2008年10月05日

yascd011 Go Easy, Step Lightly,

自画自賛を許してもらえるならば、去年の6月に作ったyascd010は自分でも中々の出来だったと思うし、コメント欄では「最高傑作」なんて有難いお言葉も頂戴した。あれ以降も何度か「次のyascdを」というコメントも頂いたのだが、知らず知らずのうちに前のよりもいいのを作ろうと自分の中でハードルが高くなっていたのかもしれない。

まあ、実際には、NZからの帰任にまつわるゴタゴタと、東京での新しい仕事と出張に追われて、ゆっくり選曲したりする余裕がなかったというのが実情なんだけどね。

思い起こせば、これまでのyascdって、どこかのコメント欄で話題が盛り上がったとか、コメンターさんにリクエストされたとか、誰かに聴かせることを念頭に置いて作ることが多かったんだよね。きっとそれも、モチベーションでありながら同時にプレッシャーになっていたのかも。

ちょっとそういう(半ば自己満足的な)モチベーション&プレッシャーから少し離れて、純粋に自分の楽しみのためだけのミックスCDでも作ってみようかなという気持ちになった。リハビリ的に。なので、今回のは、少なくとも普段コメントをくださるコメンターの方々のどなたの嗜好にも刺さらないだろうなと思っている。


さて本題。僕がちょっとしたクラッシュ(The Clash)のファンだというのはこのブログでも折に触れて書いてきた。そして、ちょっとマメなクラッシュのファンなら誰でも共通してやったことがあると思われるのが、ミック・ジョーンズ(Mick Jones)がリード・ヴォーカルをとる曲を集めたミックステープ作りだろう。

一般的にはパンクロックバンドとして知られるクラッシュだけど、思いのほか多数存在するミックのヴォーカル曲だけをピックアップしてみると、実は全然パンクっぽくなんてない。クラッシュがパンクでなくなったと言われる時期よりもずっと前から、はっきりとそれはわかる。

思想的にも音楽的にももっとパンク寄りだった(少なくとも当時の)ジョー・ストラマーに対して、単純に「ロックンロールが好き/格好いいギターが弾きたい」といった気持ちだけが見えていた人だった。そしてその気持ちは、後に彼がクラッシュを追い出される頃には、「ヒップホップってかっこいい/その時代で最先端の音楽を演りたい」という風に変化していった。

彼は全盛期のクラッシュの殆どの曲を作曲した(そして、ジョー・ストラマーがそれに詞をつけた)。パンクと呼ばれようがロックンロールと呼ばれようが、それらは最高に格好いい曲だった。スクイーズのクリス・ディフォードとグレン・ティルブルックが僕らの時代のレノン=マッカートニーだとしたら、ジョー・ストラマーとミック・ジョーンズのコンビは、僕らの時代のジャガー=リチャーズだ。ただ、本当に残念なことに、ミックってえらく音痴なんだよね。なんであんな音程の不安定な人があんなに素晴らしい曲を書けるのかが、僕は昔から不思議でしょうがない。


前置きが長くなった。今度こそ本題に入ろう。ここに集めた20曲は、77年のクラッシュのファーストアルバムから、去年出た彼の現在のバンド、カーボン/シリコン(Carbon/Silicon)のアルバムまでの30年の歴史を、ほぼ年代順に並べたもの。年代順なんで簡単なんだけど、金曜の晩思いついて次の朝に作ったわりにはまともなミックスができた(と、またもや自画自賛)。


The Clash.jpg The Clash 『The Clash』
1.Protex Blue
2.Hate & War


記念すべきクラッシュのファーストアルバムから、でもあまり目立たない2曲を。「Protex Blue」なんて、アメリカ盤からは落とされてるぐらいだからね。まあ、当時イギリスでメジャーだったプロテックス社のコンドームの歌なんて、過激なパンクバンドのアルバムには不要と思ったのかも知れないけど。一方、“ラブ&ピース”の逆である「Hate & War」は、いかにもなパンクのスローガン。こういう曲を聴くとよくわかるけど、ミックとジョーの声って、砂糖と塩ぐらいテイストが違うのに、混ぜ合わせると化学反応を起こしたのかというほどいい味になるよね。


Pearl Harbour '79.jpg The Clash 『Pearl Harbour '79』
3.Gates Of The West
4.Jail Guitar Doors


これは僕にはとても思い出深いアルバム。最初にクラッシュを聴いたのがこのLPだった。これは、上のファーストアルバムのアメリカ盤(イギリス盤の曲目を大幅に変え、当時シングルでしか出ていなかった曲を大量に盛り込んだもの)に、ジャケット全体を覆う帯(?)を付けた日本盤。そのおまけについていたシングル盤「Gates Of The West / Groovy Times」が、僕の音楽人生を変えた。今でも僕にとってはクラッシュの全部の曲の中でも一番目と二番目に好きな曲だ。どっちが一番でどっちが二番かは迷うけど。

「Jail Guitar Doors」は、ファーストアルバムの後に出たシングル「Clash City Rockers」のB面曲。そのA面曲と一緒にこのアメリカ盤(と日本盤)に収められた。ここではミックが歌っているが、元々はジョーの曲で、彼がクラッシュに入る前に在籍していた101'ersの唯一のアルバムがCD化されたときにライヴ録音が収録されたというのは最早とりたててトリビアな話でもないだろう。


Super Black Market Clash.jpg The Clash 『Super Black Market Clash』
5.The Prisoner

一方こちらは「Clash City Rockers」の次に出たシングル「(White Man) In Hammersmith Palais」のB面曲。アメリカ盤ファーストには入らなかったので、後にアメリカでのレア曲ばかりを集めた『Black Market Clash』という10インチ盤に収められることになった。その10インチ盤のままの曲順のCDも存在するが、やがて拡大版のこの『Super Black Market Clash』に取って代わられた。僕はオリジナル版の地味な色合いが好きなんだけど、なにしろ茶色基調のそのジャケだとこのブログに載せるとカメレオンほど目立たないのでこっちを。


Give'em Enough Rope.jpg The Clash 『Give'em Enough Rope』
6.Stay Free

さっき、マメなクラッシュ・ファンはミック・ジョーンズがリード・ヴォーカルをとった曲を集めたミックステープを作るって書いたけど、(僕も含めて)そいつらは全員例外なく、この曲を何度も聴きたいがためにそんなことをしているはず。おそらく、ミック・ジョーンズが作った最高の一曲。実話を基にしたと言われる、彼の子供の頃からの友達との友情を描いた、歌詞も曲もちょっとじわっとくるような、僕らの時代のアンセム。


London Calling..jpg The Clash 『London Calling』
7.Lost In The Supermarket
8.Train In Vain
9.I'm Not Down


2年前のこの記事で「レガシー・エディション」というのを取り上げた、一般的にはファーストと並んでクラッシュの最高傑作と称される『London Calling』から3曲続けて。当時、クラッシュはパンクじゃなくなったとか裏切り者だとか一部で酷評されていたアルバムだったけど、彼ら自身がパンクというたがを外すことが出来たからこそ、これだけ幅の広い名曲を続けざまに生み出すことができたんだと思う。


Sandinista!.jpg The Clash 『Sandinista!』
10.Somebody Got Murdered

80年の3枚組LP『Sandinista!』には、ミックが当時の彼女、エレン・フォリーとデュエットしている「Hitsville U.K.」というシングル曲があるんだけど、ちっともヒットしなかったその曲(僕はそれほど嫌いではないんだけど)でなく、こちらを入れよう。6面、2時間半に及ぶごった煮のようなアルバム(僕は世間で酷評されるほど嫌いではないんだけど)においては、わりと典型的なクラッシュらしい曲といえる。

82年の『Combat Rock』には、「Should I Stay Or Should I Go』という、確かクラッシュの全シングルの中でも1〜2を争うほど売れたミックの曲があるんだけど、僕はその曲をクズだと思っているので、ここには入れない。クラッシュ時代はここまで。


Spirit Of St. Louis.jpg Ellen Foley 『Spirit Of St. Louis』
11.Torchlight

上に書いた、ミックの当時のガールフレンド、エレン・フォリーの81年のアルバム。クラッシュの4人とキーボードのミッキー・ギャラガー、ベースのノーマン・ワット=ロイ、ヴァイオリンのタイモン・ドッグという、『Sandinista!』期の拡大クラッシュ組が全員参加して、アルバム中半分が“ストラマー=ジョーンズ”作の曲で、おまけに「Produced by my boyfriend」などと歯の浮くようなクレジットが載っていた。

つき合って間もない彼女の名前でタトゥーを入れるような行為だね。それらのクレジットに釣られて否応無くこのアルバムを買わされるこっちの身にもなってほしいよ。


This Is Big Audio Dynamite.jpg B.A.D. 『This Is Big Audio Dynamite』
12.The Bottom Line (Def Jam Remix)
13.E=MC2 (Extended Remix)


クラッシュ脱退後の85年に出た、ミックの新グループ、ビッグ・オーディオ・ダイナマイト(Big Audio Dynamite、以下B.A.D.)のデビューアルバム。『Sandinista!』までの変遷を知っていたファンなら、同時期に出た抜け殻クラッシュの『Cut The Crap』よりも、クラッシュの次のアルバムはこうなったはずと思えるような出来だった。どちらのアルバムも、先の例で言うなら、塩だけとか砂糖だけで味付けしたようなコーラスラインにがっかりさせられたものだけど(特に歌が下手なミックの方)。

僕はこのアルバムをLPでしか持っていないので、CD-Rにまとめるために、リミックスアルバム『The Lost Treasure』からこの2曲を代わりに。どちらも元は『This Is B.A.D.』からの代表曲。


No.10, Upping St..jpg B.A.D. 『No.10, Upping St.』
14.V.Thirteen
15.Sightsee M.C!
16.Beyond The Pale


B.A.D.のファーストを優れたアルバムだと認めてはいながら、でもやっぱりクラッシュの幻影を追い続けていた未練がましいファンにとって、このセカンドアルバムにジョー・ストラマーが参加したというのは狂喜乱舞の出来事だった。世間的にはファーストよりも弱いと言われているこのアルバムから、ジョーが参加したこの3曲のどれも落としたくなかったんで、こういう選曲に。


The Globe.jpg B.A.D.II 『The Globe』
17.Rush

あらゆる種類の音楽を聴くけれど、ヒップホップだけはちょっと、と思っている僕にとっては、80年代後半以降のミックの趣味はことごとく合わなさ過ぎた。コンスタントに出ていたアルバムは殆ど買わなくなったし、ずっと後になってから、安くなっていた(しかも限定でライヴ盤との2枚組だった)これを買ってみたんだけど、やっぱりあんまり好きにはなれなかったな。この時期、B.A.D.はミック以外のメンバー総入れ替えで、B.A.D.IIと改名。


Higher Power.jpg Big Audio 『Higher Power』
18.Looking For A Song

ミックがやや歌モノに回帰したと何かで読んだこのアルバムは、94年に出た当時に買ってみた。アルバム全体は何度も通して聴きたい感じではなかったけど、シングルカットされたこの曲は好き。この当時、またもグループ名をBig Audioに改名。先の『The Globe』のところにリンクを貼った、B.A.D.の代表作が5枚セットになって廉価で今年再発されたものには、このアルバムは選ばれていないね。ミック・ジョーンズの音楽が一番低い評価を受けていた時期のアルバム。もう再発されることもないんじゃないかな(と、それだけの理由で中古屋には売れない僕)。


Good Morning Britain.jpg Aztec Camera and Mick Jones 『Good Morning Britain』
19.Good Morning Britain (Live)

ちょっと数年遡って、90年に突然アズテック・キャメラ&ミック・ジョーンズ名義で発表されたこのシングルから。表題曲は今ではアズテック・キャメラ(Aztec Camera)のベスト盤に収録されて気軽に聴けるようになったけど、カップリングされていたこのライヴヴァージョンはちょっとレアかも。

アズテック・キャメラといえば、名曲「Walk Out To Winter」での「ストラマーのポスターが壁から落ちて、もうそこには何も残っていない」という歌詞でしかクラッシュとの繋がりを想像できなかったので(そしてその歌詞から、もしかしたらロディー・フレイムはクラッシュに対してネガティヴな印象を持っているのかもとも思っていたので)、このコラボ自体、それから「僕の友達を紹介するよ。ミック・ジョーンズ」というロディーのMCは、両方のファンである僕にとってはとても嬉しいものだった。


The Last Post.jpg Carbon/Silicon 『The Last Post』
20.The News

そして、尻すぼみ的なビッグ・オーディオの解散から10年弱、ミックはクラッシュ結成前に在籍していたロンドンSSの盟友、トニー・ジェイムス(Tony James)と共に、カーボン/シリコンを結成。自分達のサイトで何枚ものデジタルアルバムを発表した後、昨年ようやくCDとして発売されたのがこのアルバム。このグループ、元クラッシュ〜B.A.D.のミック、元ジェネレーションX〜ジグ・ジグ・スパトニックのトニー、元B.A.D.のべーシスト、レオ・ウィリアムズ、元リーフのドラマー、ドミニク・グリーンスミスという、かなり地味ながらちょっとしたパンク〜ニューウェーヴのスーパーバンドだ。

僕としては、ミックがまたギター満載のロックに戻ってきてくれたのがなによりも嬉しい。すっかり頭は寂しくなってしまったけど、ギターを構えて歌う姿はクラッシュ時代から何も変わっちゃいない。この、単音のフレーズとリフのタイミングのズレが妙に心地良い曲も、いかにもミック作といった感じ。




久し振りのこの企画、このブログとしても久々の超長文になってしまったね。もう誰も読んでいないかもしれないけど(あるいは、冒頭とここしか読んでいない人もいるだろうけど)、ちゃんとリハビリとして機能するかな。


posted by . at 13:41| Comment(13) | TrackBack(0) | yascd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ちゃんと読みますた。
やっさんの歯が浮いたのを、やっさんの身になって聴いてみたいですね。
Posted by 青グリン at 2008年10月05日 14:08
あ。すみません、私はちゃんと読んでません。後で聴きながら読みますから。(え?なんのこと?)

>金曜の晩思いついて次の朝に作った
ぬわんとー。私は水曜に思いついて二日かけてミックス作ってましたよう。奇遇ですね。伝染病なのかな。

今までは1枚のアルバムから一曲づつ選抜されていましたが、今回のは数曲入ってるのもありますね。今回自分で作ってみてどーしても3曲は外せないアルバムが数枚あったので、これみてちょっと安心しました。私の場合、単に引き出しが少ないってだけなんですけどねー。
Posted by カブ子 at 2008年10月05日 23:25
昨晩、「6曲目が気になって、11曲目は、ファンなら我慢して」というコメントを入れたけど、入れたつもりだったみたいです。

私は、KさんがプロデュースしたNさんのアルバムを買ったことがあります。ジャケは二人の手です。
どこかへやってしまいました。
Posted by Luna at 2008年10月06日 10:53
私もちゃんと読みましたよ〜。ヨロヨロ。
you tubeの画像も観ました。おじさんたちかっこいいではありませんか。ミック・ジョーンズ、確かに頭は寂しくなりましたが、太ってなくてよかったです。
30年の歴史、聞いてみたいです。
Posted by にんじん at 2008年10月06日 18:09
こんにちわ。
彼らもまた私に「Punkは行為や時代で、音楽の種類じゃない」と感じさせてくれたBandです。
行為や時代が、音楽に滲み出てくるだけなんです、といまだに言っています(笑)。
Posted by falso at 2008年10月06日 22:40
俺も全部読みました!
クラッシュ及びミック・ジョーンズ
自分も少し前に記事を書いたけど
サイコー!って時とサイテー!って時と
ふり幅があって。
同じところをいいと思ったり、嫌だと思ったり。
あの泣きの部分ですね。
クラッシュ以降のミックはBADの1st&BADUのアルバムしか聴いたことないっすね。
どっちもあまり印象に残ってませんが。
俺「サンディ二スタ!」がスゴイ好きなんですが、「誰かが殺された」もサイコーですが、「ヒッツビルUK」も入れて欲しかったなぁ。
しかし、そうかいまはトニー・ジェイムスとやってるのか〜。知りませんでした。
Posted by ラ・モスカ at 2008年10月08日 20:34
行きつ戻りつして読んだら正味20分以上かかりました。
よいタイトルですね。元気が出ました。

(20分もかけといて結局タイトルだけかよ! いえいえ内容も分かる範囲で分かりました)
Posted by ひより at 2008年10月09日 20:57
■青グリンさん
記事を上げて30分も経ってないのに、ちゃんと読んでくれたんですね。申告ありがとうございます。そのわりに返事に一週間近くかかってしまいました。すみません。

歯が浮くのを聴いてみることはできるかもしれませんが、僕の身になってというのはどうすればいいんでしょうね。


■カブ子さん
あ、ちゃんと読んでないんですね。申告ありがとうございます。そのうち読む機会があれば読んでください。もったいぶったわりにあまりたいしたことが書いてなかったことに気づくでしょう。

ミックスを作られたんですね。株価用ですか。では、せっかくちょっとジミオン風の趣になった穴のブログ(10月10日現在)で紹介してください。あ、でもあれはササミさんのブログでしたね。

>今までは1枚のアルバムから一曲づつ選抜されていましたが
今までも、スクイーズとかジェブ・ロイとか、単一アーティストの特集のときは同じアルバムから数曲ずつ選ばれていましたよ。一人のアーティストのミックスCDでその縛りを設けると、大抵面白くないものができあがってしまうのです。なので安心し続けてください。


■Lunaさん
毎度のことながら5日も6日も放ったらかしにしてしまいましたので、一晩程度コメントしたつもりの期間があっても全く問題なしでした。夢の中でコメントしていただいてありがとうございました。6曲目が気になってくれましたか。そういう書き方をしてしまいましたものね。11曲目は、こちらも我慢ですけど、向こうにとっても昔の彼女の名前のタトゥーを見られるような気分だと思っています。

>KさんがプロデュースしたNさんのアルバム
久々に検索猿人になってみました。こういうのがあったんですね。KさんはNさんと付き合っていたんでしょうか。Nさんのアルバムにしてはロック調という風に書いてありましたが、ルナさんにとってはどこかにやってしまう程度の出来だったんですね。


■にんじんさん
ヨロヨロしてくださったんですね。申告ありがとうございます。「The News」のビデオ、かっこいいですよね。あんな、なんの変哲もない演奏シーンを撮っただけのビデオなのに、なんだか一瞬たりとも目を離せないんですよ。ミック・ジョーンズ、仰るとおり体型が昔のままなんで、ギターを構えて歌うポーズとかがクラッシュ時代と同じで、それが原因なのかもしれません。僕はジェネレーションXにもジグ・ジグ・スパトニックにも思い入れはないので、トニー・ジェイムスはどうでもいいはずなんですが、それでもこの二人が一緒に演奏してるのを見ると、ちょっとぐっときます。

yascd010を聞いてないのは、もしかしたらあの記事の49のコメントの中に緑黄色野菜が入っていないからかもしれません。ビタミン不足です。もしよければ記念の50ゲットいかがですか。

僕の想像にしか過ぎませんが、2006年の20枚とか、グレン・ティルブルック特集も聴いたことがないのではないでしょうか。グレン特集を聴いて、1月の来日公演に行くというのもオツなものかもしれませんよ。


■falsoさん
クラッシュのフロントマン二人のうち、もう一人と違ってこちらの方はかなり確信犯的にパンク・ムーヴメントというものを利用したに過ぎなかったんでしょうね。こうして並べてみてみると、70年代後期のパンク、80年代中旬からのヒップホップ、90年代のハウスと、その時その時で一番流行していたものに飛びついていただけのような人でしたから。きっとミックも、「パンクもヒップホップもハウスも、音楽でなく時代だ」と同意してくれると思いますよ。

リバティーンズのプロデュースなんかを通して、また再び今の時代はシンプルなギターロックがクールだと彼が気づいてくれたのが、僕みたいなオールドファンにとっては幸いでした。
Posted by yas at 2008年10月11日 11:17
■ラ・モスカさん
わはは、なんか申告するのがルールみたいになってますね。わざわざこんな長いのを全部読んで申告してくださって、ありがとうございます。

しばらく前の記事、読ませてもらっていましたよ。あの論調に関しては言いたいこともいっぱいあったのですが、収拾がつきそうになかったのでコメントは控えさせていただきました。すみません。代わりにここに書いてみます。

泣きの部分というのは、確かにわかるような気がします。それがあるから好きというファンもいれば、そういうのが入ってきたからセカンド以降のクラッシュなんてどうでもいいという人もいるのはよくわかります(ラ・モスカさんが単純にそのどちらでもないというのもわかっているつもりですよ)。そういう部分は主にジョー・ストラマーの気質から来るものだと思います。彼の書く歌詞とか、あちこちで取り上げられる台詞とか、態度とかね。

ミック・ジョーンズはどちらかというとそういう部分は薄いというか、あまり彼自身が浪花節系の人ではないですね。ジョーのそういうところを利用していたという言い方が適当かどうかわかりませんが、そういう部分に惹かれるファンはあいつに集めてもらおうと思っていたのではないでしょうか(さっきから、流行にとびついていたとか利用していたとか、まるでけなしてるみたいですが、そんなつもりは全くありません。そういうのも含めてパンクだと思っていますから・笑)。

B.A.D.のファーストは、僕にとってはスタイル・カウンシルのファーストと同じ位置づけです。最初に聴いたときには元のバンドの音とのあまりの違いにがっかりしながらも、なんとか好きになろうと何回も聴きまくった挙句、愛着がわいてきたという感じでしょうか。厳密にいうと、『Combat Rock』も僕にはそういう位置づけなんですが。

「Should I Stay Or Should I Go」は意思を持ってこのミックスから落としましたが、「Hitsville U.K.」は実は苦渋の選択なんですよ。僕はあのオルガンのイントロと、あえてあの曲を(来るべき非難轟々を覚悟しながら)シングルカットした彼らの勇気が好きなんです。実はこのラ・モスカさんのコメントを読んで、やっぱり妥協すべきではないと思い、なんとかこの曲をムリヤリ入れられないかと工夫してみました(元の曲順をなるべく変えずに)。

ただでさえ79分34秒と、これまでのyascdの中では最長記録のミックスだったのでほとんど余裕がなく、7分半と長ったらしい「The Bottom Line」のリミックスを、この曲のヴァージョンでは一番短いシングル・ミックスに変えてみても、やはり無理でした。「Hitsville U.K.」4分20秒、長すぎです(あのコンセプトでそんな中途半端に長い曲をシングルにする気概も好きなんですけどね)。

『Sandinista!』、僕も大好きなアルバムです。来日前に何度も聴き込みました。アルバム後半はほとんど予習の役には立ちませんでしたが(笑)


■ひよりさん
タイトルに言及していただいて、ありがとうございます。わかる人にだけわかってもらおうと思って、ただでさえ長くなりそうなこの記事中ではこのタイトルにはあえて触れなかったんですよ。

「俺達が最初に出会ったのは、まだ学生の頃やったね」で始まる、ちょっとじわっとくるなんて書いた6曲目の歌詞。クラス内で浮いても、先生にクズと言われても、自分達がクールだと思うことだけを貫いてた、なにかとウマが合った友達との思い出。羽目を外しすぎてブタ箱にぶち込まれたりとかも。大人になって二人は別の道に進むことになり、やがてあんなチンピラだった友達が家を買ったなんて風の噂を聞いたときの気持ち。何年も会っていない彼に「今晩、もしパブで会ったら、一杯おごってやるよ」と歌った後の最後のセリフがこの「気楽にいこうや、深刻にならんと、自由でいような」という、この曲のタイトルを読み込んだ歌詞なんです。

僕は、単純にサビのところで繰り返される歌詞じゃなくて、こういう物語風の歌詞の一番最後に決め台詞風に言われる言葉をタイトルにした曲が好きなんですよね。スクイーズの「Up The Junction」なんかもそうです。

このコメントは10分ぐらいで読めたでしょうか。内容もわかる範囲で結構です。
Posted by yas at 2008年10月11日 11:18
とても誠実なレス、ありがとうございます。
確かに泣きというかウェットな部分は主にジョーでしょうね。yasさんが仰るように、ミックには良くも悪くも、もっと腰の軽い最先端好きみたいなトコがありますよね。
安易でベタな例えですが、ジョーがジョンでミックはポールってカンジじゃないでしょうか。
俺はどっちも好きです!
Posted by ラ・モスカ at 2008年10月11日 21:03
■ラ・モスカさん
いえいえ、誠実だなんて。もともと書きたかったのに泣く泣く削った内容をコメント欄でうまく引き出してくださるような呼び水的コメントを入れて頂いたのをいいことに、際限なく語っているだけですから(笑)

>ジョーがジョンでミックはポール
まさにそうですね。僕もどっちも好きです。どういうわけか前者の人たちが先に死んでしまうところまで似てますね。
Posted by yas at 2008年10月12日 11:53
こんにちは〜♪

久しぶりに覗きにきたら、おぉぉー!ミック・ジョーンズだー!、UB40だー!!
うぅ〜、UB40いきたいけど、とりあえずはミック・ジョーンズから読むか〜、と読んだのはいいのですけれど、一気にすべての体力を使い果たしてしまいました。 (^_^;)
もうUB40を読む体力がありません。 _| ̄|○

ミック・ジョーンズ、クラッシュ時代しか知りませんでした。コンスタントにずっと活動してたんですね。
「The News」のビデオ、いいですね〜♪ ホント、雰囲気が変わらないのがスゲーです。
Posted by アキラ at 2008年10月24日 01:38
■アキラさん
どうもどうも、お久しぶりでございます。こんなことで体力使わせてしまってすみません。

「The News」のビデオ、シンプルなのがよいですね。クラッシュ時代の後期とか、B.A.D.の頃とか、MTV時代全盛期には妙に凝った芝居仕立てみたいなPVを作っていたものですが、やっぱりこういうのが何度も繰り返して観るに堪えますよね。
Posted by yas at 2008年10月26日 14:15
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