2011年07月31日

yascd mini 納涼編

きっかけは2か月前、グレン関連で仲良くさせてもらっている友達と新宿のカラオケボックスで生涯ベスト20曲CD-Rの披露会をしていたときのことだった。10時間半ソファに座り通しで体力的にも精神的にもグダグダになりながらも、「次はどういうテーマでやろうか」という話になり、僕が提案させてもらったのが、「次にこれやるときはもう暑くなってるから、“納涼”とかどう?」。

「“納涼”って暑さを忘れさせてくれる曲ってこと?」
「“夏に合う曲”とか“夏に聴きたい曲”ならわかるけど」
「難しすぎ。意味わかんね」

いつもの僕の提案らしく、みなさんから一通りの文句を頂いた後、とにかく夏らしい曲であればなんでもOKということに落ち着いた。その発表会が先週末、去年の暮に年間ベスト10の披露会のホストをしてくれたHさん宅で開催された。東京からだとちょっとした遠征気分。特急電車に乗り込む前に500ml缶(中身は秘密)を買い込んで、久々の楽しい週末だ。

10時間半コースで疲弊しきった僕たちが決めた新ルールは、CD-Rいっぱいに曲を詰め込むのはやめようということ。半分の10曲で、昔ながらのLP程度の長さなら、6〜7人分一気に聴いてもそんなに疲れることはないだろう、と。

よし、そういうことならいっそ、LP(またはカセット)を意識した選曲にしよう。A面5曲・B面5曲を通しでCD-Rに録音するつもりで選曲してみた。偶然ながら、いつもの20曲を半分にしてみたら、80分CD-Rの容量のぴったり半分、39分59秒に仕上がったのがちょっと嬉しい。

もともとyascdシリーズとは一線を引いて、その仲間たち向けに作ったつもりだったんだけど、最近あのシリーズも全然やってないから、新規格yascd miniということでここに載せてしまおう。あえて番号をつけるなら017。では、短い選曲に合わせて、さらっと曲紹介を。


Hawaiian Steel Guitar.gif
A1.山内雄喜
Meleana Old
『Hawaiian Steel Guitar』

あれはもう10年以上も前になるのか。98年の夏、当時僕が住んでいたサウジアラビアからの一時帰国休暇で東京に来て、今は亡きHMV新宿SOUTHでこの人のインストアライヴ&サイン会を観た。普段僕が聴く類の音楽ではなかったけれど、生で聴くそのスティールギターのあまりにも心地よい音に惹かれて、その場でCDを買ってサインしてもらった。これはそのCDのオープニング曲。


The Meeting Pool.jpg
A2.バカ・ビヨンド(Baka Beyond)
Lupe
『The Meeting Pool』

それをさらに遡った95年、今は亡きシンガポールはスコッツのタワーで試聴して買ったこれ。カメルーンのバカ族の音楽をベースに、オーストラリア人(英国人だと思ってた)マーティン・クラディックがケルト風やフォーク風の音を重ねて作った音楽。いわゆるワールド・ミュージックとしてこういうのを聴くのは反則なのかもしれないけど、アルバムタイトル通り水辺でちゃぷちゃぷやってるようなこの音はとても涼しげ。


Movies.jpg
A3.ホルガー・シューカイ(Holger Czukay)
Persian Love
『Movies』

yascd010をはじめ、僕のブログにはもう何度も登場しているこの人、というかこの曲。このアラビックな響きのヴォイス・コラージュにかぶさる、あまりにも気持ちいい弦楽器の音。もう30年も前に初めてこの曲を聴いて以来、僕にとっては最上のヒーリング・ミュージックだ。ところでこのCD、今アフィリエイトして気付いたんだけど、また廃盤なんだね。あっという間にとんでもない値がついてるよ。こういう人類の宝みたいなアルバムは常に流通させとかないと。


The Best of Jeffrey Foskett.jpg
A4.ジェフリー・フォスケット(Jeffrey Foskett)
New York's A Lonely Town
『The Best Of Jeffrey Foskett』

ハワイ〜アフリカ〜中近東を巡って、アメリカ西海岸に辿り着いたという感じ。これは、先日の披露会でも曲だけは聴けば一発でわかった人が多かった有名曲のカバー。「これ、ビーチボーイズ?」と訊いてくれたHさん、正確な質問をありがとう。答えは、元ビーチ・ボーイズのサポートメンバーで、現ブライアン・バンドのバンマス。本人の見た目からは到底想像つかないこの爽やかな声が気持ちいいね。


Cake.jpg
A5.トラッシュ・キャン・シナトラズ(The Trash Can Sinatras)
Maybe I Should Drive
『Cake』

期せずして全曲世界一周大会となったA面最後は、UK出身の彼らで締めよう。先日集まった面々にとっては説明不要・問答無用なこのアルバム。誰もがオープニングの「Obscurity Knocks」が好きだけど、その後ろにひっそりと隠れたこの名曲が僕はずっとお気に入り。この、異様なまでに低音の薄い音が当時の“ネオアコ”だし、今月の僕にとっては“納涼”気分いっぱい。


Trust In Numbers.jpg
B1.レイク・ハートビート(Lake Heartbeat)
Pipedream
『Trust In Numbers』

B面に移って、ちょっと新しいのを。とはいえ、これもう一昨年になるのか。フェイクなビーチ模様のジャケもいかしたこのアルバム、買った当時は結構聴いたものだ。これも、オープニングの「Mystery」がちょっとしたクラブ・ヒットになったらしいけど(その曲も素晴らしいけど)、ここにはそれに続くこの曲を入れよう。A面2曲目の法則。


A Paris.jpg
B2.スタイル・カウンシル(The Style Council)
Long Hot Summer
『a Paris』

ちょっとベタだけど、これを。僕にとってはまだ次々に刺激的なレコードを連発していた時代のポール・ウェラー。スタイル・カウンシルとしてのデビュー・シングルに次いで出たのがこれだったね。当然こんなシングル盤はもう廃盤なので、今流通している初期シングルを集めたCDをアフィリエイトしてみた。僕このCD持ってないけど(中身の曲は当然全部持ってるけど)ジャケ見てると欲しくなるね。


We Sing We Dance We Steal Things Limited Edition.jpg
B3.ジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)
I'm Yours
『We Sing, We Dance, We Steal Things. Limited Edition』

オリジナルもいいけど、ここはかつて『搾取』というタイトルの記事で批判させてもらったこの3枚組から、この心地よくリラックスしたアクースティック・ヴァージョンを。リンクした記事を読んでもらえばわかるけど、もちろんそんな“批判”も愛情あってのこと。こんな素敵な曲をアコギ一本とコーラス一人でこんなに気持ちよく仕上げたヴァージョンを聴けるのであれば、ほんとはいくら払うことになっても構わないんだけどね。


In Between Dreams.jpg
B4.ジャック・ジョンソン(Jack Johnson)
Better Together
『In Between Dreams』

前曲のアクースティック・ヴァージョンを聴いて、「なんだかジャック・ジョンソンみたい」と思う人もいるだろうな。前曲のエンディングの笑い声やセリフに続くようにこの曲のイントロが入るつなぎは、我ながらわりといい感じだと思う。僕がNZに住んでいた頃に大ヒットしていたこの人、最近ちょっと下火なのかな。それとも、日常的にそこらにビーチがあるような場所ではいまだに聴かれ続けているんだろうか。


The Word Girl.jpg
B5.スクリッティ・ポリッティ(Scritti Politti)
The Word Girl
『The Word Girl』

ラストは、最近このブログに頻繁に登場するこの人たちで締めよう。キラキラした高音が最高に気持ちいいレゲエ・チューン。ここに写真を載せた12インチ・シングルは当然もう廃盤だから、3月6日の記事で取り上げたベスト・アルバムをアフィっておこう。グリーンって、音作りもヴィジュアル的な方向性もコロコロ変わる人だけど、どっちの方向向いても実にクールだよね。そういえば、クリス・ディフォードの新作にコーラスで参加してるんだって。早く買わなくちゃ。


という全10曲。果たして聴いている人のどれだけに“納涼”効果を与えられるんだろう。なんてことを思いつつ、先週の披露会の場でさっそく決まった次回のお題“秋の夜長に”を考えなければ。なんといっても、僕は5年前にそのテーマで既に一枚作っているからね。なんとかまたあれこれ自己ルールでっちあげて、前回とは違う感じのを作らないとな。
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2011年07月22日

追悼 中村とうよう

僕がこんなに雑多な音楽をそれぞれに愛情を持って聴くようになったのも、気に入った音楽のことをつべこべ語るようになったのも、外国人の名前をなるべく発音に近い表記で書こうなんて気取ったことをし始めたのも、そしてそもそもこんな歳になっても年間何百枚もCDを買い続けるほど音楽というものを好きになったのも、今思えば全ては中学生の頃にミュージックマガジンという雑誌を手に取ったからだと思う。

多分当時もっと売れていたミュージックライフはずっと前から何冊も買っていたし、ガキとしては同時期に買い始めたロッキングオンの方により感情移入していたけれど、初めて本屋で見かけた河村要助の描いたブーツィー・コリンズのちょっと不気味なイラストの表紙のこの雑誌を買って以来、世の中にはこんなに不思議な音楽があるんだ、こんな音楽の聴き方をしていいんだ、ということを僕はこの雑誌から学び続けた気がする。

クロスレビューのページで時々とんでもない採点をしたり(0点とかそういうレビューは、たとえ彼の意見に賛同しなくても、読んでいて清々しかった)、とうようズ・トークで毒を吐き散らしたりしていた当時編集長の中村とうようさんのカラーが、たとえ彼が全ての記事に絡んでいたわけではなかったはずだとしても、物凄く色濃く出ていた雑誌だった。

彼の推していた音楽は、その勢いに押されてあれこれ聴いてみたものの、僕としては本当に好きになったものはあまりなかったし、とうようズ・トークでの彼の意見は僕のポリシーとは正反対だったことが多いから、彼個人の意見に僕がそこまで惹かれたわけではなかったはず。

だけど、寝室からさっき持ってきたその81年3月号のクロスレビューのページをめくってみると、『Sandinista!』はとうようさんの付けた9点を始め、9点・9点・9点・8点の高得点。当時、このアルバムをここまで好評価したメディアは、少なくとも僕が記憶している限りなかった。単に僕がクラッシュのファンだったからというわけでなく、そういうところが、僕がこの雑誌を信用するに足ると思うに至った理由のひとつ。

とうようさんが編集長を退いたあともしばらく定期購読は続けていたけど、アルバムレビューのページから曲目表がなくなったあたりで僕はこの雑誌を買うのをやめてしまった。あれは何年前のことだったっけ。さっき書いたように、別に僕はとうようさん本人のファンだったわけじゃないから、彼が記事を書いているかどうかは関係なかったはずなんだけど、もうその頃にはこの雑誌のカラーが変わってしまったと思ったから。

ちょっと前にどこかで見かけた、武蔵野美大で中村とうようコレクション展が開催されるという報せ。へえ、懐かしいな。まだしばらくやってるから、そのうち観に行ってみようかな、なんて思っていた。



飛び降り自殺だなんて、信じられない。

今日、会社帰りに本屋に寄って、ミュージックマガジンの最新号を買ってきた。大特集のKARAには興味なかったけど、もしかしたら今月号のとうようズ・トークが生前最後の文章なのかもしれないから。というより、一体あの毒舌家が何故自殺を選ぶような精神状態に陥ってしまっていたのかが知りたかったから。

でも、その2ページは、いつもの2ページだった。中村とうようコレクション展に出せなかったいくつかの楽器を次の機会でお見せできれば、なんて書いてあって、まさかこの人が死ぬことを考えていただなんてとても思えない。


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さっき帰ってきたばかりだから、とうようズ・トーク以外のページはまだパラパラとしか読んでない。来日アーティストのページに、30年前に僕が最初に買ったこの雑誌の表紙だったブーツィー・コリンズのことが載っていたのがなんだか奇偶。

とうようズ・トークの載らないこの雑誌を僕がこの先買うことがあるかどうか、もうわからない。そういう意味ではこのツーショットは僕にとって最初と最後のミュージックマガジンなのかも。

この2冊の間に出た何百冊ものコレクションは、今でも僕の寝室の本棚に全部並べてあって、週末前なんかでちょっと時間のある夜には、適当に目に付いた背表紙を頼りに抜き出して読み耽ったりしている。さっき名前を出した別の雑誌も置いてあるけど、何十年も前の文章を、読み物として、情報として、今でも違和感なく読めるのはこの雑誌ぐらいだ。

今までこのブログにたくさん追悼記事を書いてきたけど、もしかしたら僕に一番音楽的な影響を与えてくれた人が今日(もう昨日だけど)亡くなってしまったのかもしれない。ご冥福をお祈りします。
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2011年07月10日

音霊 Sea Studio 2011 が〜まるちょば x →Pia-no-jaC←

Otodama.JPG

涼しい夏の欧州を後にして、灼熱の東京に戻ってきた翌日。横須賀線に乗って、タマス・ウェルズやジム・ボジアのライヴを観た鎌倉の、一駅先の逗子へと向かう。梅雨明けの日曜の昼下がり、うちからだとちょっとした遠足気分。

逗子駅からひなびた商店街を海岸に向かって歩いていく。同じ方向に歩く人達も沢山。外国人も多いね。かすりの甚平に下駄という、ライヴ参加の際の僕のいでたち夏バージョン。きっと傍から見ると、ホウキを忘れてきたレレレのおじさんといった佇まいだろうな。

また500番越えという整理番号だったので、日中の海岸で延々並ぶよりはと、開場時間をしばらく過ぎてから会場に到着したら、ちょうど自分の番号が呼ばれるタイミングだった。そのまま左腕にリストバンドを巻いてもらい、中へ。

夏の間、66日間だけオープンする海辺のライヴハウス、音霊(おとだま)Sea Studio。昔NZで見逃したパントマイムコンビ、が〜まるちょばが、→Pia-no-jaC←と共演するというので、これはちょっと観てみたいと思って、時差ぼけで朦朧とした頭ではるばる出かけてきた。

真っ黒に塗られた、頑丈な作りの海の家といった風体の音霊Sea Studio、僕が入場した頃にはもうかなり満杯だった。1000人ぐらいいるかな。もうそんな状態なので前の方に行くなんてのは諦めて、入場口あたりまで続いていた列の最後尾につき、500円ドリンクをお買い求め。せっかくなので、普段飲むことのないマリブコークなんてのを頼んでみる。夏の味がする。

客席後方に沢山開いている窓から時折風が入ってくるけれど、基本的には高温高湿無風の蒸し風呂状態。汗とサンオイルの混じった匂いが充満している。ほぼ身動きできない状態だけど、たまに下駄を脱いで素足で砂の上に立ってみる。なつかしい感じだね、前にこんな風に砂浜に立ったのなんていつだっけ。

開演時間の4時ぴったりに、オープニングアクトのキマグレンがステージに登場。僕にとっては、2年半前のジェイソン・ムラーズのライヴの前座で観て以来だ。あのときよりも遥かに自分たちのファンが多い状況だとはいえ、一曲目から観客にコーラスを求めるスタイルは、彼らの歌を全然知らない(そして、歌詞も曲もいまいち好みではない)僕にとってはちょっとトゥーマッチという感じ。悪いね。でも、僕のすぐ近くにいた女の子のように、完全に後ろ向いて無視してたわけじゃないからね。

わずか3曲、20分ほどでキマグレンが退場。次のステージを準備し始めたのを見てちょっとびっくり。パーカッションとカホンを運び出してきたよ。ええっ?ピアノジャックがトリなんじゃないの?ステージの準備にしても、一番大がかりな→PJ←を最後にした方がスムーズだと思うんだけど、が〜まるちょばってそんなに人気あるんだ。知らなかった。だいたい、この界隈(主に天然記念物体)だけで邦楽情報を得ていると、→PJ←がAKBや嵐と並ぶほどの人気グループだという錯覚に陥ってしまうけれど、現実というのはそういうものなんだね。

砂浜の簡易会場には不似合いなほど大ぶりなキーボードを設置し、いよいよ→PJ←の登場。二人とも、PとJの字を使った立方体ぽいデザインの家紋を入れた黒い浴衣。かっこいいね。金髪にしてからのHAYATOを見るのはこれが初めて。日中リハーサルもせずに遊んでいたのか(?)、顔は日焼けして真っ赤。

オープニングは「花火」(以下、インスト曲のタイトルを覚えるのが苦手な僕が必死で記憶してきた曲順なので、間違えている可能性大)。間髪入れず「台風」、そして「残月」。去年観た九段会館でのライヴと若干異なる順序だけど、スローな曲で始めてこの2曲を続けるというのが定番のオープニングなのかな。

3曲続けたところで、いつものとおりテンション高いMCをHIROが中心になって入れる。そして、次の曲紹介「うさぎDASH」エコーバージョン。もう演るのか、って感じだけど、多分今日みたいに尺の短いステージだと、有名曲ばかり立て続けで出てくるんだろうな。

どの曲のときだか忘れたけど、タオル回しも登場(ひよりさんがブログに書いているように「それでも猫は追いかける」のときかな)。あれだけ言われていたのにタオルを持ってこなかった僕はどうしようかと思っていたら、「タオルがなければ手を回せー!」とHIROに言われたので手をぐるぐる。

どの曲のときだか忘れたけど、キーボードを縦にして弾く技も登場。でも、まだ夕方で客席後方の窓から西日が差しこんできていたので、残念ながら暗転しての蛍光手袋はなし。若干短めの命名「縦型鍵盤速弾空中乱舞」だった。

HIROは相変わらずいろんな楽器や楽器以外の音の出るものを次から次へと持ちだして来る。超高速で演奏しながら、もう使わないそういうものを無造作にぽいっと後ろに放り投げるところがなんかいいね。

あっという間の50分、全9曲を弾き終えて退場。最後の曲の前あたりに、9月に出るというベストアルバムや、東京では東京ドームシティーホールで演るという秋ツアーの宣伝をしていたね。東京ドームシティーホールって昔でいう後楽園ホールのことか?それともあのへんにできた新しい会場か?いずれにせよ、ツアーのたびに大きな会場になっていくね。ここ(音霊)みたいに鍵盤の上で動く指まで見えるような規模で観られる機会はもうあまりないのかも(ひよりさん向け限定自慢)。


トリのが〜まるちょば、面白かった。パントマイムを言葉で説明するなんて困難かつ野暮なことはやめておくけど。ちょっと客席をいじりすぎかなというのと、一時間のあいだ次から次へと出てくるネタの中にはちょっと稚拙かなと思うものが混じっていたのは頂けないけど(さすがに3時間立ちっぱなしの状態で執拗に繰り返された最後のネタはちょっと勘弁という感じだった)。一番好きだったのはロボットネタ。山手線内のスクリーンでも見たことあったけど、実際に目の前で観る実物はお見事だった。

人波の上を腹ばいのまま運ばれて行き、そのまま会場を飛び出してスーツのまま海に飛び込んで帰ってくるなんて捨て身のネタも披露。捨て身といえば、途中ショットグラスでテキーラを飲み干すというネタも。その後酔っぱらって吐きそうという身振りを散々していたけど、あれはどこまで芸だったんだろう。

3組の中で一番長かった一時間強のステージが終わり、6時半を回ったところで終了。観客が後ろの方から順番に帰り始めたとき、「15分待ってね」という横断幕を持ったビキニのお姉さんが二人、ステージに現れた。あ、アンコールあるんだな、きっと。人が減ったのでやや前方へ移動。

と思っているうちに、再びステージに運ばれるカホンとピアノとその他。ステージ前方にはマイクが2本。もしかして、これからが本当の共演なのかな。でも、マイクってことはキマグレンとか?

と思っているうちに、ずぶ濡れのスーツからが〜まるちょばロゴのTシャツに着替えたが〜まるちょばの二人が登場。一人はギターを持ってるよ。ギターを弾き始め、歌い始めた二人、もちろん、口からマイクが離れても歌は続いてるし、よく見るとギターには弦が張ってない。ステージ両袖から、キマグレンの二人が演奏しながら登場。が〜まるちょばは慌てて退散、というベタな展開。

そこに→PJ←の二人が参加し、バックを務める。今度はお馴染みのPとJが白く染め抜かれた真っ黒なツナギ。僕の知らないキマグレンの曲だけど、こういのはいいね。そのまま、メドレーのように「組曲『 』」へと続ける。更に、最後にまたスローになってキマグレンの曲へ。ときどき現れては茶々を入れるが〜まるちょば。ははは、共演ってこういうのか、いいね。

その共演が終わると、また人波の上を運ばれようとが〜まるちょばが提案。そして、キマグレンの二人、さらに→PJ←の二人が次々に運ばれて行く。僕はステージに向かって左手(→PJ←で言うとHAYATO方面)に居たんだけど、その四人が運ばれていったのはステージの右の方。僕の周りのファンたちも、四人を運びたいと、どっとそっちの方に押し寄せて行く。

きっとひよりさんがその場にいたら同じようにうさぎDASHでステージ右手に走っていったんだろうけど、僕はそうまでして→PJ←のメンバーの体のあちこちに触りたいわけじゃなかったから、その場に残った。そしたら、が〜まるちょば(の黄色い方)がこっちにダイブしてきたもんだから、そのまま人波となって後方に運んであげた。汗びっしょりだったよ。

そして、先ほどのが〜まるちょばと同様に、六人がそのまま会場を飛び出して、砂浜を駆けて海へ。また戻ってくるんだろうと思っていたら、「本日の公演は、以上となります」とのアナウンス。「ええ〜っ!!」という不満の声とともに、会場内に残っていた観客は、メンバーを追っかけて海岸に走り出す。

僕ものこのこ付いていって、海の中ではしゃいでいる六人の写真を撮ったり。もう夕暮れだったからブレブレだけどね。

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しばらくその場にいて、下駄のままちょっと海に入ってみたりしていたけど、そろそろお腹もすいてきたので、そのあたりで退散。帰りにさっきの商店街に沢山あったシラス丼の店に入ってみようと思ったけど、どこも満員。しょうがないので家の近くまで帰り、初めて入ってみる海鮮料理の店が意外においしかったので満足の一日だった。


Setlist 9 July 2011 @ Otodama Sea Studio

1. 花火〜HANABI〜
2. 台風
3. 残月
4. うさぎDASH
5. Spin Doll
6. 合唱
7. それでも猫は追いかける
8. 結婚行進曲
9. 美しく青きドナウ

<Encore>
1. 組曲『 』(キマグレンの曲とのメドレー)

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2011年07月01日

ジミオン五周年記念対談

yas:ジンクスというのは続くもので、この年間恒例7月1日記事を書いている場所が、一年目のオークランド、二年目の台北、三年目の東京、四年目のクアラルンプールに続いて、

やす:ロンドンやもんな、今年は。

DSC02522.JPG

yas:うん、ロンドンといっても例によって郊外のオフィスだけどね。

やす:しかも今日着いたばっかりやから、ろくにロンドンの写真撮ってるヒマもないし、かわりにホテルの近所の「老人横断注意」の写真載せといたげたで。

yas:ありがとう。それにしても眠いね。

やす:あたりまえやないか、いくら時差ボケや言うても、今明け方4時前やで。お前が律儀に今書いとかな日本時間の7月1日中にアップできへんとか言うから。

yas:しょうがないだろう、所詮このブログはそういうどうでもいい自己ルールばかりで成り立ってるんだから。

やす:なんやようわからんけど、まあええわ、ほな早速あれ行け、あの数えるやつ。もう今回は眠いんやから早いとこちゃっちゃと片づけても一回寝ようや。

yas:まあまあ、そんな味気ないこと言わないで。ではこれが記事数のリスト。総数で言うと48。去年の49記事より一つ減って、二年目とまったく同じと。大体週一回というペースで安定してるね。

  アルバム: 40 ⇒ 25 ⇒ 35 ⇒ 19 ⇒ 13
  コンサート: 10 ⇒ 7 ⇒ 12 ⇒ 14 ⇒ 16
  ビデオ: 2 ⇒ 0 ⇒ 4 ⇒ 1 ⇒ 1
  yascd: 10 ⇒ 0 ⇒ 2 ⇒ 3 ⇒ 1
  雑記: 24 ⇒ 11 ⇒ 12 ⇒ 11 ⇒ 15
  非音楽的: 6 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 1
  創作: 0 ⇒ 1 ⇒ 0 ⇒ 0 ⇒ 0
  日記: 0 ⇒ 2 ⇒ 1 ⇒ 1 ⇒ 1

(数字は左から、一年目 ⇒ 二年目 ⇒ 三年目 ⇒ 四年目 ⇒ 五年目)

やす:ほー、とうとうコンサート記事の数がアルバムを抜いてしもたんやな。今年もライヴのある日はしょっちゅう風邪引いて会社早抜けしたりしてたもんな。

yas:まあそれについてはノーコメントということで、でもやっぱり1枚のアルバムについてじっくり考えて書くという時間が取れなくなってるのは事実なんだよね。今年に入ってからなんて、スクリッティ・ポリッティのベスト盤についてしか書いてないのはずっと気になってるんだけど。

やす:仕事さぼってライヴ行った日の反動でその他の日が忙しいっちゅーこっちゃな。

yas:だからあんまりさぼったさぼった言わなくていいから。他にも週末にかけての出張とか飲み会とかあれこれ忙しいの!

やす:おう、飲み会と言えば思い出した。

yas:どうしたの?

やす:どうやらな、もう一人おるらしいんや。

yas:もう一人って?

やす:いや最近週末の飲み会とかになると、だいたい朝まで飲んでること多いやろ?そんで、始発動いて家帰ってなんや一晩過ごしたわりには記憶飛んでるな、俺寝てたんかなと思うことが多いんやけどな、あとで一緒に飲んでた人らの話を総合してみたら、俺が全然覚えてへんようなことも俺がいっぱい喋ったことになってるんや。

yas:じゃあ別人格の僕が出てきて喋ってるとか?

やす:いや、お前みたいなイキリとちゃう。どっちか言うたら俺風の性格らしいねん。ほんでそいつが、カラオケ行って勝手にどっから探して来たんかスクイーズの曲入れて歌ったり、先々週あたりの会社の送別会では延々5分以上もスピーチしてたらしいんよ。

yas:ありゃー、それはえらく人迷惑な人格だね。

やす:そやねん。そやから、俺こないだの飲み会からはな、もうそんな人格が出てけえへんようにと思って、酒を減らす努力してんねん。

yas:へえ、偉いじゃない。どうしてるの?

やす:あのな、アルコール一杯飲んだら、次はノンアルコールを一杯頼む、そういう自己ルール作ってん。自己ルールやてww、なんか俺、お前みたいやな。

yas:まあ、性格似てるところあるよね。

やす:そしたらどうなったと思う?飲むスピードが普段の二倍になって、目の前にウーロン茶とかラムネの空グラスが山積みになっただけで、結局飲んだ酒の量は普段通りや。おまけに大量のウーロン茶のせいでトイレばっかり行く羽目になって、おちおち話もしてられへん。おかげで、せっかくその別人格が出てくるのは封じ込めたものの、飲み会の最中に何の話してたかはろくに覚えてへんという困ったことになってな。

yas:今度から飲む前に「本末転倒」という字を左手の甲あたりに油性マジックで書いとくといいよ…

やす:言うとくけど、俺がそれ書いたらお前も自分の左手に同じ字が書いてあることになるんやで。で、お前は俺に書けって言うたはずやのになんで自分の手に書いてあるんやろうと不思議そうに思う一方、その字を俺らではないもう一人の別人格がまた後で発見して…ああややこしい!

yas:全然ややこしくもなんともないよ!何をわけのわからないこと言ってるんだよ。

やす:この多重人格譚、ダニエル・キイスあたりが長編小説にしてくれへんかな。

yas:絶対無理。じゃあ次のトピックに移るよ。誰について沢山書いたか。

  一位:グレン・ティルブルック(大特集4、小特集1)
  二位:タマス・ウェルズ(大特集3、小特集2)
  三位:マイク・ピーターズ/アラーム(大特集3、小特集1)
  四位:ベン・フォールズ(大特集2、小特集1)
  五位:スクリッティ・ポリッティ(大特集2、小特集0)
  五位:ピアノジャック(大特集2、小特集0)

やす:同率五位にこの名前さえ出しとけば、半自動的にひよりさんがコメントくれると思ったんやな。

yas:いや、別に狙ったわけじゃないけど、去年は自分が行ったライヴがCD/DVDになっただけでなく、そのジャケットに写り込むなんて偶然もあったからね。個人的にも思い出深いよ。

やす:一位と二位なんやけど、大特集が多い方が上っていうルールやっけ?

yas:そこも迷ったんだけど、グレンは実はこれ以外に「スクイーズ(大特集1、小特集2)」というのもあるから、まあそれも入れるとやっぱり一位かな、と。

やす:そうやな、そういや次はいよいよバンドで来日か?とかいう噂も流れてるしな。

yas:そうらしいよね。そうだ、せっかく今回また週末をこのロンドン郊外で過ごすことになるから、今度こそアンカー&ホープに行ってみようかな。残念ながらライヴを演るという告知はないけど、もしかしたらグレンやサイモンがぶらっと飲みに来てるかもしれないし。

やす:やめとけやめとけ、お前また絶対道迷うし。それよりもうあれやで、夜明けてきたで。まだ朝の4時半やのにな。

yas:昨晩は9時過ぎまで明るかったのにね。緯度が高い国のサマータイムは気持ちいいね。なんだか夏のNZを思い出すよ。

やす:そやな、そやけどお前がまたしょーもないNZの思い出話とか語り始める前に、もうひと眠りせえへんか?あと何時間かしたらまた仕事なんやし。例のもう一人の人格はどうやら仕事のときは出てきて手伝うとかいう気の効いたことはしてくれへんみたいやしな。

yas:そうだね、じゃあまた来年。

やす:おいおい、たまにはまた前みたいに俺の歌詞対訳が要るようなこってりしたアルバム記事書いてくれよな。来年とか言わんと。

yas:鋭意努力致します。

やす:政治家か。
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