2013年09月17日

Graham Parker live in Tokyo Pt.1

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9月14日。朝一で家を出て、ファーストステージ開始の直前に六本木にはたどり着いたから、カジュアル席で観ようと思えばできなくもなかったけど、ここはちょっと我慢して予定通り夜のセカンドステージから。なかなかの整理番号だったから、かなりいい席をゲットできた。あちこちのライヴでよく一緒になる人たちもたまたま続きの整理番号だったので、テーブルひとつ仲良く占拠。

大貫憲章のDJ、もっとガンガン煽りながらやるのかと思っていたら、殆ど無言で(レコードに合わせて一人で小声で歌ったりエアギターしながら)淡々と進んでいく。ビルボード仕様か。最初はストーンズとかキンクスから始まって、徐々にGPと同世代のクラッシュとかイアン・デューリーとかドクター・フィールグッドとかへ(GP本人の「Back Door Love」をかけたのは反則じゃないのか)。

開演時刻ちょうどの9時に、最後に回していたディランを終え、「面白い人ですよ」との紹介とともに憲章氏ステージを降り、同時にギブソンのアコギを抱えたGPがステージに上がる。黒いTシャツに黒いジーンズ。靴も黒のスニーカー。トレードマークのティアドロップシェイプのサングラスは濃い青。ギターのヘッドのところに金色と赤の二つのカポをはめているのは、近作BD『This Is Live』の裏ジャケ同様。赤いのは結局最後まで使わなかったけど。

イントロのアレンジが結構変わっていたから弾き始めたときはなんだろうと思ったけど、最初の歌詞でわかった1曲目「Watch The Moon Come Down」。僕の大好きなライヴアルバム『Live! Alone In America』で聴き慣れたこの曲のソロアレンジヴァージョンを、遂にこうして目の前数メートルで今観ているということを実感するたびに背中がぞくぞくする。いま、すぐそこで、GPが歌っている。そんなことがひしひしと身に沁みるライヴなんていつ以来だろう。

どの曲もオリジナルとは相当アレンジが違っていたけど、歌い始めてすぐに、曲によっては弾き始めのコード進行でそれが何の曲かわかる自分が誇らしい。それは別にこの回のセトリが極端に初期に偏ってたからという理由だけではないと思う。自分のセトリはGPが持って帰ってしまって写真を撮る隙もなかったけど、全曲メモってきたので、下に書いてあるセトリで間違いないはず。

相変わらずGPも曲紹介のたびに、「今のは76年のアルバムから。じゃあ次は1年進めて77年のアルバムから演ろう」とか、きっちりどの曲がどのアルバムからかを説明しながら歌う。何枚かのライヴアルバムを聴いてていつも思うんだけど、本当に自分の曲にしっかり愛着があるんだろうね。一回だけ、「『Your Country』、あれは2003年だったっけ」と言ってたけど、発売年は04年。まあ、偉そうにそんなことを書いてる僕も調べてみないと覚えていないから、1年の誤差とはいえそんなことをしっかり覚えてるGPは本当に凄いと思う。

「面白い人ですよ」との憲章氏の言葉に相違なく、曲間のMCであれこれ喋るGP。寿司が好物らしく、ハマチだのマグロだの、寿司ネタの名前がどんどん出てくる。「Squidは何て言ったっけ。イカ? あれを俺はこんな風に生きたまま格闘しながら食べたんだ」と自分の首に絡みつくイカの足を表現しながら話したり。「アメリカ(アラバマって言った?)でも寿司は食べられるけど、日本の寿司は生きたネタで作るから最高だね」と。“Fatty Toro”が一番の好物だとか。

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8曲目の「Hotel Chambermaid」を終えて(この回はほんとに『Heat Treatment』からの曲が多かった)、最初からステージに置いてあったエレキに持ち替える。薄いサーモンピンク色のギルフォード、テレキャスターをちょっとアレンジしたみたいな形の小柄なギター。12フレットあたりにGPと書いてある。ここからハードな曲に入っていくのかと思いきや、「88年のアルバムから演ろう」と弾きだしたのは「Blue Highway」。ああ、いいねえ、このアルバムものすごく思い出深い。大好きな曲。

「今回は4ステージ全部違うセットで演るけど、この曲だけは4回とも歌うよ」と言いながら始めたのはもちろん「Discovering Japan」。この曲とか、ちょっと前に演った「Stick To Me」とか、ギターを弾きながらふと取るポーズがすごく格好いい。この人、170あるかないかみたいな小柄な人なんだけど、ギター持たせるとすごく様になるよね。筋肉びっしりの前腕とか胸板とか、この年で贅肉一切ゼロみたいなのも凄いし。

次の「Don't Let It Bring You Down」では、途中でギターリフを「Here Comes The Sun」に変え(そういえば似ている)、その曲をちょっとだけ口ずさんでまた最後は元曲に戻して終了。

本編ラストの「Don't Ask Me Questions」を終えたのがちょうど始まってから1時間ぐらいだったかな。ステージを降りる振りしてわざとステージの隅っこで隠れたりしているのが可愛かった。形式としてのアンコール。CD聴いててここからB面とか思うのと同じような感じか。違うか。

アンコールはまたアコギで、僕の好きな曲ばかり、まさか3曲も演ってくれるとは思わなかったので大満足。全部で1時間20分ぐらいは演ったかな。ライヴ中何度も「明日もあるから来てくれ」みたいなことを言ってたけど、始まって数曲目でおそらくファーストステージにも来ていたらしい前列のお客さんに向かって「さっきとは全然曲目違うだろう」と言ってるのを聞いた時点でもう僕は既に行く予定のなかった翌日ファーストセットにも行くつもりになっていた。数千円の追加出費? GPの日替わりセットが数千円で聴けるのに、それを聴き逃すなんて選択肢があるか?

終了後、会場でCD/DVDを買った人を対象にサイン会が開催された。僕も持参した『Live! Alone In America』のLP(マニラで買ったやつ)にサインしてもらった。沢山話したいことがあったのに、緊張して殆ど言葉がまともに出てこない自分に腹が立つ。GPはステージではずっとミネラルウォーターを飲んでたけど、このときはビールだったね。あと、サングラスも赤い縁のに着替えてきてた。

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というわけで、今日はここまで。あと数時間後にもうファーストセットが始まる。台風18号がどんどんこっちに向かってくるけど、まあそのことは終わってから心配しよう。ミッドタウンが竜巻で飛ばされることはないだろう。というところまで書いて二日目に繰り出したので、アップできたのが結局今日17日。その後台風がらみでいろいろ大変だったけど、それはまた次の記事にでも書こう。

それにしてもこの回のセトリ、『Heat Treatment』からの5曲を筆頭に(CDにボートラ収録された「Hold Back The Night」含む)、最初の3枚からだけで全18曲中11曲。『Squeezing Out Sparks』まで入れると最初の4枚から12曲。初期の曲も多く演るよと言ってたけど、まさかここまで極端に極初期に偏った選曲になるとは。個人的には「Fool's Gold」と「That's What They All Say」を一度に聴けたのが大収穫。

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14 September 2013 2nd Set

1. Watch The Moon Come Down
2. Over The Border (To America)
3. Fool's Gold
4. Stop Cryin' About The Rain
5. Almost Thanksgiving Day
6. Black Honey
7. Problem Child
8. Hotel Chambermaid
9. Blue Highways
10. Stick To Me
11. Tornado Alley
12. Lady Doctor
13. Discovering Japan
14. Don't Let It Bring You Down
15. Hey Lord, Don't Ask Me Questions

<Encore>
1. That's What They All Say
2. The Raid
3. Hold Back The Night


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