2007年07月21日

上質のパスティーシュ The Rutles 「Archaeology」

もう皆さん慣れてるかもしれないけど、今日は長い話になると思うよ。まずは簡単に事実関係の羅列から。76年にイギリスのコメディ番組のためにモンティ・パイソンのエリック・アイドルとボンゾ・ドッグ・バンドのニール・イニスが中心になって結成したビートルズのパロディ・バンドがラトルズ。その後78年にアメリカ向けのより本格的なテレビ番組「All You Need Is Cash」を作成、そのサントラ版として発売されたのが彼らのファースト・アルバム『The Rutles』。そのテレビ番組自体がビートルズの歴史を完全にパロディ化したもので、このアルバムの収録曲も全てがビートルズの何らかの曲のパロディになっている。

The Rutles (1st).jpg The Rutles 『The Rutles』

元々がその番組のための架空のバンドなので(劇団モンティ・パイソンからのエリックは楽器が弾けず、番組ではビートルズでのポールに相当する役を演じていたが、レコードの演奏には参加していない)、その番組とアルバムが彼らの遺した作品の全てだった。ビートルズのファンや評論家からも大絶賛されたにも関わらず、LPやビデオはすぐ廃盤になり、90年になって大量の曲を追加して別ジャケでCD化されたファースト・アルバム(上の写真)だけが一般的には彼らに触れる唯一の術だった…

…96年までは。
96年といえば、本家ビートルズの未発表曲を2枚組CD x 3種に亘って集大成した『Anthology』プロジェクト真っ盛りの時期。音楽ファンの間でビートルズ熱が再燃していた頃だ。その年の暮れに突然発表されたのが、そんなものがあり得るなんて誰も考えていなかったラトルズのセカンド・アルバム『Archaeology』だった。

Archaeology (Orig).jpg The Rutles 『Archaeology』

『Archaeology(考古学)』というタイトルが本家の『Anthology(傑作選)』のパロディならば、このジャケットも、88年に出た「ビートルズ十数年ぶりの新譜」として発表された『Past Masters Volume One』のパロディ。

Past Masters.jpg The Beatles 『Past Masters Volume One』

と、ここまで知ったようなことを延々書いてきたが、僕がリアルタイムで彼らのことを知ったのは実はここから。この『Archaeology』というアルバムを聴いてその虜になり、急いでファースト・アルバムやDVD(これはしばらく後に再発されてから)を買い集めたものだった。

それから11年経ち、廃盤だったこのセカンドアルバムが別ジャケで再発された。基本的に新譜しか取り上げないことにしている僕のブログで、この最高に楽しいアルバムについて書ける機会ができたということだ。

Archaeology (Reissue).jpg The Rutles 『Archaeology』

『Past Masters』が既に20年近く昔のアルバムになってしまい、この黒地に白抜きロゴのインパクトが薄れてしまったためだろうか、新装版のジャケは96年版の内ジャケに使われていた地味なメンバー写真に変更。

16曲入りのオリジナル盤に5曲のボーナストラックが追加されている。96年版の日本盤には4曲のボートラが収録されており、レココレ5月号のアルバム評には「ボーナス・トラックが5曲入りながら日本盤ではすでに4曲が入っていたので我々にはあまりおいしくない」と書かれているが、その日本盤のボートラ4曲のうち「It's Looking Good」(ファースト・アルバム収録曲の別バージョン)は今回収録されておらず、代わりにライヴ演奏の「Under My Skin」が入っている。なので、96年版の日本盤を持っている僕のようなファンでも、2曲の新曲(実際には「Under My Skin」は当時のシングルのB面曲だったようだが)が聴けるということだ。ちなみにそれらのボートラのうちの最初の曲「Lullaby」は、わずか30秒という演奏時間とそのナンセンスな歌詞から考えると、これはビートルズでいうと「The End」のパロディとして96年版のUKオリジナル盤にも入っていた曲なんじゃないかと思ってるんだけど。

しかしそれにしても、こないだ書いたティアーズ・フォー・フィアーズの再発版CDもそうだったけど、旧版に入ってたボートラの一部を新版に入れないってのはなんでかね。旧版を中古市場に流出させないようにってことなのか?買い替えじゃなくて買い増しになってしまうんで、ただでさえCDが増えすぎて困っている僕みたいな人には非常に不便なんだけどな。まあ今回のはジャケも違うし、旧版にはちゃんと綺麗な歌詞カードも付いてたから、旧版の全ボートラが新版に収録されていたとしても旧版を売っ払うつもりはなかったけどね。

アルバム冒頭の「Major Happy's Up And Coming Once Upon A Good Time Band」はそのタイトルを見ても容易に想像が付くとおり「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」のパロディ。「軍曹」を「少佐」に格上げし、「ペッパー」を語感の似た「ハッピー」に、そしてきっと67年当時に初めてこのタイトルを聞いた人たちは「なんて長ったらしくて変なタイトル!」と思ったに違いないビートルズの曲名のややこしさ感までも引き継いだ(しかも長いだけであんまり大した意味のないところがまたいい!)、タイトルからして実に秀逸なパスティーシュだ。

ビートルズの『Sgt. Pepper's』のアルバムがそうであるように、その曲からメドレーで繋がる2曲目は「With A Little Help From My Friends」を真似た「Rendezvous」(タイトルは似てないけどね)。この曲の歌詞は、『Anthology』プロジェクトで陽の目を見たジョンの未発表曲「Free As A Bird」について、きっとジョンなら他のメンバーにこんな風に言ったんじゃないだろうかと思わせる会話調になっている。この曲に限らないけど、ラトルズの音楽って、ビートルズについて(曲に限らず)沢山の知識を持っていれば持っているほど面白くなる、とても奥の深いものだ。もちろん、そんなマニアックなことまで知らなくたって、「この最初の2曲は『Sgt. Pepper's』の冒頭のパロディだな」ってわかるだけでも楽しいし、もっと極端なことを言えば、ビートルズのことなんて知らなくたって、これだけ彼らの名曲に似せて(単なる物真似でなく)作られたポップな曲の数々は充分に堪能できるはず。

このセカンド・アルバムは映像なし・音のみのプロジェクトということで、エリック・アイドルは不参加。それでもニール・イニスという人もモンティ・パイソン流のギャグセンスを持っているということがよくわかる歌詞もまた最高。例えばちょっと「Nowhere Man」風の3曲目「Questionnaire」では、街頭アンケートの立場でこんなことを歌っている。

 この低脂肪ダイエット・シャンプーについてどう思われますか
 1.ジャリジャリする 2.半分ジャリジャリする 3.全然ジャリジャリしない


まあ、ここだけ抜き出してもその可笑しさはよくわからないかもしれないけど、このどうでもいい変なものについての質問といい、意味のない紋切り型の選択肢といい、どういう答えであろうが自分はただの質問表なので気にしないという無表情さが面白い。

4曲目の「We're Arrived! (And To Prove It We're Here)」は、イントロの飛行機の着陸音のSE(サウンドエフェクト)で「Back In The U.S.S.R.」のパロディだとわかるが、演奏が始まってすぐにメンバーが笑ったりして、一旦演奏を止めてまたやり直す。これは、先述のビートルズ『Anthology』に演奏中にメンバーが笑ってしまっているものや演奏ミスをしてやり直しているものまでが含まれていたことのパロディ。しかしそれをわざわざこの冒頭にSEの入った曲でやるというのが可笑しい(失敗した演奏にSEは被せないだろうが!・笑)。そのギャグがやりたかっただけの曲なんだろうなということがよくわかる歌詞がまた笑わせる(タイトルどおり、「俺たちは到着した!俺たちがここにいるってことを証明するために」なんてことを繰り返してるだけ)。

だめだ、このまま全曲解説してしまいそうだよ(笑)。こんなの読んでるだけの人にはちっとも可笑しくないだろうから、あと2〜3曲だけにしとくね(まだあるのか、って思った人がいるね?でも延々と全21曲について書くよりはマシでしょう)。

順番はバラバラになるけど、96年版でも07年版でもボートラとして収録されている18曲目の「Baby S'il Vous Plait」は、ファースト・アルバムに入っていた「Baby Let Me Be」のフランス語バージョン。これは、ビートルズが初期のシングル曲をドイツ向けにドイツ語でも録音していたことのパロディ。本家と違うのは、このフランス語バージョンの歌詞は「僕フランス語がわからないから、英語でしゃべってください」とか言ってるだけってこと(笑)

14曲目「Shangri-La」のイントロでちらっと奏でられるメロディがあるんだけど、これはこの96年当時破竹の勢いだったオエイシスの「Whatever」という94年のヒット曲のメロディに聞こえる。でも実はこれ、ニール・イニス自身が73年に発表した「How Sweet To Be An Idiot」という曲のメロディと全く同一。こんなところでこそっと「みんなが好きなあのヒット曲、実は僕の曲のパクリなんだよ」って言ってるみたい。この「Shangri-La」は後半「Hey Jude」風の盛り上がりを見せるんだけど、そこでニールがまたさっきのメロディを(今度は「Whatever」の歌詞付きで)歌うのが痛快。

アルバム本編の最後となる16曲目の「Back In '64」は、そのタイトルから連想できるように「When I'm 64」のパロディ。出だしこそくすっと笑わせる歌詞だけど、これは(ビートルズの時代でもあった)64年を懐かしむしみじみとした歌詞を持った曲。ああ、笑わせるだけでなく、こんなしんみりした気持ちにもさせてくれるんだと、また感心。

さっきも書いたけど、この人たちの魅力って、ビートルズのことをよく知っていれば知ってるほどよりよくわかるんだけど、だからといって敷居が高い音楽じゃない。今さらビートルズ、なんて思ってちゃんと聴いていない人もいるかも知れないけど、逆にこっちから入ってみて、元ネタとしてのビートルズにたどり着くというのもアリかも。ボートラ以上に今回の新装版が魅力的なのは、その値段。今回はEMIゴールドという、EMIの廉価レーベルからの発売なんだけど、上にアフィリエイトしたアマゾンでも1171円。僕はオークランドで新品未開封を700円弱で手に入れたよ。

The Rutles (1st - Orig).jpg The Rutles 『The Rutles』

今回この記事を書こうとしていろいろ調べてて気づいたんだけど、彼らのファースト・アルバムがオリジナルのデザインで紙ジャケで再発されていた。LPに付属していた16ページのブックレット付きだって。僕はもう紙ジャケにはあまり惹かれないんだけど、これは欲しいな。あ、でも音源は今僕が持ってるものと同じで、リマスターもされてないのか。どうせならリマスターしてからLPと同じ曲順にすればいいのに。しかも3192円!『Archaeology』の良心的な価格設定に比べて、何だよこれ。ちょっとなにかとケチがつきすぎて気が引けてしまうなあ。まあでも、自分の持ってるCD/レコードしか写真を載せないという縛りのこのブログに写真を載せてしまったからには、買うしかないか。廃盤になるまでに買って、自分でオリジナルLPの曲順に入れ替えたCD-Rを作ってこのジャケに入れておこうっと。
posted by . at 21:28| Comment(19) | TrackBack(0) | アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪
〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪

http://eritanblog.jugem.jp/

エリカです!( ‘∇‘ )ノ”コンバンワァッ

今日からブログを正式に
再スタートすることになりました!v( ̄∇ ̄)v

ライブドアブログを削除されてから早2ヵ月半。

今回はジュゲムブログで再開することにしました。

ブログURLはhttp://eritanblog.jugem.jp/

大学の準備等でかなりスタートが遅れてしまいましたが
何とか再開にこじつけました。

今回は以前のブログと
同じ感じにしたくなかったので

思い切ってガラッとイメージを変えてみました!

文章や構成、看板ほとんど変えました。

写真や名前を公開したのもその一環です。

また、今回のブログのテーマは情報商の紹介はもちろん
他にも日記などにもチカラを入れたいと思っています。

ピアノの練習、アニメ鑑賞・・・・等、忙しいですが
頑張ってサポート&運営していくので

これからよろしくお願いしましす!

仲良しビーム!(ノ≧∀≦)ノ・‥…━━━★ ピキューン!


http://eritanblog.jugem.jp/

〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓
〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓♪〓
Posted by エリカ♪ at 2007年07月22日 00:33
●エリカ♪さん
1ゲット&仲良しビームありがとうございます。記事には一切触れていない内容で不愉快だったので、一瞬削除しようかと思いましたが、あまりの嬉しさにこのまま晒しておくことにしました。ではまた。
Posted by yas at 2007年07月22日 08:00
モンティパイ・ソンておもろいですね。初めて見たのはレンタルビデオだったんですが、お菓子と飲み物をモソモソしながら見ていて、マジで「鼻から牛乳」状態に陥りかけました。避妊しない子沢山一家の話でした。The Rutlesは知りませんでした。 
>この低脂肪ダイエット・シャンプーについてどう思われますか
 1.ジャリジャリする 2.半分ジャリジャリする 3.全然ジャリジャリしない
ここだけでもかなりツボです。ううう。聞きたい。でも聞いても英語が分からないと面白みがないかもしれませんね。
だけどそっくり調につくってあるだけでも楽しいね。



Posted by 青グリン at 2007年07月22日 08:17
4曲目と14曲目の紹介が面白いです。こういうギャグセンスがいいですね。
解説なしで笑えたらいいなぁ。

この架空のバンドは知らないので、モンティ・パイソンにだけ食いつきますね。

イナモトが通っていた学校では、年に1回、先生たちが父兄に(生徒も可)に劇を見せてくれました。farce(笑劇:コメディよりももう少し卑俗なもの)で面白かったのですが、モンティ・パイソンのギャグを参考にして(パクって)、国語(英語)の先生が脚本を書いていました。先生たちはタイツを穿いたり、女装したりして本気で演じてました。全部理解できて笑いたかったな。
Posted by Luna at 2007年07月22日 13:39
パロディって元ネタがあるから簡単にできそうな気がしますが、ただ単に模倣がうまいだけでは

 すごーいパチパチパチ。で、それで?

と言う空気になってしまいます。ちゃんとした芸として昇華させるためには、元ネタの理解・研究、素材の選定、味付けのセンスなどが必要となり、オリジナルの芸を創作するよりも知恵や工夫が必要となってきます。
なりきり精神も必要ですが、あまり入り込みすぎると暑苦しいだけのドン引き芸になってしまいますしね。
誇張しすぎず、マニアの琴線をこちょこちょする技が詰まっていそうな気がしました。上質なパラシュートですね。-澤帆布ですか? あ、ちゃうかったパスティーシュですね。新種のケーキの種類かと思いました。

マイ・フィールドの芸人評論のようになってしまいました。一応記事には関係があるので、削除しようなどとは一瞬たりとも思わないでくださいね。
Posted by 麒麟 at 2007年07月22日 14:58
ぺこぽこです!( ‘∇‘ )ノ”コンブアメッ

今日はブログに正式に
コメントすることにしました!v( ̄∇ ̄)v

モンティパイソンのコピー版。面白いですねえ。
私はモンティパイソン=Mr.ビーンなイメージしかなかったので。
今回のじみおん記事には、へええ。。。!です。

ビートルズって、フレーズや、デザインがコピーされている逸話が多い気がします。
彼らがそれ程までに、楽曲やデザイン性でもリーダー的存在で、あらゆるジャンルの人々がリスペクトされたのでしょうけれど。。。
でも、弄りやすかったのかな?。とも、思ったりもします。

知的財産に対してもおおらかな、時代背景とかがあったんだろうなあ。
個人的には、そんな当時が面白い!と思いますが。。。(でも、立場上、大きな声ではいえないのです。)


真剣にコメント考えていてスタートが遅れてしまいましたが
何とか内容をこじつけました。(←え?)

今回は1ゲタと
同じ感じにしかったので

思い切ってガラッとイメージを変えてみました!

文章や構成、いつもとほとんど変えました。
…が、いつもと一緒な気もしますorz。


ライバルビーム!フフッ(メ ̄ー ̄)・・・バチバチ・・・( ̄ー ̄メ)フフッ
Posted by ぺこぽこ at 2007年07月23日 14:46
ラトルズって、映画で言えば「ロッキー・ホラー・ショー」のようなモノですね。
私はビートルズは好きでも嫌いでもないというレベルなので、ラトルズの真の面白さは全然理解できていません。
むしろ、ラトルズは私の中では5大ギタリストに君臨してるオリー・ハルソールが絡んでるということで聴きました。(が、今はCDがどこかに雲隠れしてるので音の方は、すっかり忘れてしまいましたが・・・)
ちなみにハルソールは、「All You Need Is Cash」にサトクリフ役で出演してるらしいのですが、私は未見です。どんな感じでしたか?

モンティ・パイソンは、私も好きですよ〜。
英国人と言うと、皮肉を込めたウィットに富んだ上品なユーモアしか解さない人種かと思っていたのですが、モンティ・パイソンは意外にナンセンス度も高いところがウケました。

ところで、「アヴァンギャルドって何?」「サイケデリックって何?」っていちいち訊いてくるミー五郎をウザったく思っていましたが、「パスティーシュって何?」と思った自分は、結局は同じ穴のムジナだということがわかりました(笑)。
Posted by クロム at 2007年07月23日 20:43
●青グリンさん
>モンティパイ・ソンておもろいですね
どこにナカグロ入れてるんですか。青グ・リンさん、そういう貴女の方がよっぽどおもろいです。
僕細かいネタがいっぱい入ったDVDを持ってるんですけど、その子沢山一家の話は入ってなかったと思います。観てみたいな。

英語がわからなくて翻訳に頼るのはモンティ・パイソンも同じでしょうから(もちろん画像がある分違いますけど)、対訳を見ながらでも楽しめるかもしれませんよ。まあ、歌詞で笑わせる部分はどちらかというと少ないですけどね。


●Lunaさん
>4曲目と14曲目の紹介が面白いです
なるほど、こういうのがルナさんのセンスなんですね、覚えておきます。

へえ、イギリスではモンティ・パイソンってそんな風に受け入れられてるんですね。さしずめ日本で言うと先生方が年に一回ドリフの大爆笑をやるようなもんでしょうか。太った先生は必ず高木ブーの役をやらされるので不本意だとか。


●麒麟さん
いつになくマジなコメントですね。読みふけってしまいました。確かに、パロディって単なる物真似ではないですから、よく似てるってだけじゃ芸として成り立たないというのはよくわかります。この手のCDでいうと、有名バンドが単にビートルズの曲をカバーした企画盤とかもよくあるんですけど、僕はそういうのには全く食指が動きませんね。カラオケと何が違うのかと。いや、自分で演奏してるとこが違うに決まってるんですけどね。


●ぺこぽこさん
yasです!( ‘∇‘ )ノ”コンビニベントウッ

今回はブログの趣旨を
正確に汲み取って頂いて嬉しかったです!v( ̄∇ ̄)v

ビートルズがパロディの対象になりやすいというのは、やっぱり彼らがそれだけポピュラーだということでしょうね。一部の人しか知らないようなグループのパロディをしたところで、そのオリジナルを知らない人には面白くもなんともないでしょうし(嘉門達夫の替え歌メドレーが回を重ねるにつれて面白みを失っていったのはそういう理由でしょう)。

知的財産という観点とはちょっと違いますが、ビートルズのアップル社は、別のアップルという名前の会社とその名義使用権で長らく争っていました。でもビートルズ本人達は、こういう自分達のパロディには(それが芸として成立していれば)とても寛容だったんじゃないかと思います。記事に書いたラトルズのテレビ番組にはジョージ・ハリスン自身が出演までしていますし。

これからよろしくお願いしましす!

あんぐれビーム!煤i ̄□ ̄;)!!・‥…━━━★ ピキューン!


●クロムさん
記事が長くなりすぎるんで僕が端折ったところをうまく掬い上げてくれる、絶妙のコメントですね。ナイスです。

記事に、エリック・アイドルはポール役(芸名ダーク・マクイックリー)ながら演奏には参加していない旨を書きましたが、彼に代わってギターとボーカルを演奏していたのがオリー・ハルソールだったのです(ややこしい話ですが、映像ではポール役のエリックは当然ベースを弾いていますが、レコードでベースを弾いているのは、映像ではジョージ役のリッキー・ファターです)。

このアルバムでは、オリー、リッキー、ニールの3人がギターを弾いているので、残念ながらどの音が誰のプレイか僕の耳では判別できません。五大ギタリストとまで評価されているクロムさんに是非聴き分けてもらいたいものです。

「All You Need Is Cash」ですが、ハンブルグ時代の回顧シーンの白黒写真で一瞬写るだけです。どんな紹介のされ方をされてたっけな。確か、ロン(ニール・イニス演ずるジョン役のロン・ナスティ)の友達だからそこに参加してるけど、楽器が弾けないから追い出された、とかなんとかだったかな?ビートルズのハンブルグ時代の写真をご存知なら、サングラスをかけたスチュの姿を覚えていらっしゃるでしょうか。あんな感じです(笑)

ところでご存知だとは思いますが、オリー・ハルソールは92年に亡くなっているんですね。でもこの96年のアルバムには、ちゃんと彼のこともメンバークレジットに入っているんです。(もしかしたら本当に演奏の一部には参加してるのかもしれませんが)、そういうところがちょっとほろっとさせられますね。

最後に、僕の好きなミー五郎ネタと自虐ネタの見事な融合技を見せてくださいましたね(笑)
Posted by yas at 2007年07月24日 19:22
あ!ほんと!まちがえてた!今、気が付きますた!ごめんなさい、でした。でもオモロイな。
Posted by 青グリン at 2007年07月24日 20:00
子沢山一家の話は、信仰上の理由で避妊したらいけないという戒律を守る夫婦が、コドモが増えすぎて困るのです。貧乏で子作りの他に楽しみもないのです。増えすぎた子供を売り飛ばしてまでも、戒律を守る真面目な夫婦の話だったと思います。
Posted by 青グリン at 2007年07月24日 20:26
いやぁこの記事面白い!すっごく面白いです!
ルートルズ?ラトルズ?ですか?
へぇ〜〜〜。

是非是非全曲解説してくださいな。
全部読みます読みます!
Posted by minira at 2007年07月24日 21:44
ちょっとだけ、訂正しますね。
先生方が演じていたのは、もちろんモンティ・パイソンだけではありません。シェイクスピアとか他のお芝居のパロディとかもありました。

先生方も全員強制参加というわけではなく、絶対に裏方しかやらない先生もいましたし、出ずっぱりの先生もいました。それなりにうまくいっていました。校長先生の奥さんだって出演しました。一番乗っていたのは、英語の先生ですけどね。この人は俳優目指していたんですよ。

グリンちゃんの子沢山の話、観たくなりました。
Posted by Luna at 2007年07月25日 10:37
●青グリンさん
単なる誤字をあげつらって、こちらこそごめんなさい、です。
なるほどー。本末転倒の見本みたいな人たちですね。避妊さえしなければなんでもアリみたいな。今度DVD探してみようかな。


●miniraさん
ラトルズ、と発音するようです。冒頭に書いたコメディ番組は、「全イングランドで最も小さく最も貧乏な州ラトランドのしょぼいテレビ局が制作した番組」という設定だったという話なのですが、辞書を見てみると、「Rutland/Rutlandshire:ラトランド(シア)。イングランド中東部の旧州☆Oakham」なんて載ってるじゃないですか。実在した州なんですね。また、Rutで「さかり、発情」という意味でもあるようです。

全曲解説ですか(苦笑)。もうひとつ記事ができてしまうぐらいの量になってしまうんで、じゃあリクエストにお応えして、アンコールで一曲だけ取り上げますね。6曲目の「Unfinished Words」にしましょう。ビートルズの「No Reply」を元ネタにしたような感じの曲です。

このアルバムの歌詞対訳を読んで初めて知ったんですが、Unfinishedには「ダサい」という意味もあるんですね。で、この曲はいくつかのダサい言葉について歌ってるんですが、出だしの歌詞が「Unfinished words like Cheese and Onions」っていうんです。

なんでチーズとタマネギ?って思うかも知れませんが、これは彼らのファースト・アルバムを聴いていないとわからないでしょう。そのアルバムに収録された「Cheese and Onions」という曲があって、それは少し「A Day In The Life」風なんですけど、実はその曲がオフィシャルに発表される前に別バージョンが流出したことがあり、それがあまりにもジョン・レノン本人の声に似ていたことから、これは実はジョンの未発表曲じゃないかと騒がれ、彼の海賊盤にまで収録される事件があったという曰くつきの曲なんです。

ジョンの曲だと思われてもおかしくないほど優れた曲なんですが、それを「チーズとタマネギなんて、ダサい言葉だね」なんて自虐的に歌っているところが面白いという訳です。

また、彼らの歌詞には他にも単なる言葉遊びも沢山含まれていて、この曲の最後に出てくる「Left is Right, and Right is Wrong」なんてのはその典型みたいなものでしょう。日本盤の対訳では「左は右(そして善は悪)」となっていますが、これは明らかにダブルミーニングですよね。これは誰でもわかる簡単な単語を使った例ですが、こんな風に日本語に訳してしまうと面白くないという翻訳者泣かせの歌詞がちらほらと出てきます。


●Lunaさん
やっぱり先生によっては、自分はそんな馬鹿げたことはやらん!とかってポリシーを持った人もいるんでしょうね。いずれにせよ、日本ではまず考えられないような話ですね。
Posted by yas at 2007年07月26日 18:30
>あんぐれビーム!煤i ̄□ ̄;)!!・‥…━━━★ ピキューン!

…ま、負けたわ、、、、
Posted by ぺこぽこ at 2007年07月26日 20:28
●ぺこぽこさん
ふふふ…勝った。
Posted by yas at 2007年07月26日 21:37
解説増やしてくださって有難うございます。すっかりご無沙汰していてお礼が遅くなってごめんなさい。

へー、「Left is Right, and Right is Wrong」ですか。私こういう単純な言葉遊びみたいなの好きなんですよ。
なんかほのぼのしてきますです。

訳はそのままカタカナ表記しちゃったほうが感じが出ていいんでないの?なんて思ったりして。

ところで、「Unfinished words like Cheese and Onions」。私は、「料理中のチーズとたまねぎみたいに不完全な言葉」とか「チーズアンドオニオンクリスピー(ポテトチップス)みたいに中途半端にぼやけた言葉(ビネガーが効いていないから)」みたいに感じがしましたが、「チーズとたまねぎみたいにダサイ言葉」と訳すんですね。勉強になりました。

ちなみに私はチーズ&オニオン味のポテチ好きです。
Posted by minira at 2007年08月09日 18:19
●miniraさん
お久しぶりです。最近またお忙しそうですね。お体には気をつけてくださいね。

こういう言葉遊びみたいのが沢山入っていますよ、このアルバム(とファーストアルバムも)。miniraさんなら聴いてちゃんと理解できるでしょうから、もし安く見つけたら聴いてみては?

訳は、そうですね、これぐらいならカタカナでもいいかも。誰にでもダブルミーニングだってすぐわかるし。

「Unfinished」、辞書にそう載ってますよね。僕も全然知りませんでした。こっちの人たちが実際にそういう意味合いで使ってるのもあんまり聞いたことないですけど。

ではいつかminiraさんと酒盛りする機会があれば、チーズ&オニオン味のポテチをご用意しておきますね。
Posted by yas at 2007年08月10日 20:57
久しぶりに掘りました。

先日ふと気づいたのです。タイトルに「RUTLES/GRIMS」と書いてある(曲名は書いてない)テープを1本持ってるんですけど、それがこのラトルズだったことに。

今までずーっと何者か不明のまま聴いてましたよー。つか、この記事あがった時にも全然気づきませんでした。妙にビートルズに似てるなぁとは思ってたんですけどね。2曲目で「Number One 〜♪」と歌ってるので間違いなくファースト・アルバムですよね。

このテープは私が以前勤めていた会社で上司が辞める時にもらったものなんですよ。1996年のことです。何故かずっと捨てられなくて、たまに聴いてました。

長年の疑問が解けてすっとしました! いやー、ありがとうございました。ジャケは大事ですねー。
Posted by カブ子 at 2008年10月18日 23:26
■カブ子さん
一体何を掘り起こしてくるんですか。久々に仲良しビームでおなじみのエリカさんのコメントを読みふけってしまったじゃないですか。でも彼女のサイト、削除されてしまったようですね。残念です。

さて、とんでもない告白コメントですね。ラトルズ/グリムズのカセットをお持ちだったとは。2曲目が「Number One」は仰るとおり、ファースト・アルバムです。その曲はビートルズでいうと「Twist And Shout」のパロディですね。この上の方のコメントに書いた「Cheese And Onions」も入っていることでしょう。もしそのカセットの基がCDなら、18曲目です。あとそのアルバムでわかりやすいパロディとしては、「Help」の真似っこ「Ouch!」あたりでしょうか。

グリムズ、この記事にも名前が出てきていますが、ラトルズの中心人物ニール・イニスが73年頃に組んでいたバンドです。僕はニールのソロ・アルバムを4枚ほど持っているのですが、残念ながらグリムズは持っていません。今日の午後、中古CD屋で見かけたのですが、ファーストとセカンドの2in1CDが4000円もしました。誰が買うもんですか。どうやら貴重盤のようなので、丁寧に聴いてくださいね。
Posted by yas at 2008年10月19日 23:03
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック