2011年04月10日

有名人ゆかりの地を巡る

欧州出張中。最初の機内の空気が乾燥していたせいか、初日のパリでいきなり風邪引き。現地駐在員から貴重な日本の風邪薬を巻き上げ、ロンドンに移動。出張自体はさらに来週まで続くんだけど、今日は珍しく会議も移動もない完全オフ日。せっかくなので、10年ぶりぐらいになるロンドンを満喫しよう。

ロンドンといっても、オフィスがあるのはかなり郊外。ヒースローの近く、サリー州ウェイブリッジというところ。ロンドンまでどうやって行こうかと地図を見ていると、すぐ近くに見覚えのある地名が目に入った。サリー州ウォーキング。

子供の頃から何度も目にした、ポール・ウェラーの生まれ故郷だ。そうか、こんなに近くまで来ていたなんて。ロンドン市内とは反対方向だけど、ここまで来たら行くしかないね。


各駅停車でわずか3駅の距離。急行停車駅があるぐらいだから比較的大きな街ではあるんだけど、それでもちょっと駅前を外れるともう普通の家が立ち並ぶ何の変哲もないところ。日本風の桜が満開で綺麗。

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あらかじめ地図で調べて行ったから場所はすぐにわかったけど、実際には拍子抜けするぐらい短い道だったスタンリー・ロード。

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ジャケットみたいに昔風にレンガの壁に表札が埋め込まれているんじゃなかったのがちょっと残念。ほんとに短い道だから、あっちの端とこっちの端に一つずつ、これと同じ表札が立っているだけ。

このあたりの道を子供の頃のポールも歩いてたのかなとか感慨に耽りながら、あてもなくぶらぶら歩く。ライトボックス(The Lightbox)というミュージアムを見かけ、パンフレットを見てみると、「Town Called Malice, Stanley Road Revisited: Photograph of Paul Weller」というポールの写真展のお知らせが!

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…7月16日からだよ。。どんな先の話をしてるんだか。ああ悔しい。しょうがないので常設展に入って見る。ウォーキングの歴史。何世紀も前の話から物語が延々と続いてるけどそのあたりは素通りして、1970年代コーナーへ。もうこのあたりになるとガラスのショーケースに記念品とその短い説明文があるだけ。

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あったあった。ポールの(ウォーホル風の)リトグラフと、『Stanley Road』のデラックス版LP。あと、この写真には写ってないけど、下の方にはジャムのライターもあるね。説明文を読んでみると、「1972年、ポール・ウェラーは同じウォーキングの学生数名と共にザ・ジャムを結成」 …地元ですらこの扱いのリックとブルースって。。


駅に戻る途中、妙なオブジェを発見。

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これあれだよね、宇宙戦争。と思ってあたりを見回してみると、H.G.ウェルズの名前を冠した劇場がすぐ近くに。そうか、ウェルズもウォーキング出身なのか。というか、もしかしたら一般的にはそちらの方がポール・ウェラーよりも有名なのかな。

さらに別の変な動物のオブジェも発見。これはH.G.ウェルズではないはず。

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15分に一本ぐらいしかないはずなのに、さっきから運よく駅に入った途端にホームに入ってくる電車に飛び乗る。新しい車両でなかなか快適。

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ウォーキング発ウォータルー行きの切符。若い頃のポールもこの切符を手にロンドンに出てライヴ観たりレコード買ったりしてたのかなとまた感慨に浸る。でもきっとポールがこの電車に乗ってた頃はまだ自動改札なんてなかったからこんな切符じゃなかったよね。感慨終了。


クラッパム・ジャンクションとか聞き覚えのある駅を過ぎ、ウォータルー駅に到着寸前に見えてくるのが、お決まりのバターシー発電所。なんかあのジャケットで見慣れているせいか、こんな青空をバックにすると全然似合わないね。豚の代わりにちょうど真上を飛行機が飛んでるし。当たり前すぎ。

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地下鉄に乗り換え、オクスフォード・サーカスへ。まずは肩慣らしにHMV(まだあるとは思ってなかった)で小一時間。最近CD買ってないから欲しい新譜も沢山あったけど、荷物になるのでここは@日本ではなかなか買えないもの、A相場よりかなり安くなっているもの、に集中。結果、6枚で49ポンド。6800円ぐらいか。なんでこういう長期出張の直前に円が急落するかね。

ウォーキング行って気分が盛り上がっていたので、ポール・ウェラーのロイヤル・アルバート・ホールのライヴCD+DVDをご祝儀で購入。8ポンドは安いと思ったけど、次に行った店で同じのを7ポンドで見つけてしまった。ああ悔しい(その2)。

続いて個人経営の小型店をいくつか物色。そのうち一つの中古屋ではかなり安くていいもの沢山買えたよ。7枚で38ポンド。5300円か。うち2枚は2枚組だからね。さすがにこの店まで辿り着く頃には結構疲れてたから、1枚1ポンドのシングルコーナーにまで手が回らなかったけど、あのコーナーかなり充実してたよなあ。次回は是非。

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その店、レックレス・レコーズ(Reckless Records)っていうんだけど、ショーウィンドウに飾ってある『(What's The Story) Morning Glory』のLPのジャケ見えるかな。ちょっと写真小さすぎるかな。あのね、そこにポストイットが貼ってあって小さい文字で何か書いてあるんだけど、このジャケ写ってこの店の前あたりで撮られたんだって。言われてみて周りを見てみたけど、殆どの店がもうこの当時とは変わってしまってるね。もう15年も前になるのか、あのアルバム。

小規模CD店を守ろうということで何年か前から始まったレコード・ストア・デイ。いろんなアーティストが限定盤のCDやレコードを店頭売りのみで発売する。いつも日本に少量入荷するのを運よくキャッチするか、さもなくばオークションで高値で購入するしかなかったんだけど、今回ロンドンで直接買えるかも。と思っていたら、今年のレコード・ストア・デイは来週の土曜日だって。ああ悔しい(その3)。


CD屋を廻りながらコヴェント・ガーデンあたりまで来てしまったので、もうそのままウォータルーまで歩くことにする。このへんは大体わかるし、ロンドンは街のあちこちに地図があるから迷わないし。途中、橋の上から大きな観覧車とロンドン塔が見えた。

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実は今日もう一つ廻ろうと思っていたところがあって、あらかじめネットで住所を調べておいたんだ。グレン・ティルブルックがしょっちゅう演奏している、アンカー&ホープ(Anchor And Hope)というパブ。ネットで検索してみたら、ウォータルーの近くみたい。同じ名前の別の店とかじゃないかなといくつかのサイト(日本で言うぐるなびとかホットペッパーみたいなの)を見てみたけど、ここしか出てこない。じゃあ、ここまで歩いたからついでに足を伸ばしてみよう。グレンとサイモンは今週は運悪くアメリカ遠征中だから、どうせ行っても会えないのはわかってるんだけど。

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土曜日だからか、まだ5時過ぎだというのにもう店の中も外も客で一杯。流行ってるね。ちょっと入って一杯飲んで行こう。カウンターでエールを頼んで空いている席に座る。YouTubeでいつも観ている、グレンとサイモンがいつも陣取って演奏しているのはどこだろう。どうもなんだか店の造りとか内装とか違うような気がする…

軽く何か食べてもいいなと思ってたけど、結構値の張る、お一人様じゃちょっと食べるのを躊躇してしまいそうなきちんとしたメニューばかりだったので、そのへんでフィッシュ&チップスにしようと、エールのグラスを空けて店を出る。


結局、駅までの道にフィッシュ&チップス屋がなかったので、もう面倒だし(久々にブログ書こうと思い立ったし)ホテルに帰ってバーで済ませることに。

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幽霊が出るとか、ここに泊まった日本人の5人に1人は夜中に不気味な声を聞いたとか、実は昔は精神病院だったとか、そういえばシャイニングのホテルに似てるとか、散々脅されながら泊まっているホテルに戻ってきた。バーのフィッシュ&チップスは高かったけど、値段相応の味だったね。みんなイギリスの食べ物まずいって言うけど、僕は何食べても結構好きだけどなあ。本日2杯目のエールも美味かったし。


どうもやっぱりさっきの店が気になるので、久々にYouTubeでグレンのビデオを観てみることにする。



やっぱり違うよ。と思って、改めてグレンのサイト見てみたら、全然違った。しまったー。最初からちゃんとここで調べとけよ。きっとここを読んでくれているグレンのファンの皆さんは、もうずいぶんさっきから「違うよこいつ馬鹿だね」とか思いながら読み進んでくださっていたことだろう。


まあそんなわけで、最後は有名人ゆかりの地でも何でもなく終わってしまったけれど、今日もたくさん歩いたし、ビール美味かったし、いいCD買えたし、ウォーキング詣でもできたし、いい休みだったよ。今日まで5日間で2カ国というゆったりした行程だったけど、週明けからは3カ国を3日で廻るという例によっての強行軍。まだ時差ぼけと風邪と風邪薬のカクテルみたいな頭でぼーっとしてしまっているから、今日はもうこれアップしたら風呂入って寝よう。

今日の収穫。

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2011年02月20日

黒板アニメと冬のセール

昨日はひさしぶりの休日出勤、明日からはまた出張と、ちょっと忙しくしているので、今日は短めのをひとつ。まずは、最近は滅多にYouTubeからビデオを貼り付けることもなくなったこのブログにしては珍しく、これをどうぞ。



ハンドクラップが印象的な悲しげな曲調もとてもいいけど、このビデオが素晴らしいね。少しずつ違った画像をひとコマずつ撮影していく手法はクレイ・アニメーションと同じだけど、粘土の代わりにチョークと黒板を使ったアイデアが秀逸。ひとつ前に描いて消した部分が白く残って、不思議な残像みたにいに見えるのが逆に効果的だね。粉受けのところに白いチョークの粉が積もっていくのもいい。2000もの画像をつなぎ合わせて、開始から完成まで半年もかかったんだって。アイデアと根気のたまもの。

ファイアカイツ(Firekites)というオーストラリアのこのバンドを僕が知ったのはほんの先週。去年の暮れから誰に頼まれたわけでもないのに僕が一方的に宣伝しているインパートメント/p*disのオンラインショップで試聴したのがきっかけ。

そのショップで、先週末からウィンターセールが開催されていて、対象商品が全部50%オフになっている。このバンドのアルバムも含まれていたんだけど、さっき見たら残念ながらもう売り切れてしまったみたい(僕は入手済み)。

タマス・ウェルズを見つけてくるようなセンスのこの会社が同じように世界中のあちこちから見繕ってきた様々なアーティストのCDが全部半額。きっと、つい目測を誤って多く仕入れすぎたものばかりなんだろうけど、だからといって内容がよくないわけじゃない。ちょっと手間をかけて試聴してみる価値のあるものばかりだ(それぞれのCDの解説ページで試聴できるものも一部あるけど、大抵はマイスペースに飛ぶようになっているか、もしくは自分でマイスぺで探さないといけないのもある。それにしても今のマイスぺ、やたらと作りが複雑になっている上に、異常に重いね。どんどん使いにくくなるよ)。

かつて僕がブログで紹介したステッドファスト・シェパード(The Steadfast Shepherd)のこのアルバム、セールに出さないといけないほど売れなかったのかと思うと、残念なのと同時にちょっと責任も感じてしまうよ。タマスのファンなら、1000円ちょっとであれば「買い」だと思うので、是非どうぞ。
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3年ほど前にデビューアルバムを記事にしたエギル・オルセン(Egil Olsen)のセカンドアルバムもあった。あのアルバムもよかったけど、このセカンドも、リリカルな基調は変わらず、でもちょっと豪華でドリーミーな感じが追加されたいい出来。これも1040円というのは破格。
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セールは今月いっぱい。だけどどれが何枚在庫に残っているかわからないので、気になる人はお早めにどうぞ。
posted by . at 15:28| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年02月13日

N君、サンキュ

このブログの右側のカテゴリ欄にある「コンサート」という項目をクリックして過去記事を紐解くと、何度も出てくる名前が二つある。いつもこのブログを読んでくださっている方ならそんなことをしなくてもわかるだろうけど、グレン・ティルブルックとタマス・ウェルズのことだ。僕が彼らのコンサートに何度も足を運んでしまうのは、ライヴ自体が素晴らしいことは勿論だけど、僕と同じようなリピーターの皆さんがやたらとフレンドリーなことも理由のひとつだ。

そうやって知り合った友達の一人が、N君。09年のグレンのライヴのときに話すようになったら、実はタマスの初来日公演でも僕のことを見かけていたという。僕以外でその両者のライヴに常に通っているという人は意外と少ないんだけどね。それからというもの、グレンとタマス以外でもあちこちの会場で彼と遭遇している。普段身の回りに音楽の趣味が合う友達がいない僕にとっては、自分の好きな音楽の話をどれだけ掘り下げて話しても理解してくれる頼もしい友達の一人だ。

去年の年末に、東京からちょっと離れたところに住んでいるN君が忘年会に呼んでくれた。いつもグレンのライヴで一緒になる数名が集まり、それぞれの2010年ベストアルバム候補の披露(試聴)会をするなんていう楽しい企画だ。僕も、1月2日の記事に載ることになる10枚(うち1枚はこの後に土壇場で入れ替わった)を持って、ちょっとした年末の旅行気分で出かけて行った。

実は忘年会自体はN君宅でなく近所の友達の家で開催されたんだけど、そこにN君が持ち込んだCDはとてもベスト10なんて枚数じゃなかった。「CD収集が特に趣味ではない一般人が一生に買うCDの総数」みたいな枚数を3つぐらいのケースに入れて車で運んできたN君によると、それは彼がダブって買ってしまったCDだとのこと。素朴な疑問:何故そんなにダブってしまうのか? この地方ではグリコのおまけみたいに中に何が入っているかわからない状態でCDが売られているのか。

さらなる驚き。なんとN君はそれらの余ったCDを僕らにくれるという。実在するサンタクロースを目撃した気分だ。集まった3名にほぼ同数をくれたと思うんだけど、翌朝酔いが醒めた僕の手元にあったCDは8枚。一部を除いてどれもこれもほとんど聞いたこともないような人たちばかりだ。さすがN君。

年明けの長期出張やらグレン祭りやらが重なってなかなか聴く機会がなかったんだけど、先日ようやくもらったCDを全部聴き終えたので、N君への報告がてら簡単な感想を書いてみることにした。



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Beezewax 『South Of Boredom』

さすがプロデューサーがケン・ストリングフェロウだけあって、ポウジーズそのまんまの音。むちゃくちゃかっこいい。掘り出し物。全然知らなかったよ、こんなバンド。ビーズワックス。ノルウェー産なの? 調べてみたら、この99年のアルバムの後にも沢山出てるね。そういえば06年盤の赤っぽいジャケはどこかで見たことあるかも。さっそく買い集めなければ。それにしても、最後に入ってるボートラ風の罵りパートは何?


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Icecream Hands 「Rain Hail Shine」
Icecream Hands 「Why'd You Have To Leave Me This Way?」

以前の記事にちょこっとワーキング・タイトルを書いた、未来のyascdに入れようと思って探していたメルボルンのバンド、アイスクリーム・ハンズ。あちこちの通販サイトで見かけたアルバムを発注しても、もう廃盤なのかちっとも送られてこないのに、なんでこの人はこんなシングル盤まで押さえているんだ?しかもダブるほど買い込んで。ストレートなパワー・ポップからしっとりしたアクースティック曲まで、いい曲書くね、このバンド。両方合わせて全9曲、同じ曲のヴァージョン違いとかも入ってて、ちょっとしたコンセプト・アルバムを聴いている気分になるよ。


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Charles Jenkins 『The City Gates』

「アイスクリーム・ハンズ聴くならこれもどうぞ」と次にN君に手渡されたのは、そのバンドの中心人物、チャールズ・ジェンキンスのソロアルバム。なんとニッチな。なんでこの人はこんなものまで押さえて(以下略)。基本的にはアイスクリーム・ハンズと同傾向の音だけど、ちょっとサイケな色付けがなんだか大人っぽい。


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Peter Bruntnell 『Ends Of The Earth』

これは隠れたオルタナ・カントリーの名盤か、と思いきや、この音で英国人なの? 激渋。アメリカの中西部のどこかからひょっと出てきたと言われても素直に信じてしまいそうなメロディーと歌いまわし、そしてこのとろけるようなペダル・スティールの音色。ピーター・ブランネルと読むのかな。この人も調べてみたらこの後何枚もアルバム出してるなあ。あ、英国人だけど生まれはニュージーランドのオークランドだって。なんか急に親近感湧くね。ついさっき、最新アルバムっぽいやつ、ポチッとしてしまったよ。


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Mark DeCerbo & Four Eyes 『Sweet On The Vine』

この人たちはちょっと調べてみたけど全然出自がわからなかった。マーク・ディサーボと読むのかな。どこの国の人だろう。バンド名、四つ目だって。このいかにもB級っぽいジャケに少し気後れしながら聴き始めてみたけど、うん、悪くはないね。B級といえばB級かもしれないけど。でも、こういうジャンル分けしにくい音って売れないんだよね、可哀想だけど。


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A. J. Croce 『Cantos』

ジム・クロウチの息子。それは知ってた。このジャケも見たことあると思う。クレジットを見ると、ベン・ハーパーがワイゼンボーンを弾いてたりする。ということから想像のつく、ちょっとソウルフルなシンガー・ソングライター兼ピアノ弾きのアルバム。ポール・マカートニーの「Maybe I'm Amazed」のカバーがいいね。さっきのワイゼンボーンを始め、メンバーの使用楽器のほとんどに生産年が書いてある。その半数ぐらいは第二次大戦よりも前だ。というヴィンテージな趣のアルバム。


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The Orchid Highway 『The Orchid Highway』

オーキッド・ハイウェイ。これもいかにもアメリカンな音。ラウドな。ハイウェイというだけあって、ドライブ中に聴くといい感じ。でも調べてみたらカナダのバンドだった。まあ、カナダも広いからきっとドライブ楽しいよね。行ったことないけど。メンバー5人のうち3人の苗字がマクドナルドで、言われてみたらジャケットに写った人達(一番左を除いて)よく似てるね。でもこの4人のうち1人はマクドナルドではないんだね。どいつだ。



いやー、クオリティ高かったね。こんなのを惜しげもなく分け与えてくれるなんて。ありがとうね、N君、いいのを教えてくれて。おかげで、買わないといけないCDがまた増えてしまったけど(笑)。何かお礼しなくちゃね。次は誰のライヴで会うんだっけな。
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2011年02月08日

追悼 ギャリー・ムーア

Corridors Of Power.jpg Out In The Fields The Very Best Of.jpg G-Force.jpg
Colosseum II.jpg Monsters Of Rock.jpg BBM.jpg

そんなにあっちこっちひっくり返さなくたって、うちのCDラックから次から次へと出てくる彼関連のCD。高校のときに『Corridors Of Power』を初めて聴いて衝撃を受けたのがきっかけだった。あの頃聴いていたヘヴィ・メタルやハード・ロックのグループの殆どは今の僕の耳には合わなくなってしまったけれど、彼がギターを弾いている(特に初期の)アルバムは、今でもこうしてCD屋で見かけるたびについ手に取ってしまっていた。

後年すっかりブルーズに染まってしまってからはあまり熱心に追いかけなくなってしまったけれど(かつてこのブログでも“ロック界の片岡鶴太郎”なんて揶揄した呼び方をしたことがあるけど)、そんな時代のライヴやベストアルバムなんかで「Wishing Well」とか「Over The Hills And Far Away」とかのハード・ロック・ナンバーが選曲されているのを聴くのもまた格別だった。

2月6日、休暇中のスペインのホテルの部屋で亡くなっているのが見つかったそうだ。58歳だったってね。せっかくハード・ロックに見切りつけてブルーズなんてオヤジ臭い音楽に転向したんだから、もっと長生きすればよかったのに。明日は朝早くに会議があるから早く寝ないといけないんだけど、ウォークマンに入れるCDを何枚か見繕ってからにしよう。


p.s. ちなみに、いつものことながら、“ゲイリー”・ムーアと書いた方が通りがいいのはわかってるんだけど(実際、自分だって高校時代からずっとそう呼んできたんだけど)、“グラハム”同様にその日本語発音がちっとも通じないと知ってからは、やっぱりカタカナでもちゃんと書かなきゃと思ってしまう。
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2011年01月08日

ハード(・ロック)な出張中

やす:ほんまやったら今頃京都にいてるはずやのに、何の因果でアメリカくんだりまで来てるんや俺は。最近このブログに来てくれはった人とか携帯で読んでる人には何が何やらようわからん展開やろけど、今日はちょっとこの酔っぱらった黄色い人格で適度にグチらしてもらうで。

この週末から待ちに待ったグレン・ティルブルックの再来日公演や。俺が今このしょうもない文章書いてるちょうど裏番組、っちゅうか地球の裏側の京都府京都市で、ちょうど今頃グレンがあの地下のアイリッシュパブのちっこいステージにヤマハのアコギ持って登場した頃のはずや。

今日の追加公演が発表された頃にはもうなんとなくこの出張のことわかってたからチケット取らへんかったけど、明日とあさってのチケットは発売された瞬間に押さえたよ。まあ、具体的に言うたらそのときも出張中やったから、仲のええ友達に押さえといてもろたんやけどな。ちょっと気合い入れて取らな滅多にお目にかかられへんような、根性入った整理番号のチケットや。

ほんで、去年の年末かなりぎりぎりまでなんとか出張回避できへんやろかとあれこれ画策しとったんやけど、結局どないもならんかった。一応誰かにチケット買い取ってもらおかと思たけど、まあそんな直前に言うてほな行きますわ言うてくれるような人もいてへんかったし。っちゅうか、別にチケット売れへんかったんはどうでもええねん。金がもったいないんとちゃう。なんでせっかくグレンがわざわざ日本まで来てくれてんのに俺がこんなとこにいてるんやっちゅー話や。しかも、前の来日のときに一番よかった京都やで。


3年前に日本戻ってきて、アメリカに出張来るの今回が初めてなんやけどな、いつも出張で出てるアジアと違ごて、なんやらとんでもない時差やから、さあ仕事終わって夜寝ましょかっちゅう時間帯になったら日本から次から次へと仕事のメール舞い込んでくるもんやから、全然寝られへんし。そんなん適当に切り上げたらええんやけど、慣れてへんからつい対応してしもてこらキツいで。こっち来て毎晩2-3時間しか寝てへん。そんなんやから時差ボケもさっぱり治れへんし。

まあ、不幸中の幸いっちゅうか、幸いでもなんでもないんやけど、今回泊まってるホテルがハード・ロック・ホテルでな。ハード・ロック・ホテル知らん人はあのハード・ロック・カフェのホテル版やと思てくれたらええんやけど。ハード・ロック・カフェすら知らん人はまあ適当にわかったつもりになって読み進めてくれたらええんやけど。

俺ここ泊まるん初めてでな。昔バリのハード・ロック・ホテルぶらぶら見に行ったことはあるんやけど、いやーさすが本場やね。ロビーとか廊下のそこここに飾ってあるもんの量と質がケタ違いやで。いきなりプレスリーの金色のスーツか!とかね。

俺の泊まってる棟のエレベーターホールは全面ずらっとヒプノシスのジャケット展覧会やし。狂気やらインスルージアウトドアやら現象やらテクニカル・エクスタシーやら。しかも一枚一枚ストーム・トーガソンの直筆サイン入りやで。

今週一週間は毎晩このホテルのどっかのホールでサンタナがコンサートやってるんやて。観てみたくないわけやないけど、グレンのライヴさぼってなんでサンタナ観なあかんねんな。まあどうせ仕事あるから観られへんねんけどな。あ、サンタナの次は再来週、一日だけやけどウィーザ―が来て、ファーストとピンカートン最初から最後まで全曲通して演るんやて。新作バンバン出してる最中やのに何をそんな懐古ツアーしてんねんな。けどそれはちょっと心動く。どうせもうその頃には俺いてへんけど。ああもう悔しい。


ホテルの自分の部屋入ってすぐ飾ってある写真がこれや。

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写真ちっちゃいからわかりづらいかな。一瞬どこのジョー・ストラマーやと誰もが思わずにおられんこの一番手前の兄ちゃん、ロバート・スミスやて。キュアの。ファーストアルバム出してニューヨークのレコード会社に来たときの写真らしいで。俺が聴き始めた頃はこの数年後で、もうあのボサボサ頭にゴスメイクやったから、全然わかれへんかったよ。変われば変わるもんやな。

あと、ベッドのすぐ脇に飾ってある写真がこれ。

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朝起きたら真っ先にミック・ジャガーがおはようさんや。目そらしてる写真やからええようなもんやけど、濃いで、これは。

朝ごはん食べよう思てエレベーターに乗ったら、いきなりかかってる曲がツェッぺリンのグッド・タイムス・バッド・タイムスやったりね。目さめるで、ほんま。

まあそんな感じで、グレンのライヴ逃したことさえ忘れたらそれなりに楽しく過ごさせてもろてるんやけどね。とか書いてるうちにもう一時間経過か。今頃きっとアニーとか歌い終わって途中休憩に入る頃なんやろな。ああもうほんま悔しい。


この後もまだすぐ日本帰られへんねん。マイアミ経由でブラジル行って、そこでしばらくのらりくらり仕事せなあかん。ほんで、やっと東京に帰れるのが、来週の木曜。グレンの東京公演の前の日や。その頃には東京での仕事も溜まってるやろから金曜の夕方さっさと切り上げて吉祥寺行くのはそれはそれで至難の業やと思うけど、そんなことも言うてられへんから、会社的には俺はブラジルで食うたカキか何かにあたってその日は早退です。

グレン会常連の皆さん、もしその日吉祥寺に俺が現れへんかったら、ほんまにブラジルで調子乗ってカキ食うたと思っといてください。ほな。

posted by . at 19:19| Comment(15) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月02日

2010年個人的ベストアルバム

随分ゆったりと過ごさせてもらった年末年始の休暇もそろそろ終わりに近づいてきた。皆さんあけましておめでとうございます。また仕事に忙殺されてしまう前に、年始恒例の総集編記事を書いておこう。まずは、去年買ったものの集計から。

フォーマット      枚数    対前年
CD              225枚    −50枚
CDシングル        11枚      −6枚
CD+DVD          16枚     +4枚
DVD/BD           5枚     +3枚
ダウンロード          1枚    増減なし
LP              27枚    +18枚
シングル            8枚      −3枚
ボックスセット         5箱      +2箱


CDかなり減らしたね。いや、当然のことながら家にある枚数は増えてるんだけどね。買う枚数をここまで絞れたのは嬉しいね。大幅に枚数が増えているLPは例の100円盤がほとんどだし、なんだかダイエットに成功したみたいな気分。

というわけで、総数298枚は、去年立てた目標その1:300枚以上買わないを見事達成。さらに、目標その2:一枚当たりの平均単価を前年以下に抑えるに関しても、09年の平均単価1,244円に対して1,241円と、かろうじて達成。さっきの100円記事を書いた当時は念願の1,200円割れに到達していたんだけど、その後スプリングスティーンの6枚組とか馬鹿みたいな値段の箱もいくつか買ってしまったために、この結果。まあ、そういうのも入れて1,200円台前半に抑えられたというのは逆にすごいというか。シングル盤も減ってるのにな。

さて、意味不明な自画自賛はおいといて、本題の2010年ベストアルバム選出に移ろう。去年は結局10枚に絞りきれなくてベスト11という結果になってしまったんだけど、今年もかなりきつかった。総枚数はこれだけ減らしているのに、どれがベスト10に入ってもおかしくないというのが20枚近くにも上り、正直言って一カ月後に選んだら違う結果になっているかもしれないというぐらいの接戦だった。


<第十位>
Joshua Radin 『The Rock And The Tide』
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年末ぎりぎりにようやく入手できたこれ、記事にしようと思っていたんだけど、先にこのベストアルバム記事に取り上げられることになってしまった。08年の年間ベストアルバム記事では第九位、今回はこの低位置ということが自分でも納得いかないほど優れたシンガー・ソングライター。今回のこのアルバムはライヴDVDとの2枚組。CDのみの通常盤もあるけど、このライヴかなりいいので、興味のある人はそちらを是非どうぞ。

やっぱりこのアルバムのことはそのうちちゃんとした記事にしたいので、今日はあまりつべこべ書かないでおこう。ひとつだけ、08年の記事にこの人の名前の表記をジョシュア・ラディンと書いたけど、ライヴDVDで挨拶しているのを聞くと、ジョシュア・レイディンというのが正しい発音のようだね。今後はそう書くことにしよう。


<第九位>
Seabear 『We Built A Fire』
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今年前半に買ってずっと気に入って聴き続けているのに、今日まで結局ブログに載せる機会のなかったこれも、この低い順位をつけることに抵抗があるほどの好盤。アイスランドのアーティストって、すごくエキセントリックだったり、メロディーとか音作りとかどこか僕らのいる世界とは少し違ったところから来たんじゃないかと思わせるような人が多いんだけど、この人たちはいい意味でとても現世的。瑞々しいメロディーも、弦楽器や管楽器を多用したオーガニックな響きの音も、聴いててすごく耳に馴染む。

僕の買ったこのCDは『While The Fire Dies』という6曲入りのEPが付属しているお買い得盤。これを買って気に入って、すぐにファーストアルバムのLPを買ったら、それにも「Teenage Kicks」(アンダートーンズのあの曲のカバー)のシングル盤がおまけで付いていたのが嬉しかったな。確かここんちのリーダーのソロアルバムがもうすぐ出るんだよね。楽しみ。


<第八位>
Woodpigeon 『Die Stadt Muzikanten』
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去年の暮に書いた記事は、年末にバタバタといくつも書いたせいか、それともよりによって皆が忙しいクリスマスイヴにアップしたせいか、いまいち反応が薄かったんだけど、できれば皆さんこの素敵なアルバムのことはスルーせずに聴いてみてほしい。僕も早くセカンドアルバムをオーダーしよう。もしかすると今年は来日もあるかも、なんて話も(あくまでも噂ベースで)聞いたことだし。

そういえばこの人たち、ホセ・ゴンザレスのジュニップ(Junip)と一緒にツアーやってるんだよね。そんな組み合わせで観ることができれば最高なのにな。ホセとマーク・ハミルトンの二人だけでもいいから一緒に来てくれないかな。


<第七位>
Ben Folds / Nick Hornby 『Lonely Avenue』
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11月1日の記事で取り上げたこれ、中に収められた音楽もさることながら、ダウンロード時代に逆行するような丁寧な作りのパッケージもよかったね。その記事のコメント欄をきっかけににんじんさんから巻き上げたボートラ入りの日本盤もきちんとスリップケースに入ってたし。アルバムの中でも一番のお気に入りの別バージョンであるそのボートラ自体は、あくまでもおまけ程度の位置づけだったけど(にんじんさんに文句を言っているわけではございません)。

このコラボレーションって、今回きりなのかな。まあ確かにこれから永続的にこの二人が一緒に作品を作り続けるなんてことは考えづらいけど、またそのうち一緒に何かやってくれると嬉しいね。


<第六位>
Sambassadeur 『European』
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今回のベスト10の中では、去年一番早くブログに取り上げたのがこれ。3月13日の記事か。今は亡きHMV渋谷で試聴して買ったんだった(そういえば、HMV渋谷復活するんだってね。あれだけ鳴り物入り(?)で撤退した後の復活だから、今度は相当気合いの入った店作りをしてくることを期待していよう)。しばらく聴いていなかったけど、こないだ友人宅での年間ベスト発表会で久しぶりにかけて、この清々しい音を堪能したばかり。

去年はこれを買った後にこれ以前のアルバムにも遡って聴いてみて、そちらも決して悪い出来ではなかったんだけど、やっぱりこのアルバムは抜群にいいね。いいタイミングでいいバンドに出会えたものだ。


<第五位>
Them Crooked Vultures 『Them Crooked Vultures』
Them Crooked Vultures.jpg

あの凄かったライヴ、もう5カ月も前になるのか。このアルバムだけでもベスト10入り間違いない内容だけど、このかなりの高順位はやっぱりあのライヴ体験の後押しがあったせいかも。レッド・ゼッぺリンのメンバーの中では一番語られることの少ないジョン・ポール・ジョーンズが、実は彼らの音作りに於いて相当な貢献をしていたんじゃないかと勘ぐってしまうほど、30年以上前にレッド・ゼッぺリンが終了した地点からきっちり後を継いでいる音。もちろん、デイヴ・グロールの作曲能力とドラミングがあってこそだけどね。

記事には去年中にセカンドアルバムが出る話になっていると書いたけど、その話は立ち消えてしまったのかな。デイヴもなんだかフー・ファイターズの方で動き出してしまったみたいだし。まあ、それはそれで楽しみではあるんだけど。


<第四位>
Ray LaMontagne And The Pariah Dogs 『God Willin’& The Creek Don't Rise』
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10月9日の記事で取り上げた、レイ・ラモンターニュの会心作。前作『Gossip In The Grain』は悪い内容ではなかったのに僕にはもう一つしっくりこなかったので、更にその前のアルバムである『Till The Sun Turns Black』以来、すごく久しぶりという気がしてしまうアルバム。そういえば、そのアルバムも06年のベストアルバム記事でこれと同じ第四位だったね。その記事にも書いてあるけど、この最新作もまったく昨日・今日のはやりすたりに関係なく、長く聴いていきたいアルバムだ。

きっと『Gossip In The Grain』も、ちゃんと聴き返せばもっと気に入るんだろうな。別にどこが悪かったというわけでもなかったんだし。よし、ちょっとこの後でじっくり聴いてみよう。


<第三位>
Jonsi 『Go Live』
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スタジオ盤の『Go』とどちらを選ぶか迷ったけど(今回ここまでの激戦でなければ両方入れるという選択肢もあったけど)、やはりあのライヴに後押しされてこちらを。とにかくそれだけ凄いライヴだったし、そのライヴをここまできちんとした形で再現してあるライヴ盤を選から落とすわけにはいかない。ノイズの入るDVDだけは頂けないけど、それを差し引いても余りある充実した内容。シガー・ロスを聴かないという理由だけでこれ(もしくは『Go』)を敬遠している人がいたら、悪いことは言わないからちゃんと聴いた方がいいと思うよ。

今回、第十位から第四位までは(惜しくも選から漏れた何枚かも含めて)かなりの接戦で、順位をつけるのにも苦労したんだけど、この『Go Live』から上はほとんど問題なかった。ダントツの三枚。


<第二位>
Roky Erickson with Okkervil River 『True Love Cast Out All Evil』
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「ほとんど問題なかった」の“ほとんど”は実はこのアルバムにかかっている。もう皆さん察しがついているであろう第一位のアルバムがなければ、というか、そのアルバムを聴いた後でさえ、これとどちらをトップにするかかなり迷ったぐらいだ。6月20日の記事からもう半年以上経ってしまったが、今聴き返しても最初に聴いたときのあの感情がまた湧き上がってくるよ。

この人たちは今後も一緒にやっていくのかな。たとえそうだとしても、きっともうこれ以上のアルバムが作れるとは思えない。こんな稀有な作品が誕生する瞬間に出会えて、本当によかった。


<第一位>
Tamas Wells 『Thirty People Away』
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皆さんお察しのこれがやはり去年の一位。11月16日の記事参照。僕がタマスのことを褒めても最早何のありがたみもないかもしれないけれど、これは本当にいいアルバムだと思うよ。この一カ月、タマスのことをいろんな人と話す機会があって、誰もが口を揃えてセカンドアルバムこそがタマスの代表作だと言っていたけれど、僕はもうこちらを代表作として認定してあげていいんじゃないかと思っているくらい。

一応アルバム発表ごとにきっちり来日してくれているタマス、今回の来日時にはリハーサルで新曲を練習していたとのこと。帰省中にスタジオに入って、ニューアルバム作ってくれないかな。それでまた今年中に来日、なんてことがあればいいのに。でも、今は新しい家族が増えて、それどころじゃないかな。


以上、昨年の10枚。こうして並べて見てみると、アメリカ、アイスランド、カナダ、スウェーデン、オーストラリアと、ほんとに英国産がなくなってしまったな。強いて挙げれば、ニック・ホーンビィとジョン・ポール・ジョーンズぐらいか、この中で英国人は。なんかバランス悪いよなあ。今年はもう少し意識して英国物を開拓するようにしようかな。
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2010年10月22日

追悼 アリ・アップ

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2007年3月17日の記事から抜粋

もしかしたら10年後に僕が観るスリッツのステージで歌っているのはホリーなのかもね(いや、僕がまだライヴ行けるほど元気なら、僕よりほんの少しだけ年上のアリが引退してる訳もないか)。

まだあれからたったの3年半しか経ってないよ…


10月20日、48歳で永眠。重病だったということしか、義理の父親であるジョン・ライドンのホームページには書いてない。「もう二度と観られないかも」が本当になってしまった。

こないだ届いてまだ封も開けてないCDが沢山あるけど、明日はスリッツ聴こう。
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2010年09月27日

100円中毒

休みの日にちょっと出かけるなら、下北沢がいちばん好き。東京に住み始めた頃からずっと。今や街を歩いている人の半分以上は僕よりもうんと年下になってしまったけど。通勤経路にある駅だから、会社をちょっと早く抜けられたときにちょっと寄るとか、週末でも定期を使って行けるのもいいし。どこで何食ってもたいてい美味いしね。

昨日の土曜日もそんな感じで昼過ぎにぶらりと出かけ、まずヴィレッジ・ヴァンガードにしばらく引っかかって(気がつくと何時間も経ってるんだよね、あの不思議な場所)、いくつかのCD屋をハシゴしながら、僕にしては珍しく古着屋やTシャツ屋も覗いて歩く。買いもしないカバン屋であれでもないこれでもないとファスナーを開けたり閉めたり。あっという間に夕方になる。

店の存在自体は何十年も前から知ってたのに、今までそこでは一枚も買ったことのなかったフラッシュ・ディスク・ランチに足を踏み入れる。足を踏み入れたのは初めてじゃないはずだけどね。僕が最初に東京に引っ越してきたときはちょうどCDが本格的に一般化し始めた時代で、入ってはみたもののアナログ盤ばかりを扱っているこの店にはあまり惹かれるものがなかった。その頃はまさか十数年後に自分が再びアナログ盤を買い始めることになるなんて思いもしなかったし。

最近はもうすっかりTwitterに軸足を移されたgakuさんのブログで以前何度かこの店の100円レコードのことを話題にされていて、それを読むたびにいつか行かなければと思っていて、ちょっとゆっくり時間が取れた昨日ようやくその願いを果たしたというわけだ。

何箱にも及ぶ100円レコの列。それもボロボロのクズ盤なんかじゃなく、結構しっかりしたものばかり。端から順にチェック。もうなんか嬉しくてしょうがない。あれも100円。これも100円。80年代ものが多いから、昔学生の頃に欲しくても買えなかったものや、レンタルでダビングしてカセットでしか持っていないもの。名前は聞いたことあるけど音は聴いたことないもの。名前すら聞いたことないけどジャケがやたら格好いいもの。全部100円。買って帰って懐かしがるために一回だけ聴いても100円。ジャケ買い失敗しても100円。ああ嬉しい。

なのに、それまで半日かけてあちこちで買い込んだCDやら何やらが結構ずっしりきていたせいで、せっかくのあれもこれも欲しい気持ちを抑えて、たったの2枚だけに絞り込む。

これと、
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『Live! For Life』

これ。
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Let's Active 『Every Dog Has His Day』

『Live! For Life』、持ってなかったんだよね。86年のIRSレーベルのコンピレーション。アラーム「Howling Wind」、スクイーズ「Tempted」、バングルズ「Hero Takes A Fall」のライヴ録音という、今の僕的にはど真ん中ストライクな内容。他にもR.E.M.とか、スティングの初期のバンドにジェフ・べックが加わったのとか、聴きもの多し。ちなみに「Tempted」のリード・ヴォーカルはグレン。

癌のリサーチセンターのためのこのチャリティアルバム、今思えば、Love Hope Strengthで一緒に活動しているマイク・ピーターズとグレン・ティルブルックが一緒に参加しているのが興味深いね。もちろん86年なんてまだマイクが後に癌に罹るなんて夢にも思っていなかった時代のこと。

レッツ・アクティヴ。僕は当時のUSインディーズのプロデューサーでは、ドン・ディクソンのことは随分こまめに追っかけてたんだけど、ミッチ・イースターはほぼ素通りだったんだよね。気になってはいたんだけど。で、今さらながらこれ買って聴いてみたらやっぱり格好よかった。さすがに今からアルバム全部集めるほどではないけれど。

久しぶりに買ったLPを手に提げて、夕食後の腹ごなしに家まで1時間半かけて歩いて帰った。最近涼しくなってきたからね。いいレコ安く買えたし、運動もしたし、いい土曜日だった。めでたし、めでたし。



と、このブログがこれで終わるわけがない。だいいち、今日のこのタイトルだし。

そう、僕のことを昔から知ってる人ならわかるだろう。前日買わずにスルーしてきたものを翌日行って買う、通称yas買い(名前は今決めました)。今日、日曜日は朝から用事があったんだけど、夕方一旦家に帰ってきて再出発。今日はちゃんとLP大のバッグ持って、途中どこにも寄らずに目指すはフラッシュのみ。

昨日の反省を活かして、とにかく気になったものは片っ端から手元に積んでいく。昨日と同じ箱を見てるから、だいたいどこに何が隠れているかはわかってる。昨日気になったけど放流したもの。昨日見逃してたけど今日新たに発見したもの。あっという間に10枚越え。さすがに重いので10枚縛りの制限を自らに課すことにする。また次回にも楽しみ残しておかないとね。

そうこうしてる間に雨が降ってきたので今日はおとなしく電車で帰宅。早速順番にターンテーブルに乗せてるけど、とても今日中には聴ききれない。というわけで、まだ未聴なのもあるけど、今日の10枚。

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The Alarm 『Declaration』

そもそも昨日これを放流してしまったのが今日再訪したいちばんの理由。発売当時レンタルのダビングで済ませてしまっていたけど、後にCDを買っているからもういいやと思ってしまった。昨日は。でも、今のこの自分内アラーム祭りの最中にこれに出会ったのは何かの思し召しに違いない。しまった、買っとけばよかった、もうなくなってたらどうしよう、と昨日寝る前にさんざん後悔。今日行って一番にこれが隠れていた箱を掘る。あった、よかった、誰にも買われていなかった(どうやら世間一般でもアラームが大流行していると思っているらしい)。


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Genesis 『Seconds Out』

ジェネシスも高校生の僕は全部ダビングで済ませてしまっていたクチ。大人になってから全部CDで揃えなおそうと、90年代後期に再発されたときにほとんど買ったんだけど、いちばん好きなライヴ盤だったこれは買い損ねてしまっていた。フィル・コリンズが歌う「Supper's Ready」フルヴァージョンなんてもう今後聴けないよね。LP2枚組でも100円。


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Arrogance 『Suddenly』

さっき名前の出てきたドン・ディクソンがかつて在籍していたアロガンスの80年盤。76年の『Rumors』のCDは持っているけど、これは初めて見た。76年盤のジャケで髪の毛フサフサのドンを見てびっくりしたけど、この80年盤の裏ジャケはやや後退気味。このあと5年でおなじみの風貌に変身することになる。と、肝心の中身のことを書いてないのはまだこれ聴いてないから。


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Giant Sand 『Storm』

ジャイアント・サンドのこれはサード・アルバムになるのかな。88年盤。カットアウト盤で右肩かなりざっくりやられてるから、裏ジャケのちょうどその位置に書いてある曲名が3曲ほど読めない。ま、しょうがないね、100円だし。今ちょうど聴いてるのがこれ。今のジャイアント・サンドからは想像つかないほど元気な音。と言っても僕もそんなに沢山聴いているわけじゃないから、もしかしたら最近の枯れた風になる以前はずっとこんな感じだったのかもね。あ、最後の曲はザ・バンドの「The Weight」。


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Bob Geldof 『Deep In The Heart Of Nowhere』

イギリスに戻って、ボブ・ゲルドフの確かこれはファースト・ソロかな。まだシールド状態の、底部にちょっとだけ切り込みのある良心的なカット盤。なんかこの人もバンド・エイド〜ライヴ・エイドやってしまってから、変な偏見持って見られるようになってしまったよね。あれさえなければもう少しはソロアルバムも売れただろうに。確かもうすぐ新譜出るんだよね。もう出たのかな。買ってあげようかな。まずこれ聴いてからね。


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Frankie Goes To Hollywood 『Liverpool』

この人たちの最初の2枚のシングルは格好よかった。最初のアルバムもまあよかった。「Born To Run」のカバーとか演ってるんだよね。でももうこのセカンドが出る頃にはすっかり飽きてしまっていた。なので、聴くのは今回が初めて。こいつは世間的にもCDが再発されたりして局地的に盛り上がっているよね。なんかジャケにDirect Metal Masteringなんてステッカーが貼ってあるぞ。音いいのかな。楽しみ。


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Cowboys International 『The Original Sin』

こんなバンド全然知らなかった。メンバー見てびっくり。ドラムスがテリー・チャイムズ。元クラッシュの。で、B面ラストの曲でギター弾いてるのがキース・レヴィン。何このバンド。79年発売?じゃあテリーがクラッシュを追い出されてから参加したんだね。調べてみたら、ヴォーカルのケン・ロッキーって一瞬PILに居たりしたんだね。キーボードで?ふーん。で、このアルバム聴いてみたけど、まあこれじゃそんなに売れないだろうなという感じ。悪くはないけど特徴ない。


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Fatal Flowers 『Younger Days』

これも全然知らなかった。ジャケかっこいいと思って裏見てみたら、プロデュースがヴィック・メイル。これは間違いないだろうと思って腹くくって(100円だけど)買ってみたら、大当たり。ちょっとブルーズ入ったモッズぽい音。B面2曲目の「Gimme Some Truth」ってまさかと思ったらやっぱりジョン・レノンの。これがまた速くて格好いい。LA MOSCAさんなんてきっと気に入ってくれるんじゃないだろうか。オランダのバンド。86年盤。他にも出てるのかな。探してみよう。


100円盤買いの何が困るって、もう既に持ってるものをまた欲しくなってしまうこと。いや、いくら僕でも自分が持ってるもの全部をまた買いたくなるというわけじゃない。無人島レコ級のやつ限定ね。だって100円だし。そんな箱の中でいつまでも眠ってるぐらいなら、僕が買って誰か友達に配って布教するよ。誰からも要らないって言われたら、もちろん自分で保管して、もう既に家にあるLPと交互に聴くことにする。あ、CDでも持ってるからそれも入れて順番に。大変だなそれも。

という数秒のミニ葛藤を経て、結局は買ったのがこれと、
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Garland Jeffreys 『Ghost Writer』

これ。
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『Difford & Tilbrook』

どちらも、こうして小さいジャケ写を見てるだけで中身の音が全部頭に蘇ってくるぐらい。たぶんあれだね、次回フラッシュ行ってまたこいつらが100円箱の中にあったら、また買ってしまうね、僕は。頭おかしいのか。
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2010年09月04日

所有物開帳記事第四弾 アラーム編

アラーム熱冷めやらず。先週の記事に書いたイベント以来、アラーム/マイク・ピーターズのレコードやCDばかり引っ張り出して延々聴いている。こんな風になるのも、去年初頭のグレン・ティルブルックの来日ツアーとニューアルバムが出たとき以来だな。他の音楽を聴く気にならない。おかげで、あちこちのCD屋からセール情報のメールが来ても速攻で削除。散財せずに済んでるよ(実はアラームのサイトで旧譜を注文しまくっているのでひそかに莫大な散財してるんだけど)。

せっかくそういうモードなので、久しぶりにこの企画を。スクイーズその1スクイーズその2ニック・ロウに続く第四弾、「こんなん持ってんねん自慢」記事、アラーム編。


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1. The Alarm

あれは確か1983年の暮れか、84年の初頭のことだったと思う。先週の記事にもちらっと書いたけど、ラジオで渋谷陽一が「こんな新人が出てきた。クラッシュそっくり」みたいな紹介をして、このEPから1〜2曲かけたと記憶している。それを聴いて、すぐにレコード屋に買いに行ったんだった。

セカンド・シングル「Marching On」とサード・シングル「The Stand」の収録曲を12インチ盤に再収録したものだと知ったのはずっと後になってのことだった。今では22曲入りの『Eponymous』というCDとして再発されているから、たった5曲入りのこのEPはもうあまり価値もないんだろうけど、僕の場合はすべてはここから始まったということで、大事な思い出の一枚。

クラッシュの真似?そうかもしれなかったけど、クラッシュには途中からしか出会えなかった僕には、この新しいバンドは自分の時代のクラッシュになり得ると思えた。それぐらい素晴らしい、珠玉の5曲(「For Freedom」には後に「Declaration」となるパートが冒頭にくっついているから、6曲とも数えられる)。


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2. The Chant Has Just Begun
3. Absolute Reality
4. Absolute Reality


何故だか理由は忘れたけど、今でも一番好きなアルバム『Declaration』期のシングルは一枚も買わなかった。この写真は、『Declaration』後、『Strength』前夜にあたる時期のシングル。先週の記事にチケットの半券の写真を載せたアラームの初来日は、この2のリリース直後の84年末だった。

ついでに、その初来日大阪公演のセットリストを、26年前の手書きメモから。

 1. Absolute Reality
 2. Where Were You Hiding When The Storm Broke?
 3. One Step Closer To Home (Dave Sharp on vocal)
 4. Third Light (Eddie McDonald on vocal)
 5. Tell Me (Dave Sharp on vocal)
 6. 不明
 7. The Chant Has Just Begun
 8. Declaration
 9. Marching On
 10. Bells Of Rhymney
 11. Howling Wind
 12. 不明
 13. Blaze Of Glory
 14. Sixty Eight Guns

 Encore I
 1. The Deceiver
 2. The Stand

 Encore II
 1. Bound For Glory
 2. We Are The Light

3は後に『Strength』に収録される、大好きな曲。この12インチが出てすぐに買ったら、後で7インチ盤2枚組の4を発見。それも購入。12インチ盤に未収録の「Room At The Top」と「Reason 36」が嬉しかった。ちょっと適当な作りのレコードで、1枚目のA面の外溝がほとんどなくて、針を乗せるのが至難の業なんだけど、そのA面「Absolute Reality」は12インチ盤でも聴けるから問題なし。


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5. Strength
6. Spirit Of '76
7. Knife Edge


グループ名に定冠詞がついていなかったAlarm時代のアルバム『Strength』からのシングルカット。5はアルバムとほぼ同時発売だったかな。後に「Love Hope And Strength」に昇華することになる「Give me love. Give me hope. Give me strength」という歌詞はこの曲が初出。個人的にもちょっと大仰なこの曲よりも「Love Hope And Strength」の方が好き。

6は12インチ盤2枚組。表題曲以外はボストンでのライヴ録音が4曲。当時アラームのライヴ盤なんて出ていなかったから、このB面〜D面はほんとによく聴いた。中でもB面の「Where Were You Hiding When The Storm Broke?」と「Deeside」は何度も何度も繰り返して聴いたものだ。C面はボブ・ディランの「Knocking On Heaven's Door」のカバー。

7が、今となっては自分が買った最後のアラームのシングル。「Howling Wind」と「Unbreak The Promise」のBBC Radio 1 Sessionは多分まだ未CD化かな。ここまでに書いてきた他のシングルにも未CD化の微妙なミックス違いなんかも入ってるけど、ほとんどのカップリング曲は先週の記事に書いたボックスセットに収録済み。

この7のリリース後に、アラームは二度目の来日(86年6月)。大阪厚生年金会館大ホールでのセットリストがこれ。

 1. Declaration
 2. Marching On
 3. Howling Wind
 4. Deeside
 5. Dawn Chorus
 6. One Step Closer To Home (Dave Sharp on vocal)
 7. Absolute Reality
 8. Where Were You Hiding When The Storm Broke?
 9. Walk Forever By My Side
 10. Spirit Of '76
 11. Blaze Of Glory
 12. Strength
 13. Sixty Eight Guns

 Encore
 1. The Stand
 2. Knocking On Heaven's Door


デビュー時からこの当時まであれだけ好きだったアラームだったけど、次のアルバム『Eye Of The Hurricane』の大仰な音作りがちょっと肌に合わず(後にマイクもボックスセット用にそのアルバムを大幅にミックスし直しているから、彼自身もあの音があまり気に入ってなかったんだろうね)、それ以降はリアルタイムでアルバムを買うこともなくなってしまった。


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8. 『Newid.』

だからこれも後追いで入手したもの。89年のアルバム『Change』のウェールズ語バージョン。この写真は裏ジャケ。表はオリジナルとほぼ同じだからね。中のクレジットも全部ウェールズ語。固有名詞以外一言もわからないよ。こんなものの日本盤が出るほどの人気があったんだね、当時は。


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9. 『Hard Travellin'』
10. 『Downtown America』


先日、西新宿でマイクと話していたときに話題の出た、デイヴ・シャープのソロアルバム2枚。「タイトル何だっけ」と二人で思い出そうとしていたときに、2枚ともマイクに先に思い出されてしまったのがオタク的には一生の不覚(笑)

9はオリジナル・アラームの91年のラストアルバム『Raw』の直後に出たもの。アラームではほとんどリード・ヴォーカルを取ることもなく、あまり曲を書くこともなかったデイヴだったけど、これ聴くと結構いい曲書くというのがよくわかる。A面エレクトリック、B面アクースティックという構成。『Raw』収録の「Wonderful World」を再録している。

一聴してわかるボブ・ディラン・フリークぶり。歌い方や曲調だけでなく、プロデューサーはディランの『Highway 61』などの製作に関わったボブ・ジョンストン、オルガンを弾いているのはアル・クーパーという徹底ぶり。「Long Black Night」でのアルのオルガン・ソロが最高に格好いい。

10は96年のセカンドアルバム。ネットで調べると別のもう少しちゃんとしたジャケットが出てくるんだけど、Dinosaur Entertainmentという聞いたこともないレーベルから発売されているこれは、白黒印刷のペラ一枚、簡素という言葉すら豪華に思えるこの淋しいジャケ。裏ジャケも同様に白黒。でも中身はいいよ。このレーベルがニュー・オーリンズにあるのが関係しているのか、ホーンや女声コーラスなども入った、前作よりやや豪華めな音作り。


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11. 『From The Front Row Live』

03年にリリースされた、今となってはフォーマット自体懐かしいDVDオーディオのこのライヴ盤。ペラ紙のジャケ裏にはDVDオーディオの高音質を誇る能書き以外、肝心の内容についてちっとも触れていないんだけど、収録曲から判断すると明らかに『Declaration』リリース時(またはそれ以前)のライヴ録音。「Blaze Of Glory」で始まって「Marching On」〜「Unsafe Building」〜「Across The Border」で終わるという、それって逆じゃないの?と思える曲順もなんだか新鮮。先週の記事にも書いた、個人的には重要曲である「Across The Border」がエンディングなのはうれしいけど。


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12. 『The Alarm In Session』
13. 『Mike Peters In Session』


つい最近入手したこれらを。12は03年の11月、13は06年の5月に、それぞれラジオ放送のために収録したインタビューと演奏をCD化したもの。まだ一回ずつ、流して聴いた程度なので、インタビューの内容はあまり頭に入っていないけど、新旧織り交ぜた選曲はなかなかいいよ。13ではデイヴィッド・ボウイの「All The Young Dudes」も演ってて、歌い終わったときに「Sorry, David」とか言ってるね。


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14. 『Alarm 2000 Collection』

最後に、先週の記事に載せたこれのことをまた書こうかな。まだアラームのサイトでは入手可能だから、この中ではレア度は一番低いけど。リンパ腫から回復したマイクが、新メンバーでアラームを再結成し、過去音源やライヴ音源などをものすごい勢いでリリースし始めたのがこの時期(2000年前後)だったと思う。僕は前述のとおり、この時期にはあまり彼のことは熱心に追っかけてなかったから、このボックスセットの存在を友達に聞いて入手したのも02年になってから。調べてみたら当時は今以上に円高・ポンド安だったようで、当時送料込みで192.4ポンドもしたこの箱も比較的安く買えた(今サイト見てみたら、99ポンド+送料に値下がりしてるよ。この円高の折、少しでも気になる方はぜひどうぞ。僕ももうひと箱ぐらい買おうかな・笑)。

8枚のCDにオリジナル・アルバムとその当時のB面曲や未発表曲やライヴ録音などを収録可能時間ぎりぎりまで詰め込んであるから、全部通して聞くと10時間以上かかる(まさに今日僕はそれをしているところ)。曲順はオリジナルからはずいぶん変えてあるけど、情報満載のブックレットにはオリジナルの曲順も書いてあるから、そうしてプログラムし直して聴くもよし。

マイクが今度は白血病に罹ったと知ったときは、縁起でもないけど、彼に個人的にメッセージを添えて録音してもらった世界に一枚しかないこのCD-Rはもう一生手に入らない貴重盤だと思ってしまったものだ。そのエピソードをこのブログに書くのが彼の追悼記事でなければいいなと思っていたけど、今や完全復活を遂げた彼を見ていると、そんなことを考えていた時期があったことすら忘れてしまいそう。それでも貴重盤であることには変わりないけど。

個人的にも、このボックスをきっかけに、またアラーム熱が再燃。さっきの11とか、過去録音のライヴ盤とか、新生アラームのスタジオ録音とかをまたぽつぽつと集め始めた。決して毎日毎週繰り返し聴く対象ではなかったけれど、二度の大病を克服して今なお精力的に新曲を書き続け、ものすごい頻度のライヴとLHSでのキリマンジャロや富士登山を続けるマイク・ピーターズのことは常に見続けていた(相変わらずすごい量がリリースされ続けていたセミ・オフィシャル盤にはなかなか手をつけられずにいたけど)。そこに先週の来日公演だ。盛り上がらないわけがないだろう。


この一週間、僕としては全公演追っかけ必至のアーティストの来日スケジュールやニューアルバム発売日が立て続けに発表され、かなり気持ち的にもそっちに引っ張られ気味なんだけど、さて、このアラーム熱、いつまで続くことやら。
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2010年08月22日

HMV渋谷の110枚

金曜日にニュースゼロを見ていたら、HMV渋谷閉店のニュースに結構な時間が割かれていて、ちょっとびっくりした。東京在住の音楽ファンにはもちろん衝撃的な事件だったけれど、一般市民(?)にとってもそんなにニュースバリューのある話題だったなんて。

僕はいわゆる「渋谷系」の音楽はほとんど素通りしてきたから、「渋谷系の聖地」とか言われても「へえ、そうですか」って程度なんだけど、それでもやっぱりあの店には相当お世話になったからね。僕の一番のお気に入りのお店というわけではなかったけれど、調べてみたらこれまで結構な枚数を買っていた。

渋谷の、今の場所じゃなくもっと道玄坂寄りに日本初のHMVがオープンしたのが1990年の11月16日。調べてみたら、僕が最初にその店で買い物をしたのは同じ年の12月23日。それから今日までちょうどお店の歴史分、20年間にわたって僕もあそこで買い物をしてきたんだと思うとちょっと感慨深いものがある。

昨日、HMV渋谷閉店一日前に、最後の挨拶をしに行ってきた。そこでの収穫2枚を含めて、僕がこの20年間にこの店で買ったものを羅列して思い出に浸るというのが今日の企画。


<1990年>

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1. The Trash Can Sinatras 『Cake』

これが最初だった。変な名前の新バンド。あまり思い入れのしようもないタイトル。綺麗だけど多分自分でジャケ買いをすることはないジャケット。あの当時HMVの店内に試聴機が置いてあったかどうかはよく覚えていないけど、僕がこの聞いたこともないバンドのデビューアルバムを買ったのは、90年のクリスマスイブの前日、店内でピックアップされていたこのCDに付いていた、店員の思いのこもった推薦文を読んだからだったはず。

そう、それこそがHMV渋谷の最大の功績だった。今でこそ、どこのCD店にでもたくさんの試聴機と読み切れないほどの手書きPOPが溢れていることは珍しくないけど、名前も知らないアーティストのCDを絶妙のセンスで的確に推薦してくれるなんて、それ以前にはあまりなかったと思う。今のようにネットで新しい音楽を見つけるなんてこともできなかった時代、この店の登場は大きかった。


<1991年>

2. Ride 『Smile』
3. Graham Parker 『The Boy With The Butterfly Net』
4. Graham Parker 『Struck By Lightning』
5. Ian Dury & The Blockheads 『Warts 'n' Audience』
6. Elvis Costello 『Mighty Like A Rose』
7. The Paul Weller Movement 『Into Tomorrow』
8. Prince & The New Power Generation 『Diamonds And Pearls』


一枚一枚ジャケ写を載せているときりがないので適当に省くけど、ライドのこれも同じパターンの出会いだね。トラッシュ・キャン・シナトラズを買って二週間も経たないうちにまた、当時は名前も知らなかったこのCDを買っているよ。

残りはもう当時の僕のパブロック趣味全開という感じだね。ポール・ウェラーがスタイル・カウンシルを止めて最初に出したシングルが懐かしい。今の超大御所扱いからは想像もつかないだろうけど、当時はスタイル・カウンシル後期の尻すぼみ具合から、誰もがもうこの人は消えてしまうと思ってたよね。


<1992年>

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9. Nirvana 『Nevermind』
10. Van Morrison 『Hymns To The Silence』


さすがにニルヴァーナは店頭で初めて知ったわけじゃなかったと思う。雑誌なんかでもこの頃にはもう散々騒がれてたからね。でも僕が買ったこの盤は、シークレット・トラックの「Endless, Nameless」がミスで収録されていない初回プレス。あんまりうれしい類の初回盤じゃないけど。


<1993年>

11. Todd Rundgren 『No World Order』
12. Utopia 『Redux '92: Live In Japan』 VHS
13. Dire Straits 『On The Night』 LD
14. Pink Floyd 『The Wall』 LD
15. The Police 『Message In A Box』 Box Set
16. The Wonder Stuff 『Construction For The Modern Idiot』
17. Blind Melon 『Blind Melon』
18. Various Artists 『Volume Eight』


この年に僕はレーザーディスクプレイヤーを買ったんだろうね。自分が行ったライヴが収録されたユートピアのをVHSで買ったのは、その当時はまだレーザーディスク(LD)にはなっていなかったから。確かこれを買ったすぐ後にLDでリリースされて悔しい思いをしたんだっけな。まさかそのときはそのどちらのフォーマットも20年しないうちにまともに観られなくなるとは思いもせずに。

ポリースのボックスセット、全アルバムとシングル曲などを4枚のCDにひたすら年代順に詰め込んでるから、オリジナルアルバムが途中で別のCDに分かれたりしてるんだよね。あんまり好きでないタイプの作り。ジャムのボックスもそうだったね。それはさておき、HMV渋谷ってあれだけの品揃えがあったから、こういうボックスとかもよく探しに行ったものだったな。


<1994年>

19. Peter Gabriel 『All About Us』 LD
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20. Neil Young & Crazy Horse 『Weld』 LD
21. Elvis Costello & The Attractions 『Get Happy』
22. Elvis Costello & The Attractions 『Trust』
23. Bob Talbot 『Dolphins & Orcas』 LD


LDばっかり買ってるね。僕はこの前年にはもう海外赴任していたので、ここで買うということはわざわざかさばるLDを海を越えて運んでいたということだから、ご苦労なことだ。調べてみたら、写真を載せたニール・ヤングの名作ライヴとか、実はまだDVD化されていないんだね。だからいまだに山ほどのLDとほとんど使うことのなくなったLDプレイヤーを捨てられないんだよ。あれ、まだ動くのかな。

コステロの旧譜は、ボートラ入りで再発され始めたやつかな。この頃はまだ律儀に買ってたんだね。あれから何度も手を変え品を変え再発されるのに辟易して、もう途中でこの人のリリースを追っかけるのをやめてしまったな。今でもこのへんのアルバムはよく聴くし、こないだ買った『Live At Hollywood High』の完全バージョンもよかったんだけどね。


<1995年>

24. The Who 『Thirty Years Of Maximum R&B Live』 LD
25. The Velvet Underground 『Curious - A Documentary』 LD
26. Oasis 『Live By The Sea』 LD
27. Ben Folds Five 『Ben Folds Five』
28. Buzzcocks 『Another Music In A Different Kitchen』
29. Buzzcocks 『Love Bites』
30. Buzzcocks 『A Different Kind Of Tention』
31. Nils Lofgren 『Damaged Goods』
32. The Boo Radleys 『From The Bench At Belvidere』
33. Bruce Springsteen 『Hungry Heart』
34. Can 『Anthology - 25 Years』


ベン・フォールズのファーストはこの年だったか。これは店で初めて聴いたんだっけ、それともロッキング・オンか何かで読んだのかな。忘れた。バズコックス大人買いはなんでだっけ。来日したのか?違うな。忘れた。ヴェルヴェッツのドキュメンタリービデオも久々に観たいな。押入れの奥からLDプレイヤー引っ張り出してこようかな。


<1996年>

35. Paul McCartney 『Going Home』 LD
36. Northern Uproar 『Northern Uproar』
37. Oasis 『Supersonic』
38. Oasis 『Whatever』
39. Oasis 『Some Might Say』
40. Ron Sexsmith 『Ron Sexsmith』
41. Mark Knopfler 『A Night In London』 LD
42. Pulp 『F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.I.V.E.』 LD


この年はオエイシス大人買いだね。この当時はほんとに好きだったな。シングル盤もこうして全部集めてたもんね。サードアルバムから一気に興味が失せてしまったけど。そして引き続きLD沢山買ってるよ。パルプのライヴも久々に観てみたい。このマーク・ノフラーのライヴにはサニー・ランドレスが客演してるんだよね。ああ、これも観たい。


<1997年>

43. Garland Jeffreys 『Wildlife Dictionary』
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44. Faye Wong 『玩具』
45. Nils Lofgren 『Acoustic Live』
46. Faye Wong 『Faye Wong』
47. Robert Wyatt 『Shleep』


この前年ぐらいにロッキング・オンで松村雄策が大いにプッシュしていたフェイ・ウォンのベスト盤をインドネシアで買って気に入り、それ以来超はまってた時期。こういうシングル盤までこまめに集めてたな。

ガーランド・ジェフリーズのこの久々のアルバムとか、ニルス・ロフグレンのこの隠れた名ライヴ盤とか、「あ、こんなのが出てる」と店頭で発見することが多かったのもこの店の特徴だった。いまやそういう役割はすっかりネットにとって代わられてしまったけれど、今でも店頭でそういうCDを、写真でなく実物を手に取って見つける楽しみは格別。


<1998年>

48. Brinsley Schwarz 『Hen's Teeth』
49. The Knack 『Proof』
50. Jools Holland & His Rhythm & Blues Orchestra 『Lift The Lid』

Six Of One.jpg
51. Squeeze 『Six Of One』 Box Set
52. Various Artists 『Regatta Mondatta』
53. Brian Wilson 『Imagination』


このブリンズリー・シュウォーツの未発表曲集もそうやってここで発見したものだったはず。スクイーズのボックスセットもそうだったかな。僕がこの店で買ったものの中では最高金額になるこの箱は、僕が持っている全てのボックスセットの中でも一番開け閉めされる頻度が高い箱でもある。

この年にHMV渋谷は現在の場所に移転。


<1999年>

54. Rush 『Different Stages - Live』
55. Nils Lofgren 『New Lives』
56. Squeeze 『Domino』
57. Jeff Buckley 『Everybody Here Wants You』
58. Eddie & The Hot Rods 『The End Of The Beginning』
The Doings.jpg
59. Nick Lowe 『The Doings』 Box Set
60. Lucinda Williams 『Car Wheels On A Gravel Road』
61. Jeffrey Foskett 『The Best Of』
62. Cotton Mather 『Kontiki』
63. Bobby Charles 『Secrets Of The Heart』
64. Push Kings 『Crimes In Acetate』
65. Southern All Stars 『1998スーパーライブin渚園』 DVD


ニック・ロウの箱もここで買ったか。ボックスセットというとほとんどしまっておくだけというのが多い中、この店で買ったものは比較的聴く頻度の高いものが多いね。偶然なんだろうけど。

さっき書いた、出ていることを知らなかったCDを店頭で見つけて購入というパターンが最も多く出ているのがこの年かな。ニルス・ロフグレンのライヴ盤、スクイーズのラストアルバム、コットン・メイザー、ボビー・チャールズ、プッシュ・キングスなどがそう。そしてどれもが、その前のアルバムよりもイマイチというところまで共通している。


<2000年>

66. 『Life Is Beautiful』 DVD
67. Joe Jackson 『Summer In The City - Live In New York』
68. Jeff Buckley 『Live In Chicago』 DVD
69.Phish 『Farmhouse』
70. The Rubinoos 『The Basement Tapes Plus』

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71. Slapp Happy 『Ca Va』
72. The Clash 『Westway To The World』 VHS
73. 『The Sixth Sense』 DVD
74. Sonny Landreth 『Levee Town』
75. New Age Steppers 『Massive Hits Vol.1』
76. John Hiatt 『Crossing Muddy Waters』


前年に僕がこの店で買った最高記録となる12枚、この年が11枚と、この時期が僕がHMV渋谷に一番貢献していたミレニアム前夜。といっても、平均月一というのはご存じのとおり、この頃の僕にとってもそれほど多い枚数ではなかったけど(当時は年間200枚前後)。

写真を載せたスラップ・ハッピーは、当時右足首のアキレス腱を切りながらサウジアラビアからはるばる東京に出張してきて、仕事の合間に彼らの来日公演を観に行った記念に買ったもの。今ではグレン・ティルブルックの東京でのホームグラウンドであるスターパインズカフェに初めて行ったのがあの時。

しばらくLD買ってないと思ったら、前年の末あたりからやたらとDVDを買い始めてるね。この頃にDVDプレイヤーを買ったんだろう。それなのにクラッシュのをVHSで買っているのは、先述のユートピアと同じ理由。


<2001年>

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77. Aunt Sally 『Live 1978-1979』
78. Hugh Cornwell 『Guilty』
79. John Hiatt 『The Tiki Bar Is Open』
80. Dr. John 『Creole Moon』
81. Oysterhead 『The Grand Pecking Order』
82. Starsailor 『Love Is Here』
83. Ben Folds 『Rockin' The Suburbs』
84. Matching Mole 『Smoke Signals』
85. 『High Fidelity』 DVD


記録によると、アーント・サリーのライヴ盤は2500円の新譜をタダで買っているぞ。きっとポイント貯めて買ったんだね。この店は確か結構初期からポイント制度を始めていたはずだったけど、僕の場合はそれをようやく活用できたのがこのとき。いつから貯めだしたのか覚えていないけど、結構遅いよね。なので、後に通販でがんがんポイントを貯め始めるようになるまでは、HMVのポイントって全然貯まらないという印象があったな。まあ、タワーのポイントも似たようなもんだけど。

前年の『Levee Town』、この年のジョン・ハイアットとドクター・ジョンのそれぞれのアルバムと、この時期のサニー・ランドレスは久々に八面六臂の活躍だった。その前年のボビー・チャールズのにも参加してるし。


<2002年>

86. Nils Potter Molvael 『NP3』
87. The Reindeer Section 『The Son Of Evil Reindeer』
88.Cornershop 『Handcream For A Generation』


この3枚は同じ日に同じ金額で買っているな。3枚買うと1枚あたりいくらとか、そういうセールがあったのかな。よく覚えていないけど、こうして僕がこの店では年に1-2回しか買わなくなり始めたのがこの時期だったというのは事実。どうしてだろう。世間的にはCD離れということになるんだろうけど、僕の場合は引き続き年間200枚買い続けてたのにね。


<2003年>

89. Elvis Costello & The Attractions 『Imprial Bedroom』
90. Elvis Costello & The Attractions 『Armed Forces』
91. Klimperei 『Serieux』
92. Klimperei 『Pimpant!』
93. Klimperei 『Triste』
94. Beady Belle 『Cewbeagappic』
95.Jeb Loy Nichols 『Just What Time It Is』
96. Sam Cooke 『At The Copa』
97.Belle & Sebastian 『For Fans Only』 DVD
98.Bjork 『Volumen Plus』 DVD


コステロの再発盤、律儀に引き続き買い集めてるね。これは2枚組に拡大された盤だな。その次のクリンペライの3枚については、ずっと昔に小記事にしたことがあるね。ジェブ・ロイのは確か貯めたポイントを使ってボートラ入りの日本盤に買い替えたんだったな(すぐポイント貯まってるじゃん)。

さっきこの店にあまり行かなくなったことを心配した矢先のこの枚数だけど、実はこれは日数にすると2日間での購入枚数。96〜98の3枚を10月末に買った後、これからなんと2年半もの間、僕はHMV渋谷では何も買わなくなってしまった。


<2006年>

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99.Pet Shop Boys 『Fundamental』

2年半ぶりにここで1枚だけ買ったこれを、僕はこのブログの最初期に、アルバムレビューの第一回目として書いている。懐かしいね。

そして今度は更に3年半、僕とHMV渋谷の沈黙期が続く。それまであれだけの枚数を買っていたお気に入りの店で6年間にたったの1枚。その時期はちょうど僕がNZに移住して、15年ぶりに日本に帰国してきた時期と重なる。

NZでリアル・グル―ヴィーというお気に入りの店ができ、それまでの年間200枚ペースから一気に500枚越え、しかもそのほとんどが捨て値という僕の新しい購買パターンにこのお店が合わなくなってしまったこと、

それから、たまに日本に出張で来ても、ユニオンやレコファンで安い中古盤ばかりを買い漁っていたこと、

そして日本に帰国してからは、HMV店舗とHMV通販でどういうわけか値付けが違うことに気づき(通販のまとめ買いの方が安い)、わざわざ電車賃を使って渋谷の人混みに出かける気がしなくなってしまったことなど、分析してみればいくらでも理由は出てくるけれど。

それにしても、今回こうして枚数でくくってみると、それまで好調に伸びていた数が記念の100枚目の直前でぴたっと止まってしまい、なかなか100番が出ないところが、ずっと前にこのブログのとある記事で100個目のコメントを誰も踏めなかったことを思い出させるね。


<2009年>

100.Dylan Mondegreen 『The World Spins On』
101.Prefab Sprout 『Let's Change The World With Music』
102.Yo La Tengo 『Popular Songs』
103.Mika 『The Boy Who Knew Too Much』
104. Alec Ounsworth 『Mo Beauty』
105.Bruno Merz 『Through Darkness Into Day』


ところが、去年になってようやく、僕はこの店の本来の使い方を思い出したようだ。このリストを見てもわかるように、100102104105など、このブログに取り上げるぐらい気に入ったアルバムをこの店で買っていることが多い。ブルーノ・マーツの記事を読むと、HMV渋谷の試聴機で聴いたことがこれを買うきっかけだったことを書いているね。


<2010年>

106.Grand Salvo 『Soil Creatures』
107. Badly Drawn Boy 『Is There Nothing We Could Do?』
108. Sambassadeur 『European』

Splash.jpg
109.Clive Langer & The Boxes 『Splash』
Satellite Of Love.jpg
110.Color Of Clouds 『Satellite Of Love』

106や108もそう、僕がHMV渋谷で試聴したことが購入のきっかけだった。そうして再び僕がこの稀有な店のありがたみを享受し始めようとしていた矢先、HMV渋谷閉店のニュースが。

そして昨日。閉店一日前のHMV渋谷。昼過ぎの3階は人がごった返していた。いくら閉店セール中だといってもこれは凄いなと思っていたら、2時から非常階段のインストアライヴがあるんだった。そうだ、ちょっと前に渋谷閉店イベントのニュースを読んで、これ観たいなと思っていたんだった。すっかり忘れてたけど、偶然観られることになってラッキー。

とはいえ、ものすごい人混み。まさかこんなに人気あるなんて。JOJO広重の坊主頭はなんとか見えるけど、演奏してるところなんてちっとも見えやしない。ライヴ自体は20分ほどで2曲のみ。どちらも大爆音のフィードバックノイズがギンギンいってるだけの曲で、店内BGMとしてはかなり異様な光景。あれ普通にCD買いに来た人は逃げるよね。

「伝説の」非常階段を観に来た人たちには不本意だったかもしれないけど、予想外に人のよかったJOJO広重を横目で見ながら店内散策を続ける僕。収穫は上に写真を載せた2枚。かつて、それこそ僕がHMV渋谷に通い始めたパブロック趣味全盛の頃、廃盤だったLPを血眼になって探していたクライヴ・ランジャーの唯一のアルバムがCD化されていることに気付いたのがひとつ。そして、試聴機に入っていた「HMV渋谷先行発売」だという、名前も聞いたことのなかったカラー・オブ・クラウズのデビューアルバム。

どちらも、僕にとってのこの店の存在を象徴する買い方。70%オフのワゴンもあったけれど、HMV渋谷は僕にとっては安物を買いに来る場所じゃなかったからね。

こうして、人の煩悩より少しだけ多い数のCDやらLDやらDVDやらを20年にわたって買い続けたHMV渋谷がとうとう今日閉店する。昨日レジを打ってくれた女の子、研修中の名札を付けていたけど、明日から仕事大丈夫かな。いつかまたどこかの店のレジで会えるといいね。

ついでに付け加えるならば、昨日せっかく定価で買った上の2枚のうち1枚が、その後に行ったすぐ近くの某店ですでに中古で安く出ていたのを見つけたときの軽いショックも、僕にとってのこの店を象徴していたな(そういうことよくあるんだよね、渋谷とか新宿って)。

久しぶりに出かけた渋谷で時間が余ったので、レコファンにも立ち寄ってみる。なんだかここ、来るたびに店内がゴミゴミしてくるね。掘り出し物がありそうでいい雰囲気ではあるものの、見方によっては閉店間近の店に見えなくもない。5000円買うたびに1000円オフなんていうかなり強烈なセール中で(10080円買って2000円引いてもらった)、この店もいよいよヤバいんじゃないかと思ってしまう。おい、頼むよ。このうえレコファンBEAM店までなくなったら、僕はもう渋谷に来る理由なんてゼロになってしまうんだからね。


HMV Shibuya.jpg

こちらこそ、長い間ありがとう。
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2010年07月10日

虫と土俵とその他諸々

近ごろは昔と違っていろんな方がこのブログを読んでくださってるから、きちんと紹介しないとわからないかな。僕にはひそそかさんという友達がいて、その人は何かにつけて人にものをあげる習性があるんだけど、ちょっと前に彼女がブログでまた何かくれるっていうんでとりあえずもらっておいたら、なんだかあれよあれよという間にそれがおかしな企画になってしまったので、もう一週間も経ってしまったけど今日はそのことを書くよ。

両国の江戸東京博物館というところでやってる「大昆虫博」。両国って初めて行ったよ。最近は野球賭博とかで有名なところらしいけど、博物館は駅のすぐ近くなので、他の場所は観光してる時間がなかったのが残念。

同じくひそそかさんちのコメント欄でタダ券もらったイッチー(仮名。日本人)と新田氏(仮名っぽい)と合流。入場したら皆バラバラに散り、黙々と虫を見てはたまにすれ違って感想を言い合うという淡々とした会合。すれ違うたびに「あっちに置いてある○○は見ましたか?いいですよ」とお勧めコメントをくれるイッチー。

ひよりさんに頼まれたので気持ちを聞いてこようと思っていたカイガラムシも、久しぶりに実物を見ようと思っていたウェタも残念ながらいなかったけど、なかなか普段お目にかかれないのが沢山いてよかった。同じ種類のが沢山並べて展示してあって、綺麗な蝶々のコーナーとかはほんとに綺麗。モルフォ蝶って青色のキラキラしたやつ、死んだらお腹が潰れてそこから出た液が羽を黒くしてしまうから、展示されてるのは全部胴体がないんだって。写真はこれ。見たくない人は目つぶってスクロール。

Morpho.jpg

パプアニューギニアのナナフシのコーナーとかはさすがに引くね。20センチとかあるし。なんか無駄にギザギザしてるし。でっかい羽でブンブン飛び回ってそうだし。まああれも結構肉太だから、手足外して皮むいてオイスターソースとかで炒めたら意外と美味しいかも。パプアニューギニアの人たちはきっとオイスターソースなしで食べてるね。写真はなし。

この手の企画展にくると大抵本編より長く時間をつぶしてしまうお土産コーナー。チケットをタダでくださった優しいひそそかさんへの土産にいなごの佃煮を買ったのは新田氏個人の判断で、僕は一切加担していません。写真はひそそかさんとこ

夕食の集合時刻までちょっと時間があったので、常設展を観に行く。企画展の昆虫博会場よりも圧倒的に広い会場で、お互いの携帯の番号も知らないのにまたもバラバラに行動する我々。僕は特別企画の土偶のところへ。

Dogu.jpg

すぐ隣で多分ボランティアの学生説明員の人が観光客に説明していたのを盗み聞き。全体的に平面的な造りのこの土偶、ふくらはぎのところがふくらんでるんで男なんだって。土偶っていうのは大体女性をモチーフにしてることが多いので、これは珍しいとのこと。なんでまたよりによって出っ張らせるのがふくらはぎなんだろうね。縄文時代はふくらはぎの大きな男がもてたりしたのかな。

キトラ古墳の壁画のレプリカとかもあって、すっかりその小さな一部屋で時間を過ごしてしまう。気配りのイッチーが僕のことを見つけて「新田さんはあのへんにいましたよ。合流しましょう」と言って連れてってくれるのに、既に新田氏はそこにはおらず。二人で探しているうちにまた僕が別のものに興味を引かれて勝手にバラバラに。可哀想なイッチーはゆっくり展示を観ていられたのか今になって気になる。

夕方にはひそそかさんと、ひそそかさんの母親の娘であるカブ子さんと合流し、近くのお相撲居酒屋へ。駅近なのにすごく広い店。さらに広々とした中央のスペースをふんだんに使って設置してあるのは土俵。両国の人はご飯食べながら相撲取るのか。僕らが食べていた間にもお父さんと小さな娘さんがたわむれに相撲を取っていたし。

飲み会の内容はひそそかさんとこに大体書いてあるので省略。いつもながらこの人たちと会って飲むのは楽しいね。料理も意外なほど美味しかったし、特別粘らなくてもいつまでも居させてくれたし、いい店だった。相撲取ってくればよかった。



これだけで終わって久々の「非音楽的」カテゴリーに入れてもよかったんだけど、せっかくなので、前々から暖めててそのうちネタが尽きたらやろうと思ってた虫ジャケ特集を記念に。

例によって勝手に自分で決めたルール。自分の持ってるLPやCDから選ぶこと。昆虫の写真に限定するので、イラストはNG(シド・バレットのセカンドとか、アンドリュー・バードの『Noble Beast』とか)。裏ジャケや内ジャケに載ってるのもなし(ジェフ・ハンソンの『Madam Owl』とかポール&リンダの『Ram』とか)。

では早速。まずは昆虫博にも沢山の種類が置いてあったカブトムシ。

Southern All Stars.jpg
サザンオールスターズ 『Southern All Stars』

きっと日本ではこのジャケが一番有名だろうね。もう20年も前のアルバムなのかとびっくり。さっき久しぶりに聴いてすごく懐かしい気持ちになったよ。「YOU」とか「逢いたくなった時に君はここにいない」とか、いいよね。しみじみ。


カブトムシといえば、昆虫博の虫シアターで戦っていたこれ。

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マッシヴ・アタック 『Mezzanine』

世界的に一番有名なのはこれかも。このクワガタのアップが裏ジャケまで続いているところの、メカニカルな感じがいいね。中身の音をシンプルにうまく表現した秀逸なジャケ。


次はトンボ。

Wave Another Day Goodbye.jpg
ロンダーリン 『Wave Another Day Goodbye』

死んでるけど。これは08年2月の北欧特集の記事とか、同じく北欧特集のyascdのときに載せたことがあるね。この人たちどうしてるのかなとマイスペ見てみたら、07年からずっとアップデートがないね。今でもログインはしてるみたいだから生存はしてるんだろうけど。


アリ。

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イーター 『The Compleat Eater』

これも随分久しぶりに聴いたなあ。女の子にもてたくて、楽器もできないのにバンドやってるとウソついて、そのうち隠し通せなくてようやく曲を作り始めたとか書いてある自伝的なライナーがいい。典型的70年代パンク。


最後はカマキリ。

Love Is The New Hate.bmp
シハド 『Love Is The New Hate』

ニュージーランドのバンド。メタリカ+パールジャム÷3、みたいな感じ。付属のライヴDVDをさっき(多分これ買ってから初めて)観て、会場のアオテアスクエア(オークランド)の風景がメチャクチャ懐かしかった。

とりあえず持ってるのを思い出せた5枚。また何かあったらちょろちょろ追記するね。



<7月19日追記>

ハチ。

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マシュー・スウィート 『Living Things』

LA MOSCAさんのところを読んでいて思い出した。そうだ、これがあったね。表ジャケには何故か少しピンボケ気味のハチが一匹。裏ジャケには蜂の巣に群がる10匹。どうせなら裏を載せたかったけど。
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2010年07月01日

ジミオン四周年記念対談

やす:どうやら今年もこの日が来てしもたみたいやな。

yas:思い起こせば3年前、このブログの一周年記念対談記事で「このブログ自体が2010年までもてばね」なんて、僕言ってたよね。

やす:そういえばそうやったな。もう2010年やで。すごい未来のことやと思っとったのにな。ほんまにこんな長いことやってるとはな。

yas:うんうん。

やす:迂闊やったで。

yas:なんでだよ。

やす:いや、言うてみただけ。そういえば、確か二周年記念のときは台北に出張中やったよな。

yas:そうだったね。あの頃からアジア各地に出張に出ることが多くなって。

KLCC.JPG


やす:で、今回はクアラルンプールでこれ書いてると。

yas:仕事中なのにね。

やす:ほんまやで。言いつけたろか。

yas:誰にだよ。

やす:やっぱりマレーシアやし、マハティール首相とかかな。

yas:マハティールさんの知ったことじゃないよ! だいたい、もうとっくの昔に首相じゃないし。

やす:ええ! ほんまか!? いつのまに政権交代したんや?

yas:どうやら君の脳はまだ冷凍保存されたままみたいだね。というか、マハティール退陣はこのブログが始まるよりも前だよ。適当にスルーさせてもらって、本題にいくよ。

やす:そもそもこのゆるーい対談記事に本題なんてもんがあること自体びっくりやけどな。さては、あれやろ。お前の得意な、例の数えるやつ。

yas:お察しのとおりだよ。年の区切りだからね。やっぱりこういうものは継続的にやらないと。

やす:ほんまにマメなやっちゃな。気ぃつけなハトに食われてまうで。

yas:はいはい。じゃあまずは記事総数からね。去年の7月からの12ヶ月間で、49記事か。去年よりはずいぶん減って、二年前よりは一つ多いけど、わずかに50の大台に乗らず。毎月の平均だと、だいたい4記事ずつだね。

やす:ここんとこずっと、週末のたびにアップしてるしな。6月とか見てみ、決まったように毎週日曜やで。お前は週刊少年サンデーかっちゅーねん。

yas:なんだよ、それは。少年サンデーは水曜発売だろう。

やす:それが俺、昔から不思議でしゃーなかってん。なんであれ週刊少年ウエンズデーとちゃうんやろうな?知ってる?

yas:知らないよ、そんなこと。小学館の人に聞けばいいじゃないか。話が脱線しまくってるから、とっとと先に進むよ。はい、これが内訳。

  アルバム: 一年目40 ⇒ 二年目25 ⇒ 三年目35 ⇒ 四年目19
  コンサート: 10 ⇒ 7 ⇒ 12 ⇒ 14
  ビデオ: 2 ⇒ 0 ⇒ 4 ⇒ 1
  yascd: 10 ⇒ 0 ⇒ 2 ⇒ 3
  雑記: 24 ⇒ 11 ⇒ 12 ⇒ 11
  非音楽的: 6 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 0
  創作: 0 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 0
  日記: 0 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 1

やす:ほう、アルバムがえらい減ったんやな。

yas:そう。今でもそれなりの数の新譜CDやLPを買ってはいるんだけどね。なかなか集中して聴き込む時間が取れなくて。

やす:で、そのわりに仕事さぼってコンサートばっかり行っとる、と。

yas:違うってば。去年の年末から今年初頭にかけて、相当な来日ラッシュだったからだよ。

やす:来日だけとちゃうやろ。わざわざシンガポールまでタマス観に行ったりしてたしな。

yas:ああ、そうだね。あれはあそこまで行った甲斐があった、いいライヴだったよね。

In Singapore.JPG


やす:他はあんまり増減ないけど、非音楽的が「6 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 0」か。ということは、さてはこのブログも徐々に音楽的になってきたっちゅうことやな。

yas:最初から音楽ブログだよ!

やす:で、日記が「0 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 1」と。あのな、知ってるか?日記って、年に一回ずつ書くもんとちゃうんやで。お前は毎年お正月に新しい真っ白な日記帳を買って気持ちも新たに日記を付け始めたはいいがすぐに飽きてしまう人か!

yas:長いよ、例えが!

やす:まあ落ち着け。次はあれやな、誰のこと一番ぎょうさん書いてるか。去年はグレン・ティルブルックが何回も来日して、何回も飽きんとおんなじようなことばっかり書いとったよな。

yas:別に同じこと書いてたつもりはないけどね。今年は調べてみたらこうだった。

  一位:マシュー・スウィート&スザンナ・ホフス(大特集4、小特集1)
  二位:グレン・ティルブルック/スクイーズ(大特集2、小特集2)
  三位:ダグ・ファイガー/ナック(大特集2、小特集0)
  三位:ペット・ショップ・ボーイズ(大特集2、小特集0)
  五位:モント・マルディエ(大特集1、小特集2)

やす:なんかお前やけにスザンナスザンナ言うてる思たら、一位かいな。去年ダントツ一位のグレンとスクイーズを押さえてっちゅーのはすごいな。

yas:大特集の4回ってのはあれだね。『Under The Covers』の第二集とそのオマケ盤を1回ずつ。ライヴに行ったのと、その後中古でスザンナのCDを買い漁った記事。その4つの記事を続けて読んだら、自分の興味がマシューからスザンナに移行していく様がありありとわかるよね。

やす:何を偉そうに分析しとんねん。自分のことやて。

yas:ダグ・ファイガーは悲しいお知らせだったよね。

やす:そやな。お蔭でというか何というか、久しぶりのyascdも作れたけどな。悲しいお知らせ言うたら、ロニー・ジェイムズ・ディオも亡くなりはったよな。

yas:そうなんだよ。当日に友達がニュースを転送してきてくれて、よっぽどその晩に記事にしようかと思ったんだけど、あいにくその時期はやたらと忙しくて、タイミングを逸してしまったんだよね。

やす:そんで、追悼記念にロニー時代のブラック・サバスのLP買うたんやろ。せっかくやから、写真だけでも載せといたったらええやん。

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yas:そうだね。何十年かぶりに懐かしく聴いたけど、なかなかこの手のをこのブログに書くこともないからね。

やす:LPで思い出した。こないだ不要ダンボールで作ったLPケース、ひそそかさんが写真見せろ言うてはったよな。

yas:あ、そうだったね。あのあと写真撮ったんだった。

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やす:とりあえず2個作ったけど、これ色塗ったりシール貼ったりしたら楽しそうやな。なんかこれ作るの目的にLP買うてしまいそうやで。

yas:本末転倒も甚だしいね。ちょっとまた最近CDやらLPやら買いすぎてるから、さすがにちょっとセーブしなけりゃね。

やす:そうやな、そしたら次のPK戦では競り負けることもなくなるかもしれんしな。

yas:一体何の脈絡があってそんな話に?

やす:いや、一応昨日夜更かししてサッカー観たで、っちゅう記念にな。ほんまに惜しかったよな、昨日のパラグアイ戦は。

yas:確かにね。でも君のおかげで話題がどんどん非音楽的になってきたから、音楽ブログ主の僕としてはこの辺で切り上げることにするよ。

やす:おう、また来年な。

yas:ああ、このブログが2011年までもてばね。
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2010年05月30日

Daytrotter

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2006年の3月開始だから、知ってる人はもうとっくに知ってるんだろうけど、僕はつい最近知ったこのサイト。デイトロッター

いろんなアーティストのスタジオライヴ録音をストリーミングしてて、気に入ったのはダウンロードもできる。メアド登録しないといけないけど、せいぜい週一でメルマガが送られてくる程度で、ヘンなサイトからわけのわからないメールが来るようになったわけでもないから、特に害はないし。

アーカイヴを見ると、最初は週一だったようだけど、最近は毎日新しい音源がアップされている。それが06年からずっと続いてるから、既に1000近くの音源が揃っている。同じアーティスト/グループが複数回登場していることもあるから、必ずしも音源数=アーティスト数ではないけど、それにしてもすごい量。

長いセッションで30分弱、短いのは10分ちょっと。平均すると一セッションあたり多分20分ぐらい、4−5曲というアーティストが多い。しばらく前にこのサイトを見つけて以来、気になるのをどんどんダウンロードして、もう50セッションぐらいは僕のウォークマンに入っている。

多分無名のアーティストが自分たちの演奏を広く聴いてもらうために参加するのがメインなんだろうけど、中にはカーリー・サイモンとかクリス・クリストファソンなんかの有名どころの名前もちらほらと見かける。

かつてこのブログで取り上げた名前も沢山。シアウォーターは06年の12月だから、結構このサイトが始まった最初の頃のセッション。ちょうど上にリンクした僕のブログの記事で取り上げた『Palo Santo』の最初のヴァージョンが出た後だ。

オカヴィル・リヴァーは07年11月のセッション。このブログには書いていないその年のアルバム『The Stage Names』と、その年の末に彼らのサイトで無料ダウンロードしていた『Golden Opportunities Mixtape』からの曲を演っている。

08年4月当時、ファーストアルバムが既に話題になっていたフリート・フォクシズのセッションは、もちろんそのアルバムとEP『Sun Giant』からの曲。

翌月のグランド・アーカイヴズは、僕がブログに記事を書くちょうど一ヶ月前。このセッションはアルバムよりもちょっとルースな感じかな。これだけ沢山あれば、もちろんいいのも悪いのもあるからね。

08年9月にライヴDVDのことを書いたボブ・モウルドのセッションはその翌年の3月。当時出たばかりの新譜『Life And Times』からの4曲。

ホールド・ステディは僕がブログに取り上げたアルバムの次の『Stay Positive』からの曲が中心。このセッションはサウス・バイ・サウスウエストのものらしい。これはかなりいいね。

09年7月のギャリー・ルーリスは、マーク・オルソンとの元ジェイホークス組でのセッション。このブログに書きたかったけどチャンスを逃した二人のアルバム『Ready For The Flood』から4曲。

つい最近ニューアルバムが出たばかりのジョシュ・リターのセッションは、つい先月アップされたばかり。これは早く買わなければ。

他にも、ブログには書いてないけど気に入っているものも沢山あるし、なにより、巷で話題になっていて買おうかどうか気になっているアーティストをこういう形で聴けるというのが嬉しいね。ここで聴いてみて買おうと決めたものもあれば、やっぱりやめとこうと思うものもあったよ。

まだブログには書いてないけど、友達に聞いて最近買って気に入っているハーパー・サイモンのセッションもよかった。お父さんのポールも参加したデビュー・アルバムは父親そっくりの声でちょっとカントリー風の曲も聴かせていたけど、そこからの3曲を含むこのセッションでは、他にもスペシャルズの「Rudy」とテレヴィジョンの「Evil」のカバーなんて演っていて、実はそういう趣味の人なんだとちょっと嬉しくなるよ。

Harper Simon.jpg 『Harper Simon』
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2010年05月09日

ちかごろのマイブーム

ほかにもじっくり書いてみたい内容の新譜CDやLPもあるんだけど、今日のところはちょっと気軽に、最近とつぜん気になって買い集めてはぐるぐるとリピートして聴いてしまっているものについて書こう。マイブームなんて言葉自体、もうすでにブームじゃないのかもしれないけど。

まずは、4月25日の記事の最後で予言(?)したとおり、あれからしばらくPSBばかり聴いている。

Christmas.jpg Pet Shop Boys 『Christmas』

去年のクリスマス前に買って、そのころ何度も繰り返して聴いていた5曲入りCD。ブログに書くつもりで脳内で記事を練っていたんだけど、たしかあの当時は立て続けにライヴに行ってたんで、そのレポートばかり書いてたから、実現しなかったんだよな。

さっきリンクしたPSBの記事にもちょこっとタイトルを出した表題曲「It Doesn't Often Snow At Christmas」は、いかにもいつものPSB節なのに、クリスマスっぽいメロディーとキンコン鳴る鐘の音がいい雰囲気の曲。やっぱりいいなあ、これ。もうすっかり初夏の気候になってきたというのに、我が家ではこのクリスマスソングがリピート中。

クリスマスアルバムを集めるのが趣味なPSBファンのLさん、これ買いですよ。5曲しか入ってないけど、その分お値段もお手軽だし。リンクしたアマゾンだと、1曲あたり180円也です(笑)


Did You See Me Coming.jpg Pet Shop Boys 『Did You See Me Coming?』

連休中にでかけた新宿某店で、ポイントに到達するための金額合わせにあと一枚何を買おうかとうろうろしていた僕の前にわざわざ目立つように置いてあったこのショッキングピンクのジャケ。

PSBのシングルB面曲は、どうせいつも後でまとめてCD化されるから、こまめにシングル盤を買わないようにしているんだけど、こういう偶然に弱い僕はその「あと一枚」をこれにしてしまった。

リンク先のアマゾンによると、これはパート1、2に分かれた2枚のシングルのはずなんだけど、どういうわけか僕の買ったこれはその2枚のカップリング曲が3曲とも収録されている。まあ、値段もその2枚を足したよりちょっと安い程度だったんで、損なのか得なのかよくわからないけど。


最近とつぜん気になりだしたといえば、4月3日の記事を読まれた方なら簡単に察しのつくこの人。

When You're A Boy.jpg Susanna Hoffs 『When You're A Boy』

スザンナ・ホフス、91年の最初のソロアルバム。このジャケにはうっすら見覚えがあったけど、91年の僕の守備範囲からは完全に外れていたので(というか、先月までまったく興味なかったんだけど)、「ああ、そういえばこのジャケがこの人のだった」という感じ。

近所のブックオフで購入。もともと2300円の日本盤に1350円のタグが貼られていたようだが、お得意の「売れないものはどんどん値下げ」の法則に則って、その上から950円、500円、250円のタグが次々に貼られてあった。おまけに僕が買ったのは、「500円以下のCD半額セール」の日。スザンナ、ごめん。

先月までの僕ならほぼ興味がなかったはずの内容。当時のCDらしく、やけに薄っぺらくシャリシャリした音作りが逆になつかしい。でもあの日以来の僕にとっては全て許容範囲内。やっぱりいいよね、この声(笑)。あ、最後の曲でベース弾いてるのはジョン・エントウィッスルだ、とか無理やり(?)聴きどころを探したりして。

ジャケ写見て気づいたけど、ちょっと斜視気味なんだね、この人。なんかそういうのもかわいい(もう完全肯定モードですので)。ブックレットのいちばん後ろに載ってる、おそらく小学生ぐらいの頃のスザンナがギターを弾いてる写真もかわいい。


Super Hits.jpg Bangles 『Super Hits』

一緒に500円のを半額で買ったのがこれ。バングルスのベスト盤なら、もっと沢山曲の入った、ジャケットのデザインのいいのが何種類も出ているのは知ってたんだけど、まあ250円ならいいかと。とりあえず1曲目がこないだのライヴでも演った「September Gurls」だし。

こないだの記事に「バングルスなんて僕は「Manic Monday」ぐらいしか知らなかったけど」なんて書いてしまったけど、こうして聴いてみると他にも知ってる曲たくさんあったよ。おお、「If She Knew What She Wants」、ジュールズ・シアーだ。

「Manic Monday」のプリンスといい、このバンドにはいろんな人が曲提供してたんだね。さっきのソロアルバムの最後の曲はデイヴィッド・ボウイ/ブライアン・イーノの「Boys Keep Swinging」だし。というかそれは単なるカバーか。


Doll Revolution.jpg The Bangles 『Doll Revolution』

再結成バングルスの03年盤の、限定DVD付きなんてのも見つけたのでゲット。それにしてもほんとにこの人たちの中古盤、叩き売られてるよね。かわいそうに。内容悪くないと思うんだけどな。いや、贔屓目抜きで。

これの1曲目はコステロ作か。いかにも彼らしい節回しの格好いい曲。アルバム・クレジットを見ると、こちらにも知ってる名前がちらほら。ラップスティールのグレッグ・リーズは後にマシュー・スウィートと知り合う伏線かな。コーラスにはデイヴ・グロール(フー・ファイターズ)なんて人も。

15曲も入ってるけど、スザンナがリードボーカルをとってるのは半分ぐらいしかないんだね。そういう曲はコーラスを聴くようにして、と。コーラスにまわってもやっぱりいい声(笑)。いや、冗談は別にして、このバンドって、ドラマーも含めて全員がそれぞれ曲を書いて歌うんだね。すごいや。

DVDの内容についてはどこにも何も書いてなかったんだけど、観てみると、「A Day In The Life With The Bangles」という、再結成に至るストーリーみたいなのを綴ったミニ・ドキュメンタリーと、PV1曲と、デビュー当時のシングルB面曲2曲のオーディオトラックと、フォト・ギャラリーという、そこそこ盛りだくさんな内容。

動いてるスザンナを観られるのがやっぱりいいね。しかしこの人、マシューの隣にいたから小さく見えたのかと思ってたけど、こうして女子4人で並んでもひときわ小さいね。4人でソファに座ってインタビューを受けているシーンがあるんだけど、一番遠くに座ると、なんか自分の遠近感がおかしくなったのかと思うほど遠くに小さく見える。

演奏シーンで弾いてるギター、こないだのライヴで使ってたのと同じだ。やけに木目が目立つ濃い色のテイラー。そういうのを知ってたら、あのときあの椅子にスザンナが座るというのがわかったし、バングルス時代のギター!とか思って感慨深かったんだろうけどな。とか言って、あの瞬間はまだファンでも何でもなかったんだけど。

フォト・ギャラリー、再結成前というか、デビュー当時のうら若きメンバーの写真が沢山出てくるんだけど、うーん、いかにも80年代というメイクがもの凄い違和感。ちょうどさっきの『Super Hits』のジャケもそういう感じだけど、今見ると全然かわいいと思えないよ。50過ぎてからの方がよっぽどいい。

バングルスとスザンナのソロ各種、どれもこれもあちこちの中古屋で簡単に見つかるし、かわいそうになるほど安値だから(かわいそうなら新譜を買ってやれよ)このままいくとすぐ全種類制覇してしまいそうな気がする。あとDVDも。
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2010年03月28日

雨の休日に

今日は友達に教えてもらったCD屋さんの話。

雨と休日という不思議な名前をもったそのお店、「穏やかな音楽ばかりを集めたセレクトCDショップ」というコンセプトのもと、“爽やかな朝に”とか“読書に音楽は要りますか”とか“大人も聴けるこども音楽”とか、そういうテーマでいろんな種類のCDを売っている。

キャロル・キングとかブライアン・イーノとかキース・ジャレットとかの誰でも名前を知っているようなのから、うちのブログに来てくださっている人なら大抵わかるだろうというイノセンス・ミッションとかキングス・オヴ・コンヴィニエンスとかもあれば、僕でもほとんど名前も聞いたことのないような人たちのまで。クラシックも沢山あるね。“みんなクラシックを聴きたがっている”というそのまんまのテーマもある。

いろんなアルバムから少しずつ、45秒ずつ試聴できるようになっているのがありがたい。きれいなジャケと解説をたよりにいろいろ試し聴きしてみるのが楽しいよ。中には僕にはちょっと甘すぎて受け付けないものもあるけど、気に入ったのは何度も聴いてしまう。

実店舗が西荻窪にあるそうで、なんでも雨の日に来店して何か買っていくと、次回5%割引してくれるんだそうだ。偶然だけど、実店舗のCDラックの写真、僕がちょっと前に書いたフリカ(flica)のCDが2枚写っているね。なんだか、友達の家に初めて遊びに行って自分と同じコレクションを見つけたみたいで、ちょっとうれしい。西荻窪か。うちからだとそんなに遠いわけじゃないから、今度行ってみようかな。わざわざ雨の日に足を運ぶのは億劫だけど。


3月が眠る.jpg 『3月が眠る』 Paniyolo

そこで買った一枚。パニヨロって読むのかな。高坂宗輝というギタリストのアクースティック・ソロ・アルバム。ギター以外の音もちょっとだけ入ってるけど。曲によっては、ちょっとペンギン・カフェ・オーケストラっぽくもある。

昨日暖かかったのに今日はまたうんと寒いなんていうのが交互に来たり、もう半分ぐらい桜が咲いているのに風が冷たくてコートの前を閉じないと歩けないとか、そういう春なんだか冬なんだかよくわからない今日この頃の気候をうまく表した音。あくまでもBGM以上のものではないんだけど、朝の通勤電車でウォークマンに入れたこれをつい聴いてしまったら、もののみごとに会社に行く気分が失せてしまったぐらいの威力はある(笑)

このアルバム、このお店での先行限定販売ということで、きれいなポストカードが2枚付いてきたよ(今はもうポストカードは終了したらしい)。4月からはSchole Recordsのショップでも販売されるらしいけど、どちらにしてもあまり簡単に入手できるというわけではない。さっきの雨と休日のサイトで6曲とも全部試聴できるから、気になる人はどうぞ。


春待ち.jpg 『rain and holidays vol.1 春待ち』

こちらももう在庫は切れてしまったようだけど、僕が買ったときにはまだこの一周年記念サンプラーCD-Rがおまけで付いてきた。『春待ち』というタイトルがしっくりくる、さっきの『3月が眠る』と同じ色合いを持ったアルバム。聴いてるとなんだかまどろんでくる。決して悪い意味じゃなくてね。こういうのもらってしまうと、気に入ったのをどんどん買いたくなってしまうんだよね。まあ、それが目的でこういうサンプラーを配っているんだろうけど。

こういう音楽の性質上、何枚ものCDをどんどん買い込んでいくというような感じじゃないけれど、なんだかついサイトを見てしまい、わりと頻繁にアップされる新譜をこまめにチェックしてしまうよ。こういう良質なお店は応援してあげたくなるね。やっぱり次の休日に雨が降ったら、出かけてみようかな。
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2010年02月16日

追悼 ダグ・ファイガー

First Things First.jpg

半年ほど前に、しばらくアルバム出てないなと思って調べてみたら、闘病中だということを知った。

もう治る見込みのない病気だったということも。

ずっとフィーガーだと思っていた苗字は、実はファイガーと発音するんだと知ったのもその頃。


ナックの思い出。意識して音楽を聴き始めたころに、「ビートルズの再来!」みたいな紹介をされているのを雑誌で見て、自分の中である種スタンダードみたいな位置づけに勝手に収まっていた。

「My Sharona」という大きな花火がすっかり夜空から消えてしまっても、彼らは僕の中のその場所からいなくなることはなかった。

まるで、もうすっかりプレイヤーに乗せて聴くことはなくなったのに、永遠にそこにあるビートルズのレコードのように。


世間の大半には、もうすっかり忘れられてしまったまま逝ってしまったのが寂しい。

彼のことを知らない人へ。この人はね、とびきりかっこいいバンドのリーダーだったんだよ。

僕はこれから先、何回彼のことを思い出して、何回「ファイガー」と口に出して言うのかな。
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2010年01月09日

2009年個人的ベストアルバム

なんか久しぶりだな。冬眠で寝過ごした気分。もう正月気分もすっかり抜けたけど、一応一年の最初の記事なんで、恒例の去年の総集編記事をやろう。実は、この記事に書いたインドネシアでのCD屋巡りで自分の買い物心に火がついてしまったのか、12月中はもの凄い勢いで買ってしまっていて、数えてみたら先月だけで全部で85枚。1月に入ってからもその勢いが止まらず、最初の4日で13枚、あと正月に友人に「これいいから聴いてみて」と貰った1枚も含めると、この約1ヶ月でちょうど99枚。自分でも笑えるほどの枚数だ。

その85枚も含めた、去年一年間の購入枚数がこれ。

フォーマット      枚数    対前年
CD              275枚     −7枚
CDシングル        17枚     +3枚
CD+DVD          12枚    −7枚
DVD/BD           2枚     −4枚
ダウンロード          1枚    増減なし
LP               9枚     −1枚
シングル           11枚    +8枚
ボックスセット         3箱     +2箱


というわけで、全部で330枚。去年の記事のコメント欄で立てた目標その1:去年以上買わないをかろうじてクリア(一昨年は336枚)。しかもこの330枚のうち85枚が最後の1ヶ月の駆け込みだから、それまでの11ヶ月間では、わずか245枚(一応ツッコミどころ)。なんか、それまでがんばってダイエットしてたのに、ついドカ食いして急に太ってしまった、みたいな感じ。

そして、目標その2:総額50万円を下回るも楽々達成。一枚あたりの平均単価1244円は、06年の1234円についで自分史上2番目の安さ。シングル盤が多少増えてるからというのもあるとはいえ、例の自分史上最高金額だったグレン・ティルブルックの『Aussie P』とかを入れてもその平均なんで、普段地道に安いブツばかりを選んで買ってるのが功を奏したと言えるだろう。

年末にそれだけまとめて買った理由の一つが、09年の個人的ベストアルバムを選ぶために、買い残していたものや、普段よく行く音楽ブログで昨年のベストに選ばれていたものなんかをまとめて買ったこと。そういうのを含めたベスト10選考会が延々終わらなかったのが、この今日の記事がこんなに遅れてしまったことの言い訳。言い訳ついでに書いておくと、結局今日になっても激戦の選考会は終わらず、どうしても最後の1枚を落すことができなくて、やむなく去年のベストアルバムは11枚という結果になってしまった。


<第十位(同点)>
Iron And Wine 『Around The Well』
Around The Well.jpg

07年の個人的ランキングでは一位だったアイアン&ワインのシングルB面曲や未発表曲集。CDは2枚組で、僕の買ったLPだと3枚組になる大作だ。実はこのアルバムと、ほぼ同時期に出たライヴ盤と、当時彼のサイトでフリーダウンロードしていた『The Shepherd's Dog』のアコースティックヴァージョンを全部まとめた記事を脳内で構成していたんだけど、ちょうどその頃忙しくしていて長文記事を書く暇がなく、結局その記事はお蔵入りしてしまった。

02年の『The Creek Drank The Cradle』から07年の『The Shepherd's Dog』に至るまで。『The Creek〜』の簡素なジャケに描かれた一本の樹のようなシンプルなアコースティックサウンドが、ブライアン・デックが生み出したまるで樹海のような入り組んだ音に成長するまでの変遷が聴いて取れる。サム・ビームとブライアンが6年をかけて丁寧に編み続けてきた緻密なタペストリーを、裏側から透かして見ているようなアルバム。単に未発表曲集と呼んでしまうにはもったいないほどの構成だ。

それだけではない。LPだと最終面全部を占める「The Trapeze Swinger」という超弩級の名曲が最後に控えていることが、このアルバムの価値を更に高めている。とはいえ、実は僕がこの曲を最初に聴いたのは、先述のライヴ盤『Norfolk 6/20/05』だったんだけど、ブライアンの手になる緻密なスタジオ録音よりも、サムの弾き語りだけのそのライヴ録音の方が心にずしんとくるという、いかに優れたプロデュースワークも曲自体の良さにはかなわないということを、それが見事に証明していた。そんなライヴ盤による好アシストをも含めての入選。

最初に見たときは単なる幾何学模様だと思っていたけど、LPを手にしてみて、実はアメリカの農場の航空写真だと気づいた秀逸なジャケも好印象。とか、お蔵入り記事に書きたかったことがどんどん出てくるけど、このままだと今日の記事が終わらないので、次に行こう。


<第十位(同点)>
Landon Pigg 『The Boy Who Never』
The Boy Who Never.jpg

こういうのを教えてくれるから、xiao61さんのブログからは目を離せないんだよね。彼女の昨年度ベストには選ばれなかったようだけど、このアルバムが取り上げられた最初の記事を読んで興味を持ってすぐ入手し、大いに気に入っているアルバム。買ってからすぐに(ブログ的には)冬眠状態に入ってしまったから記事にはしてないけど、これはxiaoさんが「自信を持っておすすめできます。もっともっと、多くの人に聴いてほしい」と書きたくなる気持ちがよくわかるよ。イケメンだしね(笑)


<第九位>
Bruce Springsteen 『Working On A Dream』
Working On A Dream.jpg

去年の初頭に出たのに、これも記事にはしなかったアルバム。DVDとの2枚組。実を言うと、最初に何度か聴いてみて、あまりピンと来なかったんだ。日本盤の広告曰く「ボス史上最もPOPな作品」ということだったけど、それほどポップだとも思えなかったし、なにより冒頭の「Outlaw Pete」がちょっとしたハードルだった。8分にも及ぶ大作なんだけど、初期の「New York City Serenade」や「Jungleland」みたいなのを期待してしまうとどうしても見劣りしてしまう曲展開とストーリー。そんなに酷い曲というわけではないんだけど、その曲の凡庸な印象がずっとまとわりついて、このアルバム自体を何度も聴き返すことがなかった。

しばらく前に買ったのに、全然読む時間がなかった五十嵐正さんの「スプリングスティーンの歌うアメリカ」という本を最近読み始めて、ちょっとあのアルバムをもう一回ちゃんと聴き直してみようかなと思ったのがきっかけ。一曲一曲をちゃんと歌詞を見ながら聴き込んで、このアルバムが生前最後の演奏になったダニー・フェデリーシに捧げられたブルースの追悼文を読みながらアルバム本編最終曲「The Last Carnival」を聴いて、とどめにDVDに収録された彼の姿を観たら、もう鼻の辺りがじーんとなって視界がぼやけてきてしまった。

そういう、僕にとっては、見落としていたのを五十嵐さんに拾い上げてもらったようなアルバム。贔屓耳で聴くと、おそらく「最もPOP」と言われる原因となったであろう「Surprise, Surprise」とか、チャーミングな曲もあるし。これみよがしなフレーズはないものの、僕の大好きなニルズ・ロフグレンのギターがあちらこちらで見え隠れしてるし。ブレンダン・オブライエンのプロデュースにしては、最近のぼわーっとした厚手のシンセの音も控えめだし。ああ、また止まらない。次行こう。


<第八位>
Matthew Sweet And Susanna Hoffs 『Under The Covers Vol.2』
Under The Covers Vol. 2.jpg

やっと今までにブログで取り上げたアルバムが出てきた。これは8月16日の記事。企画としては安易で後ろ向きなのかもしれないけど、やっぱり聴いてて楽しいよね、これ。選曲がいいのはもちろんだけど、きっと本人達が一番楽しんで演奏してるからなんだろうね。後になって判明した沢山のボートラもよかったし、上の記事にも書いてるけど、80年代の曲をフィーチャーすることになるVol.3が今から楽しみ。今日久しぶりに引っ張り出してきて聴いたら、また2曲目のサビのところで鳥肌立ったよ。やっぱりあの記事のタイトル、あれでよかった。


<第七位>
John Wesley Harding 『Who Was Changed And Who Was Dead』
Who Was Changed And Who Was Dead.jpg

5月10日の記事で取り上げたアルバム。彼の久々のポップアルバムとして好意的に受け入れたい気持ち以上に、やはりこの2枚目のライヴアルバムにどうしても惹かれてしまう。今まで何枚かオフィシャル・ブートレグ扱いのライヴ盤が出ている人だけど(そもそも彼のデビュー作はライヴ盤だった)、これだけベスト盤的な選曲が楽しめるものは初めてかも。これ聴くたびに、ライヴ観たいなって思ってしまうよ。誰か5000ドルとNYからの旅費、一緒に集めない?


<第六位>
Montt Mardie 『Skaizerkite』
Skaizerkite.jpg

11月4日の記事は結局カブ子さんが“読んでる途中”(笑)というコメントを残してくれただけで、いまいち反応が薄かったんだけど、こうして僕の中では立派に昨年度第六位。あの後、確か同時期に出たはずのベストアルバムも入手して、去年僕の中ではちょっとしたこの人ブームが巻き起こったものだった。聞くところによると、彼は今後このMontt Mardieでなく、このアルバムの内ジャケにも署名のあったMonty名義で活動していくとのこと。その名義で早くもリリースされるというアルバムが楽しみ。


<第五位>
Dylan Mondegreen 『The World Spins On』
The World Spins On.jpg

北欧系が続くよ。先月のアットホームな来日公演も記憶に新しいディラン・モンドグリーンのセカンドアルバム。その記事に「来月に書く予定の09年個人的ベストアルバム記事に登場する可能性大だろう」なんて書いてるけど、別にライヴを観て盛り上がった勢いでランクインさせたわけじゃない。その記事に名前を挙げたプリファブ・スプラウトや、アズテック・キャメラ、トラッシュキャン・シナトラズなんかの遺伝子をきちんと受け継いだアルバムだよ(関係ないけど、後者2名は皆もうすぐ来日だね。どちらも行けそうにないのが残念だけど)。


<第四位>
Jeb Loy Nichols 『Strange Faith And Practice』
Strange Faith And Practice.jpg

第四位は、昨年末に取り上げたばかりのこれ。なんだかいつものんびりとアルバムを作っているイメージのあるジェブ・ロイが、どういうわけかいきなり年に3枚も発表したうちの一枚。もしもそれぞれが違った年に出ていたら、皆それぞれに僕のその年のベストアルバムに選ばれたかもしれないぐらいの出来映えなのに、さすがに一年に何枚も同じ人の作品を入選させるのもちょっと気が引けるので、3枚の中でも一番プロフェッショナルな顔をしたこれ(ジャケ写の話じゃないよ)を入れよう。


<第三位>
The Swell Season 『Strict Joy』
Strict Joy.jpg

いまだこのブログに名前すら出てきたことのないこの人たちが、いきなりの第三位。去年の暮れに入手し、本当はジェブ・ロイの次に去年最後の記事にしようと思ってたのに、時間がなくてつい放ったらかしにしているアルバム。CDだけのヴァージョンも出てるけど、僕が買ったのはそれにライヴCDとDVDが付属した特別版。書こうとしていた記事の卵みたいなのがまだ頭の中に残ってるから、これについても山ほど書くことはあるけど、ここまで上位に入れるぐらいのアルバムだから、やっぱりちゃんと別記事にしようかな。というわけで、今日は内容には一切触れてないけど、いいよ、これ。今何かCD買おうかなと思ってる人はこれにしてみたら。CDだけの安いヴァージョンでいいから。


<第二位>
100s 『世界のフラワーロード』
世界のフラワーロード.jpg

何を歌っているのかさっぱり聞き取れないのに。どう贔屓目に言ってもいわゆる「いい声」なんかじゃないのに。10年前はそれなりにかわいい渋谷系っぽかった見かけが、最近では引きこもりのニートみたいになってきたのに(苦笑)。それでも、中村一義のうたはいつだって僕にとってはそのとき一番手放したくない大切なものになってしまう。97年の『金字塔』からずっとそう。この最新作も、付属のDVDも、丁寧な作りの写真集も、去年僕が手に入れた大事な宝物だ。

日本人のアルバムは滅多に取り上げない僕のブログだけど、このアルバムについて書いた記事のコメント欄には「僕の中では一時の『Pandemonium Ensues』みたいな位置付けになってしまっています」なんて書いたね。それがどういう意味だったのかは、この堂々とした順位が表している。


<第一位>
Glenn Tilbrook And The Fluffers 『Pandemonium Ensues』
Pandemonium Ensues.jpg

というわけで、ちょうど一年前の明日、09年1月10日にライヴ会場で初めて手にして以来、残り355日(+今年9日間)に買った全てのアルバムの追撃をかわして、このアルバムが堂々の第一位。まあ、このブログをずっと読んでくださっている方には特に驚くべきことでも何でもないだろうけど。このアルバムについてはこの記事に書いたけど、それ以外にも去年はこの人とこのアルバムのことばかりを書いていた気がする。なにしろ年初の追っかけとこのアルバムによる中毒にはじまって、7月には奇跡の再来日と、去年は本当にずっとグレン祭りが続いていたようなものだからね。

噂によるとどうやら今年も来日が予定されているようで、今から期待で胸がわくわくする。最近買った99枚を消化したり、この記事のための選考会のために候補のアルバムばかりを繰り返して聴いていたせいで、しばらくこのアルバムは聴いていなかったけど(これは選考会に参加させる必要なんてなかったからね)、この一位を記念して久しぶりにCDプレイヤーに入れてみた。「Best Of Times」の最初のフレーズが聴こえた途端、ありとあらゆる感情が一気に蘇えってきて、息が詰まりそうになった。どうやらこいつはこれからずっと、僕にそういう影響を及ぼすアルバムになりそうだ。


という10枚。いや、11枚か。なんだかやけに薄い色合いのジャケが多いね、こうして並べてみると。赤いのが一枚もないや。選考会でティンテッド・ウィンドウズを落としたからね。来週のライヴを観た後なら、もしかしたら入選してたかもしれないけど…なんて考えてたらまたきりがないから、もう去年のはこれで決まり。
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2009年12月08日

愛情の国の安CD

かれこれ10年以上も前、20世紀の話になるけど、以前インドネシアに住んでいたことがあってね。前回の記事でNZに郷愁を感じるなんて書いた舌の根も乾かぬうちにだけど、やっぱり自分が初めて住んだ外国ということで、インドネシアという国には何か特別なものを感じてしまうよ。

今回の出張、実はあれからまだずっと日本を離れっぱなしで、週末からこの月曜にかけて、実に10年振りにインドネシアに来ている。

出張だからもちろん仕事がメインなんだけど、懐かしい友達と会ったり、会社の裏手の屋台でローカルめしを食べたり、以前とは全然変わってしまった街並みを車窓からぼーっと眺めてみたり、ずいぶん楽しい時間を過ごしてるよ。

楽しい時間といえばもちろん、CD屋巡り。巡りというほど沢山の店を廻る時間があったわけじゃないけど、日曜の夜に友達と食事に行く前にかつての行きつけのCD屋で待ち合わせ。ジャカルタでは一番充実した品揃えの2階建てのその店の1階がいまだにカセットテープのコーナーなことにちょっと驚きつつ。

今回の収穫。

Duta Suara.jpg

全部で何枚?12枚か。このうち2枚はその友達が買って僕にくれたものなんだけど、それ以外の10枚で、なんと総額68万ルピア。日本円にして6500円弱。一枚あたり650円。

真ん中にあるノラ・ジョーンズだけは輸入盤なんで17万ルピア(1600円)と、日本で買う普通の輸入盤並みの値段だったので、その他の現地プレス盤がどれだけ安いかはわかるだろう。

出たばかりの新譜3枚、前から買おうと思って買いそびれてたやつ2枚、インドネシアものの定番(?)2枚、インドネシア人の友達のお勧め2枚、音も名前も知らない完璧ジャケ買い3枚。出発前に最後に残ったルピア札を使いきろうと思って、1000円で3枚も買えるところが嬉しい。

先週シンガポールで安いと思って買い込んだものが、その七掛けぐらいになって出ててショックを受けたりも。ここの方が安いって知ってるのに、なんでシンガポールであんなに買ってしまったんだろう(答え:CD屋に行ったら後先考えずに買ってしまうからです)。

この値段でオリジナル盤が買えるのは、世界でも珍しいんじゃないだろうか。もちろん、ジャカルタ市内でも行くところに行けば、コピー盤がこの何分の一かの値段で売ってるんだけど、僕はコピー盤は買わないことにしているんで。

このブログを読んでるような人でインドネシアに行く機会があるなら、是非地元のCD屋を覗いてみればいいよ。いわゆる洋楽ものも安いし(すごく安いのは現地プレスができるぐらいのメジャーなアルバムばかりだけど)、現地のバンドのはもっと安い。ガムランとかクロンチョンとかの伝統音楽のもあるし、音楽文化の層の厚い国だと実感すると思うよ。


この10年間ほとんど使っていなかったインドネシア語が、こっちの人と話し始めた途端にスラスラと出てきて、仕事の話すらほとんどインドネシア語でできたことに自分でもびっくり。

そんな感じで友達とも楽しい時間を沢山過ごし、今はもうジャカルタには住んでいない友達とも電話でたっぷり話したりして、ちょっとセンチメンタルな気分になってるところ。ここの人って、ほんとに情が厚いというか、いい意味ですごくウェットなんだよね。

インドネシア語で「ありがとう」という意味の「Terima Kasih」を言葉通りに直訳すると、「私はあなたの愛情を受け取りました」という意味になるというのは、この国の人たちの人柄をよく表していると思う。愛情を受け渡しながら暮らしているといえばいいか。


そんな楽しい3日間を終えて、今晩(もう昨日と言った方がいいのかな)ドバイに向けて出発する。

…はずだったのに、なんとドバイ行きのフライトが5時間遅れ。このまま空港で夜明かしかよ。明日の会議の時間がフレキシブルで助かったよ。こんなところもインドネシアならではだね。やれやれ。

それにしても、ベンチもろくにないこの空港で、朝まで何も食わずにいるのかと途方に暮れ、空港ラウンジでエコノミークラスのくせに駄目もとで適当なカードを見せてなんとか頼み込んだら、「朝まで大変でしょうから、中で寝ててください」と入れてくれた。こんなところもインドネシアならではだよ。大好き、この国。
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2009年09月27日

親指ピアノ工作記

なんだか昨日から風邪っぽくて、今日はどこにも出かけずに家でゆっくりすることにした。あちこちのCD屋から期末バーゲンセールの携帯メールがバンバン入ってくるけど、最近ちょっと買い込みすぎなので自粛。そうだ、この機会に、夏休みに買ってきてまだ手をつけていなかった親指ピアノを組み立ててみよう。


こういうの。
DSC00443.JPG


袋を開けると、これだけのパーツが入ってる。
これを接着剤とネジでくっつけていくだけ。簡単。
DSC00445.JPG


まずは枠組みとネジ受けを接着剤でくっつけて、
DSC00446.JPG


天板と底板も貼り付けて箱にする。
しっかりくっつくまでは輪ゴムで固定して、
DSC00448.JPG


せっかくなので色を塗ろう。
DSC00450.JPG


ムラにならないようにスプレーで何度も重ね塗り。
乾燥させながら、合間に本を一冊読めるぐらいの時間をかけて。
DSC00451.JPG


下にひいていた段ボールになんだか奥行きのある模様ができて綺麗。
DSC00452.JPG


鍵盤をネジで取り付けて、
DSC00453.JPG


音階を揃えるために鍵盤の長さを調節。
DSC00455.JPG


できた。
DSC00456.JPG

中学生の頃に欲しかったブルーメタリックのギターのことを思い出して、この色にした。我ながら、なかなかかっこよくできたよ。

音を出しながら鍵盤の長さをちょっとずつ調整。おもしろいね、これ。


親指ピアノといえば、これ。
Congotronics.jpg Konono No.1 『Congotronics』

さっきの袋にも書いてあったけど、親指ピアノってカリンバっていうんだとずっと思ってた。アース・ウィンド&ファイアの「Kalimba Story」って曲もあったし。

でも、コンゴではリクンベっていうんだね。カリンバはタンザニアでの呼び名で、この親指ピアノの取説によると、他にもムビラ、サンザ、イケンベとか50以上の呼び名があるんだって。

CDに合わせて演奏しようと思ったけど、こんな速弾き到底できるわけもなく。しょうがないんで、他のもっとスローな(アフリカとは何の関係もない)CDに合わせてポコポコ弾いて遊んでいるところ。

これちょっといいな。簡単に作れるし、遊べるし。実は、これを買うときにどっちにしようかと迷ったトーキングドラムのキットもあったんで、今度はそれも買ってみようかな。

と思って、取説に載ってたサイトを見てみたら、いろんな楽器があるぞ。ちょっとこれは、こつこつ集めてしまいそう。
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2009年09月12日

09.09.09のタワーとグレンの新録(とその他諸々)

出張続きの合間を縫って、会社帰りに新宿のタワーレコードに立ち寄った。JR東南口を出たところでビートルズのチラシを受け取り(ティッシュは受け取らないけどこういうのはもらう)、その日が9月9日だったことに気づいた。

あの建物は待っても待ってもエレベーターが来ないので、そのままエスカレーターの右側を歩いて上がる。左側の人たちには「ビートルズのCDを急いで買いに行く人」だと思われているんだろうか。JR改札がある2階から、タワーの一番下の階(7階)まで上るだけでも結構な運動。この日はそのまま最上階の10階まで。

さすがに凄いね。全階のBGMがビートルズ。それも館内放送とかじゃないから、それぞれの階で違う曲がかかってる。7階のイベントスペースではコピーバンドが演奏してるし。

今回のリマスターCDは、いつも回遊しているいくつかのブログなどでも沢山取り上げられているし、あちこちで随分前から相当な話題になっていたのはもちろん知っていたけど、どうも個人的にはそれほど盛り上がらず。

87年版のCDは(何故かファースト以外は)出てすぐに全部揃えたし、その後あれこれ出たCDも、確か赤盤青盤以外は全部家にあるけど、家でビートルズを聴くことってもうほとんどないからね。とりあえず今はいいかって感じ。

初日のタワーにそんなに人が群がっていた理由の一つであったであろう話題のモノボックスにしても、なんだか初回限定生産というその発売方法が嫌で。こんな確実に需要の方が大きい商品、予約販売や初日に買った人のうち何割かはきっとオークションとかで一儲けしてやろうという考えに決まってる。こんな売り方して、アーティスト、レコード会社、ファンの誰がハッピーなんだろう。試しにヤフオクでちょっと見てみたら、もう数十件出てるし、アマゾンの中古マーケットでも最安値で5万円強だ(定価は39,800円)。

もちろん各階でかかっているBGM自体には罪はないので、それはそれで心地良く耳にしながら、目的の10階書籍コーナーへ。


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この日のお目当ては、界隈のグレン・ティルブルックのファンの間でしばらく前から話題になっていた、MOJO10月号。付録CDが『Abbey Road Now!』という、いろんなアーティストが『Abbey Road』全曲をカバーしたというCD。

MOJOなんて、まだNZにいた頃に07年の2月号を買って以来、2年半振り。あのときは『Love Will Tear You Apart』っていうジョイ・ディヴィジョン絡みのコンピCDに釣られたんだった。

さて、その『Abbey Road Now!』、グレン以外の有名どころではロビン・ヒッチコックやゴメス、コーナーショップといった人たちが参加しているが、こういうコンピCDの例に倣って、ほとんどは知らないアーティストばかり。掘り出し物はあるかな。というわけで、数回聴いてみた上での一言コメント。

1.Come Together インヴィジブル (The Invisible)
頭からいきなり意表突かれる。アンビエントというかトリップ・ホップというか、とにかく原曲のゴリゴリ感を完全に取っ払ったアレンジ。スペイシーな電子音とベースの絡みが秀逸。

2.Something レジャー・ソサエティ (Leisure Society)
キンコンと可愛い音の鳴る打楽器と、ストリングスとウクレレで奏でられるイントロを聴いただけで、これが掘り出し物だというのはすぐにわかる。ギターソロのラインをなぞるウクレレのソロもよし。

3.Maxwell's Silver Hammer レッツ・レッスル (Let's Wrestle)
んー、これはダメ。「ちょっとローファイ風に演ってみました」ってつもりだろうけど、世の中には星の数ほど存在するビートルズのカバー、そんなにハードル低くないよ。

4.Oh! Darling ブロークン・レコーズ (Broken Records)
こいつはどうしたものか。演奏も声もわりと僕好みだけど、“陰鬱な「Oh! Darling」”というものの捉え方が難しい。オリジナル曲を聴いてみたくなったので、xiaoさんのブログに載ってたアルバムを買ってみようかな。

5.Octopus's Garden ジェフリー・ルイス (Jeffrey Lewis)
前曲の陰鬱な雰囲気を払拭するためだけに配置されたようなこれが間髪入れずに入ってくる。ちょっと冗談ぽい曲を早口で歌うときのジョン・ウェズリー・ハーディング、てな感じで、嫌いではない。

6.I Want You (She's So Heavy) ロビン・ヒッチコック (Robyn Hitchcock)
グレンと並んで界隈では話題になってるこの人の参加だけど、僕はそれほど思い入れがないので淡々と。それにしてもジョンそっくりの声だね。原曲まんまのストレートなカバーにテルミンのソロ。オバケの音。

7.Here Comes The Sun チャーリー・ドア (Charlie Dore)
ちょっとハワイアンというか、レゲエ調というか、ジャック・ジョンソン一味というか。スラックキー・ギターとウクレレの音がとても心地良いけど、2と違ってこれは今の僕にはちょっと緩すぎかな。

8.Because マーティン・ジョン・ヘンリー (Martin John Henry)
原曲の綺麗なハーモニーを再現、プラスアルファという演奏。悪くはないけどすごくいいわけでもない。申し訳ないけどここまで来ると次の曲のこと考えてしまってるからね。順番負け。

9.You Never Give Me Your Money グレン・ティルブルック・ウィズ・ナイン・ビロウ・ゼロ (Glenn Tilbrook with Nine Below Zero)
何故かフラッファーズとではなく、80年代のパブロック仲間(なのかな?他に接点が思いつかない)との共演。間奏のハーモニカが格好いいね。(おそらく)グレン自身によるギターソロも当然格好いいけど。

アビーロードB面組曲の頭を飾るこの曲はそれ自体でミニ組曲っぽい作りだけど(「Band On The Run」の祖先?)、その最初の部分はグレンも結構抑えた歌い方で、なんかあっさりしすぎかなと思った。

けど、“Out of college〜”の辺りから次第に盛り上がり、ソロ後の“One sweet dream〜”からはもういつものノリノリのグレン。これ生で聴いてみたいな。

実は僕はいつも頭の中でこの曲を歌ってるとき、最初のヴァースからすぐ「Carry That Weight」につなげてしまって、てっきりこのB面メドレーの中ではこの曲は1分ぐらいだと思い込んでしまっていた。

だから、グレンがこれを選んだと知ったときには「なんだそんな短い曲なのか」と思ったけど、もちろんこれはオリジナルに近い4分の演奏で、大満足。

曲後半もたっぷりグレンのソロを満喫。オリジナルはここからサウンド・エフェクトも含めてメドレーになるんだけど、いろんなアーティストの寄せ集めのこのCDは当然それぞれが独立。

10.Sun King ゴメス (Gomez)
でも律儀にSEから始まるこの曲。確か僕は2枚組のベスト盤だけ持ってるこのバンド。原曲の不思議な雰囲気を壊さず、素直にボワーッと仕上げてて、しかもちゃんと聴かせるのはさすがベテランの味。

11.Mean Mr Mustard / Polythene Pam コーナーショップ (Cornershop)
僕は結構好きなバンドで、02年の『Handcream For A Generation』なんてよく聴いたな。もっとバンドの持ち味である南アジア風味に仕上げてくれてもよかったのにと、インド帰りの身としては素朴な感想。

12.She Came In Through The Bathroom Window カリーマ・フランシス (Karima Francis)
惜しいなあ。アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズにも通じる荘厳な歌と演奏はかなりの風格だとは認めるけど、B面メドレーで一番カタルシスを感じるはずのこの曲でこれはちょっと肩すかし。

13.Golden Slumbers ブルー・ローゼス (Blue Roses)
さらに荘厳なのが続く。歌い出しのキー間違えたんじゃないの?と思うほどのソプラノ・ボイスが、サビの部分で朗々と歌い上げるという感じ。悪くはないけど、好みじゃない。ごめん。

14.Carry That Weight ノア・アンド・ザ・ホェール (Noah And The Whale)
ポツポツとした歌いかたと、どこかの廃屋で録ったんじゃないかと思うようなアレンジは結構好きだな。要チェック。それにしても、12〜14と続いて、このB面メドレーちっとも盛り上がらないね。

15.The End ルース・サルート (Loose Salute)
そこをなんとか一所懸命盛り上げようとしてくれてるのはわかるんだけど、この曲もこう見えて結構ハードル高いんだよ。敢闘賞。きっといいバンドなんだろうけど、出会いが悪かった。

16.Her Majesty ロウ・アンセム (The Low Anthem)
オリジナルとは違って15からすぐに続くこれ。これ以外にどう演奏しようもないというカバー。このバンドも別に悪くないとは思うんだけど、30秒では判断不可。またどこかで会おうね。

ちょっとグレンのとこだけ六言になってしまったけど、まあ文句言う人はいないよね。いろいろネガティブに書いたところもあるけど、全体的にはそこそこ気に入ってるよ。価格も良心的だったしね。


日本のものも含めて音楽雑誌って久し振りに買ったけど、なんか、いいね。大特集のビートルズやプリファブ・スプラウトなどの長編記事はまだ全然読んでないけど、こまごました囲み記事とか広告に惹かれる。

へえ、ポール・ウェラーの次のアルバムでブルース・フォクストンがベース弾いてるんだ。一体どんな屈辱的な扱いを受けてるんだろう(笑)とか。

ちょうど今イギリスでレイ・ラモンターニュのツアーをやってて、サポートしてるのがジョシュ・リターか。いいなあ、そんな組み合わせで観られたら最高なのにな、とか。


7 Worlds Collideという聞き覚えのある名前の広告が。ニール・フィンのライヴ盤のタイトルだよな、と思っていたら、なんとあの時みたいにまたニールがお友達集めてアルバムを作ったのか。

以前記事にしたOxfamへのカンパを目的にまた友達を集めてライヴをし、アルバムも作ったという話。ライヴは今年の1月にオークランドだったのか。僕がいた時期とはかすりもしてないけど、なんか悔しい。

お馴染みのメンバーは、ジョニー・マー、ウィルコ御一行、レディオヘッド御一行、NZ友達のビック・ルンガ、ドン・マグラシャン、などなど。エディ・ベダーは今回はパスか。新譜のレコーディングで忙しかったのかな。

お兄ちゃんのティムと息子のリアムはもちろん、Finn姓の人間が他にも沢山。リアムの兄弟姉妹なのかな。あと、ナイル・マーとスペンサー・トゥイーディーってのはそれぞれジョニーとジェフの息子か。

これは早速買おう。前のライヴ盤も結構よかったし(ニール・フィンが歌い、ジョニー・マーがギターを弾く「There Is A Light That Never Goes Out」なんて鳥肌ものも入ってるよ)。

あ、限定2枚組も出てるって書いてあるぞ。2枚目はオークランドでのライヴか。もちろんこっちにしよう。アマゾンでは売切れてるけど、まだそんなに入手困難ってほどでもなさそうだし。


なんだかとりとめもなくダラダラと、Twitter換算で40つぶやき分ぐらい?書いてみた。明日からまたしばらく出張なので、そろそろパッキングでもしようかな。
posted by . at 14:04| Comment(9) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする