2007年07月08日

LPと算数 Nick Lowe 「At My Age」

今日は、しばらく前に入手したニック・ロウの新譜の話をしつつ、ちょっと別件にも触れることにしよう(と、のっけから脱線宣言)。

At My Age.jpg Nick Lowe 『At My Age』

前作『The Convincer』から6年ぶり。その3年前の『Dig My Mood』あたりから続く、ゆったりとした大人の音楽路線を今回も踏襲。本人は別に三部作のつもりで作ったわけじゃないだろうけど、主要メンバーはずっと固定、全12曲入りで40分弱というハンディなサイズも同じ、ジャケの雰囲気も(イラストになったり実写になったりだけど)なんとなく似ている。

今回目立ったゲスト・プレイヤーは、『Dig My Mood』のもう一作前にあたる『The Impossible Bird』とそのツアーに参加して、格好いいテレキャスターを弾いていたビル・カーチェンが(何故か6弦ベースで)一曲に、また、四半世紀以上前にニックがデビューシングルをプロデュースした縁で(?)プリテンダーズのクリッシー・ハインドがコーラスで別の一曲に参加。

ブリンズレー・シュウォーツの頃ほど泥臭いアメリカン・ミュージックに傾倒しているわけでもなく、70年代後期〜80年代のソロアルバムのようにポップな勢いがあるわけでもない。声もかつてのクルーナー・ヴォイスの面影を残しているものの、最初ちょっとびっくりしてしまったほどの老人声になっている。今年58歳になったはずだから、老人ってほどじゃないよね。酒焼けなんじゃないか。

と、まずネガティブな書き方をしてしまったけれど、やっぱり僕は彼の書くこのメロディーには抗えない。同傾向のミュージシャンでいうと、例えばエルヴィス・コステロやグレン・ティルブルックが作る、五線譜上を暴れまわるような魔法のメロディーってわけじゃないんだけど、このちょっと気の利いたクールな感じのメロディーは、でしゃばらないのに存在感があるという彼の立ち位置に通じるものがある。

前作の「Homewrecker」、前々作の「Faithless Lover」と、アルバム冒頭を陰気な曲で始めるという試みはもう今回は止めたようで、だけどちっともアルバムのオープニングっぽくない「A Better Man」で幕を開けるところは、なんだか本当にパブでさっきまで飲んでたおっさん達が「さて、やるか」って感じで演奏を始めるような趣。カントリー調、ジャズ風と今回もいろいろ演っているが、今のところの僕の一番のお気に入りは、先述したクリッシー・ハインドが参加した「People Change」かな。言われなくても彼女とわかるこのプリテンダーズ風コーラス。

実は僕はこのアルバムをLPで買った。イェップ・ロック・レコード(Yep Roc Records)のサイトでの限定枚数発売。なんと発売日前に予定数完売したようで、予約しておいてよかった。ちゃんと発売日よりも一週間も前に届いたし。5月26日の記事「究極のパッケージ」で書いたシアウォーターのアルバムと同じく、180グラムの重量盤、それに、アルバム全曲のMP3音源が無料でダウンロードできるコードも付いている。更に、イェップ・ロックのサイトでこのアルバムを買うと、さっき書いた前作・前々作から数曲のサンプラー(これは僕は持っているので有難味なし)と、「(What's So Funny About) Peace, Love & Understanding」の未発表アコースティック・ヴァージョンのMP3音源まで付いてくるという太っ腹。なので、僕は家でこのアルバムを聴くときはA面B面各6曲のLPで聴き、車で聴くときは「Peace, Love & Understanding」がボートラとして入ったCD-Rで聴いている。

思えば20年ほど前、LPがCDにどんどん置き換わっていた頃、「こんな、ジャケットの写真もよく見えなくて、裏ジャケには曲名しか載ってなくて(そういうのが多かった)、オモチャみたいなプラスチックのケースに入ったメディアなんて嫌だなあ」って思いながらも、時代の趨勢に揉まれて次第にそれ(CD)が普通だと思うようになっていたんだけど、5月26日の記事にも書いたように、僕にとっては今回のような形態は究極の解決案。ジャケはでかいし、LPで音が聴けるし、CD-RやMP3プレイヤーでも聴けるし、PCでコピーもできる。しばらく前に各CDメーカーがCCCDなんてものを作るのに躍起になっていたことを考えると、隔世の感があるよ。こういうタイトルがどんどん出てくればいいのにな。


ところでここからが別件。いや、話としてはつながってるんだけどね。最近よくコメントを入れてくださるようになったアキラさんのナスのブログで(タイトルをちゃんと書け!byアキラ)、僕の記事について触れていただき、そのコメント欄で質問されたことがあったんだけど、答えているうちに長くなりそうだったんで、こちらで記事に組み込むことにしたというわけ。

ご質問は二点。
LPは音がいいのか? と、LPは内周より外周の方が音がいいのか?

あらかじめ断っておくと、僕はそんなに凄いオーディオマニアって訳じゃないから、あくまでも僕の目(耳?)から見た観点でしか書けないんだけどね。ではまず前者から。のっけからなんだけど、これは「いいこともあるし、悪いこともある」と、なんだかはぐらかしているような回答。

レコードって、塩化ビニールの板にデコボコの溝をつけて、それをダイアモンドの針でなぞって音を出しているのが原理。アナログだからビニール板の状態や針の精度などに音はかなり左右される。そのあたりの条件がきちんと揃えば、デジタル変換されたCDの音とはかなり違う音が出てくるはず。原理的にはフォノイコライザーの特性から、CDと同じく20kHz以上の音は再生されないはずなんだけど、でもそれなりのシステムで聴くと、聴感上なにかが違うのはわかる。僕は数年前に自分のシステムをスーパーオーディオCD対応にしたんだけど、そのときにLPの音も明らかに変わったのを覚えている。ということは、周波数の数値的には変わらなくても、LPはCDに収録されている以上の音を出しているはず。

逆に言うと、いい加減なシステムで聴くレコードと、ちゃんとした音を出すために設計されたCDプレイヤーを聴き比べたら、それは当然CDの方が音がいい訳で、だからさっきの曖昧な回答。ホコリだらけ・傷だらけのレコードは一般的に音がいいとは言わないしね。

180グラム盤とかの重量盤の何がいいかというと、薄い盤だと多少は裏側のデコボコがこっち側の溝をトレースする際に影響が出てくることもあるのと、やっぱり分厚いと盤自体が反ったりしにくいってのはあるね。

次に、後者の質問。これは簡単な算数の問題。通常のLPの場合、針が盤上のどの位置にあろうと、1分間に33回転するというスピードは変わらない。直径約30センチのレコードの一番外側の円周は94センチ(実際には一番外側には無音部分があるけれど、ややこしいのでこうしておく)。一方、真ん中のレーベルとその周りの無音部分約12センチを除いた一番内側の円周は38センチ。ということは、外周部分はレコードが一回転する1.8秒の間に94センチ分もの溝を使えるのに対して、内周部分はその4割の38センチしか溝を割り当ててもらえないということ。同じ1.8秒分の音楽を録音するのに、どちらがより沢山の情報量を詰め込めるかは明白、と。

ちなみに、DJさん達がよく使っている、同じ30センチ盤でも45回転の12インチシングルという代物があるが、あれも同じ理屈で、94センチの外周に通常の1.8秒でなく1.3秒分の音楽が録音できる(言い換えると、同じ1.8秒分の音楽を録音するのに、約1.4倍の130センチの溝が使えるということ)。盤の大きさが同じなら、33回転より45回転の方が音がいいというのはそういうこと。

なんだかややこしい話になったかな。まあ、アキラさんのご質問はここから、「最後の曲は捨て曲か?」というところに行き着くんだけど、これについては僕がかつて持論を1月21日の「喰いしん坊 バイバイ」という記事に書いたとおり、

A6:B面に期待を持たせる、結構重要な位置。ちょっと異色な曲を入れることもある。
B5:ラスト前のムードメイカー。最後の曲にうまくつなげる意外と重要な役。
B6:アルバムの余韻をもたらす重要な位置。


と、やっぱり常識で考えるとあんまりそこに捨て曲は入れる人は少ないだろうね。でも実際には、片面30分もびっしりと入っているようなLPならともかく、普通の人が普通の環境で聴いている限りにおいては、そんなに顕著な差があるわけではないと思うんだけどね。

ほんとはこの後、MP3とかの圧縮音源の話もしようと思ったんだけど、もう充分長くなってしまったので、今日はここまで。なんだかすっかりこの後半部分の方がメインみたいな記事になってしまったね。まあ、たまにはこういうのもアリかと。さっきからずっとかけているニック・ロウの音楽は、こういう話を考えているときにも実に心地良く響くし、と無理矢理まとめてみたり。



<7月13日追記>

1977年のニック・ロウ
Bowi.jpg

2007年のニック・ロウ
Nick 2007.jpg


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この記事へのコメント
長かった。でも最後までちゃんと読みました。

>パブでさっきまで飲んでたおっさん達が「さて、やるか」って感じで演奏を始めるような趣
これって結構好きなシチュエーションです。酒焼けした声も合いそうですね(声フェチより)。

LPとCDの話もよく分かりました。なんとなく知ってはいたけど自分では説明できなったことが、スーッと頭に入ってきましたよー。曖昧な答えって書いてあるけど、この曖昧さが正解なのねーと納得です。
Posted by 麒麟 at 2007年07月08日 17:20
こんにちわ。
ジャケのイラスト、ほとんど似顔絵レベルじゃないですか(笑)。良く似ていると思います。

アナログを捨てた状態に有りながら、LPは捨てられずにいます。いつか精神的且つ時間的且つ金銭的に余裕が出来たら復活する予定です。
アナログ時代、そのセッティングで随分音が変化する事を学びました。クリーニング・スプレーを使わずに水道水で洗浄するとか、スピーカーをブロックの上に乗せたり椅子の上に乗せたりしたとか、新品の針は傷ついても良いアルバムを何度か聴いた後に大切なアルバムに使ったとか・・・意味が有るのか無いのかわからない事を色々とやりました。
聴き方自体も変化していますが、CDはプレスされたもの自体での音の違いが激しいように感じます。
そして私の聴き方はオーディオ・ファンとは絶対に呼ばれないような状態です。それでも、あの頃も今も同じ様に音楽が好きです。
Posted by falso at 2007年07月08日 23:09
知り合いにジャズ喫茶店の息子というのがいるのですが、その子の家も店も真空管アンプのなんだかよくわからない「タンス?」というようなオーディオなのです。
子供の頃からそういうシステムでレコードを聴いている彼は、いまだにCDの音になじめないんだそうです。ipodくらいになってしまうとかえって楽なんだそうで。
その違いがぜんぜんわかりません。

このジャケット、かわいいですね。
Posted by きんぎょ at 2007年07月09日 18:57
ニック・ロウさん。
この人、よく登場しますね。
前回のyascdにもいたでしょ?
ジャケットが似顔絵なら、この人もたれ眼がかわいい系?

私は小さいとき、西から東へ、東から西へ引っ越しをしました。そのとき、回転数が狂ってレコードプレイヤーがそのままでは使えなかったような記憶があります。夢ではないと思うのだけど、今そんな話聴かないから夢かもしれません。


ニック・ロウの曲が考え事するのに言いというのはわかりました。

Posted by Luna at 2007年07月09日 19:35
コメントが遅くなっちゃいました、すみません。
回転数は一定&同じ時間内での走行距離・・・
なるへそ♪です。 (^o^)

よく考えたら、普通にLP聴いていて、普通に何にも気がつかなかったんですから、普通に考えたら捨て曲とか何とか、ミュージシャンの方もあんまり考えなさそうですよね。 (^_^;)
よっぽどヘンクツな人は別かもしれませんけど。

ありがとうございました。
MP3とかの圧縮音源の話も、あんまりよく分かってないんですごい興味あります。
Posted by アキラ at 2007年07月09日 22:47
子供のころ、夏の熱いとき陽にあててしまったLPを持ち上げると、少しグニャってしまったことがありました。驚いてそっと置きなおし、また陽にあて続けたから、ちゃんともとに戻ったと思うんだけど。
ipodは、見たことあるけど手にとって触ったことがありません。今度デンキ店に行ったら触ってみますね。

Posted by 青グリン at 2007年07月10日 14:43
クリッシー・ハインドというと、私の中ではレイ・デイヴィスをたぶらかした女というイメージの方が強いです。(肝心のニック・ロウに触れずにSorry!)

CDが出始めた頃は、「LPの音の方が玉露のようにまろやかさがあるわ〜」なんて思ったものですが、今となっては全く違いがわからなくなりました。たぶん、皆がLPが良いというので暗示にかかっていただけだと思います。私の場合は、救いようのない悪さの音質の音楽を聴く機会も多かったですからね。

そんなアンポンタンな耳の私でも、音質の重要性を悟った出来事がありました。地方勤務のときに入居していたアパートの隣室に、受け持ち患者さんのご家族が住んでおられたのです。ゆえにそっちの壁側に向いて設置されていたステレオは使用できず、リビングでこっそりテレコで音楽を聴いていたのです。テレコはダメですよ、さすがに・・・。
Posted by クロム at 2007年07月10日 21:09
●麒麟さん
>結構好きなシチュエーションです
実はずっと昔にイギリス一人旅をしていたときに、この人ではないですけど、こういうシチュエーションが実際にあったんですよ。さっきまでバーカウンターで飲んでたオッサン達がどやどやとステージ(踏み台昇降の台よりも低い)に上がり、演奏後はまたそのへんのテーブルで飲み出して。僕はその場で買ったシングル盤を持って行ってサインを貰いましたが、例によってシングル盤は全部紛失してしまいました。懐かしいな。そのうちミッキー・ジャップの話も書こうかな。

LPとCDの話、ほんとにこんな書き方でわかりました?まあ、もはやLPなんて買って聴く人も少ないので、違いを知ったところでどうってこともないんですけどね。


●falsoさん
ジャケのイラスト、フィル・ハンキンソンという人が描いているようです。有名なイラストレーターなのかどうかは知りませんが。

ここに熱く書かれたfalsoさんのアナログへの思い入れ、凄くよくわかります。なんだかこういう地道な試行錯誤の話を読んでると、子供の頃読んでいたFM雑誌を思い出します。高価なオーディオ雑誌なんて買えなかったし読んでもわからなかったんですけど、全盛期で4誌あったFM雑誌を毎週買っては、一所懸命オーディオのことを勉強したものです。ああいうFM雑誌って、僕が日本にいた十数年前ですら次々と廃刊してたので、きっと今はもう全滅してるんでしょうね。

>CDはプレスされたもの自体での音の違いが激しい
これは明らかにそうですね。録音レベル調整のできないパソコンを使ってミックスCD-Rなんかを作ってると、それぞれの盤のレベルの差がてきめんにわかりますね。特に90年代以前にプレスされたものは、音質的にも音量的にも冴えないものが多いようです。


●きんぎょさん
ジャズ喫茶の息子に生まれるというのはいいですね。今度生まれ変わるときの候補にしておきます。それにしても、CDの音には馴染めないのにアイポッドはOKというのは僕にもわかりません。CDはスピーカーで聴くから耐えられないけど、アイポッドは耳に突っ込んで聴くからOKということなのでしょうか。まあ別にその人と議論したいわけではありませんが。

ジャケ、気に入ってもらえましたか。今手元にLPを持って来て見てるんですが、やっぱり大きいとなんか得した気になりますよ。


●Lunaさん
>よく登場しますね
そうなんですよ、よく気づきましたね。実は僕この人のことはかなり好きで、彼が日本に来たとき、87年に京都と大阪、88年に東京で3回、92年に東京、94年にも東京でコンサートを観ました。88年のときには各公演終了後に楽屋裏で出待ちをして、チケットの半券にサインもらったり、一緒に写真撮ってもらったりしました。今でも宝物です。この人のことなら、ルナさんがKさんのことを語るぐらいに熱く語れますよ。

>たれ眼がかわいい系?
記事に写真を追記しておきました(「写真を追記」ってのも変な言い方ですね)。かわいいかどうかの判断はおまかせします。バンドのべーシストで、メインのソングライターで、歌も歌うっていうところが、僕にとってはポール・マカートニーやブライアン・ウィルソンと同じ系列の人です。それぞれたれ眼も似ています(ブライアンはそれほどたれ眼ではないですが)。あと、べーシストではないですが、フィン・ブラザース(元スプリット・エンズ/クラウデッド・ハウス)のニール・フィンも僕にとっては同じカテゴリーの人です。たれ眼です。

>回転数
50Hzと60Hzの違いの話ですよね。わかりますよ。夢ではないと思います。昔の機械は確か手動のスイッチで調整しないといけなかったですけど、最近のは自動になってるんでしょうかね。それとも、その周波数の違い自体がなくなったんでしょうか。日本の電気事情に疎いもので(あと、検索猿人になって調べるのが面倒だったので)よくわかりません。

考え事をするのにいいのかどうかもよくわかりません。概ね個人差アリです。


●アキラさん
ナスのコメント欄にこんな嫌がらせのような長文を書かなくてよかったです。何か少しでも得るものがあったでしょうか。

確かに、音にうるさいミュージシャンはLPの片面に30分も詰め込んでわざわざ音質を悪くしたりしないんで、そこまで問題になることはないんでしょうね。僕もこんなことを書いていて、差がわかるようことはありますが、実際には全く同じ曲がLPの最初と最後に入ってて、きちんと聴き比べてみないとよくわからないような気もします。

MP3とかの話はここに書くとまた長くなるので、そのうち折を見て何かにからめて書きますね。


●青グリンさん
LPもビニールですからね、陽に当てすぎるとぐにゃります。ご注意ください。今さら注意してもしょうがないですが。

アイポッドは、きっとグリンさんには似合わないので、とりあえず電器屋さんで触るまでにとどめておいたほうがいいと思います。はい、何の根拠もなく言ってます。


●クロムさん
そうですね、確か82年、キンクスの初来日のときにわざわざ同時にプリテンダーズも来日してましたもんね。別れた後もレイ・デイヴィスはクリッシー宛のメッセージを込めた曲をアルバムに入れたりして、なんか健気でした。

あながち暗示でもないと思いますよ。結局は、記事にも書きましたけど、悪いCDより音のいいLPもあるし、悪いLPより音のいいCDもあると。クロムさんが仰られているように、元の音源にも当然左右されますしね。

ブロンクスあたりでダボダボのジャージをはいてガム噛んでる黒人が肩に担いでるようなテレコに換えてみるというのはどうでしょうか。若干は音質の改善につながると思います。隣室から文句が来るという点では何の解決にもなっていませんが。
Posted by yas at 2007年07月13日 20:57
いま実家にいるので60円レコードの内訳がすぐに確認出来ないんです。と、記事をまたいだコメントをしてみました。でもどの記事も音楽関連なので別に不自然に見えませんね。さすが音楽ブログ。

外周と内周の情報量の話、面白いですね。長い距離を速くこするのと、短い距離をゆっくりこするのとどう違うのか、今度ルーペで溝をじっくり観察してみようと思います。

数週間前、レコードを大量に使う相談ごとをされたので(仕事です)、Gでよく見る「アジアで唯一のレコード工場」といわれる会社のHPを覗いたところでした。さっきまた覗いてみたんですけど、やはり外周のほうが条件はいいみたいですね。レコード製作の過程がわかりやすく説明されてて面白いのでリンク貼っときますね。

そうそう、この間入手したファイナルカットのLP。大きなジャケを眺めていたら小さいジャケも見てみたくなってしまいました。CDも欲しいです。駄作(?)を薦めた兄ぃのせいです。どうしてくれるんですかー。
Posted by カブ子 at 2007年07月15日 00:22
あ、ごめんなさい。うまくリンク出来てませんでしたね。こっちです。
Posted by カブ子 at 2007年07月15日 00:25
●カブ子さん(1)
記事をまたいだところがちょうどLPの記事で好都合でしたね。あっちのコメント欄に「この話題は『LPと算数』に続く」と書いておかないと後々分からなくなりますけど。まあ、分からなくなったところで何の支障もない話題ですが。

>ルーペで溝をじっくり観察
では、穴ブログの次の記事に載る顕微鏡写真はレコードの溝ですね。是非またクイズ形式にしてください。僕当てますから。

>Gでよく見る
これってきっと、Gでレコードの話などしていない人たちのところには現れたことのないマイナーな広告ですよ(笑)。レコードを大量に使う仕事とは何なのかが気になります。

>ファイナルカット
今日CDを探しに行きましたが、2年ほど前までは捨て値でバーゲン箱の目玉商品になっていたのに(でもないか)、どうやらそのCD屋が在庫処分を完了したようで、見当たりませんでした。気長に探せばクタクタの安値で見つかること間違いなしなので、それまでにLPを聴き込んで、「Not Now John」とかをソラで口ずさめるようになっていてください。


●カブ子さん(2)
あ、わざわざすみません。「l」の有り無しでこんなにも違うんですね。
Posted by yas at 2007年07月15日 17:39
LP出てたらしいですね。以前は各地までライヴを観に行ってましたが今やさっぱり彼の作品を聴く事も少なくなってきております。新作は日本盤の営業で少し手伝いをした関係で一応聴かせてはもらってるのですが・・・。
そういえば先日ニール・フィンと話をした時に新作「Time On Earth」はアナログで聴くのが一番良いよと話してたので、これからCDと聞き比べてみようかと思ってます。
Posted by kaussie at 2007年07月16日 19:39
●kaussieさん
おや、こちらでは初めましてですね。びっくりしました。確かに以前彼がよく来日していた頃とこの新作はもう全然違った音楽性ですもんね。

先日は、シークレットライヴを観に行かれただけでなく、ニールと話もされたんですね。うらやましい。「Time On Earth」はまだ未入手なんですよ。DVD付きのやつにしようかと思っているんですが、アナログでも出てるんですね。MP3がダウンロードできたらそっちにしようかな。
Posted by yas at 2007年07月17日 18:40
「よく」ってほど来日してないですよ(笑)。
今回はライヴとスタジオでのラジオ収録に立ち合わせて貰えました。DVD付はJB-HiFiが安かったですね。ダウンロードは確かiTunesではボーナストラックが付いてます。LPはCD未収の2曲が入ってて、シングルは・・・

まーそんな感じで泣かされてます(笑)。
Posted by kaussie at 2007年07月17日 22:51
>たれ目系カテゴリ
そこにyas兄ィも放り込んでおきます。あ、ポイッと!

>アイポッドは、きっとグリンさんには似合わないので、とりあえず電器屋さんで触るまでにとどめておいたほうがいいと思います
さてはオフ会で会ったときに他メーカーのポータブルプミュージックレーヤーを買わせるつもりでしょう?(笑)

ニックさんは30年経っても「ああ、この人が年取るとこうなるのね、ふむふむ」程度で違和感ありませんね。
昔経年変化が激しかった人の画像がジミオンで紹介されていましたけど、誰でしたっけ?
Posted by ひそそか at 2007年07月19日 15:22
うわ!
>ポータブルプミュージックレーヤー
いやーん!(恥)
Posted by ひそそか at 2007年07月19日 15:24
●kaussieさん
ここ10年ほどはマメにチェックしてないんですけど、80年代末期から90年代初頭にかけては結構頻繁に来てたような気がします。全然日本に来てくれないフィン兄弟よりは多いのでは(笑)

この、メディアによって収録曲を変えるという手法にはちょっと閉口してしまいますね。例えば、LPで買うほど音にこだわりのあるようなコアなファン向けにはCDに追加して未発表曲を収録するとか、そういうきちんとした意味があるんならいいんですけど、単にこっちを買うとAがおまけに付いてきて、あっちを買えばBがおまけ、AもBも両方欲しいなら両方買って、と言わんばかりの商法には疑問を抱かざるを得ません。これは特にニールに文句があって言ってるわけではありませんが、あくまで一般論として。


●ひそそかさん
確かにムッシュもタレ目系カテゴリーですもんね。お仲間に入れていただいて光栄です。

>買わせるつもりでしょう?
いえ、なにもオフ会の席でそんなことはしませんが、知らない人にはきちんと教えて差し上げるつもりですよ。

>誰でしたっけ?
カブ子さんもお気に入りの、スクリッティ・ポリッティのグリーンさんです。

>ポータブルプミュージックレーヤー
何語ですか?
Posted by yas at 2007年07月19日 19:58
ごめんなさい、「よく」ってニックの事でしたね。勘違いしてました。87年の初来日からほぼ2年に一回の割合で来てたのでもう10回近く来てるかもですね。新作のツアーでも日本に来る予定になってます。その際には来日記念盤などの企画も予定されています。

メディアによって収録曲の違いがあるのは、ご存知だと思いますけど同タイトルで幾つかまでは累計でカウントされて一タイトルとしてチャートインする事が許されてるからですよね。イギリスのシングル市場では今もこの手法が多く採用されてますが、困ったものです。CHの今回のアナログは重量盤の2枚組で今のところリリースされているスタジオ音源全16曲が収録されています。
Posted by kaussie at 2007年07月19日 21:49
●kaussieさん
え、もう来日決まってるんですか。さすが事情通ですね、よくご存知で。また去年のグレンのときみたいに、偶然僕の日本出張の時期に重なるといいな。来日記念盤は何が出るんでしょう。日本未発売の「Untouched Takeaway」あたりでしょうか。

そうですね、カップリングを変えたCDシングル数種と7インチと12インチを同時に出したりするのって、イギリスで始まったんでしたよね。スクイーズの後期はこれでかなり苦しめられました。その後日本編集盤にそれらカップリング曲が全部入ってたりして、またやるせない気持ちになったり。

「Time On Earth」のアナログは2枚組ですか。明日はレコ屋巡りをする予定なので、ちょっと探してきます。このニックのLPみたいに、無料MP3ダウンロード権とかがついていればいいんですが。
Posted by yas at 2007年07月20日 20:18
私の友人のクラシックマニア曰く、CDの時代になって、音が修整できるようになってから、コンサートの演奏を収録したものが味気のないものになったそうです。
そういえば、私よくロンドン・シンフォニー・オーケストラに行くのですが、今は亡きロストロホービッチが指揮をした演奏会の後のレセプションに参加したら、「録音の修正用に今日の演奏の一部を録り直ししているので、ロストロさん少し遅れます」なんてアナウンスが入ったりして、そうか、コンサート収録もつぎはぎするんだーと思ったことがあります。
修整すれば音は良くなるんでしょうが、聴衆が入った会場での本番の気、みたいなものが伝わらなくなるんでしょうね。聴く人が聴けばわかるのかな。
Posted by minira at 2007年07月24日 22:30
●miniraさん
聴く人が聴けばわかるんでしょうね、きっと。僕でも、これはあからさまに修正してるなってわかるのもありますし、言われなければ修正してるのかどうだかわからないものもあります。その場限りのライヴとは違って、後世に残るレコードやCDに、「作品」として手を入れたいと思う気持ちはわからないでもないです。「そんなのはライヴ録音じゃない!」と仰る向きもあるでしょうけど、「ライヴ」と「ライヴ録音」は既に別物ですから。あ、これは別にその場限りのライヴはどうでもいいって言ってるんじゃないですよ、もちろん。

ロストロホービッチさんをロストロさんと略して呼ぶのが新鮮でした。
Posted by yas at 2007年07月25日 19:12
あのー、どうでもいいようなことなんですけど、ロストロポービッチさんってずっと言っていました。ホービッチ表記もあるの?
まあ、「ロストロさん」と呼んでしまえばどっちでも関係ないですね。(笑)
Posted by ひそそか at 2007年07月25日 20:24
私はいつも「ロストロさん」と呼んでいました。
2回ほどお話したことあります。
築地市場がお好きで、あそこのセリはオーケストラみたいだと言っていました。一度指揮してみたいと...

私が会った印象は好々爺という感じだったけど、若いときはすっごいやんちゃな人だったみたいですね。っていうか、音楽界で非常にエラーい人だったんですね。それなりに有名人とは思っていましたが、歴史上名が残るような人とは、亡くなるまで全く実感していませんでした。亡くなった翌日日経新聞で報道されて、そしてその週から翌週にかけてのコンサートで、アーティストたちが「追悼の気持ちをこめて演奏します」って言うのを聞いて、そんなにすごい人だったんだってわかった次第です。

つい先日までお元気だったのに...
でも、皆に愛されたすっごく明るいおちゃめなおじいちゃんだったから、きっと幸せな最期だったんだろうな〜って思います。
Posted by minira at 2007年07月25日 21:53
あ、
もちろん、ポスト・レセプションのアナウンスは英語で入ったんですよ。
適当に日本語に訳してみたんです。
Posted by minira@あ、 at 2007年07月25日 22:01
あ、あ、今気付きました。
いつも「ロストロ」さんと呼んでいたので、正式名間違えましたね。ひそちゃんのがあっています。

あたし、プエルトリコをプレオトリコとか書いちゃうぐらい横文字適当な人なのです。恥ずかしいいいいーーーわ。
Posted by minira@あ、あ、 at 2007年07月26日 03:44
↑横文字のカナ表記が適当なんじゃないかな(笑)これ、けなしているんじゃないですからね。

カナ表記のルールなんてあるんでしょうか?
Posted by Luna at 2007年07月26日 08:07
↑私、耳で聞いたまま、スペル見ないで表記するからいけないんですよね。耳でかな〜り大雑把に聞き分けているんだと思います。(でも、会話通じているからいいかってことにして〜:笑)

ということで、私にはLPとCDの音の違いなどわかりゃしませんですたい。(と本文に戻ってみる)

カナ表記のルール...英語読みするか原語読みするかでも随分違いますよね。

Posted by minira at 2007年07月26日 14:22
>カナ表記のルール...英語読みするか原語読みするかでも随分違いますよね
今ちょっといじっている作家があるんですけど、「モホイ=ナジ」(ハンガリー語読み)、「モホリ=ナギ」(ドイツ語読み)、「モホリ=ナジ」(英語読み)・・・
もー!調べるのにもひと苦労ですっ!!(怒)

>LPとCDの音の違い
私もわかりません。普通の一眼レフで撮った写真とデジカメ画像との違いはわかるんですけどね。
Posted by ひそそか at 2007年07月26日 16:11
●ひそそかさん(1)
実は僕、この人のこと知らなかったんで、調べました。つい最近亡くなられたんですね。で、名前の綴りがМстислав Леопольдович Ростропович, 英語綴りでMstislav Leopol'dovich Rostropovich …自分で間違えたりしないんでしょうか。


●miniraさん(1)
>2回ほどお話したことあります
なんと、今調べたばかりで、僕は知らなかったけど有名な方なんだなと思った矢先、お知り合いでしたか。凄いなあ。ご自分で指揮もされて、ピアノもチェロも演奏されるんですね。凄いなあ。


●miniraさん(2)
>英語で入ったんですよ
ええ、そうだと思ってましたよ。「ロストロさん少し遅れます」だなんて、飲み屋で携帯に電話かかってきたわけじゃないんですから(笑)


●miniraさん(3)
>プレオトリコ
タメ口を読んだとき、実はこれが実際の発音に近いのかと信じ込んでいました。でもよくこんな風にタイプして普通に変換できましたね。やってみよう。プレお取り子、ほらできない。


●Lunaさん
カナ表記のルール。ルールってほどでもないですけど、うちのブログではこうしてますよってのをずっと昔の記事に書きました(http://yasjimi.seesaa.net/article/20232983.html)。実際は、新聞やらレコード会社が最初に言い出して定着した書き方がスタンダードになるんでしょうけどね。途中で急に表記が変わってしまうこともありますけどね。古い例えですけど、レーガン元大統領は俳優時代にはリーガンと表記されていたとか。


●miniraさん(4)
>耳で聞いたまま
英語で書かれるときもやっぱりそうですか?Preoto Rico…なんとなくカタカナより違和感ないですね。

>LPとCDの音の違い
そんなの別にわからなくたっていいんですよ(^^)


●ひそそかさん(2)
また知らない人が出てきたので調べました。「今後いずれかの読み方に一本化される可能性は低いと考えられる」ですって。迷惑な話ですね。まるでひそそかとヒソルソルインが一本化される可能性は低いと言われるようなものですね。

僕は写真はわかったりわからなかったりです。まあ、そういう意味ではLPとCDもわかったりわからなかったりですけどね。
Posted by yas at 2007年07月26日 21:34
知り合いじゃぁないですよ。そんな、おこがましいです(汗)
レセプションでちらちらお話しただけです。なんだか↑でしみじみ思い出しちゃいました。

英語の文章はワードで作成するときもE-mailのときもスペルチェックできるから、間違えても気にせずどんどん打っちゃいます。お陰で全くスペル全然覚えなくなりました。(これも汗)

私も写真、よっぽどすごいレンズを使っている場合以外は違いよくわからんです。最近は携帯のレンズも性能いいので、益々違いのわからない女になっています。
Posted by minira at 2007年07月26日 23:32
あ、またヘンな日本語書いちゃった〜。

と「書き込む」押しながら気付いた私。
失礼しますた!
Posted by minira at 2007年07月26日 23:34
レーガン大統領が、古い例えですって?
Posted by Luna at 2007年07月27日 08:39
●miniraさん
パソコンで文章書いてると、漢字もどんどん忘れますよね。僕きっと小学生用の漢字テストやらせたら落第ですよ。読めても書けない漢字ばかりの気がします。文明の利器の恩恵を享受するのもいいですが、肝心の人間の中身も磨いておかないといけませんね。

ところでこの最初のコメント、どこがヘンな日本語なんですか?そんなこともわからなくなっている僕です。


●Lunaさん
阿吽の呼吸ですね。ありがとうございます(笑)
Posted by yas at 2007年07月27日 22:04
「全く」と「全然」がかぶりましたー。

私も漢字も相当怪しいです。


Posted by minira at 2007年07月28日 00:54
●miniraさん
あ、「全く」と「全然」。なるほど。何回か読み返しても全く全然気づいていませんでした。

あと、電卓を使うようになってから暗算も下手になりましたね。
Posted by yas at 2007年07月28日 06:52
このアルバム、先週の朝○新聞のCD評で取り上げられてて、あ、yasさんの紹介してたやつだーと思ってもう一度読みにきてみたんですが、コメント欄は全然違う方向に発展してましたね。いえ、いつものことなんですが。
Posted by にんじん at 2007年07月30日 01:34
●にんじんさん
お久しぶりです。○日新聞で取り上げられましたか。こちらの雑誌のCD評でも見かけたし、なんかこのアルバム結構評判のようです。ここ数年間のアルバムとそう変わらない内容なのになあ。ところで朝○の人は何と言ってましたか?
Posted by yas at 2007年07月31日 18:58
この記事↑、ご報告しようと切り抜いておいたのですが、ばたばたしているうちにすっかり時間がたってしまいました。いつの話やって感じですが、せっかくなので書いておきますねー。
これは毎週10枚のアルバムを3人の評論家が合議して選び、寸評を載せるというコーナーです。
ニック・ロウを選んだのはP・バラカン氏で、「人生経験でしか分からない人間関係のニュアンスをアイロニー交じりのユーモアで伝える。カントリーとR&Bの要素を兼ねたセンスのいい編曲と、アメリカーナを知り尽くしたさりげない歌が深く印象に残る秀作」とのことでございます。
58歳の人生経験、いろいろありそうですね。
>でしゃばらないのに存在感
という立ち位置、脇役好きのわたくしとしてはちょっとツボかもしれません。興味が出てきましたので、落ち着いたら入手してみますー。
Posted by にんじん at 2007年08月13日 02:19
●にんじんさん
お久しぶりでございます。最近またお仕事がお忙しいんでしょうか。あ、お引越しでしたよね。この暑いのに(想像で言ってますが)ご苦労さまです。ところで先日僕はようやくJJを読了致しました。女性雑誌ではございません。もう少しヘビーなやつです。

さて、詳細なご報告、ありがとうございました。ピーターさん、ニックのファンですもんね。それにしても、この寸評、流石ですね。僕はピーターさんと必ずしも音楽の趣味が合致するわけではないんですが、彼の推薦する音楽は信用してもいいと思っています。しょうもない日本人の音楽評論家よりもよっぽど綺麗な日本語の評論文を書かれます(と、しょうもない日本語の音楽ブログ主が申しております)。

>脇役好き
そういう意味では僕はにんじんさんと結構好みがかぶるのではないかと常々思っているのですが、きっとこの人の音楽とか立ち位置って、にんじんさん好みだと思いますよ。僕がこの人に惹かれたのはまさにそういうところでしたから。全然聴かれたことがない場合にこのアルバムから入るのが適当かどうかはちょっと考えますが、もし興味が持続するようでしたら、どのアルバムを聴けばいいか(これも含めて)解説致します。
Posted by yas at 2007年08月13日 19:44
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