2010年12月25日

サイレント・ナイト - Peter Broderick / Tamas Wells

How They Are.jpg
ピーター・ブロドリック 『How They Are』

「誰もが悲しそうにしている」と無伴奏で静かに歌い出されるオープニング曲「Sideline」。しんとした静寂の中、落ち着いたクルーナー・ヴォイスの独唱がそのまま訥々と続き、これはこういう曲なんだと思い始めたころ、1分32秒のところで突然奏でられるピアノの音が殊更心に響く。

名前だけは前から知っていたけど、CDを通して聴いたことがなかったピーター・ブロドリックの最新作をふとしたことで安く入手できたので、早速聴いてみた。彼一人の演奏と歌だけが入った全7曲、30分強のコンパクトなアルバム。7曲中3曲がピアノの弾き語り。2曲がアクースティック・ギターの弾き語り。残り2曲がピアノのインスト。全曲スタジオでの一発録りのようだ。

上に写真を載せた、どんよりとした雲の下の雪の積もった街並みを銀色がかったグレー単色で印刷したジャケットが、このアルバムの内容をよく表している。美しいけど、悲しみがたくさん詰まった音楽。裏ジャケに載っている、屋根の上にぽつんと立ったアンテナの写真ですら悲しそうに見えてしまう。

所属はべラ・ユニオン(Bella Union)なんだね。このレーベル、僕はフリート・フォクシズやミッドレイクがぱっと頭に浮かぶけど、ちょっと調べてみたら、アンドリュー・バードとかアート・オブ・ファイティングとかもそうだった。他にも、気になっているけどまだ聴いていないフィリップ・セルウェイとか、MOJOのコンピで聴いたロウ・アンセムとかもいるね。ちょっとこれからしばらく、ここレーベル買いしてしまいそうな気配。

このアルバム、特にクリスマス・アルバムというコンセプトじゃ全然ないんだけど、全体を覆うこの静かな雰囲気がなんだか厳かな気分にさせてくれる。今年の僕のクリスマス・アルバムにしよう。別に今日しか聴かないというわけではなくね。年の瀬にいいアルバムに出会えたよ。安く買えたし(笑)、自分へのクリスマス・プレゼントだ。


クリスマス・プレゼントといえば、タマス・ウェルズとリリコ・レーベルから今日(24日)、素敵なプレゼントが届いた。先日の来日公演で初公開されたショート・フィルム『The Houses There Wear Verandahs Out Of Shyness』が、今日から1月16日までの期間限定でオンライン公開され始めた。

The Houses There Wear Verandahs Out Of Shiness.jpg

あの夜あの場所に居た人達も、残念ながら来られなかった人達も、ぜひ観てみてほしい。特別何が起こるわけでもない他愛もないストーリー(というほどのストーリーすらない)だけど、タマス・ウェルズが好きな人にはきっと気に入ってもらえると思う、とても素敵な映画だ。あるいは、この24日間で、きっとタマス・ウェルズのことを好きになる人が増えるだろう。リンクはこちら↓

The Houses There Wear Verandahs Out Of Shiness

丁寧な日本語訳はリリコ・レーベルの仕事。あ、そういえば、さっきのピーター・ブロドリックもリリコ、というか、インパートメント/p*disのオンライン・ショップで扱ってるから、タマス・ウェルズのファンの皆さんはアマゾンなんかで買わずに(笑)そちらでどうぞ。とか言ってる僕はうっかり別の店で買ってしまったんだけどね。ごめんなさい。これでタマスの次回の来日が1554円分遠くなってしまった(笑)

では皆さん、よいクリスマスを。
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