2007年03月03日

PSBがやって来る!

NZの音楽プロモーター(日本で言うウドーとかスマッシュとか)のサイトを何の気なしに見ていたら、なんとペット・ショップ・ボーイズが来る! 今月29日、お馴染みのセイント・ジェームスにて。すぐさまチケットを押さえたよ。あとで彼らのオフィシャルサイトを見てみたら、このNZのチケットは昨日発売になったばかり。なのに二階席はさっきの時点で既に売り切れ。そりゃそうだろう、腐っても鯛。いかに最近ヒット曲が出てないとはいえ、あんな小さなハコでPSBが観られるなんて! 僕は当然二階席など見向きもしないで、一階フロアの立見席だ。ようし、こいつは気合入れて前に行くぞ。


…これだけの記事にしてもよかったんだけど、せっかく気分が盛り上がったので、半年も前に買ってまだ観てなかったライヴDVDを引っ張り出してきた。

Montage 「Montage The Nightlife Tour」

99年から00年にかけての、アルバム「Nightlife」発売に伴ったツアーの記録。DVDとしては01年に発売になったのだが、すぐに廃盤になり、05年に廉価で再発(僕はその時に買った)。また廃盤になっていたんだけど、さっきHMVのサイトを見たら、ちょうど今月の14日にまた期間限定で再発されるらしい。偶然とはいえ、タイムリーな記事になったというわけだ。ちなみに、アマゾンにはその辺の情報が全く載っておらず、アフィリエイトしようにも飛んでいく先のページがない。一応上のリンクはHMVのページに飛ぶようになってるんで、この記事を読んで興味の涌いた人は見てみて。

1時間50分に亘るコンサートと、「Nightlife」からのシングル曲3曲のプロモーション・ビデオ、それに隠しトラックが1曲という内容。コンサートの選曲は、23曲中「Nightlife」から6曲と最多なのは当然として、各時代を代表するヒット曲がちりばめられている。デビュー曲「West End Girls」で幕を開け、代表曲「Go West」でアンコールを終えるというのが、何種類か出ている彼らのライヴビデオを参考にする限りでは、ありそうでなかったパターン。個人的には、隠れた名曲「Shameless」が入ってるのが嬉しい。

例によって奇抜な衣装(この時はまっ黄色のツンツンヘアーのウィグに、焼き海苔みたいな眉、テカテカの素材のコートに、ストライプの袴)と、ステージ後方の巨大スクリーンを使った、ビジュアル的にも楽しい(と思われる)ステージ。PSBの二人以外のメンバーは、殆ど画面には映らないキーボードとパーカッションの他、全て黒人のボーカリスト5名(女性1、男性4)。想像するとかなりミスマッチなのだが、ゴスペルのような彼らのソウルフルなコーラスが、ニール・テナントの無機質な高音ボーカルにやけに合う。

僕が彼らのライヴで一番楽しみにしている、お馴染みのアコースティック・セット、この時は「You Only Tell Me You Love Me When You're Drunk」、「Was It Worth It?」、「Se a Vida e (That's The Way Life Is)」の3曲。ニールのアコースティック・ギターとパーカッションだけをバックに、先述のゴスペル・コーラスが被さってくるところが最高。いつも違った曲を演ってくれるこのアコースティック・セット、NZではどんな曲を披露してくれるんだろう。楽しみ。

と、コンサート自体は申し分のない内容。今現在で一番最近のツアーの記録だし(HMVによると、去年の「Fundamental」ツアーのライヴDVDが5月に出るらしい!)、これは月末のコンサートのいい予習になると思った。

…なんだけど、正直言って、映像作品としては僕はこれには及第点はあげられない。なにより、映像がうるさすぎる。ステージをまともに映した場面なんて、全部で数分程度しかないんじゃないだろうか(さっき、「と思われる」なんて書いたのはそのせい)。大抵、それぞれの曲のプロモーション・ビデオやその他の画像、なんだかよくわからない幾何学模様などが被せられていて、落ち着いて観ていられない。画面分割や画面の中央でシンメトリーになる効果(なんていうのかな?)もやたらと多く、途中でイライラしてしまったほどだ。わざとかどうか知らないが、複数使っているカメラのうち一台で撮った映像が明らかに解像度が低く、その角度に切り替わるたびに海賊盤ビデオを観ている気分にさせられる。後半のメンバー紹介の際にも、パーカッショニストを紹介している時にコーラスの男性を映すなど、よくわからない編集も見られる。いつもビジュアル面にもかなり気を使っている彼らが、どうしてこんなビデオにOKを出したのか、僕には理解できない。

さっき書いた隠しトラックも、音声は明らかにこのコンサートの時のものなのだが、映像はCGや幾何学模様ばかりでステージは一切映らない。きっと、この曲はコンサートで演奏されたのだが、映像に何かトラブルがあったから、隠しトラック扱いになったのではないかと想像する。

あと、これは珍しくDVDの機能を活かしたマルチアングルと記載されているのだが、1曲分を観ただけでは、その第二アングルは、第一アングルからステージの模様を除いたもの(つまり、関係ない画像や幾何学模様だけが入っている)という、かなり人を馬鹿にしたものだ(あまりに呆れて1曲しか見てないので、もし他の曲がきちんとしたマルチアングルになっていたらごめんなさい)。

うーん、なんだか文句の方が多くなってしまったな(悪口って楽しいよね 笑)。でもさっき書いたように、選曲も演奏も悪くないから、このときのツアーを楽しみたいという人には、これをBGVとして使うか、音声だけを取り出して聴くことをお勧めする。本当は観ていてすごく楽しい彼らのライヴを観てみたければ、まずこれ以外のDVD(再発された「Performance」以外は現在廃盤だが)を先に入手するのがいいと思うよ。

PopArtこのDVDと同時に3月14日に再発になるのが、03年に出たベスト盤CD「PopArt」。前にも書いたと思うけど、この2枚組(今回は3枚組の箱入り限定盤は出ないようだ)は、PSBの入門編として最適。シングル曲と各アルバムからの代表的な曲が網羅されているだけでなく、2枚のCDがそれぞれ「Pop」「Art」と名づけられており、1枚目にはその名の通りポップな曲、2枚目には少しマイナーかつ音楽的に凝った曲、という風に振り分けられている。そして、何より今回の再発で特筆すべきなのは、今までCCCDだった日本盤が、今回のは通常のCDで発売されるらしいということだ。東芝EMI、よくやった。実はこれだけCCCD嫌いと言い続けている僕だが、今手元にある3枚組はEU盤CCCDなんだよ(マレーシアにいた頃、新譜なのに1枚もの並みの値段で売ってたからつい買ってしまったんだ…)。これを機会に、この日本盤に買い換えようかな。いや、3枚目を手放すわけにいかないから、買い替えじゃなく買い増しだね(笑)

うーん、明後日がフォール・アウト・ボーイのコンサートだというのに、なんだか気持ちがペット・ショップ・ボーイズに移ってしまっている。困ったな(関係ないけど、この二組、なんだか似た名前だね。あと、このコンサートのことを知らなければ本当は今日記事を書こうと思っていたのが、バッドリー・ドローン・ボーイ。なんだか最近ボーイづいてるなあ 笑)


posted by . at 19:20| Comment(14) | TrackBack(0) | ビデオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
へへ、1ゲトです!
「Go West」ってサッカーのあの曲なんですね。私でも知っているくらい有名ですね。
「The Sodom And Gomorrah Show」がかなり好みだったのですが、私このサッカーの曲もすごく好きでした。有名な(でも最近ヒットを出してない)ひとたちなんですねぇ。

名前を知らないだけで、曲を聞いてみると知ってるアーティストって実はけっこうたくさんいそうです。
ライブ、いいなぁ…。
Posted by neko at 2007年03月04日 00:23
>一階フロアの立見席
また、ニュージーランドで瞬間人口密度が高くなる処に行くわけですね。
2mの人が前にいませんように。

詳しく読んできます。一回目は流し読みなので。
Posted by LoonyLuna at 2007年03月04日 16:18
●nekoさん
1ゲット、ありがとうございます。nekoちゃんのところでの1ゲットも貴重ですけど、nekoちゃんに1ゲットされるのもなかなか出来ない体験ですね(笑)
「Go West」って、サッカーにも使われてるんですか。確かプロ野球の誰かの応援歌にもなっていたと思うんですが。もともとはヴィレッジ・ピープルというグループの曲です。西条秀樹の「YMCA」もその人たちのカバーなんですよ(もしかしてnekoちゃん西条秀樹を知らない世代だったりして…)

ライブ、もしかして例のジェームス・ブラント以来行かれてないんじゃないですか?なんなら、東京で行われるコンサートの中からnekoちゃんと玉さんが好きそうなのを僕が適当にみつくろって、行くように指示しましょうか?(笑)


●LoonyLunaさん
はい、きっとこの月末のコンサートは昨日のほど年齢層が低くないと思うので、人口密度高くても多分大丈夫だと思います。その分、2m級がうようよしてる可能性も高いですが。

14回目、しかと見届けました。
Posted by yas at 2007年03月06日 17:40
えーと、あんまり自信はないですが「Go West」は日本代表応援ソングっぽいです。西条秀樹は知っていますが、YMCAはぎりぎりリアルタイムではないかなぁ。どっちもカバーだなんてビックリです。

ライブ、あれ以来行っていないんです。バレましたか…。
是非指示をお願いします!(笑)
Posted by neko at 2007年03月07日 00:07
「GO WEST」もヴィレッジ・ピープルだったのですね。知らなかった。

といっても私が知っているヴィレッジ・ピープルはYMCAだけです。
会議のかくし芸大会でコリン・パウエル氏がうれしそーにヘルメットと作業着姿で歌い踊っている映像で知ったのですが。
Posted by きんぎょ at 2007年03月07日 08:31
●nekoさん
日本代表ですか。出世したものですね(笑)

ライヴ、ちょこっと見てみましたけど、僕が7月28日の記事で取り上げたアークティック・モンキーズが今月末に一夜だけ東京でライヴ演るみたいですね。まあ、あんまりご趣味に合わないでしょうけど。

http://info.pia.co.jp/et/promo/music/arcticmonkeys.jsp

あとは、こういうのもありますね。これも一夜限りか。これはちょっとnekoちゃんにはお勧めかも。

http://www.smash-jpn.com/band/2007/04_joss/index.php


●きんぎょさん
ヴィレッジ・ピープル、意外とあなどれないでしょ。あと有名なのは「マッチョマン」とかありますけど、それはどうでもいいですね。

コリン・パウエルのその映像は僕も何かで見た覚えがあります。パウエルさんだから許してやろうかという気にはなります。
Posted by yas at 2007年03月09日 16:50
おすすめ、ありがとうございます。早速どちらもぴあで先行販売に申し込みをしました!
で、アークティック・モンキーズは早速ハズレました(涙)。一般発売に期待。
実は、アークティック・モンキーズは玉次郎が気に入っていて、この間買ったと書いたCDの中にも入っているんですよ〜。

ジョス・ストーンは、なんと私のブログの梅まつりの記事の写真を撮った、玉次郎の仲良し同僚リッチーの彼女のレイちゃんがとっても好きらしくて、ライブにも絶対行くと張り切っていました。チケットが取れたら一緒に行って来ます。CDも週末に彼女から借りて来たのでしっかり予習中です。
Posted by neko at 2007年03月13日 00:00
●nekoさん
適当に見繕ってお勧めしたのが奇遇にも二つとも行きたいと思われるやつでよかったです。玉次郎さん、アークティック・モンキーズお好きですか。僕のライヴレポートを読んでもらえばわかりますが、かなり元気なライヴになると思いますよ。体力つけて行ってきてくださいね(笑)

借りてこられたジョス・ストーンは最新アルバムでしょうか。実は僕は彼女のファーストアルバムしか持っていないんです(近所で見かけるセカンド以降のアルバムは皆CCCDなんで、買いたくないんですよ)。試聴して良さそうなら米盤取り寄せてみようかな。

nekoちゃんのブログでのライヴレポート、楽しみにしてますねー。
Posted by yas at 2007年03月14日 18:56
そうそう、もう一つPSB関連記事があったと思ったんですよ。ここですね。

今回のコンサートもツアーだったんですか?それとも突然やって来たの?
NZのコンサートもDVDになるといいですねー。
ならないか・・。見てみたいけど。
Posted by カブ子 at 2007年04月02日 16:17
●カブ子さん
今回のはキュービズムという名のワールドツアーの一環みたいですね。南米を廻ったあと、こちらに来ました。彼らのウエブサイトで南米ツアーの様子を見ましたが、さすがラテン民族、キ○ガイのように盛り上がっていたようですね。さぞかしNZの客は大人しいと思われたことでしょう。
Posted by yas at 2007年04月02日 17:13
シクシク。
yasさんごめんなさい、ライブ、どっちも行けませんでした。

アークティックモンキーズは、プレリザーブにはずれた後ライブ当日に仕事がバッチリ入ることに気付いて、泣く泣くあきらめ。
ジョス・ストーンは、こちらもプレリザーブがはずれ、一般発売は10時から開始のところを、9時半からスタンバイしたのに、10時になった途端にサイトにつながらなくなり、10時03分、やっとつながったと思ったら、すでにチケットはソールドアウト!(涙)

ふぅぅ。
春はライブ運がなかったみたいです。また何かオススメがあったら教えてください。

ちなみに私が借りたジョスのアルバムは、ファーストでしたよ。
Posted by neko at 2007年04月05日 21:50
●nekoちゃん
それは残念でしたね。僕に謝っていただく必要なんてないですよ。それにしても、ジョス・ストーン、3分で売り切れなんて凄いですね。

8月11日・12日に東京と大阪でサマーソニックというイベントがあるんですが、なんとそれに、アークティック・モンキーズ、フォール・アウト・ボーイ、ホセ・ゴンザレスが出るらしいです。行きたい!なんとかしてそこに出張を入れられないだろうか。もういっそのことそれに合わせて帰任してもいいぐらいですよ。

ちなみに7月末に苗場で行われるフジロックフェスの方には、ジョス・ストーンが出るようです。そっちにはクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤーとかも出るんで、ちょっと行ってみたいです。

日本、いいなあ…
Posted by yas at 2007年04月06日 14:01
こんにちわ、きましたよ(笑)。
彼らの映像をみてからなんですが、80年代風英国製DEVOってイメージが有ったりします。
で、興味が有ったりもするのですが「80年代風英国製」って部分が、個人的には彼らに対してのマイナス判断になったりもするのです。
「80年代風」も「英国製」も決して嫌いではないのですが。
Posted by falso at 2008年11月03日 13:17
■falsoさん
せっかくおびき寄せておきながら、一週間近くも放置してすみませんでした。

なるほど、「80年代風」も「英国製」も「DEVO」もお嫌いではないけれど、それらが全部合体するとマイナスになるんですね。複雑な計算式のようです。

この記事にも書きましたが、彼らはライヴのときに必ずアコースティック・セットを挟むんですけど、それが思いのほか良いんです。普段ピコピコしてるんでよくわからないですけど、いい曲書きますよ。昔MTVのアンプラグドが流行ったときに、一番あの番組に出てほしかったのはこの人たちでした。今からでもアコースティック・アルバム作ってくれないかな。
Posted by yas at 2008年11月09日 02:29
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