2011年12月31日

うちの仲間のベストアルバム

前回の記事に書いたとおり、先週いつものメンバーが某県Hさん宅に集合して、忘年会がてら夜通しそれぞれの今年のベストアルバムを発表するという楽しい集いがあった。メンバーは、いつものグレンヘッズ6人とホストのHさんに加え、数回前からこの会に参加してくれるようになったOさん、そして今回初参加となるxさんの9名。Hさんは発表会ではもっぱら聴き役なので、メンバーそれぞれの今年のベストアルバムから選りすぐった10曲を1枚に収めたCD-Rが計8枚。

去年のこの会から始まって、既に数回こういう自分たちのミックスCDの発表会を開催している僕たちなので、もうだいたいお互いの手の内が読めてきているというか、それぞれの得意分野がわかってきているので、「あの人はあのアルバムを選んでくるかな」とか「自分のこのセレクションはあの人とかぶるんじゃないかな」というのを予想するのもまた一興。

もともとが全員グレン・ティルブルックのライヴに通ううちに顔見知りになっていったという出自の僕たちだから、当然音楽の好みは似通っているんだけど、今回はここまでかぶるかというぐらい同じアルバムを選択する人が多かった。帰ってからみんなの選曲を一覧にしてみたら、複数のメンバーが同じアルバムを選んでいるというのがちょうど10組あって、この10組がうちの仲間の今年のベスト10ということなんだなと妙に納得してしまった。

僕自身のベストアルバム記事は、未聴の強力盤が何枚か今輸送中なので、それを聴いてからにしようと思っているから(先週披露したのは暫定版)、今日はうちの仲間のベストアルバムを勝手に発表させてもらうことにしよう。


<第一位>
The Sonic Executive Sessions 『2011』
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8名のうち半数の4名が選んだこれが、うちの仲間の2011年最優秀アルバムといって過言ではないだろう。日本盤に貼ってあるステッカー曰く「クイーン、ジェリーフィッシュ、ベン・フォールズ、ミーカ、ルーファス・ウェインライト、スティーリー・ダン、ビーチ・ボーイズのファンへ」。その言葉に偽りなし。素晴らしいハーモニーを極上のメロディーに乗せたピアノ・ポップの決定版。来月公開予定の個人的ベストアルバム記事の前にネタバレ覚悟で言うと、4名のうち一人は僕。他の3名がアルバムオープニングの「Someday Maybe」を選曲してきたのに対して、「Make Do」を選んだというのが僕だけというのが自分の差別化意識へのせめてもの救い。


<第二位>
Ron Sexsmith 『Long Player Late Bloomer』
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8名中3名がこれを選んだ。僕はこの人はデビューアルバムが出たときに買って、その後も確か何枚か買ったはずなんだけど、どうも自分の好みにいまいち合わないと思って、最初に買ったファーストを残して売り払ってしまっていた。その後ずっとノーチェックだったんだけど、今年の初頭に出たこの新作がいいという話をあちこちで聞き、じゃあもう一度聴いてみようかなと買ってみたら、こんなによかったというのに改めて気づかされたというわけ。これをベスト10に挙げた3名が3名とも別の曲を自分のミックスCDに入れてきたという事実が、このアルバムの奥深さを語っている。


<第三位(番外編)>
Jim Boggia 『Misadventure In Stereo』
Jim Boggia 『Safe In Sound』
Misadventures In Stereo.jpg Safe In Sound.jpg

このベストアルバム発表会のルールは、「今年出たアルバム」または「今年買ったアルバム」のどちらか。僕の場合は後者の縛りにしてしまうと候補アルバムがいきなり数百枚になってしまって収拾がつかなくなるので、前からこのブログで発表しているのと同じく、2011年に発表されたアルバムから選んでいる(実は今回のセレクション中一枚は2010年にオリジナル盤が出て、僕の2010年ベストアルバム選からは惜しくも落選してしまっていたのが、今年になってボートラ満載の日本盤が出たのをいいことに再選されたもの)。

今年5月11月と二度も来日したジム・ボジアのライヴには、僕ら全員足しげく通ったものだ。僕もその5月の鎌倉公演が初ボジアで、彼の3枚のアルバムも全部今年になって入手したものだけど、他のメンバーも同じようなものだったようで、2名が最新アルバム『Misadventures In Stereo』を、1名がセカンド『Safe In Sound』を選出(上に「10枚」でなく「10組」と書いたのはこれが理由)。自己ルール縛りのある僕は08年・05年発表のそれらのアルバムは選べなかったものの、僕らにとってジム・ボジアが今年を代表するアーティストの一人だったことは間違いない。来年出すとジム自身が語っていたアルバムが今から楽しみ。


残り7枚のアルバムを、2名ずつのメンバーが選んだ。同着第四位のその7枚をずらっと並べてもいいんだけど、それをすると僕のベストアルバム候補がほとんどばれてしまうので、今日はここまでにしておこう。僕の候補がばれてしまうというのも、実はメンバー8名の中で、僕のセレクションがいちばん他の人のとかぶってしまっているからなんだ。その数なんと10枚のうち半分の5枚。他の人にとってはサプライズがなくて面白くなかったかもしれないけど、僕の趣味がこの仲間内で一番王道を走っているのだと勝手に思っておこう。

僕の他には、Tomをはじめ4枚が他の人とかぶっていたのが3名。このブログによく登場するN君が3枚かぶって、他2名が2枚かぶり。もともとグレンつながりでなかったOさんを除いた全員が誰かと少なくとも2枚以上の同じアルバムを選出してきたという、まあよくここまで皆同じようなアルバムを聴いて同じようなものを好きになっているなという、まさにつかず離れずの僕らの嗜好があらわになった。そんな似たもの同士が選んだ、自分の聴いていないアルバムを発見できるというのもまたこの会の醍醐味。


さて、今年も今日で終わり。たくさんの人にとって大変なことがあった一年だったけど、おかげさまで公私ともに充実した生活を送ることができた。2012年は大きな災害もなく、みなさん平和に過ごせますように。それでは、よいお年を。
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2011年12月24日

その後のメリー・クリスやすcd

年末恒例となりつつある(といってもまだ2回目だけど)、いつものグレン仲間による年間ベストアルバム発表会が今年も某県Hさん宅で開催されることになった。メールでやりとりをしていた際にでてきたTomからのこんなリクエスト(縛りともいう)が。「せっかくだからプラス1として一人一曲クリスマスソング、あるいはそれっぽいのを入れて欲しいな」。

クリスマスソングかぁ、そういえばもう長いこと意識してクリスマスソングって集めてなかったな。この発表会のベストアルバムの定義は、「今年発表されたCD」から「今年買ったCD」まで参加者のCD購買数によって縛りのきつさがまちまちで(僕は当然前者)、このクリスマスソングも同様。というか、ただでさえ音楽の嗜好が似ているこの仲間内で「今年発表」なんて縛りを入れてしまったらもうその時点で選曲がかぶりまくるのが見えているから、本編のベストアルバムよりもゆるい縛りにならざるを得ない。

そんなゆるい縛りは僕としてはなんだか選んでいてつまらないので、あることを思いついた。2006年の12月にこういう企画のyascd記事を書いたのを、昔からこのブログを読んでくださっている人なら覚えてくれているだろう。あれからもう5年。意識してクリスマスソングを集めていなかったとはいえ、探してみたらやっぱり何曲かめぼしいのが見つかった。

そうだ、あの「メリー・クリスやすcd」の続編、というか後日談みたいな選曲にしてみようか。2006年時点で止まってしまっているこのブログのクリスマスをそれから早送りして、2007年から今年まで年一曲ずつ、僕にとってのそれぞれの年のクリスマスを代表する曲を選んでみよう(といっても、うまく埋まらなかった年もあるので、今回の企画が決まってから後追いで買ったCDもあるんだけど)。

というわけで、「一人一曲」というルールを無視して(発表会でまたみんなに顰蹙を買うのが目に見えるようだ)、『その後のメリー・クリスやすcd 2007-2011』全5曲はこんな感じになった。


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2007年
アソビ・セクス (Asobi Seksu)
Merry Christmas (I Don't Want To Fight Tonight)

最初に僕がこの人たちのアルバムをオークランドのリアル・グル―ヴィーで見かけたときは、このなんだかふざけたバンド名が理由で聴く気がしなかったんだけど、気付いてみたら僕の手元には彼らのCDがほとんど揃ってしまっている。そんなに熱心に聴いているつもりはなかったんだけど、いつの間にか自分にとってはちょっと気になるバンドになってしまっていた。けっこう病みつきになる音。

これは、07年に出たシングル。今アマゾンにアフィリエイトを貼って知ったんだけど、500枚限定だったんだね。ラモーンズのカバーだというのは言われるまでわからなかった。シューゲイザー系のバンドって中途半端に凝りだすとどれ聴いても同じように聞こえてくるんだけど、こういうのは純粋に気持ちいいね。


Happy New Year 2008.jpg
2008年
スクール (The School)
Kiss You In The Snow 『Happy New Year 2008』

1年半ほど前に記事にした彼女らが、それよりはるか前、08年に所属レーベルであるスペインのエレファントのクリスマスEPのために作った曲。僕が持っているのはクリスマスっぽい白い7インチ。当時CDシングルとどっちを買おうか迷ったんだけど、やっぱりカラー・ヴァイナルの魅力には負ける。なので、このミックスCDに音源を入れるために、同じくエレファント・レコーズから出ている『Yo, Tambien (Me Too)』というサントラのCDを最近買った。前の記事にも同じようなことを書いたけど、これも60年代テイスト満載のいい曲。この人たち最近話聞かないけど、どうしてるのかな。


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2009年
ペット・ショップ・ボーイズ (Pet Shop Boys)
It Doesn't Often Snow At Christmas 『Christmas』

今回のセレクションで唯一過去に記事にしたことのある曲。てっきりこのEPが発売された09年のクリスマス時期に書いたと思い込んでいたけど、実際にブログに載せたのはそれから半年近く経ってから(しかも記事の内容はほとんどスザンナ・ホフスについて・笑)だった。人の記憶って曖昧。

季節ものシングル曲ということでどのアルバムにもベスト盤にも収録されていないけど、これ彼らの他のヒット曲と比較しても決して引けを取らない名曲だと思うんだけどな。これをライヴで聴こうと思ったら、偶然クリスマスの時期に来日してくれるのを待つか(まあありえないけど)、あるいはどこかの国で彼らが12月頃にライヴを演るのを見計らって観に行くしかないのか。相当ハードル高いなそれは。ライヴで観られなさ度という意味では、グレンの「Cool For Cats」よりもレア(笑)


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2010年
ボーイ・リースト・ライクリー・トゥー (The Boy Least Likely To)
A Happy Christmas Baby 『Christmas Special』

10年のはなかなかいいのが思いつかず、どうしようかなと思っていたところ、先月出張で訪れたロンドンのレコ屋にこれの在庫が残っているのを発見。一年前は買おうかどうしようか迷いながら結局見逃してしまって(結果、廃盤になってしまって)いたのを、運よくゲット。とはいえ、僕はこの人たちについてはそれほど詳しいわけじゃない。よく訪れる友だちのブログで何度か名前を見かけ、試聴して気になっていた程度。聴いてみたら、予想通りの宅録ポップという感じでなかなかよかったよ。よく似たジャケのオリジナル・アルバムも買ってみようかな。


For Folk's Sake It's Christmas 2011.jpg
2011年
レジャー・ソサエティ (The Leisure Society)
Christmas Mistakes 『For Folk's Sake It's Christmas 2011』

一方、11年は僕がすでにクリスマスソング探そうモードに入っていたせいか、結構たくさんの候補の中から絞り込むことになった。その中から、僕の今年のクリスマスソングとして選んだのが、先月ロンドンでフリーライヴを観たばかりの彼らのこれ。上にリンクしたチャリティーアルバムに収録されている。このアルバム、数量限定だというから、sinさんのツイートで知ったときに即座にオーダーしたのに、クリスマスの今になってもまだ送られてこない。まあ、その場でダウンロードした音は手元にあるから別にいいんだけどね。

で、これがまたレジャー・ソサエティ節炸裂のすぐれものクリスマスソング。思い返してみれば、今年は超優良セカンドアルバム『Into The Murky Water』のリリース、さらにそのアルバムにデモディスクをつけたバージョンの発売(そういうやり方は気に入らないものの)、ロンドンでのライヴ、そしてこのクリスマスソングと、レジャー・ソサエティは僕にとってはなにかと縁のあったバンドだったなあ。


という全5曲。yascdカテゴリーに入れるにはちょっと寸足らずだけど、もともとが2011年のベストアルバム全10曲のボートラ扱いだから、変則的だけどまあよしとしよう。なんなら2016年ごろにあと5曲追加して独立yascd mini登録してもいいし、もしくは2026年に全20曲のフルバージョンyascdにすることも検討してみよう。

それでは、みなさんよいクリスマスを。
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2011年12月11日

Tamas Wells live in Osaka 2011

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濃厚な二日間を過ごした大阪を後にして、さっき無事帰宅。タマス・ウェルズの音楽とそれにまつわる諸々についてあまりにも沢山の出来事があったので、もうなんだか頭の中がオーバーフロー気味になってしまっているけれど、なんとか整理して少しでもここに書き記しておこう。

東京公演の余韻も冷めやらぬ12月9日の朝に大阪に移動し、腹ごしらえをした後、FM802のスタジオを訪問。なんでそんなところに行ったかというと、FM802のBEAT EXPOという番組にタマスが出演してインタビューとスタジオライヴを収録するというイベントがあり、僕はその番組で通訳をお手伝いさせてもらうことになったから。

しばらく前にインパートメントのsinさんの通訳募集というツイートを読み、どうせこの日はタマスのライヴまではレコ屋でもうろついてるほかにはやることないからと、通訳なんてやったことなかったけど、ほかに誰もいなければやりますよと言ってみたのがきっかけだった。

20分ほどの短いコーナーだったけど、ポイントを突いたいい内容のインタビューと、DJの早川さんも聞き惚れていたタマスとキムによる2曲。ネタバレになるのでここに内容は書かないけど、12月28日の夜7時から9時までの番組中のどこかで流れるとのことなので、FM802を受信できる関西のタマス・ファンの方はぜひ聞いてみて。なんだかボソボソしゃべってる通訳のことは無視していいからね。

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夜。どうせ時間まで特にやることないし、せっかくならまた前の方で観たいからと思って、また開場の30分前に会場に着いたら、同じビルの他のテナントの邪魔になるので開場時間に来てくださいとのこと。ごもっとも。一旦ずらかり、タコ焼きとビールで軽く腹ごしらえして、今度は7時ちょうどに再来場。前日とは逆の手の甲にペタンとスタンプを押してもらい、中に入る。前日とはうってかわって、とても小さな会場だ。去年タマスを観たsonoriumを、さらに一回り小さくしたぐらいの規模かな。ステージ(といってもまた段差もなにもないけど)の前にスツールが5脚ほどx2列。それより後ろは立ち見になってしまうんだね。僕は前日とほぼ同じ位置。東京より前座が一人増えて長丁場になるかもとのことだったので、年寄りは座らせてもらいますよ。

オープニング・アクトは、ウェザー・スプーン(weather spoon)というバンドのトレノ(toreno)という人。日本語詞だけど、ちょっとブロークン・フライトみたいな感じ。途中のMCで「僕もみなさんと同じような音楽が好きなんですよ」と言っていたのがよくわかるね。メルボルン・コネクションの飛び地、あるいは日本支店、みたいな感じで。

続いてキム・ビールズ。基本的には(5曲目に演った「Wedding Song」以外は)前日と同じ曲目だったけど、曲順は変わってたかな。曲の簡単な背景とかを日本人にもわかるようにゆっくり説明してくれたり、オフィシャルには来年出る予定のアルバムを今日持参したからよければ買ってねと言ったり、彼の書く曲同様、人の好さがにじみ出るようなほのぼのしたステージ(終演後に、思ったよりキムのCDが売れたとsinさんから聞いた。よかったね)。


そして、トリのタマス・ウェルズ(・トリオ)。3人でステージに立つや、まだBGMも鳴り終えてもいおらず、観客もまだざわざわしているうちに、「マイ・ネーム・イズ・タマちゃん」と自己紹介して、いきなり「Fire Balloons」を奏で始める。それを聴いて観客いきなり黙る、みたいな。まったく、勿体つけないにもほどがあるよ。

前日と同じ流れで曲順が進む。前日同様、リラックスしながらも何か新しいことを試してみようという雰囲気が流れている。自分のライヴの客はリピーターが多いということがわかっているから、少しでも飽きさせないように(そして、自分でも飽きてしまわないように)そうしているんだろうね。

同じ曲でも、曲紹介の内容が前日とは違うのがいくつかあったね。「Thirty People Away」では、自分の友達がミャンマーの水かけ祭りに参加していて、誰かが突然群衆に向かって手榴弾を放り投げて数十名死亡・負傷者百名以上という大惨事の、その爆発地点からたった30人の距離にいたという実話をきちんと説明してくれた。

前日はびっくりしたのが先に立ってあっという間に終わってしまった感のあった「Moonlight Shadow」のタマス・ヴァージョンをこうしてじっくり聴いてみると、確かにあの曲のコード進行とかメロディーラインとかって、タマスが書いたと言われればそうかと思えてしまうね(あれをタマスの新曲だと思ったと何人かの友達に言われたので)。

本日の「Valder Fields」はオリジナルに忠実なイントロなしバージョン。「この曲は、04年に初めてミャンマーに行って北部を訪れたときに、泊まった家に古いミャンマーのギターが置いてあって、それを使って作ったんだ」と説明。その話は初耳。ちなみに、終演後にタマスと話していたらその続きを教えてくれて、できたばかりのその曲を奥さんのブロンに聞かせたら、「それよくないからアルバムに入れるのやめたら?」と言われたんだって。ブロン、なんてことを…

「Signs I Can't Read」の紹介では、「ここ数年、ミャンマー国内の雰囲気が変わってきた。(スー・チー女史が解放されるとか)大きな動きもあったけれど、それだけでなく人々が希望について語るようになってきたんだ」とのこと。今まで彼がミャンマーについて話すときに、これだけ明るいトーンで語るのを聞いたのは僕は初めてだった。あとでタマスに聞いたんだけど、実は彼は例のHIV/エイズ関連のNGOでは今は働いておらず、2年ほど前から、より広い意味でミャンマーの人たちの生活が向上するように支援するという活動をしている団体に移ったとのこと。きっと、そういう活動を通じて、今まさにミャンマーが変わっているということを実感しているんだろう。

「For The Aperture」では、前日と同じく拍の頭で観客に手拍子を促すキム。僕は勝手に右手と左手でそれぞれの膝を1・2・3・4全部の拍で叩くことにした。あとでキムに「ちょっとあれやめてよ、やりにくいよ」と文句言ったら、「2・4の拍で手を叩くのは日本人だけだ。アジアの他の国ではどこも1・3で叩くぞ」と逆に言われてしまった。タマスも「オーストラリア人もだいたい1・3だね」と言うのでびっくり。「なんで日本人はそうなの?」とまで言われたけど、知らない。だって、その方が安定するよね。「それはそうだ、スネア叩く箇所も2・4だから、その方が理にかなっている」とキムは納得してくれたけど。

「For The Aperture」のエンディングで例の自転車のベルを鳴らすキム。この日は調子に乗って、お客さんに一音ずつ鳴らさせてたね。僕が座っていたアンソニー側までは残念ながら回ってこなかったけど。

そう、僕が座っていたのは、あの小さな会場の最前列、左側に置かれたキーボードの真ん前だったので、陣取りしてから「あ、まずい、これじゃまたアンソニーにプレッシャーかけてしまうな」と思っていたら、ステージに出てきたときにもう彼はこっち見てニヤニヤしていたな。「ごめん、ここ座ってしまった。緊張しなくていいから」と僕。案の定、この日もお約束のミスタッチがいくつか。そんなときにはなるべく彼の顔は見ないようにしておいてあげたけどね。

でも、「England Had A Queen」では、前日に間違って早く音を入れてしまった箇所で、タマスの顔を見ながらわざと弾こうとする振りとかする余裕があったね(タマスはシカトしてたけど・笑)。まさか、実はあの毎度お馴染みのミスは持ち芸としてやってるのか?

14曲目で、前日には演らなかった「Open The Blinds」を演奏。あ、ここからセットリスト変わるのかな、きっとリクエストした「The Northern Lights」とか「I Can Hear Music」とか演ってくれるかも、と期待していたら、結局その1曲以外はリクエストも含めて前日と全く同じだった。ちょっとがっかり。

終演後、タマスに「昨日リクエストした曲、演ってくれなかったね」と言ったら、「リハーサルのときに演奏し始めたら、どっちの曲も二番の歌詞を忘れていることに気がついた」だって。そんなことだろうと思ったよ。それにしても、「I Can Hear Music」はともかく、なんで自分の書いた曲の歌詞忘れるかね。

昨日書いた、タマス用のセットリストがないことについて訊いてみた。そしたらいともあっさりと「もう覚えてるから、リストなくても大丈夫」だって(「リストは見てもいいから歌詞覚えとけ」と言いたかったけど)。「曲順については、実はけっこう考え抜いてあるんだよ。同じキーの曲が続くとお客さんは飽きるだろうし、アンソニーやキムがどこで抜けて入るかとかも考えないといけないから」とのこと。

「だから、同じ場所で複数回演奏するのでなければ、基本的にセットリストは同じ。今回も、中国での5回からずっと同じリストだよ」とタマス。「複数回観に来る人もいるかもしれないのに」と言うと、そんなのはお前だけだと言われてしまった。

アンコール。アカペラで始まる「Abigail」に続けて「Reduced To Clear」が終わった途端、アンソニーがキーボードの上に置いてあったセットリストを「はい、これ」みたいな感じで僕に手渡してくれた。あ、ありがと。でも今日はもう最後だからもう一曲ぐらい演ってくれるよね、と思っていたけど、そのままアンコールの拍手もなく終了。時計を見てみたらもう10時半を回ってたからしょうがないね。


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タマスとキムのギター。キムに「このロゴのないギター、自分で作ったの?」と聞いたら、目をキラキラ輝かせて「これは木工技師の友達が作ってくれたんだ。この部分がタスマニア産のマホガニーの一枚板で、この部分はどこどこ産の何の木で、ほらこのヘッドの裏にシリアルナンバーが入ってるだろう、これは彼が作った2本目で…」と滔々と説明してくれた。自慢のギターなんだね、気付いてあげてよかった(笑)


数えてみたら、僕がタマスのライヴを観るのはこれでもう9回目になるのに、ちっとも飽きるということがない。日本には09年を除いてほぼ毎年のように来てくれている割には、毎回オーディエンスが拡大しているという感じとは言えないけど(レーベルとアーティスト自身にとっては大変だろうけど、いつも緊密な場所であの声と演奏を楽しめるというのは、申し訳ないけどファンにとっては逆にありがたい)。けっして、日本でツアーすることが彼らにとって大きな収入につながっているわけじゃないだろうけど、できれば毎年続けて来てほしいよ。タマスも来年の中頃にはミャンマーを離れてメルボルンに戻るということだから、今より少しは楽なフライトスケジュールになるだろうし。FM802を聴いて初めてタマスのことを知った関西の人が、きっと来年のツアーには来てくれるだろうしね。


Setlist 09 December 2011 @ Artyard Studio

1. Fire Balloons
2. Vendredi
3. The Crime At Edmund Lake
4. Your Hands Into Mine
5. Moonlight Shadow
6. Thirty People Away
7. Valder Fields
8. Fine, Don't Follow A Tiny Boat For A Day
9. Nowhere Man
10. Signs I Can't Read
11. The Opportunity Fair
12. For The Aperture
13. Writers From Nepean News
14. Open The Blinds
15. Melon Street Book Club
16. True Believers
17. England Had A Queen
18. Lichen And Bees
19. Do You Wanna Dance

[Encore]
1. When We Do Fail Abigail
2. Reduced To Clear



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p.s. この日わざわざ大阪までタマスを追っかけていったおかげで、翌日、大切な友達の大事な日に一緒にいることができた。タマスも、めったにお目にかかることのできない異国のイベントに立ち会うことができて、よかったよね、きっと。

おめでとう。
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2011年12月10日

Tamas Wells live in Tokyo 2011

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あれからちょうど一年。2010年の暮れに僕たちに素敵な記憶を残してミャンマーに帰って行ったタマス・ウェルズが今年もやってきてくれた。9月末に予定されていた公演が、タマス自身のミャンマービザ更新手続きの関係で延期となっていたのが、ようやく年末ぎりぎりになって実現した。中国5都市でのツアーを終え、今回は東京と大阪で一回ずつ。まずは、東京公演の様子を(「まずは」ということは、お察しの通りこれを書いているのは大阪のホテルの一室なのでした)。

素晴らしい音響空間と最高級のスタインウェイの音を聴かせてくれた去年のsonoriumがこれからタマスの定番ヴェニューになるのかと思っていたら、今回は原宿のVacantというところ。あいにくの(というか、幸いというか)雨のせいで、いつもは女子校行きの満員電車みたいな竹下通りもこの日は人通りもまばら。すいすい歩いて、駅から5分ほどで着けた。一階はおしゃれな雑貨屋さん、二階が150人入るという(今回の限定客数)イベントスペースになっている。

段差のないだだっ広いスペースで、前の方には座布団、後ろの方には店中からかき集めてきたと思しきいろんな種類の椅子やソファが並べてある。ステージにも段差があるわけじゃないから、できるだけ前の方で観たいと思い、ちょっと早めに並んで最前列をキープ。隣に座ったN君はさっそく靴を脱ぎ、「ジャージ着て来ればよかった」などとすっかり自宅モード。

前回同様、前座はキム・ビールズ。今回はエレキギターを持ってきたんだね。ヘッドに何のロゴも入ってないナチュラルカラーの変わった形。ボディがどことなくブライアン・メイのギターっぽい形してるから、もしかしてブライアン同様、自作?

来年発表予定のニューアルバム『Tambourine Sky』からの曲を中心に30分。今回は持ち時間をオーバーすることなく終了。ちなみにこの新作、このツアーのために先に数十枚製作して持ってきたらしい。だから裏ジャケのクレジットも2012年になっている。アルバムのクレジットを見ると、10人ものメンバー構成で、いろんな管楽器やクラシカルな弦楽器も入っているようだ。レジャー・ソサエティみたい。今回はギター一本のシンプルなアレンジだったけど、あれらの曲がどういうアレンジになっているのか聴くのが楽しみ。


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男女一つずつしかないトイレの長蛇の列をクリアして戻ってきたから、実感的にはかなり短かったインターバルを置いて、タマス、アンソニー、キムが登場。キムはステージ左側のノード前に座り、タマスはいつものマーティン、キムはさっきのエレキ。アンソニーの後ろにはお馴染みのミャンマー・バンジョー。タマスの足元にはホルダーにセットされたハーモニカも置いてあるぞ。

いつもの「マイ・ネーム・イズ・タマス・ウェルズ」という挨拶とともにポロポロと弾き始めたメロディーを聴いてびっくり。「Fire Balloons」だ。もう演るの!? 一年ぶりの生タマスを、僕の中では一二を争うこの曲でスタートできるなんて。

この曲をはじめ、ほとんどの曲でキムがハーモニーを効かせる。タマスの声だけを聴いていたいという気持ちもなくはないけど、こうやって聴くのもまた格別。ちなみに、終演後アンソニーに「コーラスに参加しないの?」と聞くと、苦笑いしていたよ(苦笑)

2曲目の「Vendredi」を除いて『Thirty People Away』からの曲を数曲続けた後、タマス自身によるハーモニカを交えた、聞き覚えのないイントロの曲が。なんだろう、新曲かなと思って聴いていたら、歌いだしの歌詞を聞いてまたびっくり。「Moonlight Shadow」だ。マイク・オールドフィールドの。もちろん原曲の派手なギターソロとかはないし、歌詞含めてあちらこちら端折ったバージョンではあったけど、なんか貴重なものを聴いて得した気分。「アーティストも曲もあまりよく知らなかったけど、あの曲のメロディーはずっと昔から耳に残ってたんだ。それで、歌詞を覚えて自分なりのバージョンにして歌ってみた」とは、終演後のタマス談。

ミャンマーのことについて話し始めたので、きっと「Signs I Can't Read」かなと思いきや、次の曲は「Thirty People Away」。たぶんこの曲を日本で演奏するのは初めてじゃなかったかな(もし去年の京都で演ってなければ)。

続けて、また聞き覚えのないイントロ。今度こそ新曲かなと思っていたら、なんと「Valder Fields」。オリジナルではイントロなしで歌い始めるこの曲、ライヴではよくこうやっていろんなイントロをつけてくれるんだけど、そのどれもがまた綺麗なメロディーなんだよね。それにしても、相変わらずこの(ファン目線でいうと)一番の名曲をこういうさりげない箇所であっさり出してしまうんだね。本人的にはそれほど気に入ってるというわけじゃないのかな。

この日初めて『Two Years In April』から、「Fine, Don't Follow A Tiny Boat For A Day」。この曲と、前半に演奏した「The Crime At Edmund Lake」には、オリジナルにはないキムとのコーラスのエンディング部分が追加されていた。以前、「Reduced To Clear」のエンディングに、CDでは歌われていないパートを付けて完全版として歌っていたのと同じような感じ。というよりは、キムとリハーサルを続けていて、「この曲はこういう風にした方がよくない?」とか言って改良したんだろうね。なんだか、タマスの曲が少しずつ成長するのを見ているよう。

ここで一旦キムとアンソニーが退き、タマスがキムのエレキギターに持ち替えた。タマスがエレキ弾くのを見るのなんて初めて。ハーモニカホルダーを装着し、誰もがこの日この曲を歌ってくれるであろうことを期待していた台詞を話し始める。「31年前の今日、ジョン・レノンが殺されてしまった。彼の曲を歌おう」と、日本で聴くのは08年の東京公演以来になる「Nowhere Man」。

「2008年の5月2日、僕の住んでいるミャンマーにサイクロン・ナルギスが上陸して、14万人もの人が亡くなってしまったんだ」と、正確な日付と数字を覚えていたことに驚き(帰って調べてみたら、日付は正解、被害人数も13万8千人と、これも正しかった)、続けて演奏された「Signs I Can't Read」に聴き入る。去年のsonoriumでは自らのピアノで聴かせてくれたこの曲を、今回はエレキギターの弾き語りで。

更に「The Opportunity Fair」をエレキで弾いたあと、キムとアンソニーがステージに戻り、エレキはキムに返し、タマスは自分のマーティン、アンソニーがバンジョーを持って、「For The Apperture」。以前、シンガポールでタマスを観たとき、拍の頭で手拍子をするシンガポール人のことを書いたんだけど、今回はギターを置いてタンバリンを持ったキムが、拍の頭で手を叩くように観客を促す(自分は2・4でタンバリンを叩く)。しょうがないから従うけど、ああやりにくい。

続く「Writers From Nepean News」の間奏部分で、お馴染みの(笑)アンソニーのミスタッチ。いい加減毎回同じところでミスるのやめれば?(笑)。終演後に話していて、「いつもミスったときには君の顔見てしまうんだよ」と言われてしまった。ごめんね、そんなにプレッシャーかけていたとは。ちなみに、ラスト近くの「England Had A Queen」でもまた去年と同じくアンソニーが早くキーボードの音を入れてしまって、タマスとキムが苦笑いしながら見ていたよ。

「次はアンソニーによる“Melon Street Book Club”」とタマスが紹介した後、タマスだけがステージを降りる。あれ?キムはどうするの?と思っていたら、アンソニーのピアノにかぶせて、アンビエント風のギターを奏でる。ボリューム調整とかがちょっとうまくいかず、ときどき必要以上に大きな音になってしまったりもしたけど、いい雰囲気。このバージョンもなかなかいいね。

ただ、この曲あたりから、どうも僕が座っていた場所に近いスピーカーから低音のノイズが漏れ始める。ほとんど最後までずっと鳴っていたからもう最後の方には慣れてしまってそれほど気にならなくはなったものの、あれはちょっと残念だったな。

「次が最後の曲。ビーチボーイズのカバーなんだ」と言われて、てっきり『Pet Sounds』期とかの曲を演るのかと思いきや、「Do You Wanna Dance」だなんて。初めて聴いたけど、誰のどんな曲を歌っても、タマスのあの声で歌われるとなんだかすっかりタマス節になってしまうね。

アンコールに応えてまずタマスとキムだけが登場し、「When We Do Fail Abigail」をアカペラで披露。これはよかったね。途中からタマスのギターが入り、更にキムのエレキもかぶさってくるんだけど、すごく美しいバージョンだと思った。あとでキムが「あれ俺が提案したんだよ」とさも自慢気に教えてくれたよ。

例の「メルボルンの中でも僕が住んでいた地域は一番治安が悪くて」という説明を受けてのエンディング曲はもちろん「Reduced To Clear」。今回はコーラス入りの完全版じゃなかったけど、エンディングの演奏がいつもより長かったんじゃないかな。そういえば、今回いつもと何かが違うと思っていたら、いつも両足を揃えて直立不動で歌うタマスが、今回は(もちろん大抵はそうして歌ってるんだけど)比較的ステージ上をうろうろしながら歌っていたね。キムと向かい合ってギター弾いたりなんかして、ロック・コンサートみたい(笑)


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終演後に拾ってきたアンソニーのセットリストがこれ。後で清書するけど、タマスがエレキを持って歌う箇所は「Solo x 3」って書いてあるね。キムのセットリストにもそう書いてあったから、きっとこの部分はタマスがそのときの気分で違う曲を弾くのかも。そういえば、タマスだけは今回セットリストを床に置かずに歌ってたけど、もしかして予定曲順覚えてたの?(あんなに自分の曲に関しては記憶の曖昧な人が?・笑)


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今回会場で買ったCD。左が日本超先行発売のキム・ビールズ『Tambourine Sky』、右が、これも会場限定発売になる予定のタマス・ウェルズ『Signs I Can't Read - Live At Sonorium』(今回150名限定の東京公演と60名限定の大阪公演でどうやって500枚というこのCDの限定数を売り切るつもりなのかは僕は知らないけど・笑)


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この日、開場予定時刻の30分も前に会場に着いて時間を潰してたのは、これを手に入れたかったから(結局そんなに早く来てたのは僕の他には、いつも一緒のN君とか常連のxさんとかだけだったけど)。500枚限定生産のシリアル番号1番いただきました。聞いてもいないのに「1番ここにありますよ」と教えてくれたsinさん、ありがとう。何故読まれているのだろう(笑)


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見開きジャケの内側に、3人にサインしてもらった。キムが「絵描いてほしい?」って言うから何を言ってるのかと思っていたら、「yasのことを描いてやろう。じっとしてて」と、いきなり真剣に絵を描き始めた。あーあ、せっかくのジャケがお絵かき帳になってしまうよ、と思いながら見ていたら、実は結構うまかったりして。なんか目撃者による犯人の似顔絵風だけど(笑)、いいものもらったよ。ありがとう、キム。


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『Tambourine Sky』にもサインをもらう。時間が余っているのか(笑)、こちらにもあれこれ沢山書いてくれるキム(僕にだけじゃなく、見てたらみんなに沢山メッセージを書いてたね。いいやつ)。旧友とか書いてくれて嬉しいよ。


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あと一枚、これは多分タマス本人もまだ持ってないだろうと思って持参した、『Thirty People Away』のフランス盤CD。さんざん自慢してうらやましがらせてあげたよ(笑)。ポスター大のブックレットにサインしてもらったら、「僕より先に持ってるなんて信じられない」とか書かれた。発売元はアーティスト本人にサンプル盤とか送らないのかな。


終演後にタマスたちと話してたときのこと。「明日は何かリクエストある?」って聞いてくれるから、「“The Northern Lights”最近演ってないよね」と。タマスも「お、そうだね。よし、わかった」と言ってくれた。あとは、この日演ったカバー曲の話をしていたときにビーチボーイズのどの曲が好きかという話になり、「“I Can Hear Music”は大好き。あれなら歌えるよ」と言ってくれたのでそれもリクエスト(「God Only Knows」は?とか「Surf's Up」は?とかいうのは全部却下)。

他にもいろんな話をしたけど、翌日の大阪公演後の話題とごちゃまぜになってきた。一旦この東京公演レポートはここまでにして、あとで思い出したことは次の記事に書こう。なんとかこの週末中に仕上げられるかな。


Setlist 08 December 2011 @ Harajuku Vacant

1. Fire Balloons
2. Vendredi
3. The Crime At Edmund Lake
4. Your Hands Into Mine
5. Moonlight Shadow
6. Thirty People Away
7. Valder Fields
8. Fine, Don't Follow A Tiny Boat For A Day
9. Nowhere Man
10. Signs I Can't Read
11. The Opportunity Fair
12. For The Aperture
13. Writers From Nepean News
14. Melon Street Book Club
15. True Believers
16. England Had A Queen
17. Lichen And Bees
18. Do You Wanna Dance

[Encore]
1. When We Do Fail Abigail
2. Reduced To Clear
posted by . at 15:59| Comment(4) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする