2009年11月29日

NZだって - Bruno Merz

Through The Darkness Into Day.jpg Bruno Merz 『Through Darkness Into Day』

早いもので、僕がニュージーランドから戻ってきて今週で丸二年が経った。いくつか渡り歩いた国の最後だったせいか、今でもあの国にはなんだかすごく郷愁を感じてしまう。

しばらく前に渋谷のHMVで、試聴機のところに飾ってあったこの印象的なジャケットのCDに惹かれ、音を聴いて気に入ったので買ってみたら、NZのSSWだった。僕が向こうにいた頃には名前も聞いたことなかったけど、ヨーロッパを転々とした後で今はイギリス在住中ということなので、もしかしたら僕が居た頃にはもうNZにはいなかったのかもしれない。

出張先なので手元にCDがなくて細かいクレジットがわからないんだけど、基本的にはアコースティック・ギターの弾き語り。ピアノやドラムや各種の弦楽器の音も聞こえるし、男女のコーラスも入っているから、それなりに音は厚いはず。

なんだけど、聴いた印象はとても爽やか。綺麗なメロディーと優しい声。沢山の楽器がむやみに主張しあわずオーガニックに絡み合う気持ちいい音。NZの自然やら何やらと結び付けたくなる人はいるだろうけど、少なくとも僕の知ってる限り、こんな音を出すNZのミュージシャンはいなかった(ミャンマー在住の某オーストラリアのSSWを引き合いに出したい気持ちはちょっと封印して)。

もともとこのアルバムは、ネット配信のみでリリースされていたもので、それに今年自主制作でリリースされた5曲入りEP『Departing From Crowds』から全曲を加え、そのEPのジャケを使って日本のみで発売されたもの。そのEPはもうあちこちのサイトでは品切れになっているから、日本以外で今この人の音を聴きたければ、やっぱりネット配信に頼らざるを得なくなっている模様。

最後に収録されたEPの5曲のうち3曲はアルバムの曲の再録音なんだけど、アレンジがよりこなれていて、メジャーから出てもおかしくないような貫禄を漂わせている(でもやっぱり爽やか)。バンジョーとペダル・スティールがちょっとカントリーっぽい「Nine Sixteen (New Version)」が今のところの僕の一番のお気に入りかな。

こんなに素敵なCDをお買い得感たっぷりの仕様で出してくれる日本のCD会社(Flake Recordsさん)も、それをちゃんとプッシュして試聴機に入れて皆に聴かせてくれるHMVのようなCD屋も、僕のような音楽ファンにとっては本当に有難い存在。

ジャケットの女の子がいる場所。ブックレットに使われたいくつかの写真。やっぱりNZの風景なのかな。ああいう場所に戻りたくなる音。きっと夏真っ盛りだろう今の時期じゃなくて、短い夏があっという間に過ぎ去って、半袖だと少し肌寒いかなと感じ始めるぐらいの頃に。

マイスペ


posted by . at 23:08| Comment(6) | TrackBack(0) | アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
マイスペで今聴いてますよ。まだ全曲聴いてないけどちょうど今かかってる「Lele's Song」きれいな曲ですね。
なにかに反省してるような声で歌う感じ、私は好きなのです。
静かな夜に一緒にクヨクヨしてくれそうで、とてもいいです。クヨクヨしてもジメジメしてないさわやかさも良し。
女の子のジャケもいいですね。まっすぐな道と地平線、NZってこんなふうな場所がいっぱいあるのかな。
Posted by 青グリン at 2009年11月30日 00:08
こんにちわ。
やっと老人の目にも優しい色に戻りました。
あっ本人の方は目に優しくなくなってるけど(笑)。

素敵なジャケットですね。私にとっても原風景的で懐かしい感じがするジャケットです。
是非とも、もっと大きなサイズで見てみたいです。
Posted by falso at 2009年12月01日 01:59
今聞いています。いいですね。静かな冬の真夜中にこつこつと孤独な作業をするときにもぴったりな音楽です。

先日入手したCDの感想とか、なかなか書けなくてすんまそん。例によってお尻が業火なもので(←ちっとも静かな冬の夜ちゃうやんけー)。でも日々繰り返し聞いています。鎮火したらまた来ますねー。
Posted by にんじん at 2009年12月02日 03:41
■青グリンさん
記事を上げてぴったり1時間後にコメントを入れてくれましたね。なのに日付が変わってしまってるのがまた乙です。その1時間後に返事をしようと思いましたが、もたもたしてるうちに3日も経ってしまいました。すみません。

このCDには「Lele's Song」が2回も入っています。お得です。あれもいい曲ですよね。

反省してるような声でしょうか。それはグリンさんが聴きながら「キッ!」とか言っていたためではないですか。一人でそんなことを言ってるとおかしな人のようですからやめたほうが懸命です。

>NZってこんなふうな場所がいっぱいあるのかな
いっぱいありますね。そのうえ、大体風景のどこかに羊が写りこんでいます。


■falsoさん
お久しぶりです。黒い時代は失礼致しました。

いいジャケットですよね。僕は最初に見たときはこの女の子がアーティストなのかと思ってしまいましたが。本人も別にそんなに変な顔でもないのに、押し付けがましく自分のポートレイトとかのジャケにしないところが好感度大です。

>是非とも、もっと大きなサイズで見てみたいです
是非とも買ってみてください。この写真よりは数倍大きなサイズで楽しめますよ。確かブックレットの中の写真もよかったはずです(今出張中なので確認できませんが)。


■にんじんさん
>静かな冬の真夜中にこつこつと孤独な作業
去年の今頃は確か古城と牢獄とコワい犬のお話だったんですよね。あれ?犬は出てきませんでしたっけ。今年はどういうのでしょう。あまりコワい話だと、真夜中に後ろに誰かいるような気がしませんか?

>業火
入り口とか出口とかの話ですか?

>鎮火したらまた来ますねー
お待ちしています。早く片付きますように。後ろの人も一緒に応援していますよ。
Posted by yas at 2009年12月04日 23:30
先日CDを入手し損なったひっしーです。
静かな冬の真夜中にこつこつと孤独な作業に没頭していて出遅れました。激しく後悔しています。徘徊サボってないでもっと早くにこの記事読めばよかった。優しく囁くようなサウンドが本当に心地良いですね。確かにミャンマー在住の某オーストラリアのSSWを引き合いに出したくなります。どうして封印なの?(笑)
来週からまた夜中のチマチマを再開しますので、iTunesで買っちゃおうかしら。
Posted by ひそそか at 2009年12月10日 12:12
■ひそそかさん
あれ?まだCDを入手されていないんですか?催促してみてください。

こつこつ作業の結晶は貴ブログで拝見させて頂きました。イバラカンザシみたいなやつですね。

これ気に入って頂けましたか。よかったです。封印は、あんまりなんでもかんでもあの人に例えるのもよくないかなと思って。あと、僕にとってはあっちの人は別格なので、そう簡単に例えに出したくないというのもあります。
Posted by yas at 2009年12月12日 16:48
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