2010年09月11日

まだ続いています - The Alarm

Direct Action.jpg
アラーム 『Direct Action』

富士登山の後のセミ・オールナイト・パーティーを終えて帰国後、ダブリンでのフェス出演を皮切りに、9月8日からのアメリカ9都市でのツアー、更にUKに戻って11月末まで32都市でのアクースティック・ツアーという過密スケジュールが始まったばかりのマイク・ピーターズ。先日発表された最新ニュースによると、来年1月に行われるビッグ・カントリーの再結成ツアーに、ステュアート・アダムソンの代わりにリード・ヴォーカルとして参加するという。

確かに、04年のライヴアルバムで、ステュアート・アダムソンに捧げた長いMCの後に「In A Big Country」を演奏していたけど、まさかここまでマジで入れ込んでいたとは。アラームとビッグ・カントリーって、そこはかとない垢抜けなさがなんとなく似ているから、マイクのヴォーカル、意外に合うかも。ビッグ・カントリーのファンはどう思うんだろう。

さて、一方こちらは引き続きアラーム祭り続行中。4月に出たこのニューアルバムを、先日のオールナイト・パーティーの少し前に慌ててオーダーしたのに、メールのやりとりの不手際などもあって、残念ながら僕の手元にこのアルバムが届いたのはライヴの3日後。ライヴ当日、会場の物販コーナーで同じものが売られているのを指をくわえて見ていたんだけど、この真っ黒いジャケじゃサインもらってもよく見えないしと、相変わらずのすっぱい葡萄的思考で我慢していた。

“The Alarm”の後ろのローマ数字がとうとうMMXになった11年目の新生アラーム。僕のような古いファンはどうもオリジナル・メンバーのことばかり贔屓目で見てしまいがちだけど、現在のメンバーももう10年一緒に演っているんだと思うと感慨深い。マイクがこのメンバーでアラームを名乗って活動を始めた時は、『Cut The Crap』期のクラッシュを思い起こさせたものだけど、ジョーとポール以外は無名の新人ばかりだった当時のクラッシュとは違い、新生アラームのメンバーは、

  ジェームズ・スティーヴンソン(James Stevenson)
     ギター: 元チェルシー、ジーン・ラヴズ・ジザベル
  クレイグ・アダムズ(Craig Adams)
     ベース: 元シスターズ・オブ・マーシー、ミッション、カルト
  スティーヴ・グラントリー(Steve Grantley)
     ドラムス: 元スティッフ・リトル・フィンガーズ

という、地味なメンツながら80年代UKスーパーバンドだった。どうりで演奏しっかりしてるよね。

今回のアルバムの内容はというと、これもまたいつも変らぬ新生アラーム・サウンド。僕は08年の『Guerilla Tactics』はまだ持っていないので、04年の『In The Poppy Fields』、06年の『Under Attack』との比較しかできないんだけど、04年の「45 R.P.M.」、06年の「Superchannel」に相当する、アルバムを代表するナンバーは、2曲目の「Release The Pressure」だね。

もちろん、冒頭の「Direct Action」もキャッチーな佳曲。先日のライヴで、アラームをほとんど初めて聴いた人たちが、その場でサビを一緒に歌えたと言っていたのを思い出すよ。もしあの晩これを演奏していたとしても、きっと大合唱(というほどの人数はいなかったけど)になったことだろう。

実際にあの晩このアルバムから演奏したのは、6曲目の「One Guitar」。確かステージにブライアンはいたけどグレンはいなかった時と記憶しているから、マイクのセカンド・ステージ(withブライアン)かな。出たばかりの新作からわずか1曲しか演らなかったのは、やっぱり古くからのファンがよく知ってる曲ばかりを聴かせてくれようとしたんだろうね。

7曲目の「Change III」は、89年のアルバム『Change』収録の「Change II」(及びその当時のシングルB面曲「Change I」)の、なんと21年越しの続編。これ今後も延々と続くのかな。

さっきの書き方を続けると、04年の「The Drunk And The Disordery」、06年の「This Is The Way We Are」に匹敵するアルバム屈指の感涙ナンバーは、ラストの「After The Rock And Roll Has Gone」になるのかな。個人的に言わせてもらえば「This Is The Way We Are」を越えてはいないけど(その曲にしても、名曲「Spirit Of '76」の焼き直しと言えなくもないけど)。

そして今回のアルバムも、DVDとの2枚組。DVDは『Under Attack』同様、アルバム全曲のPV入り。と思いきや、アルバム全14曲のうち11曲のPV入り。プラス、アルバム未収録曲のPVが2曲。何故こんな風になっているんだろう。落とされた曲も決して捨て曲というわけじゃないのにな。PVもフィルム撮りのざらっとした画質の、ちょっと手を入れすぎといった感じのものが多く、これも『Under Attack』付属のPV集の方がよかったかなと思う。

でも、比較的ストレートに演奏シーンを収めた「Direct Action」や、ディランの「Subterranean Homesick Blues」風に文字を書いた紙をマイクが一枚一枚めくっていくシーンが印象的な「Release The Pressure」など、PVとして出来のいい曲もいくつかあるよ。


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前回の記事に載せたこの2枚のCD、実は、先述したメールの不手際のお詫びのつもりだったのか、送られてきた『Direct Action』に同封されていたもの。こういう気配りが嬉しいね。おかげでその後も立て続けに注文しまくっているよ(またしてもメールの返事がないんだけど…)。

左側のが03年11月のアラーム4人でのセッション+インタビュー。このすぐ後にリリースされる『In The Poppy Fields』のお披露目用だろう。そのアルバムから「Coming Home」と「The Unexplained」、おそらく未発表曲の「The Normal Rules Do Not Apply」、それに代表曲「Spirit Of '76」と「Sixty Eight Guns」を演奏。それぞれの曲間に入っているインタビューがやたら長いので、あまり何度も繰り返して聴くようなものじゃないけどね。

右側のそっけないジャケのは、06年のマイク一人でのアクースティック・ギター弾き語り+インタビュー。時期的に『Under Attack』のリリース時のFM放送用のようだ。こちらもインタビューを交えているが、11曲も演奏している。前回「All The Young Dudes」を歌い終わったときに「Sorry, David」って言ったと書いたけど、今日聴き直してみたら、間奏時に苦笑しながら言ってるね。「This Is The Way We Are」を歌い終えた瞬間にホストが思わずもらしたコメント「Outstanding!」に、心から同感。


今日は短い記事になるだろうと思っていたのに、やっぱり相変わらずの長さだな。この辺までくるともう多分うさぴょんさんぐらいしか真面目に読んでくれていないかもしれないけど、しょうがないね。多分来週ぐらいにマイク・ピーターズ・オフィスから大量のCDが届くはずなので、僕のアラーム祭りはまだ当分終わりそうにないよ。
posted by . at 23:28| Comment(7) | TrackBack(0) | アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こちらもアラーム祭り続いてます(w
Direct Actionは、HMVなどですんごい高い値段(一般価格5345円)だったのと早く聴きたかったので、会場で即買っちゃいました。
ほんとに新譜からももっとやってほしかったですね。
それは次回に期待!!ってとこで♪♪

自分は英語がぜんぜんだめですが、友人らと、カタコトでいろいろ話した時に、マイクがオリジナルメンバーのことよく聞かれるけど、それぞれの道をがんばってるし、そんなことよりも今のメンバーってほんとすごいんだぜ!!って言ってたの思い出しました。
ある意味ほんとスーパーバンドですよね。

今ちようどIn The Poppy Fields聴いてます
買ったときは2枚組でそれぞれ6曲入りside1、side2ってなってましたね。なんで別々にしたのかなーと当時すごく不思議だったの覚えています。

引き続きアラーム祭り楽しみにしてます♪♪
Posted by うさぴょん(うさぎ族 うさぎ科) at 2010年09月12日 10:49
おおっ!まだ続いていましたか。

サインもらえなくても悔しくないって言ってるとこだけ読み返しました。
Posted by Luna at 2010年09月13日 08:32
■うさぴょんさん
HMV、たまに意味不明なぐらい法外な値付けをすることがありますよね。この円高の折に何を考えているのだか。会場で買われて、3345円お得な気分を味わえましたね。僕はMPOから直接買ったので、送料も含めて若干高かったです。物販で売れ残っていた分、まだVinyl Japanに置いてあるのかな。まだ買われていない方はそちらへどうぞ。

確かに今のメンバーともう10年も一緒にやってきているのに、いつまでも昔のメンバーのことばかり聞かれるのは嫌なものでしょうね。ちょっと反省です。それにしても、ドラマーは今回を機に交代してしまったのでしょうか。Steve Grantley、なかなかよかったのですが。

僕の持っている『In The Poppy Fields』は普通の1枚ものなのですが、ブックレットには、「このCDに収められた12曲は、アラームのサイトで売っていた5枚(54曲)のIn The Poppy Fields Collectionからファン投票によって選ばれた」と書いてありますね。もうその5枚はサイトには売っていませんが、他の42曲も聴いてみたかったです。

先週、MPOから山ほどCDとDVDが届いて、引き続きアラーム祭り続行中です。まだほとんど聴けていないので、ちょっと記事にするほどではないのですが、小ネタとして、そのうちの1枚にはマイクの歌う「Going Underground」が入っていますよ。と、うささこさんにお伝えください。


■Lunaさん
はい、今週もまだ続いています。サイト限定で気が遠くなるほどの種類のCDやらDVDやら出ているので、集め甲斐があるのです。

そういえば、このバンドの暑苦しさ加減は、実はルナさん好みなのではないかと思います。ためしに、ここらあたりから聴いてみてください。

http://www.youtube.com/watch?v=iylGrePc0Tc
Posted by yas at 2010年09月18日 13:58
さっきビッグ・カントリー仲間のお友達から、マイク・ピーターズ参加での復活ライヴの話を教えてもらい、もしや〜と思って来てみたらば、やっぱり・・・。
すでにコチラに情報が出ていたではありませんか〜!
うっかり見落とし&トキシラズ的なズレた食いつきタイミング、スミマセンです(笑)。

以前の再結成では、主にベースのトニーがボーカルをとってたんですけど、ハッキリ言って、それがガンの1つだったと思ってるんで、今回ちゃんとしたボーカリストを入れたっていう選択は、
大正解じゃないかと個人的には思ってます。
早速、You Tubeで「In A Big Country」のカヴァーをチェックしてみましたが、なかなかイイ感じですね〜。
マイクとBCは、スチュの生前から交流が深く、こんな共演映像もあるんですよ〜。
http://www.youtube.com/watch?v=84k-AA6M7RM
今日お友達から教えてもらったところによると、スチュがBC脱退後、後釜にマイクを迎えてBCを存続させようかって話が出たこともあったそうです。

再結成ライヴCD、リリースされるかな?
BCファンはアラームを見直し、アラームファンはBCの楽曲の素晴らしさを見直す・・・な〜んて相乗効果が生まれたら、ウレシイですよね〜♪
Posted by クロム at 2010年10月06日 23:10
■クロムさん
お待ちしておりました。本文中に「ビッグ・カントリーのファンはどう思うんだろう」と書いたのは、僕のブログではもちろんクロムさん名指しだったのです。気付いて頂いてありがとうございます。なかなかイイ感じと言ってもらえてよかったです。

アラームとビッグ・カントリー、デビューもほぼ同時期ですし、ウェールズとスコットランドという違いはあれ、なんとなく気が合うところが昔からあったのかもしれませんね。このビデオを観る限りでは、背の高さもほぼ同じようですし。

ビッグ・カントリーは普段から「Rockin' In The Free World」をレパートリーにしているのでしょうか。アラームはオリジナルアルバムに収録するほどちゃっかり自分たちのものにしてしまっていますが、もしかしたらこれはマイクが飛び入りするというので急遽決まった選曲なのかもしれませんね。

それにしてもビッグ・カントリーはステージでキルトをはくんですね。マイクも来年はくのでしょうか。それは大層違和感があると思います。

>再結成ライヴCD、リリースされるかな?
アラームのサイトでは通常リリースでないCDやDVDが沢山売っているのですが、これはどうでしょうね。なにしろビッグ・カントリー名義ですから、マイクの勝手にはできないでしょうし。もし発売されることがわかったら、ご連絡しますね。そもそもツアー自体が来年なので、まだずいぶん先の話でしょうけど。
Posted by yas at 2010年10月09日 13:50
BCも「Rockin' In The Free World」をレパートリーにしてたんですよ〜。ライヴのアンコールなんかで演ってました。
そのへんの選曲センスからして、すでに共通点があるんですね〜!
ちなみにニール・ヤングの曲では、他に「Hey Hey, My My」もカヴァーしてました。

悲しいかな、日本ではBCファン以外には、おそらく短絡的なイメージで誤解されているであろう「In A Big Country」を、きちんと心を込めて歌っているマイクの姿に感動しました。
本当にこの曲を理解していなければ、あんなふうには歌えないでしょう。
きっと音楽面のみならず、人間的な面でもスチュの良き理解者だったのかもなぁ〜って気がしました。
Posted by クロム at 2010年10月10日 20:10
■クロムさん
ビッグ・カントリー、そんなに二ール・ヤングのカバーをしてたんですね。それでいてクロムさんが二ール・ヤングをあまりお好きでないというのもやや不思議な感じがします。

僕もマイクとビッグ・カントリーの繋がりがそんなに深いとは知らなかったので、04年のライヴで追悼の言葉を添えて演奏し、それをDVD&CDで発表(その両方に収録されてるのは中でも重要曲だけ)するというのは、やっぱりそれだけ思い入れのある曲(グループ)だったんだなと思いましたね。しかも今そのDVDを持ってきて曲目表を見ているんですが、ライヴ中でも結構重要な局面で歌っています。
Posted by yas at 2010年10月17日 11:09
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