2009年07月19日

三度目の - Squeeze

グレン・ティルブルックの再来日公演もとうとう一週間後に迫って、楽しみなのはもちろんなんだけど、今回は一回しかないからやっぱり選曲は総花的なものになってしまうのかなとか、またリクエストは紙に書いて持っていくべきだろうかとか、今回は相当混み合うだろうから席は気合入れて取らないととか、当日ちゃんと時間通りに行けるかなとか、それまでに仕事片付けられるのかなとか、あれこれと余計な心配事も渦巻いている今日この頃。

そうこうしている間に、どういうわけかまた最近手元にスクイーズのシングル盤がどんどん増えてしまっているので、懲りずにまたあれをやろう。シングル盤棚卸し&写真貼り付け記事 第三弾。


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44. If It's Love
45. Love Circles


1月31日の記事に「大好きなアルバム『Frank』からのシングルを自分で一枚も持ってないことに気づいた」なんて書いたのも今は昔。亀のジャケットのその89年のアルバムからのシングルカット2枚、金魚ジャケとインコジャケを手に入れた。

もともとなんで持っていなかったかというと、この2枚のカップリング曲は既にCDで持っていたから。44のB面「Frank's Bag」は古くは『Master Series』、それから『Big Squeeze』と何度もベスト盤に収録され、最近では『Frank』の再発盤のボートラとしても再収録済み。ジュールス・ホランドのピアノが格好いいインスト曲。もう1曲「Vanity Fair」は81年のアルバム『East Side Story』収録曲だけど、こちらはピアノが大々的にフィーチャーされた別バージョン。ピアノ弾いてるのはジュールスかな。まさかグレンの弾き語り?これも『Big Squeeze』に収録済み。

45のB面曲「Red Light」「Who's That」は両方とも『Frank』の再発盤のボートラとして収録。後者は『Big Squeeze』にも入っている。グレンとクリスが17歳だかのときに書いたという曲で、確か07年の来日公演で歌っていたね。

そんなわけで、音源としては自分的には珍しくないものなので今まで買わなかったんだけど、再発盤『Frank』のブックレットでこの2枚のジャケが見開きで載っているのを見たらつい欲しくなってしまった。ちょうど上の写真みたいにね。で、どうせモノ目当てで買うなら、この綺麗なジャケは12インチ盤だろうということで。でもこうして並べてしまうと、持っていない『Frank』のLPも(隣に並べる目的だけのために)欲しくなってしまった。困った。


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46. Sunday Street

91年のアルバム『Play』からは、1月31日の記事に書いたとおり、25を持っていたんだけど、今回新たに46を入手。その記事にも「地味なアルバム」と書いてしまったんだけど、このシングル曲とか、やっぱりいいね。今回のリクエスト候補曲かな。カップリング2曲のうち「Maidstone」はこれまで『Excess Moderation』『Big Squeeze』『Squeeze Story』といろんなベスト盤に取り上げられているのが不思議でない好曲。

一方、僕がこれまで聴いたことなかったのが、「Mood Swings」。このタイトルから、またジュールスのジャズ・ピアノっぽい曲を勝手に想像していたんだけど、よく考えたらこの時期にジュールスの曲があるわけもなく、普通にグレンが歌う“Difford/Tilbrook”印の曲。こちらも悪くないのに、どうしてどの編集盤にも入ってないんだろう。もう少し時間をかけて練れば、オフィシャルアルバムに入っててもおかしくないほどの出来だと思う。

それにしてもこのジャケ、25と同じ素材を別々に処理しただけという、微妙に手と金のかかっていないもの。せっかく大手リプライズ配給だっていうのにね。こうして2枚並べると、キース・ウィルキンソンの顔がやたら目立つことに気づいた。


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47. Love's Crashing Waves

この写真に18番の7インチ盤が写りこんでいることからもわかるように、これは同じ曲の12インチ盤を買い足したもの。6月21日の記事のコメント欄でgolden__wireさんにまんまとそそのかされて(笑)入手。7インチ盤との違いは、表題曲のエクステンデッド・リミックス・バージョンが入っていること。とはいえ、プロデューサーがトニー・ヴィスコンティ、リミキサーがE.T.ソーングレンというアルバムと同じ布陣で、リミックスもイントロを継ぎ足してたり長めの間奏でシンセの音が追加されてたりといった程度。

それでも何か他に違いはないかとクレジットをよく見ると、通常バージョン(とアルバム本体)のリミックスはポール・ウェラー所有のソリッド・ボンド・スタジオだったのに、このエクステンデッド・バージョンはコンパス・ポイントでリミックスされていた。これはあれだね、E.T.ソーングレンがバハマに遊びに行きたかったというのが真相だね。

せっかくなので、よく似たジャケのアルバムと一緒に記念写真。このアルバム、このブログに何度か書いているとおり、僕が初めて買ったグレンのアルバムだ。日本盤にしては珍しく、帯の上からシュリンクラップされていたので、見てのとおり僕のはこの25年間シュリンクラップと帯が付いたまま。


SFP Family.JPG SFP Family #.JPG


48. Some Fantastic Place

記念写真をもう一つ。93年のアルバム『Some Fantastic Place』絡みの魚眼レンズジャケ関連のうち、今回新たに増えたのは48番。隣に置いてある26と38が、同じ表題曲「Some Fantastic Place」の別仕様なのは、それぞれ1月31日の記事5月17日の記事に書いたとおり。今回新たに買ったプラケース仕様のこれは、表題曲と「Jumping」が7インチ盤(38)と同じ。「Discipline」は『Big Squeeze』収録済みなので、お目当ては残りの一曲「Dark Saloons」。これでようやくタイコウチさんに自慢されずにすむというわけだ(笑)

初めて聴くその「Dark Saloons」、噂に違わずいい曲だった。サビのところのメロディーが、ちょっと「Electric Trains」のプロトタイプ版みたいな感じ?これももう少し練れば、オフィシャルアルバムに入ってもおかしくないよね。

ちなみにこの盤、水面を魚眼レンズで撮った、アルバム『Some Fantastic Place』の裏ジャケのデザインがそのままレーベルデザインになっていて、文字も一切なく、綺麗なデザイン。なんかちょっと得した気分。


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49. Europe Tour '80

さて最後は、5月17日の記事のコメント欄で話題になった、80年のヨーロッパツアーの際に無料配布されたというソノシート。ずっと探していたんだけど、ようやくオークションのアラートにひっかかってきた。しかも2枚。これがまた予想外に安価だったので、2枚まとめて大人買い。どこかに「透明」と書いてあったのでそう信じ込んでいたんだけど、そのコメント欄でDELUCAさんに指摘いただいたとおり、届いてみたらご覧の通りのゴールド盤。

内容は、「Cool For Cats」「Farfisa Beat」「Pulling Mussels (From The Shell)」「Take Me, I'm Yours」のメドレー。といっても、「Squabs For Forty Fab」みたいに綺麗にメドレーとして編集されているんじゃなく、単に前の曲がフェードアウトしたところに次の曲が入ってくるといった程度の簡単な作り。

珍しいのは、「Pulling Mussels」が、最終バージョンでは削られることになる“Beside, Seaside”という女声コーラスが入ったバージョンが使われていること。多分アルバム完成前に作られたんだね。そう考えると、「Take Me, I'm Yours」「Cool For Cats」みたいに評価の確立した曲と一緒に、これから出るアルバムを代表するショーケース盤に収録されたのが、誰が考えても『Argybargy』の代表曲である「Another Nail In My Heart」でなく、「Farfisa Beat」だったというのも興味深い。


これで、スクイーズの目ぼしいシングル盤はおよそ全部揃ったはず。もちろん、全種類制覇というわけじゃないけれど、そのシングル盤でしか聴けない音源というのは、よほど些細なミックス違いというのでなければ、もうないだろう。上にも書いたけれど、僕は同じ音源が入ったジャケ違いとかは滅多に買わないんでね(かつてこんな記事を書いておいてよく言うよ、と思う人がいるのはわかっています。今の台詞は忘れてください)。

でも、49というキリの悪い数字がどうも気になる。いくら2枚持ってるからといって、最後の「Europe Tour '80」に49、50と番号をふるのはルール違反だし、グレンはもうCDではシングルを切らないみたいだし、やっぱりあと1枚なにかマニアックなのを発掘してくるしかないのかな。この記事を読んでくださっているスクイーズマニアの皆様、50番目に何を買えばいいか提案ください。
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2009年07月05日

しのつく町でのお買い物

雨がザンザン降っている。雷も鳴りはじめた。今は雨の季節だったっけ。小降りになったら晩飯に出かけようと思ってるのに、篠突く雨は一向に衰えない。

昨晩から仕事でシンガポールに来ているところ。金曜日のシドニーでの会議を終えてその足で飛んできたから、一日で真冬から真夏に様変わり。まあ、シドニーは天気もよくて上着なしで歩けるぐらいだったし、シンガポールのこのホテルの部屋は冷房がガンガンに効いてて、一体どっちが冬でどっちが夏だかわかったもんじゃないけどね。

今日は朝からお得意先を視察がてら、シンガポールでの行きつけのCD屋にも何軒かちょっと顔を出して。日曜だからいいよね。とか言いながら夕方以降はすっかりそっちがメインに。

だいたい年がら年中セールばかりやっている町だけど、行くCD屋行くCD屋で手を変え品を変え僕の気を引くものが次から次へと。一旦手にとって店内を俳諧しているうちに、持ちきれなくてやっぱり棚に戻したのが何枚あったことか。

05072009Singapore.jpg


今日の収穫。

向こう側の3枚。3枚で49.90シンガポールドルのコーナーから、買おうと思っててまだ買ってなかったのをみつくろって。一枚あたり1110円か。まずまずだね。同じコーナーにペット・ショップ・ボーイズの最新作の2枚組バージョンとか、スミスの2枚組ベストとか、1110円なら絶対お得というのがいくつもあったけど、どれもこれももう持ってるものばかり。くやしいからもう一回買おうかと思ったけど、すぐさま却下。

手前の2枚。ニュー・オーダーのコレクターズ・エディションが30%引きで19.95ドル(1330円相当)になってたもの。日本で買うと倍か、下手すると3倍近くするよね。全作は揃ってなかったけど、そこにあったもの全部+ジョイ・ディヴィジョンの同じシリーズでまだ買ってないもの全部買いそうになったけど、ちょっとそれは断念。今週シンガポールにいるうちにまた行って買ってしまいそうな気もするけど。

そうこうしている間に雨も降ってきたし、全部で10日ほどの出張なのに靴を一足しか持ってきていなかったので、履き替え用にと今度は靴屋に向かう。

Dr.M.jpg


ビジネスシューズを探してたのに、結局地味目のドクター・マーティンズに。僕がこうして靴を迷ったときには大概ドクター・マーティンズを選んでしまうのは、若い頃のポール・ウェラーのせい。

さて、そろそろ雨やんだかな。腹減ってきた。何かアジアものでも食ってこよう。昼間は久しぶりのインドネシア料理を堪能したし。

そういえば、シドニーからシンガポールと、頭に「シ」のつく町ばかりに出張してるなと思っていたら、来週また上海に出張の予定が入ってしまった。次はどこだろう。
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2009年07月01日

ジミオン三周年記念対談

やす:なあ、せんとうさぎ、せんとくんに似てへん?

yas:うわ!まだ言ってるよ。それって、もしかしたら、去年の二周年記念の話題?

やす:しゃーないやんけ。お前、俺のこと全っ然登場の機会も与えんと、一年放置したままやってんから。瞬間冷凍されてそのまま冷凍庫の奥に放りこまれてたみたいな気分やで。

yas:それは悪かったけど、挨拶もなしでこんな登場したら、最近このブログを訪れるようになってくれた人たちが混乱するよ。ほら、ちゃんと説明して。

やす:説明てなんやねんな。毎年、このブログが始まった7月1日になったら、この出来損ないの多重人格みたいなキャラが出てきて、特におもろいわけでもない掛け合いやってますー。詳しくはおととし去年の7月1日の記事参照のこと。以上。こんな感じでええか?

yas:…まあ、相当実も蓋もない言い方だけどね。とにかく、今日でこのブログもめでたく三周年。よくもったもんだよね。

やす:ほんまやな。しかもこの一年は結構コンスタントに毎週書いてたからな。大したもんや。いくつ書いた?確か去年は48やったよな。

yas:よく覚えてるね、去年の記事数なんて。あ、そうか、ついさっきまで冷凍保存されてたからか。えーとね、67かな。毎月平均で5〜6記事書いてたことになるね。

やす:ほお、毎週どころとちゃうな。日本帰ってきて生活のペースつかめてきて、

yas:そうそう。

やす:仕事サボるコツも覚えてきたっちゅうことやな。

yas:いや、そういうわけではないと思いますよ。

やす:なに急に敬語使っとんねんな。ほんで、その67記事の内訳は?調べたんやろ、どうせ?

yas:はいはい、調べましたよ、どうせ。ほら。

  アルバム: 一年目40 ⇒ 二年目25 ⇒ 三年目35
  コンサート: 10 ⇒ 7 ⇒ 12
  ビデオ: 2 ⇒ 0 ⇒ 4
  yascd: 10 ⇒ 0 ⇒ 2
  雑記: 24 ⇒ 11 ⇒ 12
  非音楽的: 6 ⇒ 2 ⇒ 1
  創作: 0 ⇒ 1 ⇒ 0
  日記: 0 ⇒ 2 ⇒ 1

やす:ほお、それぞれ増えとるけど、「コンサート」が増えてんのが目立つな。やっぱり仕事サボってライヴばっかり行ってるんやな。

yas:違うってば。ちゃんと仕事してるよ。今年はなんと言ってもグレン祭りだろう。あれだけで5記事あったからね。それから、もうほとんど1年前になるけど、タマスの3連日ね。あれは記事としては一つにまとめてしまったけど。

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やす:そうやな、そうやって思い起こすと、この一年はほんまにええライヴばっかり行ってる気がするな。

yas:うん、あとは、ホセ・ゴンザレスにシガー・ロス、ジェイソン・ムラーズ、ファウスト、フォール・アウト・ボーイとスチュワート&ガスキンか。

やす:イギリス人、オーストラリア人、スウェーデン人、アイスランド人、アメリカ人にドイツ人か。万博みたいやな。

yas:言われてみればそうだね。そういえば、そこそこメジャーな人たちのライヴレポートを書いてきたおかげか、そういうレポートをアップした日には、アクセス数と人数がすごく跳ね上がるようになってきたんだよね。きっかけは去年の10月のシガー・ロスあたりかな。それから結構コンスタントな数のアクセスがずっと続いてるんだよ。

やす:へえ、そら凄いな。

yas:でもね、特に新しいわけでもないある一つの記事に執拗にアクセスしてたり、コメント書き込み画面にもの凄い数のアクセスがあったりと、どうも人間ばかりが見てるだけじゃないみたいなんだよね。

やす:人間ちゃうて、ほなあれか。動物?

yas:そうそう、ひづめでクリックしたりとか…なんでだよ!

やす:そういうのをノリツッコミって言うらしいで。こないだ教えてもろてん。

yas:知ってるよ!

やす:さよか。さすが日本の生活長いだけあるな。NZから帰ってきてもうどれぐらいになるんやっけ?

yas:ちょうど一年半を過ぎたところだね。ということは、このブログももう半分は日本で書いたことになるのか。早いよね。

やす:ほんまにな。ところで、次はあれやろ。この一年、どのアーティストが多く取り上げられたか、っちゅうやつ。まあ、一位はサルでもわかるやろけどな。

yas:うん、サルがこのブログを読んでるかどうかはともかく、こういう順位だったよ。

  一位:グレン・ティルブルック/スクイーズ (大特集12、小特集0)
  二位:シガー・ロス (大特集3、小特集2)
  三位:ジェイソン・ムラーズ (大特集3、小特集1)
  四位:ジェフ・ハンソン (大特集2、小特集1)
  五位:ホセ・ゴンザレス (大特集2、小特集0)
  五位:ニック・ロウ (大特集2、小特集0)

やす:12て、すごいな。さっき一年で67記事て言うとったから、平均したら5〜6回ごとにグレンやらスクイーズの話書いとったいうわけやな。

yas:そうだね。それに加えて、クリス・ディフォード、ジュールス・ホランド、ロード・ラージをそれぞれ1回ずつ大特集で取り上げてるから、スクイーズ・ファミリーという意味では全部で15回ということになるね。

やす:そらたいしたもんや。そやけど、自分ではスクイーズとかニック・ロウのことそこそこ詳しいつもりやったけど、世の中には凄いファンが一杯いてはるんやなあと思わせられた今日この頃やね。

yas:うん、最近のコメント欄ね。グレンのライヴの後、飲みながら延々マニアックな話をしてたのも最高に楽しかったけど、ここで日本各地のファンの方々にコメントを頂くというのもまた嬉しいもんだよね。

やす:そやな、もうすぐまたグレン来はるしな。まさか今年また観られるとは思ってもみんかったで。

GT+me.JPG


yas:そうそう、それに、まさかのニック・ロウ再来日もね。ライ・クーダーと一緒にというのが、嬉しくもあり余計なお世話でもあり、だけどね。

やす:確かになあ。リトル・ヴィレッジ演ってくれたとしても、そんな狂喜乱舞っちゅうわけでもないしな。これが、例えば「日本だけで一夜きりのロックパイル再結成!」とかいう話やったら、今回の東京4公演全部合わせた値段やったとしても文句言えへんねんけどな。

yas:まあ、そんなにないものねだりしててもしょうがないし、とりあえず11月には何日間行くかまず考えようよ。

やす:おう。ただなあ、もともと何日も続けて演っても、グレンみたいに日替わりでガラッと演目変わる人でもないやろ。ましてやライと一緒やったら、余計にアドリブきけへんやろし、あの値段もあって、あんまり何日も続けて行きたいっちゅう気になれへんのが正直なとこなんやけどな。

yas:ほんとに文句が多い男だね君も。

やす:それにな、せっかくアークティック・モンキーズ日本で観られる思たら、武道館やて。3年前のあの濃密な(人口の)ライヴ経験したら、ちょっとそういう場所で観る気になれんわな。

yas:しょうがないだろ、それだけの人気なんだから。

やす:あとあれや、エイミー・マン。せっかく観に行こ思たら、よりによって俺が会議で忙しい日やし。それに、来週のスコット・マシューかて俺の出張中やろ。

yas:ああもう、うるさい!また来年まで放置ね。

やす:え。そうはいくか。今年こそは俺が挨拶して終わるからな。読者の皆さん、これからもまた一年よろしゅう頼んます。俺もたまに出てきて大阪弁翻訳もやるんで、お楽しみに!
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2009年06月14日

11 All-Time Lowes - Nick Lowe

どうも癖になるこの企画。1月31日5月17日に自分の持っているスクイーズとグレン・ティルブルックのシングル盤の棚卸しをしてみたら、同じシングル箱に入っている他のアーティストのものも気になってきた。ちょうど5月24日の記事に思いのたけを半分程度の分量に絞って書き綴って以来、自分内でにわかに再燃していたニック・ロウ関連のシングル盤を並べてみることにした。大丈夫、スクイーズほど多くないから、安心して読み進んで。


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1. Bay City Rollers We Love You - Tartan Horde
2. Bowi
3. Halfway To Paradise


まずは、ブリンズリー・シュウォーツ解散後の小遣い稼ぎ(?)、タータン・ホードの変名で出したベイ・シティ・ローラーズ賛歌。見てのとおり「憧れのベイ・シティ・ローラーズ」という邦題のついた、かなり適当な作りのジャケの日本盤。この後にもう一枚「愛しのベイ・シティ・ローラーズ・ショー(Rollers Show)」というのも出てるけど、僕はそれを探しているうちに両面とも『The Wilderness Years』という編集盤CDに収められたので、同じく適当なジャケのそれはもういらなくなった。

僕の持っている方のB面は「Rollers Theme (Instrumental)」というタイトルで、CD未収録。とはいえ、単なるA面のインスト版。解説には「又B面はカラオケになっているのであなたの作ったローラーズ賛歌を歌ってみるのもおもしろいでしょう」とか書いてあるけど、これ最近のJポップのマキシシングルのカップリングみたいなカラオケ用のバックトラックじゃなくて、ちゃんと歌メロがシンセでヒョロヒョロと入っているので、いざカラオケに使おうとすると(しないけど)いまいち歌いにくい。

2はこのブログにジャケを載せたこともあったはず。デイヴィッド・ボウイ(David Bowie)が77年に『Low』というタイトルのアルバムを出したことへの(一方的な)返答。ちゃんとロゴの字面も同じにしてあるところが律儀。A面がLive、B面がDeadと名付けられているけれど、特にA面がライヴ録音というわけでもなく、B面が死ぬほど退屈なわけでもない。収録4曲中、「Marie Provost」は翌年のファーストアルバム『Jesus Of Cool』に再録。他3曲は先述の『The Wilderness Years』でCD化。中でも特に「Endless Sleep」はその後のベスト盤に何度も収められるほどの人気曲。確かにこのしっとり感、今のニックの芸風に通じるところがあるかも。CDで聴けるようになったのは嬉しいけど、僕が買ったときから既にバチバチとノイズが入っていたこのEPで聴くのも、どういうわけかやけに気持ちが落ち着いてしまって、また格別。

いかん、このままだと全曲解説(というか、単なる無駄口)になってしまう。とっとと次に移ろう。3のジャケ付きはもしかしたらちょっと珍しいかな。と思って調べてみたら、Nick Lowe Top 30 Rarities!リストの24位に入ってた。そこに書いてあるとおり、クリア・イエロー盤。ほら。

Halfway.JPG

さらにレアかも、と思うのは、僕の持っているこの盤、「Halfway To Paradise」をかけるとB面の「I Don't Want The Night To End」がかかり、「I Don't〜」をかけると「Halfway〜」がかかる。つまり、レーベルがAB面逆に貼られている。このミスプレス盤って何枚ぐらい出回ってるんだろう。オークションとかで売ると結構な額になるかも。売らないけど。


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4. Little Hitler
5. Sing The Everly Brothers - Nick Lowe & Dave Edmunds
6. My Heart Hurts


『Jesus Of Cool』からのセカンド・シングルだった4は、その曲自体は既に『16 All-Time Lowes』に入っていたけど、僕がこれを買った目的はB面の「Cruel To Be Kind」のオリジナル・ヴァージョン。ブリンズリー時代から演っていたスピーディーなスタイルで、実はラジオでこっちのかっこいいヴァージョンを先に聴いていた僕は、後にヒットする方のヴァージョンがやけにもっさり感じられてしまっていて、ずっとこのシングルを探していたんだ(もう20年以上も前の話だけど)。

表ジャケの「Little Hitler」というタイトル下に小さく書いてある「Actual Size」というのがどういうギャグなのかよくわからないけど、この当時のニックのレコードのジャケはどれもこれもコレクター心をそそるいかしたデザイン。このシングルに関して言うと、曲自体もB面がお気に入りだけど、ジャケットのデザインもB面のこの写真がすごくいいと思う。

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5のジャケには見覚えがある人が多いだろう。yascd010の3曲目といえば、このブログを昔から読んでくださっている方ならピンとくるはず。そこに書いたとおり、ロックパイルの『Seconds Of Pleasure』の初回盤に付いていたおまけシングル。同じyascd絡みでいうなら、004の2分担当だったロックパイルの「Now And Always」はモロにエヴァリー・ブラザーズ風(004の記事にもそう書いたね。同じことばかり書くブログ)。きっと、アルバムに入れたその曲の種明かしのつもりで、このシングルをおまけにつけたんだろうね。

僕の持っているこの盤は、残念ながらアルバムのおまけについていたものではなく、85年にドイツのライン・レコード(Line Records)から再発されたもの。ラインからの再発盤といえば、知ってる人は思い当たるはず。そう、カラー・ヴィニール。これは白。

Sing Everly Bros.JPG

今日紹介する中では、6が一番聴き応えがあるかも。82年の『Nick The Knife』からのシングルカットで、ゲイトフォールドのジャケに入った4曲入り2枚組。うち3曲はライヴ。タイトル曲自体は後になっても(マニアックな選曲の)『Nicks Knack』や(66曲詰め込みましたという)『The Doings』あたりのコアなベスト盤にしか収録されないような程度の曲なんで、一応儀式のようにさらっと聴いて、続く3面に1曲づつ収められたライヴが本当のお楽しみ。「Pet You And Hold You」、「Cracking Up」と、ニックのレパートリーでは黒っぽい曲が続き、締めは「What's So Funny About Peace, Love & Understanding」。ギターにマーティン・ベルモント、ドラムにボビー・アーウィン、キーボードにポール・キャラックという強力な布陣のヒズ・ノイズ・トゥ・ゴーの演奏で、このスタイルの「Peace, Love & Understanding」がライヴで聴けるのが嬉しい。

UKツアー前に出た盤らしく、裏ジャケにツアー日程が書いてあるんだけど、4月29・30日、5月1・2・3・5・6・7・8・10・11・12・13・14・15・16・17日って、凄いハードスケジュール。この3週間弱で、5月4日と9日だけしか休みないよ。しかも4/29のリーズから5/17のロンドンまで、全日程それぞれ別の都市。


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7. Ragin' Eyes
8. Baby It's You


12インチ盤の時代に入って、83年の『The Abominable Showman』からのシングルカット、女の子の目からビームが出るPVでお馴染みの曲(笑)。B面は同アルバムから、ニックにしては珍しい(「Heart」に続く)レゲエ曲「Cool Reaction」が2ヴァージョン。最初がインストというかダブ・ヴァージョンで、二つ目がアルバム・ヴァージョン。ややこしいのが、裏ジャケ表記ではこれらがそれぞれ「Commercial Version」「Non Commercial Version」となっているんだけど、それがレコードのレーベル部分には「Irregular Version」「Regular Version」と書かれていること。呼び方ぐらい統一してくれ。さっきのレア盤リストを見てて驚いたのが、これが20位にランクインしていること。UK盤XX31T。うん、間違いない。そんなにレアだったんだね、これ。

8は日本盤。84年の『Nick Lowe And His Cowboy Outfit』からのシングルカットだった「L.A.F.S.」をムリヤリB面にし、そのB面曲だった「(Hey Big Mouth) Stand Up And Say That」と「Baby It's You」をA面に持ってきた上で、その順番も換えて、「Baby It's You」をシングル表題曲にしたというもの。というのも、これがエルヴィス・コステロとのデュエットで、当時そこそこ売れていたコステロ人気にあやかろうとしたんだろう。

ほのぼのとしたそのデュエット自体は悪くはないものの、曲としてはやっぱり僕は本来のA面だった「L.A.F.S.」が大好き。アルバム中この曲のみをプロデュースしたコステロの趣味が炸裂した(彼の多彩な趣味の中でも、ニュー・オーリンズ/アラン・トゥーサン方面)、はじけんばかりのホーンとニックの柔らかなヴォーカルの調和が心地良い佳曲。

ちなみにこの盤、どういうわけか12インチなのに33回転で、せっかくのフォーマットを全然活かしきってない勿体無い作り。もの凄く厳密なことを言うと、同じ33回転でもB面のラストに入っていた「L.A.F.S.」を盤の一番外周の長い溝で聴けるので、多少は音がよくなってるんだろうけど、どうせなら45回転にしてほしかったよね。見た目にもほら、30センチのレコード盤のほとんどが無音部分。

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さて、最後は90年代以降。CDになってからのコレクション。

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9. Solar Sex Panel - Little Village
10. Live! On The Battlefield
11. Poor Side Of Town


こないだから何度か続けざまにこのブログに名前が出ているスーパーグループ、リトル・ヴィレッジのシングル盤9を入れておこう。ジョン・ハイアットの『Bring The Family』を作った勢いでグループを結成したはいいけど、きっとアルバムを作ってツアーに出たところでジョンがわがまま言い出して、ライ・クーダーと合わなくなって、そのまま自然消滅というのが結末だったんだろうね。残念ながら期待していたアルバムはイマイチの出来で、きっとメンバー4人の誰もがそれほどポジティヴに思い出したくない思い出なんだろうけど、まあ事実としてこういうこともあった、と。

アルバムの作曲クレジットが4人一緒になっているので、クレジットを見ているだけじゃどの曲を誰が書いたのかわかりづらいんだけど、ジョンがリード・ヴォーカルを取るこのタイトル曲はあからさまに彼の曲。そして、アルバム未収録の2曲目「Do With Me What You Want To Do」は誰が聴いてもニックの曲。もちろんヴォーカルも彼。ちなみにこれもアルバム未収録の3曲目「Haunted House」ではライがヴォーカルを取っている。喧嘩しないようにバランス考えたのかな。

それにしてもこのリトル・ヴィレッジのアルバム、この未収録の「Do With Me What You Want To Do」だけじゃなく、「Do You Want My Job」、「Don't Go Away Mad」、「Don't Think About Her When You're Trying To Drive」、「Don't Bug Me When I'm Working」と、やたらDoだのDon'tだので始まるタイトルの曲ばかり。そんな自己主張ばかりしてるからすぐ喧嘩するんだよ。

5曲入りの10をシングル盤と捉えていいのかどうかわからないけど、せっかくなので一緒にリストに入れておこう。94年のインポシブル・バーズ・ツアーの後で出たんだよね。『The Impossible Bird』からのタイトル曲に、そのツアーからのライヴ録音が3曲(うち、「36 Inches High」は中野サンプラザでの録音。僕が行ったのはクアトロだったんだよね。悔しい)。そして5曲目が、アーサー・アレキサンダー(Arthur Alexander)のトリビュート盤『Adios Amigo』から。

ちなみにこのトリビュート盤、ニック以外にも、ロジャー・マッギン、エルヴィス・コステロ、ロバート・プラント、グレアム・パーカー、マーク・ノフラー、フランク・ブラック、マーシャル・クレンショウ、ゲイリー・US・ボンズ、ダン・ペン等々、僕的にはかなりツボに入る面々が参加していて、この手のトリビュート盤では同じくグレアム・パーカーやフランク・ブラック、デイヴ・エドモンズからスミザリーンズ、トム・ヴァーレインまで参加したオーティス・ブラックウェルのトリビュート盤『Brace Yourself!』と並んでの愛聴盤。

放っておくとどんどん話が脱線するね。まあ、もう余程物好きな人でもない限りこんなところまでは読んでないだろうからいいんだけどね。あと1枚だから付き合ってね。

01年の『The Convincer』からのシングルカット11が、僕の持っているニックのシングルでは最新盤。あのアルバムからは他にも「Lately I've Let Things Slide」がシングルカットされているのは知ってるんだけど、まあそれはまた機会があれば手に入れよう。

もうすっかり落ち着きモードの『The Convincer』からのシングルカットらしく、カップリングの3曲も同じく大人の雰囲気。3曲目の「Different Kind Of Blue」だけがニックの自作曲。どの曲も、『The Convincer』やその前後のアルバムに入っていてもおかしくないぐらいの出来。


というわけで、全11枚。なんだか、もっと沢山持ってるような気が自分ではしてたんだけどな。きっと、91年という比較的早い時期に、それまでのアルバム未収録曲を網羅した『The Wilderness Years』というCDが出てしまったから、その時点でシングル盤をちまちま集める気持ちが失せてしまったんだろうね。まあ、もともとあんまりシングルのB面に未発表曲やらライヴ録音やら沢山入れるようなコレクター泣かせの人でもなかったし。

とはいえ、さっきのレア盤リストとか見てたら、なんだかあれこれ欲しくなってきてしまった。困ったな、これは。これで本当に来日でも決まってしまったら、その勢いでまたオークションで散財してしまいそうな雰囲気。


<6月21日追記>

シングル箱。
Single Bako.JPG
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2009年06月08日

追悼 ジェフ・ハンソン

あんまり忙しくない日ぐらいは早めに帰ろうとちょっと早い時間に会社を出、帰り道に友達に頼まれていた中古CDを何枚か掘り返して帰宅。久々にのんびりした平日の夜を満喫しようと思っていたら、いつも巡回しているいくつかのブログで見つけた訃報。

R.I.P. Jeff Hanson

彼のことを知ったのは、ほんの半年前のことだった。去年の暮れに見つけたアルバムについて記事を書き、すぐさま未聴だった過去盤を入手。記事にしたアルバムは昨年の個人的ベストアルバムにも入れたほどのお気に入りだった。

02年のデビュー以来彼のことを大事に思っていたファンの人たちに比べたら、僕の悲しみなんて取るに足りないものかもしれない。でも、こんなに素敵な曲を書く人が、こんなに素晴らしい声の持ち主が、こんなに僕の音楽生活を豊かにしてくれる人が、また一人いなくなってしまった。寂しい。

3枚のアルバムを全部ウォークマンに入れて、明日はずっと聴いていよう。仕事中だって構わない。

さようなら。もっと君のことをよく知りたかったよ。

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2009年05月17日

続報と速報 - Glenn Tilbrook

言霊というものは本当にあるようで、1月31日の記事

しかし、こうしてディスコグラフィーと見比べながら作業していると、自分が持ってないものが気になってくるよね。あと数枚集めたら、少なくとも聴いたことのないレア曲というものはなくなると思ってしまったが最後、この記事をアップしたその足で(?)eBayに飛ぶんだろうな。

なんて書いたら、実際そうせずにはいられなくなってしまった。あれから3ヶ月強、スクイーズ/グレン・ティルブルックのシングルが10枚増えたので、今日はあの記事の続報を書くことにしよう。


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34. Cool For Cats
35. Annie Get Your Gun


まずは、京都公演でグレンが四苦八苦しながら歌ってくれた思い出も懐かしい「Cool For Cats」の7インチ盤。これ、A面はセカンドアルバムのヴァージョンそのままだし、B面に何故かファーストアルバムからの曲のヴァージョン違いで収録された「Model」は既に『Excess Moderation』とかのCDにも入っているので、音源としては有難味が薄いんだけど、このかわいいジャケもカラーヴィニールもちょっと僕の所有欲をそそったもので。

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僕が買ったこの薄いピンク色のは、1万枚プレスされているので、比較的安く手に入る。この後もっと濃いピンクで5千枚、それから赤で1千枚プレスされ、その後は普通の黒盤になるので、レア度も値段も濃いピンクとか赤の方が高いんだけど、やっぱりこの色がジャケットにも合ってるし、一番綺麗だと思うよ(これもすっぱい葡萄か?)。

35は、ライヴアルバム『A Round And A Bout』からのシングルカットで、アメリカのみで発売になったもの。カップリングの「Is It Too Late」はアルバムには未収録のライヴ。それから、1月31日の記事にも書いた、彼らのアルバムデビュー前のEPの3曲。このシングルCD以外では一度もCD化されたことのない音源だ。何故か、オリジナルEPでのA面「Cat On The Wall」、B面「Night Ride」「Backtrack」という曲順が無視されて、「Backtrack」「Night Ride」「Cat On The Wall」という順番で収録されているのがすごく違和感。


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36. Third Rail
37. Third Rail
38. Some Fantastic Place
39. Loving You Tonight


続いて、アルバム『Some Fantastic Place』期のシングルを何枚か。アルバムからの最初のシングルカット「Third Rail」が36、37と二枚写っているけれど、別にマサさんの霊が取り付いて同じものを何枚も買ったわけではない(マサさん冗談ですよ)。この頃から盛んになっていた、同じ表題曲のシングルをカップリング曲を替えて何種類も出してチャートを狙おうという商業主義のせい。

プラケース入りの36のカップリングは、「Take Me I'm Yours (Remix)」と「Cool For Cats (Medley Live)」。前者は、「Take Me〜」のディスコ向けといった感じ。後者は、ちょっとゆるい感じでクリス・ディフォードが歌い始める「Cool For Cats」から、メドレーで「Strong In Reason」につなぎ、また「Cool For Cats」に戻るというもの。92年のロンドンはタウン&カントリーでのライヴで、ちょっと印象的なキーボードを弾いているのは、アトラクションズのスティーヴ・ナイーヴだ。

デジパックの37のカップリングは、こちらもタウン&カントリーでのライヴ録音。「Walk A Straight Line」がさっきと同じ時の録音で、「The Truth」と「Melody Motel」の2曲はそれから1年後の収録。キーボードがポール・キャラックに代わっているけど、ドラムにアトラクションズのピート・トーマスが入っている時期。

グレンのソロ公演でお馴染みの「The Truth」のドローン奏法こそないものの、この3曲のライヴ録音が聴けるのは嬉しいね。「Melody Motel」は僕の大好きな曲だし、「Walk A Straight Line」なんて、隠れた名曲と言ってもいいぐらい。一度は生で聴いてみたいな。

38は、アルバム表題曲の7インチシングル。この曲のCDシングルも2種類出ていて、さっきの「Third Rail」同様、一つはプラケースでもう一つはデジパック。1月31日の記事に載せた、僕が持っている方はデジパックで、この7インチのカップリング曲「Jumping」は、プラケース版の方に入っている。まだプラケース版は買っていなくて、タイコウチさんお薦めの「Dark Saloons」は聴けていないんだけど、この「Jumping」もまあそこそこいい曲だね。ちなみにこの7インチ、プロモ盤の放出品で、105円で見つけたもの。ダイソーじゃないよ。

39はポール・キャラックが歌う曲。こんなのシングルカットされてたんだね。「Tempted」の柳の下のドジョウを狙ったのかな。カップリングは、表題曲のリミックスと、「Tempted」のスタジオライヴ、それから「The Third Rail」のスタジオライヴ。3曲目までポールのヴォーカル曲が続くので、彼の濃い歌い方があんまり好きじゃない僕にとっては、最後にグレンの声が聴けて嬉しい、という作りになっている。


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40. This Summer
41. This Summer
42. This Summer


アルバム『Ridiculous』からの最初のシングルカット「This Summer」はアルバム発売時に2種類出ていて、1月31日の記事に載せたように僕もそれを両方とも持ってるんだけど、翌96年になって同じ曲がまた形を変えて3種類発売され、しかもそのうちのひとつには、3枚一緒に収納できるボックスが付いていた。商業主義ここに極まれり、といった感じか。1月のグレンの来日以来、いくつかの音楽雑誌にインタビュー記事が載ったんだけど、そこで彼がこの『Ridiculous』期のルーティン的な仕事を否定的に語っていたのは、きっとこういうことも含めてのことなのかも。

そんないわくつきの品を、発売後10年以上も経ってからオークションで買っている自分もどうかと思いはするけれど、まあCDシングル3枚にしてはそう高かったわけでもないからとムリヤリ納得。

水色の40は表題曲「This Summer」のリミックスとアルバムヴァージョン、「Electric Trains (Narrow Gauge Mix)」、「Heaven Knows」のエディット版という4曲。Narrow Gauge Mixが、バンジョーとかが入っててちょっと面白いかな。

薄緑色の41は「This Summer」のリミックスに、「Cool For Cats」「Up The Junction」「Black Coffee In Bed」のスタジオ録音という初心者向けの内容。こんなセット物買うのはマニアに決まってるのに、なんでこんなことするんだろう。カップリングに使う曲がないならこんな企画やめればいいのに。

黄色の42が唯一コレクションし甲斐のある内容。カップリングの3曲「Sweet As A Nut」「In Another Lifetime」「Never There」は全てアルバム未収録で、その後沢山出たどの編集アルバムにも(『Ridiculous』の再発盤にすら)再収録されることはなかった。どれもなかなかの好曲だと思うんだけどな。それにしても、この3枚を全部通して聴くと、「This Summer」を4回も聴くことになって、ちょっとうんざり。それって、この曲をプロモートするためのこの企画の趣旨に反してると思うんだけど。


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43. Still

『Pandemonium Ensues』からダウンロードオンリーでシングルカットされたこの曲のプロモ盤。表題曲しか入ってないし、当然アルバムヴァージョンなので、普段の僕ならこういうのは滅多に買わないんだけど、グレン熱に冒されていた時期につい落札してしまった。

ジャケットは単なる二つ折りのペラペラの紙で味も素っ気もないんだけど、それでもデータをダウンロードしてそれを聴くだけというよりは、ずっと所有欲を刺戟する。シングル盤の魅力って、この記事の一番上に載せたような、綺麗なジャケにカラーヴィニールとかのおまけを手に入れる嬉しさ、っていうのがすごく大きいと思うんだけど。そういうのがCDシングルの時代になって少しずつ失われてきて、今のダウンロードでシングル曲を買うという時代には、そんなの全然意味がないと思われているんだろうね。


さて、いつもながらの愚痴はこれぐらいにして、最後に嬉しいお知らせを一つ。おとといぐらいにファンの間を驚愕のニュースが駆け巡った、グレン・ティルブルック再来日のお話。

さっきちらっと名前が出てきたスティーヴ・ナイーヴがフジロックに出演することが決まってたんだけど、元々共演予定だったフィクション・プレインのジョー・サムナー(スティングの息子)に代わって急遽グレンが出ることになり、その翌日に一回だけ東京公演も決まったということらしい。場所は前回と同じ吉祥寺のスターパインズカフェ。

月曜の夜というのもちょっと大変だし、行こうと思っているダコタ・スイートの来日公演と同じ週だけど、これを観ないわけにはいかない。その週はなるべく出張が入らないように調整して、あとは夕方に急な会議が入ると困るので、念を入れて有給休暇でも取るかな。
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2009年03月07日

荷造り中

朝から黙々と荷作り進行中。

再来週のライヴに向けてBGMはずっとデイヴ・スチュワート絡み。

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なかなか作業がはかどらない。別に音楽のせいじゃないけど。

ついでにこんなのも久々に聴く。箱モノは普段なかなか通して聴けないからね。

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黙々作業に意外とはまる。「Health & Efficiency」最高。

現実逃避おわり。作業に戻ろう。
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2009年01月31日

Singles 33's and Under - Squeeze

来日前と日本ツアー中はあちこちのサイトでささやかに盛り上がっていたグレン・ティルブルックの名前ももうすっかり見かけなくなって、やけに寂しい思いをしている今日この頃。

会社までドア・トゥ・ドアで1時間ちょっとという場所に住んでいるので、会社に着くのはいつも二順目の「Slaughtered Artist」か「Still」あたり。そこでウォークマンを止めて一日仕事。帰りの電車で続きを聴いて、家に着く頃には三順目の「Happy Disposition」か「Black Sheep」という、毎日規則正しい生活を送っている。もうこれで買ってから通算50回は聴いただろうか。

来週末にフォール・アウト・ボーイのライヴがあるから、新譜を聴き込んで予習しておこうと思ってこないだ一回聴いてみたけど、聴いている間中ずっと「Best Of Times」が聴きたいなと思ってた。そんな感じで、今は他のアーティストのことを書けそうにないので、また今日もスクイーズの小ネタ物語。


しばらく前にYUNKOさんのブログでスクイーズのシングルのカップリング曲の話になり、そういえば昔しゃかりきになって集めたスクイーズのシングル、一体全部で何枚持ってるんだろうと数えてみた。

グレンのソロも含めて、33枚。もちろんリリースされたもの全部を網羅してるわけじゃないけど、自分のシングル盤コレクションの中では、多分一番充実してるんじゃないかな。


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1. Packet Of Three E.P.
2. Packet Of Three E.P. (Reissue)
3. Take Me, I'm Yours
4. Bang Bang


1は、ジョン・ケイルがプロデュースしたデビューEP。これ確か3曲とも未CD化だよね(と思ったら、90年にアメリカだけでCDリリースされているみたい)。この77年のオリジナル・イシューを持ってたんだけど、海外を転々とするうちに紛失したと思ってた頃に、『A Round And A Bout』のLPにボーナスディスクとして付属していた2を入手。その後、なくなったと思っていたシングル盤が全部出てきた(そのときの顛末はこちら)けど、内容は同じでもスリーヴデザインがこれだけ違うと当然両方とも手放せるわけもなく、今は仲良く両方ともうちのシングル箱に収まっている。

3のB面「Night Nurse」と4のB面「All Fed Up」(ライヴ)は、今では両方とも『Master Series』というベスト盤でCD化。「Night Nurse」はジュールス・ホランドの魅力満載の佳曲。ちなみにこの『Master Series』(長いので以降は『MS』と略)、A&Mが企画したいろんなアーティストのベスト盤シリーズで、いかにも安く仕上げた定型のジャケに、どんな素人が選曲したかと思うようなセレクションなんだけど、必ずマニアックなB面曲とかが含まれていて、意外と見逃せない。

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5. Goodbye Girl
6. Slap & Tickle
7. Wrong Way
8. Christmas Day


セカンド・アルバム期に移ろう。5のB面「Saints Alive」も『MS』収録済み。このベスト盤、発売が98年だから決して初期楽曲集というわけじゃないんだけど、どういうわけかこのあたりのレア曲は漏れなく網羅。ちなみにこの「Goodbye Girl」はモコモコした素材の立体ジャケが有名だけど、僕のは見ての通りの通常盤。モコモコ盤とか非定型のは収納に苦労するからね。

6のB面「All's Well」は、04年発売の2枚組ベスト盤『Big Squeeze』(以降『BS』と略)にてCD化。これもジュールス・ホランドのピアノがめちゃくちゃ格好いい曲。ちなみにこのシングルは赤盤。こういうのはちょっと嬉しいね。収納に苦労しないし。

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7はちょっとしたレア盤。スマッシュ・ヒッツという雑誌の付録だったソノシート。見てのとおりの緑盤。ディフォード&ティルブルック作のこの曲、ロックパイルの唯一のアルバム『Seconds Of Pleasure』で「Wrong Again」というタイトルでデイヴ・エドモンズが歌っている。そっちも超クールな出来映えだけど、こっちのグレン版も捨てがたい。

8は、A/B面共にオリジナル・アルバムには収録されず、後に96年の『Excess Moderation』(以降『EM』と略)と『BS』という、それぞれ異なった色合いの(でもコンセプトのしっかりした)ベスト盤でCD化されるまでほとんど忘れ去られた状態に置かれることになる(その後、「Going Crazy」は『Argybargy』拡大版CDにも収録)。どっちもいい曲なのにね(「Christmas Day」がちっともクリスマスらしくない曲だということは横に置いといて)。ちなみにこちらはクリスマス・シングルらしく、白盤。

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続いて、スクイーズ最初の絶頂期、『Arbybargy』〜『East Side Story』期のシングル。

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9. Another Nail In My Heart
10. If I Didn't Love You
11. Pulling Mussels (From The Shell)
12. Is That Love
13. Tempted
14. Labelled With Love


9は日本盤。「恋の傷跡」というタイトルが付いてるよ。“イギリスから飛び出したごきげんなウルトラ・ポップ・サウンド。君も乗り心地満点のスクイーズ特急に乗ってみないか”だって。B面「Pretty Thing」は『Arbybargy』の拡大版CDに収録済み(タイトルにクレームがついて「Pretty One」に改題)。これもジュールスの格好いい曲。彼きっと、こういうB面扱いがイヤになって出て行ったんだね。

10は、アメリカだけでリリースされた、5インチ盤という珍品。13のオマケとしてついてきた。B面は「Another Nail In My Heart」のアルバム・ヴァージョンなので、単にその大きさが珍しいというだけ。

11のB面「What The Butler Saw」も、さっきの「Going Crazy」と同じパターン。『EM』と『BS』と『Argybargy』拡大版に収録。もともとが、『Argybargy』に正式収録される寸前で、マネージャーのマイルズ・コープランドに削られたという経緯の、準一軍みたいなポジションの曲だし。

12のB面「Trust」は、『MS』、『EM』、『BS』全てに収録。そんなにたいした曲でもないと思うんだけど。僕のこれはプロモ盤。ちょっとは珍しいのかもしれないけど、やっぱりピクチャー・スリーヴがないと寂しいね。

せっかくのピクチャー・スリーヴ(ちょっとかっこいいよ)がさっきの10で隠れて見えないヒット曲13。B面の「Yap. Yap. Yap.」は前回の来日でよく歌ってたね。そういえば今回は一回も演らなかったな。『BS』でCD化。

14のB面「Squabs On Forty Fab」は、初期ヒット曲8曲をメドレーで繋げた楽しい曲。曲によってはワンフレーズぐらいしか歌わないけど、曲のつなぎのところで「Separate Beds」のキーボードが出てきたりと、マニアックな仕掛けも嬉しい。『EM』、『BS』と、96年の別のベスト盤『Piccadilly Collection』(以降『PC』)でCD化。

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15. Black Coffee In Bed
16. When The Hangover Strikes
17. Annie Get Your Gun
18. Love's Crashing Waves


82年の『Sweets From A Stranger』から最初の解散に至る時代のシングル。15もプロモ盤で、オリジナルより約1分短い5分01秒のヴァージョン。エルヴィス・コステロやポール・ヤングがアドリブで歌う部分に入る直前でフェードアウト。まあ、僕はこの曲いつも長すぎるなと思ってるから、これぐらいの長さでちょうどいいんだけどね。B面の「The Hunt」はとりたててどうってことのないスローな曲。これは未CD化かな。

16がシングルカットされてるなんて、このシングル盤を見つけるまで知らなかった(見つけたのは88年の話だけど)。これもプロモ盤だけど、アルバム・ヴァージョン。この地味でジャジーな曲をシングルカットするに至った経緯はよく知らないけど、このシングル盤の目玉はB面の「Elephant Girl」だろう。何故『Sweets From A Stranger』から落ちたのか理解できない名曲。『PC』と『BS』でCD化。最近になって、『Sweets From A Stranger』の再発盤のボートラとして収録。遅いよ。

今回のツアーでも大抵第一部か第二部の最後、あるいはアンコールという要所で歌われていた17。せっかくのピクチャー・スリーヴだけど、見てのとおりあんまり有難味のないデザイン。B面「Spanish Guitar」も『PC』と『BS』に収録。ちょっと陰鬱な感じのする、タイトルどおりスペイン風の曲。

ディフォード&ティルブルック名義の18は、そもそも僕が最初に聴いてスクイーズにのめり込む羽目になった記念すべき曲(このシングル盤は後追いで買ったんだけどね)。B面「Within These Walls Of Without You」も名曲。『PC』と『EM』でCD化。『EM』では2枚目の頭という重要なポジションに配置。

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19. Last Time Forever
20. No Place Like Home
21. Heartbreaking World
22. King George Street


85年の再結成アルバム『Cosi Fan Tutti Frutti』期。この頃になると、12インチ盤とか10インチ盤とか色々出てくるよ。別に遠近感のせいで大きさが違って見えるというわけじゃない。

19のB面「Suites From Five Strangers」は、5人のメンバーの短い曲を繋げた曲。ジュールスのはピアノはほとんど入ってなくて、彼の喋りの才能の方が活かされた曲。ギルソンのは単なるドラム・ソロ。クリスのは密教のミサみたいな不気味な曲。グレンのはスキャットで歌う可愛いカリプソ風。最後のキースは雑踏やレジの音をコラージュしたような実験音楽。やっぱりグレンのが一番。

ジャケが可愛い20のB面「The Fortnight Saga」は、『Cosi Fan Tutti Frutti』をゴテゴテに染め上げたローリー・レイサムでなく、クリスとグレンがプロデュースしてるというのに、『Cosi〜』風のゴテゴテした音。ローリーというより、あの頃のクリスとグレンの好みがこうだったのかな。でも、曲自体はいいよ。

10インチ盤の21のB面は85年8月22日、ボストンでのライヴ録音で「By Your Side」と「Tempted」。何故か裏ジャケにはその2曲の順番が間違って逆に書いてある。この時期だから、「Tempted」を歌っているのはもちろんグレン。当時、グレンの歌うこの曲は出回ってなかったはずだから、これを聴いて嬉しかった記憶があるよ。

22のB面も同じ日のライヴで、「Love's Crashing Waves」と「Up The Junction」。これがもう、最高。「Love's Crashing Waves」の間奏でジュールス・ホランドの軽快なピアノが聴けるなんて、今となっては信じられない豪華バージョン。グレンも、フェイクを織り交ぜながら、実に気持ち良さそうに歌ってるし。多分、今日ここに載せた33枚のシングルの中で、僕が一番好きなのがこれかも。この日のライヴ、この4曲だけが録音されたなんてはずはないから、ちゃんとフルアルバムとして発売してほしいな。

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23. Hourglass
24. Footprints


87年の『Babylon And On』から。23のB面「Splitting Into Three」はちょっとアップテンポの、グレンが手癖で書いたようなメロディーの曲かなと思っていたら、ブリッジのところでゆったりとした曲調に変わり、また徐々にペースを上げていくという展開が気持ちいい佳曲。歌詞も、クリスお得意の家庭崩壊物語(笑)。B面2曲目の「Wedding Bells」は『BS』でCD化されているのに、どうしてこっちが未CD化なんだろう。

今では珍しくなってしまった3インチCDシングル24のカップリング曲は「Black Coffee In Bed」と「Take Me, I'm Yours」のライヴ。これもボストンのライヴって書いてあるな。日付は書いてないけど、さっきのと同じ日かもね。「Black Coffee」聴いてて何かが違うと思ってたら、あ、そうか、ピアノがジュールスなんだ。そんなに目立ったプレイをしているわけじゃないのに、このピアノが入るだけで曲が際立つよね。

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25. Satisfied
26. Some Fantastic Place
27. This Summer
28. This Summer
29. Electric Train
30. Down In The Valley


大好きなアルバム『Frank』からのシングルを自分で一枚も持ってないことに気づいた。ここは91年の『Play』から、スクイーズ最後のシングル「Down In The Valley」(98年)までのかたまり。

先日の東京公演の何日目だったかな、終演後のサイン会でグレンが話していたのを近くで聞いてたんだけど、「好きな自分のアルバムは何ですか?」という質問に答えて、『Argybargy』、『East Side Story』、『Some Fantastic Place』に加えて『Play』を挙げていたのに驚いた。あんな地味なアルバム、気に入ってるんだね。なら、今回もっとそのアルバムから演ってくれてもよかったのに。で、そのアルバムからの2枚目のシングルカット25のカップリング曲「Happiness Is King」と「Laughing In My Sleep」はどちらもこのシングル盤でしか聴けないはず。「Laughing In My Sleep」は、そのタイトルから容易に想像がつく通り、『Play』収録曲「Crying In My Sleep」の歌詞とアレンジ違い。スティール・ギターが気持ちいい曲。グレンが弾いてるのかな。「Happiness Is King」の方はキース・ウィルキンソンのフレットレス・ベースが気持ちいい曲。

26は4曲入りデジパックと、ちょっと豪華。と思ってたら、同時発売された別の4曲入り(表題曲は同じく「Some Fantastic Place」)というのが存在することに、ディスコグラフィーを見ていて気づいた。僕が持ってる方の3曲も、持ってない方の3曲も、まだ他のCDアルバムには収録されていないはず。持ってない方は聴いてみたいけど、それらがベスト盤とかに収録される時には、僕が持ってる方も一緒に収録されるだろうから、こっちのレア度も落ちてしまうという、なんとも悩ましい話。

95年の『Ridiculous』の頃になると、シングル盤に別々のカップリング曲を入れて複数リリースするという形態が当たり前のように行われるようになり、スクイーズもそうまでしてチャートインしたいのかなあと結構うんざりしながら渋々買い集めていたのを思い出す。

27、28はそのパターンで、色違いのジャケに同じ表題曲で、それぞれ2曲ずつのカップリング曲だけが違った。と思ったら、27のカップリング曲は2曲とも日本盤『Ridiculous』のボートラとして収録されてしまい、二倍口惜しい思いをしたものだった。グレンとクリスが二人でアコギを弾きながら歌うブラーの「End Of The Century」のカバーは自作かと見紛うほどの出来映えだし、「Periscope」もアルバム未収録なのが不思議なほどの曲なんだけどね。

28のカップリング曲「Goodbye Girl(Live)」と「All The King's Horses」は最近の『Ridiculous』の再発ボートラからも落ちたから、もうCD化されることはないかも。

29のときも2種類出たんだけど、もうひとつの方はカップリング曲が過去曲のアルバムヴァージョン再録だったのでパス。こちらを押さえて満足していたら、さっき書いたYUNKOさんの記事をきっかけに最近知ったんだけど、翌96年にまた同じ表題曲で3種のシングルが出ていたらしい。一体何があったんだ。もう解散近いのわかってたから、未発表曲全部お蔵出ししてたのかな。

98年のラストアルバム『Domino』とは一切関係なく、チャールトン・アスレチックというサッカークラブの応援歌として突然リリースされたのが30。どういうしがらみで出たんだかよく知らないけど。同じ曲のヴァージョン違いが4つ入ってる。サッカーに興味のない僕としては、まあわりとどうでもいい曲。

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31. Parallel World
32. This Is Where You Ain't
33. Binga Bong!


ふう、やっとここまで来た(根気よく読んでくださってる方も同じことを思っているはず)。グレンの最初のソロアルバムからのシングルが、31と32。31は今回のツアーでもほぼ毎晩演奏していたほど、きっと本人もお気に入りの曲のはず。カップリングはその曲のピアノ・ヴァージョンと、今回東京初日だけで演奏した(はず)の「By The Light Of The Cash Machine」。これは名曲。なんでアルバムに入れなかったんだろうね(日本盤の『The Incomplete』には、31・32のカップリング曲が全部ボートラとして収録されている)。グレンもいまだにマイスペースに載せてるぐらい気に入ってるはずなのに。

32のカップリングは、表題曲の「Now That's What I Call Now, Mate」ヴァージョン。なんじゃそりゃ(笑)。それと「Sunday Breakfast Treat」。これもいい曲だね。ところでこのシングルは、内ジャケのクレジットのちょっとおちゃらけた書き方が面白いよ。

そして33番目が、『Pandemonium Ensues』のアルバム先行アウトテイク集(僕がこう書いたことでグレンはきっと怒っているに違いない)、昨年10月に出たばかりの4曲入りシングル。これについては去年11月29日の記事に書いたから、興味のある人はそっちを読んで。


しかし、こうしてディスコグラフィーと見比べながら作業していると、自分が持ってないものが気になってくるよね。あと数枚集めたら、少なくとも聴いたことのないレア曲というものはなくなると思ってしまったが最後、この記事をアップしたその足で(?)eBayに飛ぶんだろうな。『Aussie P』も探さなきゃいけないし。ああ楽しい。
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2009年01月04日

2008年個人的ベストアルバム

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

と、一昨年昨年とまったく同じ書き出しに我ながら芸がないなと思いながらも、まずは同様に芸のない新年の集計をしてみよう。

フォーマット      枚数    対前年
CD              282枚    −71枚
CDシングル        14枚    −19枚
CD+DVD          19枚    −5枚
DVD/BD           6枚    −6枚
ダウンロード          1枚    −1枚
LP              10枚    +3枚
シングル            3枚    −3枚
ボックスセット         1箱    −3箱


というわけで、最近はMP3音源ダウンロード付きという嬉しい形態でのリリースが増えてきたLP以外は全て前年よりスリムダウンして、合計336枚。去年の記事のコメント欄で立てた目標その1:400枚以上買わないを大きくクリア。いいねいいね。

ちなみに、目標その2:平均単価1200円台は達成できず(1510円)。日本に帰ってきて結構高い限定盤とかを沢山買ったからね。その結果、目標その3:総額50万円を下回るについては、ほんの数千円及ばず、ということになってしまった。

では、目標その4:ハズレを買わないについてはどうだったか。売りCDリストは暇を見てちょっとずつ作成しているんだけど、そんなので判断するよりも、今回このベストアルバムを10枚選出することと、その中で1位を決めることがどれだけ難しかったかを考えると、ハズレの数はともかく、いかにアタリの数が多かった年だったかと思い知らされた。では、その強豪リストから勝ち残った10枚を紹介していこう。


<第十位>
Akeboshi 『Roundabout』
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去年の僕の音楽的な収穫の一つは、この人を知ったこと。本当は、この記事の冒頭に載せた05年のアルバムを選出したかったところだけど、ほぼ同時に買った去年発売のこちらをランクインさせよう。この記事の後も、07年に出た『Meet Along The Way』や、シングル、ミニアルバムなど、彼のCDはもうほとんど全部入手してしまった。どれもよかったよ。


<第九位>
ジョシュア・ラディン 『Simple Times』
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つい最近の記事で、読みようによっては無人島レコ扱いすらされていたこれが九位。正直言って、今現在の気分で判断すると、もう少し上の順位でもいいかと思ってしまうぐらいだけど、とりあえず今は冷静にこのへんに置いておこう。彼のアルバムも、この前に出た『We Were Here』は既に入手済み。あとは、入手困難なファーストをマサさんとどっちが先に見つけられるかの競争。


<第八位>
ポール・ヒートン 『The Cross Eyed Rambler』
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これもつい最近の記事で取り上げたばかり。こうしてまたさっきのと並べてランクインさせると、ますますカブ子さんが名前を区別できなくなるという仕組み。いや、別にそんなわけのわからない企みで八位にしたわけじゃない。最近はすっかりアメリカのオルタナ・カントリー〜SSWや北欧ものばかり聴くようになってしまった僕を、イギリス音楽にしっかりと引き止めておいてくれるに充分な魅力を持った素晴らしいアルバム。


<第七位>
ブライアン・ウィルソン 『That Lucky Old Sun』
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これを取り上げた記事にも書いたとおり、このアルバムをブライアンと『Smile』にまつわる長い物語を抜きに評価するのは難しいし、かといって『Smile』とセットで評価してしまうのはアンフェアでもある。素晴らしいアルバムだけど、『Smile』ほどではない。でも、この人のこんな力作を圏外に落としてしまうのは忍びない。という様々な思いのこもった順位。


<第六位>
ジェフ・ハンソン 『Madam Owl』
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これまた最近の記事からランクイン。年の後半に聴いて気に入ったものはどうしても高評価になりがちだとは思うけれど、このアルバムはその評価に値するはず。12月22日にこれを買って即気に入り、記事を書いた当日にファーストを、そして旅行中の29日にセカンドをそれぞれ安値で引き当てた自分の幸運をも含めての順位。出会うべくして出会った、ということで。


<第五位>
ジェイソン・ムラーズ 『We Sing, We Dance, We Steal Things. Limited Edition』
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12月14日の記事ではそのリリース方法について散々文句を垂れたこのアルバムだけど、内容自体には全く文句などあるわけもなく、この順位に。充実した内容のオリジナル・アルバムもいいけれど、アコースティック・ヴァージョン満載のボーナスディスクと、優れたライヴDVDがセットになったこの特別版を選ぼう。記事中にまだ観ていないと書いた『Tonight, Not Again』のライヴDVDも、あの後ゆっくり堪能したよ。


<第四位>
シガー・ロス 『Með Suð I Eyrum Við Spilum Endalaust Deluxe Edition』
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どうも並んだ日付で取り上げたアルバムが並ぶなあ。別に狙ってそうしているわけじゃないんだけど。さっきのアルバムの翌日に記事にしたこれが四位。優れたアルバムそれ自体と、思い出に残ったライヴと、この豪華な装丁と、全てを評価したうえでの順位。まあ、そんなことを言ってしまうと、ライヴを観なかった人が不利になってしまうんだけど、個人的ベストなのでそれはそれでよしとしよう。この特別版のジャケ写だけじゃあまりに殺風景なので、オリジナルのジャケも一緒に載せておこう。


<第三位>
グランド・アーカイヴス 『The Grand Archives』
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はっきり言って、ここから後に出てくる3枚は、どれを一位にしても不思議ではないぐらいの接戦。これを三位にしたのは、こいつが一位だと、二年連続でサブポップ勢がトップになってしまうからという、自分でも納得できないような(笑)つまらない理由だけと言ってもいいだろう。記事に書いた、マット・ブルックがかつて在籍したカリッサズ・ウィアードとバンド・オブ・ホーセズのアルバムは当然入手済み。どちらも、ここに至る彼の足跡がわかる好盤だった。そのうちブログで取り上げようかな。


<第二位>
タマス・ウェルズ 『Two Years In April』
Two Years In April.jpg

すると、これが二位なのは、一昨年に続いてタマスのアルバムは出るたびに必ず一位、なんてことになるのを避けるためか?と勘繰る人もいるかもしれない。あの素晴らしかった三夜連続のライヴも、聴き込めば聴き込むほどに書くことが出てきたためにどんどん長くなっていった成長型記事も、すべて忘れられない思い出。さっきも書いたとおり、この位置はもうほとんど同率一位ということで。タマス、ミャンマーで元気にしてるかな。今年もアルバム出したり日本に来たりしてくれるかな。


<第一位>
サニー・ランドレス 『From The Reach』
From The Reach..jpg

そして、タマス・ウェルズを押さえて堂々の首位に輝いたのは、4月29日の記事で予告し、7月20日の記事で大絶賛したこのアルバム。地味なSSWや北欧物ばかり聴いている最近の僕の耳に果たしてこの濃いアルバムがどう聴こえるかと思いながら久し振りに聴いてみたら、また病みつきになってしまった。彼の過去の名盤がそうだったように、これからも長期にわたって聴き込んでいけるアルバムになると思う。彼のことはもう20年も前に一度観たきりだけど、また来日してくれないかな。


という10枚。実はここから泣く泣く落とした2枚があるんだけど、それらのアルバムに陽を当てるためにも、久々にあの企画を復活させるかな(と、去年も同じことを書いて結局何も作らなかったんだけどね。まあ、芸の無い書き出しには芸の無い締めくくりを、ということで)。
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2008年12月20日

さよならアップルさん

海外に住んでいた頃は、帰省や出張で東京に来るたびによく渋谷に出かけていた。定宿からもそう遠くなかったし、なにしろCD屋やレコード屋の数が他の街とは違ったから。

去年東京に帰ってきてからは、自分の通勤経路ではあるものの途中下車になってしまう渋谷に足を運ぶことがめっきり減ってしまった。乗換駅である新宿でだいたいの用は足せるし、もちろん新宿にだって星の数ほどの(やや誇張中)CD屋やレコード屋があるからね。

新宿にも渋谷にもそれぞれ大きなチェーン店があって、毎週どんどん新入荷する大量の中古盤としょっちゅうやってるセールに釣られて、大抵はそういう店に行ってるんだけど、一方で、そこに行かないと見つけられないようなマニアックなものを扱っているような店を時々覗くのもちょっとした楽しみ。

3月20日の記事の最後にちらっと名前を出した、アップル・クランブル・レコードも、僕にはそういう店のひとつ。渋谷に行く回数自体が減ってしまったから、そんなにちょくちょく顔を出しているわけではないけれど、ちょっと時間に余裕のあるときには、見ているだけでウキウキしてくるような壁面のディスプレイを眺めたり、奥のセールコーナーを物色したりしている。

そのアップルさんが、明日12月21日をもって、店舗での営業を終了してしまうとのこと。本当に残念な話だ。かつては世界一レコ屋密度の高い街と言われた渋谷からどんどん店が減っていってる話は前に何度か書いたし、実際東京に来るたびに行きつけのチェーン店が閉まってたり縮小してしまっていたなんてことは頻繁にあったけど、こういう店がなくなってしまうというのは、それとはちょっと違うよね。感傷的になってしまうよ。

CD1枚買っただけで、袋の中にお菓子をひとつ入れてくれる気配りや、お店の規模のわりにはかなり充実していたセールコーナーが僕のお気に入りだった。わりと新しめの、それも決して売れていないわけでもないようなCDが500円とか300円とかで紛れ込んだりしていたもんだから、僕はあそこに行ったときには大抵お目当てのCDを正価で1枚買ったあと、そういうセールCDを2-3枚一緒に買ったものだった。

ブー・ヒュワディーンの新譜とジャック・ぺニャーテをそれぞれ500円で買ったのは今年の僕の誕生日だから、あれはタワーでマーク・コズレックを観た帰りか。こないだモア・カプリスの新譜を買いに行ったときに、モアのヴォーカリスト、マイケル・モラーのソロアルバムが300円で出ていたのを見つけたときは、僕がNZから連れてきた偶然の神様はこの店に居座ってたのかと思ったものだ。

閉まってしまう前にともう一度出かけて、名前もよく知らないバンドだったけど、半分はジャケットに惹かれて、半分は店長の松本さんの手になる推薦文に押されて(ハウスマーティンズの名前を出されたら、僕はどうにも抗えないんだよ)、1枚だけ買ってきたのがこれ。

Grown-Ups.jpg The Lodger 『Grown-Ups』

お薦めどおりのいかしたアルバムだった。英国リーズ出身のスリーピース。ギター、ベース、ドラムスの音がそれぞれ粒だっているし、なにより曲がよく書けている。1曲だけ、トロンボーンとトランペットが使われている曲も違和感なくいいアクセントになってるね。ヴォーカルにアクというかクセが無さ過ぎて優しすぎるのがちょっとこの手の一連のバンドから一段抜け出すのに苦労するかな、という感じ。ジャケもクールだけど、ブックレットに使われている写真も格好いいのが多い。

The Lodger BW.jpg

この写真のトリミング違いがブックレットに載っているんだけど、見てのとおり3人組のうち一人は女性。メンバー構成を見てびっくりしたのが、この人がドラムス担当。こういう構成は珍しいんじゃないか。ベースだけ女性とかは多いような気がするけど、他にそんなバンドあったっけ。

僕よりこの手の音楽に詳しくて、僕より何度もアップルさんに入り浸っている様子(笑)のxiaoさんのブログによると、今年出たセカンドアルバムではこの女性が抜けて、別の男性メンバーがドラムスを担当しているようだ。「ちょっとムサい」というxiaoさんのコメントは、この新ドラマーの頭髪の量に起因するものと思われる(笑)

いみじくも、アルバム1曲目「Many Thanks For Your Honest Opinion」のサビの出だしはこんなだった(意訳付き)。

Many thanks you are one in a million
ほんまに、ありがとう かけがえのない店やったよ


店舗での営業は終了だけど、ウェブショップは引き続き営業中とのこと。そのうえ、Apple Crumble Recordとしてレコードレーベルも立ち上げるんだって。CDを手にとって裏ジャケを眺め回したり、セールコーナーから掘り出し物を発掘したりする楽しみはなくなってしまうけど、またちょくちょくサイトを覗いて、松本さんの推薦文に引き寄せられて散財することにしよう(“今後、ハウスマーティンズを引き合いに出した推薦文が増える”に1000アイスランドクローナ!)。
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2008年11月29日

前哨戦 - Glenn Tilbrook

1月10日(土) 吉祥寺 Star Pine's Cafe
1月11日(日) 吉祥寺 Star Pine's Cafe
1月12日(祝) 吉祥寺 Star Pine's Cafe
1月13日(火) 横浜 Thumbs Up
1月15日(木) 名古屋 TOKUZO
1月16日(金) 京都 Irish Pub Gnome
1月17日(土) 大阪 Shangri - La

9月6日の記事に書いたとおり、これがグレン・ティルブルックの来年早々の来日公演日程。全公演制覇はちょっと無理だけど、週末の東京3公演はとりあえず確保。それ以外にも行ける可能性が一縷でもある日はチケットを押さえてある。どの日なのかは今はまだ秘密。万一うちの会社の人がここを読んでたりしたら、僕がその日突然病気になるかもしれないことが今からばれてしまうからね(笑)

あれから2ヶ月、これ以外にも行きたいコンサートが次々に発表されて(やっぱり海外アーティストが来る頻度は日本はNZとは桁違いだね)、今のところグレン以外にも二つのチケットを予約している。興味のあるのに全部行ってたらとても時間と資金の調整がつかないからね。どうしてもこの人達は観ておきたいと思うのだけを厳選して。

その二組以外にも、行きたいと思ったのにはこういうのがあった。

モグワイ 来日公演
1月11日(日) 新木場 Studio Coast
1月13日(火) 名古屋 Club Quattro
1月14日(水) 大阪 Big Cat

あれれ、東京はグレンと同じ日か。観てみたかったけどしょうがないね。ちょっと悔しいので、ニューアルバムはまだ買ってない。聴いて行きたくなると困るんで(でも、発売してそんなに経ってないのに、かなり頻繁に中古屋で見かけるというのはどういうことだろう。あんまりよくないのかな)。

さらにこんなニュースも。

ジャックス・マネキン 来日公演決定!
1月11日(日) 東京 Club Quattro
1月12日(祝) 東京 Club Quattro
1月14日(水) 名古屋 Club Quattro
1月15日(木) 大阪 Club Quattro

くーっ、これは痛いよ。なんでこんな日程にするかな。モグワイはともかく、グレン・ティルブルックとジャックス・マネキンのファン層って重なってないのか?観たいのは山々だけど、さすがにこれだけのために名古屋や大阪まで行くのもなあ… でも、名古屋や大阪ではちゃんとこの3組の日程を一日ずつずらしてあって、全部観たければ観られるように調整してあるのに、なんでまた東京だけこんな… というか、よく考えると、普通はグレンのに3日間全部行かずに、10日グレン、11日モグワイ、12日ジャックス・マネキンという具合に割り振るんだろうけどね。なんだ、僕が悪いのか。


気を取り直して、前から出る出ると言われ続けていたニューアルバムがどんどん遅れているグレン・ティルブルックが、そのアルバムの前哨として、シングル盤を届けてくれたので、そのことについて書こう。

Binga Bong!.jpg Glenn Tilbrook & The Fluffers 「Binga Bong!」

4曲入りシングルで、上に書いたとおり、グレン・ティルブルック&ザ・フラッファーズ名義でのリリース。フラッファーズのメンバーのうち、キーボードのスティーヴン・ラージ(Stephen Large)とドラムスのサイモン・ハンソン(Simon Hanson)は現行スクイーズのメンバーでもある。というか、そもそも現行スクイーズは、中心メンバーのディフォード&ティルブルックと全盛期のべーシストだったジョン・ベントレー(John Bentley)以外は誰もオリジナルメンバーが戻ってきてくれなかった(?)ので、グレンのバックバンドがそのままメンバーになったという方が正しいんだけどね。

収録された4曲(@「Binga Bong!」、A「Politics & Beer」、B「Evaline」、C「Once Upon A Time Ago」)のうち、@とCがグレン単独、AとBがグレンとスティーヴンの共作。演奏は、@とBがフラッファーズ、Aがグレンとスティーヴン二人。Cはグレンが全ての楽器を担当。この、ティルブルック&ラージの組み合わせが、ディフォード&ティルブルックのときのように作詞と作曲をくっきり分けて担当しているのかどうかは知らないけれど、少なくともこのクレジットを見る限りは、グレンはこのスティーヴン・ラージという人に多大な信頼を置いているみたいだね。

タイトル曲@は、「♪ビンガボーンボーンビンガボボンボーン」というコーラスで始まる、グレンがたまに書くちょっとコミカルな感じの曲。スクイーズのファーストアルバムの2曲目(「Take Me, I'm Yours」に続く2枚目のシングルでもある)「Bang Bang」ともちょっと語感が似てるね。とりたてて凄くいい曲というわけではないけど、そこそこキャッチーで、きっとグレンが手癖で書いたんだろうなと思わせる、スタンダード・ティルブルック・メロディーは堪能できる。このタイトルを最初に知ったときに絶対やってるだろうなと想像した、“Sing (this) song”って歌詞と韻を踏ませてるし。

間違っても大ヒットすることなんてないだろうけど(失礼)、この人って昔から、“まあまあ”程度の曲をアルバム発売前のリードシングルに選ぶことが多いからね。「Last Time Forever」とか、「Hourglass」とか。だから、この曲だけから判断してニューアルバムの出来を予想するのは時期尚早というもの。

他の3曲も、いかにもスタンダード・ティルブルックといった感触の曲ばかり(故にアルバムには入らないんだろうけどね)。決して駄作ではないんだけど、スクイーズやグレンの過去の名曲群と比べてしまうとね。その中では、ちょっとファンキーな感じのCが僕としては気に入ったよ。1月のコンサートでまたリクエスト企画があったら、これリクエストしてみようかな。アコギ一本で演ったらどんな風になるんだろう。

せっかく上にリンクを貼った日本アマゾンのページを見ると、「現在お取り扱いできません」になってるな。なんでだ。今月発売になったばかりのシングルなのに。これはやっぱりヒットしないね(苦笑)。まあ、誰にでもお薦めというわけじゃないけど、グレンのニューアルバムを待ちきれない人と、1月のライヴでグレンのリードボーカルに合わせて「♪ビンガボーンボーンビンガボボンボーン」ってコーラスを入れたい人はマスト。日本アマゾン以外では普通に売ってるので。

実は、グレンのニューアルバムを待ちきれない人用には、ちゃんとグレンがいいのを用意してくれているんだけどね。

http://www.glenntilbrook.com/music.html#

来年2月発売予定のアルバム『Pandemonium Ensues』に収録される12曲を1分間ずつ試聴できるようになっているサイト。既に現在進行中のグレンとフラッファーズのツアーでは、これらの曲がもう演奏されているみたいだね。1分間ずつしか聴けないので余計にじらされ感もあるんだけど、やっぱり(この曲順から想定してアルバム1曲目になるであろう)「Binga Bong!」よりも優れていると思われる曲がいくつもあるよ。おととしの来日公演最終日に演奏された「Melancholy Emotion」も入ってるね。

ここまで出来てるんなら、なんとかもうちょっと頑張ってもらって、これが来日記念盤として発売されればいいんだけどな。でないとまた、自分のコンサート会場でグレンは今年出たクリスの『The Last Temptation Of Chris』をプロモーションしないといけなくなるよ(一昨年のライヴレポート参照)

おととしのあの充実した内容にプラスして、この12個の新曲が追加される来年のコンサート、どんなに楽しいものになるんだろう。ジャックス・マネキンもモグワイもぶっちぎってこっちに毎日来てよかったと思わせてくれるであろうことは確信してるけどね。
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2008年11月16日

電子的な人々

YMOが出てきたのが僕が中学生の頃で、その頃聴き始めた洋楽のLPをなけなしの小遣いで月に一枚とか厳選して買っていた時期にあえて彼らのライヴアルバム『公的抑圧』を選んだことからわかるように、テクノポップはその極初期から僕のお気に入りだった(結局、僕が中学のときに買った他の数枚のレコードと同じく、それは友達の誰かに貸したまま未だに返ってきていないんだけど)。

やがてテクノポップからポップという言葉が取れ、それがテクノポップとは似て非なるクラブ指向の音楽を指すようになった頃には、僕の興味はすっかり失われてしまっていた。

そして、僕の意識下ではヒップホップとかハウスとかとほぼ擬似語だった(つまりその言葉を見ただけで自分の選択肢の外に置いていいという自動選別が脳内で行われていた)テクノと区別して、必ずしもダンスフロアを意識しない電子音楽がエレクトロニカと呼ばれていると気づいたのが数年前。

それってテクノポップってこと?と思うんだけど、どうやら僕にはいまいちよくわからない難しい定義があるようで、「テクノポップ+ダンス=テクノ」で「テクノ−ダンス=エレクトロニカ」でも「テクノポップ=エレクトロニカ」という三段論法が成り立つわけではないらしい。きっとそんな単純な算数じゃなくて、微分とか積分とか使っているんだろう。

たまに評論を読んだりジャケに惹かれたりしてそういうエレクトロニカのCDを買うことがあるけど、でも自分はもうその手の音楽にはすっかり門外漢という意識も植え付けられてしまっているんで、あまりのめり込んで聴くというわけでもない。

最近また何枚かそういうCDを入手して気持ちがエレクトロニカモードになっているんで、せっかくなのでまとめて取り上げてみよう。どうせ一枚につきそんなに沢山書けるほどの知識も薀蓄もないから、ちょうどいいや。きっとその手の音楽に詳しい人が読んだら、いつもの記事にも増してデタラメばかり書いてあるということに気づくはず。


England Fallen Over.jpg Epic45 『England Fallen Over』

最初は、この印象的なジャケに惹かれて買ってみたこのアルバム。エピック45はイギリスのグループで、05年に発売されてすぐ廃盤になったものに、4曲のボートラを入れて今年再発されたものらしい。

タイトルトラックをはじめとした何曲かの印象を一言で表すと、“レトロ・フューチャー”。70年代に想像していた21世紀、みたいな感じ。なんでそう思えるのかはよくわからないけど。僕が物心つくかつかないかぐらいのときに見た大阪万博のなんとか館でBGMとして流れていたような曲、とか言っても誰にもわからないとは思うけど。

これ、けなしてるんじゃないってのはわかるよね?“過去から見た未来”を現在から俯瞰して見るのって、すごく魅力的なんだけどな。70年代のレトロなデザインの北欧の家具とかが魅力的なように。

まるっきりアンビエントといった風情の曲もあって、それはそれで興味深いんだけど、やっぱりこの手の音楽って、きちんとビートを刻んでいるものの方が気持ちいいと思う(と、ダンスフロア向けのテクノを拒絶した身であえて言ってみる)。


Far Away Trains Passing By.jpg Ulrich Schnauss 『Far Away Trains Passing By』

次はこれ。ウルリッヒ・シュナウスの2枚組。ドイツで01年に出て話題になっていたデビューアルバムが、05年にボーナスディスクを付けてアメリカで発売になったもの(を、さらにその2年後に僕がニュージーランドで買ったというわけ)。確かこれもジャケ買いしたんだと思ったけどな。その当時は名前も知らない人だったし。その頃ブログでドイツ音楽の話をしていたクロムさんに影響を受けたのかも。ドイツという部分だけで(笑)

浮遊感あふれる心地良い曲が次々に繰り出されるのがヤミツキになる。ただ、そういう気分でないときには、2枚組はちょっと多すぎかなとも思ってしまうんだけどね。今日取り上げる他のアーティストが、生音と電子音を組み合わせていることが多いのに比べて、この人のはほぼ全てが電子音だけで構成されている。エレクトロ・シューゲイザーなんて形容されていることもあるようだけど、確かにそういう感じの曲もあるね。


Lust.jpg Rei Harakami 『Lust』

イギリス、ドイツときたんで、次は日本人にしよう。レイ・ハラカミの、この後に出た未発表曲集を除けば今のところ最新作の、05年のアルバム。

この人のことは、評判の高かったこれの前作『Red Curb』で初めて知った。すごくいい曲がある一方で僕にはちょっと退屈な曲もあったんで、そのすぐ後に出た『レッドカーブの思い出』も含めて他のアルバムに手を出すまでには至っていなかったんだけど、数ヶ月前に近所の中古屋で見かけたこれを久し振りに買ってみた。

一音一音がすごく柔らかい。使っている楽器は電子機器ばかりなのに、出てくる音はとても人間味のある暖かいもの。上に載せたジャケはデジパックになっているんだけど、拡げてみると裏ジャケはこの表ジャケを裏焼きしたもの(実はどちらが裏焼きかわからないんだけど)が、背の部分を基点にちょうど線対称になってつながっている。なにげない、いかにも昭和的な風景が実はよく見ると全てコンピューターを使って合成されて作られたものだったという、不思議なパラドックスみたいなジャケットそのままの音楽。

細野晴臣の「終わりの季節」をカバーしていて、その曲でのみボソボソとしたボーカルが聴ける(それがなかなかいいアクセントになっている)。帯の文句に曰く『世界遺産に決定。文句無し。矢野顕子(談)』だそうで(笑)、まあ僕はそこまでは思わないものの、かなり気に入ったアルバムではある。


The Electricity In Your House Wants To Sing.jpg Uphill City.jpg
I Am Robot And Proud 『The Electricity In Your House Wants To Sing』
I Am Robot And Proud 『Uphill City』

最後は、最近の僕の一番のお気に入り。カナダ在住の中国人、ショウハン・リームによるユニット、アイ・アム・ロボット・アンド・プラウド。ちなみに彼の両親はカナダに移住した中華系インドネシア人だそうで、どうでもいいけど今日の記事にはこれで七つの国名が出てきたね。

ペンギンジャケのアルバム冒頭、ちょっと現代音楽っぽいピアノの音が電子音に取って代わられるところが快感。そういう、ピアノや弦を使った生音と電子音との融合が実に気持ちいいね。

かつてYMOがそうだったように、少し中華風というか、オリエンタルなメロディの曲がいくつかある。特に今年出た最新作である『Uphill City』でそれは顕著。いくらルーツが中国人だからといって、そういうメロディが身体に染み付いているとも思えないので、これは(かつてYMOがそうだったように)あえて自分の出自をアピールすることによって、他との差別化を計ろうとしているんだろうね。ただでさえ演奏者の顔の見えない類いの音楽だから。

とはいえ、この人の作る電子音楽は、非常に人間味のある音作りという点でかなり個性的ではある(レイ・ハラカミとはまたちょっと違った感じなんだけど、うまく言い表せないな)。ちょうど、今日載せたいくつかのジャケのイメージがその差異をうまく表していると思うんだけど、シリアスになり過ぎない、人懐っこい感じが他の多くの電子音楽と一線を画している。「僕はロボットだけど、それを誇りに思っている」というユニット名も、それを端的に表しているよね。

ちょっと調べてみたら、ほんの一ヶ月前に、日本でライヴがあったことに気づいた。しかも、僕がよく行くあちこちのブログで話題になっていて、僕も音を聴いて気に入っていたラディカル・フェイスと合同で!ちょっとこれはとんでもないものを見逃したな。ここ最近のがっかり大賞に決定だよ。

Grace Days.jpg I Am Robot And Proud 『Grace Days』

気を取り直して、昨日土曜日だというのに出勤させられた腹いせに帰路立ち寄った中古屋で、ペンギンの前作にあたるサード・アルバムを買ってきた。この小さいジャケ写じゃわからないかもしれないけど、セピア色の風景写真に塗り絵みたいに着色したジャケが、さっきレイ・ハラカミのところに書いたみたいに、人工合成された自然、みたいな感じでいいね(しかもハラカミよりもっとオモチャっぽくて)。まだ一回しか聴いてないけど、中身もいいね、これ。
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2008年09月17日

追悼 リック・ライト

ピンク・フロイド創設メンバーのうち、二人目が亡くなってしまった。

Richard Wright.jpg


最初期のシド・バレット、シドが離脱してからのロジャー・ウォーターズ、ロジャーが脱退してからのデイヴィッド・ギルモア。良きにつけ悪しきにつけ、ピンク・フロイドには常に強いエゴを持ったリーダーが存在し、それぞれがリーダーシップを執っていた時期には、それぞれの個性が強く出た音楽を創っていた。

では、創設メンバーのうち、残る二人は、単なる“The Other Two”だったのか? うーん、ニック・メイスンは確かにその程度の位置づけだったかもしれない。実は彼こそが、ピンク・フロイドというグループの最初期から最終期まで続けて在籍した唯一のメンバーなのだが、申し訳ないが正直言って僕はそれが彼が他所に行ってもそんなにつぶしがきかなかったからではないかと思っている。

残る一人、キーボーディストのリチャード・ライト(Richard Wright)が、今日の記事の主人公。創設メンバーでありながら、アルバム『The Wall』直後、時期的にはロジャー・ウォーターズよりも先に、グループを脱退した。その後、ロジャー脱退後にゲストという形で参加し、やがて正式メンバーとして再加入。まあ、80年代以降のピンク・フロイドの人事面でのゴタゴタについては、書ききれないほどのゴシップが存在するから、こんな経歴はどうでもいいのかもしれないけど。

僕にとって彼が印象深いのは、キーボーディストとしての腕前もさることながら、(彼らがビート・ポップ・バンドであった)初期に残したいくつかの名曲。セカンド・アルバム『A Sauserful Of Secrets』収録の「Remember A Day」、シングル盤「Apples And Oranges」のB面になる「Paintbox」。どちらも、彼以外には作りえない、独特の物悲しいメロディーと不思議な雰囲気を持った佳曲だ。初期のコンピレーション・アルバム『Relics』には、その2曲が続けて収録されている。

Relics.JPG Pink Floyd 『Relics』

ロジャー・ウォーターズを含めたピンク・フロイドの再結成なんてものにはもはやいささかの期待も持っていないけれど、もうこれでいよいよ再結成はなくなったんだなと思うと、やっぱりちょっと寂しい気持ちになるね。

それにしても、このグループのメンバー、どういうわけかハンサムな順に亡くなっていくね。次は誰だろう。というか、もうハンサムと呼べるメンバーは誰一人残っていないよ。残りのメンバーは永久に生き続けるのかな。
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2008年08月24日

オリンピック閉会

オリンピック終わりましたね。

日本に帰ってきて半年強、これまでテレビを観られる環境になかったんだけど、なにやら世間はオリンピックだと盛り上がってたので、先週、急遽視聴環境を整えた。おかげでいろいろ楽しめたよ。地デジって、きれいだね。

今日はとうとう閉会式。あの沢山の花火もどうせまたCGなのかなとか、会場にどんどん入ってくる選手達の国も名前もろくに解説しないアナウンサーってなんなんだろうねとか、いろいろ思いながらぼんやり観ていたら、突然ダブルデッカーの上にジミー・ペイジが現れた。

出るってのは知ってはいたんだけどね。でもやっぱりああして目の当たりにすると、ちょっと感慨深いものがあったよね。64歳にもなって、相変わらずレスポールを腰のあたりまでうんと下げて。

Jimmy Page.jpg


レオナ・ルイスがヴォーカルをとった「Whole Lotta Love」の演奏自体は冗談みたいなもんだったけど、久し振りにああしてニコニコと楽しそうにギターを弾くジミー・ペイジを観てしまって、そのあとも画面では続いていた中国の歌とかはもう切り上げて、これもまたしばらく前に買っていたのに1〜2回しか聴いていなかったこのアルバムを引っ張り出してきて聴いているところ。

The Song Remains The Same.bmp Led Zeppelin 『The Song Remains The Same』

同名映画のサントラとして、また長い間レッド・ゼッペリンの唯一のライヴ盤として有名だったこのアルバムに6曲を追加して、去年再発された2枚組CD。4枚組のアナログ盤なんてのも出ているみたい。

中学生のときに、この映画と『ラスト・ワルツ』の二本立てを観に行ったことが懐かしく思い出される。一応よくわからないシュールなストーリーらしきものはあるんだけど、彼らの演奏する姿が観られればそんなのはどうでもよかった。

白髪のジミー・ペイジ、ロンドンオリンピックの開会式にも出て、また格好良くギター弾いてくれるかな。
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2008年07月01日

ジミオン二周年記念対談

yas:いやあ、どうも。落ち着くねえ。

やす:やっぱり気持ちええねえ、アジアの街は。

yas:というわけで、ここ台北からお届けする、ジミオン二周年記念特別記事。今回も恒例のやっさんを迎えて、この一年を振り返ってみよう。

やす:やっぱりええねえ、アジアは…

yas:いつまでぼーっとまどろんでるんだよ。もう始まってるよ!

やす:ああ、さよか。まいど。久しぶりやね。

yas:お久し振り。一年振りだよね。

やす:そら一年ぶりやろ。前の対談以来、おまえ俺のこと全っ然呼んでくれてへんねんから。こないだかて、せっかく対訳の機会あったのに、おまえ自分でやってまうんやもんな。

yas:ああ、グランド・アーカイヴのやつね。悪いね。だってあれ、君が訳すと、単なる不眠症のおやじのうわごとみたいになるから。

やす:そらまたえらい言い草やな。

yas:ははは、悪い悪い。で、せっかく台北に来たんだから、ちょっと夜市にでも出かけようよ。

やす:そやね、あのガチャガチャした雰囲気がたまらんよね。あっちの屋台でおこわ食うて90円、こっちの屋台で臭豆腐食うて60円。これがまた臭いけどヤミツキになるんよね。

yas:お腹一杯食べても300円程度で収まるし。あと、このいかにもアジア製の意味不明日本語満載のTシャツとか、どれもこれも欲しくなるよね。

やす:おまえTシャツ好きやしな。なんかあれも値切ったら一着300円ぐらいになるらしいやん。

yas:最高だよね、こういう街って。

DSC00179.JPG

やす:せやなあ。そやけど、今日はこんなゆるーい世間話で済ますつもりかいな。前回みたいにあれやれへんの?あの、おまえの得意な、ほら、数えるやつ。偉そうに台北来てるとか言うてるけど、これって出張やねんし、あんまり時間かけて長い記事書いてられへんのやろ?手短に話進めなあかんで。

yas:ご忠告ありがとう。それじゃ、去年もやった、ジミオンよもやま統計コーナー!

やす:はいはい、ほなまず、あれやね。記事の数?この一年で、いくつ書いたん?まあとりあえず、読んではる人にとってみたら、一番どうでもええ話題やけどね。

yas:うるさいな。えっとね、48か。一年目の92と比べると激減だね。カテゴリ別にみると、こんな感じ。

 アルバム: 一年目40 ⇒ 二年目25
 コンサート: 10 ⇒ 7
 ビデオ: 2 ⇒ 0
 yascd: 10 ⇒ 0
 雑記: 24 ⇒ 11
 非音楽的: 6 ⇒ 2
 創作: 0 ⇒ 1
 日記: 0 ⇒ 2

やす:ふーん、だいたいどれも半減っちゅー感じやけど、やっぱり大きいのはあれやね、10個もあったyascdが全然なくなってしもたことか。楽しみにしてくれてるって書いてくれはった読者さんもいてはんのに、ほんましゃーないやっちゃな。すぐ飽きるねんから。

yas:いや、飽きたっていうか、ちょっとここしばらく忙しくて。またやりたいとは思ってるんだけどね。

やす:ほんまかいな。まあ、そない言うんやったら、気長に待ってるわ。

yas:え、君は待つ立場なの?作る方じゃないの?

やす:まあ、そのへんはちょっと、この会話体も人物設定が曖昧やしね。どうでもええねん、細かいことは。

yas:A型のくせにアバウトだね。じゃあ次は、どのアーティストが多く取り上げられたかってやつね。例によって、記事全部をそのアーティスト(または二組のアーティスト)が占めている「大特集」、一つの記事の中に複数のアーティストが登場する「小特集」とに分けて。

 一位:タマス・ウェルズ(大特集3、小特集0)
 二位:ブルース・スプリングスティーン(大特集2、小特集2)
 三位:マーク・コズレック/サン・キル・ムーン(大特集2、小特集0)
 四位:ジョー・ストラマー/クラッシュ(大特集1、小特集3)
 五位:恒松正敏/E.D.P.S.(大特集1、小特集2)

やす:なるほどなぁ。去年の上位が4回も5回も取り上げられてた人らばっかりやったのに比べたら、さすがに記事数全体が半減してるだけあって、今回は上位でもほとんど接戦やね。

yas:その中でも一位はやっぱりタマスか、って感じだね。しかも、一番最近になる5月15日の記事は、後からどんどん追記を入れて、しかも英訳までしてるもんだから、それらを一つ一つの独立した記事だとして数えると、もうぶっちぎりのトップだよね。

やす:今週末はいよいよ待望の再来日関東公演やしね。楽しみやな。あと、去年から連続して名前が挙がったのは、二位のスプリングスティーンだけやね。去年のアルバムがよかったっていうのもあるけど、今年はEストリート・バンドのダニー・フェデリーシが死にはったっていう悲しい報せもあったんやったな。

yas:そうだね、その記事のコメント欄にひそそかさんが書いてくださったけど、こっちが歳を重ねるにつれて、好きで親しんだ人の訃報を聞くことが多くなってくるんだよね。つらいよ。

やす:そういや、コメンターさんも、最近になってよう書き込んでくれるようになった人らもおれば、いろんな理由で離れていってしまいはった人らもおるしね。しゃあないことやとはいえ、こんな小さいコメント欄で親しくさせてもらった人に会われへんようになるのも、ちょっと寂しいもんやね。

yas:うん、コメンターの方たちもいろんな事情があるだろうから、しょうがないんだけどね。でも、そんな中で、しばらくお休みされていたクロムさんが、ひっそりとブログを再開されたのは(7月1日現在)嬉しい話だったよね。

やす:せやね、まだお忙しそうやけど、ゆっくりでも続けてほしいよな。あの人の記事もコメントも、めっちゃおもろいから好きやねん。

yas:そうだね。あと、個人的にこの一年の大きなできごとといえば、やっぱりニュージーランドを離れて15年ぶりに日本に戻ってきたことだね。

やす:せやなあ、近所にリアル・グルーヴィーっちゅう超安値中古CD屋がなくなったから、これでやっと買うCDの数も減るかと期待しとったら、全然変わってへんし。っちゅうか、同じペースで単価高いCD買うとるから、余計に始末に負えんわな。

yas:中毒だよね。なんとかしないと。さてと、今回はこれぐらいにしておこうか。

やす:なんや、もう終わりかいな。今回は画像もほとんどないし、なんぼ出張中や言うたかて、いくらなんでもこれは手抜きや言われんで。

yas:画像か。うーん、何かいいのない?

やす:あるある。このごろ日本で流行ってるっちゅう、あれ誰や、せんとくんやっけ?

yas:せんとくん?奈良の?その画像でも載せるの?それはまた場違いな。

やす:いやいや、せんとくんやないんやけど、うちにあるもんで一番せんとくんに似てるCDジャケ。ほら。

Last Record Album.jpg

yas:………

やす:せんとうさぎくん。どや?

yas:じゃあまた来年ね!

やす:おいおい!一年放置する気か!
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2008年04月30日

追悼 ダニー・フェデリーシ

Danny + Bruce.jpg


2008年4月17日、Eストリート・バンドのキーボーディスト、ダニー・フェデリーシがメラノーマ(悪性黒色腫)のため死去。享年58歳。


Danny and I worked together for 40 years - he was the most wonderfully fluid keyboard player and a pure natural musician. I loved him very much...we grew up together." Bruce Springsteen

“ダニーと俺は40年も一緒にやってきた。あいつは最高にフレキシブルなキーボードプレイヤーで、そして純粋に天性のミュージシャンだった。あいつのことが大好きだったよ…俺たちは一緒に育ってきたんだ。” ブルース・スプリングスティーン



僕は自分のブログでこのバンドの鍵盤奏者のことに触れるときには、いつもピアニストのロイ・ビタンのことばかり書いていたように思う。もちろん、いつも書いているように、彼のピアノは誰のどんなアルバムから聞こえてきてもすぐにそれとわかるぐらいに大好きなんだけれど、だからといって、このバンドのもう一人のキーボードプレイヤー、ダニー・フェデリーシの素晴らしさを片時も忘れていたわけじゃない。

数々の名曲を彩るノスタルジックなオルガンの音。そしてなによりも忘れられない、「4th Of July, Asbury Park (Sandy)」でのアコーディオン。彼がいなければ、Eストリート・バンドの音はあれほどまでにふくよかなものにはならなかっただろう。

彼はここ数年ずっと闘病中で、去年のニューアルバム発表に伴う大規模なツアーも、11月を最後にバンドを離脱していたという。去る3月20日のインディアナポリス公演にて突如バンドに復帰。セットリストを見ると、スプリングスティーンとEストリート・バンドは、11月以来演奏していなかった「4th Of July, Asbury Park(Sandy)」をこの日久々に演奏した。

そして、それが彼の最後の演奏となった。


安らかに眠ってください。


「4th Of July, Asbury Park (Sandy)」
20/Mar/'08 at Conseco Fieldhouse, Indianapolis, IN
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2008年01月26日

2007年個人的ベストアルバム

コメント欄でのカブ子さんを始め、何人かの方にこのベストアルバム記事を楽しみにしていると言っていただいた。そんなに期待していただくほどのものでもないんだけど、備忘録的な意味でも、一応去年(も)買いまくった中から気に入ったものを10枚リストアップしておくことにしよう。例によって、候補に入れたものは2007年に発売されたものだけという縛り。

このブログを始める前からずっと作っている例年のベスト10とはちょっとルールを変えて、年内に買えなかった新譜を1月に急いで買い集めて、いいものがあればそれも入れようと思っていたんだけど、残念ながら10位内に食い込んでくるものはなかった。まあ、一年かけて自分の思い出を積み上げながら聴き込んできたものと、こんな短期間で慌てて聴いたものを比べて評価しようというのは、はなから不公平だとは思うけど。そういう緊急ノミネート作の中にも、きちんと時間をかけて聴けばもっと好きになるだろうと思われるものも沢山あったから、しばらくしてから再選考したら、もしかしたらこれとは違う結果になるかもしれない。


<第十位>
マイ・ケミカル・ロマンス 『The Black Parade』
The Black Parade.jpg

3月10日の記事で取り上げたこのアルバムを入れるかどうかは結構迷った。その記事にも随分とネガティブなことをあれこれと書いたけど、きっと僕が次点にしてしまったような数々のアルバムに比べても音楽的には何ら優れたところはないと思う。でも、おそらくこのバンドが今後僕のベスト10に入るようなアルバムを作れることはまずないだろうと思うから、ちょっとご祝儀の意味合いも込めて。それに、聴いた回数はかなりのものになるのは本当だからね。僕が自動車通勤をしていた時期に、車の中で爆音で聴いて気持ちいいこういうアルバムと出会えた幸運も含めてのベスト10入り。


<第九位>
ブルース・スプリングスティーン 『Magic』
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10月15日の記事のコメント欄に「10点満点の7点といったところのアルバムです。シニア割引で8点にしてあげてもいいかな」と書いたアルバム。別のアーティストのアルバムを横並びにして優劣を競うこういうベストアルバム企画みたいなものに、彼自身の過去のアルバムに比べてどうのこうの言うのはこれまた不公平なので、このアルバム単独として冷静に評価しようとしたら、並居る強豪アルバムと比較したときに、7点じゃ到底10位内には入らないだろうと涙を呑もうと思ったけど、やっぱり心情的にこの人のこんな力作を入れないわけにはいかないと、最後にねじ込んだ形になった。(この混乱しまくった意味のわからない文章は、10月15日の記事をコメント欄まで一気に読んで、自らヨロヨロしているのが原因です)


<第八位>
シアウォーター 『Palo Santo』
Palo Santo Expanded Edition.jpg

つい最近追記した、5月26日の記事で取り上げたアルバム。この記事もやたらとネガティブなことばっかり書いてるね。確かに、この2枚組だけを聴いてみると、意味もなく同じ曲が出てきたりと、ちょっと冗漫なところがあるかもしれない。でも、僕がより気に入っているこれのオリジナル盤が出た2006年には、僕はそのアルバムが出ていたことに気がついていなかったから、今これを取り上げないと、この『Palo Santo』という名作が僕のどの年の年間ベスト10にも入らないことになってしまうので、今回これを入れることにした。もしオリジナル盤の方が2007年発売だったとしたら、とてもこんな低い位置にいるようなアルバムじゃないんだけどね。


<第七位>
ジェブ・ロイ・ニコルズ 『Days Are Mighty』
Days Are Mighty.jpg

僕がNZから帰って来ることを発表した10月20日の記事で取り上げた二枚のアルバムのうち、去年出た新譜の方。2001年の僕の個人的ベストアルバム1位だった『Just What Time It Is』を皮切りに、それ以降発表したアルバム全てが僕のその年のベスト10に入っている彼の最新作。ここに写真を載せたのは僕が今所有している二枚組ヴァージョンだけど、デモトラックなしの通常盤一枚ものだとしても、もちろんベスト10入り確実のアルバム。


<第六位>
ジョー・ストラマー 『The Future Is Unwritten』
The Future Is Unwritten.jpg

これはつい最近までブログのトップに上がっていた記事なので、読んだことを覚えてくれている人も多いかもしれない。そこにも書いたように、ジョー・ストラマーのことをとても好きだった人たちが、ジョー・ストラマーのことをとても好きな人たちのために起こしたプロジェクト(映画とそれに付随する他メディア)の一環。ジョー自身の音楽はアルバム中半分も入っていないけど、聴き終える頃には彼のことが本当によくわかった気になる、よくできたアルバム。再来週観に行く映画が楽しみ。


<第五位>
ファウンテンズ・オヴ・ウェイン 『Traffic And Weather』
Traffic And Weather.jpg

「今年度パワーポップ系では今のところ随一のアルバム」10月7日の記事に書いたこのアルバムが第五位。実はこの後(四位以上)にも僕の括りの中ではパワーポップと呼ばれるアルバムが出てくるんだけど、一般的な意味でのパワーポップとしてのアルバムの完成度は、今でもこれが去年一番だと思う。ひとつ残念だったのは、去年僕がもう少し早く日本に戻って来ていれば、彼らの来日公演が観られたということ。盛況だったということなので、また今年も来てくれるかな。


<第四位>
フォール・アウト・ボーイ 『Infinity On High』
Infinity On High.jpg

まず2月17日の記事でこのアルバムを取り上げ、その後に行ったコンサートのレポートを3月5日の記事に載せ、4月にはこのアルバムをDVD付で発売された日本盤CDに買い替え、9月には別のDVDと大量ボートラ入りで再発された同じアルバムをまた買い足し、何故か去年一年間に二度もNZに来た二回目のコンサートを10月にまた観に行ったというほど、僕にとってはFOBづいた一年だった。アルバムの内容自体は自分でも「え、これが四位?」って感じだけど、そういう年を代表するアルバムということで、この位置に。


<第三位>
シャーウッド 『A Different Light』
A Different Light.jpg

4月29日の記事「来年1月に書く『2007年個人的ベストアルバム』という記事(そのときまだこのブログが存続していればの話だけど)にこのお日様のジャケが載るのはほぼ確実だ」と、今日のことが予言されていた通り、見事三位入賞。おかげさまでこのブログもかろうじて存続してるし。その記事にコメントを下さったsundayさんのブログによると、とうとうこのアルバムも日本盤が出て、4月に来日まで予定されているという話。これはちょっと行ってみたいなあ。たとえそれがパンク系フェスであったとしても。


<第二位>
グレイト・レイク・スイマーズ 『Ongiara』
Ongiara LP.jpg

7月28日の記事を参照。あれ以来、僕の記事を読んでいただいたクロムさんとマサさんには気に入ってもらえたが、このバンド自体が日本で盛り上がったという話は一向に聞かない。タマス・ウェルズのコンサートでお会いした一本道ノボルさんは流石にご存知だったけど。要するに、その記事に書いた趣旨通り、こんなにいいバンドの優れたアルバムが未だに日本ではきちんと紹介されていない、と。僕の中では昨年二位なのに。いや、いいんだけどね、別に紹介されなくても。新居でLPが聴ける環境が整ったら、まずここにジャケを載せたLPを聴くことにしよう。


<第一位>
アイアン&ワイン 『The Shepherd's Dog』
The Shepherd's Dog.jpg

さて、僕の2007年の第一位は、これ。この界隈での通称「コワい犬のCD」(by にんじんさん)。アルバムの内容自体は、10月6日の記事に書いたことにさほど付け加えることはない。そこに書いた「これは僕の来年初頭のベストアルバム記事でかなり後ろの方に出てくる(=高順位)可能性が高いアルバムだ」という記述どおり。そのとき断言はしなかったけれど、きっと一番後ろに出てくるんだろうなとは思っていた。あれから150枚以上のCDを買ったけれど、今でも僕のヘビー・ローテーションの一枚だ。そして、その記事を書いた当時、このアルバムとその前に出たアルバムしか持っていなかった僕が、3ヵ月後の今ではEPもシングルも含めて全部揃えてしまったという事実が、どれだけ僕がこの人のことを気に入ったかということを物語っているだろう。今も、最後に手に入れた、キャレキシコとの共同アルバム『In The Reins』(日本盤のみ7曲入りのオリジナルEPに6曲のボートラ付)を繰り返し聴いている。ちょうど、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのカヴァー「All Tomorrow's Parties」がかかっているところだ。そういうカヴァー曲のセンスも含めて、大いに気に入っている。


という訳で、全10枚。去年も10枚中9枚が既にブログで取り上げたものばかりでサプライズが少なかったんだけど、今回はそれに輪をかけた結果となった。僕のブログをずっと読んでくださっていた方にとっては「あー、なるほどね」という感じだろうか。

上にも書いたけど、このリストから泣く泣く落としてしまったものも数多くあって、やっぱりそれらに陽の目を見させるには、もう随分ご無沙汰してしまっているあの企画を復活させるしかないのかな。
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2008年01月21日

Cさんに影響されまくった一日

今日の収穫。

20Jan08.JPG


計12,758円也。

今朝ミークロ読んでから出かけてしまったばかりに、ついいつもの中古屋で目に付くものを手当たり次第にカゴに放り込んでしまった。というか、もう夕方だったのに、なにこの凄い品揃え。ついてた一日。

その一軒前に入った店では、最近のマイブームの北欧物(スウェーデンx2枚+アイスランド)が未開封格安で手に入ったし。

しかしそれにしても、これ3枚組も2枚組もあるし、EDPSの2枚はご丁寧に初回限定CD-R付だし、DVD付のもあるし、今日買ったのを一通り聴くだけで軽く数週間はかかるな。なのにまた来週も買いに行ってしまうんだろうな。ちょっと、僕がいつも徘徊している音楽ブログ界隈、しばらくは良さそうなCDの紹介するの控えてほしいな(笑)
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2008年01月04日

新年の集計

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

本当は、去年の1月2日の記事同様、「2007年個人的ベストアルバム」という記事を書こうと思ってて、ベスト10のラインアップもほぼ決定していたんだけれど、ずっと気になっていたのに去年のうちに買えなかった何枚かのCDを聴かずに決めて発表してしまうことにどうしても抵抗があったので、急遽予定変更。今日は急いで4軒のCD屋を廻り(別名:初詣)、それらを入手してきた。

さすがに去年の後半から年末にかけて出た話題の(でもマイナーな)CDを一日のうちに全部中古で見つけるのはかなり困難で、うち1枚は新品で買ってしまった。その新品も、新年10%オフやってたからそんなに文句言う筋合いでもないんだけどね。

という訳で、ベストアルバム記事はもう少し経ってからにしよう。今日は、去年のその記事の前半同様、07年に入手した音源の総括。さて、その記事のコメント欄で立てた目標は達成できただろうか。

フォーマット      枚数    対前年
CD              353枚    −146枚
CDシングル        33枚    +5枚
CD+DVD          24枚    +1枚
DVD/BD          12枚    −21枚
SACD/DVD-A       0枚    −7枚
ダウンロード          2枚    +2枚
LP               7枚    −2枚
シングル            6枚    +4枚
ボックスセット         4箱    −5箱


合計、441枚。これは、去年の目標その3:600枚以上買わないこと を軽くクリアしているね。すごいよ、自分。なんといっても、CDアルバム購買数を150枚近く減らしたのが大きいね。あと、DVDとボックスセットは買っても全然観たり聴いたりする時間がないということに気づいたのも懸命だった。06年9月24日の記事「所有欲の奴隷」に、その当時まだ聴けてないボックスセット、観れていないDVDをリストアップしたけど、あれから1年以上経った今現在もう一回同じリストを作ったら、ほとんど同じタイトル(+それ以降に買ったもの)が並ぶことになるだけなのが恐ろしい(なのでそんなリストは作らない)。

地味に06年より購買枚数が増えているのが、CDシングルとアナログシングル。去年は12インチシングルも買ったしな。CDシングルが多いのはリアル・グルーヴィーに毎週通い詰めてもう掘るワゴンがなくなった挙句に、シングル盤のワゴンにまで手を出し始めたのが主因。

SACDやDVDオーディオは1枚も買わなかったのか。まあこれは、メーカー側でそういうフォーマットをほとんど出さなくなったのが原因だろう。せっかくSACD対応のオーディオシステムにしたんだから、売れなくても諦めずに地道に続けていって欲しいものだけどね。

ダウンロードが2枚(って数えていいのかな?)あるのは、去年8月3日の記事に書いた、ジェイソン・ムラーズのダウンロード・オンリーのアルバム2種。どちらもいいアルバムだったけど、やっぱりダウンロード・オンリーってのはどうも虫が好かないね。だから、あのときiTunesをセットアップして他にも興味のあるアーティストの音源をチェックしたけれど、結局あれ以来一度もダウンロードしてないや。というか、iTunes自体もうあれ以来開いてないかも。

枚数がそれだけ減ったから当然、去年の目標その1:70万円を下回る も楽にクリアしたはず。えーと、06年から比べると、17万5千円もセーブしたことになるよ。なんだか、ちょっとしたボーナスでももらった気分(笑)

ただ、目標その4:一枚あたりの単価は1200円を切る は残念ながら達成できず。それでも、平均単価1310円は06年の1234円に次ぐ史上第二位の安さ。というか、06年から07年にかけて、NZドルが対日本円で10%以上高騰したことを考えると、実質去年は06年よりも単価安かったかも。

さて、最後に残った目標その2:いかにハズレを買わないようにするか はどうだったかな。これは判断が難しいね。今年から、あまり聴かないCDはどんどん手放していくつもりだから、その「さよならリスト」に去年買ったCDが何枚入るかだね。引越し荷物が全部届いたら、ちょっと心を鬼にしてリストアップしてみよう。

さっきから、買ってきたCDを続けざまに聴いている。ほぼ確定しているベスト10リストに食い込んで来そうなのはあるかな。実は、あともう1枚、ベスト10入り濃厚なのが空輸中なんだよね。いつになったらベストアルバム記事が書けることやら。
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2007年12月24日

埋蔵金発掘

引越し荷物がぼちぼち届き始め、家電や家財道具も少しずつ揃ってきた。まだ大半の荷物は海の上なので家の中はがらんとしているんだけど、なんとか生活も軌道に乗り始めてきた。少なくとも、ちょっとした時間を見つけては中古CD屋に出かけるぐらいの余裕はようやく出てきた(←ツッコミどころ)。

そんな中、最初の赴任時からお世話をしてくれている引越し業者から連絡があり、「トランクルームに保管されているお荷物の配送はどうされますか?」と訊かれた。

トランクルーム? そういえば、サウジアラビアに異動になったときに、検閲を受けて没収されたり砂漠の細かい砂でダメージを受ける恐れがあったものを預けたけれど、かの地から出た際にそれらは全て引き取ったはず。なんで今頃トランクルームなんて話が出てくるんだ?

聞けば段ボールが二箱だけとのこと。なんだかわからないけど、とにかく他の引越し荷物と一緒に配送してもらうことにした。


その段ボールの中身はなんと、このブログが始まった頃から何度もしつこく、無くなった無くなったと言い続けていたシングルレコードだった。100枚ちょっとの7インチシングル盤と、10枚ほどの10インチ盤。この年の瀬に、埋蔵金を発掘したような気分だ。

Mary Had A Little Lamb去年7月29日の「NZのメリーさん」で初めてこのシングル盤紛失問題を取り上げたときに話題にしたポール・マカートニーの「Mary Had A Little Lamb」を始め、同時期の「Give Ireland Back To The Irish」、後にyascdに入れた「Wonderful Christmas Time」や、ジョン・レノンの「Imagine」などの、まだシングル盤が500円だった時代のビートルズ関連日本盤シングル数枚とか。

Clash Singles.jpgその記事を受けて書いた10月22日の「所有欲の奴隷II シングル編」で触れた、高校生のなけなしの小遣いで買ったクラッシュの『Singles Box』も箱ごと出てきたから、とりあえず嬉しくて中身を全部床に並べてみたりとか。クラッシュはこれ以外にも個別で買ったやつや、トッパー・ヒードンがクラッシュ解雇後に出したシングルなんかも出てきた。そんなの今となっては逆にちょっと貴重かも。

Sing The Everly Brothers.jpg今年の6月24日の「yascd010 癒し系ではないけれど」の3曲目に使ったデイヴ・エドモンズとニック・ロウの、ロックパイルのLPのおまけだったEP盤も出てきたよ。話はそれるけど、あれ以来yascd作ってないね。もう半年前になるのか。去年のクリスマスに作ったときは、今年も別バージョンを作ってもいいな、なんて思ってたのに。某ブログのコメント欄で、去年のをまた聴いてもらってるって何名かの方に書いてもらったのがすごく嬉しかったな。

Bowi.jpgニック・ロウといえば、7月8日に彼のニュー・アルバムを採り上げたときの記事「LPと算数」の最後に写真を載せたEP『Bowi』を始め、初期のシングル盤が数枚出てきた。この人のシングル盤、学生の頃しゃかりきになって集めてたもんな。「Little Hitler」なんて、ジャケも地味だけどやけに格好いいし、カップリングの「Cruel To Be Kind」のファスト・ヴァージョンは当時このシングルでしか聴けなかったからね。

Live At Hollywood High.jpg同じ時期にシングル盤まで一所懸命集めていたのが、エルヴィス・コステロ。この、アルバム『Armed Forces』におまけで付いていたライヴEP『Live At Hollywood High』を始め、大学の卒業旅行でイギリス各地で買い漁ってきたシングルが10枚ほど。今や彼の怒涛のCDリイシュー攻勢で、このへんの貴重なテイクは軒並みCD化されてしまったけど、やっぱりこうしてジャケ付きのシングル盤で持ってるのは嬉しい。

Tempted.JPGそのイギリス旅行の頃に一番はまっていたのが、スクイーズ。今回出てきた17枚のほとんどがその旅行中に入手したもの。アルバムでさえ廃盤だったその頃の日本で、彼らのシングル盤なんて手に入るはずもなかったからね。ここに載せた「Tempted」は、写真でわかるように5インチ盤の「If I Didn't Love You」がおまけでついている。僕のはシュリンク・パックをそのままはがさずに保存してあるから、「Tempted」本体のジャケの隅っこがたわんできてしまってるけど。

Claggin' On.JPGそのイギリス旅行は、お察しのとおり、昼はレコード屋、夜はライヴ会場を転々としていただけの旅行だったんだけど、Halfmoon Putneyというパブで観たミッキー・ジャップにその場でサインしてもらった「Claggin' On」のシングル盤も無事出てきた。スリーブも含めて、ちょっとカビっぽくなってしまってるけど。思えば、ライヴ終了後にアーティストに話しかけてサインをもらうなんて、あのときが最初だったかも。

I'm Goin' Down.jpgしゃかりきになって集めていたといえば、やはりブルース・スプリングスティーンも。当時は『Born In The U.S.A.』大ヒットの頃。次から次へとカットされるシングルを全部買い集め(させられ)ていた。これはアルバムからの第六弾シングル・カット「I'm Goin' Down」。来日記念盤として、この写真に写っている5枚のポストカードがおまけについていた。ルナさん、ほしい?(あげませんけど)。『Born In The U.S.A.』からのシングル・カットはこの次の「My Hometown」で打ち止め。そのシングルのB面の「Santa Claus Is Coming To Town」もやはり去年のクリスマス用のyascdに入れたね。スプリングスティーン関連では、ニルズ・ロフグレンの2枚組シングルなんてのも出てきた。これも貴重かも。市場価値はほとんどないだろうけどね。

Speak Like A Child.jpgスクイーズの17枚に次いで多いのは、ポール・ウェラー関連(ジャム、スタイル・カウンシル)の14枚。あの頃ジャムは本当に大好きだったから、シングル盤は全部集めてたし、その勢いでスタイル・カウンシルのシングルもずっと買ってた。ジャムのファン・クラブ向けに出ていた「Pop Art Poem」の黄色いソノシートまで持ってて、当時はポール・ウェラーが発表した全レコーディングを所有していると自慢していたものだ。ここに載せた写真は、UKオリジナル盤のクールなデザインを根底から台無しにしていた、スタイル・カウンシルのデビュー・シングルの日本盤。

Rough Trade Singles.jpg前回の記事とも関連してくるけど、やっぱり80年代(特に前半)の僕の嗜好は、パンク〜ポスト・パンク〜ニュー・ウェーヴ。そして、僕がそういう音楽を聴くようになったきっかけは、81年にジャパンレコードがラフトレード・レーベルを日本に紹介し始めたのがきっかけ。去年の11月10日の記事「メロウ・スクリッティと昔話」に書いた『Clear Cut』というオムニバス・アルバムも衝撃的だったけど、多分業界的にもっと過激だったのは、当時の日本では全く無名だったアーティストの12枚のシングル盤を一気に発売したことだろう。一体何枚売れたんだろう。ここに載せたのはそのうちの2枚、ポップ・グループの「We Are All Prostitutes」と、クラスの「Reality Asylum」。それから、その12枚の後に月々に発売されたうちの1枚、ピッグバッグの「Papa's Got A Brand New Pigbag」。12枚のラインアップには、ロバート・ワイアットやテレヴィジョン・パーソナリティーズやスクリッティ・ポリッティなんかの、今になって買っておけばよかったと思うものも沢山出てたのに、どういう訳か僕が買ったのはこの手のポップ・グループ関連ばかり。

2nd Peel Session.jpgでも、スクリッティ・ポリッティはそのときのラインアップの1枚だった「The Sweetest Girl」でなく、もっと初期の『2nd Peel Session』を輸入盤で手に入れていた。一時は(今でも?)かなり入手困難だったこれと「Skank Bloc Bologna」、今では全曲『Early』に収録されてしまったけれど、この手作り感満点の装丁のシングルが僕の手元に戻ってきたのがやっぱり今回一番嬉しかったかも。

Short Circuit.jpg10インチ盤にはこういうのがあった。ジョイ・ディヴィジョン、バズコックス、フォール、ドローンズ、ジョン・クーパー・クラーク、スティール・パルスの77年のライヴが収録されたオムニバス盤『Short Circuit』。何度か再発されていたらしいけど、僕は紛失していた自分のも含めて、見たことがなかった。僕のはオリジナルのブルー・ビニール盤。これってCDでも再発されたのかな。何度か自分内でジョイ・ディヴィジョン熱が再燃するたびに聴きたかったから、出てきてよかったよ。

Death Composition.JPGこれも10インチ盤。ツネマツ・マサトシ(当時まだカタカナ)がフリクションを辞めて、E.D.P.S.名義で出した最初のレコードがこの『Death Composition』だったはず。この前に個人名義で出たやつとか、この後に出たE.D.P.S.のファースト・アルバムとか、あの当時結構聴いたな。最近(前回の記事以来)日本の80年代インディーズづいているおかげで、中古盤屋で彼のCDをよく見かけるから、また集めたくなってきたよ(当時聴いてたのはカセットなので、今回の引越しで全部処分してしまった)。

一流.bmp80年代インディーズといえば、前回の記事の最後に写真を載せたこれだろう。ばちかぶり。今回買ったCDに全曲収録されているとはいえ、このジャケを原寸大でまた見られたのは嬉しい(裏ジャケのえぐい写真はあんまり見たくないけど)。この他にもナゴムレコード関連は7インチ、10インチ問わず結構出てきた。筋肉少女帯(まだ大槻ケンジが大槻モヨコと名乗っていた頃)とか空手バカボンとか死ね死ね団とか。そういえば今日も大槻のソロアルバム(アンダーグラウンド・サーチライ)を2枚買ってしまった。最近まで知らなかったんだけど、2枚それぞれ1曲ずつあぶらだこが演奏してたので。

有頂天 1st.jpgナゴムといえば、有頂天。このピクチャー・レコードとか、ケラのシングルとか、「心の旅」とか、あとはポニー・キャニオン時代のシングルほとんど全部、それから、ファンクラブ特典のソノシート2枚とか(確か、毎月ソノシートが送られてくるという話だったけど、結局2枚だけだった気がする)。そういえば今日ブックオフで「時効警察」の文庫本を見たら、著者連名の一人がケラリーノ・サンドロヴィッチだった。本は面白いのかな。買ってみようかな。

Aogeba.JPG当時宝島から出ていたカセットブックは全部買って、そのどれもがよかったんだけど(他には『The Punx』、有頂天、町田町蔵)、その中のひとつ『ベトナム伝説』が出る前に待ちきれなくて買った遠藤ミチロウのこのシングル「仰げば尊し」。スターリンは当時それほど好きじゃなかったんだけど、このシングルと『べト伝』にははまったなあ。そのカセットブックもレコードプレイヤーもまだ海の上。早く届かないかな。

Mukimuki.JPG100枚ちょっとのうち代表的なのだけピックアップして書こうと思ってたらもうこんな長さになってしまった。大したこと書いてないのに。他にもあるんだけど、もういいよね。では最後に、これが残ってることなんてすっかり忘れてた、「ムキムキマンのエンゼル体操」のソノシートの写真でも載せて終わろう。これは、それほど聞きたくないかな。


では皆さん、よいクリスマスを。
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