2011年09月10日

パワーポップ・アカデミー2!

下北沢駅のいちばん賑やかな出口を出て南へ向かう商店街。この日は長丁場になるのは見えてたから、終演まで何も食べられなかった二日前の反省を活かして、商店街に新しくできた丸亀製麺でまず腹ごしらえ。もう開場まであまり時間はなかったけど、隣にあるレコファンについ立ち寄ってしまうと、緑色のおばさんジャケのニック・ロウの新譜に「本日入荷」のタグがついていたので迷わずゲット。そこからは早足で会場へと向かうが、入り口がよくわからなかったのでつい通り過ぎてしまい、バーミヤンのあたりまで歩いてしまってから引き返す。

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僕は初めての参加になる、今回が2回目のパワーポップ・アカデミーの会場THREEは、こじんまりとした居心地のいいラウンジのような場所だった。先日のFEVERよりもかなり小さなステージは、会場の角っこに作られているので三角形だ。アナウンスされていたとおり、DJブースもあるし、CDやレコードやTシャツが売られている物販コーナーもある。あ、ホットドッグも売ってるね。あとで腹減ったら食べよう。

この日のイベントは、トトス(totos)、ナッヂ・エム・オール(Nudge'em All)、ウェリントンズ(The Wellingtons)の3バンドのライヴと、それぞれのライヴの間の機材セッティングの時間を使った、観客が持参した携帯プレイヤーから数珠つなぎ的に音楽を鳴らすDJタイムという楽しい企画。その全部についていつものように事細かに書いていると多分とんでもなく長文になってしまいかねないので、なるべく短めにまとめてみよう。とか言っていつも全然短くなんてできないんだけどね。


トトスのときには僕はステージ右側のアンプにもたれかかっていたから、耳のすぐ後ろから出てくるとんでもない爆音を聴く羽目になってしまった。洗脳されてしまうかと思うほどの爆音は気持ちいいんだけど、ちょっとこれでは最後まで耳がもたない。まあ、いちバンドあたり30分程度ということなので、とにかくこのバンドはここで観よう。

既に解散してしまっているこのバンドが、今回のイベントに合わせて再結成したらしい。久しぶりなのでちょっと(MCも含めて)たどたどしいところもあったけど、なかなかポップでよかった。ちょっとうつむき加減で歌うボーカル&ギターの男の子と楽しそうにタンバリンを叩きながら歌うボーカルの女の子との対比が面白かったね。最後の曲はオエイシスの「Don't Look Back In Anger」のカバー。この日はアカデミーということで(?)各バンド必ずカバー曲を演奏することが決まりだそうだ。「Don't Look Back In Anger」がパワーポップかどうかは別として。

途中、楽屋からステージ前をちょこちょこっと横切って、ウェリントンズのケイトがステージ右側のアンプ前、つまり僕のすぐ隣に来た。トトスのメンバーの写真を撮りにきただけなんだけど、緊張する。なんかスイカっぽいいい匂いがするよ! 「背が高すぎてごめんね」と言ってくれたけど、多分身長は僕と同じぐらい。でも彼女の肩の位置はきっと僕のアゴぐらいだったよな。


トトス後のDJタイム。何名かの観客に混じってまずはサマーキャンプの「Nowhere Near」をかけてもらう。実は僕はこの日のために10曲ほど選曲して、それなりに曲の流れを考えて配置してきたんだけど、当然自分の持ってきた曲が続けて流れるわけじゃないから、自分の前に流れている曲からのつなぎを考えて10曲のうちから選ぶ。DJをしていたTHISTIMEオンラインストアの店長YASUさんが「この曲いいですよね」と、サマーキャンプのボーカリスト、ティムがソロで来日した話とかしてくれる。マニアックでいいね。


一回のDJタイムも30分程度。ナッヂ・エム・オールの出番のときには僕はDJブース近辺にいたので、さっきよりはバランスのいい穏やかな音で聴ける。二日前に観たスコット・ゴーズ・フォーでギターを弾いていた人がメインボーカルだ。スコットではこの人コーラスだけだったんだけど、曲間に話してるのを聞いて、いい声だなと思ってたんだ。ちょっと中村一義っぽい感じ?中村一義をいい声というかどうかはともかく。

オープニングの「Pilot」をはじめ、カバー曲を除いて全部新作『See』からの選曲だったかな。『See』は二日前に受け取ってからもう何度か聴いたけど、かなり好きな感じ。ちょっと懐かしのボックス(杉真理とか松尾清憲の)を思い出すね。僕はこのアルバム、THISTIMEオンラインストアで買ったから、秋のツアーに招待してもらえるよ。各会場先着順ということだから、早く申し込まなくちゃ。一応アマゾンにリンクを貼るけど、このアルバムに興味がある人は是非下の方にリンクを貼るTHISTIMEのオンラインストアでどうぞ。

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Nudge'em All 『See』

本来のべーシストが“洗濯物がたまっているから”(笑)とかでベースは代理の人らしい。そういう、ちょっと可笑しいMCが多かったね。そういえば、このフルアルバムとしては4枚目になるらしいアルバム『See』の前のアルバムのタイトルは『Sunn』だって。日本語を勉強しているウェリントンズのザックには意味がわかるかな。


続いてのDJタイム。今度のDJはトトスのベースの人だね。この人がパワーポップ・アカデミーの学長なのか。さっきよりも積極的に参加する人が増えてきて、遠慮してるとたぶんもう順番が回ってこない。かといってあんまりでしゃばるつもりもないから、あと1曲だけかけてもらおうかな。僕よりずっと若い客層にこれだけは聴いてもらいたいと、スクイーズの「Misadventure」を。さっきはスタートをちょっととちったけど、今度は前後の曲とのつなぎは完璧だったのでうれしい。


トリのウェリントンズ。二日前と同じ楽器のセッティングだけど、ステージはうんと狭いのでもうほとんど5人が肩を寄せ合うかのごとくひしめきあっている。ザックのギターはこないだのサンバーストのテレキャスターでなく、Fホールのついたフェンダーのクラシック・テレキャスター。もちろん左利き用。ライヴ後にザックに聞いたら、前日にお茶の水の左利き専用ショップ(そんなのがあるんだ)で買ったばかりなんだって。

二日前はアンコール1曲目だった「Come Undone」がオープニング。ということは、きっと全然セットリスト変えてくるね。2曲目はケイトの歌う「I'm Feeling The Same」だったけど、もうそこから後はほとんど曲順覚えてないよ。パワーポップ・アカデミー恒例のカバー大会はウィーザーの「Keep Fishin'」。こないだ予定してて演らなかった曲だね。この曲のときにトトスのメンバーとかTHISTIMEのYASUさんとかがステージに乱入して皆で歌ったり踊ったり。

僕が観ていたポジションがよくて音がよかったせいなのかもしれないけど、FEVERのときよりもずっとしっかりした演奏に思える。メンバー皆あんまり動き廻れないのに、それでもその場でジャンプしたりしてかっこいいよ。僕もこの時点で既に3時間以上立ちっぱなしで腰がイヤな感じになってきたけど、体を動かさずにはいられない。

終盤、「Freak Out」を演奏中にダナのギターの弦が切れ、その曲が終わってから「誰かギター貸してくれないか」と募る。あの青緑のジャズマスターはトトスの人のだっけ。すぐに外れてしまうストラップをガムテープで留めたり、それまでにも何度も抜けていたエフェクターのプラグを直したりと結構時間がかかっている間、ザックがMCとかメンバー紹介とかで場をつなぐ。アナとは同じ職場仲間って言ってた?

ようやくダナの準備ができて、「Keep Me Holding On」で再開。さらに「Popped Balloon」でエンディング。そして、メンバーがステージを降りる間もなくアンコール。ザックが「まだ演るの?フツカヨイ、ツライ」とか日本語で言って笑わせる。

アンコールは2曲。当初30分ぐらいって言ってたのに、結局それを含めて1時間ぐらい演ったんじゃないかな。終演後に拾ってきたケイトのセットリストによると、アンコール込みで15曲も演奏したんだ。途中アクシデントもあったのに、二日前よりも曲間も短くMCも少なめでぶっ飛ばしてたからね。


終了後もDJタイムが続く。もうかなり遅い時間なのに、お客さんほとんど帰ってないんじゃないかな。3バンドのメンバーもそのあたりをうろうろしながら、お客さんと話したりしてるよ。僕も先日ザックだけにサインをもらった『In Transit』に残りのメンバーからサインをもらいながら、ちょっとずつ話すことができた。

Autographed In Transit.jpg

場所がなくなったのでアナとケイトにはディスクにサインしてもらった。ケイトには飛行機から飛び降りるパラシュートの絵とか描いてもらって嬉しい。この人、そんなに美人というわけじゃないんだけど(失礼)、こういうところとかステージでのちょっとした仕草とか、えらく可愛いんだよね。僕が彼女にサインをもらえたのはもうかなり遅くなってからで、早く踊りに行きたそうにしてたのに引き留めて悪かったな。でも、「名古屋公演が終わったらそのまま成田に行って、次はスペイン、それからヨーロッパとアメリカツアーに出るんだよ」とかいろんな話をしてくれた。

さらに、開演前に物販で買った、ダナとザックのバンド、コインシデンツ(The Coincidents)のCDにも、ダナとザックにサインしてもらった。最初ダナには自分の写真がある内ジャケにサインしてもらったら、ザックの写真はCDトレイの裏側。「ダナは僕のことをCDで隠したがってるんだ」とか言いながら表ジャケにサイン。「ごめん、名前なんだっけ」と訊かれてもう一度教えたけど、名前忘れられたことよりも二日前に話したことを覚えてくれていたことの方が嬉しいよ。

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The Coincidents 『Modern Heart』

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正直言うと、ダナの参加していない『In Transit』にサインをもらうのも気が引けたから、最初はサインをもらうためだけもでいいやと半分ご祝儀気分で買ったこのCD、帰って聴いてみたら凄くいいんでびっくりした。ダナと同じシモンズ姓のメンバーが全部で3人もいるぞ。ファミリーバンドなのかな。アマゾンでは扱ってないみたいなので、THISTIMEオンラインストアをリンクしておいた。興味のある人はそちらでどうぞ。

打ち上げパーティーがずっと続いていてほんとは帰りたくなかったんだけど、次の日も朝早いので適当な時間で切り上げる。THISTIMEのフジさんと話せたのも楽しかったな。フジさん、YASUさん、ありがとう。次回もまた来るからね。


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Setlist 8 August 2011 @ Shimokitazawa Three

1. Come Undone
2. I'm Feeling The Same Way
3. Girls In Magazines
4. Song For Kim
5. Help Me Fall
6. Top 10 List
7. I Feel For You
8. Keep Fishin'
9. Sight For Sore Eyes
10. Adamant
11. Freak Out
12. Keep Me Holding On
13. Popped Balloon

Encore
1. I Get My Heart Broken Everyday
2. Yeah Yeah Yeah Yeah
posted by . at 20:22| Comment(3) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする