2011年11月27日

Jools Holland & His Rhythm & Blues Orchestra live in London

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前々回の記事に書いたとおり、本当はこの週末はロンドンから7時間かけてドバイに飛び、会議を終えたその足で夜行便に乗り、また7時間かけてパリに戻ってくるという強行スケジュールのはずだったんだけど、ドバイでの会議が急遽キャンセルになり、思いがけずゆっくりした土曜をロンドンで過ごせることになった。

なんかいいライヴやってないかなとタイムアウトで調べてみたら、去年の3月に東京のブルーノートで観たジュールス・ホランドの大所帯バンドがロイヤル・アルバート・ホール(以下RAHと略)で演るというのを見つけた。最初にサイトを見たときは80ポンド超えの席しか残ってないような書き方をしてあったので、去年観たばかりだし、止めとこうかなと躊躇していたんだけど、よく見てみたらアリーナ席もまだちらほら残っていて、何故かスタンド席よりも安い46ポンド。

しかも、スペシャルゲストに、サンディー・ショウとクリス・ディフォード(!!)。音楽の神様、まだこの辺でうろうろしていらっしゃるのか。世間一般的には25年振りにステージに立つというサンディーの方が目玉なんだろうけど、僕にとってはもちろんクリス。これはやっぱり観ておかなければ、ということでRAHのサイトに移ってチケットを買おうとするも、エラーメッセージ続出。なんだかいいかげんなサイトだなあ。しょうがないから当日早めに行ってボックスオフィスで直接買おう。


というわけで、当日の土曜。前夜3時過ぎまでかかってレジャー・ソサエティの記事なんて書いてたもんだから朝起きるのがつらくて、でもまだ引きずってる時差ボケで否応なく目が覚めてしまうから、なんだかぼーっとしたままロンドン市内へ。RAHって初めてだけど、なんだかどこの地下鉄の駅からも遠いね。

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昨晩ネットで見た席がまだ空いてた。アリーナ6列目の一番端。まだこんなに前の方が空いてるなんて。ちなみにボックスオフィスのお姉さんは、上から見下ろす方がステージ全体が見えていいですよと、円形のスタンドのステージに向かって右側(3時方向)の席を勧めてくれたんだけど、やっぱり僕は前で観たいよ。

さてと、無事チケットも取れたし、開演まであと5時間なにして時間つぶそうかな。

なんて迷う必要など当然なし。ダブルデッカーで激混みのオックスフォード・ストリートを抜け、ロンドン随一のレコ屋街、バーウィック・ストリート(Berwick Street)へ。週末のオックスフォード・ストリートって、ものすごい人だね。バスまったく動かず、RAHから1時間かかったよ。まあ、どうせ5時間つぶさないといけないからいいんだけどさ。

2軒まわって6枚ほど捕獲。一番の収穫はこれかな。半年前にロンドンに来たときは、レコード・ストア・デイの一週間前で悔しい思いをしたんだけど、最近はアメリカのブラック・フライデーに合わせて年末にももう一回レコード・ストア・デイがあるんだね。この土曜日はまさにアメリカのブラック・フライデー。沢山あったレコード・ストア・デイ・アイテムから選んできたこれ。

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こないだの来日公演で演った曲だね。それにしてもシングルまでこのおばさんか! この7インチ、ちゃんと昔ながらのドーナツ盤なのがいいね。ちなみに10インチ盤もあったんだけど、そちらは78回転。昔ながらにもほどがあるよ。そんなの買ってもうちでは聴けないので放流。

CD屋見てまわって、腹ごしらえにケバブ食べて、まだ開演まで2時間以上あるなあ。どうせまたバス混んでるだろうから、バス通りに沿って歩いてみようかな。

結局、バーウィック・ストリートからRAHまで、一時間かけて歩いてしまった。ロンドン市内の地理に詳しい人ならわかると思うけど、結構な距離だったよ。まあ、最近運動不足だからちょうどよかったけどね。クリスマス前のライトアップがあちこちでとても綺麗だったし。

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一時間かけて歩いてもまだ開場時刻まで45分ぐらいあったので、RAH内のバーでギネス飲みながら休憩。一時間歩いた疲れで軽く寝てしまいそうになる(日本時間の午前3時)。6時45分にようやくドアが開いたので、Aブロック6列目5番に行ってみたら、6列目とは名ばかりで、僕の列よりも前には3列しかない。しかも僕の席は一番左端なので、実際には僕の真ん前には係員のお姉さんしかいないという状態。これはいい席だったな。ステージまでの距離も、去年ブルーノートで観たときとそう変わらないかも。こんな8000人も収容できる大ホールでだよ。

しかもブルーノートのときは中央右寄りの席だったからジュールスの手元が全然見えなかったんだけど、今回はピアノに向かうジュールスをかなりの至近距離で後方からじっくり観ることができるよ。ピアノはヤマハだね。前回もそうだっけ。

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こんな距離。ちなみに後ろを振り返って見るとこんな感じ。

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周りを見てみると、かなり白髪人口と禿げ人口が多いよ。3日前に行ったレジャー・ソサエティの観客の平均年齢の3倍はあるんじゃないか。皆30年前にスクイーズ聴いてたのかな。

バーからアリーナに向かう通路に貼ってあったお知らせ。前座が25分で、20分休憩してジュールスのバンドが2時間、と。きちんと決まってるんだね。それよりも、その下に書いてあることの方が気になるよ。「シェーン・マクガワンは今回のツアーへの出演をすべてキャンセルしました」って、シェーンもゲスト参加する予定だったの?しばらく前に、もうポーグスとはツアーしないとか言ってるのを読んだけど、なんかあっちこっちでドタキャンしてるんだね(そのわりには来年の日本公演はキャンセル告知出ないけど)。

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オープニング・アクトは、ガリア・アラド(Galia Arad)という女性シンガー。全然期待してなかったけど、なかなかいい曲書くね。声もいいし、結構気に入った。ニューヨークで会社の受付の仕事をしていたら、エルヴィス・コステロからメールがきてスカウトされたとか言ってたよ。あと、今月出たばかりのデビューアルバムには、シェーン・マクガワンが参加してるんだって(それでゲスト参加する予定だったのかな)。バックでギターを弾いてるのは、ジュールスのバンドのマーク・フラナガン(Mark Flanagan)。パーカッションとアコーディオンを弾いてたのはロジャーって呼ばれてたから、同じくジュールスのバンドのトロンボニスト、ロジャー・ゴスリン(Roger Goslyn)だったのかな。隣でコーラスをしていた女性は実の妹だそうだ。


予定時刻の8時15分ほぼぴったりに、まずジュールスが登場。ピアノのイントロを弾き始めてから、他のメンバーもバラバラとステージへ。多いなあ。去年東京で観たときも、ヴォーカルの3人を含めて総勢12人の大所帯だったけど、今回はホーン・セクションだけで12人いるよ。

僕から一番遠い側に、前列にサックス5人、2列目にトロンボーン4人、後列にトランペットが3人。去年観たメンバーは全員いたはず。もちろん、リコ・ロドリゲス(Rico Rodoriguez)も2列目の一番端に。

基本的なコンサートの流れは去年のそれとほぼ同じ。ジュールスは序盤(2曲目)にヴォーカルを取るが、それ以外はだいたいインストか他のシンガーがリードヴォーカルを務める。去年同様、やっぱり僕はほとんどの曲名がわからなかったんだけど、去年は演ってなくて今回「この曲は僕が17歳ぐらいのときに書いたんだ。後で出てくるスペシャル・ゲストと一緒にね」と言って演奏した「Foolish I Know」が嬉しかったな。

あと日本公演とずいぶん違ったのは、ジュールスがハンドマイクでステージ前方をうろうろ歩きながら喋りまくること。客を煽ったり、大げさにメンバー紹介したり、冗談言ったりね。何度もコール&レスポンスをやらせてたね。

最初に出てきたゲストは、一番上に載せたポスターの写真にも小さく載っていた、ハーバート・グロンマイヤー(Herbert Gronemeyer)というドイツ人の歌手。ドイツ人ならヘルベルトなんだろうけど、ジュールスは紹介するときに英語読みだったね。歌うまい人だったよ。ちょっとトム・ジョーンズっぽい感じ。ジュールス、こういうタイプの男性歌手が好きなんだね。2曲を披露して退場。

1時間を過ぎた頃だったかな、何かの曲の途中でギルソン・レイヴィス(Gilson Lavis)のドラム・ソロが始まり、他のメンバーは全員舞台裏へ。結構長かったけど、かっこよかったよ。去年の記事にも書いた、忙しくタムとか叩いてる最中に右手でスティックをくるっと回したりとか。もう見かけはかなりおじいちゃんなのに、やっぱり凄いドラム叩くよね、この人。ロック・ドラマーとしてあまり有名ではないけど、相当上手な部類に入ると思うんだけどな。

ドラムソロが終わり、メンバーが戻ってくる。ジュールスが「そろそろ次のゲストを紹介しよう。後ろに座っているギルソンと僕とこの人は、35年も前に一緒にガタガタ道を走り始めたんだ」と言い始めた途端、聞き覚えのあるドラムのイントロをギルソンが叩き始める。ああっ、これは、「Take Me, I'm yours」!

ここでクリス登場。僕は生まれて初めて本物の動くクリス・ディフォードを見たよ。感激。もしかしてギター持たずに出てくるかなと不安だったんだけど、ちゃんとアクースティック・ギター抱えて出てきたね。「Take Me, I'm Yours」を歌い始めたんだけど、途中からグレンのパートを歌う声が聞こえる。誰が歌ってるんだ?もちろんジュールスじゃないし。

ステージを見渡してみると、左奥で地味にキーボードを弾いてるヒゲの兄ちゃんが歌ってる。あ、あれクリストファー・ホランド(Christopher Holland)じゃないか。彼去年は日本には来なかったよね。

続けて、クリスが「1979年に書いた次の曲のおかげで僕は休暇に出かけることができたんだ。おかげで最初の離婚を経験する羽目にもなったけどね」と、相変わらずシニカルな台詞。ということは、「Cool For Cats」か! もう演るのか。

と思う間もなく、ギルソンのスネアの一撃と、クリスのギターとジュールスのピアノ、デイヴ・スウィフト(Dave Swift)のベースがイントロを奏でる。涙出そうになった。今自分の目の前ほんの数メートルのステージの上で、スクイーズ最盛期メンバーのうち3人が揃って「Cool For Cats」を演奏しているなんて。エンディングのピアノ・ソロ、ジュールス自身が弾くのをこの目で見ることができるなんて。

残念ながら目の前にいた係員のお姉さんに「写真は撮らないでね」と言われていたので演奏中の写真は一枚もないんだけど、僕の位置から見て、ステージ奥のギルソン、手前側のジュールス、中央右側のクリスが一直線上に並んで演奏する姿は、写真なんかなくたって、もうこの先忘れることはないと思う。

本当に残念ながら、クリスはたったの2曲で退場。会場を埋め尽くした白髪と禿げ頭はみんな3/5スクイーズを観にきたんじゃないのか?なんでこんなあっさりした扱いなんだろう。ステージを降りる前にギルソンと握手し、右手に持ったマイクで客を煽るのに忙しいジュールスの左手と握手してニコニコしながら歩いていくクリスにもう一度大きな拍手。

というわけで、僕の本日のメインイベントはこの瞬間で終了。後はさらっといくよ。

クリスのすぐ後に出てきたのがサンディー・ショウ。今何歳なんだろう。もう60は越えてるよね。キラキラ光るミニのワンピース(というか、下はパンツっぽくなった服。あれなんていうんだろう。よく赤ちゃんがああいう形の服着せられてるな)で登場。肌の露出が並大抵じゃないんだけど、さすがに年相応の肌のハリでちょっと痛々しいと思ったのは僕だけなんだろうか。往年のアイドル、サンディー・ショウを知っている会場中の白髪と禿げはあれを見て懐かしい気分に浸っていたんだろうか。

1曲目の「Love Me Do」は当時からの持ち歌だったのかな。その他にも「Always Something There To Remind Me」とか、スタンダード曲が多かった。全部で4曲ぐらい歌ったっけ。そういえば、25年前にステージに立ったのって、もしかしたらスミスが「Hand In Glove」で彼女のことを引っ張り出してきたときかな。

サンディーもステージを降り、もうそろそろ2時間になるかなと思っていた頃、ルビー・ターナー(Ruby Turner)突如登場。このときまでずっと出てこなかったから、今回はいないのかと思ってた。相変わらず凄い歌(と見た目)だねえ。CDのジャケやプロモ写真ではそれなりにスリムに写ってるけど、実物はなんだか架空の生き物みたいに見えるよ。それであんな警報器みたいな声で歌うんだから、すごいよね。

とはいうものの、去年東京で観たときよりも、ルイーズ・マーシャル(Louise Marshall)が相当上手くなっていて、声量ではルビーに負けてなかったかも。あと去年と違ったのは、去年はロージー・ホランド(Rosie Holland)という名前だった彼女が、今はロージー・メイ(Rosie Mae)という名前になってること。結婚したのかな。それとも、ジュールスの身内だということを隠しはじめたのかな(遅いよ)。

本編だけでたっぷり2時間、その後2回のアンコールを含めて合計2時間15分の長尺ライヴ、じっくり堪能しました(特にクリスが参加していた10分間)。僕の目の前はちょうど入口の階段だったんだけど、その2時間強の間、トイレに行くお客さんのまあ多いこと。みんな何か飲みながら観ていたのと、あとはやっぱりお年のせいかな。ステージからの距離は申し分なかったんだけど、それだけがちょっと落ち着いて観てられなかったな。でも、当日思いついてぶらっと行って、あんな豪勢なホールであんな至近距離であんな素敵なライヴを観られたんだから、何も文句はないよ。またこのダラダラした記事のおかげで寝るのが3時になってしまったけどね。


おまけ:物販で買ったTシャツ(10ポンド。安い!)
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あと、ジュールスのサイン入り『Rockinghorse』のLP(15ポンド。安い!)
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2011年11月26日

The Leisure Society live in London (on the boat)

怒涛の海外出張月間のさなか、インパートメントのsinさんのこんなツイートを見たのは、ちょうど2日後に控えた欧州出張に向けて荷造りしていたときだった。

また、The Leisure Societyは11/24にロンドンのパブでフリー・ギグを行うようです。ロンドンのかたはぜひ。

え、11月24日って、ちょうど僕ロンドンにいる日じゃないか。しかも、2日間の滞在中、比較的夜の時間に余裕のありそうな方の日。さらに、調べてみたら、会場のTamesis Dockって、うちのオフィスのある駅から電車で1本だよ。これはもう、音楽の神様が僕の過酷な出張スケジュールを見かねて特別に配慮してくださったに違いない(笑)


そして24日。郊外のオフィスでなくロンドン市内で予想外に早く仕事を終えた後、時間潰しにオックスフォード・ストリートのHMVで目ぼしいのを数枚捕獲。なんだか知らないけど半年前に来たときより格段に安くなってるよ。もちろん円高のせいもあるんだけど。ついつい手に取る枚数が増えてしまう。ただでさえパソコンとか入った重たいカバン抱えてこれからライヴ行かなきゃいけないのに。

ゆっくり買い物して、それでも開演時刻の8時半まで余裕があったけど、腹も減ったし、ちょっと早めにパブに行って腹ごしらえしよう。なにしろ、ドックに係留してあるボートの上でのフリーライヴということだから、どんな大きさの会場で何人ぐらい来るのかさっぱりわからなかったから、早く行くに越したことはないし。

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ヴォクソール駅からテムズ川に沿ってしばらく歩くと、遠くにライトアップされた国会議事堂とロンドン・アイが見えてくる。さらに歩きながらふと見ると、なにやら派手に飾りつけられた、ちょっと年季の入った船が。まさかこれかな。こんなに小さいの?と見てみると、入口のところにちゃんとTamesis Dockという看板が。でも、レジャー・ソサエティのことなんて何も書いてないよ。

甲板に上がり、船の中に入ってみると、すぐバーカウンターになっている。もう結構客入ってるな、まだ開演まで1時間以上あるのに。と、それより、階段を下りた船底部分にあるステージ(?)でもう演奏始まってるよ。「Dust On The Dance Floor」だ。きっとリハーサルかな。

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あわててギネスとハンバーガーを注文し、下の階へ。階段をおりたところのスペースが簡易ステージ(といっても段差とか仕切りがあるわけじゃない)になっていて、反対側の壁際には15人ぐらいしか座れないソファ。もちろんもう全部埋まってる。ステージ前端、というかスタンドマイクの位置からソファまでは2メートルぐらいしかない。ということは、僕も含めた立ち見客はその前後2メートルのスペースに立って観ることになる。なんて近さだ。

階段付近はきっと開演が近づくにつれてどんどん人が入ってくるだろうから、反対側に移動。ちょうど機材を置くテーブルもあるから、そこでまず腹ごしらえ。そうしてるうちに僕の前にでかいのが立ちはだかってステージが全然見えなくなってしまった。しょうがないので僕もそいつの隣に移動。フルートを吹いているヘレン・ウィテカー(Helen Whitaker)のすぐそば。

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あと2曲ほど練習し、一旦解散。メンバーは三々五々ビールを飲んだり、外にタバコを吸いに行ったり。そうこうしているうちにお客さんがどんどん入ってくる。こんな狭い船の中に、きっと50人ぐらいはいたかな(バーのある2階からも見下ろせたはずだから、そっちにも更に何十人かいたはずだし)。大丈夫かな、沈まないのか、この船。僕の後ろや周りにも次々と人が増えてくるから、じりじりと前に移動。もう、ほぼヘレンのスタンドマイクの真横という、なんとも嬉しいというか気まずい立ち位置。


いつの間にかメンバーみんな着替えてきて、開演予定時刻ちょうどにスタート。演奏前にヘレンが「そんなとこにいるとフルートの先が当たるよ」なんて冗談交じりに話しかけてくれる。確かに、こんな距離だからね。

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1曲目は予想外に「We Were Wasted」という静かなオープニング。CDのブックレットには8人のメンバーが載ってるけど、この日は6人だけ。狭いからかな。前列に(僕に近い方から)ヘレン、ニック・ヘミング(Nick Hemming)、キーボードのクリスティアン・ハーディー(Christian Hardy)。後列こちら側からドラムスのセバスチャン・ハンキンス(Sebastian Hankins)、ベースのダレン・ボーンヒル(Darren Bonehill)、チェロのウィリアム・コールダーバンク(Willam Colderbank)。後列の3人は『Into The Murky Water』の録音時からメンバーチェンジしていなければ、だけど。

続く2曲目で、さっき練習していた「Dust On The Dance Floor」。この曲から、クリスとヘレンが場所を交代。クリスがギターを弾いて、ヘレンはキーボードを弾きながらフルートを吹く(もちろん両方いっぺんにはできない)。あーあ、ヘレンあっち行っちゃったと思ってたら、数曲後にはまた戻ってきた。ステージといっても歩けるようなスペースはないし、最前列のお客さんを押し分けながら場所を移動する感じ。忙しいね。

3曲目が僕の知らない曲で、あとはちょっと順番うろ覚え。意外に新作『Into The Murky Water』からは少なく、アンコールで演った「I Shall Forever Remain An Amateur」を入れても、全13曲中5曲だけ。他には、シングル曲「This Phantom Life」、タイトルトラック「Into The Murky Water」と、「Our Hearts Burn Like Damp Matches」かな。

さっきみたいに場所まで交代して楽器を換えてたのは最初の数曲だけだったけど、ニックはクラシック・ギター、アクースティック・ギター、ウクレレを曲によって弾き分け、ヘレンはこっち側にいるときはフルートとウクレレを演奏。CDのブックレット見ても、クリスティアンとこの2人はいろんな楽器演奏してるね。でも、ヘレンは基本的に管楽器だけか。どうりでウクレレちょっとたどたどしかったわけだ。

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たどたどしいといっても、別にリズム外したりミストーン出したりするわけじゃない。この日のライヴを観ていて僕がつくづく思っていたのは、このバンド、CDで聴いただけじゃわからないほど、かなり演奏力あるってこと。ニックのウクレレの弾き語りでスタートして、演奏の途中で他の楽器がふわーっと重なってくるところとか、曲のエンディングでかなり激しい演奏になっても一糸乱れぬところとか。とにかく、ほぼすべてアクースティック楽器だけで醸し出されるこのグルーヴ感はすごいよ。

ライヴ中にも言ってたけど、12月8日にはバービカン・センターというかなり大きめのホールでオーケストラと一緒にライヴ演るらしい。なんか、そういう展開になるというのが他にたくさんいるこの手の若手バンドとは一線を画してるね。まだわずかアルバム2枚しか出してないのに。ディープ・パープルでさえアルバム3枚出してからオーケストラと共演したのに(違)

本編11曲、ステージから降りずに続けて演奏したアンコール2曲を入れても1時間ちょっと。まあ、フリーライヴだからね。Last.fm主催ということで、カメラマンも何人か入ってたし、ビデオも撮ってたみたいだから、もしかしたら録音もしていて、そのうちアップされるのかもしれないね。もし画像や映像がアップされて、ヘレンのすぐそばに場違いな日本人らしき男がいたら、それは僕です。


演奏終了後、デッキでくつろぐメンバーに声をかける。ニックのところにはいろんな人が群がってるので、まずクリスティアンとヘレンに。「君たちのことを観に日本から来たんだよ」(ということにしておく)。クリス「うそでしょ」。僕「ほんと、昨日着いたばかりだから」(これは本当)。

さっきHMVで買った、ボーナスディスク付きで再発された『Into The Murky Water』のブックレットにサインをもらっていると、ヘレンが「これの日本盤持ってるよ。日本語が書いてあるよね」と言うので、「日本盤はこのジャケットのところ、ちゃんと指まで切り込んであるんだよ。帰ったら見てみて」とメンバー本人にレジャー・ソサエティ・トリビアを伝授。「日本には来る予定ないの?」と聞くと、「行きたい行きたい。すっごく楽しみ。フェスとか出られないかなあ」と、半分お世辞だとしても嬉しくなるほどの反応。

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「日本盤を出したレーベルに知り合いがいるんだよ」と言っておいたら、昨日のsinさんのツイートによると早速その話が伝わってる模様。sinさん、彼ら日本に来たがってたのでお願いしますね。絶対に生で観たほうがいいバンドでしたよ(あと、p*disでボーナスディスク付き買うって約束してたのに、ごめんなさい)。

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2011年11月20日

日記6

ここ数か月のあいだ経費削減とかいろんな理由で出張が少なかった反動か、今月から来月にかけての出張頻度がえらいことになっている。

まず、先週の火曜日に上海に行き、木曜日に成田で折り返してその足でシドニーへ。そこから帰ってきたのが土曜日。一日おいて月曜日にシンガポールに飛び、香港、台湾を経由して日本に戻ってきたのが昨日。今日から中三日空けて今度は水曜から翌水曜までの欧州ツアー。日曜はイスラム圏で会議ということで、土曜にロンドンからドバイ、一泊して日曜の夜行便でパリに戻るという週末無視の弾丸ツアーを間に挟む8日間。さらに中三日空けて今度はデリー。帰国するのはもう12月の2週目。

とまあ、こんな感じで僕にとっては2011年の11月はほぼ日本の土を踏めない状態。いつもみたいに出張中の空いた時間にちょこちょこっとブログでも書ければいいんだけど、なにしろ今月は結構中身が濃くて(いや、いつも濃いんですよ…)、なかなか時間が取れない。

というわけで、出張時恒例の手抜き記事を、出張から帰ってきてから書くというなんだか間の抜けた話。まあどうせ中身なんてない話題だからいいんだけどね、別に。


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シンガポールから香港への移動がちょうど中途半端な時刻だったので、軽く仕事して晩ごはんを食べた後、ホテルの近くのCD屋へちょっとお散歩。円高のせいもあるけど、とにかく安いよ。けっこうマニアックなのも置いてあるし。いいね、香港。上の写真がそのときの収穫。2軒まわって閉店時刻まで粘って8枚買い、そのとき買うのをやめた3枚を翌日の会議の後にやっぱり急いで買いに行くという僕流の放流買いをここでも発動。

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日本から持って行った本を機内で読み終えてしまい、香港から台湾へ移動するときに空港の本屋で何か買おうと思っていたら、いきなりこの人がこっち見ててびっくり。アール・ラヴレイス(Earl Lovelace)というトリニダッドの作家の新作。僕は名前すら知らなかったけど、このジェブ・ロイ・ニコルズ作の表紙(背表紙も裏表紙も)に惹かれて、ちょっと高かったけど衝動買いしてしまった。


この一か月に亘る出張の今はちょうど真ん中なんだけど、上に書いた都市名を見てもらえばわかるとおり、前半は上海・シドニー・シンガポール(しのつく町ですね)・香港・台北と、オーストラリアを除いて全部中華圏。毎日毎晩中華料理ばかりで、自分でもはっきりわかるほど腹回りの体積が増えてしまっている始末。じゃあちょっとうらやましがらせ目的で、どういうもの食べてきたか写真でも載せてみよう。

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上海といえば蟹。口の中に張り付くような濃厚なミソ。僕はほとんどミソしか食べずに手足を残したら中国人の同僚に叱られてしまった。だってこんな細い手足食べにくいよ。身とかほとんど入ってないし。


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シドニーではエビ。というかロブスターかなこれ。平べったいやつ(ちなみにメニューにはBugと書いてあった)。あとステーキも忘れずに。今考えるとこの頃から腹回りが危なくなってきたかも。


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香港で食べた、オコゼの入った蒸餃子。あとオコゼのスープも飲んだ。オコゼが名物なんだって。メニューには石頭魚って書いてあった。とびぬけて美味しいわけでもなかったけど、この目玉みたいなのがちょっとかわいい。


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これも香港。カニミソ小龍包。他にフォアグラ小龍包とかヘチマ小龍包とか。翌日台北に行ってもまた小龍包。最終日にはもう結構見たくない状態になっていて、我ながらきっとそのうち何らかの天罰が下るだろうなと思っているところ。


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これも香港かな。名前忘れたけど、もち米でできたおこわとチャーハンの合いの子に各種腸詰を乗せて、薄焼き卵で包んだようなやつ。冬場に体をあっためるのにいいらしい。ちなみにこの日の香港は26℃とかあってとても体をあっためたい気分じゃなかったけど。


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台湾名物カラスミ。これは最終日の夜に食べたのかな。もうその日の昼ごはんまでに腹に詰め込むだけ詰め込んだ状態で、このときの夕食はもう僕はほとんどなにも喉を通らなくて、ビールのつまみでこればっかり食べてた気がする。薄く切ったカブみたいなのとニンニクの芽と一緒に食べるのがまた絶品。


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それだけ腹いっぱいでもデザートは別腹。というかもうすでに僕の腹が別人の腹みたいになってしまってたけど。台湾名物(なのかどうかよく知らないけど)タマゴプリン。色が違うのはなんだか味が違ったはずだけど、忘れた。


ここまで読んで、冒頭「yasさん出張続きで大変だなあ」と思った人も、もうすっかりそんな気分はすっ飛んでしまっていることだろう。まあ、経費削減のあおりで、こまめな乗り継ぎでエコノミークラスで世界を飛び回ってるんだから、美味しいものぐらい食べさせてよ。というわけで、3日後からまたフィッシュ&チップスとケバブとカキとカレーを食べにいってきます。

そして、カレーを食べて帰って来る頃には、いよいよタマスの来日!


p.s. 何も僕は食べ物の写真ばかりを撮るために出張に行ってるわけじゃない。ちゃんと世界のマクドも更新したので(笑)、興味のある人はそちらもどうぞ。
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2011年11月05日

Jim Boggia live in Kamakura Oct 2011 Pt. 2

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もうあれから一週間近く経ってしまった。記憶もかなりおぼろげになってしまってるけど、当日取ったメモを頼りに思い出せるだけ書いていこう。ジム・ボジア本年二度目の来日公演の最終日、10月30日@鎌倉カフェ・ゴーティー。

気持ちいい秋晴れだった前日とはうってかわって、新宿から向かう湘南新宿ラインの車窓から外を眺めていると、傘をさしている人の数が鎌倉に近づくにつれて次第に増えていく。土砂降りというほどではないし、駅からゴーティーまではたいした距離ではないけれど、せっかくの鎌倉の休日が湿っぽくなってしまうね。

実際には、どうせまた日曜の終電間際までいることになるから開場前に集まって先に腹ごしらえしようというお馴染みのグレンヘッズの面々と4時から飲み始めていたから、湿っぽいどころか、ゴーティーに着く前からもうすっかりいい気持ちに盛り上がっていたんだけどね。「そんなに飲むとまた寝るよ」という優しいMさんの声を無視していろんな味のハイボールを次々に試していく僕。やっぱり甘いのはちょっとチューハイっぽくていまいち。

飲み屋を2時間で追い出され、開場時刻の少し前に小雨の中をゴーティーへ。入口のところで「雨ですねぇ」とまったりされている店長の松本さんに断って、先に店内のCDを物色させてもらう。前日買って聴いてみてすっかり気に入ったマット・ジ・エレクトリシャンの新譜は買おうと決めていたから、ほかになにか一緒に買おうかな。へえ、昔は髭のないこざっぱりした顔だったんだね。「マットのはそれ(02年盤?)あたりから聴いていくといいですよ」と松本さん。うん、そのつもりなんだけど、さすがにこれだけたくさん出てるのを一気に買うのはもったいなくって。少しずつ買い集めていくことにしよう。

リハーサルを終えたジムがすぐ近くで何か飲みながら談笑している。「やあ、今日も来たよ」と挨拶すると、話しかけてきてくれたので、しばらくあれこれ話をさせてもらった。インタビューじゃないのであまり二人で話した内容をこと細かく書くのははばかられるけど、少しだけね。

「5月に来たときにニューアルバムを作ってるって話をしてくれたけど、どうなったの?」と聞くと、「今完成させようとしているのは、7人編成で演ったときのライヴ盤。たぶん年明けに出せると思う。マイク・ヴァイオラとか参加してるよ」とのこと。ブルーハンモックとの契約の関係があって、スタジオ盤はすぐにだせないそうだ。「来年中には出したいんだけどね」とジム。

「歌詞ってどこかに載ってる? なかなか全部聞き取るのは難しくて」と言うと、「それアメリカでもよく言われるんだよね」だって。今ジム版のウィキピディアみたいなサイトを作っていて、そこに歌詞を載せようとしているとのこと。「完成したら僕のサイトから飛べるようになるよ」って言ってたけど、はたしてそんなのいつになることやら。CDのブックレットに歌詞を載せるのは嫌なんだって。

「そういえば、昨日リクエストしたスクイーズの曲ちゃんと練習してきてくれた? “Tempted”とか」と半ば冗談で言うと、「ああっ、そうだった。ちょっと失礼」と、急いでステージの方に向かい、後ろを向いて練習を始めてくれた。あ、そのリフはわかるよ、ほんとに演ってくれるんだね。ありがとう。

そうこうしているうちに開場時刻になった。前日と同じ列の、少し右側から観ることにした。左右にずらっと並ぶのは前日同様、グレンヘッズの皆さん。前日より数人少なかったかもしれないけど、それでも立ち見が出るほどの盛況。ジムはまだこっちに背を向けてブツブツと小声で歌いながらギターを練習してくれているよ。

「よし、これでいい」とギターを置き、一旦カウンターの方に行って、再登場。「君たちはもう今日で僕がアメリカに帰るから拍手しているの?」と冗談めかすジム。この日のオープニングは「To And Fro」。

セットリストは記憶して休憩時間とかにメモしてきたから後で載せるけど、それぞれの曲のときにどうだったかというのはさすがにちょっと記憶が薄れてきた。でもはっきり覚えてるのは、終始ちょっとゆるーい感じで進行した前日とはうって変って、この日はジム自身がビシッと気合を入れてきていたこと。ジョークを飛ばしたりして和やかな雰囲気は前日のままなんだけど、張り詰めた空気感が違ったというか、つまらないミスはしないぞというジムの意気込みまでが見えるようだった。

4曲目で「Annie Also Run」。今回ジムを観た3回ともこの曲を演ったけど、どの回も途中でサンダークラップ・ニューマンの「Something In The Air」をメドレーで歌い込んでいたね(横浜ではさらにそれに続けてストーンズの「Beast Of Burden」も)。

その曲を終えたところで、「何か聴きたいのはある?」とジム。誰も何も言いそうになかったので「Three Weeks Shy」と言ってみたら、向こう側に座っていたお客さんが「So Full」をリクエストしたのとちょうどかぶってしまった。「“Three Weeks Shy”はちょっとヘヴィーだから、焼酎が入ってからにしよう。ちゃんと覚えておくから」と丁寧に断ってくれる。

7曲目に演ったのは、友達のTomが前日にリクエストしていた「The Harry Nilsson Song」。バンドキャンプで買えるダウンロードオンリーのEP『4 Sketches』に入っている曲だね。ほんとにニルソンっぽい曲調で、ちょっと途中でミスして「なんでこんなに面倒なコード進行なんだ」って自分で言ってたね。

「他にリクエストは?」とまた聞くジム。またシーンとしているのを見計らって「Live The Proof」とリクエストしてみる。なんか僕ばかりリクエストしてるみたいですみませんね。「この曲はCMに使われて云々」という例の紹介をごちゃごちゃ言ってから演奏に入るジム。いい曲。なんでこれが毎晩定番として歌われないんだろう。印税もらえなかったことを根に持っているんだろうか(笑)

ピアノで2曲、前日と同じく「Bubblegum 45s」と、前回の最終日にも歌ってくれた「Lady Madonna」。確か前回もそうだったけど、どういうわけか次にこの曲だというときに、まだ一音も弾いてないのに、僕はきっと次はこれじゃないかと気づいてしまう。不思議。

ロッド・スチュワートの「Handbags And Gladrags」のカバーもよかったなあ。「みんなロッドなんてとバカにするけど、何十年も何百年も前の彼はすごかったんだよ」と冗談交じりで(でも真剣に)話すジム。そんなの、ここに来てるようなお客さんはみんな知ってるよ、ジム。

この日の第一部はちょっと短めだったかも。1時間なかったよね。きっとジムも早く焼酎が飲みたかったんだろう。そして、この日はわさび焼酎のオン・ザ・ロックを飲みながら、30分程度の休憩時間を談笑しながら過ごすジム。もうすっかり終わったみたいなくつろぎタイム。僕も同じわさび焼酎のロックを作ってもらって第二部に備える。


後半は前日と同じく「I Realized This Afternoon While Driving To Connecticut」でスタート。2曲目の「Listening To NRBQ」のイントロを弾き始めたときに携帯のシャッター音があちこちで鳴り響くのを気にしたジムは、「オーケー、そんなに写真を撮りたいなら、今から撮影タイムにしよう」とポーズを取り始める。冗談めかしてやってたけど、僕にはあれが「今日は真剣にやってるんだから、そっちも写真撮りながらなんかじゃなくて真剣に聴いてよ」と言っているように見えた。そういうのを嫌味っぽくなく仕切るところがさすがプロだなと感心。

「Listening To NRBQ」のエンディングのところ、レコード同様「I Love Her, She Loves Me」の一節を歌ったあと、ジムが別のNRBQの曲「Captain Lou」に続けると、それに合わせて友達のNさんがサビのところを歌う。あのときのジムのびっくりした顔ったら。「こんなことアメリカじゃ絶対に起こり得ないよ!」だって。ほんとに嬉しそうだったね。「これでアメリカにニコニコしながら帰れるよ」と言いながら、「次の曲は“Made Me So Happy”、だって本当にそうだからね」とジム。Nさん、よかったね、あんなにまで喜んでくれて。

「次の曲はリクエストされて、さっきから練習していたんだ。一応演奏できるとは思うけど、うまくいくかな。ちなみに、“Tempted”ではないよ」と言いながら、「Black Coffee In Bed」のイントロを弾き始める。2列目に陣取ったグレンヘッズだけでなく、いつもグレンのライヴで見かける面々が沢山いたから、もちろんみんなコーラスで応える。

2番の出だしの歌詞が思い出せないジム。僕もうろ覚えで「From the lips without passion?」と言ってみたけど、違った(それは3番。リクエストしたなら覚えておけよ>自分)。ごにょごにょとごまかして歌い始めるジム(答えは「With the way that you left me」でした)。でも、ちゃんとコール&レスポンスの箇所は皆で歌うのでまた大喜び。途中のギターソロのところは省略するよとわざわざ断りながら演奏してたね。

「次もリクエストされた曲。でもこれはヘヴィーだからちょっと落ち込むんだ」ってしきりに言ってたね。確かに、歌詞全部は聞き取れないけど、戦争でお兄さんが亡くなってしまう曲だよね。レコードではエンディングのところで戦死者の名前を告げるアナウンスみたいなのが淡々と流れて終わるし。そんなのリクエストしてごめん、でもいい曲なんだよな、「Three Weeks Shy」。

「今のは僕の兄の話ではないんだ。実際は僕の友達の兄貴の話。じゃあちょっと気分を変えて、実在しない僕の姉の歌を歌おう」と、「8 Track」へ。途中のテープのヒスノイズの部分もやったけど、前日みたいに延々話さずにさらっと。こういうところでもこの日は歌と演奏をしっかり聴いてもらおうという彼の気持ちが見えたね。

ピアノで、他のお客さんからリクエストされていた「Maybe I'm Amazed」を。「もう声が出ないよ。こんな声の調子のときに歌う曲じゃないんだけど」と言い訳しながら歌うジム。途中のキーボード・ソロの箇所を歌ったお客さんはリクエストした本人かな。ジムも喜んでたね。

前日とは違ったテーマ曲でウクレレをケースから取り出し、1曲目の「Ram On」(ほんとにポールの曲ばかり)で、またお客さんが合わせて歌うのを聞いて大喜びのジム。「この焼酎には何か入ってるんじゃないか。これは現実に起こっていることなのか?」だって。

次にウクレレで演った曲がわからなかったんだけど、物知りTomに訊いてみたら、「I Haven't Told Her, She Hasn't Told Me」という曲だと調べてくれた。ピーター・セラーズの曲? それはきっちり1曲歌ったけど、他にもこのウクレレパートではちょろっと一節だけ歌った曲がいくつかあったね。ラヴィン・スプーンフルとかだっけ。そういう細切れなのはセットリストには載せていないので、あれも歌ったとか覚えている人はコメント欄で教えてくださいね。

開演前にNさんから「昨日は自分の左側からyasさんの歌う声、右から五十嵐さんの声がステレオで聞こえてきましたよ」と言われた「Thunder Road」。そんなに大きな声で歌ってた覚えはないんだけどな。だって僕らが歌ってるとジムほんとに嬉しそうな顔するから、つい。というわけで、この日も(五十嵐さんはいらっしゃらなかったけど)定番のその曲のときに小声でボソボソ歌う。

次に、自分が5歳ぐらいのときからウクレレを練習しはじめ、テキストに載ってる曲をアレンジして弾いたら教師に叱られて、「アレンジしたいなら自分で曲を書け」と言われて8歳のときに書いたという曲を披露。ちょっとクラシックぽいアレンジだったけど、あんなの8歳で書いたの? すごいね。

第二部最後のパートは前日と同じ流れ。「Over The Rainbow」で締め、一旦カウンターの方に戻った後で再登場してアンコールで「Several Thousand」。この日はそれでもアンコールの拍手が鳴りやまないので、さらにもう1曲、ピアノで「Let Me Believe」(二回目に出てきたときに「何歌ってほしい?」シーン…「出てきてほしいけど歌ってほしい曲はないのか!」とお決まりのパターン。ごめんよ、もう今日は3曲もリクエストして咄嗟に出てこなかったんだ。今から思えば、今回演ってなかった「Underground」とか言えばよかった)。


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終演後、前日買っておいてジムのオフィシャル・ブートレグにサインを貰う。「“Black Coffee”演ってくれてありがとう。歌詞を覚えてなくてごめん。でもジムも覚えてなかったからお互い様だね」という話をしていたら、またしても話していた内容をそのままジャケットに書かれてしまった。“次回は歌詞を覚えてくる”って、あとで見たら何のことかわからないよ(笑)

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記念に写真を一枚。せっかく着て行ったビートルズのシャツには無反応(笑)。ライヴ中に何度も「また来年来るよ」と言ってくれていたジムのことだから、きっとまたすぐ来てくれるだろう。そのときには開演前に話してたライヴ盤が出ているかな。またこの狭い会場でぎゅうぎゅう詰めになるのが今から楽しみだね。


Setlist 30 October 2011 @ Kamakura Cafe Goatee

1. To And Fro
2. Toy Boat
3. On Your Birthday
4. Annie Also Run
5. So Full
6. Nothing Wrong With Me
7. The Harry Nilsson Song
8. Live The proof
9. Bubblegum 45s
10. Lady Madonna
11. Handbags And Gladrags
12. 3 Steps At A Time

13. I Realized This Afternoon While Driving To Connecticut
14. Listening To NRBQ
15. Made Me So Happy
16. Black Coffee In Bed
17. Three Weeks Shy
18. 8 Track
19. Maybe I'm Amazed
20. That's Not Why I Hate New York
21. Ram On
22. I Haven't Told Her, She Hasn't Told Me
23. It's Only Love
24. Waterloo Sunset
25. Thunder Road
26. (Jim's composition at 8 years old)
27. Getting Better
28. Over The Rainbow

Encore
1. Several Thousand
2. Let Me Believe
posted by . at 16:42| Comment(2) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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