2015年04月29日

Sin Fang / Soley / Miaou live in Tokyo

3月末からのコンサートラッシュ。グレン4デイズに始まり、急きょ決まったピート・ドネリー、そしてこのシンファン&ソーレイ2デイズ。さすがにひと月に7回は体力的にも金銭的にもきついけど(あとこうして各ライヴの後に長文レポート書くのもきついけど・苦笑)、こんなメンツが次々に来るならやむをえない。そうして、4月25日の土曜日、金銭的に余裕のある大勢の音楽ファンが東京ドームに集結している中、僕はひとり渋谷に向かった。

物販が充実しているというインパートメントのsinさんのツイートを見て、ちょっと早めに出かけてみたものの、O-nestのエレベーター前には準備中なので一階で待ってなさいとの立札が。あれ?ネストってそんなシステムだっけ。よほど物販の準備が大変なのかな。

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やがて開場時刻になり、エレベーターで六階へ。たしかに、このフロアの右側ほぼ全部の壁を埋めるぐらいの、ICELANDia(ずっと昔にこのブログでちらっと触れたことのあるアイスランド専門サイト)、Miaouコーナー、インパートメントコーナー(というか、Sin Fang & Soleyコーナー)のテーブルがずらりと並ぶ。でも、最近たまに利用するライブポケットのシステムは整理番号がないから(せっかく発売時刻ちょうどに申し込んで印刷してある番号はかなり若かったのに)、テーブルの上のCDやらTシャツやらを眺めながら開場を待つ。

もうすでに押していたせいか、そんなに待つこともなくすぐに入場できたので、ドリンク引換券でジントニックをもらって場内へ。まだあんまり人もいないので、一番前まで行ってステージに腰を下ろさせてもらった。まだこれから長丁場だからね。目の前には、もうこれで三度目になるのですっかり見慣れた小さなぬいぐるみが沢山乗ったキーボードが。

開場から開演まで30分というのは楽でいいなと思っていたのに、7時になっても誰も出てこない。結局ベースのまゆみさんから順番にステージに出てきて楽器の調整を始め、演奏が始まったのは7時を15分ほど回った頃だったろうか。

あいかわらずインストゥルメンタルばかりでちっとも曲名を覚えられないけど、あいかわらずの盤石の演奏。三人のメンバーがそれぞれ同じ曲の中で忙しそうに複数の楽器を操り、複雑な長尺の曲を淡々と演奏する。キーボードがすぐ目の前だったので弾いてるところがよく見えたんだけど、ループを使えば簡単に済ませられるようなフレーズもずっと指で弾いてるんだね。そういう実直なところにまた好感が持てる。

三年前に初めて観たライヴで初めて見ていいなと思ったギブソンのリッパーベースに代わって、赤いフェンダーのムスタングになってる(終演後にその話を本人にしたら、好みが変わったからと言ってた。僕はあのリッパーの音も好きだったんだけどな。というか、音の違いなんてほんとはそんなに聴き分けられてないんだけど)

曲ごとにほんとに忙しそうに小さなキーボードをつないだり、アイパッドでなにやら調整したりしてる。途中で一曲、ギターのたつきさんがもうイントロの音を出し始めてるのに、まゆみさんのキーボードから全然音が出なくてやり直したのがあった。まあそんなささやかなミスを除けば、僕はこれまでに観た彼らの三回のライヴの中では一番よかったんじゃないかと思った。「これが最後の曲です」と言われて、なんだもう終わるのか、もっと聴きたいと咄嗟に反応してしまった前座を観たのなんていったいいつ以来のことだろう。


たくさん人が出てきて大急ぎでステージじゅうのいろんな楽器を片づけ、ドラムキットも組み替えて、ソーレイのセットにそなえる時間が結構かかった。三人しかメンバーがいなくても楽器の多いバンド(特に床置き系の楽器)は大変だね。ソーレイのステージはキーボード(これも沢山のケーブルがあちこちで複雑に絡み合ってる)とドラムス、それにMiaouのたつきさんのギターがそのまま置いてある。シンファン用のシーケンサーももう用意してあるから、途中で一緒に演ったりするのかな。

大きなメガネをかけてもっさりしたポニーテール風の髪を後ろで束ね、緑や橙のアースカラー系のカラフルな色合いのすとんとした形のワンピースといういでたちでソーレイが登場。アンチョコを見ながら「こんな晩は」と言い出すからなにかと思ったら、「こんばんは」だった。つづけて「わたしはソーレイです」とかひととおり頑張って日本語で挨拶し、「この紙は次にまた来るまで取っておこう」と言って後ろのアンプの上に置く。

ほとんどの曲をキーボード、たしか1−2曲はギターを弾きながら歌う。最初にファーストアルバム『We Sink』からの曲を何曲か続け、さっき物販で見かけた新譜『Ask The Deep』からの曲も途中で織り交ぜる。新譜の紹介のときに、これはまだリリースされてないけど、外で売ってるから、いや外と言っても本当の外でなくて建物の内側で、とかなんかアイスランド訛りの強い英語で一所懸命しゃべってるのがかわいい。「もし聞きたかったら持っていくという手もあるけど、お金を払わないと泥棒だから」みたいなことも言ってたかな。「酒を飲みすぎちゃった」とか、シリアスそうな曲の合間にたくさん軽口をたたいて、「私はしゃべりすぎだね」って。

しっとりとしたピアノ(キーボード)弾き語りの曲もあれば、その場で発した音を次々ループに重ねて複雑な伴奏にしたうえでビョークぽい雰囲気のちょっと不思議な歌を歌うこともある。曲によって、すごくいいと思うものもあれば、ちょっとこれは今の自分には合ってないなと思うものもあり、外で売ってたアルバムを買うかどうか迷う。

曲が終わるごとに「ありがとっ」てかわいい言い方で挨拶。「日本人はとても礼儀正しいね。アイスランド人は全然そんなことないよ」っていったい何回言っただろう。こうして見てる限りは、とても礼儀正しく見えるけどな。一所懸命日本語話そうとしてくれるし。突然「ノリノリだぜ」とか言ってまた笑わせるし。

新曲を紹介するときに「次の曲のタイトルはDeeper、あ、違った。もっと長いタイトルにしようとして別の名前をつけたんだった。でも、やっぱり自分にとってはこの曲はDeeperなので、今になって失敗したと思ってるの。アルバムを買ったら、タイトルを線で消して上からDeeperって書いておいて」と言ってた曲は結局なんていうタイトルだったんだろう。

途中で一曲「スペシャルゲストを呼ぶよ」と言ってシンファンを呼び出す。なんだか眠そうなシンファン。二人で冗談を言い合いながら、曲目をコールするときに二人の声がかぶってしまい、またクスクス笑う。仲いいね。この曲はシンファンはシーケンサーをいじりながら(どの音が彼が出してるのかあんまりよくわからなかったけど)、地味なコーラスを入れただけですぐにステージを降りてしまった。あらら、控えめなスペシャルゲストだこと。

あいかわらずこの会場は上だか下のフロアからの音が結構漏れてくる。とくにこういう静かな音楽のときは。ソーレイは「パーティやってるね。これ終わったら行こうか」とか言ってたかな。ああ見えてパーティ好きなのかな。ノリノリだしね(笑)

「ソロのライヴは久しぶり」って言ってたかな。「あ、でもソロじゃないな。ドラマーもいるし。彼はキャルタン(元シガーロスのあの人と同じ名前なんだけど、いわゆる“キャータン”ではなく、もっとかなり強くRの音を発音するというのがわかった)、ソロじゃなくでデュオだね」と。そのキャルタン、リムやハイハットやその上に乗せたタンバリンなんかをカツカツシャリシャリと叩くことが多く、決して手数が多かったりパワフルなドラマーというわけじゃないんだけど、こういう雰囲気の音楽によく合ってるね。さすがシーベアからずっと一緒に演ってるだけあって、息もぴったり。

ソーレイもMiaouと同じぐらいの30分ステージだったかな。もうちょっと長かったっけ。彼女がステージを降りたのが確か8時半ぐらいだったと思う。シンファン用の楽器はもうセットしてあるから、すぐに出てくるだろう。と思ってたけど、意外に待たされ、結局シンファンがステージに現れたのはもう9時近かったはず。それとも、待たされたと思ったのはその時点で既に二時間近く立ちっぱなしで腰にきていた僕の錯覚か。

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スタスタとステージを横切り、「ハロー」と言いながらシーケンサーのところに来て、なにやらつまみをいじって音を出し始める。長袖シャツの袖口のところから刺青が見える。もしや両腕びっしりと刺青なのかな。一曲目は今のところの最新作『Flowers』から「Look At The Light」。なんだけど、そう言われても咄嗟にわからないぐらいアルバムとアレンジが違ってた。これ結構好きな部類の曲だったはずなんだけどな。

たしかその次がファーストソロ『Clangour』からのほぼタイトルトラック「Clangour And Flutes」。これも歌メロはそれとわかるものの、アルバムバージョンとかなり違う気がする。僕の聴き込みが足りないのかな。その後もよく知らない曲が続く。むー。いくらグレンとピートで忙しかったとはいえ、それなりに予習はしてきたつもりだったんだけど、ここまでわからないとは。それとも、もしかしたらこれも知ってる曲のアレンジ違いなのかな。

「いま新しいアルバムを作ってるところで、一旦アイスランドに帰ったらすぐにアメリカに飛んでミックスをするんだ」と言ってたから、たぶんこの日に演った曲の多くはそのアルバムからだったのかも(実際、何曲かはその新作からと紹介してたし)。

まあ、曲がわからなくても別につまらないわけではない。両ひざをせかせかと交互に軽く曲げてリズムをとりながらあいかわらずせわしくシーケンサーのつまみをあちこち動かしていろんな音を出すシンファン。演奏中はほとんど無表情で中空を見つめるように歌う。そしてここでもリムショットを多用して細かいリズムを刻むキャルタン。

途中で長袖を脱ぎ、白いノースリーヴのシャツだけになったときに腕の刺青が見えた。びっしりというより、小さなイラストみたいな刺青が両腕のあちこちに入れてある。いかにもシンファンが自分でデザインしたと思われるピラミッドとか動物のイラストや、腰骨みたいなデザインとか、よくもまああんなに沢山と思えるほど。

「新作には何人かのゲストヴォーカリストが入ってて、ソーレイもそのうちの一人なんだけど」と、いくつめかの新曲を紹介するシンファン。「別の曲にはシガーロス(これもほとんど“シグロス”ってぐらいの発音に聞こえた)のヨンシーも参加してくれているんだ。今からその曲を演ろうと思うけど、今日は彼がいないから、彼が参加する前までの古いバージョンにしよう。だって僕はあんな“アーーーッ”なんて甲高い声は出ないからね」と笑わせる。その「Candyland」って曲は複雑な伴奏といい、ちょっと印象に残ったな。ヨンシーの声入りのファイナル版が楽しみ。

「次が最後の曲。Young Boys」だって。なに、もう終わりなの? せっかく知ってる曲が出てきて嬉しいけど、これはあまりにも短いんじゃないか。前に出た二組とそんなに変わらない長さだよ。これはちょっと物足りないな。当然のごとく沸き起こるアンコールの拍手。そして1分もしないうちにすぐさま出てくるシンファン。予定調和。

一旦こっちのシーケンサーの方まで歩いてきて、思い直したかのようにソーレイのキーボードのところに戻る。「ピアノはあんまり得意じゃないんだ。うまく弾けるかな」と言いながら、本編でも演った「Walk With You」のピアノ・ヴァージョンを静かに歌いはじめる。

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曲名がわからないとか書いてたのになんでそんなヴァージョン違いがわかったのかというと、終演後にシンファンから直接色紙にセットリストを書いてもらってたファンの方がいて、その色紙の写真を撮らせてもらったから(でも、この「Never Let Me Go」という曲はもっと早く演ったはず。「Never Let Me Go」とか「Please Don't Go」とか似たタイトルの曲が多いなとライヴ中に思ったのを覚えてるから)

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てっきりシンファンがフルにセットをこなして終演が10時半ぐらいになるかと身構えてたのに、この時点でまだ10時にもなっていない。階段を上がり、ものすごい人数がごったがえすフロアで物販コーナーをようやく物色。たくさんあると嬉しいね。ソーレイのアルバムはどうしようかな。ちょっと聴いてはみたいものの、二枚のLPがそれぞれ3000円と3500円というのはちょっと気軽には決断できない。かといって目の前にLPが売ってるのにCDで済ませるのも許せないし。

シンファンのもシーベアのももう全部持ってるから、ICELANDiaのテーブルに行く。小倉さん(ネットではもう七年も知ってるつもりだったけど、初めてお会いした)にいろいろお勧めしてもらうけど、音も聴かずに2500〜3000円のCDはちょっと気軽に決断できない(こればっかり)。シンファンが自分でイラストを描いたTシャツもほしかったけど、もうこれ以上うちにTシャツを増やしてどうするのかという気もするし。

Miaouのコーナーで自ら手売りしていたメンバーに、家から持参したCDにサインをもらい、一緒に写真も撮らせてもらった。あんまり見たことのなかったEPを一枚だけ買い、ちょっと物販の波がひと段落ついて落ち着いたみなさんと話すこともできた。やっぱりシンファンのこの日のアレンジは、それまでの京都や名古屋公演からはずいぶん変えてきていたそうだ。

シンファンのサインの列が異様に長い。なんでかなと思っていたら、ひとつひとつのジャケットにサインだけじゃなくて沢山のイラストやらコメントやら描いてくれてた。僕の『Flowers』もこんなにぎやかなジャケになってしまった。もう何十人にもそんなサインやらイラストやら描いて、写真も一緒に撮って話もして、さぞかし疲れてるだろうに、ずっとにこやかに相手してくれる。

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そんな感じでほぼサイン会が終了するぐらいまでいてしまったから、せっかく10時前にライヴが終わったのに、家路についたのはもう終電間際みたいな時間だった。まあいいや、シンファンともMiaouのメンバーとも結構ゆっくり話せたし。とりあえず一旦家に戻って、翌日また来よう。



というわけで、もうこのまま二日分続けて書いてしまおう。4月26日(日)、シンファン&ソーレイ日本ツアーの最終日。この日は前日よりも開場・開演が一時間早かったので、前日よりちょうど一時間早い電車に乗って渋谷に向かう。前日の小さなバッグではなく、この日はシーベアの『The Ghost That Carried Us Away』のLPを入れた大きめのメッセンジャーバッグを肩にかけて。また一階のエレベーター前で待たされるのはわかってるけど、だからといってゆっくり出かける気分になんてなれない。

もうそこからデジャヴのように前日と同じ光景が繰り返される。物販のテーブルを横目で見ながら列に並び(この日は演奏しないMiaouのCDはもう置いてなくて、代わりにシンファンデザインのTシャツが増えてた)、開場と同時に手の甲にスタンプを押してもらって下のフロアに行く。

前日とは反対側のソーレイ側で観ようか、いやまだ真ん中も空いてるから正面から観ようかと迷いつつ、結局モスコミュールのカップを片手に前日と全く同じ場所に陣取ることにした。反対側からだとパソコンが邪魔になってシンファンのことがよく見えなさそうだったから。

ライヴの代わりにこの日はMiaouのお二人(ひろみさんは欠席)で開演前のDJタイム。僕は知らない曲ばっかりだったけど、気持ちよかったね。30分強の待ち時間があっという間。さすがに前売りが売り切れただけあって、この日は前日にも増してフロアを埋めた客数が多かったように思える。一番前から振り返って見ただけだから、正確に何人ぐらいいたのかわからないけど。

この最終日はMiaouのセットがないかわりに、二人のセットがそれまでの公演よりも長いということなので、昨日とはセットリストを変えてくるかなとちょっと期待(実は、前日の終演後にMiaouのまゆみさんから、シンファンがソーレイのセットに客演したこと以外は、そこまでの三公演でセトリがずっと一緒だったことを聞いていたから)

前日より若干早く、6時を10分ほどまわったところでソーレイとキャルタンが登場。「マイネームイズソーレイ」と話し始め、途中で「あ、日本語で挨拶するのを忘れてた」とメモを取り出す。練習したのにまた「こんな晩は」みたいな発音になってたね。

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この日は演奏していないMiaouのたつきさんのギターで「Smashed Birds」を弾き語りするところから、前日とまったく同じセット、ほぼ同じMCが繰り返される。まあ、二日続けて来ているようなファンはそう沢山はいなかっただろうから、同じ展開だろうと特に問題ではないけどね。というか、むしろ僕にとっても、前日のがいい予習になって、この日はそれぞれの曲の歌詞や構成をよりじっくり聴けてよかったと思う。

お客さんの反応はさすが満員だけあってこの日の方がよかったかな。例の「ノリノリだぜ」で爆笑され、「ねえ、ノリノリってそんなにおかしな言葉なの? なんか失礼なこと言った?」とちょっととまどうソーレイがかわいい。Miaouのまゆみさんに教えてもらったって言ってたかな。たしかに、シンファンが言うよりソーレイが言った方がおもしろい。

そのシンファンをまたステージに呼び出すときに「シンジャ」って呼んでた。「彼はシンファンだけど、日本にいる間はシンジャなの」って。あ、それは忍者とかけてるのか。昨日からの間にそういうギャグが二人の間で流行ったのかな。あとは、日本は人が多すぎ、アイスランドには32万人しかいないから、日本で言うと一軒の家に入るぐらいだとか冗談言ってたね。

ソーレイは前日より一曲多かったかなあ。もともと曲がわからないからよく覚えてないや。でも、前日より長めに演るって聞いてたのに、また40分ほどでステージを降りてしまったのはちょっと残念。まあ、つい最近グレンみたいなアドリブありリクエストありのフレキシブルなライヴを観てしまっているからこっちがやや贅沢になってしまってるんだろうけどね。

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実は、前日にライヴを観て、帰ってからユーチューブ観て、さっき「二枚のLPがそれぞれ3000円と3500円というのはちょっと気軽には決断できない」なんて書いてた気持ちがどんどん小さくなっていって、この二日目のライヴにでかける直前にSin君に「やっぱり買うから売り切れる前にLP取り置きしといて」とメールしてしまっていたんだ。


ステージ上の楽器類はそのまま、ソーレイが袖に引っ込んでほどなくシンファンが出てきた。今日は黒のボトムにナイキのロゴの入った黒のノースリーヴ。にぎやかな両腕のタトゥーがよく見える。僕の位置からいちばんよく見える右ひじのところのタトゥーは腕を伸ばせば馬みたいな動物に見えるし、肘を立てたらFという文字にも見えるな。

シンファンのセットリストも前日とほぼ同一。出だしの音がとんでもなく馬鹿でかくてびっくりした。途中でたしか一曲多く演奏したかな(たぶん、さっき載せた写真のセトリには入ってた実は前日演奏してなかった「Lost Girls」をこの日は演ったと記憶してるんだけど)。ソーレイ同様、前日は一風変わったアレンジも含めてちょっと戸惑ったのが、この日は安心して聴けたという利点はあったけれど、演奏自体は前日の方がよかったかな。でもお客さんの反応はこの日の方が上だったとも思うし、いろいろ総合するとどちらかの日が飛びぬけてよかったというわけではなかったかも。

本編ラストでソーレイを呼び出して三人で「Young Boys」を演奏したのはこの日が初めて。その後すぐに出てきたアンコールでキーボードに向かったのは前日同様だけど、この日は最初に『Summer Echoes』から「Two Boys」を演ってくれた(これがまた、すごくよかった)。そしてラストは、ピアノヴァージョンの「Walk With You」。

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なんかあっという間に終わってしまった。一時間早く始めてこんなに短く終わるんなら、今日もMiaouに演奏させればよかったのに。なんかちょっと物足りない。まあその分は、また上のフロアでだらだら時間つぶして埋めよう。

ソーレイのLPはもう二枚ともライヴ前にゲットして、Sin君に発売前のピーター・ブロデリックを売りつけられ(笑・ちゃんと買うつもりではいましたよ)、前日家に帰ってからICELANDiaのサイトで試聴して気に入ったCDを一枚買う。ああもう、最近ライヴ会場で買うCDの枚数が多すぎ。実はMiaouのも何か買おうかなと思っていたけど、この日はもう売ってなかったので散財せずにすんだ(笑)

前日の教訓を生かして、シンファンの列には早めに並ぶ。とはいえ、それでも20〜30分はたっぷり並んだんじゃないかな。まあ、列の前の方の人が楽しそうに写真を撮ったりしてるのを見てたり、自分の前に並んだ人たちとちょっとしたきっかけで話してたりしたおかげで、それほど退屈せずに過ごせたけど。

列に並んでる僕を見たシンファンが、「ああまた来てくれたのか」みたいな顔をして微笑んでくれる。前日は『Flowers』のジャケにアイスランド語で“会えてうれしい”みたいなことを書いてくれたんだけど、この日持参した『The Ghost That Carried Us Away』のLPジャケには“また会えてうれしい”というようなことを書いてくれた。

またたっぷりと時間をかけてラクガキしてくれたジャケットがこれ。このジャケを持ってフロアをうろうろしていたら、何人かのファンに「すいません、それ写メ撮らせてもらっていいですか」って言われたよ。たしかにかわいい。シーベアのLPなので、元メンバーのソーレイとキャルタンにもサインをもらった。キャルタンはなんでわざわざこんな濃い色の背景のところに書いて読みにくくするんだ。

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ソーレイにも新譜のジャケにサインをもらい、「ねえ、あのDeeperってのはどの曲?」と訊いて、ソーレイ本人にタイトル(「Follow Me Down」)を消して「Deeper」に書き直してもらった。やった、世界で一枚限定の本人公認オリジナルタイトルの入ったジャケ(笑)

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前日にも増して、たっぷりと時間をかけていろいろと話をすることができた。アメリカに行ってミックスするシンファンの新譜の共同プロデューサーがアレックスだとか、僕の来ていたTシャツから話が飛んだ某グループが今年の後半に来日するだとか(どこまでオープンにしていい話なのかわからないので適当にぼかして)、ソーレイはベジタリアンだとか(Sin君によると「でも寿司食べてましたよ」だって)、あとは何の話をしたっけな。こんなに楽しいなら、ライヴが短かったことぐらいいくらでも大目に見るよ。

そんなに頻繁に日本に呼べるようなアーティストじゃないだろうから(それだから多少無理をして、サーポールも振り切ってこっちに二日間来た)、もうしばらくはライヴで観られるようなことはないと思うけど、作成中のニューアルバム(「多分数年のうちに出ると思うけど、うまくいけば今年」と言ってたのは冗談だろう)が今から楽しみだ。
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