2012年06月02日

Jim Boggia live in Kamakura 2012

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お台場と日比谷でサニー&ジョニーを満喫していた週末、実はそこから50キロほど南東に下った鎌倉では、ジム・ボジアの再来日公演が行われていた。2月に先行予約でチケットを押さえたサニー&ジョニーと違って、この公演日程が発表されたのはほんの数週間前。当初はサニー&ジョニー公演と完全にぶつかる5月26・27日の2日間の予定だったのが、なんとか翌日にもう一晩追加されることになった。

ちなみに「あと一日追加するとしたら前日の金曜と翌日の月曜のどちらがいいですか?」と、なんともアットホームな感じでツィッターでファンに呼びかけてくれたゴーティーの松本さんに僕は「金曜日」と返事したものの、それだとジムが休みなしで5日間連続公演ということになってしまうからと月曜に決定。月曜はきついなあと思いつつも発売即チケット購入。ところが、金曜にはサニー・ランドレスの渋谷でのサイン会が(これまた直前に)アナウンスされたので、結果オーライでサニー3日+ボジア1日という、なんとも豪華な、忘れられない4日間を過ごすことができた。

というわけで、月曜に普通に会社に行ってたのでは間違いなく開場時刻に間に合わないので、午前の重要会議が終わったところで突然オフィスから蒸発。午後5時には鎌倉駅前の某居酒屋で、これも同じく一時的に会社と折り合いをつけてきた友人数名と腹ごしらえ開始。大量のジンジャー&ライムハイボールで腹を満たし、開場時刻の少し前にゴーティーへ。

ゴーティーに来るのはこれで4回目になるのかな。これまで大体正面2列目とかちょっと右側とかにばかり座っていたので、今回は初めてとなる左側のピアノ傍へ。ピアノに体が当たらないようにじっと座っているのが難しいほどの至近距離。もちろん、ジムがピアノを弾く時は、目の前数十センチで歌っているのを観られるという超VIP席。

まず席を確保し、いつものようにカウンター近くの椅子でくつろぐジムを捕まえて話をさせてもらう。「昨日とおとといはサニー・ランドレスとジョニー・ウィンターを観に行ってたから来られなかったんだ」と言うと、「サニーのライヴはアトランタ(だったかな?)で観たことあるよ。すごいギターを弾くよね」とジム。そして、「去年来たときに話してくれたライヴ盤はどうなったの?」と切り出すと、「もうほぼ完成。たぶん9月には出せると思うよ」とのこと。「へえ、日本でのライヴも入ってるのかな?」と訊くと、「いや、今回のライヴ盤はあちこちで録音したものを集めたもので、去年出たゴーティーでのライヴ盤が一か所での小ぢんまりしたライヴを収録したのとは対みたいな位置づけなんだ」と説明してくれる。

そしてそこから、ライヴ前だというのに話好きなジムは延々と話し始めてくれた。曰く、「ライヴ盤の次には11月頃にクリスマス・アルバムを出そうと思っている」、「その後に控えてるのが、ウクレレだけで録音したアルバム。歌入りのもあればインストも入れる予定。たぶん年明けぐらいかな」、「ニューアルバムはその後。今から1年後ぐらいに出せるとは思うけど、契約次第だな」と。ブルーハンモックとの契約がこじれていてアルバムを出せない状態だという話は去年の来日時に教えてくれたけど、その状態がまだくすぶっているようで、「自分の他にも何人ものアーティストが同じ目に合っているんだよ」とのこと。裁判という話にもなっているようだけど、あまりそういう話をこと細かく書くものでもないから、この程度で。

途中で他のファンの方が「ジム、今日も来たよ」と挨拶に来ているのに、ハイタッチしたらまたこっち向いて契約問題の話を続けてくれるジム(苦笑)。もう開演時刻も過ぎているし、この話はそろそろにして今日演ってほしい曲のリクエストしたいんだけどと思いながら、そうはいっても滅多に聞ける話じゃないので興味深く聞かせてもらう。

「ところで」と半ば無理やり話をさえぎり、「今日演奏してほしい曲があるんだけど」と、いくつか曲名を挙げてみるものの、「ごめん、曲は知ってるけど歌詞がわからないよ。その曲もそう。どうも僕は歌詞を覚えるのが得意じゃないんだ。自分の曲だって忘れるぐらいだから」と、ことごとく断られる。さすがにこれはわかるだろうと、「じゃあ、ポールの“The Back Seat Of My Car”は?」と訊くと、「ああ、それはわかる。でも、最後のパートでいつも僕はバックコーラスの方を歌ってしまうんだ」とのこと。それから、「この曲についてはエイミー・マンと口論になってね。彼女とは同じポールのファンでもなかなか意見が合わないんだ」みたいな話をしてくれる。で、ところで「The Back Seat Of My Car」は演ってくれるのかな?


そんな感じで、少し遅れて始まったのは僕のせいでもあります。皆さん申し訳ない(特に、ぎりぎりで終演後に終電逃したN君)。1曲目はおなじみ「To And Fro」。おそらく今回三夜連続で来られている方がほとんどじゃないかと思う満員(といってもおそらく20人強)のファンが歌う歌う。ジムも間奏のところで「カマクラ・バック・シンガーズ!」とか叫ぶ。その曲の演奏後、満面の笑みで「早くもピークに達してしまったよ。この後どうすればいいんだ。もう終わろうか」なんて冗談めかして言うジム。

そういえば、この曲の途中、一瞬歌詞を忘れたジムが僕の方を見て「ほら、言ったとおりだろう」とニヤリ。そんな楽屋落ちみたいなこと言われても。嬉しいけど。

そのまま立て続けに「Bubblegum 45」、「Toy Boat」とアップテンポな曲を続ける。「Toy Boat」のときにボウイの「Fame」の歌詞をちらっと挟み、くすっと笑わせる。今回は最初から焼酎のお湯割りをちびちび飲みながら歌うジム。

「次の曲は、エイミー・マンと一緒に書いたんだ。彼女とはポール・マカートニーについての意見が合わなくてね。彼女には言わないでよ」と、「Shine」を。みんなクスクス笑ってたけど、なんであんな台詞が出てきたのかあの時点でわかったのがきっと僕だけだというのがまた嬉しい(それとも、もしかしたら同じ話を以前にもしたのかな)。

「この曲を今まで鎌倉で演奏したかどうか覚えてないけど、3分後には少なくとも1回は演奏したことを覚えてるよ。これは90年代の曲、1890年代じゃないよ」と紹介して歌ったスローな曲が、帰り道に仲間の誰に訊いてもわからなかったので、おそらくタイトルだろうと思われるサビの歌詞を頼りにネットで調べてみたら、「Rosemary Comes Along」というジムの自作曲だった。過去のセットリストに出てくるし、ASCAPのサイトにもジェイムズ・ボジア作として載っている(ちなみに、そこには僕が聞いたこともないようなタイトルの曲が沢山載っているぞ。あんなに未発表曲があるんだ。それとも、新譜に収録予定の曲なのかな)。

これも大コーラス大会となった「Live And Let Die」のカバーに続いて、「リクエストある?」。開演前にリクエストしたのにと思いつつ、もう一度「“I Can Barely Wait”」とリクエストする。「あ、そうだった」みたいな顔でこっちを指さすジム。この曲も、今回のツアーが始まってから、松本さんがツィッターで「誰かこの曲知りませんか?」とビデオを貼られていたのを、さっきみたいにサビの歌詞からASCAPとかに辿り着き、「これじゃないですかね」と返事してみたもの。本当にいい曲。一緒に観に行った友達曰く、「出だしのメロディーがスクイーズで、サビのところがコステロ」。なるほど、言い得て妙。

ビートルズの「Do You Want To Know A Secret」を歌いだしたと思ったらと思ったら、途中から「♪ショーの最初にアップテンポな曲ばかり集めたら後でこまるよ。あんまりいいやり方じゃないね」みたいな替え歌になってまたクスクス笑わせる。

続く「On Your Birthday」では、「こないだは常連の彼(と指さす)の誕生日だったんだ。この中でほかに、今年誕生日が来る人はいる? すごい、全員だ!」とか言ってまた笑わせる。

事前にリクエストされたという「Underground」に続き、「本当は今の曲を演る前に次の曲で前半終了と言っておくべきだった。次の曲で休憩に入るんだけど、誰かリクエストある?」と訊くジム。まあ本当に行き当たりばったりで曲順決めてるんだね。隣に座っていたNさんが「Once」をリクエストし、「本当は前半の最後だからもうちょっと賑やかに終わるのがいいんだけど、まあいいよ、静かに始めて賑やかに歌い終えるよ」とリクエストに応える。こういうしっとりとした曲で前半を閉めるのも中々いいよ、ジム。

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後半は「Live The Proof」から。そうだよ、賑やかな曲のストックはまだまだあるよね。そして、お待ちかねの「Listening To NRBQ」。後半のNRBQカバーは「I Want You Bad」。いつもみたいに途中に挟むというよりも、もうほぼメドレー状態で最後まで歌う。そういえば、途中のソロのところはギターじゃなくピアノソロだったね。空手チョップみたいにして弾くのがテリー・アダムスのマネなんだって。テリーと共演したとも言ってたね。

再度お客さんのリクエストに応えた「That's Not Why I Hate New York」の後、ピアノに移って「Let Me Believe」、そしてこれもリクエストだったという「Where's The Party?」。この曲を生で聴くのは初めてだな。それにしても、自分の目の前数十センチで演奏されるというのは観ているこちらの方が緊張してしまうよ。

ギターに戻って、これも僕は初めて生で聴く、サイモン&ガーファンクル「The Only Living Boy In New York」のカバー。「Three Weeks Shy」の前にはまたちょっと歌い辛そうにしていたね。「でも熱心にリクエストされたから」と。

「普段この曲はウクレレでは演奏しないんだけど」と「Talk About The Weather」、そして定番「Thunder Road」。その曲をフェードアウト気味に終え、あれ?今日はメドレーで演らないんだと思わせておいて、次の曲はやっぱり「Over The Rainbow」。きっとこのあたりの曲が、さっき言ってたウクレレ・アルバムに収録されるんだろうね。

本編最後は定番曲をずらっと。最後の「Several Thousand」ではスティーヴィー・ワンダーの「Overjoyed」の一節を挟む。結局、開演前にリクエストした「The Back Seat Of My Car」は演ってくれなかったね。あと、僕が話していたときにTomに一緒にリクエストしてと頼まれて伝えた(そしてジムはOKと言ったはずの)「The Harry Nilsson Song」も。もうこの辺までくると、本日2杯目の焼酎お湯割りでいい気分になっていたのかな。

お客さんが一杯なので楽屋(なんてないけど)まで戻らずにくるっと振り返ってすぐにアンコール。ブルウの「B.O.S.T.O.N.」の替え歌で「Kamakura」(「K.A.M.A.K.U.R.A.」と表記すべきか)を。お客さんのコーラスとか、日本語でのコール&レスポンスとか、じっくり時間をかけて楽しんだよ。そして、今回の日本公演は「I Realized This Afternoon While Driving To Connecticut」で終了。

終演後はまた沢山のお客さんと歓談するジム。友達のRさんは鎌倉初日にジムに貸してあげたというテレキャスター・デザインのウクレレにサインしてもらってた(それにしても相変わらずそのとき喋ってる内容をそのままサインと一緒にダダ漏れで書くジム。ウクレレにもなにやら沢山書いてあったよ・笑)。僕は開演前に随分独占して話させてもらったから、終演後は一緒に写真だけ撮らせてもらって、「またすぐ来てね」と言って帰ることにした。終電を逃したN君が一緒に飲みに行こうと誘ってくれたけど、申し訳ないが世の中は月曜日。ごめんよ、また近いうちに、週末に。


Setlist 28 May 2012 @ Cafe Goatee

1. To And Fro
2. Bubblegum 45
3. Toy Boat
4. Shine
5. Annie Also Run / Something In The Air
6. Rosemary Comes Along
7. Live And Let Die
8. I Can Barely Wait
9. Do You Want To Know A Secret
10. On Your Birthday
11. Underground
12. Once

13. Live The Proof
14. Listening To NRBQ / I Want You Bad
15. That's Not Why I Hate New York
16. Let Me Believe
17. Where's The Party?
18. The Only Living Boy In New York
19. 3 Steps At A Time
20. Three Weeks Shy
21. Talk About The Weather
22. Thunder Road
23. Over The Rainbow
24. No Way Out
25. Made Me So Happy
26. Several Thousand

Encore
1. B.O.S.T.O.N. (K.A.M.A.K.U.R.A.)
2. I Realized This Afternoon While Driving To Connecticut


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