2006年08月21日

21世紀にプログレを聴き始めるあなたへ

僕のブログの最初の記事に、最近プログレに興味を持ち始めているという方がコメントを書いておられて(うーん、白々しいなあ。そうですよ、いつものKさんです)、この21世紀になって6年が過ぎようかという時になんと奇特な方がいるのかと驚いてしまった。

プログレなんて多分日本だけでの呼び方だけど、正式な名称プログレッシヴ(先進的な)・ロックが示すように、1960年代の末期から1970年代の中盤ぐらいまでにかけて、それまでシンプルなロックンロールやブルースを基礎にしていたロックに、クラシックやジャズの要素を持ち込んだもの。複雑な曲構成、難解な歌詞、即興演奏も含んだ長い曲(LPの片面で1曲なんてのはざら。両面で1曲なんてのも)、超人的な楽器のテクニック、意味ありげなジャケット画などなど、当時ちょっと背伸びして小難しい音楽を聴こうという人には最適なジャンルだったんだと思う。

別に当時に限らず、年代的には完全に後追いの僕のような世代だって、いわゆるプログレの名盤を買い漁って聴いたものだ。さっきはシニカルな書き方したけど、実際聴いて面白い盤はたくさんあるから。でも、正直言って僕がこういう音楽を聴き始めた1970年代末期には、プログレなんて過去の音楽だった。

特にその頃はパンクが出てきた時代だったんで、若者がストレートに感情をぶつけられる(演奏する方も聴く方も)パンクみたいな音楽に比べて、1曲聴くのに何十分もかかるような音楽に人気がなくなってくるのは仕方なかったし、でもそれよりも、プログレの人たち自身がプログレッシヴでなくなってしまったのが最大の原因だろう。しょうがないんだけどね、もう当時40にもなろうかという人たちがそんなに次から次へと新しい種類の音楽を生み出せるわけもなく、それにあのスタイルのまま更に進歩的であろうとすると、必然的に前衛音楽に向かってしまうしかなかったから(そっちに行った人たちもいて、それはそれで面白いんだけど、その話はまた今度)。

で、そういう音楽を今からいろいろ聴いてみようという人にどういう話をすればいいかな、と思いついたのが今回の話。かと言って、巷に溢れるプログレ名盤ガイドみたいなのを書いてもしょうがないし。60〜70年代のプログレ名盤の評価はもう確立してるから、まずどれから聴けばいいかを知りたければ、そういうガイドブックを買えばいい。僕よりはるかに詳しい評論家が懇切丁寧に教えてくれるから。

これからプログレを聴こうという奇特な人もいれば、この時代にプログレ・バンドを始める奇特な人たちもいる。正直言って、僕はその手の人たちをきちんと追っかけてるわけじゃないから、今から紹介するアルバムが果たして2000年代型プログレッシヴ・ロックの代表作なのかどうかは責任持てない。

きれいなジャケ ファー・コーナー 「Far Corner」

僕がこのグループを聴いたのは、音楽紹介サイト(って言えばいいのかな?)のパンドラ(http://www.pandora.com)でソフト・マシーンのステーションを作っていたら紹介されたのが最初。2004年発表のこれが今までのところ唯一のアルバムのよう。バンドのサイトもあるみたいだけどまだちゃんと見てないから、彼らについて詳しいことは何も知らない。一応アメリカのバンドのようだけど、メンバーの名前を見るとなんだか東欧系の人たちなのかな。

アルバム全篇インストゥルメンタル。4人のメンバーのうち一人の担当はチェロ。4名とも超絶テクニシャン。中期キング・クリムゾンを連想させる音(異論がある人が沢山いるのは承知で書くよ。クリムゾン・マニアはうるさいからね)。強いて言えば、その当時のテクニック重視のプログレ(○キング・クリムゾン、○イエス、×ピンク・フロイド、×ジェネシス)の音を、より速く現代風にした感じ? ご丁寧にクリムゾンの「Moon Child」風の展開まであって、緩急織り交ぜたダイナミックな曲が多い。全10曲のうち、17分台の組曲と16分の曲がそれぞれ1曲ずつ入ってる。

うーん、全然初心者向けの説明になってないよな。「Moon Child」聴きたければ、ガイドブックを参照にまずキング・クリムゾンのファーストを買ってみて。(またしても反論覚悟で書くと)あの完璧な名作の中で一番退屈な曲(笑)。ちなみにこのジャケットは、ロックのあらゆるアルバムの中で、ビートルズの数作と並んで最も有名かもしれない。子供の頃顔真似した人いるでしょ(笑) え、いない?僕の周りだけ?

びっくりジャケ キング・クリムゾン 「In The Court Of The Crimson King」


さすがにプログレ入門編の記事でこれだけじゃ酷いんで、もう少し付け足そうかな。さっき「テクニック重視のプログレ」なんて書き方をして、僕のお気に入りのピンク・フロイドに×をつけたことに驚かれるかもしれないけど、ピンク・フロイドというのは実はそういうグループ。例えば、他のどのプログレ・バンドのギタリストと比べても、デイヴィッド・ギルモアのギターって、ブルース基点の味のあるフレーズは弾くけれども決してテクニカルではないし、ニック・メイソンとロジャー・ウォーターズのリズム隊に至っては、僕は彼らがきちんと変拍子の曲を演奏できるのかどうかすら知らない。

だからこそ、あえてテクニック以外のところに意味を持たせることによって存続できた稀有なグループとも言える。グループ名も書いてない、牛が一頭写っただけのジャケットだとか、気が狂ってしまった元メンバーに捧げるメッセージをアルバム1枚に亘って繰り広げるだとか、印象的な一つのフレーズをアルバムのあちこちの曲に忍び込ませて、あたかもアルバム全体が組曲であるかのように聴かせるとか。

そういうグループの曲は、アルバム単位で聴くのがマストだろう。例えば、プログレ・バンドとしてのピンク・フロイドのアルバムをまず一枚お薦めするなら真っ先に挙げる「Meddle」(おそらく各ガイドブックには「The Dark Side Of The Moon」が代表作として載ってるんだろうけど、僕はどうもあのアルバムのことをあんまり好きになれなくて)。「One Of These Days」で武者震いのように幕を開け、続く(LPで言うと)A面の残りの曲で少し和んで、「Seamus」の犬のワンワン声を聞いたら(本当はここでB面にひっくり返すのが理想的)、後は大作「Echoes」に心ゆくまで浸る、と。

耳ジャケ ピンク・フロイド 「Meddle」


でもここでは、あえてそういう聴き方をしない方法をお薦めする。2001年に発表された彼らのベスト・アルバム「Echoes」だ。

ウォーリーを探せ的ジャケ ピンク・フロイド 「Echoes」

これは、さっきの牛のアルバムを除く彼らの過去全てのオリジナル・アルバムから選曲したもの。ピンク・フロイドのベスト・アルバムは何種類も出ているけれど、「The Piper At The Gates Of Dawn」から「Division Bell」まで全て網羅しているのはこれだけ。もうおそらく「Division Bell」がピンク・フロイドのラスト・アルバムになるのは確実だから、入門編としてはこれが最適だろう(さっきの「アルバム単位で聴け」という意見と矛盾してるけど)。考え方によっては、これはこれでピンク・フロイドという紆余曲折を経たバンドの歴史を、通常とは違った角度から網羅する組曲のようなものと言えなくもない。そう考えると、アルバムのオープニングとエンディングを、シド・バレット時代の「The Piper〜」のオープニングとエンディング曲にしたところあたり、メンバー自身が「ピンク・フロイドというのは結局シドが始めた壮大な組曲だったんだ」と告白しているようで興味深い。個人的には、シドの曲の中で僕が一番好きな「Bike」が最後なのが嬉しい。

とは言え、実はこのアルバムを本当に面白いと思えるのは、ある程度ピンク・フロイドをずっと聴いてきた人たちかも。まず目に付くのはジャケット。このCDは紙製のスリップケースに入ってるから、外と内の表と裏、合計4つの絵が描いてあるんだけど、そこに描かれているモチーフが全て過去のアルバムジャケットないしは曲に関連している。

例えばここに写真を載せた外・表のジャケットに写っている海パンをはいて頭を拭いている人物は「Wish You Were Here」の中ジャケで水に飛び込んでいた男。部屋の中には「Division Bell」のオブジェも置いてあるし、窓枠には「Animals」の豚もいれば「Atom Heart Mother」の牛もいる、などなど。こういうのが4つの絵の中に沢山隠れていて面白い。

ジャケットだけでなく、内容も1967年から1994年までのピンク・フロイドが(一見)順不同に現れて、今までアルバム単位で聴きなれた曲がなんとなく新鮮に感じられることも楽しい。しかも、ほとんどの曲が効果音などでつながっており、例えば「When The Tigers Broke Free」のエンディングの風の音がそのまま「One Of These Days」のイントロへとつながっていくところなんて、あのイントロのベースの音を知っている人が聴くとぞくっとするよ。

このCDが気に入って、きっとLPだとジャケットにもっとたくさんの隠し絵が載ってると思ったんだけど、箱入り4枚組の中に入っている4枚のLPスリーブは残念ながらあんまり面白いデザインじゃなく、しかも全部聴き通すのにレコードを7回もひっくり返したり取り替えたりしないといけない。それにCDだとせっかくつながってる曲がまた8つのパートに分けられてしまってるし、そういう事を全部考慮して、それは買わなかった。ほら、僕も別になんでもかんでも無差別に買ってるわけじゃないんですよ。

うーん、これだけ長々と書いて、結局2〜3枚しか紹介できなかった。まあいいや、どうせこれからプログレ聴き始めようなんて人がそううようよいる訳じゃないし、2枚もあれば充分でしょ(笑)
posted by . at 18:24| Comment(31) | TrackBack(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ものすごく面白いです。このシリーズ是非続けてください。
ピンクフロイドの記述はとても共感しました。ただMeddleに関しては…どうしてもアルバム冒頭にタイガージェットシンかアブドーラザブッチャーの顔が浮かんでしまうこと…これさえなければ、といつも思ってしまいます。
Posted by gaku69ab at 2006年08月21日 22:17
○マ○ンで、興味があるCDをチェックしていると、「このCDをお買い上げの方はこんなのも買ってます」とよく出てくるのが、キング・クリムゾンのこのジャケットです。怖いです、この絵。

ピンク・フロイド・・・アッ!ほんとだ、牛と豚がいる!これはうれしくなってきますね。

ちょこっと出てきたから。ジェネシスのメンバーの息子がイナモトの同級生でした。だからどうだってことないけど、言ってみたかっただけです。
Posted by LoonyLuna at 2006年08月22日 08:26
いつものKでーす! 昭和81年、プログレ聴き始めまーす!

なんですか、この記事は。わかりました。聴きますよ。このCDデスネ?ジャケットにそそられるわけでもなく買ってしまったこの二枚組のCD…。今までピンク・フロイド聴いて来た人にしてみればそそられるものだったのですね。そうか、寓意的ジャケットだったのか。実は中身もそうだったんですね。

このアルバムがピンク・フロイドの集大成だとすると、じゃ、この○番目のこういう感じが好きじゃ、と言ったら芋づる式にそのヘンの音楽が引きづり出せるって訳でしょうか。要はインデックスの役割も果たすと思っていいのですか? 音的には好きなのも普通なのもあります。もうちょっと聴いてみますね。

聴いた感想を言うのは難しいです。アマ○ンのカスタマーレビューも見てしまったし。ただ初心者ということを武器にして言ってしまうと、「名盤」という字を目にしてしまうと私は興味が薄れていってしまいます。少し意味合いが違いますけどソフトマシーンも数字の大きい方から攻めることになったりもするわけで。雑誌も終わりから読んだり、一行もオシリから読んでしまうような私におすすめのCDを是非これからも紹介していただければと存じます。え? アラビアに行けって?
Posted by カブ子 at 2006年08月22日 20:07
こんにちわ。
つい最近In The Court Of The Crimson Kingのリマスター盤を貸してもらい久々に全曲続けて聴き、私の持っているCDの音の悪さを再確認したしだいです。借りたのを聴くとアナログの頃をジワァ〜と思い出すのです。

MeddleのLPを買った時にポスターが付いていた気がします。湖の真ん中に人がひっくり返って刺さっているポスター。ん〜他のアルバムだったかな?最近老人性健忘症が激しくて困っています。

最近は(昔からだけど、あえて/笑)、情報が偏って入ってくるので、どのBandが人気が有るのかとか、どのアルバムを聴くべきだとかは全く言えないのです。
1枚目と2枚目しか聴いた事が、ないけどPOVERTY'S NO CRIMEなんか新しいBandの中では中々面白かったような覚えが有ります。
Posted by falso at 2006年08月22日 21:48
●gakuさん
ものすごく面白いなんて言って頂いて恐縮です。
え、シ、シリーズにするんですか?(汗)
鋭意努力します…

>タイガージェットシンかアブドーラザブッチャー
刷り込みとは恐ろしいものですね。実は僕もそうなんですけど、ようやくそのイメージも薄まってきましたね。もう既にブッチャーの試合をTVで見た回数よりこのアルバムを聴いた回数の方が多いですから。ジグソーの「Sky High」を聴くと、ミル・マスカラスの顔しか浮かびませんが。


●LoonyLunaさん
ア○ゾ○でこのアルバムばかりを薦められるということは、プログレばかり検索していますね(笑)。いやー、ちょっとLunaさんとはじっくり話したいなあ。

>牛と豚
そうでしょう。是非彼らのサイトに行って、大きな画像で4面全部見てみてください。面白いですよ。

>ジェネシスのメンバーの息子
へえー。それはラザフォード君でしたか?それともバンクス君かコリンズ君?
僕、実は上に書いたプログレ・バンドの中ではジェネシスが一番好きなんですよ。隠してましたけど。


●カブ子さん
相変わらず天邪鬼のへそ曲がりですね。素敵です。ではこれからは貴女にはいろんなバンドの一番駄作からお薦めしていくことにします。ピンク・フロイドならまず「Final Cut」から買って、嫌な思いをしてください。

まだ家にアラビア語の辞書が残ってると思いますので、とりあえずそれを高値でお譲りしますよ。

で、○○ゾ○のカスタマーレビューには何と書いてありましたか? このアルバムがインデックスの役目を果たしていると言えなくもないですが、どの曲がよかったか僕に言ってもらえれば、次回からその系統の音楽が自動的に聴けるような仕組みにもなっています。


●falsoさん
こんにちは。「宮殿」のCDは次から次へとパワーアップされて再発されていますね。数年前に発掘されたオリジナルマスターを基にしたSACDが出てくるという話なので、本当にそんなのが出たら僕は今持っているのを売ろうと思っています。

「湖の真ん中に人がひっくり返って刺さっている」=「水しぶきをたてずに湖に飛び込んでいる人」のポスターですよね。あれは確か「Wish You Were Here」のおまけだったかと思います(僕はその図があのアルバムの内ジャケかと勘違いしていました)。それが「Echoes」のジャケットでバスタオルで頭を拭いている男ですね。

Poverty's No Crimeですね。初耳です。是非聴いてみます。ありがとうございました。
Posted by yas at 2006年08月23日 09:29
検索したのはロックが多いですね。たぶん他にも何回も薦められているアルバムはあるのでしょうが、このジャケットはインパクトが強すぎて・・・
買えや・・・まだ買うとらんのか・・・と言われているようで。

すぐにジェネシスメンバーの名前でてくるんですね。さすが。私はフィル・コリンズしか知らなくて、最初、誰?って感じでした。名前はここでは言えません。
Posted by LoonyLuna at 2006年08月25日 08:09
こんにちは。Kです。今日はヘソを正してやってまいりました。

>あえてテクニック以外のところに意味を持たせることによって存続できた稀有なグループとも言える。
コンセプト重視のアルバム作りに関してはとても興味深いところです。それはメンバーの誰かが中心となって考えたのでしょうか?シド?それとも外部の誰か?

そして、それらのアルバムをまとめたものが「Echoes」だったんですねー。入門編としていきなりこれを聴いても兄ぃさんの解説がないとまるっきりわからないところでした。これ一枚でピンク・フロイドを(ある程度)堪能出来るなら余計な経費と時間をかけずに済みます。成る程納得。ありがとうございました。

>この時代にプログレ・バンドを始める奇特な人たちもいる。
そう、私がプログレを聴き始めようと思ったのも、この時代にカンタベリーバンドを作った人達がいたというのがきっかけで。何故カンタベリー?毎年フェスが催されているのは寝根強いファンがいるからなのでしょうか?
プログレ、端から聴いていったら大変なことになりそうなので、そろそろ逃げる準備をしようかな(笑)。いや、まだ早いな。

>○○ゾ○のカスタマーレビュー
もそうですが、CDショップに手書きの解説が添えてあったりしますよね。何やらむやみに「名盤」という単語が使われている気がして。でも「名盤」と書いていないと不安にもなったりして。人に勧めるのってむずかしいですね。
Posted by カブ子 at 2006年08月25日 15:51
●LoonyLunaさん
もう観念して買ってみてはいかがですか(笑)。聴いてみて損をするアルバムではないですよ。ジャケが嫌なら、とりあえずPCに落としておいて、CD本体は箪笥の裏にでも放り込んでおくとか。

>ジェネシスメンバー
なんなら途中で脱退したあと3人の名前も出ますが、知ったかぶりも恥ずかしいのでやめときます。今度どこかでLunaさんとお会いできたら、そのときに誰だったのか教えてくださいね。


●カブ子さん
なんですか、この筋の通った理路整然とした文章は。あなた、ニセモノカブ子でしょう。

コンセプト重視のアルバムにしていた張本人はロジャー・ウォーターズという人ですね。途中で辞めたべーシストです。シド・バレットにはちゃんとポップな曲を作れる才能があったので、彼がいればピンク・フロイドはプログレ・バンドなんぞにはならなかったはずです。暴論ですが。

「Echoes」に関しては、レコードコレクターズ誌2002年1月号で特集されていますので、プログレ評論家として僕が一目置いている(生意気なことを)坂本理さんのとても詳しい解説を読みながら聴くと、また一味違った楽しみ方ができますよ。是非2002年に遡ってその雑誌を探してきてください。それが無理ならうちにありますので、飛行機に乗って読みに来てください。

カンタベリー系のバンドは、特に日本で根強い人気があるようですね。確か毎年のように、キャラバンやハットフィールド&ザ・ノースやソフト・マシーン(・レガシー)やらが来日しているはずです。まあ、特にその手の音楽がお好きで聴き始めたのでないのなら、一旦いろんな種類の音楽を聴いてから、たまにピンク・フロイドとかも聴きなおしてみるのもいいかもしれませんね。

>名盤
僕は初めて連れて行ってもらうレストランで「ここは何が美味しいの?」と訊くやつの気が知れないタイプなので、「これは名盤だから聴いてみろ」と言われるとまずそれは避けてしまいます。そのわりに自分のブログで「名盤」という言い方をしてお勧めしているのは、長年人付き合いをしていて、レストランで僕のような意見を持っている人というのは実は少数派だと気づいたからなのです。
万人に勧めるというのはとても難しいですが(無難なチョイスにしかならないから)、相手の趣味・嗜好がわかった上で妙なものを薦めるのはとても楽しい作業ですよ。
Posted by yas at 2006年08月25日 18:28
ASIAの"Hard on Me"はプログレですかねぇ・・・。
いや、昔劇中曲で使ったことがあって、長いこと音源が分からなくて、
こないだふと思い立って検索したらあっさり分かってしまって、
それが「プログレッシブ・ロックの末裔」なんて言う紹介をされているから、
「エー、こういうの?」と思ったもんで(^_^;)

とりあえず近所のTSUTAYAに行ったらどういう訳か"Anthorogia"って
ベスト版が新入荷していたもんで、今借りてきて聴いてる次第です。
あー、コニカだかのCMに使ってた"Don't Cry"もこのユニットの曲かぁ・・・。
ちゃんと聴いたのは初めてです(^_^;)
Posted by あんぐれっちーに at 2006年08月27日 02:15
●あんぐれっちーにさん
こちらではお久しぶりです。エイジアは、元々有名なあちこちのプログレのバンドにいた人たちが集まって作ったバンドなんですが、音はちっとも(所謂)プログレではないですね。

これなどまさにジャンル分けが何のためにあるのかといういい見本だと思うのですが、レコード会社にしてみれば、そういう紹介をしていればイエスやキング・クリムゾンのファンが手にとって買っていくだろう、と。

普通にプロモーションしてもきちんと売れる売れ線の音楽だとは思いますが、あらかじめパイの大きさのわかっているプログレ畑に放り込んだ方が初期需要が見込める、と。それだけがエイジアがプログレに分類されている理由だと思います。

馬鹿にしたような書き方をしているかもしれませんが、僕はあのグループは好きでしたよ。最初の2枚のアルバムは愛聴盤です。「Don't Cry」は最近CMに使われたのですか。
Posted by yas at 2006年08月27日 06:54
すいません、遅くなりましたが落ち穂拾いです。

>「Don't Cry」は最近CMに使われたのですか。

発売当時(1983年頃)小西六(今や写真業界から姿を消したコニカミノルタの前身)
のCMで使ってませんでしたか?
・・・当時しけた中坊だったおいらの記憶ですので間違ってる可能性、大、ですがm(_ _)m

あのころの校内放送の選曲、結構好きだったなぁ。
Sound Of SilenceもFootlooseも朝の放送や下校放送で知りました。
Posted by あんぐれっちーに at 2006年09月18日 22:36
●あんぐれさん
しつこいですが、お子様お誕生おめでとうございます。また、こんな古い記事を律儀に覚えていていただいて、ありがとうございました。

83年のCMでしたか(笑)。言われてみればそうだったかもしれませんが、ちょっと記憶に残ってないですね。多分僕はもうその頃からあまりテレビを観ないようになっていたのではないかと思います。

校内放送でそういう曲がかかるんですね。それはうらやましい。その二曲はゆっくり歩く用と急ぎ足用ですかね(笑)。
Posted by yas at 2006年09月19日 15:09
あんぐれさんの学校はお洒落ですねえ。
私の中学校は、給食の校内放送の時にかの名曲「キンタの大冒険」がかかりました。

「キンタ、まけるな!」
「キンタ、マカオに着く」

教室中が騒然としはじめた頃、突然放送がブチッと途切れました。
首根っこを掴まれて教頭に引きずられていく放送委員の姿が廊下に見えました。合掌。
Posted by ひそそか at 2006年09月19日 15:16
●ひそそかさん
その学校もうらやましいです(笑)
Posted by yas at 2006年09月19日 21:15
随分古い(といっても1年も経っていないのか)記事にコメントして、ちゃんと読んでることはお知らせしとかねば。

>ひそ様
その曲は私の学校の先輩の曲っす。でも、校内では演・放送禁止曲でした。
今ではカラオケにも入ってますよ。

などと流れに沿ったコメントでいいですよね?
Posted by 銕三郎 at 2007年07月10日 00:14
●銕三郎さん
こんな古い記事を掘り起こして頂いたばかりか、時空を越えて会話に参加して頂いてありがとうございます。去年の9月19日時点ではてつさんのことを存じ上げていなかったということを考えると、なんだか感慨深いです。

まさか「More」はリアルタイムじゃないですよね。でもそこから「The Wall」までって、全盛期網羅じゃないですか。そんなヘビーリスナーだったなんて。それにしてもそのセレクション、上の方のコメントで僕が“一番駄作”と評した「The Final Cut」を見事にスルーしていますね(笑)
Posted by yas at 2007年07月13日 17:20
あれまぁ!(長屋のオカミさんふうに叫ぶ)
あの名曲を生み出したのが銕さんの先輩とはっ!しかもカラオケですか?
酔っぱらいオヤジが嬉しそうに歌う姿が目に浮かぶようです。
うーん、浮かんでくる浮かんでくる…はっ、あれはうちの中学の放送委員ではないか!

yasさんごめんなさい。せっかくの銕さんが掘り起こしてくれたのに、私が妙な流れを作ってしまったせいで肝心のコメントが囁き技しか…(笑)
ちゅーか、さっさと「銕」を辞書登録しないと!
銕三郎さん、どんじゃかジミオンにコメント入れて、yasさんを追い詰めましょう。
Posted by ひそそか at 2007年07月13日 19:52
あ、そうだ。
10ヶ月ぶりにこの記事読んだら、なんだかものすごくプログレが聴きたくなってしまいました。一年にわたり啓蒙活動を受けてきた成果でしょうか?
Posted by ひそそか at 2007年07月13日 19:54
ぷろぐれは日本物も聞いてますよ。
「NOVELA」の第2期などをちょっとばかりLPで持っとります。
きっかけは当時読んでいた少女漫画からの流れなのですが、当時はテープに録音しカセットデッキでテープが伸びるまで聞いてました。
Posted by 銕三郎 at 2007年07月13日 20:58
Kです。お久しぶりでーす。
わりと最近、私の中でプログレブームが再燃したためピンクフロイドをアナログで買い揃えることに決めました。兄ぃの言いつけを守ってまずは「Final Cut」から買い、ちゃんと嫌な思いもしました。私ったらなんてマジメな生徒なんでしょう。ジャケが大きいといろんな発見が出来て楽しいですねー。

今日、一枚60円のレコードを友達に何枚かもらったんですけど、その中に "Tubular Bells" が入ってました。60円でもいい音! アナログ、侮れませんね。
Posted by カブ子 at 2007年07月13日 21:11
●ひそそかさん No.1
じゃあ、もし今度オフ会でカラオケ行くことがあったら、ひそそかさんの持ち歌はそれですね。ちゃんと練習しといてくださいね。

銕三郎さん、ちゃんと登録しましたよ。「てつ」って入れたら自動的に出てくるようにした…つもりだったんですけど、どうやらコピペするときに銕三郎 っていう風に半角スペースも一緒に登録してしまったみたいです…


●ひそそかさん No.2
プログレですか、いいですね。下の方にもコメントされてますけど、カブ子さんのところに結構揃ってるはずですよ。何か聴いたら是非感想を聞かせてくださいね。


●銕三郎さん
いちいち半角スペースを消した上で「さん」を書いています。面倒です。そのうち辞書登録をしなおしますが、とりあえず今は「てつ」と入力して変換を押すだけでこの難しい字がすらすら出てくるのに感動しているところなので、その感動が薄れた頃にします。

ノヴェラですか。それは意外ですね。僕は中学のときに友達が聴いていたけど、自分では全く聴かなかったバンドです。その頃の日本のプログレだと、あとは美狂乱とかありましたっけ。

邦楽、そのうち何かとりあげる予定です。って、こないだ押尾コータロー特集しましたよ。あれはあまりご趣味ではなかったですか。


●カブ子さん
この記事のコメント欄でも約一年ぶりですし、コメント自体もお久しぶりですね。お忙しくされていたのでしょうか。

ピンク・フロイドのLPですか。ずぶずぶと深みにはまってますね。最近ストレンジ・デイズの増刊で「ピンク・フロイドアナログ盤ガイドブック」という本が出ましたよ。2800円です。A4版168ページオールカラーだそうです。紙の種類までは知りません。是非買って僕に貸してください。

60円で『Tubular Bells』ですか。実は僕も好きなアルバムです。LPとSACDを持っています。マイク・オールドフィールドはネタに困るとこのアルバムの焼き直しを次々に作るので、CD屋の彼のコーナーはデザイン違いのこの又の字パイプのジャケばかりです。

他の60円レコは何だったのか気になります。
Posted by yas at 2007年07月14日 18:41
皆さんに大変お手間を取らせてしまうHNで申し訳なく思っております。

そうですか、書き込みを間断なく続ければ登録し直しも考えていただけるんですね。解りました。

地方の高校生に届く情報なんて大したものではありませんでした。レコード屋さんを廻ってもフロイドが全部揃っているなんて稀でしたから。
「牛」ジャケットで驚いて(その後牛パッケージのPCには免疫があったのか驚きませんでしたが・・・)中身で惹き込まれて、「壁」の映像で少し距離を置くことになりました。

でも、先日(1ヶ月ほど前)BSで放送していた特集はしっかり見ました。
Posted by 銕三郎 at 2007年07月15日 11:13
●銕三郎 さん
間断なき書き込み、恐縮です。まだ半角スペースは入ったままですが。

牛ジャケは当然僕は後追いですが、あれがリアルタイムで出てきたらさぞかし衝撃的だったでしょうね。Atom Heart Motherというタイトルも、原子心母という邦題も、全てが何か新しいことを模索していた時代を想像させてくれます。僕もあのアルバム結構好きなんですけど、あのアルバムからは今に至るまで彼らのどのベストアルバムにも一曲も採用されてないんですよね。メンバーは気に入ってないんでしょうか。

壁の映画、お好きではなかったですか。僕は高校生のときに映画館で観て、はまってしまいました。その後LDを買って何度も観、つい最近リマスターされたDVDを買ってしまいました。まあ、結果的にはあそこで距離を置いて正解だったわけですけれど。

BSの特集はどんな感じだったんでしょう。日本はそういうのが充実していてよさそうですね。
Posted by yas at 2007年07月15日 18:00
また、糞づまりでしょうか?

7/15付けのyasさんのお返事コメントが見られないので、後押しコメントで押し出せるかやってみます。

それ、プッチュン!!
Posted by 銕三郎 at 2007年07月16日 00:05
●銕三郎さん
いえいえ、せっかく頂いたコメント、もったいないので削除なんてしませんよ。せっかくなので、とろいシーサーの悪口でも言いましょうか。ほんとにここ、再構築なんて面倒な手続きを踏ませるわりにサイトへの反映が遅いし、コメントが現れたり消えたりするし、ろくでもないですよね。もうちょっと利用者の声とか吸い上げて改善しようという気はないんでしょうかね。
Posted by yas at 2007年07月17日 18:08
「壁」の映画は何度も見てるんですが、そして共感できる部分も充分あるんですが、やはり表現手段として尖りすぎていたんじゃないかと感じていました(発表当時としては)。1度目は途中で辛くなって見れなくなった記憶があります。

BSの特集は再放送でDVD『驚異』の一部だったそうです(今調べました)。
済みません、途中で放送に気付いてそのまま見ていました。コンサート風景とインタビューやらアルバム解説やらが入り混じっていたので、詳細な情報など気にしない性格もあってなんとなく満足して見終わってました。コンサートシーンだけと言う構成だったら多分最後まで見てないと思いますね。
そんなところからも、音楽に対して純粋に接していないんだと思いますよ。
美術館で絵を見る際に、「この絵を置く背景は・・・」と考えるのと近い感覚なのだと思います。演出された環境の中の1パーツと考えてしまっているんでしょうね。
Posted by 銕三郎 at 2007年07月18日 09:58
●銕三郎さん
「ミッドナイト・エクスプレス」、「フェーム」のアラン・パーカーが監督だということで期待していった部分もありますし、主役のボブ・ゲルドフ(ブームタウン・ラッツ)のファンだったことも、僕があの映画をあれほど気に入った理由の一部だと思います。確かに、普通の映画、あるいは音楽映画を期待して観たら、ちょっとあれはかなり違和感があるでしょうね。

>DVD『驚異』
あ、これは今では『P.U.L.S.E』という原題で再発されているライヴDVDですね。僕のブログでも以前取り上げましたので、もしよければお読みください。http://yasjimi.seesaa.net/article/26771916.html

この後お返事しようと思っているクロムさんのコメントとはまた違った方角からのご意見ですね。確かに、特にこの種の音楽は、音楽そのものに乗っかる付加情報の量が聴き手の感情を大きく左右するところがあると思います。いい悪いは別にして、それが必ずしも「純粋でない」という訳じゃないと僕は思いますよ。その「背景」をきちんと教えてくれる人(メディア)に出会えるかどうかが、どれだけその「演出された環境」の中で音楽が大きな場所を占めるパーツになり得るかどうかを決定するんでしょうね。

なんか小難しい話をダラダラと書いてしまいましたね。すみません。
Posted by yas at 2007年07月19日 19:41
yasさんは、某国営放送の朝ドラなんて見ていないとは思いますが…

昨日、このキング・クリムゾンによく似たレコードが出てきました。
それだけですが。

Posted by Luna at 2009年05月14日 08:32
↑私も見ました! □ーリー、たっかいレコード買ってましたね!
それだけですが。
Posted by ひより at 2009年05月15日 18:57
↑あはは、私も見ました!
ロー○ー結構すきなんです。まさか朝ドラに出るとわ。
Posted by にんじん at 2009年05月17日 00:50
■Lunaさん
>某国営放送の朝ドラ
残念ながら僕が最後にそれを見たのは、確か前世紀末の話だったと思います。サウジアラビアでのことでした。そのときの番組名が最近流行りのお笑いコンビの名前になっています。

>このキング・クリムゾンによく似たレコード
よく似たって何なんでしょうか。某国営放送は小品のブランド名などを出してはいけないというのは知っていますが、レコードも似せなければいけないんでしたっけ。

風を通しに来ていただいてありがとうございました。おかげさまで僕も久々にこんな古い文章を読み返しました。銕三郎 さんがこんなに書き込まれていたのも、後にも先にもこの回がピークでしたね。


■ひよりさん
キング・クリムゾンによく似たレコードを買っていたのはローリー寺西でしたか。しかも高かったのですね。同じレコードを安く入手して自慢してあげたい気分です。


■にんじんさん
皆さんここでなにやら盛り上がっていますね。今回の朝ドラは面白いんですね。

>ロー○ー
上でひよりさんが伏字なしで書いているものをここで伏せてどうしようというのでしょうか。
Posted by yas at 2009年05月17日 17:42
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ビートルズの歌詞っていいですよね
Excerpt: ビートルズの魅力は最初はメロディやコーラスだったけど、のめりこんでいくとその歌詞のすごさに圧倒されますね。
Weblog: ビートルズだいすき
Tracked: 2006-09-01 20:17