2011年11月26日

The Leisure Society live in London (on the boat)

怒涛の海外出張月間のさなか、インパートメントのsinさんのこんなツイートを見たのは、ちょうど2日後に控えた欧州出張に向けて荷造りしていたときだった。

また、The Leisure Societyは11/24にロンドンのパブでフリー・ギグを行うようです。ロンドンのかたはぜひ。

え、11月24日って、ちょうど僕ロンドンにいる日じゃないか。しかも、2日間の滞在中、比較的夜の時間に余裕のありそうな方の日。さらに、調べてみたら、会場のTamesis Dockって、うちのオフィスのある駅から電車で1本だよ。これはもう、音楽の神様が僕の過酷な出張スケジュールを見かねて特別に配慮してくださったに違いない(笑)


そして24日。郊外のオフィスでなくロンドン市内で予想外に早く仕事を終えた後、時間潰しにオックスフォード・ストリートのHMVで目ぼしいのを数枚捕獲。なんだか知らないけど半年前に来たときより格段に安くなってるよ。もちろん円高のせいもあるんだけど。ついつい手に取る枚数が増えてしまう。ただでさえパソコンとか入った重たいカバン抱えてこれからライヴ行かなきゃいけないのに。

ゆっくり買い物して、それでも開演時刻の8時半まで余裕があったけど、腹も減ったし、ちょっと早めにパブに行って腹ごしらえしよう。なにしろ、ドックに係留してあるボートの上でのフリーライヴということだから、どんな大きさの会場で何人ぐらい来るのかさっぱりわからなかったから、早く行くに越したことはないし。

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ヴォクソール駅からテムズ川に沿ってしばらく歩くと、遠くにライトアップされた国会議事堂とロンドン・アイが見えてくる。さらに歩きながらふと見ると、なにやら派手に飾りつけられた、ちょっと年季の入った船が。まさかこれかな。こんなに小さいの?と見てみると、入口のところにちゃんとTamesis Dockという看板が。でも、レジャー・ソサエティのことなんて何も書いてないよ。

甲板に上がり、船の中に入ってみると、すぐバーカウンターになっている。もう結構客入ってるな、まだ開演まで1時間以上あるのに。と、それより、階段を下りた船底部分にあるステージ(?)でもう演奏始まってるよ。「Dust On The Dance Floor」だ。きっとリハーサルかな。

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あわててギネスとハンバーガーを注文し、下の階へ。階段をおりたところのスペースが簡易ステージ(といっても段差とか仕切りがあるわけじゃない)になっていて、反対側の壁際には15人ぐらいしか座れないソファ。もちろんもう全部埋まってる。ステージ前端、というかスタンドマイクの位置からソファまでは2メートルぐらいしかない。ということは、僕も含めた立ち見客はその前後2メートルのスペースに立って観ることになる。なんて近さだ。

階段付近はきっと開演が近づくにつれてどんどん人が入ってくるだろうから、反対側に移動。ちょうど機材を置くテーブルもあるから、そこでまず腹ごしらえ。そうしてるうちに僕の前にでかいのが立ちはだかってステージが全然見えなくなってしまった。しょうがないので僕もそいつの隣に移動。フルートを吹いているヘレン・ウィテカー(Helen Whitaker)のすぐそば。

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あと2曲ほど練習し、一旦解散。メンバーは三々五々ビールを飲んだり、外にタバコを吸いに行ったり。そうこうしているうちにお客さんがどんどん入ってくる。こんな狭い船の中に、きっと50人ぐらいはいたかな(バーのある2階からも見下ろせたはずだから、そっちにも更に何十人かいたはずだし)。大丈夫かな、沈まないのか、この船。僕の後ろや周りにも次々と人が増えてくるから、じりじりと前に移動。もう、ほぼヘレンのスタンドマイクの真横という、なんとも嬉しいというか気まずい立ち位置。


いつの間にかメンバーみんな着替えてきて、開演予定時刻ちょうどにスタート。演奏前にヘレンが「そんなとこにいるとフルートの先が当たるよ」なんて冗談交じりに話しかけてくれる。確かに、こんな距離だからね。

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1曲目は予想外に「We Were Wasted」という静かなオープニング。CDのブックレットには8人のメンバーが載ってるけど、この日は6人だけ。狭いからかな。前列に(僕に近い方から)ヘレン、ニック・ヘミング(Nick Hemming)、キーボードのクリスティアン・ハーディー(Christian Hardy)。後列こちら側からドラムスのセバスチャン・ハンキンス(Sebastian Hankins)、ベースのダレン・ボーンヒル(Darren Bonehill)、チェロのウィリアム・コールダーバンク(Willam Colderbank)。後列の3人は『Into The Murky Water』の録音時からメンバーチェンジしていなければ、だけど。

続く2曲目で、さっき練習していた「Dust On The Dance Floor」。この曲から、クリスとヘレンが場所を交代。クリスがギターを弾いて、ヘレンはキーボードを弾きながらフルートを吹く(もちろん両方いっぺんにはできない)。あーあ、ヘレンあっち行っちゃったと思ってたら、数曲後にはまた戻ってきた。ステージといっても歩けるようなスペースはないし、最前列のお客さんを押し分けながら場所を移動する感じ。忙しいね。

3曲目が僕の知らない曲で、あとはちょっと順番うろ覚え。意外に新作『Into The Murky Water』からは少なく、アンコールで演った「I Shall Forever Remain An Amateur」を入れても、全13曲中5曲だけ。他には、シングル曲「This Phantom Life」、タイトルトラック「Into The Murky Water」と、「Our Hearts Burn Like Damp Matches」かな。

さっきみたいに場所まで交代して楽器を換えてたのは最初の数曲だけだったけど、ニックはクラシック・ギター、アクースティック・ギター、ウクレレを曲によって弾き分け、ヘレンはこっち側にいるときはフルートとウクレレを演奏。CDのブックレット見ても、クリスティアンとこの2人はいろんな楽器演奏してるね。でも、ヘレンは基本的に管楽器だけか。どうりでウクレレちょっとたどたどしかったわけだ。

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たどたどしいといっても、別にリズム外したりミストーン出したりするわけじゃない。この日のライヴを観ていて僕がつくづく思っていたのは、このバンド、CDで聴いただけじゃわからないほど、かなり演奏力あるってこと。ニックのウクレレの弾き語りでスタートして、演奏の途中で他の楽器がふわーっと重なってくるところとか、曲のエンディングでかなり激しい演奏になっても一糸乱れぬところとか。とにかく、ほぼすべてアクースティック楽器だけで醸し出されるこのグルーヴ感はすごいよ。

ライヴ中にも言ってたけど、12月8日にはバービカン・センターというかなり大きめのホールでオーケストラと一緒にライヴ演るらしい。なんか、そういう展開になるというのが他にたくさんいるこの手の若手バンドとは一線を画してるね。まだわずかアルバム2枚しか出してないのに。ディープ・パープルでさえアルバム3枚出してからオーケストラと共演したのに(違)

本編11曲、ステージから降りずに続けて演奏したアンコール2曲を入れても1時間ちょっと。まあ、フリーライヴだからね。Last.fm主催ということで、カメラマンも何人か入ってたし、ビデオも撮ってたみたいだから、もしかしたら録音もしていて、そのうちアップされるのかもしれないね。もし画像や映像がアップされて、ヘレンのすぐそばに場違いな日本人らしき男がいたら、それは僕です。


演奏終了後、デッキでくつろぐメンバーに声をかける。ニックのところにはいろんな人が群がってるので、まずクリスティアンとヘレンに。「君たちのことを観に日本から来たんだよ」(ということにしておく)。クリス「うそでしょ」。僕「ほんと、昨日着いたばかりだから」(これは本当)。

さっきHMVで買った、ボーナスディスク付きで再発された『Into The Murky Water』のブックレットにサインをもらっていると、ヘレンが「これの日本盤持ってるよ。日本語が書いてあるよね」と言うので、「日本盤はこのジャケットのところ、ちゃんと指まで切り込んであるんだよ。帰ったら見てみて」とメンバー本人にレジャー・ソサエティ・トリビアを伝授。「日本には来る予定ないの?」と聞くと、「行きたい行きたい。すっごく楽しみ。フェスとか出られないかなあ」と、半分お世辞だとしても嬉しくなるほどの反応。

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「日本盤を出したレーベルに知り合いがいるんだよ」と言っておいたら、昨日のsinさんのツイートによると早速その話が伝わってる模様。sinさん、彼ら日本に来たがってたのでお願いしますね。絶対に生で観たほうがいいバンドでしたよ(あと、p*disでボーナスディスク付き買うって約束してたのに、ごめんなさい)。

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posted by . at 12:19| Comment(0) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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