2011年09月08日

The Wellingtons live in Tokyo

楽しかった。出張直後、しかも結構重要な会議が立て続けに入っている週の火曜日なのでかなりムリをしたけど、ほんとに行ってよかったと思う。家に帰ってきた今もまだ耳の奥で鳴り響いているキーーンという耳鳴りまでが心地いい。

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今日は会社から直行したけど実は僕の家からは結構近い新代田FEVERに来るのは、これが初めて。あらかじめ地図を見て大体の場所はわかっていたけれど、井の頭線の駅を出てびっくり。こんな駅前にあるライヴハウスなんて初めて見るよ。超便利。同じ敷地内にお洒落なカフェも併設されていて、立て懸けてあるメニューを見るだけでお腹が鳴る。夕方の会議を振りきって何も食べずに来たからね。もう少し早く来られれば先に軽く食べられたのにな。

開場時間のほんの数分前に着いたので、さほど待たずに入場。招聘元THISTIMEのオンラインでチケットを購入して、当日入り口で受け取りということだったので、てっきり先に入れるのかと思いきや、前売りチケットを持った人からの入場だった。ちぇ。でもそんなに大勢いたわけでもないので、すぐに入れたよ。おまけに、受け取ったチケットには1番のスタンプが。なんか嬉しい。

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赤ワインのグラスを受け取り、6月にクアトロでポウジーズを観たのとほぼ同じポジションに陣取る。端っこだけどステージ全体が見渡せるから満足。最近はライヴに来ると誰かしら仲間がいるというのが普通になってしまっていたから、一人でじっと開演を待つというのも随分久しぶり。でもまあ今回は前座もあるから、開場から開演までほんの30分なんだけどね。

予定開演時刻を15分ほど廻った頃、スコット・ゴーズ・フォー(Scott Goes For)の4人が登場。前座のことまで事細かに書いてるときりがないので単刀直入に書くと、僕にとってはかつてオークランドでボブ・ディランの前座として観たフレイムズや、同じくオークランドでジョン・ケイルの前座で出てきた名前も知らない地元のバンドと並ぶレベルの大当たりだった。

ぱっと見はケバくもチャラくもない普通のお兄ちゃん(ライヴ中の会話によると、もう40を越えてるんだって。そうは見えない)ばかりなんだけど、一旦演奏に入るとメチャクチャ格好いい。声もいいし書く曲もいい。後述するウェリントンズのはっちゃけた爆音とは違って、豪快ながらも端正な音。これは拾い物だよ。今制作中のアルバムが年末か1月頃に出るらしいから、これは買おう。ちなみにこのバンドのギタリストが本来所属しているナッヂ・エム・オール(Nudge'em All)というバンドの新作をこの日のチケットと一緒に通販で買ったら、ライヴから帰宅したところにちょうど届いていた。発売日前なのに嬉しいね。さっそくウォークマンに入れて明日の通勤中に聴こうっと。

全部で8曲ほど演ったかな。ラスト前に演った、クリストファー・クロスの「Arthur's Theme」の高速カバーが痛快だった。あれもアルバムに収録されるかな。あっという間に30分の持ち時間終了。後ろに控えてるのがウェリントンズじゃなかったら、僕はあれで帰ってもいいってぐらい気に入ったよ。


30分ほどの機材セッティングを経て(当然のことながらセットしているのはメンバー本人達。でも誰もさほど騒がず)、いよいよウェリントンズ登場。ステージ中央に左利き用のテレキャスターを抱えたヴォーカルのザック、ステージ右側のケイトは「Keep Me Holding On」のPVで弾いているファイアバードじゃなくてペイルピンクのジャズベース。ステージ中央後方にドラムスのグスタフ。そのすぐ左にキーボードのアナ。アナの前、というか僕の真ん前で赤いギブソンのESを持っているのは、あれ?コージ君じゃないぞ。金髪のオージーだ。もしかしてコージ辞めたの?

1曲目は予想通り、先日の記事で紹介した新作『In Transit』のオープニングでもある「Keep Me Holding On」。うひゃー、音でかい。さっきのスコット・ゴーズ・フォーとは打って変わって、バリバリに歪んだ音。僕がスピーカーの真ん前にいるからかとも思ったけど、スコットのときはこんなに耳に突き刺さるような感じじゃなかったもんね。レスポール2本とテレキャス+セミアコとの差なのかな。まあ、それにしてもいい曲には変わりない。知らない人用にちょっとPV貼っておこう。



続けざまに曲を繰り出してくる。知ってる曲ばかりなんだけど、なかなか曲名が出てこない。前回の記事に僕はこのバンドのCDはセカンドアルバムしか持っていなかったと書いたけど、新作を気に入った直後、ファーストとサードをすぐさま購入。07年に買ったセカンド以外の曲はほぼ一気に覚えることになったので、とても曲名までは無理。3曲目に演ったイントロの印象的な「Song For Kim」とか、最近かなりヘビーローテーションだった新作からの曲なんかは大体わかったけどね。

実は僕のすぐ目の前のステージ上にセットリストが置いてあって、見ようと思えばいつでも見られたんだけど、そんなつまらないことはせずに、ライヴ中はずっとそこから目をそらして、終演後に写真を撮らせてもらうだけにしておいた。その写真とセットリストは最後に。

4曲目までほぼ曲間なしで歌い続けたザックが、「そこにいる彼女はケイトっていうんだ。次は彼女が歌うよ」と紹介して始まったのは、新作2曲目の「I'm Feeling The Same Way」。これもかわいくていい曲だよね。とにかく、CDを聴いても今回ライヴを観ても思ったのが、新作の曲はこれまでとはランク違いによくできてるってこと。

10曲終えたところで(曲数だけは数えてた)、ザックとケイト以外のメンバーが一旦退場。ザックがギブソンのアコギを持ち、ケイトはコーラス。アンプも通さず、二人ともオフマイクで歌う。綺麗なハーモニー。下手すると一本調子になりがちなこの手のライヴで、いいアクセントになったね。もう一曲「ファーストアルバムから」と「Tired Eyes」をアンプラグドで歌ったところで他のメンバーが再登場。ザックはそのままアコギで何曲か演奏を続ける。

メンバー紹介。僕の正面のブロンドのギタリストを「彼はダニエル。ダナって呼ばれてるんだ」。続けて「キーボードの彼女はアナ。新人だよ」とザックが紹介。そしたらダニエルが自分を指さして「ダナ」、後ろを向いて「アナ」、ドラマーのグスタフを指して「バナナ」だって。特に面白いギャグでもないはずなのに何故か受ける。

「ダナと僕は別のバンドもやってるんだ(名前は失念)。ダナが曲を書いて歌ってる。僕はベースを弾いてるんだよ。そこの物販のところに売ってるから後で買ってね」とザック。終演後に買おうかどうか迷ったけど、木曜日もあるからちょっと保留。

ダナがもう、演奏中暴れまわること。ジャンプはするわ、ぐにゃぐにゃ踊るわ(ダンスに非ず)。アンコールのときかな、自分のマイクスタンド倒してもうそのままにしてステージ動き回ってたのは。でも、ギターを弾きながらのジャンプって、誰もがかっこよくできるってわけじゃないんだなと思った。だってダナのジャンプ、へろへろなんだもんな。フォール・アウト・ボーイのピートとかって、よっぽど練習してるんだろうね、あんなにステージで格好良く走ったり回転しながらジャンプするなんて。

グスタフのドラムソロのパートが入ったのは、本編終了間近の「Adamant」のときだったかな。ケイトとダナは腕組みをしてじっと見てたり、ザックはこっち向いてあくびをするふりをしたりで可笑しい。グスタフって、ずっと歯を見せて笑っているような顔が、どことなくこざっぱりしたデイヴ・グロールといった趣き。髭もデイヴより短めだし。

ザックがMCのときに結構日本語をしゃべる。「スコット・ゴーズ・フォーに拍手を(ここは英語)。メッチャ、サイコー」とか。そういえばケイトと二人で、開演前に食べた併設のカフェでのカレーのことも「メッチャ、サイコー」って言ってたね。でも、二日後のイベント(パワーポップアカデミー)のことを説明するときにザックは「下北沢」がどうも覚えられなかったらしく、ケイトに耳打ちしてもらってたよ。ケイトはよく覚えられるね、そんな長い地名。

ステージ上での飲み物。ケイトは缶チューハイ。氷結だったかな。ダナもチューハイとかスーパードライとか。ザックはミネラルウォーター。グスタフのはちょっと遠くて見えなかったけど、多分あれもチューハイかな。アナは何も飲んでなかったように思う。終始冷静だったアナ以外は皆かなりはじけてたのは、アルコールが入ってたこともあるのかな。


アンコールで一旦退き、数分もしないうちに再登場。1曲目はサードアルバム『Heading North For The Winter』から僕の好きな「Come Undone」。このアルバムタイトル、寒い寒い冬のことかなと一瞬錯覚したけど、よく考えたら「寒い冬には暖かい北へ向かおう」だね。メルボルンのバンドだった。NZ暮らしから4年も離れてしまうともう感覚マヒしてくるよ。

ラストはキッスの「Rock 'n' Roll All Night」。セットリストに載ってた「Keep Fishing」は演らなかったね。ウィーザーの曲? この写真(アナのリスト)にはタイトル載ってるけど、ザックのは一番下の行が黒く塗りつぶされてたから、きっと始まる前から既に予定から外れてたんだろう。スコット・ゴーズ・フォーが始まるときからもう15分ほど押してたからね。残念。


たっぷり2時間強。アンコールも入れて全部で20曲かな。堪能した。終わってからしばらくは耳が聴こえなかった。会場を見渡すと見知った顔がちらほらいてしばらく話したんだけど、耳がギンギンして何言ってんだかさっぱり聞こえないよ。

少しはまばらになった客席にメンバーが出てくる。観客に囲まれるというほどでもないけど、たくさんの人が話しに行ったり、一緒に写真撮ったりサインもらったり。ザックとケイトは見当たらないな。僕もよほどサインもらおうかなと思ったけど、もう結構時間も遅かったし、まだ木曜日もあるからいいやと思って、雑談していたK君と別れて会場の外へ。

そしたら出口のところザックが。しばらく見ていて彼と話していたお客さんが帰ったところで、「あさって会おうね」と挨拶して僕も帰ろうとしたら、「あさっても来てくれるの。それはいいね。君なんて名前?」とか聞いてきてくれるから、「yas。ああ、そういえばサインくれる?」となんだか申し訳ない展開に。最初からサインくださいと言えよ。

持参していた『In Transit』の中ジャケにサインをもらう。ここにも日本語。

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「日本語を勉強してるんだよ。君も英語上手だね」となんだか向こうに気を使わせてばかりの会話。NZに住んでいたとか「僕はオークランドには行ったことがないよ」とか。あ、そんなことよりあれ訊かなくちゃ。「ねえ、コージはどうしたの?」

そしたら、彼の奥さんが臨月で、もうすぐ赤ちゃんが生まれるからメルボルンを離れられないんだって。ああ、そうなんだ。よかった。ステージでもそんなこと何も言わないから、てっきり辞めてしまったのかと思ってたよ。「コージは僕らにはかけがえのないメンバーだからね。辞めないよ」とのこと。

とか言ってるうちに別のファンの方がザックに近づいてきたので、「じゃあまた明後日ね」と会場を後に。出口の階段を上って信号を渡ればもうすぐそこが新代田の駅。便利だね。カバンの中には今サインをもらったばかりの『In Transit』の他に、平日に二日も会社を早抜けして(既にチケットを取っていたパワーポップアカデミーに加えて)この日のライヴに来るように僕の背中をうんと押してくれた、THISTIMEさんからの素敵なお土産が。

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なんと、入場者全員に、アルバム『In Transit』から漏れたデモ10曲をコンパイルしたCD-Rのプレゼント。これだけでもこの夜のチケット代分ぐらいの価値あるよね。しかも、メンバー全員の直筆サイン入り。日本に着いてからライヴが始まるまでに全部サインしたんだって。帰って2回ほど聴いてみたら、さすがに『In Transit』ほど超優良曲満載ではないものの、たとえばウェリントンズのB面曲集とか言われても全然遜色のないぐらいの出来。うれしいなあ。


昨日家にたどり着いてから、なんとか寝る前にこの記事をアップしようと頑張ったけど、なにしろ書きたいことが次から次へと出てくるもんだから(この上にあるだけの量です)、午前2時あたりでギブアップ。さっき会社から帰ってきて続きを書き始めて、足かけ3日でようやく完成。ふう。明日は、というか日付の上ではもう今日は下北沢でパワーポップアカデミーか。ライヴとかDJとか、どういうイベントになるんだろうな。昨日届いたナッヂ・エム・オールのアルバムもすごくよかったし。楽しみ。


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Setlist 6 August 2011 @ Shindaita Fever

1. Keep Me Holding On
2. Popped Balloon
3. Song For Kim
4. I Get My Heart Broken Everyday
5. I'm Feeling The Same Way
6. Girls In Magazines
7. I Feel For You
8. Baby's Got A Secret
9. Goodbye Heartbreaker
10. Top 10 List
11. For Friends In Far Away Places
12. Tired Eyes
13. Your One
14. Help Me Fall
15. Yeah Yeah Yeah Yeah
16. Sight For Sore Eyes
17. Adamant
18. Freak Out

Encore
1. Come Undone
2. Rock 'N' Roll All Night


posted by . at 00:13| Comment(2) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ギターが違ったのでまたメンバーチェンジかと思ってましたがこの記事を見てすっきりしました。
FEVERのライブ良かったですね。
Posted by toru at 2011年09月08日 17:11
■toruさん
FEVER行かれましたか。よかったです。木曜のTHREEでの公演もよかったですが、やはり初めて観たときの新鮮さは格別です。2時間たっぷり演ってくれましたしね。

ギタリストが違ったのに誰も何もコメントしなかったのは、もしかしたらファンの間ではもう周知の事実だったのかもしれませんね。
Posted by yas at 2011年09月10日 22:53
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