんいいけどね。


北欧ポップといえば、こういうのもあるな。
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V.A.「Swedish Sweets」

日本の江戸屋レコードがコンパイルした、スウェーデンの新進バンドのオムニバス。このジャケの子はきっともう10歳以上だろうけど、まああんまり気にしないで。ジャカジャーン系の音が好きなら、きっとこのCDは気に入るはず。さっきのトランポリンズもそうだけど、90年代に日本でブームになったこういう北欧系のCDはあちこちの中古屋に溢れてるから、100〜500円程度で簡単に入手できるはず。僕は当時新品で買ったから、おまけのピンバッジがついてて、それを帽子やらジャケットに付けてたはずなんだけど、あれいつの間にかなくしちゃったな。


推定10歳以上をもう少し続けよう。
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ワナダイズ「Bagsy Me」

この人たちもスウェーデンのバンド。日本ではもうとっくに流行遅れなんだろうけど、スウェーデンのこの手のパワーポップグループの音って、こういうのが好きな人にはもうエヴァーグリーンだよね。僕も好き。ちなみにワナダイズはこれ以外にも女の子ジャケ率高し。このCDも、ブックレット中あちこちにいろんな女の子(女の人もあり)が寝てるし。


あとこの子も10歳以上かな。
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ジゴロ・アンツ「Flippin' Out」

僕ずっとこのジャケの子のこと、男の子だと思ってたんだけど、今回この企画のためによく見てみたら、女の子だね。これもギターポップ、パワーポップの名盤。僕の持ってるCDはベスト盤とのカップリングなので、残念ながらこのキッチュなジャケはブックレットの中に折り込まれてしまってるけど。


パワーポップから少し離れて、80年代初期ニューウェーヴをいくつか。
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V.A.「Pillows & Prayers」

チェリーレッド・レーベル製作の名作オムニバス。僕は当時これのピクチャーレコードを買って壁に飾ってたりしたものだから、このジャケには親しみが涌くよ。ギターバンド中心。この中の半分ぐらいのバンドはこのまま消えてしまったけど、ここから大きくなっていった幾つかのバンドの初期の演奏が聴ける。最近DVD付きの25周年記念盤が出たので、これと色違いジャケのそいつも買った。


これは女の子ジャケと呼ぶのはちょっと苦しいかな?でも可愛いから。
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レインコーツ「The Raincoats」

実は僕、レインコーツはセカンド以降は持ってるんだけど、このファーストは自分では持ってない。オークションなどでたまに見かけるんだけど、ちょっと手が出せないような値段になってることが多いので、そのうちきちんと再発されたら買うことにするよ。


可愛いといえばこれも僕は好き。
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テレビジョン・パーソナリティーズ「Yes Darling, But Is It Art?」

英ニューウェーヴ界きってのヘタウマ・バンド。指に絵の具をつけて壁に塗りたくったのを自慢する女の子に「まあ、よくできたわね。でもそれってアートなの?」という母親の台詞がタイトルになっているのだが、それがまた自分達の音楽を自虐的に表したもので、こういうところがこのバンドが長く好かれている所以。実は彼らはこれまでに2種類のベスト盤を出しており、僕の持っているのはこの女の子バージョンじゃなくって、男の子バージョン(タイトルもコンセプトも違うんだけど)。それはそれでかわいいんだけど、まさかかえでさん、今度は男の子のジャケットも集めるだなんて言い出しませんよね?もう呪わないでくださいよ(笑)


一方こちらは最近のバンド。
Spinto Band.jpg
スピント・バンド「Nice And Nicely Done」

あんまり良く知らないバンドなんだけど、今までに何枚かインディーでCDを出してるみたい。音的にはクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー系。ガチャガチャした楽しいポップ。この子も10歳超かな?って、こんな適当に描かれたイラストの人物の年齢を当てるほど難しいこともないけど。


パワーポップ系最後はこれ。
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フォール・アウト・ボーイ「My Heart Will Always Be The B-side To My Tongue」

かえでさんには、パニック!アット・ザ・ディスコがこのバンドのメンバーに見出され、同じフューエルド・バイ・ラーメン・レーベルからデビューアルバムを出すことになったという事実を伝えれば十分でしょうか。パニックほどには下世話ではないが、かなり小気味のいい、グリーンデイ系お手軽パンク。これは彼らがアコースティックで演奏したCDミニアルバムにDVDがついた変則盤。紙ジャケなのも所有欲をそそる。


ここからは、他のいろんなジャンルのものを取り上げていこう。まずこいつは、ミクスチャー・ロックとでも呼べばいいのかな?
One Hot Minute.jpg
レッド・ホット・チリ・ペパーズ「One Hot Minute」

ここ数年は、出すアルバム出すアルバム全てがメガヒットになっている彼らだが、これはその中でもあまり売れなかった異色作かな。でも僕が持ってる彼らのアルバムはこれだけ。まるでこの企画を予測していたかのように。


以前既に特集したものをもう一つ。
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ブラインド・メロン「Blind Melon」

あんまり可愛い女の子じゃないけど(実はおばさんか?)、ハードロック好きのかえでさんならきっとこれは気に入ると思って載せるよ。90年代型新世代ハードロック。これも上手に探せば100〜500円で手に入るはず。


プログレを1枚。
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ジェネシス「Nursery Crime」

よく見るとこれは、収録曲の歌詞に呼応して、この女の子(不思議の国のアリス?)が生首でクローケーをしているという不気味なもの。


生首系をもう1枚(笑)
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ニーコ・ケイス「Fox Confessor Brings The Flood」

可愛い女の子と狐のイラストと思って買ってみたら(いや、別にジャケ買いしたわけじゃないけど)、実は女の子が抱えてるのは生首だったというもの。裏ジャケも不気味でかわいいよ。


カンタベリーものを1枚。
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キャラヴァン「All Over You」

90年代後期に彼らが自分達の過去の曲を再録音するという、なんだか後ろ向きな企画盤。実はこのアルバムはジャケットを変えて何度か再発されており、僕の持ってるのはこれじゃなくてもっとダサいやつなんだけど、このジャケットのを見かけたら買いなおそうかな。CDのジャケットとしてはなんだかよくわからないものだけど、シーソーで遊ぶ姉妹、かわいいよね。


最後の3枚は、実は僕は持ってないんだ。でも、そのうち買おうと思ってたものばかりなんで、これも何かの縁ということで、近いうちに手に入れるよ。

まず、ヒプノシスのジャケばかりが有名なこれ。
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トゥリーズ「On The Shore」

こういう雰囲気のヒプノシスジャケなんで、僕はてっきりマイナーなプログレ・バンドだと思ってたんだけど、どうもフォークらしいね。しばらく前のストレンジ・デイズの「ストレンジ・フォーク」特集でも取り上げられてた。こういうのこそ紙ジャケで出せばいいのに、僕の知ってる限りでは普通のプラケースしか出てないはず。日本盤で確か1800円ぐらいの廉価で出てたかな。次の東京出張の購買リストに入れとこう。


一方こちらはキーフのデザインで有名な、
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ニルヴァーナ「Local Anaethetic」

アメリカの同名バンドが大ブレイクしたときによく間違われることによって有名になったグループ(?)。とはいえこちらの方がずっと古いし、その筋ではしっかり有名だったらしいんだけどね。プログレッシヴ〜ブリティッシュ・フォークというから、結構僕の好みの音のはず。これは確か紙ジャケになってるはずだから、それを探そうかな。いや、LPの方がいいかな。見開きの凄く綺麗なジャケだから。こういうのを探すのに、東京は世界一便利な場所だよね。これもリスト入り、と。


最後はこれ。
Ricky Lee Jones.jpg
リッキー・リー・ジョーンズ「The Evening Of My Best Day」

今やアメリカのロック/ポップス/ジャズ界を代表する女性ヴォーカリストの一人。僕も何枚かCDを持ってるけど、これは家にはなかった。これはこちらでも簡単に手に入るはず。実は昨日中古で見かけたんだけど、あまり値段がこなれてなかったのと、ジャケの端が折れていたので買うのをやめたんだ。


さて、という訳で全20枚。かえでさん、気に入ったものはありましたか?もし今後また何かいいのを見つけたら、青グリン方式でどんどん付け足していくからね。

こういう、あんまり色々調べなくていい記事は書いてて気楽で楽しいな。かえでさん関連が何回か続いたけど、もちろん他の方でも何か面白いアイデアがあれば、どうぞ遠慮なくコメント欄で言いつけてくださいね(笑)

ではみなさん、よいクリスマスを!


<2007年1月2日追記>

もう売ってしまったCDに女の子ジャケがあったのを思い出した。手元にCDはないけど、パソコン内に音源としては残ってるので、これは載せよう。

VF.jpg
ヴァイオレント・ファムズ「Violent Femmes」


あと、今日300円箱を漁ってたときに見つけたこれ。全然知らないバンドだったんだけど、レーベルがブランコ・イ・ネグロだったのでちょっと興味を持ってしまった。というか、かえでさんの呪いがまだ解けてないのかも。

Terris.jpg
テリス「Learning To Let Go」

早速さっき聴いてみた。パワーポップとハードロックの中間という感じかな。音はちょっと重め。なにより搾り出すようなボーカルに結構クセがあり、ここが好きになるかどうかの分かれ目だろう。僕は悪くないと思ったけどね。ちなみに調べてみたところ、このバンドはもう解散しているらしい。

あと、これはネット上で見かけただけなんだけど、きっとかえでさん好みだと思うんでついでに載せておくよ。このアルバムからのシングル曲。

Cannibal.jpg
テリス「Cannibal Kids」


<2007年1月14日追記>

これもうちにあったのを思い出した。これは男の子かもしれないけど、まあここまで幼いと性別はあんまり関係なしということでいいよね。

radiohead.jpg レディオヘッド「Pablo Honey」

最近の彼らはちょっと小難しい、遠いところに行ってしまったけれど(それはそれで嫌いではないんだけど)、このファーストアルバムは「ちょっと屈折した内気な青年が奏でる、ざくっとした肌触りの音」という感じがよかった。「Anyone Can Play Guitar」と「Creep」がすき。おそらくこのアルバムを持ってる人が誰でもそうであるように。


<2007年1月28日追記>

falsoさんに教えてもらったアルバムを、昨日中古レコード屋で安く見つけたので買ってしまった。どうもこれはCDは廃盤のようなので、LPを買った。ジャケが可愛いから、大きなデザインで持っていたかったしね。

Never Letting Go.jpg フィービ・スノウ「Never Letting Go」

今朝早速聴いてみた。すごく上手な演奏にすごく上手なボーカル。これはジャズヴォーカルの範疇に入るんだろうか。どちらかというと、日曜の朝よりは、アルコールのグラスを傾けながら週末の夜にでも聴きたい感じ。

この写真、彼女自身の小さい頃のものなのかと思っていたんだけど、「ニューヨーク公立図書館から」とクレジットがあった。falsoさんのところに全面写真があるけど、この女の子が引っ張り合いをしている相手の犬が裏ジャケにいるよ。


かえでさんから、彼女の持っている女の子ジャケの写真が送られてきた。「載せろ」とのこと。あのう、この記事って、僕の持ってる女の子ジャケを、かえでさんが今後買う参考にするためのものじゃなかったっけ? 

Skelleftea.jpg ワナダイズ「Skelleftea」

あ、これは僕が記事に載せたワナダイズの別アルバム。これ僕も持ってるよ。でもこれって男の子かと思って載せなかったんだけどな。まあ、かえでさんがOKだと言われるのなら、問題なしとしよう。では、この子のことをハブラシヒゲ子と命名するね。


あと1枚。

Love Is Back.jpg エンブレイス「Love Is Back」

あ、これはもしかしたら僕がかえでさんの近所の中古CD屋におじゃましたときに買っていたやつかな。エンブレイスなんてまたマイナーなグループ、どうして買われたのかと思っていたら、お得意のジャケ買いだったんですね。

で、自分が持っているものしか載せないというルールに従って、僕もこれを買わないといけないのかな?エンブレイスのアルバムなら、結構簡単に数百円で在庫処分されてるのをたまに見かけるんだけど、これって日本編集のミニアルバムだよ。またこんな中途半端にレアなものを…


<2007年2月4日追記>

昨日CD屋に行って買ってきた8枚のうち(年頭の誓いは何処へ?)何枚かが女の子ジャケに該当するんで、また追記するよ。

まず、最初の記事に書いたリッキー・リー・ジョーンズの、今度はジャケの状態のいいものを中古で見つけたので入手。そこに書いたとおり、ジャズとポップスの見事なミクスチャー。この人も地道にがんばってるけど、せめてノラ・ジョーンズの一割程度でも売れないものだろうか。

ちなみに今回買って、裏ジャケはこの女の子の後姿だということに気がついた。この、実はライオンキング柄だった敷物の上に立って、向こうを向いているところ。


続いては、これ。

Come On Now Social
インディゴ・ガールズ「Come On Now Social」

僕はこれ以外に彼女らのCDは一枚持っていて、それを聴いているときにも思っていたんだけど、この二人組の女性がそれぞれ別々に書く曲の、一方が書く方はかなり僕好み。この99年発表のアルバムにも、なかなかいい曲が何曲も入っていて、よかった。

このジャケは、ちょっと利発で気の強そうな女の子(青い目が綺麗)が、ナイフで木を切って遊んでいるところかな?そんなにナイフを顔に近づけたら危ないよ。


次。

John Henry
ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ「John Henry」

意図したわけじゃないんだろうけど、なんとなくさっきのとイメージが似てる?草むらにしゃがみこむ、手に刃物を持った女の子。ただ、さっきのが多分5〜6歳だとしたら、この子はローティーンかな。しかも手に持ってるのはツルハシ。実はこのCD、内ジャケや裏ジャケに子供達が満載で、でも皆それぞれ手に金槌やガイコツを持ってて、ちょっと異様な雰囲気。内ジャケには「WE HATE THEY MIGHT BE GIANTS」なんてノボリを持った子たちもいて、ちょっと愉快。

実を言うと僕はこのバンドのことを、名前は知っていたんだけど何故か今まで全然聴いていなかったんだ。ジャイアンツという名前に抵抗があったんだろうか(はい、阪神ファンです)。今回これを聴いてみたところ、短めの曲が20曲も入っていて、もうおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。すごくポップな曲からちょっと実験的なものまで、すごく多彩。これはもう少し他のアルバムにも手を出してみようかな。


今回最後はこれ。

Sugar Me
クロディーヌ・ロンジェ「Sugar Me」

某コメンターが日曜の朝にカフェオレを飲みながらボサノバを聴いているということを耳にし、ちょっと僕もそういうおしゃれな休日の朝を過ごしてみようかと思い立ったところに見つけたCD。何故か日本盤だったのでライナーを読んでみると、

ボサ・ノバ+フレンチ+ソフト・ロック、それは1990年代のTOKYOのキー・ワード

なんて、一昔前のおしゃれさんが好みそうなダサいコピーが目に入り、値段も手頃だったので買ってみた。ジャケも可愛いしね。

あんまりボサノバじゃないね(って、よくわかってないんだけど 笑)。フレンチ風味のソフトロックご飯に、ボサノバふりかけをさらさらと振りかけたような感じ?(どこがフレンチだ)

でも一応今朝(日曜)起きぬけに聴いてみたら気持ちよかったよ。次は、今朝は面倒なので作らなかったカフェオレに挑戦!


<2007年2月11日追記>

昨日買ったこれも女の子ジャケの範疇かな。

Shelter
ローン・ジャスティス「Shelter」

86年発表のセカンドアルバム。プロデューサーがジミー・アイオヴァインとリトル・スティーヴンだというんでソリッドなロックンロールを期待して、その期待はさほど裏切られなかったんだけど、いかにも80年代という音作りが今聴くとちょっと大仰かな。

このジャケ写を探してたときに、アルバムタイトル曲「Shelter」のシングル盤のジャケットも見つけた。こっちの方がより女の子ジャケか。86年発売の12インチシングルだなんて、こんなの今や手に入らないだろうけど。

Shelter Single
ローン・ジャスティス「Shelter (12" Single)」


<2007年2月22日追記>

今日は終日市内のホテルの会議室にカンヅメだったのですが、予定より幾分早く会議が終了したもので、そこから歩いてすぐの、いつものレコ屋に行く時間ができました。そこでの収穫をいくつか。

Joy Zipper
ジョイ・ジッパー 「Joy Zipper」

全然知らない人たちだったのですが、「お、女の子ジャケ」と手にとってみて(呪われてますね)試聴してみたらなかなかいけそうだったので買ってみました。$17.95から$10引きでしたし。音的には、即席アシッド・フォークという感じですかね。あちこちに妙な音が入っていて、なんだかそそりますよ。とりあえず2回聴きましたけど、これ結構はまるかも。


今日のその店での目玉は、中古CDシングル1ドル均一でした。前に見たときよりもかなりコーナーに枚数が増えていて、時の経つのも忘れて掘り返してしまいました。そこでふと目に留まったのがこれ。

Sleep Well Tonight
ジーン 「Sleep Well Tonight」

かつてザ・スミスのフォロワーと呼ばれ、スミスには遥かに及ばない実績を残して消えてしまったバンドです。僕はスミスにはかなり思い入れがあるので、逆に偽スミスのようなバンドには手を出さなかったのです。なので、きちんとCDを買って聴くのはこれが初めて。

なかなかいけますね。表題曲にはギターのフィードバック音(クックーでおなじみのピー音)が入っていますし、2曲目はかなり真っ当なギターポップです。

実は、あまりの安さに嬉しくなり、かえでさんの分もこれ買っておきました(1ドル箱に同じものを全部で3枚発見したので、ジャケの状態のよいものから順に2枚選びました)。かえでさんがこのジャケを気に入ろうが入るまいが、この曲が好きであろうがなかろうが関係ありません。これもまた、今は亡き喰い犯での懐かしき風習「安かってん自慢」です。そのうちお送りしますから、ありがたく受け取ってください。

今日はこれだけなのですが、僕があまりの空腹のために1ドル箱の2/5までチェックしただけで店を去る直前に何を見つけたかもご報告しておかないといけませんね。「Non Sequitur」です。僕はもうこのシングルのアナログ盤を持っていますし、同曲が収録された編集CDも買いました。でも、このCDが誰にも買われないまま1ドル箱の中で朽ちていくのを黙って見ていられなかったのです。思い切って、買ってしまいました。85円相当なんですけど。

ここまで書いて、推敲している際に気づいたことがあります。今日の追記はコメント口調ですね。さきほどこの追記をする直前にかえでさんがこの記事にコメントを入れていただいているのを見たもので、頭の中がコメ返モードになっていました。書き直すのも面倒なので、もうこのままにしておきます。では、引き続き、コメントに返事します。


<2007年2月28日追記>

なんだかこのブログ全体に呪いの胞子が飛び交っているようだ。どうもCD屋で女の子ジャケが目に付いてしょうがなくなってしまった。まあ、ある程度興味があってしかも安いから買ってるんだけどね(そう、今日は「安かってん自慢」の日でもある)。じゃあ、今日も3枚追加するよ。

Old Low Light
キャサリン・ウィリアムズ 「Old Low Light」

彼女のことは、あるオムニバスアルバムに彼女が演奏するレナード・コーエンの「Hallelujah」のカバーが入っているのを聴いたことがある程度にしか知らなかった。あれは曲自体が言わずもがなの名曲なので、彼女自身の手になる曲も聴いてみたいと思っていたところ、これを約500円でゲット。これが、買って大正解。ジャンル分けすると、ジャズ/ボサノバ/フォークということになるんだろうか。非常にスムーズで聴き易い音。スザンヌ・ヴェガとかノラ・ジョーンズとかを思い出す。うん、結構このジャケのイメージに近いかも。ネットで見つけたこの写真はちょっと色が濃いけど、実際はもう少しレトロな感じの淡い色合い。

これがあまりによかったので、もう一枚、「Hallelujah」を始め、他人のカバー曲ばかりを歌ったアルバムも買ってしまった。しかもそちらはちょっと豪華なデジパック。それは女の子ジャケじゃないから載せないけどね。


Let Your Dim Light Shine
ソウル・アサイラム 「Let Your Dim Light Shine」

ブッチ・ヴィグのプロデュースらしい、とてもタイトな90年代型ハードロック。音が分厚いのに、厚ぼったくない。いきなり「Misery」なんてスローな曲を、「ワン、ツー、」なんてカウントしながら始めるアルバムのオープニングもいいし、これは気に入ったな。700円弱という値段も満足。


Big Red Letter Day
バファロー・トム 「Big Red Letter Day」

これは女の子ジャケとしてはどうかな(笑)。まあそれはともかくとして、僕が持っていなかった彼らのアルバムを、300円ちょっとで見つけたのでこれも入手。このバンドって、もっとグランジっぽいザラッとした音だと思ってたけど、これはやけに真っ当なアメリカン・ロックだね。悪くはないけど、僕にはちょっと引っかかりが少ないかな。確かバファロー・トムにはもう一枚、女の子ジャケがあったはず。300円で見つけたら、また買おうかな(笑)


<2007年5月5日追記>

おや?催促したのに2ヶ月以上も放置?前回の3点、やはりお気に召さなかったのかな。今日手に入れたCDが久々に女の子ジャケだったので、またこの記事を引っ張り出してきて追記しよう。

Throw Down Your Arms.jpg
シニード・オコナー「Throw Down Your Arms」

アイルランド出身の彼女が本格的にレゲエに取り組んだ05年のアルバム。スライ&ロビーを始め、本場ジャマイカのアーティストが参加している。レゲエといってもストイックな彼女のことだから、お気楽リゾートレゲエなんかでなく、しっかりと聴き応えのある音になっている。アルバム最後を締めるのは、かつて彼女がボブ・ディランのトリビュート・コンサートで歌ったボブ・マーリーの「War」。

ずっと気になっていたのにこれを今日まで買わなかったのは、ダブ・バージョンが2枚目に入った限定盤がコンディションのいい中古で出るのを待っていたから。そのダブ・バージョンは、1枚目のオリジナル・バージョンとそんなに変わらないようなおとなしいものだったけどね。

ジャケの女の子は、シニード自身の子供時代だろう。デビュー当時はスキンヘッド、今も短髪で、あえて女性っぽい見かけを否定しているような彼女だけど、子供の頃から瞳の印象的な、目鼻立ちの整った顔だったのがよくわかるね。


<2007年5月19日追記>

現在東京出張中。今日は土曜日だったので、CD掘りに出かけた。某所でこれを発見。僕はこのグループのベスト盤とわりと新しめのアルバムを何枚か持っているんだけど、初期のこれを500円で見つけたので買った。

So Tough.jpg
セイント・エティエンヌ「So Tough」

ちょっとドリーミーな感じの女性ボーカルが中心の、軽めのダンス音楽といった感じ?このアルバムからは数曲がベスト盤に収録されているんだけど、こうして一枚のアルバムとして続けて聴くと、SEの音なんかが凝っていて面白い。子供が日本語で「朝ですよー。起きてください」とか言う声も出てくる。6曲目「You're In A Bad Way」はやっぱり好きだなあ。
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2006年11月30日

怒涛の4日間

もう2週間も記事を更新していない。先日コメント欄で依頼されたyascd005をはじめ、書きたいことがないわけでもないのだが、最近ちょっと忙しかったのでつい更新がおろそかになってしまって。先週シンガポールで、そして今週東京で会議が入ったので、わずか10日足らずで計40時間もかけてNZ−アジアを2往復するよりはと、今回はシンガポールから日本に直行した。久しぶりの日本での週末。今回はちょっと自分にあまり制限をかけずに、(あくまでもバーゲン箱を中心に)思う存分CDを掘ってみた。今日は、今回の日本出張で買ったCD・レコードを羅列するだけの、自己満足度満点の記事。久しぶりなのにろくでもない記事でごめんなさい。しかも長いよ(笑)

まず、某ブログ・某記事のコメント欄に書いたのだが、日本に到着していきなり僕を迎えてくれたのが、11月11日の記事に載せたマナティのジャケでおなじみのユマジェッツ(1)と、かえでさんお気に入りのクックー(2)の2枚のCD。僕の出張に合わせてわざわざ彼女が買って送ってくれたものだ。本当にありがとうございました。

Umajets.jpg(1)  Breathing Lessons.jpg(2)

両方とも早速PCに落として聴いてみた。まずはユマジェッツ。冒頭の「When I Wake Up」から泣かせるメロディー連発。ジェリーフィッシュは大好きなバンドだったけれど、あれはロジャー・マニングとアンディ・スターマー(プラス、ジェイソン・フォークナー)、そして地味なバックのリズム隊という役割だとずっと思っていたのに、まさかそこのベーシストが結成したグループがこんなにいいアルバムを作っていたなんて。ほんとにジェリーフィッシュって奥が深いバンドだったねえ。最近の再評価もうなずけようというもの。僕も、かえでさんが入手されたもう一枚のアルバムを探してみることにしよう。

そして、クックー。個人的には今回手に入れた数あるCDの中でも一番の掘り出し物かもしれない。確かに音的には90年代に星の数ほど現れては消えたパワーポップバンドの一つにすぎないかもしれない。「結構いいのに、でも売れない」というのはこの手のバンドの常。天才的に優れた曲を作り続ける才能、レコード会社からの強力なプッシュ、ライヴで鍛えた演奏力、メディアのサポート、ルックス、タイミング、運。それらが全部揃わないとこの手のバンドはまずブレイクしない。そして、このバンドもその中の何かが欠けていたために、アルバム1枚で消えてしまった。でもこのアルバムはかなりいいよ。荒削りだけど勢いのある演奏。ポップな曲調。ときどき入る「ぴーっ」っていうギターのフィードバックもまた味がある。ときどき声がひっくり返る、ちょっと癖のあるボーカルは好みがわかれるかも。あ、ソロの時のこういうまあるい感じのギターの音(うーん、わかるかなあ、あまり高音域が出てなくて中音域が強調された、ちょっとサステインの効いたレスポール系のふくよかな音)、聴いてて気持ちいいね。かえでさん、センスいいよ。猟犬合格(笑)

ここからは自分で店で見つけたものなんだけど、この2枚のお陰で今回はちょっと自分の中でジェリーフィッシュ&クックーモードができあがってしまった。さっき再評価って書いたけど、いろんな若いバンドがジェリーフィッシュに賛辞を送っているのと同時に、ロジャー・マニングがかなり活発に活動を始めた模様。しばらく前に出た彼のソロ・アルバム(3)と、もう面子的にはほぼジェリーフィッシュ再結成と言っていいようなTVアイズ(4)のそれぞれ紙ジャケを運よく中古で見つけることができたので、入手。

Solid State Warrior.jpg(3)  TV Eyes.jpg(4)


アルバム1枚で消えてしまったバンドのその後を調べたくなるのはマニアの常(笑)。クックーのメンバーがどうなってしまったかを調べていくうちに、中心人物のアンドリュー・フェリスとベースのジェイミー・バーチェルがその後ジェットプレーン・ランディングというバンドを結成していたことが判明。そしてなんと、今回そのバンドのCD2枚をかなりな安値で手に入れることができた。偶然の神様、今回も健在(笑)。しかも、ファーストアルバム(5)はEPとして出た4曲をボーナストラックにした日本盤。ここに載せたジャケ写は海外で流通しているものだけど、僕の買った日本盤はどういう訳か全体がきみどり色。きみどり色の方がいいと思う。多分今は既に廃盤になっているセカンド(6)と両方聴いてみたが、一度聴いた限りではファーストの方がいいかな。

Zero For Conduct.jpg(5)  Once Like A Spark.gif(6)


その2バンドだけでなく、振り返ってみるとやっぱり今回は僕自身がパワーポップモードになってたんだろうね。買ったものをリストアップしてみると、僕の家に1枚だけある、既に消えてしまったパワーポップバンドのセカンドアルバムとか日本編集盤とかをやたらと買っていたことに気づく。そう、この手のバンドって日本では結構受けるから、現地のシングルやEPを集めた日本編集盤が結構存在するんだよね。僕がyascd002で提示したような幅広いくくりのパワーポップっていうことで言うと、えーと、7枚か。ラズベリーズの最初の2枚のアルバムをカップリングしたライノ編集盤(7)、今回自分で買った中では最安値に近い(220円)ミジェットの日本編集盤(8)、喰い犯で取り上げられていたグラス・ショウのこれも日本編集盤(9)、ポウジーズのケン・ストリングフェロウの2枚目のソロアルバム(10)、実は既に持ってるんだけど日本盤ボーナストラック入りで250円だったサマーキャンプ(11)、北欧ポップ(その1)メリーメイカーズのこれまた日本編集盤(12)、北欧ポップ(その2)トランポリンズのセカンド(13)。この手の消えてしまったパワーポップバンドのCDって、日本では中途半端に沢山流通してただけに異様に安いんだよね。今まで中古屋で見かけてもスルーしてたんだけど、今回自分がパワーポップモードに入ってるうちに全部入手しておいた。

Respberries.jpg(7)  Midget.gif(8)  Vertigo.jpg(9)
Touched.jpg(10) Pure Juice.gif(11) Andrew's Store.gif(12)
The Trampolines.jpg(13)


マイブームといえば、元エニー・トラブル(yascd002参照)のクライヴ・グレッグソン。僕はエニー・トラブルのCDはファーストとベストアルバムしか持ってないんだけど、今回はあちこちの中古屋で彼らのラストアルバム(14)、それからクライヴのソロ作2枚(15)(16)、グレッグソン&コリスターのアルバム(17)と、今は廃盤でなかなか見かけないのを4枚も一気に見つけたので全部買っておいた。廃盤といっても巷で大人気のアーティストってわけでもないからそれほど高くはないんだけど、なにしろ絶対的な流通量が少ないんで一旦見逃すとなかなか出てこないんだよね。あ、でもこれだけあちこちで放出されてるってことは、もしかしたら近いうちに紙ジャケか何かで再発されるのかな?別に紙ジャケで欲しいようなアーティストじゃないからいいんだけどね。

Wrong End Of The Race.jpg(14) I Love This Town.bmp(15)
Comfort & Joy.jpg(16) Gregson Collister.jpg(17)


イギリスのニュー・ウェーヴ系も沢山買ったな。CDでは持っていなかったジョー・ジャクソンのサードアルバム(18)、マガジンのラストアルバム(19)、フライング・リザーズ(20)、ア・サートゥン・レイシオの1980年オランダでのライヴ盤(21)、テレビジョン・パーソナリティーズの、えーとこれは何枚目だっけ、わりと初期のアルバム(22)、ライドのファースト(23)、ワンダー・スタッフのシングル集(24)、おまけにスクリッティ・ポリッティの僕が唯一持っていなかったシングル(25)、それから、XTCのボックスセット(26)。あーあ、封印してたボックスセット、買ってしまったよ。だって安かったんだもん(通常8000円近辺のところを3790円)。安かった理由は、CDの盤面が少し黴っぽかったことと、ブックレットの糊付け部分がはがれてしまっていたこと。黴取り用のCDクリーナーは買ったし、ブックレットは著名な接着師に切継いちばんで接着の実演をしてもらったので問題なし(笑)

Beat Crazy.jpg(18) The Correct Use Of Soap.jpg(19) Flying Lizards.bmp(20)
Groningen.gif(21) The Painted Word.jpg(22) Nowhere.jpg(23)
Wonder Stuff Singles.jpg(24) Take Me In Your Arms.jpg(25) Coat Of Many Cupboards.jpg(26)


フォーク/トラッド系も何枚か。まず前回の記事でfalsoさんに薦めていただいたバート・ヤンシュのオーストラリアでのライヴ盤(27)、ヴァシュティ・バニヤンのファースト(28)、ニック・ジョーンズの(多分)唯一のアルバム(29)、紙ジャケでランバート&ナティカムのセカンド(30)とクレイグ・ナティカムのソロアルバム(31)。

Downunder.jpg(27) Vashti.jpg(28) Penguin Eggs.jpg(29)
As You Will.jpg(30) It's Just A Lifetime.jpg(31)


プログレ/カンタベリー系もあるよ。ソフト・マシーンの「7」(32)と、イングランドの紙ジャケ(33)。「7」は紙ジャケも中古で出てたけど、このいい加減なデザインのジャケをわざわざ高い金出して紙ジャケ揃える必要もないんで(笑)

Seven.jpg(32) Garden Shed.jpg(33)


レゲエ/ダブもあるよ。リントン・クゥエシ・ジョンソンの最初のライヴ盤(34)と、マトゥンビのベスト盤(35)。本当はマトゥンビはジャケが格好いいオリジナルアルバムが欲しいんだけどな。早く再発してくれないかな。

LKJ.jpg(34) Empire Road.jpg(35)


トッド・ラングレン関連も気づいてみたら3枚も。名作ライヴ盤「Back To The Bars」のアウトテイク集(36)、トッドがプロデュースした曲をコンパイルしたライノ編集盤(37)、そして、予想通り在庫過剰になってきたため安値で放出され始めたニュー・カーズ(38)。最後のは僕が1500円で買ったすぐ翌日に1300円ぐらいで出てるのを見つけて悔しい思いをしたんだよな。やっぱりこんな、カーズのファンからは馬鹿にされ、トッドのファンは呆れてしまうような企画、最初から無理があるんだよ。以上、過去の栄光を食い物にするトッド三点盛りでした(笑)

Another Side Of Roxy.jpg(36) An Elpee's Worth Of Productions.jpg(37) It's Alive.jpg(38)


ああ、マイブームといえばこれもあった。ジェイソン・ムラーズ。実はこの人のことあまりよく知らなくて、よくあるアイドル系の人かと思っていたんだけど、ふとしたきっかけで「You And I Both」を聴いてからどっぷりはまってしまった。その曲が感動的に演奏されるライヴ盤(39)と、セカンドアルバム(40)を買った。ライヴ盤は1470円で買ったんだけど、これも後日数百円で見かけて唇を噛んだものだ(こんなのばっかり)。

JM Live.jpg(39) Mr. A-Z.jpg(40)


あとは、今選曲中のyascd005に何か入れられるかも、と思って買ったホール&オーツのクリスマスアルバム(41)、流通量が少ないため今まで意外と見つけるのが難しかった元アラームのデイヴ・シャープの僕の持ってない方のソロアルバム(42)、yascd005の選曲中に10年ぶりにはまってしまったハンソンのライヴ盤(43)、こんなの出てるの知らなかったジョン・メデスキ&ロバート・ランドルフ&ノース・ミシシッピ・オールスターズによる「The Word」というアルバム(44)、ブラジル音響系アルゼンチンの環境系ファナ・モリーナ(45)、今回唯一のジャケ買い、ビッグ・サー(46)、今回唯一のLP、スクイーズのライヴ盤(47)。最後のはもちろんCDで持ってるんだけど、これはファーストアルバム以前のEPがおまけで付いた限定盤。そのおまけEPもジャケ違いをかつて持ってたんだけど、例によって紛失してしまったから。これで1500円は安いよね。

Home For Christmas.jpg(41) Hard Travelling.jpg(42) Live From Albertane.jpg(43)
The Word.jpg(44) Segundo.jpg(45) Big Sur.jpg(46)
A Round And A Bout.jpg(47)


これまで書いたものは全て中古ないしは新古(定価の2−3割引)で購入。それ以外に、最近出たばかりでまだ中古では見つけられなかったんだけど、どうしても今回買って帰りたかったものが3枚。ダミアン・ライスの新譜(48)、バッドリー・ドローン・ボーイの日本盤ボートラ入り(49)、ペット・ショップ・ボーイズ初のライヴアルバム(50)。どれもまだ聴いてないけど、全て僕の今年のベスト10に入る予感大。

9.jpg(48) Born In The U.K..jpg(49) Concrete.jpg(50)



さて、冒頭に書いたように、僕の音楽の趣味をわかってくれて、親切にも僕が探していたCDを見つけて送ってくれるほどのかえでさんをもってしても、僕が何故この界隈で(特にLunaさんやひそそかさんに)子ども扱いされているかの真の意味を把握していなかったようだ。そう、僕には社交辞令という言葉は通用しないのですよ(笑)。マナティジャケのユマジェッツがいまだに新譜で残っていたという考古学的情報に釣られて、半日空いた時間を利用してはるばるS県某市へと出向いた。おそらくこのブログ界隈で誰もが一度は会ってみたいと思っているであろう憧れのかえでさんを運転手としてこき使い、付近のめぼしいCD屋を全て制覇した。ええ、呪われるのはもちろん覚悟の上ですとも。

実は上に挙げたものの中にもその時に買ったものはあるのだが、やはり特筆すべきは破格値でシールド状態の廃盤が手に入ったことだろうか。その中でも一番の掘り出し物は、この「Magic Christian Music」のパロディージャケも愛しい、バッド・フィンガーのトリビュートアルバム(51)だろう。低予算のせいか超一流アーティストは参加していないのだが、僕の心の琴線に触れる二流(?)アーティストが揃い踏み。ナック!コットン・メイザー!クリス・フォン・スナイダーン!しかもこれがたったの800円!これを手にしたとき、妄想の中でハイチュウが増えていくあねこちゃんの気持ちがありありとわかりました。きっとかえでさんは、手を口に当てて地団駄を踏まんばかりの僕を見て、あっけにとられていたことだろう。

その他、現地で200円〜750円で入手したCDの数々。なんでこんなものがあるの?って感じのジョン・グリーヴス「The Caretaker」(52)、実は大山鳴動してシングル盤を2枚も買った「メアリーの子羊」がボートラとしてCD化されていると判明したウイングスの「Wild Life」(53)、初代ビューティフル・サウス女性ボーカル、ブリアナ・コリガン唯一のソロアルバム(54)、ライアン・アダムス在籍ウィスキータウン(55)、かえでさんは100円で買ったのに僕はその倍の200円も払う羽目になってしまったグレン・フライ(56)。いやー、満喫した。短い時間でしたが、本当に楽しかったです。かえでさん、改めて、ありがとうございました。

Come And Get It.jpg(51) The Caretaker.jpg(52) Wild Life.gif(53)
When My Arms Wrap You Round.jpg(54) Pneumonia.jpg(55) Strange Weather.jpg(56)


以上、全56枚。合計金額62,565円。ボックスセットを含んでいるのに、目標の一枚あたり1200円以下という基準をクリアしているのは上出来だ。でも、家にまだ買って聴いていないCDが何枚もあるのにな。一日2枚ずつ聴いたとしても今回買った分だけで1ヶ月かかるのか。XTCのボックスは4枚組だし。これは全部聴き終えるのはもう来年だな。

こうして今年最後の日本出張(ええ、出張ですからね)が終わった。まさに怒涛の4日間だった。


<12月13日 追記>

(5)の、僕が持っているきみどり色のジャケ写を見つけた。ついでに、青いのも見つけた。なんでこんなに色とりどりなの?熱狂的なファンが全色買うとでも思ってるのか?

Jetplane グリン Jetplane 青

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2006年11月11日

「安かってん自慢」返し

今日は別の記事を書こうと準備してたんだけど、先日の某ブログでの優越感たっぷりの大人買い記事(あくまでも小規模な大人買い・笑)を読んで悔しい思いを引きずっていた僕がちょっとした憂さ晴らしをできる出来事があったので、そのことを書こう。

毎週のように通っているレコ屋に、普段はスルーしているCDシングル叩き売りコーナーがある。スルーしてたのは、いつも限られた時間内で広い店内をくまなくチェックしないといけないので、外れの可能性の大きい旧譜CDシングルはどうしても後回しにせざるを得なかったから。でも今日は、たまたま別件で探していたCDシングルがあり、ふとその箱を覗いてみた(箱といっても幅5メートルはある結構な量)。そしたら、これが中々の掘り出し物の宝庫。しかも、1枚1ドル(約80円)均一! よし、これなら勝てる! シングル盤なのはちょっと弱いが、100円均一に勝てる機会はこれを置いてそうそう巡ってくるわけではないだろう。今日はここを掘ろう。

掘って来ました。指先をホコリで真っ黒にして。枚数はちょっと控えめに9枚だけ(それ以外に5枚買ったので、今日の合計は14枚。先週末と併せて32枚も買ってるなあ。馬鹿か…)。

簡単に、買ったものリスト。まずは憎き「安かってん自慢」ブログで取り上げられていたのを見て急に聴きたくなったシーホーセズを2枚。これ、アルバムはあちこちで叩き売られてるけど、シングル盤はあまり見かけないからね。まあ、だからといって特別に価値があるわけじゃないけど(笑)。カップリングのそれぞれ2曲はアルバム未収録。とはいっても、アルバム持ってないからあんまり意味ないんだけど。あ、でもなかなか格好いいね。
Love Is The Law.jpg Blinded By The Sun.jpg


続いて、yascd002に入れた、コットン・メイザーの99年と01年のシングル。こんなものがあるとは… これはちょっと個人的には今回一番の掘り出し物かも。この01年の「40 Watt Solution」なんて、ネット上で写真さえ見つからないよ。あ、この「Password」のカップリング曲はスタジオライヴか。メドレーで演ってるぞ。ギターのカッティングがいかすね。それになにより、このロバート・ハリスンの声。最高だね。
Password.jpg 40 Watt Solution.JPG


同じくyascd002に入れた、ジン・ブラッサムズの「Follow You Down」も見つけた。カップリング曲も含めてもう持ってるんだけど、この人たちのCD見つけたら応援したくてつい買ってしまうんだよ。まあ、1ドルしか払ってないんだけど。
Follow You Down.jpg


ジェイソン・フォークナーのEPも見つけた。これは5曲も入ってるぞ。1曲あたり16円か。うん、これは安い(笑)。あ、安いだけじゃないぞ。曲もかなりいい。これは買って正解。なんだかジャケはダサいけど。
Jason.jpg


アズテック・カメラの「Sun」があった。これはカップリング3曲のライヴ、それも名曲「We Could Send Letters」を目当てに買ったんだよ。へえ、7分も演ってるよ。おお、ギター弾きまくり。かっこいい!
Sun.jpg


中身の音源は持ってるんだけど、貴重なプロモ盤を見つけたので買ったのがエルヴィス・コステロとスティーヴ・ナイーヴのライヴ盤。これオリジナルの箱入り5枚組は持ってるけど、このジャケのは見たことなかった。僕の買ったシカゴでのライヴ盤はネットで写真見つけられなかったから、たまたま見つけたこのニューヨークのを載せとくね。これは紫だけど、シカゴのは黄色ジャケ。あ、でもベタベタ値札貼ってあるから、ジャケが結構ぼろくなってるなあ。うーん、ちょっと残念。
Costello Nieve.jpg


最後に1枚。ユマジェッツのシングルなんてのを見つけた。さわやかギターポップ。このジャケはどうでもいいんだけど、本当はアルバムを見つけて買いたいんだよなあ。マナティー好きの僕の魂を揺さぶる素晴らしいジャケ。あっという間に廃盤になったこれを買っておかなかったのは、痛恨の極みだった。このブログは、僕が持ってないCDやレコードのジャケットの写真は載せないルールなんだけど、これだけは特例で載せてしまおう。近いうちに探し出して買うという意思表示として。
When I Wake Up.jpg Umajets.jpg ←これこれ


以上9枚。もう少し時間に余裕があれば、名前は知らないけどジャケ買いしたいと思えるやつも何枚かあったんだけどな。まあいいや、またどうせ来週も行くから。

でも、安かってん自慢返しなんて言っても、どうせあのかえでさんのことだから「シングル盤なんて反則。呪いますよ」とか言うんだろうな…
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2006年10月23日

所有欲の奴隷III 増殖編

このタイトルを見て、「まだ続くのか」と思っている人がきっといるね?そう、まだあるのです。あと、どういう訳かこのタイトルにするとコレクター仲間のクロムさんがコレクターの苦悩を綴ったコメントを書き込んでくれるので(笑)、面白がって続けている節もあり。

9月24日のオリジナル「所有欲の奴隷」記事での僕の宣言:

これから当分、DVDもボックスセットも買いません。来週アメリカに、来月日本に出張が入ってるんだけど(ということはレコ屋巡りもするんだけど)、DVDのコーナーには足を踏み入れないようにしよう。大きな箱は見てみぬ振りをしよう。


それに対する皆様のご意見:

>守れない宣言はダメです(LoonyLunaさん)

>ムリムリ。多分yas兄やんにはムリ。ゼッタイ見てしまうに100かっぱ!(青グリンさん)

>鉄の意思で素通りしてください。(かえでさん)



予定通りアメリカ出張と日本出張を終え、今朝オークランドに戻ってきたので、約束どおり結果報告。

○アメリカでの収穫:CD9枚
○日本での収穫:CD15枚とシングルレコード1枚



ふふふ、言ったでしょう。僕は言ったことを守ることだってあるんです。DVDにもボックスセットにも、見向きもしませんでしたよ。グリンさん、100かっぱ頂きますね。

僕と入れ違いに(数年ぶりに)アメリカから日本に出張に来ていたCDオタク仲間のK君は、その数日間の日本滞在期間中に98枚のCD類を買って帰ったとのことなので、それに比べると僕の16枚なんて買ったうちに入らないよね。いやあ、僕も大人になったなあ(笑)。


ただ、今回の収穫をリストにしてみると、どうもあるひとつの傾向が見えてしまって。今日はそのことについて書いてみることにした。

The Gardenまず、9月26日の記事に書いた、ゼロ7のニューアルバム。ボーナストラック入りデジパックの日本盤に買い換えた。三方見開きデジパックなので、綺麗な内側のコラージュもより豪華。僕が元々持ってたオーストラリア盤は、今頃日本のどこかで誰かに聴かれているだろう。さっき早速聴いてみたら、3曲のボーナストラックはまあまあといったところかな。ホセのヴォーカル曲はないし。


Yellow Country Teeth続いて、7月30日の記事に書いた、クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーの、NZ盤に入っているミネアポリスのライヴ5曲(日本盤のアルバムに入っている5曲とは別物)が、日本オリジナル編集のEPに収録されたので、同じアルバムを3枚買うよりはいいかと、このEPを買った。EPのタイトル曲はもう持ってるんだけどね。ジャケのダーシャ・シシュキンさんのイラストもそこそこそそるし。


Girlfriend更に、これは記事にはしてないけど、レガシーエディションが出たから買い直そうと思っていたマシュー・スウィートの「Girlfriend」。出たばかりなのに中古で見つけたので、定価よりは500円ほど安く買えた。今持ってるオリジナルはどうしようかな。売ろうかな。これは人気盤なのでそこそこの値段で売れると思うんだけど。



化石ジャケまだある。この写真でわかるかな?これはXTCの「Fossil Fuel」という96年発売のベスト盤。「化石燃料」というタイトルに引っ掛けて、この限定盤はケースがアンモナイトの化石状になっている。触ると凸凹。XTCのCDなんてもう全部持ってるんで、当然このCDに入ってる曲も全部家にあるんだけど、やっぱりこういうのは手元に置いときたくなるよね。ちなみに、中のCDのデザインもやっぱりアンモナイト。

化石CD

話は変わるけど、自分のベストアルバムにこういう自虐的なタイトルをつけるアーティストって好き。スピッツの「リサイクル」とか。


Return前から青グリンさんに記事を書く約束をしていた、ドゥルティ・コラムのファーストアルバム「The Return Of The Durutti Column」のCDを中古で見つけた。その中古屋には、この同じCDが同じ値段で2枚出ていたのだが、どうも微妙に作りが違う。内ジャケの緑色は明らかに違う色だし、背表紙のタイトルは一方が上から下へ、もう一方は下から上へと書いてある。でもそれ以外はCD番号も曲目も皆同じ。発売年も発売国も同じ。うーん、迷う。どっちかが初期プレスでどっちかが現行プレスのはずなんだけど、どっちだ?10分ほど迷った挙句、カウンターに持って行って中身をチェックさせてもらう。一方のCDはなんだか手作りといってもいいような塗装。よし、決めた。こっちを買う。

Return (Orig)ちなみにこのアルバム、僕はオリジナルのUK盤LPを持っているんだけど、本当のオリジナルである、ジャケットにサンドペーパーが被っている限定盤をずっと探しているんだ。今日は中身の音楽については触れないけど、こんなちょっと聴いただけだとまるでイージーリスニングのように耳障りのいい音楽を包むジャケットが、レコード棚で周りに置かれた他のレコードを全てボロボロにしてしまうようになっているっていうのが過激。僕はそのサンドペーパージャケを写真ですらも見たことないんだけど、上のCDのジャケに写ってる黄色いのがきっとそうだね。


三姉妹最後に、スクリティ・ポリティのニューアルバム。この写真を見ればわかるように、何故かうちにはこれが3枚もある(別に間違えて買ったわけじゃないよ)。そのうち1枚は今回買ったボーナストラック&DVD付の日本盤。最初に買ったUK盤は日本盤を買った時点で売ろうと思ってたけど、こうして3枚並べてみるとなかなかに壮観なので、なんだか売りたくなくなってきたな。

こんな感じで、今回買ったCDの半数近くが、既に自分で持ってるものの買い替え・買い増し。そういえば昨日の記事のシングル盤も買い増しだな。同じものがどんどん増えていく。これも何かの呪いなのか。

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2006年10月22日

所有欲の奴隷II シングル編

壁に耳あり障子に7月29日の記事「NZのメリーさん」を読んだMさんという友達から、ヤフオクに日本盤の「メアリーの子羊」が出品されているのでは、という連絡が入ったのは、今回日本に出張に来る直前だった。そして、かつて引越しの際に他のシングル盤と一緒に紛失してしまい、件の記事を書くにあたって既に新しくUK盤を買ってしまったこのシングルの日本盤が、何故か(笑)これから日本を離れようという今日、ホテルの部屋にいる僕の手元にある。ああ、どうして僕の周りにはこうやって僕のことをそそのかして同じレコードを沢山買わせたり、同じコンサートに何回も行かせるような友達ばかりが集まるのだろう(笑)。ていうか、嫌なら買わなければいいんだけど。でも今回のように、ずっと昔の記事をたまたま僕の出張直前に読んだ人がその時たまたま安く出品されていたその記事内レコのことを知らせてくれるなんて素敵な偶然、無視するわけにはいかないよね。

うん、やっぱりシングル盤っていいよね。こう、持ってて可愛いと思える。机の上にずらっと並べて見たりすると、音を聴かなくてもなんだか嬉しくなってくる。今はまだ出張先なんで、とりあえずこの1枚のジャケと中身を左右にずらっと並べるぐらいしかできないけど(笑)。うーん、なんだかこれがきっかけで、紛失した昔のシングル盤をまた買い直したくなってきたぞ。やばいな。

と思っていた矢先、日本に来て買った雑誌の広告にこんなものが。

Singles Box

真に熱いクラッシュ・ファンのためだけに
1980年の日本独自企画
「the CLASH SINGLES」が
四半世紀の時を越えコンプリートな形でここに蘇る。
1977年〜1985年
ザ・クラッシュが走りぬけ、鮮烈に生き抜いた9年間。
ロックンロールが世界の真実であったその時代にUKで発売された
ザ・クラッシュのすべてのシングル19枚を、当時のままの仕様で完全復刻!
日本盤のみの特典も満載!!
完全生産限定商品です。必ずご予約を!!



…これも偶然の神様の仕業なのか?僕この「the CLASH SINGLES BOX」持ってたんだよ。当時、高校生のなけなしの小遣いで買ったんだったよな。でもやっぱりこれももう手元にはないんだよ。

「どうしよう?」なんて書くのも白々しいな。12月20日発売のネット通販限定か。次に僕が日本に来るのがいつになるのかわからないけど、2007年の年頭からそう時間の経っていないある日、ダイニングテーブルの上にこの19枚のシングルをずらっと並べ、それを見て悦に入っている僕の姿が既に見えるよ。

Mさん、ありがとう。40代ターゲットカスタマーの心理を読み尽くしたソニーミュージックの担当者さん、ありがとう。あなた方が僕のような人間を触媒に使って斜陽のレコード産業を活性化させているのです(笑)。

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2006年09月24日

所有欲の奴隷

昨日の記事に、数ヶ月前に買ったDVDをやっと観たと書いたけど、実は僕の家にはそういうのが他にも山ほどある。僕はCDやDVDを定価で買うということを殆どしないんで、前から欲しいと思っていたようなのを中古やセールで見つけると、後先考えずに買ってしまう。見つけたときに買わないと無くなってしまうと思ってしまうんで。あと、最近よくある初回限定DVD付CDとかには、ころっと騙されてしまうね。今まで何度、日本のオフィスのスタッフに「初回盤無くなる前に買っておけ」と公私混同の指示をしたことか。基本的に所有欲が強いもんで、欲しいものは持っていないと気が済まないんだよな。

普通のCDだと時間がなくても通勤の車の中や何か他のことをしながら聴く(「消化する」とも言う)ことができるけど、DVDだとそういう訳にはいかないし、CDでもボックスセットはやはりきちんと通して聴きたいから中々そういう「ながら聴き」がしにくい。

最近消化しているのが、ボブ・ディランの3枚組ボックス「Biograph」。ようやく2枚目まで聴いたところで、また昨日と今日いつものレコード屋に行って計12枚もCD買ってきてしまったものだから、中断してしまっている。うーん、流れが途切れてしまったからまた最初から聴きなおしか…

ちょっと思い立って、そういう買ったはいいけどまだ観ていないDVD、開けていないボックスセットがどれだけあるのか調べてみた。自分で確認するのが恐くもあるけど、買った日付と一緒にリストアップしてみよう。

<ボックスセット>

05/12/29 ラッシュ「R30」 1CD+2DVD
06/3/20 ビリー・ブラッグ「Volume 1」 7CD+2DVD
06/5/12 ブルース・スプリングスティーン「Born To Run」 1CD+2DVD
06/5/12 平井賢「歌バカ」 2CD+1DVD
06/5/28 ビーチ・ボーイズ「Good Vibrations」 6CD
06/8/10 ディス・ヒート「Out Of Cold Storage」 6CD
06/9/01 ビリー・ブラッグ「Volume 2」 9CD+1DVD(輸送中)


<DVD付CD>

04/3/27 メタリカ「St. Anger」
04/4/18 コールドプレイ「Live 2003」
04/8/8 エルトン・ジョン「Goodbye Yellow Brick Road Deluxe Edition」
05/2/21 アラーム「Live In The Poppy Fields」
05/9/18 ポール・ウェラー「Stanley Road Deluxe Edition」
05/10/17 ポール・マカートニー「Chaos And Creation In The Backyard」
05/10/23 サザン・オール・スターズ「Killer Street」
05/10/26 ニール・ヤング「Prairie Wind」
05/11/16 グリーン・デイ「Bullet In A Bible」
06/5/11 エイミー・マン「Live At St. Ann's Warehouse」
06/7/5 エルヴィス・コステロ&アラン・トゥーサン「The River In Riverse」
06/8/10 クリス・ディフォード「South East Side Story」


<DVD>

02/5/22 ブルース・スプリングスティーン「Live In New York City」 2DVD
04/3/2 レッド・ゼッペリン「DVD」 2DVD
04/7/11 ブルース・スプリングスティーン「Live In Barcelona」 2DVD
04/8/26 サイモン&ガーファンクル「The Concert In Central Park」
04/8/26 ポール・ウェラー「Live Two Classic Performances」
05/1/20 ライヴ・エイド 4DVD
05/4/3 クイーン「On Fire」 2DVD
05/5/16 スクイーズ「The Very Best Of Squeeze」
05/6/14 エルヴィス・コステロ「Live In Memphis」
05/9/17 リチャード・トンプソン・バンド「Live In Providence」
05/10/23 ニュー・オーダー「Item」 2DVD
05/10/23 スピッツ「ソラトビデオ4」
05/11/24 グレアム・パーカー「At Rockpalast」
05/11/24 ニルス・ロフグレン「At Rockpalast」
05/12/29 ジョン・ハイアット「Live From Austin TX」
06/1/9 バッドリー・ドローン・ボーイ「The Video Collection」
06/3/10 フー・ファイターズ「Everywhere But Home」
06/3/25 U2「Go Home」
06/3/30 ビューティフル・サウス「Live In The Forest」
06/3/30 ジョン・ハイアット「Full House」
06/5/12 エルヴィス・コステロ「The Right Spectacle」
06/5/12 100s「10Oz」
06/5/12 サザン・オール・スターズ「Film Killer Street」 4DVD
06/5/12 ブルース・スプリングスティーン「Storytellers」
06/6/20 シティ・ヌルハリザ「In Concert, Royal Albert Hall, London」
06/6/20 シティ・ヌルハリザ「Konsert Akustik」
06/7/22 ジャック・ジョンソン「A Weekend At The Greek / Live In Japan」 2DVD
06/7/22 デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ「It Was Like This - Live」
06/7/22 ポール・ウェラー「Studio 150」

以下追記
06/7/29 ピンク・フロイド「P.U.L.S.E.」 2DVD
06/8/10 ジョー・ストラマー「Let's Rock Again」
06/8/10 デレク・トラックス・バンド「Songlines Live」
06/8/10 ペット・ショップ・ボーイズ「The Nightlife Tour」
06/8/10 ペット・ショップ・ボーイズ「PopArt The Videos」




…正直言って、ここまで多いとは思ってなかった。このリスト作るだけで何十分かかったんだ?何だよ、スプリングスティーンのライヴDVDの02年って。あれ買ったの、もう4年前なの?確か一枚目は観たけどその時は時間なくって途中で止めたんだったっけ。これに加えて、まだ観てない映画のDVDもあるんだけど、もうそれをリストアップする勇気はないよ。

本当にこれ全部消化できるのか?大体、一回ずつ通して観たり聴いたりするだけで何時間かかるんだ?ちょっと大雑把に計算してみよう。CD一枚1時間平均、DVD一枚2時間として、DVD付CDのCDの方はもう聴いてるから計算に入れないとすると…

152時間! 164時間!!

毎日2時間ずつこれを消化するのに費やしたとしても、2ヶ月以上3ヶ月弱かかるぞ。第一、毎週末新たに10枚ぐらいずつCD増やしてるんだから、どう考えてもこの在庫が減る見通しがない。どおりでどんどん増えていくはずだよ(今頃気づくなよ…)。

それに、毎日必ずこのリストの中のものを観たり聴いたりする気分になるかどうかもわからないし。一体次に僕がメタリカのDVDを観たい気分になるのはいつになるんだろう…

ちょっとこれはひどいね。ここで宣言しますよ。これから当分、DVDもボックスセットも買いません。来週アメリカに、来月日本に出張が入ってるんだけど(ということはレコ屋巡りもするんだけど)、DVDのコーナーには足を踏み入れないようにしよう。大きな箱は見てみぬ振りをしよう。
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2006年08月25日

衝撃

まず何も言わずにこれを見て。


http://www.youtube.com/watch?v=oIaz6zBz1go&mode=related&search=


90年代前半からこのスタイルで演っているらしい、ノルウェーのバンド、Hurra Torpedo(読み方はハラ・トピードでいいのかな?)。83年のボニー・タイラーのヒット曲のカバー(ジョージの旦那ならご存知かも)。

衝撃的とはこのことです。僕は心底感動しました。


○ギター&ヴォーカル
○コーラス&コンロ
○フリーザー&オーブン

の3人組。僕には読めないメンバーの名前をここに書く必要はないね。このTVクリップ自体は95年に録られたらしいけど、去年ネット上に流れて口コミで大流行してたらしい。さっきググッてみたら、この名前で20万件以上もヒットしたよ! 僕は先日いつもお世話になってる「Waste Of Pops 80s-90s」さんのところを読むまで知らなかった。迂闊だった。CDも出てるんだって。これは買う。

その影響か、去年アメリカでフォードのプロモーションにも起用され、全米ツアーもしたらしい。フォードの車なんて今まで全然興味なかったけど、この話を聞いて俄然見直したよ。次に車買うときには検討してもいいぐらいに。



これメンバーの写真。ひたすら格好いいです。メンバーに入れて欲しい。誰か一人風邪引いたときの代役でもいいから。


キッチン・バンド


<追記>

この人たちのCD探してたら、Tシャツ見つけたよ。いいなー欲しいなー。でも女性用だけしかないや。Kさん、これ欲しくないですか?

20ユーロ(高っ!)
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2006年08月21日

21世紀にプログレを聴き始めるあなたへ

僕のブログの最初の記事に、最近プログレに興味を持ち始めているという方がコメントを書いておられて(うーん、白々しいなあ。そうですよ、いつものKさんです)、この21世紀になって6年が過ぎようかという時になんと奇特な方がいるのかと驚いてしまった。

プログレなんて多分日本だけでの呼び方だけど、正式な名称プログレッシヴ(先進的な)・ロックが示すように、1960年代の末期から1970年代の中盤ぐらいまでにかけて、それまでシンプルなロックンロールやブルースを基礎にしていたロックに、クラシックやジャズの要素を持ち込んだもの。複雑な曲構成、難解な歌詞、即興演奏も含んだ長い曲(LPの片面で1曲なんてのはざら。両面で1曲なんてのも)、超人的な楽器のテクニック、意味ありげなジャケット画などなど、当時ちょっと背伸びして小難しい音楽を聴こうという人には最適なジャンルだったんだと思う。

別に当時に限らず、年代的には完全に後追いの僕のような世代だって、いわゆるプログレの名盤を買い漁って聴いたものだ。さっきはシニカルな書き方したけど、実際聴いて面白い盤はたくさんあるから。でも、正直言って僕がこういう音楽を聴き始めた1970年代末期には、プログレなんて過去の音楽だった。

特にその頃はパンクが出てきた時代だったんで、若者がストレートに感情をぶつけられる(演奏する方も聴く方も)パンクみたいな音楽に比べて、1曲聴くのに何十分もかかるような音楽に人気がなくなってくるのは仕方なかったし、でもそれよりも、プログレの人たち自身がプログレッシヴでなくなってしまったのが最大の原因だろう。しょうがないんだけどね、もう当時40にもなろうかという人たちがそんなに次から次へと新しい種類の音楽を生み出せるわけもなく、それにあのスタイルのまま更に進歩的であろうとすると、必然的に前衛音楽に向かってしまうしかなかったから(そっちに行った人たちもいて、それはそれで面白いんだけど、その話はまた今度)。

で、そういう音楽を今からいろいろ聴いてみようという人にどういう話をすればいいかな、と思いついたのが今回の話。かと言って、巷に溢れるプログレ名盤ガイドみたいなのを書いてもしょうがないし。60〜70年代のプログレ名盤の評価はもう確立してるから、まずどれから聴けばいいかを知りたければ、そういうガイドブックを買えばいい。僕よりはるかに詳しい評論家が懇切丁寧に教えてくれるから。

これからプログレを聴こうという奇特な人もいれば、この時代にプログレ・バンドを始める奇特な人たちもいる。正直言って、僕はその手の人たちをきちんと追っかけてるわけじゃないから、今から紹介するアルバムが果たして2000年代型プログレッシヴ・ロックの代表作なのかどうかは責任持てない。

きれいなジャケ ファー・コーナー 「Far Corner」

僕がこのグループを聴いたのは、音楽紹介サイト(って言えばいいのかな?)のパンドラ(http://www.pandora.com)でソフト・マシーンのステーションを作っていたら紹介されたのが最初。2004年発表のこれが今までのところ唯一のアルバムのよう。バンドのサイトもあるみたいだけどまだちゃんと見てないから、彼らについて詳しいことは何も知らない。一応アメリカのバンドのようだけど、メンバーの名前を見るとなんだか東欧系の人たちなのかな。

アルバム全篇インストゥルメンタル。4人のメンバーのうち一人の担当はチェロ。4名とも超絶テクニシャン。中期キング・クリムゾンを連想させる音(異論がある人が沢山いるのは承知で書くよ。クリムゾン・マニアはうるさいからね)。強いて言えば、その当時のテクニック重視のプログレ(○キング・クリムゾン、○イエス、×ピンク・フロイド、×ジェネシス)の音を、より速く現代風にした感じ? ご丁寧にクリムゾンの「Moon Child」風の展開まであって、緩急織り交ぜたダイナミックな曲が多い。全10曲のうち、17分台の組曲と16分の曲がそれぞれ1曲ずつ入ってる。

うーん、全然初心者向けの説明になってないよな。「Moon Child」聴きたければ、ガイドブックを参照にまずキング・クリムゾンのファーストを買ってみて。(またしても反論覚悟で書くと)あの完璧な名作の中で一番退屈な曲(笑)。ちなみにこのジャケットは、ロックのあらゆるアルバムの中で、ビートルズの数作と並んで最も有名かもしれない。子供の頃顔真似した人いるでしょ(笑) え、いない?僕の周りだけ?

びっくりジャケ キング・クリムゾン 「In The Court Of The Crimson King」


さすがにプログレ入門編の記事でこれだけじゃ酷いんで、もう少し付け足そうかな。さっき「テクニック重視のプログレ」なんて書き方をして、僕のお気に入りのピンク・フロイドに×をつけたことに驚かれるかもしれないけど、ピンク・フロイドというのは実はそういうグループ。例えば、他のどのプログレ・バンドのギタリストと比べても、デイヴィッド・ギルモアのギターって、ブルース基点の味のあるフレーズは弾くけれども決してテクニカルではないし、ニック・メイソンとロジャー・ウォーターズのリズム隊に至っては、僕は彼らがきちんと変拍子の曲を演奏できるのかどうかすら知らない。

だからこそ、あえてテクニック以外のところに意味を持たせることによって存続できた稀有なグループとも言える。グループ名も書いてない、牛が一頭写っただけのジャケットだとか、気が狂ってしまった元メンバーに捧げるメッセージをアルバム1枚に亘って繰り広げるだとか、印象的な一つのフレーズをアルバムのあちこちの曲に忍び込ませて、あたかもアルバム全体が組曲であるかのように聴かせるとか。

そういうグループの曲は、アルバム単位で聴くのがマストだろう。例えば、プログレ・バンドとしてのピンク・フロイドのアルバムをまず一枚お薦めするなら真っ先に挙げる「Meddle」(おそらく各ガイドブックには「The Dark Side Of The Moon」が代表作として載ってるんだろうけど、僕はどうもあのアルバムのことをあんまり好きになれなくて)。「One Of These Days」で武者震いのように幕を開け、続く(LPで言うと)A面の残りの曲で少し和んで、「Seamus」の犬のワンワン声を聞いたら(本当はここでB面にひっくり返すのが理想的)、後は大作「Echoes」に心ゆくまで浸る、と。

耳ジャケ ピンク・フロイド 「Meddle」


でもここでは、あえてそういう聴き方をしない方法をお薦めする。2001年に発表された彼らのベスト・アルバム「Echoes」だ。

ウォーリーを探せ的ジャケ ピンク・フロイド 「Echoes」

これは、さっきの牛のアルバムを除く彼らの過去全てのオリジナル・アルバムから選曲したもの。ピンク・フロイドのベスト・アルバムは何種類も出ているけれど、「The Piper At The Gates Of Dawn」から「Division Bell」まで全て網羅しているのはこれだけ。もうおそらく「Division Bell」がピンク・フロイドのラスト・アルバムになるのは確実だから、入門編としてはこれが最適だろう(さっきの「アルバム単位で聴け」という意見と矛盾してるけど)。考え方によっては、これはこれでピンク・フロイドという紆余曲折を経たバンドの歴史を、通常とは違った角度から網羅する組曲のようなものと言えなくもない。そう考えると、アルバムのオープニングとエンディングを、シド・バレット時代の「The Piper〜」のオープニングとエンディング曲にしたところあたり、メンバー自身が「ピンク・フロイドというのは結局シドが始めた壮大な組曲だったんだ」と告白しているようで興味深い。個人的には、シドの曲の中で僕が一番好きな「Bike」が最後なのが嬉しい。

とは言え、実はこのアルバムを本当に面白いと思えるのは、ある程度ピンク・フロイドをずっと聴いてきた人たちかも。まず目に付くのはジャケット。このCDは紙製のスリップケースに入ってるから、外と内の表と裏、合計4つの絵が描いてあるんだけど、そこに描かれているモチーフが全て過去のアルバムジャケットないしは曲に関連している。

例えばここに写真を載せた外・表のジャケットに写っている海パンをはいて頭を拭いている人物は「Wish You Were Here」の中ジャケで水に飛び込んでいた男。部屋の中には「Division Bell」のオブジェも置いてあるし、窓枠には「Animals」の豚もいれば「Atom Heart Mother」の牛もいる、などなど。こういうのが4つの絵の中に沢山隠れていて面白い。

ジャケットだけでなく、内容も1967年から1994年までのピンク・フロイドが(一見)順不同に現れて、今までアルバム単位で聴きなれた曲がなんとなく新鮮に感じられることも楽しい。しかも、ほとんどの曲が効果音などでつながっており、例えば「When The Tigers Broke Free」のエンディングの風の音がそのまま「One Of These Days」のイントロへとつながっていくところなんて、あのイントロのベースの音を知っている人が聴くとぞくっとするよ。

このCDが気に入って、きっとLPだとジャケットにもっとたくさんの隠し絵が載ってると思ったんだけど、箱入り4枚組の中に入っている4枚のLPスリーブは残念ながらあんまり面白いデザインじゃなく、しかも全部聴き通すのにレコードを7回もひっくり返したり取り替えたりしないといけない。それにCDだとせっかくつながってる曲がまた8つのパートに分けられてしまってるし、そういう事を全部考慮して、それは買わなかった。ほら、僕も別になんでもかんでも無差別に買ってるわけじゃないんですよ。

うーん、これだけ長々と書いて、結局2〜3枚しか紹介できなかった。まあいいや、どうせこれからプログレ聴き始めようなんて人がそううようよいる訳じゃないし、2枚もあれば充分でしょ(笑)
posted by . at 18:24| Comment(31) | TrackBack(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする