2008年06月01日

パンクだとかそうじゃないとか - Foxboro Hottubs

タマス・ウェルズの記事ももうずいぶん伸びてきて、ってなんだか髪の毛みたいな言い方だけど、まあそっちはそっちで7月の来日公演に向けて思いついたことをまた少しずつ書き足していくことにして、たまには違う音楽のことも書こう。ルナさん曰く異星人の僕なので、タマスのヘヴィ・ローテーション中でもこういうのも聴けるし。

Stop Drop And Roll.jpg Foxboro Hottubs 『Stop Drop And Roll!!!』

フォクスボロ・ホッタブスというバンドのデビューアルバム。というか、もうあちこちで話題になってるのであっさりネタバレさせると、これはグリーン・デイの覆面バンド。僕は某インターネットサイトでアメリカ盤を買ったはずなんだけど、送られてきたCDにはジャケットの1/4ほどもあるサイズの日本語のステッカーがでかでかと貼ってあって、そこには堂々と

グリーン・デイの覆面プロジェクト!!
1st Singleの「Mother Mary」(T-2)を始め、全編、グリーン・デイを思わせるガレージ・ロック・サウンドで全曲ハズレなし! グリーン・デイのニュー・アルバムが出るまではこれでガマンすべし! 着うたフル配信中!”


などと書いてある。覆面バンドなんて、いくら音や声がバレバレでも、あくまでも「知りません。俺たち新人バンドだもんね」なんてうそぶいているのが面白いのに、こうまであからさまにやられるとちょっとね。

ちゃちな12センチ角の厚紙のジャケにCDが1枚入ってるだけ。日本盤は歌詞・対訳や解説書も付くらしいから、もしかしたらちゃんとしたプラケース入りなのかもしれないけど、この安っぽい作りの方がこのお気軽なプロジェクトに合ってるように思える。

上に載せた写真のとおり、ジャケットからしてまんま60年代風。裏ジャケの細かい表記も、A面・B面はもちろん、当時のLPのパロディらしき文言が沢山。表は黒いからよくわからないけど、裏ジャケの白い部分は経年劣化っぽくかすかに茶色に変色しているんだけど、これもわざとなんだろうか。それとも僕のだけが単に汚れてるだけ?

発売元もJingle Town Recordsとかいう架空のレコード会社。さっきの日本語ステッカーにはQRコードがあって、そこから飛ぶと当然(グリーン・デイ所属の)ワーナー・ミュージック・ジャパンのサイトにたどり着くから、このアメリカ盤も当然ワーナーから出ているはずなんだけど、そのステッカーも含めて、そういう表記は一切なし。大手レーベルでそこまで徹底して遊ばせてあげるというのは、やるね。

で、音の方はというと、上に書き写したステッカーの煽り文句のとおり、60年代風ガレージ〜ロックンロール。6曲目「She's A Saint Not A Celebrity」のイントロは「Summertime Blues」そのままだし、シングル曲「Mother Mary」のモータウン風ビートなど、思わずサザンかよと呟いてしまいそうなほど。B面(笑)に移ると、これが覆面バンドだと知らない人でもきっと「あ、これグリーン・デイ」とすぐにわかってしまうような曲も出てくる。

きっと彼ら、こういう感じの60年代のヒット曲とか大好きなんだろうね。でもグリーン・デイ名義じゃこんなCD出せないし。なにしろ“パンク”の看板を背負って立ってるからね(笑)。うちのブログにたまに書いてある僕のどうでもいい主張によると、グリーン・デイはパンクじゃなくてパワーポップだったりするらしいけど、このアルバムを聴いて一層そう思った次第。

上にリンクを張った日本盤は2580円だそうだけど、多分輸入盤だとその半額ぐらいで手に入ると思う。歌詞とか解説とか読みたい人は日本盤の方を選べばいいけど、本人達もきっとお遊び(決して悪い意味でなく)でやってるこんなお気楽アルバム、こちらも安く買って気軽に聴いて楽しんであげればいいと思うよ。

マイスペのフレンド数がもう2万を越えているようだけど、トップに載っている写真のほとんどが日本人のプリクラなのが笑える。


posted by . at 00:18| Comment(14) | TrackBack(0) | アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
1げ!

今日は何故かやっさんのことを思い出したので、来てみました。お元気そうで、なによりです。
記事が短いですね。
さっき覆面をかぶったバンド(昔の知り合いの友人)の映像を某サイトで見てきたばかりなので、その脳内映像により、グリーンデイがまったく脳内に出てきません。ごめんなさい。

>僕の主張によると、パワーポップらしい
この言い回しは気に入りました。今度使ってみます。
Posted by みか at 2008年06月01日 01:18
■みかさん
お久しぶりでございます。僕もみかさんの分身の方が運営しておられるブログに毎日通っては、いつまでたっても分身の方のコメレスが反映されないなと思っていたところでした。シーサー、再構築をやめたはいいですが、そのあたりのどんくささはちっとも改善していませんね。

覆面バンド、本当に覆面をかぶった人たちもいるんですね。それは盲点でした。変名バンドと呼ぶべきでしたか。ごめんなさいと言っていただくほどのことはございません。是非お知り合いのご友人の映像を脳内でぐるぐる廻しておいてください。

言い回しを気に入ってくださってありがとうございました。じゃんじゃん使ってください。もしまたお会いすることがありましたら、そのときにもしつこく使ってください。僕も使います。
Posted by yas at 2008年06月01日 22:11
異星人というのは、けなしているわけではありませんからね(笑)

これ、ジャケがいいですね。
安く買って気軽に楽しむ――どうしようかな。

裏ジャケの白い部分が汚れているのが、わざとなのか、自分のだけなのかという疑問は早めに解決しておいた方がいいと思います。
Posted by Luna at 2008年06月02日 08:52
「フォクスボロ・ホッタブス」舌噛みそうな名前ですね。口の柔軟体操に最適です。

こういう手の込んだ遊び、作るほうも聴くほうも楽しそう。

yasさんもプリクラを撮って画像を載せてみられてはどうですか?
Posted by ひより at 2008年06月02日 18:55
こんにちわ。
久しぶりに知っている名前が出てきました。
と、言ってもあれから15年くらい経っているけど・・・。


>グリーン・デイはパンクじゃなくてパワーポップだったりするらしいけど

Power Popとか言うのとPunkとか言うのとドコが違うのかわかりません〜。
個人的にはPunkは時代の起こしたムーブメント、いわゆる流行で、Power Popってのは音楽の種類を指すジャンルじゃないかと思っているので、なーんか余計にわからなくなっちゃう(笑)。

まぁそれぞれの言葉に対するイメージが反映されるのがジャンルだから、イメージの違いって事なのかな。うん、その『イメージ』が浮かばないんだぁ(涙)。
Posted by falso at 2008年06月03日 19:30
■Lunaさん
>けなしているわけではありませんからね(笑)
大丈夫です、これまでルナさんにけなされていると思ったことは一度もありませんから。

>これ、ジャケがいいですね
やはりそうですか。暑苦しい色合いの古めかしいジャケ、ルナさんなら反応してくださると思っていました。いえ、けなしているわけではありません(笑)

裏ジャケ汚れ問題、こないだの日曜にCD屋に行って、わざわざ店頭でこのCDを手にとって見たりしていたのですが(もう中古で出回ってた!)、肝心の裏ジャケを見るのをすっかり忘れていました。


■ひよりさん
>フォクスボロ・ホッタブス
これもうちのブログのろくでもない主張によるとこういう表記になりますが、日本のレコード会社の書き方によると当然「フォックスボロ・ホットタブス」です。お口の柔軟体操には、どちらでも言いにくい方をどうぞ。

>プリクラを撮って画像を載せてみられてはどうですか?
どこに載せるのですか?フォクスボロさんとこ?それともこのブログ?どちらにしても次に出かけるライヴで顔バレして、周りの人たちに靴で頭を叩かれたりしそうなので遠慮しておきます。


■falsoさん
こんにちは。僕もfalsoさんのところでロリー・ギャラガーが取り上げられて以来、何か書こうかと思っているうちにどんどんそれが連載化されて、タイミングを逸しています。大きな縄跳びに入り損ねている子供のようです。

僕やfalsoさんやジョン・ライドンがいくら文句を言っても、世間一般的にはパンクというのが音楽ジャンルになってしまっているのです。僕はそれらのうち聞き易いのはパワーポップだと思っていますし、うるさいのはヘビーメタルの親戚ぐらいに思っています。
Posted by yas at 2008年06月03日 22:17
こんにちわ。
殴られるのならロンドン・ブーツとデッキ・シューズとどちらが良いですか?

>僕やfalsoさんやジョン・ライドンがいくら文句を言っても・・・
そうなんですよねぇ、オマケにそのギャップを私は埋められないし埋める気が無いし埋める事に興味さえ無いのです(笑)。

>大きな縄跳びに入り損ねている子供のようです。
いつでもどうぞぉ、私は20年くらい平気で待てますから(笑)。
マルコムのダブルダッチでも聞いたら縄跳びに上手に入れるかもねぇ〜。そうそう、シドのマイ・ウェイぢゃ駄目だよーん(笑える?)。
Posted by falso at 2008年06月03日 22:57
CKBのお遊びバンドのライブにもよく行きましたけど、本人たちの(本当に)好きな曲を生き生き演奏する姿はええもんでした。

グリーン・デイって聴いたことないです。すごい有名人なんですか?
Posted by カブ子 at 2008年06月05日 23:34
■falsoさん
こんにちは。どちらが良いですか?と聞かれても… では、濡れた靴にしておきます(昔、スミスを解散してしばらくした後のモリッシーのインタビューで、「ジョニー・マーの悪口を言う奴は誰でも僕が濡れた靴で引っ叩いてやる」と言っていたのです。誰にもわからない、しかも面白くもない話ですみません)。

僕がもたもたしている間に、またロリー・ギャラガー記事が増えましたね。20年もお待たせするのは忍びないですから、このコメントの後でお伺いすることにします。

>笑える?
わざわざそう訊くfalsoさんが可笑しいです(笑)


■カブ子さん
>本人たちの(本当に)好きな曲
では、CKBの人たちはCKBの曲を本当には気に入っていないのですね。剣さんの立場はどうなるのでしょうか。

>すごい有名人なんですか?
多分僕のブログに取り上げられた人たちの中では、上位10組に入るぐらいには有名人です。ピンクフロイドの次ぐらいです。偶然、今このコメントを書きながら聴いていました。American Idiotツアーの日本でのライヴ録音です。
Posted by yas at 2008年06月08日 21:46
こんにちわ。
CD屋さんで「フォックスボロ・ホットタブス」として並んでいるのを見ました。裏ジャケは全部黄ばんでいました。新品のジーンズをユーズド加工するようなものです。
あ、この問題、もう解決済みでしたらごめんなさい。知らない間に縄跳びが終わっていたようなものです。
Posted by ひより at 2008年06月16日 16:31
■ひよりさん
僕も偶然昨日CD屋で裏ジャケのチェックをしました。どいつもこいつも同じように黄ばんでいましたね。

買わなかったのですか。きっとペラペラのCDケースがお気に召さなかったんですね。これもそこそこ売れたら、そのうち中古屋でクズ同然の値段で出回ると思いますから、それまで待たれても何の損もないと思いますよ。ただ、このペラペラのジャケですから、中古に出回る頃には相当クタクタになっていることは覚悟しておいた方がよいかもしれません。
Posted by yas at 2008年06月16日 22:50
今日CD屋さんでこれの日本盤を見ました。日本盤はそれほど黄ばんでいませんでしたよ!
輸入盤が近くになかったので比べられませんでしたが、まるで漂白剤の使用前使用後か、あるいは美白化粧品におけるビフォーアフターの誇大広告のようでした。
あまりの衝撃に、日本盤の特典がなんだったのかチェックするのを怠って帰ってきてしまいました。
黄ばみネタで引っ張ってすいません。
Posted by ひより at 2008年06月26日 20:34
↑訂正です。
日本盤、一番黄ばみのひどい右サイドが隠れていたため綺麗なように見えたのですが、ひょっとしたら汚れ具合は一緒かもしれません。
すみません、またこのネタで。別に遊んでいるわけではないのです。
(逃)ε=ε= 。。(ノT-T)ノ
Posted by ひより@モバイル at 2008年06月27日 14:00
■ひよりさんとひより@モバイルさん
一人語りされておられますね。日本盤もあのペラペラの入れ物でしたか?黄ばみのないものをわざわざ新しい版を起こして作るのは余計に手間がかかりそうですね。昔、エルヴィス・コステロの『Get Happy!!』というアルバムが、古いLPの感じを出そうとしてわざと擦り傷のような印刷のジャケにしていたのに(ご参照:https://yasjimi.up.seesaa.net/image/Get20Happy!!.jpg)、そのときに出た日本盤はご丁寧にその擦り傷を消した綺麗なジャケになっていたのです。現行の日本盤はオリジナル通りになっているはずなので、僕が持っている日本盤LPはもしかしたら今となってはちょっと貴重かもしれません。

ところでこういうわざと汚くしたり古ぼけた感じにしたデザインのジャケを、ダメージ・ジャケットといいます。他にも心当たりがあるので、ダメージ・ジャケット特集(略してダメジャケ特集)でもやろうかと一瞬思いましたが、あまりそそらないので一瞬で思い直しました。
Posted by yas at 2008年06月29日 00:36
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