2006年07月03日

英語を日本語表記すること

このブログを始めるにあたって、ひとつルールを決めました。音楽の話に限ったことではありませんが、外国人の人名、外国語で作られた作品名をどう表記するかって、けっこう悩ましいんですよ。いちばん簡単なのは、(PCにフォントが入ってる限り)オリジナルの言語でそのまま表記すること。でもこれは僕のみたいなブログだと、下手すると文章の中が英語ばっかりになって、ただでさえダラダラと長くなりがちな文章を誰も読んでくれなくなってしまう恐れがあります。

読む方にとっていちばん易しいのはカタカナ表記ですね。でもこれがけっこう曲者なんですよ。日本人が子供の頃に英語の前にまずローマ字を習うことって、良し悪しだと僕は思います。皆さん、始めて見た英単語をついローマ字読みしてしまいません?昔、登場人物にファンタの種類を「オランゲとグラペ」と読ませてしまうスージー甘金の漫画が宝島に載ってましたが…ってそんな誰も知らない話はしなくていいですね。

音楽関係で有名人だと、ポール・マッカートニーとか。これ多分本人が聞いても自分のこととは思えないでしょう(あと、話がずれますが、日本のコンサートなんかで大声で「ポールー!(ポとルをそれぞれ強調)」って呼ばれてもわかんないでしょうね)。音楽評論家のピーター・バラカンに書かせると“ポール・ムカートニ”、そのままカタカナ読みしてもなんとなく原音に近い発音をしている気になります。でも、ピーター・バラカンでもない僕がここで急にムカートニって書いても、読者の方はきっと何のことだかわからないと思います。で、自分で決めたルールとしては、いくら日本で定着していたとしてもあまりにもローマ字読みな書き方には抵抗がある、でもあまりにも原音に忠実にしても何を書いているのかわからないので、適度にわかる程度に書く、ってなとこでしょうか。例えばこの例でいくと、ポール・マカートニーとか。

他に有名な例を挙げると、元は天使の名前Gabrielはガブリエルでなくゲイブリエルがより原音に忠実ですね(でもゲイブリエルってカタカナでタイプしても一回でちゃんと変換されないですよ。ああ面倒。それにガブリエルの方が愛称ガブちゃんとか呼びやすいという利点もあるんですけどね)。他には英国人に多いGrahamというファーストネームはグラハムでなくグレアム、とか。サッカーのベッカムは有名になる前、日本のメディアではベックハムと呼ばれていたそうですね。

前々回の記事で書いたスクリティ・ポリティも、日本のメディアでは普通はスクリッティー・ポリッティーとなっているはずです。元の表記Scritti Polittiは英語のPolitical Scriptのイタリア語だそうで(僕イタリア語知らないので、これが真っ当なイタリア語なのかなんちゃってイタリーなのかはわかりません)、もしかしたら本当はイタリア語発音ではスクリッティーの方が正しいのかもしれませんが、まあ英国のグループなんで、英語読みされることが圧倒的に多いでしょうから、英語っぽく書くことにしたというわけです。

じゃあアルバム名とか曲名はどうするか。これがまた日本特有のややこしい話があります。邦題というやつ。上のルールでいくと、最初の記事に書いた「London Calling」などは「ロンドン・コーリング」と書けばより読みやすくなったはずなんですけど、日本に洋楽を普及させようとがんばっておられた70〜80年代のレコード会社洋楽担当諸氏のおかげで、たくさんの洋楽には“キャッチーな”邦題がついていることが多く、日本語表記で書くならやはり浸透しているそちらで書くべきなのか、という問題があります。例えばマイケル・ジャクソンの「Beat It」は頭に「今夜は」と付けないといけないですし、ワムの「Wake Me Up Before You Go-Go」に至っては「ウキウキ・ウエイク・ミー・アップ」と書かざるを得なくなってしまいます。それはちょっと屈辱的というかなんというか… で、妥協策として、曲名・アルバム名はそのまま英語(ないし原語)表記すると。

あくまで自己満足の世界なんで、読んでおられる方にとってはどうでもいいことなんでしょうけど、今後僕のブログを読んでて「あれ?」と思われる方がいるといけないんで、一応書いておきました。オチのない話ですみません(今のところどの記事にもオチなんて付いてないですけど)。
posted by . at 23:40| Comment(27) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>邦題の曲名は屈辱的というか...

これ、ビンゴ!全く同じ感じ方をする人がいたんだーって嬉しくなりました。
アタシもあのヘンテコリンな邦題が嫌いで、覚えるときも原題で覚えたくちなんで..
でもね、今になって昔の曲の話をするとき、相手にわかってもらえなかったりするんですね。やっぱりマイナーな考えなんだろうか...

#Ride Like the Wind って聞いてクリストファークロスが出てきます?
#Clock strike 10 って聞いてチープトリック出てきます?
#てな感じですねぇ..だれ?ひねくれ者って言うのは?
Posted by ジョージ at 2006年07月04日 11:26
>ジョージの旦那!毎度1ゲットありがとうございます。いやー、やっぱりそうですよね。マイナーじゃございませんよ。逆に外人と話すときに、曲名や映画のタイトルが邦題でしか出てこないと話になりませんから。

(英語で)「ほら、あの、『愛と青春の旅立ち』… 観た?あれ?英語で何て言うんやったっけ…」てな感じですよ。こういうときはつくづく日本文化を恨みます。
Posted by yas at 2006年07月04日 13:29
yasさん、こんにちわー。

外国の名前の方をカタカナ表記は、難しいみたいですね。
韓国の友人に名前を聞いたのですが、日本人の発音では表現できない『音』だよ。
といわれました。

国の言語は仕方ないですが、その人の名前くらいは、ネイティヴな発音にしてあげたいと思うのですが。。。(チャレンジしてみたものの、うまく発せられなかった音でした。。)

ところで、
『キャサリン』も『キャロライン』も『カトリーヌ』も『クリスティーヌ』も同一人物(名)らしいですねえ。。
昔『牧場の少女カトリ』の邦訳の原作を読んで、複雑な気持ちになった記憶があります。
(カトリの名前がちがったのだ!!)
Posted by ぺこ at 2006年07月04日 19:37
こんにちわ。ようこそいらっしゃいました。ぺこさんはぺこぽこさんですね。仲間由紀恵似の(^_^)

そうですね、英語でさえ難しいのに、日本語にない発音の名前はもっと難しいですよね。ネイティヴな発音というと、金大中さんも最近はキムデジュンさんですけど、昔は「きんだいちゅう氏」でしたもんね。

「キャサリン」(以下略)が同一人物ってのもふざけた話ですねぇ。間違えて別の彼女の名前を呼んでもかろうじてOKみたいな話ですね。
Posted by yas at 2006年07月05日 01:14
yas兄ィの喜びそうなもの見つけたので持ってきましたよ。リンク貼ったから聴いて(見て)みてね。

カールとカルロスとシャルルには、世界史で悩まされ申したわ。
「ショパンのコルトー版」は、ウチでは「チョピンのコルトット版」と呼ばれております。(汗)
Posted by ひそそか@たまには日本のTVでもどーぞ at 2006年07月05日 10:11
私、車よく知らなくて。でもとっても大きな車をみたんです。
何て名前の車かな? なになに?「リンコリン?」

さて、車の正しい名前を当てて下さい。
Posted by カブ子 at 2006年07月05日 11:21
>カブ子ちゃん
はーい、はーい!!

答えは「ゆーこりん」!   って違うよ!
Posted by ジョージ at 2006年07月05日 13:05
>ひそそかさん
なんだかまたダイアルアップの地位に格下げになったんですよ。なのでビデオは重くて。あさって帰ったら観ますね。タイトルだけでツボってますけど(^−^)

チョピンはヅラの加トちゃんのイメージですね、僕は。

>カブ子さま
僕はヤツのことを「リンコルン」と呼んでました。子供のときからずっと。

はっきりしてくれないと困るよ 5点

>ジョージの旦那
書き込み時間13:05… 旦那仕事してないんですか?
Posted by yas at 2006年07月06日 00:37
>旦那仕事してない?
うはっ!痛いところをつきますねー!
これには色々と事情がございまして....(ホントか?)
Posted by ジョージ at 2006年07月07日 00:39
>ひそそかさん!
わはははは。「ほんまにベイビー洒落なれへんでベイビー」わはは。どこでこんなの見つけたの?

>旦那
いえ、あの、せっかく貴重なコメントを投稿して下さった方の裏事情を詮索するつもりはございません。24時間いつでもいらしてください(^^)
Posted by yas at 2006年07月07日 20:42
>「ほんまにベイビー洒落なれへんでベイビー
私もそこいっちゃんツボにきゅーっと来ました!
>ええギター もちょっと来ました!あははー
Posted by 青グリン at 2006年07月08日 00:45
あいつのこと「リンコルン」?「リンコリン」と近い近い!
では今後も引き続き、自信を持ってそう呼び続けます。
Posted by カブ子 at 2006年07月08日 01:20
>ほんまにベイビー
あれ歌ってる人、かなり上手だと思いません?

購読しているわりと真面目なメルマガで紹介されてたの。
Posted by ひそそか at 2006年07月08日 01:28
>かなり上手
そうですね。この手のビデオで歌唱力で笑いを取るのは邪道ですからね(^^)

>カブ子さん
ルノーという会社の車に、Meganeというのがあります。気取って「メガーヌ」とか読むらしいですが、これはどう考えても「メガネ」でしょう。

>青グリンさん
うん、「ええギター」もおもろかった(^^)青グリンさんも苦手なカラオケこの曲で克服すればいかがでしょう?
Posted by yas at 2006年07月08日 13:55
yasさん、こんにちは!
前後の関係をまったく無視した質問で失礼いたします。
yasさんはインドにいらしたことがありましたっけ?ひょっとしてヒンディー語、ご存知でしょうか?
もし“khallas”という言葉の読み方(カタカナ表記)と意味がお分かりになったら、ぜひぜひ教えていただきたいのです。
勘違いだったらいいんです。うろおぼえで質問して、ごめんなさい〜。
Posted by にんじん at 2006年07月08日 17:43
>にんじん様
どうも僕がインドにいたという話になってますね(笑)多分nekoさんとこでの斜め読みですね。

ヒンディー語は全然わからないのですが、調べてみました。おそらく、かろうじて僕が少しわかるアラビア語と同じく、意味は「finish(ed)」、読みは「ハラ(ー)ス」。「ハ」の音は喉の奥から発するような「カ」と「ハ」の中間の音ではないかと思います。こればっかりは文字で説明するのが難しい。もし違っていたらごめんなさい。
Posted by yas@オンライン辞書 at 2006年07月08日 18:56
おおおー!早速ありがとうございます。
うんうん、ちゃんと意味が通じます!
助かりましたあ!
そうか、yas兄さんはインドじゃなくてサウジでしたっけ?(メモメモ)でも調べていただいて、ありがとうございました。
今後もminiraちゃんと並ぶオンライン辞書として…いえいえ、そんなこと考えておりませんともっ。
Posted by にんじん@ありがとうございました! at 2006年07月08日 21:58
今更ごめんなさい。
ぺこ→ぺこぽこです。

解って下さってありがとうございます♪

>Megane
モーターショーにいったら、ありました。
はい。『メガネ』だと思いましたよ(笑)。
Posted by ぺこぽこ at 2006年07月09日 06:07
>ぺこさん
いえいえ、今更でも再来していただいて嬉しいです。いつもお仕事お忙しいのに(終電間際の怪談電車…)ありがとうございます。

>メガネ
あの名前でもう少し“メガネ君”みたいなフロントグリル周りだったら最高だったんですけどね(笑)
Posted by yas at 2006年07月09日 08:08
リンコリンて、コンチネンタルって続いたりしますか?平仮名で『こんちねんたる』と書くと何となく関西弁に見えますよね。
えっ!その話は十日も前に終わってる?
これは失礼しました・・・申し訳ない思いで一杯です。
Posted by 市蔵 at 2006年07月17日 23:46
>市蔵様
なにぬかしとんじゃこのどあほがっ。ええかげんにせな、こんちねんたるぞ、われぇ! 確かに関西弁です(笑)

きちんと十日前の話題に反応して頂いて感謝しております。カブ子さんがまだこれを読んでおられることを願っています(笑)
Posted by yas at 2006年07月18日 22:05
読んでますよ(笑)
10日待ってコメントしようかとも思いましたけど、我慢出来ず聞いちゃいます。
こんちねんたるぞ、われぇ!ってどおゆう意味ですのん?
Posted by カブ子 at 2006年07月19日 18:57
おぉ、なんと素早い反応。こんな隅々まで読んで頂いて感謝です。

お蔭様で、ご覧の通り行間もすっきりしました。

「こんちねんたる」はですねぇ、話せば長くなりますが、これは大阪の一部でしか流通していない稀有な言葉なんですけど、プロレスでいうスリーパーホールドと水球の立ち泳ぎをミックスした技をのことを指していまして、1970年代にそのあまりの破壊力に怪我人が続出したことから、近辺の小学校ではその技はもちろん、その単語を使うことすら禁止されたといういわく付きの言葉なんですよ。
Posted by yas at 2006年07月19日 20:52
「こんちねんたる」
これ、通天閣の下で私が大声で叫んでも恥ずかしくない言葉ですか? それは禁止? えーん、わからん〜。

>プロレスでいうスリーパーホールドと水球の立ち泳ぎをミックスした技
これ、最高にわからんくて気に入った!
Posted by カブ子 at 2006年07月20日 22:04
>カブ子さん
今度お会いする機会があったら、その技を仕掛けてあげます(笑)
Posted by yas at 2006年07月20日 22:20
ううう・・・yasさんもカブ子さんも有り難うございます。お馬鹿な私のたわ言に、こんなにも優しく楽しく付き合って下さるとは。
いつか音楽に関連した、真っ当なコメントをここに書かせて頂くのが目下の私の夢でございます。
Posted by 市蔵 at 2006年07月21日 00:08
>市蔵さま
ははは、いいんですよ、別に音楽に関係なくって。一応音楽ブログのつもりで始めたのに、こんなに音楽とかけ離れた話題で何十個もコメントが続くとは思ってもみませんでしたが(^^)
Posted by yas at 2006年07月21日 16:50
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