2009年01月11日

Glenn Tilbrook live in Tokyo 2009 初日

09年度グレン祭り開幕。

待ちに待ったグレン・ティルブルック再来日公演。今回の東京での会場は、06年の南青山ではなく(僕は行ってない)前々回の来日時と同じ、吉祥寺のスターパインズ・カフェ。僕にとっては、もう10年近く前に、ちょうど東京出張と重なったスラップ・ハッピーを観た場所だ。あのときはアキレス腱を切った直後で、松葉杖ついてたんだっけな。

吉祥寺に行くのなんて、そのとき以来。スターパインズといえば近鉄百貨店の裏、って憶えてたんだけど、もう近鉄ないんだね。ヨドバシになっちゃってるよ。少し早めに着いて、久々のスターパインズの場所を確認してから、あとはCD屋で時間潰し。ユニオンではずっとスクイーズがBGMにかかってて、気分が盛り上がるよ。

DSC00055.JPG

2年振りのグレン、ちょっとふっくらしたかな、という感じ。前回より短めの髪型なので余計にそう思えるのかも。新バンド、フラッファーズのTシャツの上に、ピンストライプのスーツ。首にはスカーフ。結構ラフな格好だったと思った前回に比べると、今回は決めてるね。初日だから気合入れてるのかな。

スツールに腰掛けて、6弦のアコギをストラップなしで抱えて演奏スタート。2月発売予定の新譜からの曲も織り交ぜて、第一部は12曲を立て続けに。前回のように曲ごとに6弦と12弦を持ち替えたり(そのために延々とチューニングしたり)、ピアノを弾いたりという時間の無駄(?)がなかったから、あっという間の1時間だった。

相変わらず、アコギなのに、レコードそのままの流麗なギターソロをバリバリ聴かせてくれる。ただ、この第一部での曲は、ちょっとまだエンジンがかかってないというか、思う存分に指が動いてくれていないかな、と思えるところもあった。ミストーンがあったとかじゃないんだけどね。

ストラップなしのギターなので、ずっと脚を組んでギターをその上に乗せて歌ってたんだけど、9曲目「Black Coffee In Bed」の途中で足がしびれたのか、組んでた右脚をさっとおろして歌い、やっぱりそれでは演奏しにくいのか、今度は反対の脚にさっと組み替えて、なんてことをやってたのが可笑しかったね。

ところでこの記事は、主催のミュージックプラントさんのブログの趣旨を汲んで、セットリストとかどの曲を演ったかなんてことは、今は書かないでおくね。今回のツアーが終わった時点で追記するよ。⇒ ミュージックプラントさんもセットリストを載せられるようなので、追記しました。

(パーにした手のひらを三回見せて)こう数えるんだよ、と第一部の最後に教えてくれた(笑)15分間の休憩を挟んで、ストラップ付きの12弦に持ち替えて、スツールも取っ払って、「さあこれでダンスもできるぞ」なんて冗談も交えて、第二部の開始。

第一部に比べると調子がつかめてきたのか、最初からちびちびと飲んでいるビールが効いてきたのか(笑)、随分リラックスしてきたような感じ。運指も前半に比べてはるかにスムーズ。観客にコーラスを任せる14曲目「Goodbye Girl」で、コーラスがばっちり決まって「Yes!」って嬉しそうにしてたし。

第二部もときどき新曲の紹介を含めながら、16曲をぶっ続けに演奏。個人的に嬉しかったのは、シングル盤「Parallel World」のカップリング曲だった隠れた名曲16曲目「By The Light Of The Cash Machine」と、前回の来日でリクエストして、僕の名前を呼んで演奏してくれた20曲目「Vicky Verky」を聴けたことかな。

あとは、超有名曲なのでてっきり前回聴いたと思っていたけど、前回の記事を読み返してみたら僕は生で聴くのが初めてだと気づいた24曲目「Labelled With Love」や、印象的なイントロを「12弦だと変に聞こえるだろう」って言いながら弾き始めた26曲目「Slap & Tickle」とかもね。

グレンにしては少なめの(笑)ジョッキ一杯のビールを空けたところで第二部が終了。アンコールの拍手に応えてすぐに出てきてくれた。前回は「こうやってやるんだよ」と参加方法を延々説明していたのに、今回は「もうわかってるよね」と言わんばかりの阿吽の呼吸的な指示だけできちんと手拍子が決まった30曲目「Hourglass」を終えて退場。

二度目のアンコールはなく、短いなと思ったけど、よく考えたら、15分の休憩を挟んだものの、たっぷり30曲、2時間強の長丁場だったんだよね。時差ぼけもあるだろうし、日本到着からびっしりと取材とかも入っていて疲れていただろうから、初日ということを考えても、これで充分すぎるというものだろう。グレンも言ってたけど、もっと聴きたい人は翌日も来ればいいんだし。

そうだよね、この東京三夜連続公演って、第一部+第二部(+アンコール)が三回あるんじゃなくって、第一部〜第六部を三日間かけて演ると考えればいいんだ。伝統的なクリケットのテストマッチみたいにね。きっと、人によっては第七部以降を観る人もいるだろうし(僕もその一人)、第十四部まで全部観るというツワモノも何人もいるんじゃないかな。


話が前後するけど、開演前、席を確保してから物販コーナーを物色。今回の目玉は、上に書いた2月発売予定の新作『Pandemonium Ensues』が世界中どこよりも早く手に入ること。もちろんそれは真っ先にゲットして、あとは来日直前のミュージックプラントさんのブログで煽られていた(笑)、20部限定のスクイーズの07年再結成時のパンフレット。それを読んでいたときには、こういう記念品的なものはもう買わずにおこうと思ってたのに、見てしまうと買ってしまうよね。

Squeeze 07.jpg

そのパンフに、終演後にグレンにサインも貰ったよ。「ティルブルックと彼のU.S.ツアーのバス。今はソロ」というのは冗談のつもりだったのかな。もっとちゃんとバカウケしてあげればよかった。かなりお疲れの様子なのに、何十人もの列にきちんと応対して、丁寧にサインしてあげていたのにね。


そういう、必ずしも万全の体調でないかもしれないのに精一杯お客さんを楽しませようとしている(もちろんステージ上でもね)グレンのライヴって、そういえば、なんだか自分でもすごくオープンで優しい気持ちになるなあっていつも思う。全然知らない隣の人に気さくに話しかけたり、自分の後ろの人は僕が邪魔にならずにちゃんと見えてるかなって気を使ったり。

自分だけがそうなのかと思ったら、近くに座っていた人が自分の飲み物のおかわりを買いに行くときに、「これもう空いてますよね」って僕のグラスも一緒に持って行ってくれたりとか。なんだかこれってすごく不思議。

今回のグレンの来日公演の宣伝文句が『聴く人すべてが元気になれる!』というものなんだけど、それってこういうことなのかも、と思った。こういうことってどういうこと?って思う人は、今晩以降も(ソールドアウトの京都以外は)当日券が出るはずだから、自分で行って体験してみればいいよ。

さて、今晩はどんな感じになるのかな。僕がリクエストした曲、演ってくれるかな。また早めに吉祥寺に行って、昨日ユニオンで買わずに放流したCDをやっぱり買ってこようかな。


セットリスト

1. The Universal <スモール・フェイセズのカバー>
2. Untouchable
3. Through The Net
4. Product
5. Annie Get Your Gun
6. Letting Go
7. Messed Around
8. Best Of Times
9. Black Coffee In Bed
10. 0 To 60 In 3 Seconds Flat
11. In Quintessence
12. Take Me, I'm Yours

13. Third Rail
14. Goodbye Girl
15. Happy Disposition
16. By The Light Of The Cash Machine
17. Can't Buy Me Love <ビートルズのカバー>
18. Slaughtered Artist
19. Up The Junction
20. Vicky Verky
21. Still
22. Is That Love
23. Someone Else's Bell
24. Labelled With Love
25. Neptune
26. Slap & Tickle
27. Black Sheep
28. Pulling Mussels (From The Shell)

29. Tempted
30. Hourglass

10 January 2009 at Star Pine's Cafe Tokyo
posted by . at 12:22| Comment(5) | TrackBack(1) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ええー、松葉杖ついたまま日本出張だったんですか!
その節はお疲れさまでした。

>レコードそのままの流麗なギターソロ
そうそう、かなり忠実ってのが最初の印象です。ギター1本でそこまで再現できるのかとびっくりしました。

「Third Rail」や「Untouchable」、好きな曲をナマグレンで聴けてよかったー。人柄も素敵ですね。ステージ上ではお茶目でしたね。

私はそんなに熱烈なファンじゃありませんでしたが、お客さんは本当にグレンのことが好きで、会場の一体感や譲り合いの精神(?)は、一緒にいて気分のいいものでした。私もすっかりファンです。いいひとだー、グレンさん。
Posted by カブ子 at 2009年01月13日 01:38
うんうん、すごく親密な感じのするライブでしたね。
カブちゃんと同じく、私もすっかりファンになりました。シメ2日前だったけど、ほんとに行ってよかったです。yasさんありがとー。

ちょっとまだうまくまとまらなくてごめんなさい。結局シメに間に合わず、1/3ばかり残してしまって追加で送ることになりましたの。わはははは。どうしてこうどんくさいんだか。
グレンのニューアルバム聞きながらがんばります。終わったら感想かきますねー。
Posted by にんじん at 2009年01月13日 02:22
■カブ子さん
松葉杖ついていたこともありましたが、もう遠い昔のことなので、お疲れだったかどうかは忘れました。スターパインズは客席に行くのに階段を降りなければいけないので、難儀した気がします。

ギターうまかったでしょ。あの後も、調子のいい日悪い日ありましたが、どんなに調子悪くても凄いなあと思わせるテクニックは流石だと思いました。

「Third Rail」と「Untouchable」がお好きですか。自分が好きな曲を演ってくれるのは嬉しいものですよね。今回、来日前にネットでリクエストを募っていたのですが、いろんな人と話してて、どれだけ沢山のリクエストが、グレンが歌詞を知らないがために却下されたかということを知りました。リクエストされたのぐらい覚えて来てよ、という感じですが、それもまたグレン。

すっかりファンですか、それは嬉しいです。次回の来日時にはまた行きましょう。次は複数回で。


■にんじんさん
すっかりファンですか、それは嬉しいです。次回の来日がシメに重ならないといいですね。でもどうせ間に合わないなら重なっても何ら問題なしですね。

1/3は無事終了しましたでしょうか。そろそろあちらのブログにサイン会の顛末を書いていただける頃でしょうか。楽しみにしていますよ。

グレンのニューアルバム、聴けば聴くほどよくなります。僕は最近これしか聴けません。次の記事はこれのレビューです。と予告しておきます。
Posted by yas at 2009年01月20日 23:20
この週末あたりレビュー記事アップの予感。。。
Posted by ひそそか at 2009年01月24日 21:07
■ひそそかさん
…見てたんですか?ちょうどこのコメントを戴いた時間、裏でカタカタやってました。夜中の2時半までかかりましたが。
Posted by yas at 2009年01月25日 10:32
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