2010年05月05日

ロボット週間

このゴールデンウィークは特にどこへも遠出することなく、久々に家と近場でのんびり過ごしている。まあ、のんびりと言っても、連休中に会社のメールボックスがパンクしない程度にメールは消化しないといけないし、ゴールデンウィークなんて知ったこっちゃない海外駐在員からはガンガン電話がかかってくるんで、心底リラックスできるわけでもないんだけどね。

もう何年も前から買ったまま積んであったDVDを観ようと思い、こんなときでもないと連続ものは観られないからと、スター・ウォーズ・トリロジーを三夜連続で観たり、遅ればせながらまとめて入手した浦沢直樹のPLUTOを一気読みしたり。

特に意図したわけじゃなかったんだけど、なんだかロボットが出てくる話ばかり。そんなロボット週間にうってつけ(?)のイベントが月曜日に新宿であったので、行ってきた。アイ・アム・ロボット・アンド・プラウド(I Am Robot And Proud)のインストアライヴ。

と、もう一つ。その一時間前に同じ場所で、エレクトロニカのコンピレーションCD『Songs Of Twilight』の発売記念イベントもあったので、まずはそちらに参加。

Songs Of Twilight.jpg 『Songs Of Twilight』

タイトルとジャケの雰囲気から気がついた人がいるかもしれないけど、このアルバムは、僕がおととしの暮れにブログに取り上げた『Songs Of Seven Colors』の続編。前のがジャケの雰囲気そのままのカラフルなエレクトロニカ集だとしたら、今回のはこのちょっと胸が締め付けられそうになるような夕暮れジャケに合うセンチメンタルな音が並んでいる。僕がシンガポールで観たフリカ(Flica)も1曲入ってるね。

この記念イベントは、このアルバムに唯一2曲収録されているアメツブ(Ametsub)というアーティストのライヴ。ステージのセットアップは、基本的には前に観たフリカのと同じような感じ。キーボードにノートPCが2台。足元には大きなミキシング・コンソール。キーボードの上には親指ピアノも置いてある。

キーボードとPCとミキシング・コンソールをせわしなくいじり、順々にいろんな音を重ねていく。スター・ウォーズづいている身には、R2-D2がしゃべってる音みたいにも聴こえる。なるほど、よくエレクトロニカ系のCDで聴こえるああいう音はああやって出しているのか、と思ったりする(「ああやって」と言っても、単につまみを回したりしているだけなんだけど)。

最初ビートのない状態で延々と音を重ねているときはちょっときついかな、という感じ。でもやがてそういう音の重なりがきちんとしたビートになり、親指ピアノも含んだ様々なリズムを聴いていると、だんだん神経が麻痺してくるよ。いいね。目の前にいるのは朴訥とした日本人のお兄ちゃんなんだけど、時折音の感触がキャバレー・ヴォルテールとかスロッビング・グリスルぽくなったりする。そういう音を目指してるんじゃないとは思うけど。

スピーカーに近い位置にいたせいか、急に大音量で鳴らされる音が時々ヒステリックに響いたことと、やっぱり煌々とライトの点いたタワレコのイベントスペースでほぼ直立不動のまま聴くようなタイプの音楽じゃないと思ったことがちょっと心残り。

でもまあ、なかなか楽しめたよ。あの25分ぶっ通しの全一曲、いろんな音のパートが次から次へと出てくるロード・ムーヴィーみたいな展開を、もう一回再現してみてって言ったら、できるんだろうか。

イベント終了後は、『Songs Of Twilight』を買った人向けの、アメツブ君の未発表音源の無料ダウンロード券の配布。さっき演ったあの25分のやつならいいなと思ったけど、実際は「Untitled 3」というそっけないタイトルの4分の曲だった。うーん、これはちょっと期待外れかな。


ステージを片付ける間、一旦客が引けて、30分後にはアイ・アム・ロボット・アンド・プラウドのステージ。こちらも新作発売記念のイベントで、前に記事にした『Uphill City』のリミックス盤『Uphill City Remix & Collaborations』を買うと、後でサインがもらえるというもの。

さっきのも結構満員だったけど、この回もかなりびっしりと入ってるね。さっきよりもうんと女子率高し。僕はさっきからの30分そのへんでうろうろしていたお陰で、わりといい場所で観られた。僕より後ろになった女子、前にでかいのがいてごめん。ステージはさっきよりも一層シンプルで、キーボード一台、PC一台、Tenori-On一台。足元にはサスティン・ペダル。

I Am Robot And Proud Instore.jpg

これはリハーサル中。トクマル シューゴの新作ジャケのTシャツがいいね。あのジャケだけでCD買いたくなったよ。

実際に演奏が始まってみると、女子率の高い理由がなんとなくわかる気がする。上にリンクを貼った前の記事にも書いたけど、音の一つひとつが人懐っこいというか、丸っこい感じ。アメツブ君がキャブスだとしたら、こちらはYMOといった趣(どちらも音の傾向としてはあまり似てないけど)。

Tenori-On、僕は以前確かヤマハのショールームかどこかで触って遊んだことがあるんだけど、こうしてセンスのいいプロが演奏するのを聴くと、当然のことながら全然違うね。あれ欲しいな。高くて到底買えないけど。そういえば確かこの人、この楽器のプロモーションイベントで来日したこともあったんだっけ。

一応3曲ぐらいに区切れていたはずだけど、曲名が全然わからなかった。最後の曲は、ステージの前に出てきて、前列のお客さんにTenori-Onを一音ずつ弾かせ、それを基にして演奏開始。終盤かなりノイジーな音になったところで、キーボードでとても綺麗なフレーズを重ねてフィナーレ。あれはよかった。

終演後のサイン会、僕はたまたま居た位置のおかげで列の一番前になってしまった。やあやあと挨拶しながらジャケットを差し出す。金色のマジックでサインを書こうとするショウハン君。インクが出ない。振っても出ない。仕方なく銀色のマジックに持ち替えて上から書く。それも出ない。

黒いのに持ち替えて、金銀の上から書く。かろうじて出た。この手のマジックはちゃんと試し書きしないと。というか、僕のジャケで試し書きされてしまったよ。「最後の曲よかったね」とか言っても、ショウハン君はインクが出なくて返事する余裕なし。なんとか書き上げてくれて、ちょっと汚くなってしまったサインのことを謝られただけで、順番が過ぎてしまった。

Signed Uphill City Remixes.jpg 
I Am Robot And Proud 『Uphill City Remix & Collaborations』

ショウハン君苦心の作(笑)。


せっかく新宿に出たからと、久しぶりにユニオンの中古センターへ。あ、前から探してたアイ・アム・ロボット・アンド・プラウドのファーストがあった。偶然。なんか、ほんとにロボット週間だなあ。

The Catch & Spring Summer Autumn Winter.jpg
I Am Robot And Proud 『The Catch & Spring Summer Autumn Winter』

じゃあ、この週末は偶然ついでにトクマル シューゴ探しにいこう。ロボット週間の締めくくりということで。ジャケットの絵、あれロボットかな。まあいいや、そういうことにしておこう。


posted by . at 19:44| Comment(5) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
試し書きのジャケ、お気の毒ですね。
でも後に続く女子のために犠牲になったのですから、良いことをしたのですよ、きっと。
どこからか見ている神様が、忘れたころに褒美を下さるでしょう。
Posted by Luna at 2010年05月06日 08:41
トクマルシューゴ、いいですよ。最近のお気に入りです。
あれはロボットですか?
どこかにこんなゆるキャラいそう。。。
Posted by Nao at 2010年05月06日 13:54
サインをもらう時は3番目くらいに並ぼうと思いました。
PLUTOおもしろかったですか? あと、ダースベイダーのテーマ曲は栗コーダーの演奏がお薦めです。
トクマルシューゴのは日本電波塔にいますよ(リンク先)。
Posted by ひより at 2010年05月06日 22:39
■Lunaさん
試し書きのジャケ、これはこれでそこはかとなく賑やかな色合いで気に入っています。

では神様が褒美を下さるかどうか、ちょっと中古でも掘りに行ってきます。まだ忘れたころじゃないので無効かもしれませんが。


■Naoさん
おひさしぶりです。トクマルシューゴ、お持ちなのですね。最近出たやつですか?あれはロボットではないとは思いますが、話の成り行き上そういうことにしておきます。ショウハン君の着ていたシャツは、緑地に白抜きのデザインで、僕は実際のジャケよりもそっちのデザインが気に入りました。


■ひよりさん
サインをもらうときの順序は大切ですね。僕も今回は別に一番前に並ぼうと思ってそうしたわけではなかったのですが。前にグレンのサインをもらうときに、後ろの方に並んでいると、もう本人は疲れて酔っ払ってくるし、イベンターさんにはせかされるしで、あまり後ろの方もよくないというのは心がけていました。やはり3番目ですかね。

僕の持っている栗コーダーのCDにはダースベイダーのテーマ曲は入っていないので、かわりにピタゴラスイッチのテーマ曲を聴いて我慢しておきます。

日本電波塔のやつ、若干似ていませんね。これはパチモンです。
Posted by yas at 2010年05月08日 17:30
■ひよりさんアゲイン
>PLUTOおもしろかったですか?
という問いかけに返事するのを忘れていました。スルーしようと思っていたわけではありません。それどころか、この気持ちをどう伝えようかと、コメントを頂いて以来数日間にわたって延々と考え続けていたぐらいです。嘘ではありません。ロボットは嘘をつきませんから。僕はロボットではありませんが。

さて、PLUTOですが、ちょっと僕的には近来稀に見るヒット作ですね。よほどこのロボット記事はこの本のことを中心に書こうかと思ったぐらいです。実は近所のブックオフで児童書半額セールをやってたときに1〜6巻を買いだめてあって、この連休に初めて読み始めたのですが、そのまま最後まで一気読み。

ところがなんと、6巻が最終巻ではないではありませんか。これはうかつでした。慌ててHMVの通販で取り寄せです。7・8巻で3300円もしましたが、そんなことを気にしている場合ではありません。

そうです、僕が買ったのは、巨大なサイズの豪華版。各巻にあれこれオマケがついているバージョンです。中古なので巻によってはオマケがないのもありましたが。白黒ページにぽつんと色がついているページとか、豪華版の名に恥じないいい作りでしたね。

このまま記事が一つ書けるぐらい調子に乗ってきましたが、ノース2号のエピソードではちょっと泣きました、ということだけ書いて、今日はこれぐらいにしておいてあげます。ではまた。
Posted by yas at 2010年05月09日 01:31
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