2008年04月13日

Sherwood live in Tokyo

去年11月以来久々の、そして僕が日本に帰ってきてから初めてのライヴレポートは、昨日行われた新宿ACBホールでのシャーウッド。

1月にセカンドアルバムが日本発売になったのを記念してのジャパンツアー。幕張メッセで行われたパンクスプリングなんてフェス系イベントを皮切りに、ポリシックスなど日本のバンドの前座も含めて、ジャパンツアー全7公演。昨日は、東京初日で、東京では唯一彼らがメインアクトとなる公演だった。

彼らの前に日本のバンドが3組(前座という呼び方が正確なのかどうかわからない。そのうち一つのバンドはお揃いのロゴ入りシャツを着たファンの一団がステージ前に陣取っていたぐらいの人気だったから。僕は知らない人たちだったけど、きっとその筋では有名なんだろうね)。ちょっといいなと思ったバンドもいれば、正直30分聴いているのが辛いようなのもあった。

6時開場から立ちっぱなしで3時間強、そろそろ年配者の腰にはきつくなってきた頃に、いよいよシャーウッドの登場。狭いステージの真ん中にキーボードが置いてあるうえ、5人のメンバーのうちボーカルのネイトとギターのダンは熊並みのサイズ(若干誇張)なので、目測で200人超は入っていたと思われる満員の観客席にも負けないほど、ステージ上も人がびっしり。



オープニングは「Middle Of The Night」。僕の立っていた位置のせいか、音がかなり割れている。ネイトのベースの音が結構大きめだったのに加えて、ギタリストが2人ともテレキャスターでギャンギャンかき鳴らすもんだから、スピーカーのすぐ近くにいると、鼓膜がどうにかなってしまいそうだった。

続く「The Only Song」は途中でテンポを落とし、メドレーで別の曲につなげたのかと思わせるような展開も。この曲に限らず、CDとはちょっとアレンジが違うという曲もいくつかあった。

ファーストアルバムから2曲続けて演った後、ゲット・アップ・キッズの「Holiday」のカバーも披露。やっぱりその手のバンドが好きなんだね。これはこれでよかったんだけど、終わってみたらもっと彼ら自身の持ち歌を演ってほしかったなと思ってしまった(後で書くけど、なにしろ短かったからね)。

ステージ上で喋っているのは主に新加入のギタリスト、デイヴィッド。覚えたてみたいな日本語でいろいろとこちらに話しかけてくる。アンプにアンチョコが貼ってあったというのもあるけど、一所懸命コミュニケーションを取ろうと頑張ってるところがいいね。やたらヤギがどうとか言ってたけど、あれは何かお決まりのギャグなのか?あとは、しきりに「かわいいね」とか連発してて、どういうシチュエーションで日本語を覚えてるのかがよくわかった(笑)

8曲目「Song In My Head」が終わったところで、“次が最後の曲”とのアナウンス。それはいくらなんでも早すぎるだろう。それまでの前座のバンドだって最低30分、3組目なんて1時間近く演ってたのに、メインのシャーウッドがここまでわずか30分強。でも、(後で見たセットリストには載っていなかった)ファーストアルバムからの「I'll Wait For You」を演奏してやっぱり終了。その後(こちらはセットリストにちゃんと9曲目として載ってた)「For The Longest Time」をアンコールで演奏。

結局、アンコール前に楽屋に引っ込んでいた時間なんかも含めて、45分ほどのコンパクトなステージだった。10時までに終わらないといけないって規則でもあったのかな。すごく盛り上がっていた割りには、そのあたりは“ルール通り”みたいな感じがして、ちょっと不満。ファーストからなら、僕の一番好きな「You're Like A Ghost」とかも演ってほしかったのに(でも、その曲はファーストのブックレットに既に“ライヴでは演奏したことのない曲”なんて書かれてて、最初から望み薄だったんだけどね)。

客電が点き、機材の片付けが始まろうという頃に、ステージ前にバラバラとメンバーが出てきて、サイン会&写真撮影会タイム。一番人気は、ライヴ中ろくにキーボードも弾かずに(?)狂ったように飛び跳ねたり踊ったりしていた、キーボードのマイキー。もちろん他のメンバーにも沢山の客が群がっていたんだけど、彼の前だけ最後まで長蛇の列だったのは、彼が一番、一人ひとりといつまでも話してたからだね。

新規加入のデイヴィッドにサインをもらうときに、「君はこのアルバムには参加してないよね」と言うと、ブックレットの“Additional vocals by David Provenzano”という箇所にマジックで下線を引かれた。正式メンバーになれてよかったね。

Front.JPG Back.JPG

僕が一番話したかったのは、このバンドのソングライターである、ギターのダン。ステージ上では一切喋らず、そんな大きなアクションをするわけでもないけど、自分が書いた数々のメロディアスな曲に綺麗なコーラスをつけ、演奏中に“ここでスネアの音”みたいな仕草でドラムスのジョーを指差していたのを見て、ますます格好いいなと思ってしまった。僕が着ていた、彼がファンであることを公言しているあるアーティストのシャツを指差して、「いいよね」とひとしきり歓談。

とは言ってみたものの、どうも僕は今回みたいな、女の子のファンが沢山いるようなアーティストといつまでも話すのを躊躇してしまう。自分の後ろに並んでいる女の子たちには「おじさん、そろそろいいでしょ」と思われてて、当のアーティストからは「早く次の女の子と話したいんだけど」と思われているような気がしてしまって。そんなこと誰も思ってないのかもしれないけど、つい遠慮して早めに切り上げてしまうんだよね(被害妄想)。

セットリストは上に書いた「I'll Wait For You」以外はこの写真通り。セカンドアルバム『A Different Light』の1〜4曲目、7・9曲目という王道の選曲。プラス、ファーストアルバムから3曲。さっきも書いたけど、本当はもっと他にも演ってほしい曲がいくつかあったんだけどな。でも、今回のツアーの他公演の曲目を見ても、ほぼ似通った内容。実はあんまりアドリブ利く人たちじゃないのかも。

Sherwood track list.jpg

ライヴ終了からかれこれ18時間が経つんだけど、まだ片耳がおかしい。最初におかしいなと思ったのは、昨日の帰り。シャーウッドの曲を口笛で吹きながら歩いていたんだけど、それが全然自分の口笛の音に聞こえなかったこと。まるで右斜め後ろで誰かが甲高い笛を吹いているような感じ。今でもずっと耳の奥でキーンという音が鳴っていて、低音がまるで聞こえない。大音量のライヴにはこれまで何度も行ったけど、こんなにいつまでもおかしいのは初めてかも。ほんとに鼓膜がどうにかなってしまったかな。年のせいかな。治るんだろうか。
posted by . at 16:59| Comment(10) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やー楽しそうなライヴでしたね(動画観た)。4時間立ちっぱなしお疲れさまでした。今CD聴きながら一人追体験しています。いつ聴いても(観ても)お日様ジャケとイメージが違ってて軽く裏切られます。うー、ナマで聴いてみたい。
でも45分はコンパクトディスク一枚分よりもコンパクトですね。

ヤギがどうとかというギャグはウケていたのですか?

私も一番人気のマイキーと話したいです。裏ジャケで靴を落としていた人ですよね。このライヴ映像を観て、自分が陸(ロク)にキーボードも弾かずに回転ばかりしているピアノマンも割と好きだということに気づきました。
Posted by ひより at 2008年04月13日 21:27
メインアクトより長く演奏する前座の心意気に感銘を受けました。
ちゃんとサイン会&歓談してくれたなんて、最高にラッキーですね〜!そのとき着ていたyasさんのTシャツが気になりますが・・・。
セットリスト、ゲットしたんですか〜?!私が唯一所有するセットリストは、オーストラリアのファンから譲り受けたダイド・プリティーだけですよ。(←さりげなく自慢)
ライヴ難聴のせいで、口笛の音量を間違えて吹いたりしてませんでしたか(笑)?私は最高1週間耳鳴りが続いたことがあります。
Posted by クロム at 2008年04月13日 22:56
まず、さっさと耳鼻科に行きましょうね。

ブックレットにマジックで線引かれちゃうなんて…ちょっと複雑な気分。

>自分の後ろに並んでいる女の子たちには「おじさん、そろそろいいでしょ」と思われてて、当のアーティストからは「早く次の女の子と話したいんだけど」と思われているような気がしてしまって。

なんかわかります。この感覚。
自分が一番の若い時に戻りたいと思います、こういうときは。


Posted by Luna at 2008年04月14日 08:01
OGSに延髄斬り、そして今度は急性音響性障害ですか。日本に来てから次々と大変ですね。おだいじに。

ヤギの話が気になります。ヤギがどうしたんですかー? でっち上げでもいいので、どうか続きをお願いします。東京でヤギの集団を見るなら、あらかわ遊園がおすすめです。ええ、下町ですよ。

<ここに写真>って、後から写真が入る予定地?
Posted by カブ子 at 2008年04月14日 16:40
<ここに写真>は私も気になりました。
片耳がおかしいせいで間違えたのでなければいいのだけど。

耳鼻科に行くことをオススメします。
以前yas兄ィと同じように自分の声が別の場所から聞こえる感じが数日続いたことがあり、診察を受けました。飛行機で耳抜きに失敗したのが原因で、鼓膜が内側に凹んでしまったのだそうです。すぐに直してくれた記憶がありますよ。
Posted by ひそそか at 2008年04月14日 20:48
あ、写真が入った! 安心しました。
Posted by ひそそか at 2008年04月15日 14:16
>自分の後ろに並んでいる女の子たちには「おじさん、そろそろいいでしょ」と思われてて、当のアーティストからは「早く次の女の子と話したいんだけど」と思われているような気がしてしまって。
あはは。女性と子供に優しいやっさんらしいな。うん、その気持ち分かります。私も若い女の子の列に並ぶとき、オバハンが混ざってすんまへんなぁというキモチになります。
歳のせいで耳が遠くなる難聴は、まず高音から聞き取れなくなるみたいよ。低音だけ拾えないなら、大きすぎる音を聞いた一時的のものやと思いますよ。それより日ごろヘッドフォンやイヤフォンで、大きな音聞くのは良くないですよ。
Posted by 青グリン at 2008年04月15日 22:02
あ、写真が2段落上に移動した。
Posted by ひそそか at 2008年04月18日 01:04
お疲れ様でした♪耳の方は大丈夫でしたか?
さすがに冷静に見ていらっしゃって、すごいです!
私はもう最初から最後までただただ、舞い上がってましたから(笑)。
大阪では結局ホテル代が高いからということで、泊まることもなく夜中に名古屋に車で移動だったのですが、たった30分の演奏の為に来てくれたというのがすごく嬉しくって♪新幹線も使えず、結局USでのツアーのように過酷になってしまった感じでしたが、めいいっぱい日本を楽しんでくれたようで良かったです。
ACBはちょっと音が悪かったですよね。次回はぜひクアトロへと飛躍していただきたいなぁ。なんて。
1年後に発売予定の新作も楽しみですね。本当にWeezerのピンカートン風なジャケットになるのかしら・・・。
Posted by sunday at 2008年04月18日 11:16
今週は連夜の飲み会(ことごとく終電を逃して散財)プラス出張が入っていたもので、せっかく沢山のコメントを頂いたのにすっかり返事が遅くなってしまいました。

●ひよりさん
今回はどの公演も盛況だったようなので、また来年来てくれることでしょう。機会があれば是非行ってみてください。そのときはちゃんとした単独公演で、45分なんてことはないことを期待しています。

>ヤギがどうとかというギャグはウケていたのですか?

そのギャグ自体がどうかというよりも、たどたどしい日本語が受けていたようです。でも、今回のツアーの最初の頃からずっと追っかけてるような人は、ちゃんと内容がわかって受けていたのかも。

そうそう、靴を落としているのがマイキーです。回転だけでいいのなら、僕も立派なピアノマンになれそうです。


●クロムさん
>メインアクトより長く演奏する前座
多分あの人たちは自分達が前座だとは思っていなかったに違いありません。お客さんも、なんだかそっち目当てらしき人も目立ちましたし。

僕のTシャツですか?この人たちのことを最初に書いた記事(http://yasjimi.seesaa.net/article/40307826.html)にヒントが載っています。別に隠すつもりはなかったんですけど、記事にその名前を書いてしまうと、近くにいた人たちがこの記事を読んだら僕の正体がばれてしまうかもしれないと思って、回りくどい書き方をしてしまいました。今となってはそのシャツを覚えている人はいたとしても、それを着ていた奴のことまで覚えている人はいないと思うので大丈夫です。でもやっぱり簡単に答えを書いてしまうと面白くないので、当ててみてくださいね。

セットリストをゲットしたのは、近くにいた女子です。おっさんは大人しく写真だけ撮らせてもらいました。ダイド・プリティーのセットリストをお持ちなんですね。僕はかつて記事に写真を載せましたが、ホセ・ゴンザレスとオカヴィル・リヴァーのセットリストを持っています(←さりげなく自慢返し)。

一週間も耳鳴りですか。一体何を聴いたんですか?僕はおかげさまでこの記事の後すぐに治りました。一週間もあの状態が続いたら頭がおかしくなってしまいそうでした。


●Lunaさん
おかげさまで耳鼻科に行かずにすみました。通院費が若干浮きましたが、それも全て連夜のタクシー代に消えていきました。

>ブックレットにマジックで線引かれちゃうなんて…ちょっと複雑な気分。
後で写真を載せましたが、僕はそんなに嫌な気分ではなかったですよ。きっと今回のジャパンツアーで数百人というファンが5人のサイン入りCDを手にしたでしょうけど、ブックレット裏に下線を引かれたのはきっと僕だけでしょう。

>自分が一番の若い時に戻りたいと思います、こういうときは。
そうですよね。でもそれより、もっと厚顔無恥になりたいと思います。せっかくの一期一会なのにね。


●カブ子さん
>日本に来てから次々と大変ですね。おだいじに。
ありがとうございます。最近はもっぱらかさむタクシー代に苦しんでいます。もうちょっと終電というものに気を配ればいいだけなんですけど。ちなみに延髄切りは受けた覚えはありません。

ヤギの話はですね、sundayさんのブログ(http://blog.goo.ne.jp/smileonsunday/e/c5cbdc4ed3be9a4f5d3064d4cb9eef4b)によると、「ヤギ乳絞り〜」と言っていたようです。それは確かにちゃんと聞き取れていたら面白かったかも。意味不明ですけど。

あらかわ遊園ですか。下町ですね。覚えておきます。でも今は特にヤギの集団は見たいとは思いません。そのうちNZの羊の集団が恋しくなったら、代用物として見に行くかもしれません。

<ここに写真>は、まさに仰るとおりでした。返事もせずに勝手に貼り付けて失礼致しました。


●ひそそかさん(1)
片耳がおかしいせいで間違えたわけではありません。この記事は日曜に書いたので、月曜に会社のスキャナーでジャケットをスキャンするまで写真を貼れなかったんです。会社のスキャナーを私用に使ったことは黙っててくださいね。

>飛行機で耳抜きに失敗したのが原因で、鼓膜が内側に凹んでしまった
どんな豪快な失敗をするんですか。お友達と話し込んでいて乗り遅れたり、つくづくひそそかさんって飛行機で失敗しますね。パイロットにならなくてよかったですね。


●ひそそかさん(2)
安心していただけてなによりです。無事スキャンできました。


●青グリンさん
>女性と子供に優しいやっさん
いえ、それは誤解です。単に小心者なだけです。でもグリンさんもやっぱりそういう気持ちになりますか。そういうときにこそ「自分はカッパやから出しゃばってええんや」という気概を持ちたいものですね。

>日ごろヘッドフォンやイヤフォンで、大きな音聞くのは良くないですよ。
はい、気をつけます。あんまり大きな音で聴いてはいないつもりですが、なにしろ聴いてる時間が長いですからね。


●ひそそかさん(3)
写真を移動させてほんの数分でこのコメントが入りましたよ。ずっと見てるんですか?


●sundayさん
いえいえ、そちらこそ東京遠征お疲れ様でした。せっかくこちらまで来られたのに、ロフトやブリッツには行かれなかったんですね。僕も、ACBで当日券が出てるのを見て、やっぱり翌日も行こうかと思ったんですが、とっくにSOLD OUTでした…

大阪公演の後は車で名古屋に移動だったんですか。それはまたハードなツアーだったんですね。でも、ACBでの様子やsundayさんのブログを見てもわかりますが、まだ日本盤が出たばかりのバンドが、あんなに熱狂的に受け入れられて、メンバーもさぞかし喜んでいたことでしょうね。是非毎年来てほしいです。そうですね、是非次回はクアトロ級のハコで(あんまり有名になって大きすぎる所になってしまうと寂しいので)。

>ピンカートン風なジャケット
そこまで日本を気に入ってくれたとしたら、嬉しいですね。僕はピンカートンのジャケ、結構好きですよ(ウィーザーでは一番かも)。
Posted by yas at 2008年04月20日 02:00
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