2012年05月27日

Sonny Landreth & Johnny Winter live in Tokyo

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2月にこのジャパン・ブルーズ&ソウル・カーニバルの先行予約葉書が送られてきたときに書いてあった会場名Zepp DiverCity Tokyoが、うちからはやたら遠いことで僕の中では悪名高いあのZepp東京が、最近オープンした話題のショッピングセンター、ダイバーシティ東京の中に作った同じ名前の会場だということを知ったのは比較的最近。元々この辺のお台場とか有明とかの地理に疎い僕が最寄駅の東京テレポートに降り立ってみたら、なんだ、元のZeppと同じ駅、しかもずっと駅近じゃないか。会場に入ってみたら、元のZeppよりは若干小ぶりな造り、とはいえそんなに大きな違いがあるわけじゃなさそう。これは、こっちの方がよっぽど便利だよね。元の方は取り壊すのかな。

ただし、ウェブサイトに書いてあった、東京テレポート駅より徒歩3分というのはかなり誇張してあるぞ。なにしろオープンしたばかりのショッピングセンター、その中でも一番駅から遠い場所にある会場までは、ダイバーシティの入口に到達してから更に3分以上かかることを覚悟しておいた方がいい。ましてや、途中でフードコートの中を通り過ぎる作りになっているもんだから、下手に食事時に急いで通り過ぎようものなら、ラーメンをトレイに乗せて席を確保しようとキョロキョロしている親子にぶつかってラーメン汁を頭からかぶる羽目になるよ(これも誇張済み)。まあ、次回からは建物の外を通って行くけどね。皆さんも是非そうしてください。

先行予約でも僕のことならどうせろくな整理番号が当たるまいと思い、今回は1000円高い2階の指定席を予約してみた。去年のジョニー・ウィンターのときみたいに、ギタリストの顔しか見えないというのもちょっと冴えないからね。なので、今回は開場時刻(なんと、夕方4時)のことは気にせず、開演時刻5時の20分ぐらい前に会場に着くように出かけた。

500円のコインを生ビールと交換し、2階席へ。先行予約でも僕のことだからやっぱり5列しかないのに4列目だったりしたけど、ほぼ中央付近の席で、しかも結構前後に傾斜がついているから、ステージまではかなりの距離があるけど、まあ見やすいかな。僕の前の数列には誰も座ってないし。このまま誰もこなければいいのに。

と思っていたら、開演5分前になって、僕の真ん前に左右のお客さんよりも明らかに20センチは座高の高い、しかもやたらと頭部の大きい男が座った。ステージ半分見えないよ… なんてついてないんだ。1万円の席でこれかよ。

しょうがないので左に片寄りながら、少なくともサニーの立つステージ左半分だけは観ようとしていると、開演時刻を少し過ぎたあたりでメンバー登場。サニーがステージを去るときにいつものようにざっと早口で紹介したのを聞くと、ベースはもちろんサニーとずっと一緒に演ってるデイヴィッド・ランソン(David Ranson)、ドラムスはブライアン・ブリグナック(Brian Brignac)だったようだ。結局今回僕がデイヴィッドのことを見られたのは、この登場時と、ステージを降りる時だけだったけど。

オープニングは「Z Rider」!これは盛り上がるなあ。サニーが赤いストラトキャスターを弾いてるのを見るのはこれが初めてかも(もちろん、僕が実物のサニーを見たのは、昨日の記事に書いたとおり1988年のジョン・ハイアットのライヴと、金曜日のサイン会の2回だけだから、何色のストラトキャスターを弾くところも実際には見るのはほとんど初めてのようなものなんだけどね。そういうことじゃなくて、彼がギターを弾いている写真は、大抵サンバーストのストラトか、(こちらは最近滅多に見ることがなくなったけど)同じくサンバーストのファイアバードだったから。

続いて、サニーが調弦しながら単音を弾いた音を聴いて、あ、次はあれだろうなとわかってしまった(それが何の音なのかは楽器もろくにできないし絶対音感もない僕にはわからないけど、どの曲のイントロの最初の音かはわかる。伊達に彼の音楽を聴き続けているわけじゃない)、「Native Stepson」だ。金曜のサイン会がもしインストア・ライヴだったら、最前列に陣取って、どさくさまぎれにこの曲をリクエストしようと思ってたぐらい、あるいは携帯の着信音なんてプリセットのものしか使わない僕にしては珍しく一時期この曲のアクースティック・ヴァージョン(サニーのサイトからダウンロードした)を着うたにしていたぐらいに、大好きな曲。いみじくも、昨日の記事で僕が書いたサニーの代表的な3つのインスト曲のうち2つを冒頭から立て続けに演奏。

2曲演奏したところで、挨拶。どの曲のときだったか、日本語で「コンバンハ」とか言ってたっけ。「アリガトウゴザイマス」だったかな。最初の2曲を聴いて、もしかしたら今回は新譜のコンセプトに合わせてインスト曲しか演らないのかもと一瞬思ってしまったけど、3曲目は歌入りの「Promised Land」。88年の来日時はもちろんサニーは1曲も歌ってないから、これが僕がサニーの歌声を生で聴く最初の瞬間だった。この人、いい声してるよね。

4曲目は知らない曲だった。僕にわからないサニーの曲があるなんて、軽いショック。特に説明もなく始めたから、新曲というわけでもなさそうだし。ミディアム・テンポのブルーズ曲。どっかで聴いたことあるような気がしたけど、こういう感じの頭の歌詞を二度繰り返すミディアム・テンポのブルーズ曲なんて星の数ほどあるから、わからないよ。あの曲、どのアルバムかに入ってたっけ。もし誰かわかった人がいたら、教えてください。

それ以外の曲は、もちろん全部わかった。その場で咄嗟にタイトルの出てこないものもあったけど、“あのアルバムのあの辺に入ってる曲”とかいう感じで大体記憶してメモってきた(咄嗟にタイトルが出てこないのは大体インスト曲)。セットリストは(4曲目以外)後述するので、後は印象的だったことをいくつか書こう。

印象的といえば一番印象的だったのが、サニーがさっき書いた赤いストラトと、お馴染みのサンバーストのストラトを、殆ど1-2曲ごとに取り換えていたこと。どっちもストラトキャスターだから出てくる音にそう大きな違いはないはずなんだけど、もしかしたら2本とも違う調弦してあるのかな。それとも、1曲弾いたらチューニングが狂ってくるから、一旦交換してバックステージでチューニングしてもらってたんだろうか。謎。

ほとんど動き回ることなく、胸のうんと上の方にギターを抱えるようにして、1曲たりともスライドバーを指から外すことなく(僕の位置からはっきり見えるわけもないんだけど、ときどき光を受けて反射する具合を見ると、ガラス製だったみたい)、右脚でリズムを取りながら演奏するサニー。指先とかまでよく見えないけど、右手をパーにしたりネックの方で弾いたり、あの多彩な音はああやって出してるんだなあと感激。

「新しいアルバムを出してね、それがインストゥルメンタル・アルバムなんだ。そこから1曲」と言って始めたのが「Forgotten Story」。アルバムではスティール・ドラムスのロバート・グリニッジをゲストに迎えた曲だけど、もちろんここでは3人によるストレートな演奏(でも途中のレゲエっぽいリズムはそのままで)。

「次はロックンロールいってみる?」みたいなことを言って、なんだろうと思っていたら、「The Milky Way Home」だった。こちらももちろん、アルバムではエリック・ジョンソンが弾いているパートまで一人で全部演奏。これで、昨日の記事に書いた僕が好きなサニーのインスト曲3つ全部演ってくれた。嬉しいな。

「この曲はハリケーン・カトリーナのことについて書いたんだ」と始めたのは、「Blue Tarp Blues」。歌詞読めば歌ってることはわかるんだけどなんのことだろね、と思っていたけど、そう言われて改めて歌詞読んでみたら、あ、そうかと納得。08年のアルバムでカトリーナのことを歌ってるとは思わなかったもので。

再び新譜からの「Brand New Girl」を終えた瞬間、ほとんどメドレーのように始めたのが「Uberesso」。そして、ラストは『Levee Town』の09年の再発盤ボーナスディスク収録の「Pedal To Metal」。結局、11曲中7曲がインストだったね。そういう意味では新譜のコンセプトに合わせたのかもしれないけど、肝心の『Elemental Journey』からはそのうちわずか2曲だけ。まあ、他の5曲が超悶絶的にかっこいい曲ばかりだったから僕としては何の問題もないけど。

さっき書いたようにざっとメンバーを紹介して、1時間弱の演奏を終えてあっさりとステージを去るサニー。あーあ、もう終わっちゃった。次にジョニー・ウィンターが控えてるから、アンコールはなし。ステージのセット交換が始まるが、ドラムキットは共用しているからほとんど換えるものがない。アンプを交換してギターやベースをちょっと試し弾きして、あっという間に終了。あとは、ジョニー・ウィンター用の黒い(たぶん革張りの)椅子。


それからしばらくして(確かサニー達が去ってから20分後ぐらい)、ジョニー・ウィンター・バンドの3人とカウボーイ・ハットをかぶったMCが登場。去年とまったく同じパターンだね。そして、バンドがイントロ曲(きっとまた「Intro」というタイトルなんだろう)を演奏していると、お馴染みヘッドレスのレイザーを手にしたジョニーが、腰を曲げてよぼよぼと登場。そして、イントロ曲の間は、椅子の前で立ったまま演奏(!)。まあ、2階席から見ている限りは、別に座ってても直立不動で立っててもあんまり見た目変わらないんだけどね。

殆どの曲を、曲目紹介しながら演奏していくんだけど、椅子に腰かけての最初の曲が「Hideaway」だというのを聞いて、もしかしたら今日のセットリスト、去年とまったく同じかもという疑念が頭をよぎる。まあ、去年のセトリ全部覚えてるわけじゃないし、たとえ同じであっても別に問題ないんだけどね。

続いて、「She Likes To Boogie Real Low」。やっぱり同じだ。と思っていたけど、帰ってきて去年のセトリ見てみたら、去年はこの2曲の間に「Sugar Coated Love」を演ってるね。微妙には変えてたんだ。

演奏もジョニーの歌も、去年観たときとほとんど同じ感想。曲によってはかなりヴォーカルが聴きづらいほど弱ってしまった声がやっぱり悲しい。ギターソロも、失礼ながらテクニックという意味ではサイドギタリストのポール・ネルソン(Paul Nelson)の方が冴えていたんじゃないだろうか。まあ、テクニックといっても、別にきらびやかな速弾きができることが偉いわけじゃないからね。

というわけで、去年の記事を読み返してしまったら、なんだか同じようなことばかり書いてしまいそうなので、適当に飛ばしながら書き進めよう。もうサニーのパートで散々書き散らかしたから、後半適当でもいいよね。

「マディー・ウォーターズの曲を」と言って始めた「Got My Mojo Working」や、その次に「ロックンロールを演るよ」と言って始めた(昔みたいに「ロックンローーール!!」じゃなかったのがやっぱり寂しい)「Johnny B. Goode」みたいな僕でも知ってる超有名曲から、去年の記事や直近のツアーのセトリを見ないと曲名を思い出せなかったようなマイナーなブルーズ曲まで、淡々と、でもそこはさすが腐ってもジョニー・ウィンターなのでアツくステージが進む。1階のお客さんも、サニーのときは借りてきた猫みたいだったのが、今書いた2曲のサビとかでは歌う歌う。

「Don't Take Advantage Of Me」(という曲だというのは帰ってきてセトリを見るまで思い出せなかったけど)にメドレーで続けて、いつの間にか知ってる曲になってるなあと思いながら歌詞聴いていたら、「Gimme Shelter」じゃないか。

そして、いよいよ本編ラストというところでステージ脇からスタッフが出てきてジョニーのマイクスタンドの高さを上げる。おおっ!と思っていたら、ジョニー立ち上がる(笑)。ここでまた大歓声(笑)。ラストはこれも去年と同じく「It's All Over Now」。

アンコールの拍手に応えて再度登場。メンバー3人とジョニー、そしてジョニーのお手伝いのスタッフも。ジョニーが手にしているのは、これも去年と同じく、彼のトレードマークのギブソン・ファイアバード。やっぱりそっけないデザインのレイザーよりも、この人はこっちの方が遥かに絵になるよね。

ジョニーが椅子に腰かけている間にステージ脇からもう一人現れた。サニーだ!!やった!この二人の共演が観られるなんて!しかも、僕から観やすいように、座高男を避けてジョニーの左側に立ってくれたよ!(笑)。

曲は、ジョニーの新作『Roots』から、サニー参加曲「T-Bone Shuffle」ではなく、何故かデレク・トラックスが参加していた「Dust My Bloom」(「何故か」というか、これも去年と同じということね)。本編では一切披露しなかったジョニーのスライドプレイを堪能。曲中で何度か訪れるギターソロを全部ジョニーが弾くもんだから、おいおいサニーは隣で伴奏してるだけかよ、と思い始めた矢先、ジョニーが「サニー・ランドレス!」と言ってサニーのソロへ。それも数小節とかの短いのじゃなく、たっぷりと弾き倒してくれたよ。超満足。

そこでサニーだけがステージを降り(あーあ…)、ジョニーとバンドは恒例の超高速「Highway 61 Revisited」で幕。ずっと見づらかったけど、なんだかんだ言って結構楽しめたよ。ジョニーもまだまだ元気そうでよかった(歩くときにいちいちポールに手助けしてもらわないといけないのが見ててちょっと不安になるけど)。遠くてよく見えなかったところは、明日(もう今日だ)の日比谷でじっくり観よう。

さあ帰ろうと、椅子の下に置いてあったカバンを手に取ると、なんだか湿ってる。。椅子の下を覗き込むと、隣の席の奴が飲み残したビールのカップを倒して行ってやがる。最悪。道理でさっきアンコールのときに急にビール臭くなったと思ったよ。あーあ、なんだかライヴ本体以外はどうもついてない日だったな。予想外にかなり早く終わった(まだたったの8時過ぎ)のでさっきのダイバーシティのフードコートで何か食べて帰ろうかと思ったけど、とても一人で席を確保できるような状態じゃなかったし。まあ、今日はもうこの記事をさっさと書いて、野音に備えて早いとこ寝よう。


Setlist 26 May 2012 @ Zepp DiverCity Tokyo

Sonny Landreth
1. Z Rider
2. Native Stepson
3. Promised Land
4. Cherry Ball Blues
5. Hell At Home
6. Forgotten Story
7. The Milky Way Home
8. Blue Tarp Blues
9. Brave New Girl
10. Uberesso
11. Pedal To Metal


Johnny Winter
1. (Intro)
2. Hideaway
3. She Likes To Boogie Real Low
4. Good Morning Little School Girl
5. Got My Mojo Working
6. Johnny B. Goode
7. Black Jack
8. Tore Down
9. Lone Wolf
10. Don't Take Advantage Of Me / Gimme Shelter
11. It's All Over Now

[encore]
1. Dust My Broom w/ Sonny Landreth
2. Highway 61 Revisited


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