2014年09月13日

Clap Your Hands Say Yeah live in Tokyo

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期待値超え。それもかなりの。今年に入ってほぼ月一ペースでライヴに行ってるが、正直なところ今回のこれは月一のペースを守るために行っとくかなといった程度の気持ちで出かけたのも半分事実。先月LPを買って聴いてみた新譜がちょっとイマイチだったからね。なので期待値自体が低かったというのはあるけれども。

各メンバーが別ユニットでやったりしてても、これまでのアルバムではオリジナルメンバーが少なくともレコーディングには戻って来ていたのに(前作『Hysterical』のCDケースには何の情報も載ってないのでよくわからないけど、ネットで調べてみたらおそらくそうみたい)、今作『Only Run』のクレジットによると、アレック・オウンズワースとドラムスのショーン・グリンハル以外には正式メンバーはもう誰もいないようだ。もうこれはほぼアレックのソロアルバム。しかも、腕利きミュージシャンとアレックのへろへろ声のミスマッチが面白かった『Mo Beauty』や凝りに凝った音作りのフラッシー・パイソン名義『Skin And Bones』とは違って、これまでのCYHSYのアルバムから疾走感だけをそぎ落としたような、どうにも煮え切らない感じ。

新作発表ツアーだから当然そのアルバムからの曲が中心になるだろうとここ数週間ずっと予習はしていたものの、やっぱりつい手が伸びてしまうのはファーストや『Hysterical』になってしまっていた(セカンドの『Some Loud Thunder』もあまり好きじゃないんだよね)。

しかも、比較的遅く買ったチケットの整理番号は400番台の後半。まだそんなに人気あるんだと思いながらも、そんな番号じゃどうせ後ろか端の方からしか見えないだろうと、事前の期待値が一層下がる。まあそれでも、開場時刻の17時ちょっと前には会場に着くようにでかけたけどね(実際にはその前にユニオンとレコファンを散策したから、開場の2時間近く前には渋谷に着いていたんだけど)。

ところが、開場からの整理番号の呼び順がかなりざっくり。最初こそ「1番から10番までの方」みたいな呼び方してたけど、17時時点での集まり具合があまり芳しくないと見てか、次第に「200番台の方、300番台の方」なんて感じでどんどん進む。おかげで思っていたよりずっと早く入場できた。

さすがにステージ前数メートルのフロアは熱心なファンで一杯だったけど、フロア後方や両サイドはかなりまばら。おかげでステージ左手の柱が邪魔にならない結構いい場所を取ることができた。なんだ、人気あるんじゃなかったのか?もしかしてかなりの枚数がばらまかれてたりして。

ステージの両サイドにキーボード。真ん中後方にドラムキット。ギターが何本かと、向こう側にベースが1本立てかけてある。新譜ではアレックはキーボードばかり弾いてるようだったけど、この配置だと彼はギターだけかな今日は。

開演予定時刻の18時を20分ぐらい過ぎた頃かな。聞き覚えのあるキーボードとドラムマシンの音が鳴り出し、メンバー4人がバラバラとステージに現れた。新作2曲目の「Blameless」だ。やっぱりこういうぼわーんとした曲で始めるんだ。

と思っていたら、間髪を入れずに「In This Home On Ice」。うわ、もう演るのか。というか、この流れってまるで新作からの曲をイントロ扱いしてるな。まあ、それで正解だと思うけど。アレックもへろへろながらよく声が出てるし、サポートメンバーが誰だかよくわからないけど演奏はしっかりしているしね(ドラムスはショーンなのかな?顔わからないから不明。ベースが東洋人ぽい顔してたから、新作にも参加しているマット・ウォンというのがきっとこの人なんだろう)。

次の「Satan Said Dance」では、特にアレックに促されなくても「Said Dance!」のところを皆で歌う。やっぱり熱心に聴いてきているファンはそれなりにいるんだね。そう思いながら会場を見渡してみると、いつの間にかもう後ろの方までびっしり。東京一日だけとはいえ(それに、もしかしたら招待券がばらまかれたのかもしれないけど)まだまだクアトロを埋められるだけの人気はあるんだ。

「戻ってこられてうれしい。東京はニューオーリンズと、あとどこだっけ、ベルリンか。とにかく、僕が住めるものなら住んでみたい三つの都市の一つなんだ」とリップサービス。不思議な組み合わせの三都市だね。「魚市場に行った」とか言ってたな。

新作からの曲(ぼわーんとしたのも「Coming Down」みたいなそれほどでもないのも)を何曲か続けた後でふいに出てくる「Is This Love?」とかのファーストからの曲のイントロのカタルシスと破壊力といったらもう大変なもの。どういう構成にしたら盛り上がるのかよくわかってるね。

アレックが演奏するのを観るのは生でも録画でもこれが初めてだったんだけど、ボーカルのへろへろ具合に比べてあまりアクションは大きくないね。両脚をきっちり揃えてギターを弾きながら歌うところはまるでタマス・ウェルズかマット・ジ・エレクトリシャンかといったところ。逆に、このバンドのへろへろした印象(あくまでもアルバムを聴いただけの印象ではあったけど)を体現していたのが、名前もわからないキーボーディストのお兄ちゃん。キーボードを弾くときもギターを弾く時もとにかく体をくねくねさせてた。無表情で。

ライヴで聴いた『Only Run』の曲は、アルバムとはかなり印象が違った。やっぱりアレックが一人多重録音でやるのと、こうして4人で一緒に音を出すのとは違うというのもあるんだろうけど、どの曲も(ぼわーんとはしつつも)かなり好印象。アレンジももう既に変えてきていたのもあったしね。一方で、『Hysterical』からの「Same Mistake」とか、オリジナルはちゃんと盛り上がるテンポの曲を、あえてギター1本でスローに演奏したりとか。こんなにフレキシブルなことやるんだ。なんか、デビュー時の逸話なんかから、永遠のアマチュアバンドみたいな印象でいたけど、実は音作りにしてもこういうライヴの構成にしてもすごく高度なことをやってるんだ。

「In This Home On Ice」も「Is This Love?」も「The Skin Of My Yellow Country Teeth」もあんなに早く演ってしまって後半大丈夫かと思っていたけど、後半になってもファーストからの残りの曲と『Hysterical』からの「Ketamine And Ecstacy」とかのガンガン盛り上がる曲でたたみかける。「一旦引っ込むけどまたアンコールで戻ってくることになってるから」なんてことを照れながら話し、本編ラストは「Upon This Tidal Wave Of Young Blood」。

アンコールの拍手に応えて、まずアレックが一人で登場。ギターの弾き語りで歌い始めたのは、トム・ペティの「Yer So Bad」。このブログを書くために彼らの最近のセトリを調べてみたけど、カバー曲を演奏したなんて記述はどこにもなかった。あと、最近のツアーのどのセットよりも、この日のライヴは本編で1-2曲、アンコールも2曲多かったみたいだ。「東京が好き」というのもあながちリップサービスだけではなかったみたいだね。

もう一曲、「Into Your Alien Arms」を同じようにエレキギターの弾き語りで歌ったところで残りのメンバーが再登場。ニューアルバムの1曲目「As Always」をここに持ってきて、最後はアゲアゲの「Heavy Metal」で幕。いやー、よかった。演奏もかっこよかったし(アレックのソロの弾き語りはちょっとだけ間延びした感があったけど)、各アルバムからの選曲のバランスもよかったし(僕がいまいち気に入っていないセカンドからだけは僅か2曲というのを見ると、やはりアレック本人もそう思ってるのかな)。

ステージを降りる前にアレックが「今からそっちに出ていくから」と、サイン会があるらしき発言をしていたけど、何も準備してきていなかったので今回はパス(売っていたTシャツのデザインもあまり好みではなかったし、そもそもうちにTシャツが多すぎるから今自分内Tシャツ購買禁止令発令中)。しかしまさかクアトロでサイン会があるとは。次からは一応何か持ってくるようにしよう。

そういえば、黒字にカラフルな文字だけというそっけない今回の公演チラシを会場でもらったんだけど、ニューアルバムのタイトルが『Only』になっちゃってるよ。ここで散々けなした僕が言うのもなんだけど、もうちょっとちゃんとプロモーションしてあげてよ。僕ももう少し聴きこんでみよう。もう少し馴染めば、今年のベスト10候補には残ったりするかも。


Clap Your Hands Say Yeah 6 September 2014 @ Shibuya Club Quattro

1. Blameless
2. In This Home On Ice
3. Satan Said Dance
4. Gimmie Some Salt
5. Coming Down
6. Only Run
7. Beyond Illusion
8. Is This Love?
9. The Skin Of My Yellow Country Teeth
10. Same Mistake
11. Some Loud Thunder
12. Over And Over Again (Lost And Found)
13. Misspent Youth
14. Impossible Request
15. Ketamine And Ecstasy
16. Upon This Tidal Wave Of Young Blood

[Encore]
1. Yer So Bad
2. Into Your Alien Arms
3. As Always
4. Heavy Metal


posted by . at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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