2011年09月25日

yascd mini for PPA2

前回の記事と続いてしまうけど、せっかく作ったので忘れないうちにアップしてしまおう。9月8日のイベント、パワーポップ・アカデミー2に持って行った、数珠つなぎDJタイム用に編集したミックス。実際には自分のミックスが10曲連続でかかるわけじゃないんだけど、選んだ10曲を続けてかけるとしたらどういう順番がいいかなと考えながら並べたのがこれ。

奇しくも、5年前の9月〜10月に作ったyascdの002003が(今回とは順番が逆だけれど)パワーポップと秋の夜長特集だった。その002やこれまで別のyascdで取り上げてきたのとはできたら曲がかぶらないように、といってもどうしても外せないのはある。それに、以前の自分のセレクションとかぶるよりも、当日のイベントで他の人が持ってきた曲とかぶってしまう方が困るし。

そもそも、どういう客層がどんな曲を選んで持ってくるのか、今回が初めての僕にはさっぱり見当つかなかったから、選曲には結構気を使った。あんまりベタなのもつまらないし、かといってとんでもなくマイナーなのを持って行っても誰も反応しないかもしれないし。まあおそらく観客の中では最年長グループに入るだろうから、年の功を活かして70年代もの中心にしてみようかなという感じで。

結果的に出来上がったのは、70〜80年代と2000年代が半分ずつぐらい、それに90年代を少々(えーと、つまり70年代以降ずっと)という、気を使ったという割には年代的には脈絡のないセレクションになってしまった。上にリンクを張った当日のイベントではこの中から2曲だけかけてもらったんだけど、全部通して聴くとこんな感じになる。それでは、パワーポップ・アカデミー2用 yascd mini (019)、どうぞ。


Best Of The Jags.jpg
A1. ジャグズ (The Jags)
Back Of My Hand
『The Best Of The Jags』

まずは、80年にファーストアルバム『Evening Standards』でデビューしたこのバンドの、唯一のヒット曲から。このファースト、曲のクオリティからボーカルの声質に至るまで、まるでデビュー当時のエルヴィス・コステロを思わせる好盤。セカンドで一気に作曲レベルが落ちてしまってそのまま消えてしまうんだけど。今ではその2枚を一緒にしたCDが格安で手に入るので、気になる人は上のリンクからどうぞ。2枚がオリジナルの曲順で収められているはずのこのCD、何故かファースト部分だけは僕の持っているUS盤のLPとは曲順が違う。


Pure Juice.gif
A2. サマーキャンプ (Summercamp)
Nowhere Near
『Pure Juice』

パワーポップ・アカデミー2当日にかけてもらったうちの1曲。いいバンドだったけど、残念ながらこのアルバム1枚で消えてしまったね(日本編集のミニアルバムが出るほどプッシュされてはいたのに)。このバンドで来日もしたし、ボーカルのティム・カレンはソロになった後も来日したようだけど、その頃僕は日本にいなかったので残念ながら一度も観たことがない。最近、同じ名前(2単語だけど)の別バンドが出てきて、とてもややこしい思いをしている。バンド名つけるとき誰も指摘してやらないのか?


Life In Reverse.jpg
A3. エニィ・トラブル (Any Trouble)
The Man I Used To Be
『Life In Reverse』

エニィ・トラブルが07年に再結成してアルバムを出していたことを知っている人は何人いるんだろう。初期のパワーポップ炸裂アルバムよりぐっと落ち着いた、でもクライヴ・グレグソンのソロよりはずっとポップなそのアルバムは、このブログに取り上げようと思いつつも流れてしまったネタの1枚だった。そうか、もうあれは4年も前になるのか。誰も騒いでくれないから気分を害したのか、これ以来エニィ・トラブルでの活動の話題も聞かないと思っていたら、クライヴは今年になってまたソロアルバムを出したようだね。


AB.jpg
A4. スクイーズ (Squeeze)
Misadventure
『Argybargy』

アカデミーに来ていた若い衆に興味を持ってもらおう、名前だけでも憶えていってもらおうと、最後にかけてもらったこれ。本当は002に入れた「Vicky Verky」にしようかとも思ったんだけど、そうするとyascdにその曲を取り上げるのが今回で3回目になってしまうから、同じアルバムからそれよりはちょっとだけ地味で、(少なくとも僕の知っている限りでは)グレンもライヴで演奏したことのないこちらを選んだ。次回来日したらこれリクエストしてみようかな。


Take This To Your Grave.jpg
A5. フォール・アウト・ボーイ (Fall Out Boy)
Dead On Arrival
『Take This To Your Grave』

フォール・アウト・ボーイはやっぱりこの頃がいいね。これをパワーポップで括ることに抵抗のある人は多いと思うけど、僕にとってはこれをパンクと言われるよりはずっと自然。まだボーカルのパトリックがうんと痩せていた頃のセカンドアルバムから(メンバーはこれをファーストと見なしたいようだけど)。そういえばこないだフジに来て今度ソロアルバムを出すパトリック、写真を見る限りではこの当時に戻ったみたいに痩せてたね。なんか髪の毛もふさふさしてるし(笑)。早く聴いてみたいな。


Meaningless.jpg
B1. ジョン・ブライオン (Jon Brion)
Meaningless
『Meaningless』

さっきの曲からのつなぎが気に入ってるんだけど、気分的にはここからB面。この曲だけは002とかぶってしまった。これだけはどうしても落としたくなかったんで。おまけに前回の「21世紀の秋の夜長に」ともかぶったね。というわけで、このブログではやたらと目につくこの地味な水色のジャケ、僕はこれまで全国各地のブックオフで二度500円コーナーで見かけたことがあるので、アマゾンマーケットプレイスの法外な値段に手が出せずにいる人は地道に探すように。

Zoom.jpg
B2. ナック (The Knack)
Smilin'
『Zoom』

かぶってしまったといえば、yascd015で取り上げたことのあるこの曲もそう。きっと、今回のようなイベントなら「My Sharona」をかけた方がもっと盛り上がるんだろうけど、その015の記事を読んでくださった方にならわかってもらえると思うけど僕はどちらかというとアンチ・マイ・シャローナ派なので、個人的にはファーストと並ぶ名盤だと思っているこのアルバムからこれを(002の選曲とはかぶらないように)。メロディ、リフ、コーラス、ギターソロ、どれをとっても最高の一曲。

Jesus Of Cool.jpg
B3. ニック・ロウ (Nick Lowe)
Cruel To Be Kind
『Jesus Of Cool』

この曲とこのジャケの組み合わせに違和感を覚える人は多いだろう。僕が選んだのは、ブリンズリー・シュウォーツ時代から演奏していたアレンジで、ニックがソロになってからシングル「Little Hitler」のB面に収録されたよりソリッドなバージョンの方。今では数種のCDで聴くことができるが、たぶん今一番入手しやすいのはこのファーストの再発盤のボーナストラックとしてだろう。先日の来日公演でも演奏したけど、当然のことながらそれはシングルでヒットした方のより有名なバージョンだった。


Made Easy For Everyone.jpg
B4. アインシュタインズ・シスター (Einstein's Sister)
This Is The Day
『Made Easy For Everyone』

たぶん今回のセレクション中では一番マイナーなバンドかな。個人的には、今回のパワーポップ・アカデミーの主役ウェリントンズのセカンド(僕が最初に買った彼らのアルバム)と一緒に買ったという縁のあるアルバム。それまでに何枚か出ていたアルバムからのセレクションとなっているけど、これ以降音沙汰がないところをみると、きっともう解散してしまったのかな。地味ながら結構いい曲多いのに残念。この曲は出だしのコーラスとツイン・ギターのソロが気持ちいいね。


I'm The Man.jpg
B5. ジョー・ジャクソン (Joe Jackson)
I'm The Man
『I'm The Man』

ラストを飾るのは、パワーポップ期ジョー・ジャクソンの代表曲。この後、ジャズやクラシックも含めてありとあらゆる種類の音楽を極めることになる彼が、近年はオリジナル・ジョー・ジャクソン・バンド(グレアム・メイビーとデイヴ・ホートンのリズム隊)で再活動していることがちょっと感動的。これまで吸収してきたありとあらゆる種類の音楽を包含した今の彼らの音楽は単なる再結成とは意味が違うからね。またその編成でのライヴ盤が出たみたいだから(この曲は演ってないけど)、それも早く買わなくちゃ。


実際の数珠つなぎDJタイムは、ある程度予想していたとおりウィーザーやファウンテンズ・オヴ・ウェインなど王道パワーポップと、僕も名前ぐらいしか聞いたことのないバンドが多かった。けど、後半に行くにしたがって皆で盛り上がるのは、ビートルズとかチープ・トリックとか、どの世代でも知ってるような超ベタな選曲だった。ちなみに、yascd002に入れた曲もいくつかかかったよ。そうか、アカデミーとかいっても、皆べつに勉強しにきているというよりも踊りに来てるんだから、ある程度知ってる曲の方が盛り上がれるんだよね。次回の参考にしよう。
posted by . at 15:42| Comment(2) | TrackBack(0) | yascd | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする