◇どちらもその時代のシーンを代表する超名盤。今さら僕が事細かに解説する必要もないようなものなんだけど。じゃあまずこれから。

◇セックス・ピストルズを解散したジョニー・ロットンが、ジョン・ライドンと改名して(というか、本名に戻して)、元クラッシュのキース・レヴィン、当時は無名のジャー・ウォブルと結成したパブリック・イメージ・リミテッドの2作目。
◇オリジナルの形態は、45回転の12インチ盤が3枚、円形の金属の缶に入っているというもの。なので、タイトルも『金属箱』。
◇缶入りというのは多分に奇をてらったところもあっただろうけど、45回転12インチ盤というのにはれっきとした理由があり(7月8日の記事「LPと算数」に書いたとおり)、この特異な音楽のダイナミズムを存分に味わえるようにとの配慮からだった。
◇さっき80年代と書いたけど、実はこのアルバムが発表されたのは1979年の11月。当然こんな形態で大量生産されるわけもなく、イギリス国内向けに5万枚、輸出用に1万枚がプレスされたのみ。
◇その後、翌年になって33回転12インチ盤(要は普通のLP)2枚組の形で『Second Edition』として発売されることになる。

◇当時、輸入盤屋で缶入りを見かけたこともあったはずだけれど、なにしろそれだけのレア物。とても中学生や高校生に手が出せる金額じゃなかった。僕は、81年の初頭になって、このキース・レヴィンの歪んだ顔のジャケが印象的な『Second Edition』の方を手に入れた。
◇ちなみに、それが僕の生涯で買った28枚目のLP。それまでウィングスとかイーグルスとかレッド・ゼッペリンとか、真っ当な中学生らしいLPばかり買っていたのに、81年の2月・3月に買ったこれとポップ・グループのセカンドとピンク・フロイドのファーストが、その後の僕の音楽観を大きく軌道修正することになる。けどそれを書くのが今回の趣旨ではないので。
◇話を戻そう。とにかく、当時のニュー・ウェーヴ少年にとっては、この丸い缶は憧れの的だったというわけだ。それが、27年の時を経て昨年再発された。今度は5000枚限定で。
◇今度は僕も大人だからね。大人買いしますよ。NZに輸入されたものは結構な値段だったけど(しかもNZのレコ屋らしく、新品なのに開封済み)、見かけたときに買っておかないと。
◇で、元々持っていた33回転2枚組と、今回手に入れた45回転3枚組を聴き比べてみた。元の33回転盤も決して悪くはなかったんだけど、やっぱり違うね。ベースの音が全然違う。
◇驚いたのが、曲順が違うこと。33回転2枚組の方はこう。
A1 Albatross
A2 Memories
B1 Swanlake
B2 Poptones
B3 Careering
C1 Socialist
C2 Graveyard
C3 The Suit
D1 Bad Baby
D2 No Birds
D3 Chant
D4 Radio 4
◇オリジナルの、45回転3枚組はこの曲順。
A1 Albatross
B1 Memories
B2 Swanlake
C1 Poptones
C2 Careering
D1 No Birds
D2 Graveyard
E1 The Suit
E2 Bad Baby
F1 Socialist
F2 Chant
F3 Radio 4
◇実際には「Socialist」と「No Birds」の場所が入れ替わってるだけなんだけど、それぞれの盤面の区切り箇所の違いで、例えば今までB面の頭だと思っていた「Swanlake」がB面の締めくくりになってたりするのがちょっとした違和感。
◇あと気づいたのが、レコードがほぼぴったりの大きさの缶に入ってるので、出し入れがしにくいこと。丸いマンホールの蓋が穴に落っこちないのと同じ原理で(かな?)、ちょっとでも斜めにするとひっかかって出てこない。かといって裏返しにすると3枚いっぺんに落ちてくる。それだけ苦労して出した盤をかけても、10分で裏返さないといけない。まあ、それだけマニアックなものを買ったということで、嬉しい悩みではあるんだけどね。
◇いかん、また普通の段落並みの量になってきたぞ。箇条書きなのに。
◇というわけで、内容には殆ど触れていないけど、27年経とうがまったく古ぼけることのない音。何年経っても“ニュー”・ウェーヴ。ちょっと変わった音楽がご趣味で、しかもやっぱりレコードで聴くのが好きという方にお勧め(ほとんど名指し状態)。
◇上にリンクを張ったけど、この缶入り再発盤、まだアマゾンジャパンに在庫あるんだね。6735円か。僕が買ったのよりも少し安いよ。少しでも気になる方、今のうちですよ。もしくは、今から27年後の2034年にまた再発されるかもしれないから、そのときにどうぞ。
◇次は、プリファブ・スプラウト85年の名盤『Steve McQueen』。今年になってリマスター&ボーナスディスクで再発されたものだ。

◇冒頭いきなりニュー・ウェーヴという括りでまとめてしまったけど、さっきのアルバムとこれとでは、音楽性が180度違うと言ってもいいだろう。80年代前半にイギリスから出てきたグループは、とにかく一緒くたにニュー・ウェーヴと呼ばれていただけのこと。21世紀のアメリカの優良SSWが全員オルタナ・カントリーと呼ばれてるのと同じ。
◇80年代イギリスのアコースティック系ロックミュージックの名盤は何かと訊かれたら、多分誰もがアズテック・カメラの『High Land Hard Rain』と共にこのアルバムの名を挙げるだろう。
◇きっと、同じ質問を「70年代アメリカのアコースティック・ミュージック」と置き換えたら、誰もが『Harvest』と『Sweet Baby James』を挙げるのと同じように(反論がある方もいらっしゃるであろうことは承知しています。聞き流しておいてください)。
◇ユニヴァーサルのデラックス・エディションやソニーのレガシー・エディションのように、オリジナルアルバムのリマスター版+ボーナストラックで2枚組という形に近い形態での再発。
◇あれ?でもこれソニーだよね。レガシー・エディションとは銘打ってないな。代わりに、キッチンウェアレコード(プリファブ・スプラウトが属していたレーベル)25周年記念のロゴが入ってるけど。
◇2枚組で、一枚目はオリジナルアルバムのリマスター。手がけたのは、オリジナル版のプロデューサーでもあったトーマス・ドルビー(Thomas Dolby)。
◇二枚目は、さっき書いたデラックス・エディションやレガシー・エディションによくある当時のB面曲やリミックス集でなく、この企画のためにリーダーのパディ・マカルーン(Paddy McAloon)が新録した、オリジナルアルバムからの8曲分のアコースティック・ヴァージョン。
◇そしてこれが、またよくあるアコギ弾き語りのデモヴァージョンとかでなく、本人のヴォーカル、ギター、それ以外の弦楽器、ハーモニカなどを幾度も多重録音して作られた、手の込んだものになっている。
◇なんでも、オリジナル(こちらもトーマス・ドルビーお得意の多重録音を駆使したもの)よりもこのアコースティック・ヴァージョンを作る方がより時間がかかったとのこと。
◇これが、実にいい。もう何十回・何百回聴いたかわからないようなこれらの曲を、新しいアレンジで、今のパディの声で(まだ若々しいけど)聴かせてくれるんだから。これはもう、01年の『The Gunman And Other Stories』に続く6年ぶりのニューアルバムのようなものだ。
◇「Desire As」の、2分にも亘るギターの多重録音によるイントロ(まるでスティーヴ・ハウかマイク・オールドフィールドのような)には、本当に驚いた。オリジナルのアルバム内では別に好きでも嫌いでもない曲だったけど、この新録ヴァージョンの中では一番の拾い物かも。
◇オリジナル盤。さっきアコースティック系って書いたけど、実はアコースティック楽器の音なんてほとんど聞こえない。でも見事なプロデュースワークで、こんなに瑞々しい自然な音が溢れた音楽になっている。シンセの音ばっかりなのに、今まで全然そんな印象持ってなかったよ。
◇さっきの缶(または歪み顔)は決して万人に薦められるものじゃないけど、こっちは洋楽ポップスを普通に聞く人でこれを嫌いな人が果たしているんだろうかと思ってしまうようなアルバム。ライナーにも書いてあるね。エヴァーグリーン。まさにそう。
◇いつもfalsoさんが、ご自分が若かった頃に聴かれていた音楽ばかりを繰り返して聴いておられることを半ば自虐的に話しておられるけど、僕だってすぐこうして十代や二十代前半に聴いていた音楽に戻っていってしまうよ。
◇最近こうして80年代のアルバムが次々と形を変えて再発されているというのも、まさに僕のようなカモを捕まえるためなんだろうね。わかってても、こうして見事に全部に食いついてるわけだけど。
◇ところで、今日はこないだよりは幾分かは箇条書き風と言えるようになったかな。
でも、レコードプレイヤー持っていないからなぁ...
私はNWモノに手を出していた時期には、アコースティック系はほとんどパスしていたので、実はプリファブ・スプラウト持ってないんですよ〜(笑)。でも今だったら、十分イケると思うのでコレは是非ゲットしますね〜!
>僕の生涯で買った28枚目のLP
す、すごい!そんなことがわかるんですか〜!ちなみに34枚目は何でしたか?
まさかminiraさんがこれに反応されるとは。レア物とはいえ、これ100%miniraさんのご趣味とは合いませんよ(笑)
でも一応アマゾンUKも調べてみました。アマゾン自体では売切れてるようですが、他の小売店から30パウンド程度で出てますね。とりあえず投資目的で買っておきますか?(笑)
●クロムさん
クロムさんちには缶入りとか箱入りとか多そうですね(笑)。気持ちはわかりますが、アソビ作ると、輸送中に缶の中で盤が動いて余計に傷がつきそうですよ。
さすがに発狂まではしませんが(笑)、四苦八苦して取り出したこのレコード、ようやくの思いでプレーヤーに乗っけても、肝心の音楽がちっとも心安らぐ感じじゃないんですよね。で、かなり神経逆撫でされた上で約10分後に裏返し、また10分後に次の盤に取り替える、と。そうすると、最初に聴いてた盤を缶の中に入れるわけにもいかず(中にはまだ3枚目が残ってますから)、傷がつかないようにそっと缶のフタの上に乗っけておいて、更に3枚目をかける頃にはフタの上が二枚になる。そして、全部聴き終えたら、最後に聴いた盤から順番に缶に入れていく、と。自分でも何を書いてるのかよくわからなくなってきましたが、とにかく面倒臭いレコードです。せっかく記事でお勧めしておいてこの言い草。このブログを読んでる人はもう誰もこれを買おうなどと思っていないでしょう。
まさかクロムさんがプリファブ・スプラウトの方に反応されるとは。確かに万人にお勧めとは書きましたけど、クロムさんだけには敢えてPiLの方をお勧めしますよ(笑)
>28枚目
僕はこういうことにかけては几帳面なのです。洋楽を聴きはじめたときから付け始めたデータベースが存在しますから。ちなみに細かい注釈を入れると、そのデータベース以前に宇宙戦艦ヤマトと未知との遭遇のサントラLPを買っていたので、これはその2枚を含む数ですが、それと前後して何本か買っていたミュージックカセットは含んでいません。あくまでもアナログ盤LPの数です。10インチ盤も含みます(いいから早く質問に答えろって?)。
>34枚目
えーと、クラッシュの『Clash In Hamburg』という海賊盤ですね。ちなみにこれが、僕が最初に買った海賊盤でした。時期的には『Sandinista!』発表直後、僕のクラッシュ熱が最大的に燃え盛っていた頃です。10インチ盤のB面曲集『Black Market Clash』まで手に入れてしまい、海賊盤でも何でもクラッシュのレコードが欲しかったんですね。懐かしくなってさっき聴きましたが、今の耳で聴いてもそう悪くない音質で、これはいい買い物でしたね。26年前の自分を褒めてやりたい気持ちです。
偶然とはいえハンブルグでのライヴ盤というのはクロムさんのドイツ好きと通じるところがありますね。ジャケはスプレーで書いたようなタイトル、裏ジャケもレコードのレーベル面も真っ白といういかにも当時の海賊盤らしい作り。なのに中には当時のドイツの新聞をコピーした紙が入っています。「Immer auf die Pauke hauen: Super-Punk mit The Clash」とか「Beim Konzert verletzt - Punk-Sanger festgenommen」とか「Clash-Konzert endete blutig」とかの見だしです。わかりますか?
クラッシュの海賊盤を集めたサイトを見つけました。この盤もそこに載っていましたね。ちゃんとその紙のコピーも載ってます。丁寧なサイトですね。あ、このアルバム、後にジャケを変えて再発されたんですね。海賊盤としても評判高かったのかな。適当に買ったのに。26年前の自分を褒めてやりたい(もういいって)。
http://www.gld.mmtr.or.jp/~resident/bootlphamburg.htm
「何でしたか?」って訊かれただけなのに、すっかり記事並みの文章書いてますね。一体僕は何をやってるんだか。引越し準備で忙しいはずなのに…
しかし買ったLPの何枚目か記録が有るなんて凄いですね。私は不精だし曖昧な記憶の中を漂っているような人間ですから全く覚えが有りません。
New Wave華やかし頃、勿論アナログ時代ですが、マイナーなグループのLPなんて無かったと思います。アルバム1枚作る時間が惜しいほど、リアル・タイムにこだわっていたのか、ただ単に制作費が無かったのかはよく覚えていませんけど。そう言えばジャケットも凄かった(笑)。わけのわからないような店にわけのわからないゴミみたいなSPが沢山並んでいたような気がしますし、友人がそんな店を見つけると、買うお金も勇気も無いのに兎に角見に行ったりしていました。
彼らは結果的に音が良くなったと思います。で、PILは計算高い連中だから、それらから学んだのかもしれませんが、PIL自体も音を良くすると言うだけではなく、そんな部分にも影響を受けているかもしれませんね。良くわからないけど。
こう言う記憶や思い出と音楽がリンクしてしまうので、どうしても『新譜』よりもソチラの方に気が行ってしまうのです。ヤッパリ私は純粋に音楽を楽しんでいなかったのかもしれませんね。あぁ今もそうだ・・・。
『金属箱』の本物をあの頃見た覚えが有ります。6,700円かぁ〜あの頃より高いんじゃないのかなぁ。勿論有名バンドのチケットが確か3,000円程度だった頃の話ですけど。
途中で軌道修正しているところがとっても無意味で素敵です。
レコード、着実に増えてますよ。こないだは図書館のリサイクル古本市でLPをたんまり頂いてきました(こんなんばっかり)。ほとんどジャズの名盤ですけどね。一体いつ聴くんだ?
この缶詰は楽しそうですね。アマゾンで2000円台で見つけた!と思ったら缶のジャケのCDでした。アブナイアブナイ、うっかり買うとこでしたよ。
今週ジャニスの近くへ行く予定があるので、まず借りてみて(あるかな?)よかったらLP買ってみます。歪んだ顔のLPも捨てがたいけどナ〜。やっぱり缶詰がおすすめですか?
レコードが出しにくいとのことなので、何か出しやすい道具を作りましょうか? では製作にあたってまず実物が必要なので、経費で買うことにします(買うのか!)。
ところで。
>ポップ・グループのセカンド
ポップ・グループって誰ですか? そういう名前のバンドですか?
◇>レッド・ゼッペリン
これが正しい発音なのですか?
◇>ポップ・グループのセカンド
私もこれが分かりませんでした。ポップ・グループっていっぱいいそうです。
◇Albatross
ゴルフのアルバトロスかと思って辞書で調べたら、ほかにも「アホウドリ」「心配のもと」という意味もあったので驚きました。沖ノ鳥島に流された人の曲ですか?
70年代末期〜80年代初期のシングル盤は、僕にとっては垂涎の的でした。あの当時、輸入盤屋でずっと見てはいたのですが、2曲入り1000円前後のシングル盤は、2000円〜3000円のフルアルバムと比べると決して安くはなかったんです。言われるとおり、ジャケットは非常にそそるものが多かったんですが。現地(イギリス等)では、貧乏なバンドが貧乏なファンのために作るフォーマットだったんでしょうけど、極東では事情が違ったようです。
思い出と音楽がリンクするというのは、別に不純な話でもなんでもないと思いますよ。ニック・ホーンビィのエッセイに、『(一番好きな)「Thunder Road」は特にどの時代のことも自分に思い起こさせない。何故なら自分は四半世紀以上に亘って常にその曲を聴き続けてきているから』という趣旨の文章がありましたが、そこまで特別な曲でない限り、ある曲をその曲を聴いていた頃の自分と関連付けて覚えているというのは自然なことだと思います。昔好きだった女の子の匂い、と同じですね。
>有名バンドのチケットが確か3,000円程度
そういえば僕はPiLの初来日公演に行ったんでした。半分忘れてましたが、確か値段はそのぐらいだったはずです。今、チケットの半券を引っ張り出して来ました(はい、そういうのも保存してあります)。83年6月25日(土)、大阪厚生年金会館大ホール1階H列8番でした。あの当時はコンサートチケットもいちいちデザインが凝っていてよかったですね。
●青グリンさん
実家に帰って、寡黙な議長と対話してきたのですね。なかなかコメントができなくてかたじけないです。つい茶化してしまいそうになっては、他のコメンターさんの暖かいコメントを読んでは怖気づいています。
>まだ荷造りせんでええのか
現実逃避している人を射落としましたね。この囁きを読むたびに我に返っています。5秒で忘れますが。
●miniraさん
レア物なら何でもいいんですか?それはまた節操なしですね(笑)。家にモノが貯まってしょうがないですよ。
●カブ子さん
◇が付いている限りは箇条書き風です。軌道修正しても直らないところもです。
古本市で頂いたのは無料LPですか?ジャズの名盤?仕事のBGMに使ってみるというのはいかがでしょうか。同僚及びご家族の眉間のシワの低減に役立つ気がします。
>缶のジャケのCD
面白いように引っ掛かってくれますね。ありがとうございます。そう、この缶詰LPが再発された際に、同じような缶入りCDも発売されたのです。缶の中身は通常の1枚もののCD。低音を増強するために、との意図を込めた45回転盤3枚組の志を欠片も汲んでいないみやげ物的商品です。あれを買うぐらいなら、通常のプラケースの『Second Edition』をお勧めします。少なくとも3種類の歪み顔が拝めるはずですので(僕はCDでは持っていないので、オリジナルの3名x歪み顔がCDで再現されているかどうか知らないのですが)。
『Second Edition』は一応世間でも名盤扱いなので(レコード・コレクターズ誌70年代ロック・アルバム・ベスト100の86位でした)、ジャニスには間違いなく置いてあるはずですよ。それにしても、試聴してみてよかったら買うだなんて、カブ子さんらしくもない石橋の叩き方。是非試聴せずに経費でどうぞ。
>出しやすい道具
是非お願いします。でも、レコードに傷がついたら弁償してもらいますね。
>ポップ・グループ
美味しいところに引っ掛かってくれますね。ありがとうございます。このまま一記事になだれ込みたい気分ですが、控えめにいきますね。70年代末期のイギリスはブリストルから現れた、真にアヴァンギャルドなバンドです。79年の『Y』(これはカブ子さんジャケ好きだと思いますよ)で衝撃的に登場し、僕が最初に聴いた80年の長いタイトルのセカンドアルバムで、前衛的でありながら音楽的にも飛躍的に進歩するという偉業を見せつけ、しかしながらそんな緊張感がいつまでも持続するわけもなく、翌年ライヴ録音を含む編集盤を出して空中分解という短い生涯を送りました。81年当時「Papa's Got A Brand New Pigbag」という曲を日本でも小ヒットさせたピッグバッグというバンドは、ポップ・グループのべーシストだったサイモン・アンダーウッドが結成したんですが、この話もピッグバッグが既に忘却の彼方に追いやられた今となっては蛇足以外の何者でもありませんね。ちなみにさっきのを調べるためにレココレを引っ張り出してきましたが、ポップグループのファースト『Y』は70年代の38位、セカンド『For How Much Longer Do We Torelate Mass Murder?』は80年代の7位に取り上げられていましたね。だからといって別に偉いわけではありませんが。
●ひよりさん
>レッド・ゼッペリン
ドイツの飛行船の名前、という意味であれば、きっと「ツェッペリン」が正しい発音だと思いますが、普通英語ではZeを「ツェ」とは読みませんから、こちらの人は皆ゼッペリンと発音しています。英語+ドイツ語という異なる言語を一緒くたにして発音する(できる)というのは、日本人の特質でもあると思います。プチホテルみたいなものですね(真っ当にフランス語読みするとプティオテル?)。
>ポップ・グループ
まだ説明を続けましょうか?え、もういい?
>アルバトロス
アホウドリは知っていましたが、「心配のもと」は知りませんでした。なるほど、それを聞くと歌詞の意味も多少よくわかる気がしますよ。ありがとうございます。沖ノ鳥島に流された人の歌ではありませんが。
『Second Edition』はのっけからベースがベンベンしてますね。これですね?LPだとこの音が全然違うんですね〜、なるほどー。3曲目、ボーカルが吠える後ろで「白鳥の湖」のメロディが聞こえたような気がして、? と思ったんですけど、この曲のタイトル「Swanlake」だったんだ!ソラミミではなかった!
(ちなみに今回スワンレイク(jagjaguwar)のCDも借りました。奇遇ですね)
はずれたボーカルにフレーズの繰り返し、これはなかなか気に入りましたよ。
ポップ・グループはトリの眉間にシワ系ですね(笑)。ジーザス&メリー・チェインに感じが似てます。
もう借りて来られましたか。さすが行動が早いですね。なるほど、ジャニスではその2枚は超定番認定なんですね。正しいお店ですね。
『Second Edition』、気に入ってもらえましたか。よかった。これで缶詰を買う気になりましたか?是非買ってみて、中のレコードを取り出す装置を作ってください。
Jagjaguwarのスワンレイクって知らなかったんで調べてみたんですが、ウルフ・パレードのメンバーがサイドビジネス(?)でやってるバンドなんですね。ウルフ・パレードの方はわりと気に入って聴いているので、今度スワン・レイクも探してみますね。カブ子さんは好きなタイプでしたか?
ポップ・グループは確かにトリさんのご趣味には合わないでしょうね。カブ子さんはどうでしたか?PiLほどではなかった?ジーザス&メリー・チェインはお好きなんでしたっけ?感じが似てるというのは褒め言葉なのかな。『Y』もジャケだけでなく内容もいいですよ。もし『For How Much Longer〜』を少しでもよかったと思われたなら、是非そちらもどうぞ。一般的にはそちらの方が超定番です。
缶詰はどうしよっかなー。LPでベースの音を聴き比べてみたいなー。でもそれより今は、中のレコードがどれだけ取り出しにくいのか確かめてみたい欲求の方が強いかなー。
スワンレイク、これはよかったですよ。やる気なさげにいい音だしてます。途中でぐちゃぐちゃのもにゃもにゃになります。ジャケもCDのデザインもとっても素敵! これは後で縁があったら買おうと思います。ウルフ・パレードは知らなかったので、ジャニスに返却に行った時に探してみますね。(またレンタルの連鎖が止まらなくなる・・)
ポップ・グループ、聴き直してみたらそれほどジーザス&(以下略)に似てませんでした。例によって一度にたくさん借りたから他のとごっちゃになってたみたいです。私にはちょっとカッコ良すぎるかな〜とは思いますが、1曲目なんかはとっても好きです。
まだ一ヶ月経ってませんが、荷造りの合間に返事します。息抜きタイムです。いよいよ明日引越しなので、最後まで荷造りせずに使っていたメインのステレオをカートンに詰めている最中です。スピーカーなど一本30キロもあるので、一人で持ち上げるのが一苦労です。運動になります。カブ子さんも運動不足だと感じられたら引越しするのがいいですよ。
では缶詰はとりあえずレコード屋さんに行って、検盤だけさせてもらうといいかもしれませんね。ついでに試聴させてくれるかもしれません。一石二鳥です。
スワン・レイク、崖っぷちに裸の女の人が座っている絵のジャケですか?僕もそのうち縁があれば聴いてみますね。では、次にジャニスに行ったときには、キャバレー・ヴォルテールも借りてみてください。特に理由はありませんが、僕がたまたまこないだから彼らの昔のCDを立て続けに買っているだけです。今日は『Three Mantras』を買いました。
>1曲目
バリのケチャのチャントで始まる「Forces Of Oppression」ですね。確かにあれは格好いいです。イントロのベースとドラムがいいですよね。僕は「Blind Faith」も好きですよ。ところでこのジャケはあまりお好きではないですか?
スワン・レイクはそうです、崖っぷちのジャケです。ブックレットの裏表紙のイラストが最高ですよ。どうかご縁がありますように。
『For How Much Longer〜』のジャケ、いい写真ですね。写真自体は好きですがコラージュによってちとコワイ感じになってますね。サウンドと同様、メッセージ性が強いというか・・。こうして見るとポップ・グループという名前だけが浮いてますねぇ。このギャップはわざとですか?
こないだまたジャニスの近所へ用事があったため、追加で借りてしまいました。聴くのが忙しくてもうごちゃごちゃ〜。PiLもポップ・グループも聞き分けられなくなってきました。
本気で忙しい時期も過ぎ去ったので、まだ一ヶ月経ってませんが返事しますね。質問もされていることですし。
ポップ・グループという名前はもちろんわざとだと思いますよ。ああいうアヴァンギャルドな音楽を演ってて、あのジャケのセンスで、普通なら小難しいグループ名を付けてもおかしくないところにこのふざけた名前。こういうセンスは好きですね。
追加で借りたものが何なのか気になります。はい、これも質問です。
>ポップ・グループ
なるほど、わざとだったんですね。とすると、あのかわいいモグラと同じようなセンスですね。好感度が増しました。
たまたま納品が近所だったりライナーを返し忘れたりで、この10日間で4回もジャニスに行ってしまいました。さすがにトリの目も△になってきましたよ。
で、追加で借りたのはですね、
ラヴ
ラヴ・エクスチェンジ(ラヴと間違えた)
セバドー(lll)
ウルフ・パレード
モーガン
あとはサイケの棚から3枚ほど・・。
そうそう、柳ジョージも借りました! これでやっと穴のレスが出来ます♪
いえ、明日までなんて持ち越しませんよ。今日中に返事しときますね。
え?好感度?実はモグラ好きだったんですか?だってあのジャケが嫌いだったから買わなかったんでしょ?おかしいな。
ラヴはいいですね。何を借りられました?ラヴ・エクスチェンジはよくわかりません。洗馬ドー(こんな変換になった)もいいですね。確か前にこのバンドのメンバーのソロアルバムを先に聴いていませんでしたっけ?ウルフ・パレードも聴いてくれたんですね。どうでしたか?モーガンはよくわかりません。うちの隣の家の子供の名前がモーガンでした。サイケはミークロ用ですね。柳ジョージは穴用ですね。久々のレス楽しみにしています。今はまだオークランドです。
かわいいモグラは中身とジャケのギャップが好きです。あれ?嫌いだなんて言いましたっけ? 言ってたかも。
ラヴは『Foever Changes』を借りました(ラヴ・エクスチェンジを借りてしまった所以はここに)。1曲目から聴いたことのある曲だったので???と思ったら、yascdでカバーを先に聴いていたのでした。いいですねー、ラヴ。
>このバンドのメンバーのソロ
確かそれは不餓死(こんな変換になった)です。セバドーもフガシもヘンテコな名前。どちらもヒデブやアベシに通じるところがありますね。
ウルフ・パレードもよかったですよー。1枚のアルバムでいろんな音が楽しめるお得感がありますね。2曲目で聞こえる、鼻をすする音とギターのキュルキュルが気に入りました。
新記事の方にも沢山コメントが溜まってるんですが、こちらのコメントには締め切り時刻があるようなので、先に返事しますね。他の皆さん、すみません。
モグラ、そう言ってたはずですよ、へんなの。ところでそのかわいいモグラのCDは買ったんでしたっけ?
ラヴのやつは、僕も確かそれしか持ってません。「Alone Again Or」もキャッチーでいいですが、他の曲もいいでしょう。
ああ、そうでしたね。不貸し(こんな変換になった)のべーシストのソロでした。屋根に木が生えてるやつ。あれもいつもリアル・グルーヴィーで見かけていたんですけど、新品で2500円以上してたので買えなかったのです。縁がありませんでした。
ウルフ・パレード、気に入っていただけてなによりです。僕もその鼻をすする音を確認したいんですが、今頃CDは海の上です。
シマシマを破壊するためだけにコメントしちゃったー♪
>ラヴの他の曲
いいですねー、最っ高〜。これは『Early』やシドと一緒に無人島へ持って行きます! テイクをつないだ16曲目が好きです。
こないだ別記事でおかんに怒られたのに、今度はこっちで同じことやってますね。妹さんになら怒られないと思って、まったく。
●kabukoさん
ではモグラは是非LPを買って、壁に飾ってください。かわいいですよ。
なんと、kabukoさんの無人島レコは『Early』とシド・バレット(どれ?)でしたか。そしてこのラヴが3枚目なんですね、なるほどー。ではそこから1枚に絞ってください。16曲目、確認してみたいんですが、今頃CDは海の上です。
自ら崩されましたか。負けず嫌いでいいですね。
以前記事にされてますのでリンクしときますね。コメント欄で『Early』について特集(?)されています。トイピアノで弾きたい曲が満載です♪(うちにあるのは電池式だけど・・)
古記事ひっくりかえして読んでいたら、3/14の兄ぃの囁き(クロムさん、囁きの見方はご存知ですか?)でNW特集が予言されている!ここで記事と記事が繋がりましたね。目出度いわ。
>(どれ?)
律儀に答えます。礼者すです。これはフロイドやシドのアルバムをいろいろ聴いた末に出た結論です。
1、2、3曲目、これがセットになってるところが高ポイントでした。これは聴いて確認しなくてもお分かりですね?
これから80年代NW再訪を考えておられるクロムさんに、このアルバムは最適かもしれません。時代と共にクルクルと音の変わるスクリッティ・ポリッティですが、この最初期が一番面白いです。僕とカブ子さんの推薦書付きです。
●kabu子さん
律儀に説明頂いてありがとうございました。もう既に3月のコメントでトイピアノについて(その名前は出ていませんでしたが)言及されていましたね。NW特集といい、今から見るとノストラダムスの大予言のような記事でしたね。
>古記事ひっくりかえして読んでいたら
いきなり日本史の勉強かと思いました。
>礼者す
この書き方でわかる人は誰もいません。確かにあの最初の3曲は強力ですね。実はアルバム半分ぐらいはシド不参加ですが。僕も好きなアルバムです。是非カブ子さんも何種類もあるというジャケ違いをどんどん集めてください。僕もNZにいるうちに時々見かけていたオーストラリア盤(コインジャケ)を買っておけばよかった。