2014年08月31日

Mike Peters live in Tokyo 2014

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2010年のラヴ・ホープ・ストレンクス(LHS)のイベント以来となるマイク・ピーターズのソロ来日公演。あのときのライヴが半エンドレスのミニフェスみたいな趣で本当に楽しかったから、今回の会場がビルボードだと聞いてその点だけはちょっと残念。

チケット発売時刻がちょうど地方に出張に行く飛行機に乗っていた時間で、これはあまりいい番号が取れないだろうなと思っていたら比較的若い番号だったので、もしガラガラだったらどうしようと危惧していたものの、ふたを開けてみるとこのセカンドセットは1階席はほぼ満員。上の方のさらし首席はそれほど混んでいるようには見えなかったけど、マイク・ピーターズってこんなに集客力あるんだと改めて感心した。

最近のライヴ写真同様、足元にバスドラが置いてあるステージ。ソロ公演なのになぜかマイクが3本も立ててある。後ろには黒いアコギが2本とマンドリンが1本。開演時刻が迫ってステージ後ろのカーテンが降りると、そこには最近リリースされた『Declaration』(マイクが一人でアラーム名義で再録したもの)のジャケットのデザインが。

そう、今回はそのアラームのファーストを30周年記念で全曲演奏するというツアーの一環。もともと僕はアルバム一枚通して演奏するライヴってあんまり好きじゃないんだけど、まあそれ以外にも演るっていうし、インタビューを読むとアンコールも受け付けるとは書いてあったから、それなりに楽しめるだろう。

アラームのサイトで買い忘れていたその新録版『Declaration』、マイク・ピーターズ・オフィスに問い合わせてみたら今回のツアーに持ってきているとのことだったので、席に着くやいなや早速購入。もう一枚、アラーム極初期の曲をこれもマイクが一人で再録音した『Peace Train』というアルバムと、あとはこの六本木公演特製デザイン(上の版画)のTシャツも。

で、その新録版『Declaration』、曲順までもがオリジナルと全然違う。あのアルバムを「Declaration / Marching On」以外の曲で幕開けできるものかと思うんだけど、なぜか1曲目に書いてあるのは「Shout To The Devil」。中の曲もほぼ順不同に近い順番で収録されていて、最後が「We Are The Light」。なにその盛り上がらなさそうな曲順。もしや、今回の“全曲演奏”というのもこの順序なのか。

そう思いながら待機していたら、ステージに現れたマイクが最初に歌ったのは「Unsafe Building」。「この曲でバンドが始まったんだ」と。たしか前回の来日公演もこの曲が最初だったな。1曲目からすでに『Declaration』と関係ないし。まあその方が僕としてはサプライズがあって嬉しいけど。

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続いて「Shout To The Devil」。最初の曲もそうだったけど、何年の何月(ときには何日まで)にその曲をリリースしてとかいう事細かな説明をして歌い始める。そうか、今回の新録版がこの曲で始まっているのは、この曲がアルバムで一番最初に録音されたから(作曲された?)からなのか。

足元のバスドラをずっと踏みながら歌うのかと思っていたら、ループを駆使してドラム、タンバリン、ギターとどんどん音を重ねていく。後の曲ではコーラスも聞こえてきたから、その場でのループだけでなく結構いろんなプリレコーデッドの音も使ってたようだ。その点は自分内でもちょっと賛否両論というか、もっとシンプルな弾き語りを聴きたかったというのと、ここまで厚い音ならいっそバンドで観たかったというのと、でもこんなに頑張ってループとか駆使して少しでも意図した音を聴かせようとしてくれるのを評価したいというのとちょっと複雑な思い。

曲間の語りが長い。84年に最初に日本に来たこと(「12月15日に渋谷で観た人もこの中にいるだろう」って、あれ日付は事前に予習してるんだろうね、まさか覚えてるなんてことは…)、その次の年に初めてTOTPに出たときのこと。エコー&ザ・バニーメンが共演だったと「Killing Moon」の一節をイアンの真似して歌ったり、同じ日に出たマドンナはほとんど服なんて着てなかったとか、自分たちはこんなすごい髪型で、とか笑わせる。

同様に出演していたモリッシーとマーにサインをもらおうと楽屋を訪ねたら、モリッシーはズボンの後ろに花を挿していて、(当時まだ新人だった)マイクのことを知ってただけでなく「その場で次の曲のコーラス部分を歌ってくれたんだ。この曲はモリッシーに捧げるよ。みんなも同じ個所を歌ってくれ」と、「Where Were You Hiding When The Storm Broke」へ。

この曲の途中ではお馴染みの、トランプをばらまくパフォーマンスもあった。結構いい席に座っていたので、特に苦労もせず自分のところに落ちてきた3枚をゲット。3・4・5のストレート。拾えたのはうれしいけど、3枚もあると逆に持て余してしまうな。

そこからは新録版の曲順に沿って「The Stand」、(デイヴ・シャープによる素晴らしい歌詞との前ふりで)「Tell Me」、(イントロでまずマンドリンの音をループさせて)「Howling Wind」と続けた後、4年前の来日の話に。LHSの説明を始めたからもしかしたらその同名の曲を始めるのかと思ったら、その言葉を最初に歌詞に使った「Strength」だった。あれ?ファースト全曲演奏じゃないの?

さらに、「Walk Forever By My Side」に続けて76年にセックス・ピストルズを観た話を始めたものだから、ああこれは「Spirit Of '76」だとわかる。もうこの辺まで来ると『Declaration』全曲演奏なんてお題目はどっか行ってしまって、単にアラーム初期の曲だけを演奏するライヴになってしまっているよ。もしかして時間制限があって端折ってるのかな。まあ、最初に書いたとおり、僕としては予定調和じゃないそっちの方が逆にうれしいんだけどね。

次の「Sixty Eight Guns」で『Declaration』に戻る。これまでの曲もオリジナルと若干違ったアレンジが施されていたけど、これはなんだか、オリジナルにあったカタルシスを一切排除したようなもっさりしたバージョンだな。テンポも緩いし、あのジャカジャカジャッジャーンという恰好いいリフが、ドドンガドン、ドドンガドンなんて音頭みたいになってる。本当にマイクは今はこっちのバージョンの方がいいと思ってるのか。

ほとんどの曲で、ほぼ1コーラスごとに3本のマイクの間をうろうろと移動して歌う。それほど広いステージでもないのに、ちゃんと両端のお客さんにも見えるようにとの配慮だろうね。こんなことをする人を見たのは初めてだ。さすがの気配り。ほんとにこういうところも含めてファンになってしまうんだよね、この人。

「もし君が30年前のライヴに来ていたなら、オープニングで僕がギターを高く揚げてこの曲を演奏するところを見たはずだ」と言って、「Declaration」、そしてもちろんそれに続けて「Marching On」(これもまたちょっともっさりしたアレンジだった)。これが本編ラスト。うーん、なんか違和感。結局、マイクのボーカルで聴いてみたかったと思っていた「Third Light」や、彼が使っていたギターに大きなステッカーが貼ってあった「The Deceiver」は演らなかった(一度も使わなかった予備のギターにも同じステッカーが貼ってあった)。

アンコールで登場し、「来年また来れたらいいね」と言いながら、「One Guitar」を。ここでとうとう初期の曲縛りまで外れてしまった。そこからメドレーで「Rescue Me」、「Absolute Reality」と畳み掛ける。もうこのあたりで(少なくとも僕のいた位置ぐらいまでは)観客は総立ち。やっぱり、下手に(失礼)ドラムのループを入れたりするよりも、こうしてアコギ一本で観客とのコール&レスポンスを絡ませて歌う方がいいよ。まあ、この辺は楽曲の良さというのが歴然としてあるんだけどね。

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最後は、『Declaration』からこのオーラスに取っておいた「Blaze Of Glory」。さっきからずっと立って歌ってた客が最後のコーラスと両手を上げるのもお約束。後ろのカーテンが開いて、六本木の夜景が綺麗。最後にマイクが「Stay Alive!」と何度も叫ぶのを見て、この人がくぐり抜けてきた試練を思い出してちょっとうるっとなる。ライヴ中ほとんどの歌でずっと歌ってたつもりだったけど、やっぱり4年前の長丁場とは違って喉は全然大丈夫。とはいえ、アンコールも含めて1時間20分というのはこの会場にしては長かった方だろう。さあ、これからサイン会だ。

9時半開始のセカンドセットで1時間20分も演るもんだから、サイン会で最後の方に並ぼうなんて余裕はあまりない。それでも数十分並んだ後、ようやく自分の番に。マイクが僕を見て「Hey Yas」と言ったように聞こえたんだけど、まさかそんなことないよね。「4年前にも観ました、あと30年前にも」と言うが早いか、「知ってるよ、クラブドクターでね」と返してくれる。本当に覚えてくれてるのか??まさか。

会場で買った2枚の新譜のほかに、もし買えなかったときのためにと思って持参して行った3枚のCDを「ほら」って見せたら、それにもサインしてくれようとするマイク。係員にも注意されたし、いやそんな全部はいいからって言っても、「いいから貸して、あとそっちの新しいやつはビニール外して」と全部にサインをくれる。そんなやりとりがあったもんだから、もう少し時間があれば話そうと思っていたこともスコーンと頭から抜けるし、係員に撮ってもらった写真は手ブレがひどかったけどそれもろくにチェックもせず、「また来年ね」とだけ言ってその場を後にした。

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家に帰って、買ってきた2枚の新譜を聴く。『Declaration』は会場で聴いたのとほぼ同じアレンジと曲順だ。『Peace Train』の方も、かつてボックスセットに収められていたオリジナルのバージョンとはずいぶん違った感じになっているものが多かった。どちらも、申し訳ないけど素晴らしくいいというわけではなかったけれど、うちにある20〜30枚のマイク/アラーム関連のアルバムのうちの一部だと思えば、もちろん持っている価値十分なものだ。ときどき引っ張りだしては、このもっさりしたアレンジを聴きながら、今回のライヴを思い出すことにしよう。
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2014年08月09日

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去年のフジロックはほぼウィルコ・ジョンソンだけを観る目的で出かけたら、意外とそれ以外にも見どころがたくさんあって、土砂降りの天気はともかくとして結構楽しめたなという感想だった。あれが一年前。

そんな去年のラインアップに比べると、正直言って今年は最後の最後まで僕を惹きつけるアーティストの名前は出てこなかった。早い段階でひっそりとリストに名前が載っていたある一人を除いては。

ガーランド・ジェフリーズ。81年の名作『Escape Artist』で彼のことを知り、当時ですら既に廃盤だった過去盤を血眼になって何年にもわたって揃えていた頃、最後のアルバムリリースから4年も経った87年に突然の来日。ミューズホールで観たライヴは今でも僕の生涯ベスト5に入る凄まじいものだった。

その後、91年、97年、06年とどんどんアルバム発表の間隔が広がり(06年の『I'm Alive』はほぼベスト盤みたいな内容だったし)、この人はもう新作も出さず、たまに地元でひっそりとライヴをやるだけなんだろうなと思っていたら、12年に『The King Of In Between』、そして去年『Truth Serum』と、またしても突然狂い咲いたように立て続けに(しかも内容の濃い)アルバムを発表。そして、今年のフジロックの第一弾ラインアップに名前が。

もしかしたらフジの前後に東京で単独公演があるかもと思っていたけど、どうやらその気配もなさそうなので、これはもう他のアーティストがどんなに僕の興味から外れていようと、彼が出演する日だけを目指して行くことにした。それが何曜日であろうと問題ない。とは思っていたけど、よりによって初日の金曜日か。しょうがない、会社はサボって三連休。でも苗場に三日間いる体力も財源もないので初日だけ参加。

通勤客と観光客と中国人でごった返している金曜早朝の東京駅で友達と待ち合わせて上越新幹線に乗り込む。席について、シラス弁当と一緒にさっそく今日一本目のビール。飲んでると越後湯沢なんてあっという間だね。いったん宿に荷物を置いて、去年の教訓をもとに長靴に履き替え、雨具をバックパックに詰めて出かける。雨の気配なんて一切ない猛暑の晴天だけど。

なんか会場行きのバスの列もリストバンド交換所もやけに空いてるな。初日の朝なんてこんなもんなのかな。グッズ売り場も覗いてみたかったけど、そこだけは長蛇の列だったのでパス。先に来ているはずの仲間とはまだ連絡取ってなかったけど、去年の基地あたりに目安を付けて行ってみたら即合流できた。みなさん、今年も基地お借りします。

今日二杯目のビールを飲みながら基地で寝そべっていたら、グリーンで一番最初のバンドが始まった。後ろの方で寝転んでるから直接にはステージはほとんど見えないけど、これは豪華な顔ぶれだね。ルート17・ロックンロール・オーケストラって、毎年オープニングをやってるのか。トータス松本やら甲本ヒロトがロックンロールのカバー(オリジナルの歌詞だったり日本語版だったり)をやってて、僕がもう少しこの手の日本のバンドに入れ込んでたらたまらないだろうなと思うようなステージだった。チャボの歌った(おそらく)オリジナル曲がなにからなにまでハングリーハートだったのが印象的。でも、もしかしてあれもカバーなのか。

さらに基地でごろごろしていたら、ルミニアーズ開始。よさそうなら前に行って観ようかなと思ってたけど、なんだかこれ去年ここで観たマムフォード&サンズの二番煎じぽい感じだね。同じようにやろうとしても、どうにも曲が弱いというか。決してひどかったわけじゃないんだけど、僕を基地のシートからひっぺがして前に歩かせるほどには至らず。

まだガーランドまで3時間近くあるけど、僕はもうそっち方面に移動したくて気が気じゃない。ちょうど友達が木道亭で阿部芙蓉美を観るというから、じゃあ僕も一緒に。ヘヴンまでの通り道だしね。ところ天国で友達が飲み物を買っている間に森のハイジカレーを喉に流し込む。カレーは飲み物。でも並んでいる友達に頼んでちゃっかりモヒートも飲む。

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木道亭って、ほんとにボードウォークの横にちょこんとくっついてるだけの場所なんだね。開演少し前に行ったらもうほとんど観る場所なんてない。全然知らない人だったけど、こんなに人気なんだ。でも、繊細な曲を歌っているのに、すぐ隣のヘヴンからドカドカと大きな音が聞こえてきて、ちょっとかわいそうだったね。もう少し静かな山奥で歌わせてあげればよかったのに。

阿部芙蓉美のあと、ヘヴンへ。でもまだ前のバンドが演奏してるね。じゃあ隣で時間つぶそう。オレンジでちょうどスティーヴ・ナイーヴが始まるところだ。前にグレンと一緒に吉祥寺に来たときとほぼ同じメンバーで、ベースはスティング息子か。

15時10分開演なのに、15時すぎになっても客席にはほとんど誰もいない。一応熱心なファンが10名ほど一番前の柵のところに陣取っていたけど、とてもこれが今からライヴが始まる場所だとは思えないぐらい。ところが、スティーヴがまずひとりで登場してキーボードのインストゥルメンタル曲を演奏しだすと、そこらにいた観客がわっと集まってくる(といっても50人いるかいないかぐらいだけど)。

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2曲目からはバンドが入る。ヴォーカルはスティーヴの息子だったよね。「Peace, Love & Understanding」のカバーなんだけど、なんだかもっさりしたアレンジ。息子君はそのあとドラムに移動(別にもう一人ドラマーがいたけど、その人は息子君がドラムキットに座るときはパーカッションとかプログラミングとかほかのことをしていたので、ダブルドラムみたいな感じではなかった)。

ジョー・サムナーってこんなにスティングに似てたっけ。2曲ヴォーカルを取ったけど、歌い方までそんなにお父さんに似せなくていいのに。曲のエンディングでジャンプするところまでお父さん似。かなり流暢な日本語のMCとか聞いてる限りは、お父さんよりはよっぽど性格よさそうだったけどね。

また息子のトール君が前に出てきて「Oliver's Army」のカバー。お父さんとデュエットするんだけど、どうしてまたこんなにテンポ落としてゆっくりもっさり歌うんだろう。さらにもう一曲ゆったりと歌ったところで隣のヘヴンに移動。まだガーランドのステージ開始まで20分ぐらいあるけど、万が一お客さんがたくさんいたら大変だからね。

早めに来てよかった(というかもっと早く来ればよかった)。リハーサルやってるよ。バンドメンバーが「96 Tears」や「Hail Hail Rock'n'Roll」のイントロの音を出してる。ガーランドは前に出てきてメンバーと打ち合わせしたり後ろの方で誰かと話したり、特にリハーサルに参加してるわけじゃないけど。前に見たときよりもかなりお腹が大きくなったね。もともとそんなに背の高い人じゃないから、ずんぐりした体形がきんどーちゃんみたいな感じ。

スタッフが、ステージから下に降りるステップをセットしてる。2メートル近くあるステージだから、あの数段のステップだと降りるにしても上がるにしても相当大変だと思うけど、71歳の小太りガーランドにそんなことできるのか?まあ、もしかしたら最終曲あたりで盛り上がったときに降りて来られるようにとの準備なんだろうけど。せっかく一番前に陣取ることができたから、こっちにも来てくれたらいいな。

ガーランド以外にメンバーは4人。ドラムスのトム・キュリアーノとベースのブライアン・スタンリーは『Truth Serum』に、ギターのマーク・ボッシュは『The King Of In Between』にそれぞれ参加してる人たち。キーボードのマット・キーティングだけはレコーディング・アーティストのはずだね、僕は聴いたことないけど。一緒に観ていた友達いわく、マシュー・スウィートが太らずに歳を取ったらああなるはずと。うん、そんな感じ。

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さあ開演。黒いジーンズに黒いTシャツというシンプルないでたちで登場したガーランドの第一声が「ニューヨークシティー!」。それはどう反応すればいいのか。曲は『The King Of In Between』のオープニングでもある「Coney Island Winter」。もしかしたら懐メロ大会になるのかなとも予想していたけど、ぜんぜんそんなことない。そして、間髪入れず「35 Millimeter Dreams」。スライドが恰好いい。

「'til John Lee Hooker Calls Me」、「I May Not Be Your Kind」と、『The King Of In Between』〜『Ghost Writer』の並びがもう一回続く。後者の紹介をするときに「I May Not Be Your…」まで言ってじらすのも27年前と同じ。それに続けて「Kind!」とつい叫んでしまうのも同じ。

「I May Not〜」の最後のアドリブのところで今度は「Tokyo」「I'm in the middle of Tokyo」と歌う。それはどう反応すればいいのか。。

どの曲のときだったかな、ステージ上でうろうろしながら歌っていたガーランドがもうさっそくステップに飛び降りて、ステージ下の観客席のところまで来て歌ったのは。柵の土台に乗って、観客にばたばた触られながら歌う。残念ながら僕がいた場所からは離れていたけど。そのあとまた歌いながらステップを上がっていくのがちょっと危なっかしかった。でもよく息も切らさずに歌えるね。70過ぎてるのに、すごいや。

「ニューアルバムが出たんだ」と言って「Any Rain」を。やった、この曲が一番好き。ニューアルバムと言ってももうほとんど丸一年前になるんだね。そして続けて「It's What I Am」。新曲ばんばん演るね。現役感。「今晩この後ニューアルバムを買いに行ってくれ」なんて半分冗談めかして言ってたけど、もっと東京とかでちゃんとプロモーションツアーすればいいのに。こんなライヴの後だったらきっとその場で何十枚も売れると思うんだけどな。それとも、本当にここが東京だと思ってるのか。

「最近友達が亡くなったんだ。ルー・リードとは50年来の友達だった。あいつは俺に扉を開けてくれた。ずっとサポートしてくれた。俺も少しは扉を開けてあげたけどね」と、もしかしたらこの話が出るだろうなとは思っていたけど、それに続けて「彼の曲を歌おう」ときたのには驚いた。「I'm Waiting For The Man」だ。

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またステージから降りて客席へ。またあっちの方だよ(あとでガーランドがリツイートしてたのを読んだら、どうもクロマニヨンズご一行様がそっちの方にいたらしい)。今度はそのまま柵をよじ登り、客席を練り歩きながら歌う。僕はその時初めて後ろを振り返って客席を観たけど、100人ぐらいはいたかな。少なくともスティーヴ・ナイーヴよりはずっと多い。始まった頃はガーランドもステージの上から「前の方に来てくれているみんな、大好きだよ。後ろの方の奴らはどうして寝てるんだ」とか言って、なんか後ろの方にいたお客さんをいじってたぐらいだったのに。

冒頭から熱いライヴだったけど、ラストの「Hail Hail Rock'n'Roll」でそれが最高潮に(ただ、時間は少し余っていたから、あれは最初からアンコール目当てで切り上げたのかも)。メンバー紹介のときにマットのことを「マシュー・スウィート」と呼んだのはおかしかった。公然の冗談になっているんだろうか。

ステージから下がろうとしたところで大きなアンコールの歓声。すぐに戻ってきて、どっちの曲を演ろうかみたいなことを言ってから「96 Tears」。そして「また会おう」と言って裏に引っ込むけど、まだアンコールの歓声が続く。

ニコニコしながら「こんなのは東京じゃないよ」と言って出てくるガーランド(そうだね、東京じゃないね)。最後は「Wild In The Streets」。あー、こっちか。「R.O.C.K.」聴きたかったんだけどな。まあ、しょうがない。それにしても最後まで全然声衰えないね。そして、今度こそ時間切れ。「今度はちゃんとツアーをしに戻ってくるから」と言ったのを覚えておくからね。

もしかしたらふらっと歩いて出てくるかもしれないと思って、次に観ようと思っていたフォスター・ザ・ピープルを諦めてしばらくうろうろしていたけど、どうやら車に乗って出て行ったようなのでとぼとぼとグリーンに戻る(これも後でガーランドのツイッターを見たら、そのままバンで成田に行って、次のカナダのフェスに出るために翌朝もう出発だったそうだ。すごい強行スケジュール)。

ふう、疲れてきた。もう後はさらっと書こう。グリーンに戻る途中でフォスターの知ってる曲(曲名は覚えてない)が聞こえてきた。基地に戻ろうかとも思ったけど、せっかくなので中途半端に前の方で観ることにした。せっかく折りたたみ椅子持ち歩いてるから、座って観よう。

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でも、そこから先はあまり知ってる曲が出てこなくて、いいライヴだったけど半分で残念な感じで基地に戻る。お腹すいたね、ということで、みんなでオアシス行って牛スジ丼を食す。うまし。食ってるうちに電気グルーヴが聞こえてきたので基地に戻る。一度ライヴ観てみたかったんだ。

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でも、寝転がって聴く音楽じゃないね。なんか大がかりなセットを組んだステージは遠くてよく見えないし、スクリーンも派手に点滅するステージをずっと映してるだけだから、一緒に観ていた友達はことごとく撃沈してる。なんかの曲からガリガリ君に移るところとかかっこいいなと思ったけど、オーラスの「富士山」は「お待たせしましたー」と言われるほどには僕は待っていなかったので、いまいち盛り上がれず。

グリーントリのフランツにはいまいち興味がなかったので、モーを観にヘヴンに戻ることに。なんか道がやけに混んでる。みんな誰を観に行くんだ? ベースメント・ジャックスにはまだ早いよな。

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昼間通ったときとは打って変わって、ミラーボールとかキラキラ光ってすごく綺麗なボードウォークを歩いているうちに気持ちいいギターソロの音が聞こえてきた。長丁場のモーは座ってみよう。結構ガラガラだし。でも着いたらすぐに15分の休憩に入ってしまった。あれ? 3時間のライヴの1時間終わったところでもう休憩?

というわけで第二部からのモー。うーん、長いギターソロとかすごく気持ちいいんだけど、やっぱりどうしてもフィッシュと比べてしまうから、曲自体の出来がもうひとつかな。これまであんまり聴いたことなくて、今回聴いてみてよかったらアルバム揃えようかなと思ってたけど、どうもそこまでじゃないかな。

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というわけでずっと座ってるだけでも疲れてきたので、またみんなに合流しようとグリーンに戻ることにした。ところが、途中そこを通らないといけない作りになっているホワイトステージが、ベースメント・ジャックスの客で通れない。満員電車の中をじりじりと歩いているような感じで、何十分もかけてようやく抜ける。もうちょっとルート作り考えてよ。

ようやくグリーンにたどりついたら、もうフランツ・フェルディナンドが終わるところ。基地の撤収をちょこっと手伝って、みんなでぞろぞろとバスに戻る。フランツが終わったところだからもっと大混雑かと思ってたら、道を歩いてるのはほんの数十名で拍子抜け。みんなまだベースメント・ジャックス観てるのかな。

結局、一日中ボコボコ音言わせながら長靴はいてたけど雨は一滴も降らず。両腕だけが真っ黒に日焼け(これを書いている今はもうボロボロに皮がむけてるけど)。疲労度が去年と全然違うのは天候のせいか、それともほとんど座るか寝転がって観ていたせいか。でも、あと2日同じことを繰り返せと言われても、ちょっとその気力はないなあ。最終日のボーグスとか観てみたかったけど。

来年もまた一日だけ行こう。どうか、僕の観たいアーティストが沢山来ていろんな日にばらけませんように。
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