2011年04月16日

Johnny Winter live in Tokyo

JW.JPG

予定されていたいろんな来日アーティストの公演が軒並みキャンセルになる中、これも多分そのうちキャンセルが発表されるんだろうなと思っていたのに、最後までそうはならず、とうとう実現してしまったジョニー・ウィンター初来日(&おそらく最後の)公演。欧州出張をなにげに最後の一日早く切り上げて、三日間連続公演の最終日に間に合うように帰ってきた甲斐があった。

せっかく発売初日に招聘元に直接チケットを申し込んで、郵便振込なんて面倒な手続きまで踏んだのに、手元に届いたチケットに印刷してあった整理番号は見ただけでがっかりするような大きな番号(僕よりも後に申し込んだ友達が僕の半分以下の番号だったなんて、一体どういう仕組みになっているんだ。抽選ならそう書いておいてくれよ)。ほぼ開場時刻に会場に到着して、自分の番号通りに入場したけど、案の定前の方と中央の一段小高くなっているところはもうほぼ満員状態。しょうがなくその小高くなっているところのすぐ前の手すりのあたりに落ち着く。

ステージまで遠いな。しかも開演間際になって結構背の高いのやら無闇に頭部の体積の大きいのやらがすぐ前に立ちはだかるから、ステージなんてほとんど見えやしない。上に写真を載せた、『Captured Live!』のジャケのロゴを模したジョニーの名前がステージ上方に大きく掲げてあるのが見えるぐらい。あとはステージ後方のドラムセット。前の人達がごそごそ動くと、たまに置いてあるギターやベースが見える。ストラトが置いてあるということは、セカンドギタリストが入るんだね。

それにしても、予想していたとはいえ、場内オッサンばかり。たぶん僕をもってしても平均年齢を若干下回ってたんじゃないかと思えるぐらいのご高齢の方々がここぞとばかりに集まってきている。かなり白いものが目立つ無理目のロン毛のおじさんやら、なにやら怖そうなイラストが描いてある皮ジャンを羽織った方やらがあちらこちらに。見た目よりは加齢臭に悩まされずに済んだことぐらいが不幸中の幸いか。

定刻通りにまずはカウボーイ・ハットを被った人がステージに登場してメンバーを呼び寄せる。一瞬ジョニー本人かと思ったけど、まあそんなわけはなく。ベース、ドラムス、サイドギターの3人が登場、インストゥルメンタル曲を演奏し始める。曲目わからないなあと思って、後でセットリストを見たら、単に「Intro」と書いてあった。

その曲の演奏中にジョニー登場。これがまた、予想していたとはいえ、かなりよぼよぼ。最近はあまり体調もすぐれず、もうずっと座って演奏しているという話は聞いていたけど、まさか歩くときまであんなに腰を曲げてゆっくりだなんて。もしこの人が電車に乗ってきたら、別にACのCMに言われなくても迷わず席を譲ってあげようと思えるほどだ。

最近はもっぱらこちらばかりを使っているというヘッドレスのレイザーを持ち、ステージ中央まで来て、やっぱり椅子に座ってしまった。僕の位置からだと辛うじて顔が見え、たまにちらちらとギターが見えるという程度。やっぱりもうちょっと前で観たかったな。それか、こんなに大きな会場で演るときはせめてドラムセットと同じぐらいの高さの台の上に椅子を置いてほしいよ(でも、ジョニーがそこに上るのにまた一苦労か)。

昔のライヴ盤でのプレイを期待しているとがっかりするかもしれないからと、覇気がなくなったとちょっと評判の悪い(今のところオフィシャル盤としては最新の)98年のライヴアルバム『Live In NYC '97』をしばらく前に買って聴き込んでいたところだったから、なんとなく聴き覚えのあるジョニー参加後1曲目が、そのアルバムのオープニングと同じ「Hideaway」だったというのは後で確認できた(インストは曲名を覚えるのどうも苦手)。

Live In NYC '97.jpg

このアルバムからは、4曲目に演った(ようやく曲名のわかるのがでてきた)「She Likes To Boogie Real Low」と、その2曲後の「Got My Mojo Working」も演奏したので、結果的にいい予習盤になったよ(でも、「Johnny B. Goode」の次に演った「Black Jack」もこのアルバムに収録されているのに、その場ではわからなかった。こういうスロー・ブルーズは曲名を覚えるのどうも苦手)。

かつてのような物凄い速弾きはもうできないのかもしれないけれど、それでも「Good Morning Little School Girl」とか「Johnny B. Goode」とかのアップテンポなロックンロールでのギターはかっこよかった。ギターだけでなく全体的に若干音がつぶれがちだったけど、それも大きな音の塊がゴツンと来る感じで気分よく聴けたので結果オーライ。少なくともジョニーとサイドギタリストの出す二つの音はきちんと聴き分けられたからね。

ギタープレイと比較すると、ジョニーのヴォーカルはさすがに年齢を感じさせたね。あの、喉をゴロゴロいわせるような、不思議に繊細なダミ声で叫ぶようなシーンはもうほとんどなく、淡々と歌う(それにしてもいい意味で暑苦しいヴォーカルではあるものの)。一曲、確か9曲目だか10曲目でドラマーが歌っていたね(後で調べてみたら、9曲目の「Tore Down」という曲だった。フレディ・キングのカバー)。

本編終盤、「Bony Moronie」と「It's All Over Now」という、名盤『Captured Live!』でお馴染みのロックンロールを連発。きっとベタベタのブルーズ・ショウにはしないだろうと予想はしていたものの、まさかこんなにロック寄りの選曲にしてくれるなんて、嬉しいね。

Captured Live!.jpg

ほとんど切れ目なくぶっ続けで演奏してきたのであっという間な気がしたけれど、そこで本編終了。ちょうど一時間ぐらいか。ジョニーはメンバーに手を貸してもらいながら、よぼよぼと退場。あの速度で歩いていたら、きっとアンコールで出てくるのは10分後ぐらいになるぞと思っていたら、意外なほど早く再登場。きっとあれ、楽屋の壁にタッチして戻ってきただけだね。リハビリ運動か。

メンバーと一緒にまたよぼよぼと歩いて出てきたものの、左手に握られているギターを見て驚喜(僕からはヘッドしか見えなかったけれど)。ギブソン・ファイヤバードだ。もうあんな重いギター弾けないのかと思っていたから、彼のトレードマークであるファイヤバードを抱えるところを観られただけでも嬉しい。しかも、演奏を始めてみたら、やっぱりレイザーとは音が全然違うよ。あの野太い音。かっこいいねー。弾く手元を見ようと何度もジャンプしてしまった。

アンコール1曲目、なんか最近聴いたことある。後でセットリスト見せられて思い出した。「Dust My Broom」。去年トッド・ラングレンも演奏したんだった。そして、絶対最後に演ってくれると思っていた「Highway 61 Revisited」。これも『Captured Live!』でお馴染み、というか、僕にとっては、ジョニーのことを初めて観たボブ・ディラン30周年記念コンサートでのあのぶっ飛んだ演奏を彷彿とさせる。ジョニー・ウィンターが、ファイヤバードで、スライドで、この曲を演奏するところを、この目で観た(ほとんど見えなかったけど)。もうそれだけで十分。


終演後は、同じライヴに来ていた友達と、恵比寿でリトル・バーリーを観てきた別の友達や、特にライヴがあったわけでもないのに何故かはるばる出てきてくれた例のN君たちと合流して銀座のロックバーへ。それもまた楽しかったな。あそこまたちょくちょく行こう。

ネット上で見つけた東京初日のセットリスト。僕が行った最終日も多分曲順まで含めて全部同じだった。

1. (intro)
2. Hideaway
3. Sugar Coated Love
4. She Likes To Boogie Real Low
5. Good Morning Little School Girl
6. Got My Mojo Working
7. Johnny B. Goode
8. Black Jack
9. Tore Down
10. Lone Wolf
11. Don't Take Advantage on Me
12. Bony Moronie
13. It's All Over Now

[Encore]
1. Dust My Broom
2. Highway 61 Revisited


posted by . at 21:51| Comment(2) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
欧州出張を1日早く切り上げわざわざ覇気のないライヴ盤で予習、用意周到で臨んだコンサートが中止にならなくてよかったですね。
次回は舞台セットに雛壇とスロープと手すりを用意したらいいと思います。

>無闇に頭部の体積の大きいの
さよなライオンが来ていたのでしょうか。整理番号が大きいときはシークレットブーツを履いていってください。
Posted by ひより at 2011年04月17日 17:26
■ひよりさん
用意周到の割にはいつものように前の方に潜り込んでいかずに妙に落ち着いて後ろの方で観てしまったのが悔やまれます。

次回はちゃんと後ろの方からでもよく見えるように、小林幸子風の巨大ジョニー・ウィンターを作製して、本人は中に入って操縦してほしいです。

あの人はさよなライオンだったのですか。それにしては色があまり黄色くありませんでした。シークレットブーツは残念ながら持っていないので、次回整理番号が大きいときは小林幸子風の巨大yasを作製してそれに入って観ます。
Posted by yas at 2011年04月18日 00:08
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