2008年05月05日

ピタゴラスイッチ♪

日本に帰ってきてもう半年近く経つのに、いまだに家のテレビにアンテナをつないでいないほど普段テレビを観ない僕だけど、海外在住中に出張などで日本に戻ってきていた時に好んで観ていた番組がある。NHK教育の子供向け番組、ピタゴラスイッチだ。人気番組らしいから、わざわざ僕が内容を説明するほどでもないだろう。たくさんの小コーナーで構成されたその番組で、僕が目当てにしていたコーナーがDVDブックにまとめられて発売されているというので、買ってみた。

pitagora 1.jpg ピタゴラ装置 DVDブック 1
pitagora 2.jpg ピタゴラ装置 DVDブック 2

ビー玉やらピンポン玉やらが、文房具や本などで組み立てられた装置を通って進んでいって、ゴールに到達したときに「ピタゴラスイッチ」というロゴが現れるという、ただそれだけの単純な仕組み。短いのは数秒から長くても数十秒の短いコーナー。それが、見ていて病みつきになる。

前を転がる小さなボールが落とし穴を塞いで後ろから来た大きなボールを通すとか、道から3つのボールがバラバラと落っこちたと思ったら、下に置いてあったミニトランポリンの上で次々に跳ね返って元の道にぴたりと戻ってまた走り出すとか、ほんの数秒の間に数々の見せ場が出てくる。磁石や風を利用した、予想もつかないボールの動きにも魅せられる。

スタート時点でコツンと棒をはじいたボールがどんどん転がっていった挙句、いよいよこの先に道がない!と思ったところに、さっきはじかれた棒がさっと出てきてボールを受け止めるところなんて、まるで綿密に伏線の張られた、上質の小説を読んでいるかのよう。

一見脈絡のない、次から次へと連鎖するいろんな装置にぼーっと見とれているだけでも楽しいし、きめ細かな解説が載っている本を紐解くのもまた面白い。その解説や佐藤雅彦さんのあとがきを読んでもわかるとおり、このほんの数十秒の完成形の数々に至るまでには、それぞれ数日間にわたる試行錯誤と、ほんのコンマ何秒・紙一重の差で失敗した何十ものNGテイクが重ねられているのが想像できる。

子供向けだなんてとんでもない。1、2それぞれ約20分というコンパクトな収録時間もあって、暇があれば何度も何度も繰り返し観てしまう。お陰で、“ピタゴラスイッチ♪”というあの単純なジングルが頭にこびりついてしまってしょうがない。こんな適当な値段で簡単に手に入るこのDVDブック、素晴らしい芸術作品だと思う。

↓ちょっとひとつ見てみて。

posted by . at 23:42| Comment(12) | TrackBack(0) | 非音楽的 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
転がる玉のスピードに緩急があっていいですよね。これの凄いところってモノの本質をうまくつかんでいるところだと思います。貼られた映像ではコンベックスが重みでたわんで折れるところ、それと紙コップの動きに感動しました。
Posted by カブ子 at 2008年05月06日 00:39
ピタゴラスイッチ好きですよーう!フニフニした音楽と画像があってて、見て楽しいです。
むしまるQゴールドという番組も、大人が見て充分イケルのですが、NHKの子供番組はすごくよく出来てると思います。大変そうではあるけれど楽しく制作してるんじゃないかなーと思わせるような、いい仕事されてますね。

むしまるQ
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Posted by 青グリン at 2008年05月06日 10:32
コレは面白いですね〜!
何だかフィッシュリ&ヴァイスの「事の次第」を思い出してしまいました。↓(昔、このビデオを買いました。)
http://www.amazon.co.jp/%E4%BA%8B%E3%81%AE%E6%AC%A1%E7%AC%AC-%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%80%81%E3%83%80%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9/dp/B000LW7Z3C
Posted by クロム at 2008年05月06日 15:10
タイトルに「♪」がついていたおかげで最初から「ピタッゴラッスイッチッ」と読むことができました。やっぱり正しい読み方だったんですね。よかった。

このコーナーは大好きでいつも手を止めて見入っていました。この映像も、コップの動きが生き物みたいでおもしろいです。些細なことですが、ボールが転がったりぶつかったりする音も好き。

音楽ブログなので書いておきますが、栗コーダーカルテットは一度聴いてみたいアーティスト(?)の一つです(すぐ売り切れる)。公式サイトをリンクしておきますが、このTOPの画像の脱力感がたまりません。撮影現場にいたかった。
Posted by ひより at 2008年05月06日 16:20
ヘアサロンで個室を奮発しておきながら、ずーっとこのDVDに見入ってしまったピタゴラマニアの私が、オススメひっさげて来ましたよ。

家中使った大作ピタゴラスイッチ
http://www.gizmodo.jp/2007/10/post_2351.html

印刷所がメチャメチャになるピタゴラスイッチ
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080430_clustarack/

人間ピタゴラスイッチ
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070427_human_machine/

実はウチには「ピタゴラ大全1」の2番目などで使われているピタゴラ装置がある(じまんっ)のですが、やはり紙コップやレンゲ、バケツなどの身の回り品で構成された作品に魅力を感じます。
それと伝説の41番!確か不思議な歌がついていましたよね。あれについてどう思われるか、音楽ブログ主の見解を承ってみたいところです。
Posted by ひそそか at 2008年05月07日 02:56
しばらく子供の番組から遠ざかっていたのですが、ジムで走っているときに、これに遭遇しました。
見入ってしまい、脚の運びとマシンの速度が合わなくなって、あわてた覚えがあります。

こういうDVDも増えているんですね。
Posted by Luna at 2008年05月07日 08:08
私もピタゴラスイッチ好きです。ついやっていることの手をすべてとめて、見入ってしまいますよね。
この画像を見ていたら、ぼーずが寄って来て一緒に見てました。ついでにひそそかさんご紹介のも全部見て、二人で「おおおーっ」と感歎の声を上げておりました。
いかんいかん、仕事仕事。じゃなくて、もう夕飯の支度だっ!
Posted by にんじん at 2008年05月07日 18:09
ピタゴラスイッチ・・・好きです。

>それぞれ数日間にわたる試行錯誤と、ほんのコンマ何秒・紙一重の差で失敗した何十ものNGテイクが重ねられている
僕はその過程のほうに興味がわきます。そのためテレビ東京のTVチャンピオンでたまに放送されるものもよく見ます。制限時間内に完全動作をするよう調整を施さねばならないプレッシャーが良い緊迫感を演出しています。
結果的に同じ動作をするにしても見た目に大きく違うパーツを考える人。その1つ1つのパーツへのこだわりと失敗した部分を勘だけで微調整する様子。
一連の装置がきちんと動作すると、正確に並べて整然と動作するドミノ倒しとは違った爽快感がそこにあります。

実は昔のパチンコの出球動作は入賞球がピタゴラスイッチのようにいろいろなギミックを動作させて動いていたんですよ。
Posted by 銕三郎 at 2008年05月08日 10:47
こちらではじめて?コメントできる素材を見つけました。
ていうか知ってる素材が出てきたのもほぼ初めてです。
ピタゴラスイッチは僕も好きです。

計算してつくってるピタゴラスイッチも面白いのですが、たまたま家のテーブルで転がしてしまったビー玉などが思わぬ方向で思わぬものをひっくり返しながらカンコンと音をたてつつ見事な着地点に落ち着いたりした時の感動もひとしおですよね。

ところでピタゴラスイッチのルーツはバックトゥーザフューチャーにあるというのは本当なのでしょうか?
Posted by あってん at 2008年05月10日 17:40
どうもこのネタは皆さんの工作心を刺激したようで、ここぞとばかりに色んなものを貼り付けてくれましたね。では、遅ればせながら返事をさせて頂きます。

■カブ子さん
やはりこういうネタには真っ先に反応してくれましたね。あのメジャーはコンベックスというのですか。解説によると、ちょうどあれがたわんで折れ曲がってボールを落とす箇所に次のレールが来るようになっているそうです。

これ、買った方がいいと思いますよ。きみどり君もきっと夢中で見てくれると思います。


■青グリンさん
むしまるQ、葉っぱの手帳にまで展開しましたね。貼っていただいた画像を見ましたが、カニクイザルの方はビートルズのパロディーですね。僕は前にラトルズのことも記事にしたぐらい、基本的にパロディーというものは好きなのですが、おそらくビートルズを知らない子供向けに、こうもあからさまにある一つの曲のパロディーを作ってしまうのはいかがなものかとちょっと思ってしまいました。その子が大きくなって「All You Need Is Love」を初めて聞いたときに、「あ、これカニクイザルの歌に似てる」と思ってしまわないかと。そんなことを言いつつ、ハッチポッチステーションでのグッチ雄三のロック&童謡の強引融合技はけっこう好きなんですけどね。

コメント欄には画像ははめ込めないんですね。でもちゃんと見られてよかったです。


■クロムさん
フィッシュリ&ヴァイスって知らなかったです。解説を読む限りでは、これもピタゴラ装置風ですね。機会があれば観てみますね。


■ひよりさん
タイトル、正しく読んでいただけて幸いです。やっぱり皆さんあのメロディーが頭に入ってるんですね。

そうそう、カタン、とかシュルシュル〜コトン、とかいう音もいいんですよね。そのおかげでBGMがついてるやつもついてないやつも同じように楽しめます。

栗コーダーカルテット、どんな音楽なのでしょうか。CM音楽も多数手がけているようなので、日本の皆さんにはお馴染みなんでしょうね(今や僕も日本の皆さんの一員なのですが、記事にも書いたとおり、テレビを見ないのでわからないのです)。おや、プロフィールを読むと、元々はたまの知久寿焼のバックで演奏していたんですね。ちょっと聴いてみたいです。


■ひそそかさん
これはすごいですね。教えてくださってありがとうございます。最後の人間ピタゴラスイッチだけは、どうも重くてブチブチ切れて見にくいです。

家にピタゴラ装置があるなんて、いいですね。ムッシュが偉い人からもらってこられたのでしょうか。それとも、工作好きの妹さんが作られたのでしょうか。

このDVDブックはそれぞれの装置を見開き2ページで解説してあるのですが、41番だけは見開き4ページ、プラス6ページ分の展開図と楽譜が折りたたまれて挿入されているという特別扱いです。僕の見解ですか?ときどきハモったりして、いい歌ですね(それだけか!)。

ところで、41番の歌は有名ですが、それ以外にも2回、最後のサウンドロゴをたまの知久寿焼が歌っているものがあります(さっきのひよりさん向けのコメントが伏線でした)。


■Lunaさん
ジムで走っているんですね。ジムというのはもっとエアロビクスに向いたようなテンポのよい音楽とかがかかっているものだと思っていました。まさかこんなビデオが流されているとは。

はい、こういうDVDも増えています。さっきクロムさんに紹介されたのもそのうち増えると思います。


■にんじんさん
親子揃ってお好きでしたか。それは是非このDVDブックを入手してみてください。にんじんぼうやの今年の夏休みの工作はこれで決まりです。ところで5月末まであと3週間程度になりましたね。進捗具合はいかがでしょうか。


■銕三郎 さん
久し振りにお名前をタイプしたら、やっぱり半角スペースが入ってしまいました。銕さんもお好きでしたか。やっぱり有名な番組なんですね。

テレビ東京の番組でこれの製作過程が放送されるんですか?それも観てみたいです。こうした完成物を見るのとはまた違った醍醐味があるんでしょうね。

昔は珈琲店だけでなくパチンコ屋さんも営まれていたんですか?


■あってんさん
おお、こちらでは初めましてですね。まさかここを読んで頂いているとは思いも寄りませんでした。ピタゴラスイッチ、いろんな方を呼び寄せるようですね。

その自家製偶然ピタゴラスイッチも是非見てみたかったですが、たまたま家のテーブルの上にビー玉がある家もそれはそれで珍しいですね。

ピタゴラスイッチのルーツ、こちらは音楽ブログなので真意の程は定かではありませんが、ちょっとバックトゥザフューチャーを観直してチェックしてみたくなりました。
Posted by yas at 2008年05月10日 17:55
子供がいると、教育テレビはいやでも見ますねぇ。
ま、おいらも嫌いじゃないんで、「ピタゴラ」なぞは、
ぐれこをさしおいて真剣に見てます。個人的には「お父さんスイッチ」の
テーマが知久さんの声で脳内リフレインするので好きです(^_^;)

「栗コーダー」NHK-BSのイメージキャラクターのアニメ「ななみちゃん」の音楽担当でした。
当地にきてからBSが見れないので、ずいぶんご無沙汰で、ちと寂しいです。
それで、以前にもこの曲調、聞いたことがある気がする、
と思い、昔お芝居のサウンドトラックで買ったCDを
久しぶりに取り出して調べて、「栗コーダー」と「ピラニアンズ」を
間違えてたことに気づいて、愕然としました。
リコーダーとピアニカを間違えるとは
・・・てな訳でそそくさと去ります。
Posted by あんぐれっちーに at 2008年05月12日 00:41
■あんぐれっちーにさん
お久しぶりに来て頂いたのに、すっかり放置してしまい、失礼しました。あんぐれさんもお好きでしたか。ぐれこ君はもうテレビを観るほどに成長したのですね。

ところで、近所のCD屋が閉店セールをやっておりまして、閉店日まであと3日という本日、ラストスパートでもう在庫も残り少なくなった(実はかなりの枚数が僕の家に移動しただけなのですが)その店に突撃し、今まであまり目もくれなかったヒーリング系コーナーを見たところ、栗コーダーカルテットのCDが置いてあったので、すかさず入手してきました。今聴いていますが、これはなごみますね。3月14日の記事で取り上げたアミーナを髣髴とさせるとこるがあります。どちらもリコーダーを使っているだけという説もありますが。

ところで何故ひよりさんがいきなり栗コーダーカルテットの話を始めたのか、僕は今頃気づきました。ピタゴラスイッチのオープニングテーマ、この人たちが演奏していたのですね。僕が買ったこのCDのエンディングもその曲です。

次はピラニアンズを探します。
Posted by yas at 2008年05月17日 21:34
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