2011年05月22日

yascd番外編の夜

きっかけは去年の年末、グレン関連で仲良くさせてもらっている友達の家に集まって年間ベスト10の披露会をしていたときのことだった。ワインを何本も開けながら夜通し飲んでいたときだったか、翌朝の朦朧とした頭で朝ごはんを食べながらだったかはもうよく覚えていないけど、誰からともなく「生涯ベスト20曲をCD-R一枚に焼いて披露し合おう」という話になった。確か、言いだしっぺはそのときホストを務めてくれたHさんだったかな。

生涯ベスト20曲なんて、無人島レコと同じでとても選べないよ、と誰もが思ったけれど、その後も何度か、誰かのコンサートの後や飲み会などで顔を合わせるたびにその話になるので、僕はひそかに選曲を進めていた。ほんとは楽しいんだよね、そういう作業って。

完成したのは先月だったかな。そうだ、確かゴールデンウィークの前だった。「できたので披露会やろう。ゴールデンウィークのいつがいいですか?」と、ひとの予定を完全に無視したメールを皆に送りつけたものの、あえなく却下。結局、最速で皆の予定が合う5月21日に集合することになった。ほとんどのメンバーは、その約1カ月で急いで選曲をする羽目になったし、中には前日ほぼ徹夜で選曲〜録音を終えて駆け付けた人も。ごめんね、相変わらずの無茶振りで。

会場は新宿の某カラオケボックス。開店時間の11時を待って入店、お店の人に接続ケーブルを持ってこさせ、僕が持参したPCをアンプに繋ぐ。ちょっとした機材トラブルのせいで、最初の2時間ほどは飲み放題のコーヒーやらビールやら日本酒やら(土曜の朝から)で雑談タイム。1時すぎになってようやくスタート。これから、メンバー6人が持ち寄った、ほぼ80分ぎりぎりまで詰め込まれたCD-Rを順番に聴いていくことになる。

いつものライヴレポートじゃないから、あれこれ詳細を書くのはやめておくけど、ほんっとに楽しかった。あんなに濃密な10時間半(最初の2時間+80分×6人分+途中のトイレ休憩)を過ごしたのは久しぶりだったよ。

トップを飾ったN君の、王道パワーポップとオブスキュアなシンガーソングライターの絶妙な取り合わせが見事。あのコンピレーションなら僕はきちんとお金出して買うよ。

続いては、先日のジム・ボジアのライヴでも一緒だったIさん(このアルファベットは活字になると非常に読みづらいので、昨日急遽決まった新しいニックネーム、トムで今後は彼のことを呼ぶことにするよ)。僕と年齢も近く、音楽的嗜好も似ているのは知っていたけど、まさか僕の選曲と2曲もかぶるとは(うち1曲はバージョン違い)。

もともとグレン・ティルブルックのライヴで知り合った仲間だから、スクイーズ/グレンの曲は誰もが入れてくるだろうと思っていたし、もしかしたら結構皆同じ曲を選んだりするのかな、なんて想像していたんだけど、意外にスクイーズを選んだ人は少なく、誰もかぶらなかった。そんな中、まさかこの曲が、と思えるアレが出てきたときは心底びっくりしたものだ。ジャケもレーベル印刷もとても凝った造りのtomcd(笑)、自分の分身が作ったミックスを見ているようだった。

前日、というか当日の朝4時半までかかって選曲〜録音を終えた挙句、新幹線で駆け付けたNさん(ご苦労さまでした)。ジャケどころか曲目表すら作ってる余裕ありません、でもせめてもの印にと、真っ白なCD-Rのケースに綺麗な模様の紙を入れてくれたのが健気(笑)。渋めの曲がきちんと選曲された部分と、「だってニック・ロウとヨラテンゴが好きなんだからしょうがないでしょう」と言わんばかりに立て続けに同じアーティストの曲が何曲も並んでいるところが昨夜の混沌を物語っています(笑)

続くはMさん1号。見事なまでの70年代縛り(笑・失礼)。「次は2011年のベスト20曲を披露し合おう」という提案に「だって私、新しいCDなんて何も買ってないから」というのがよくわかる選曲。単にアーティスト名をアルファベット順に並べただけなのに、あの整った選曲の流れは驚愕。Mさんもトムと1曲かぶっていたね。僕らの世代のラジオ・ヒット。

Mさん2号。予想通りのムーンライダーズからスタートしたものの、あとはめくるめくMkさんワールド。なんでダニー・ハザウェイとレッド・ゼッぺリンとプリファブ・スプラウトとクラフトワークが同じミックスCDに入ってるんだ?(笑)。個人的にはもしかしたら一番遠い好みかなぁと思っていたけれど、あらためて曲目表を見てみたら、半数のアーティストは僕も全部のアルバムを揃えているような人たちばかり。しかもスクイーズなしで。

当初の終了時間19時を大幅に過ぎ、機材トラブルで得た1時間のロスタイムも終了し、さらに延長タイムを申請した頃に僕の順がまわってきた。ただソファに座って飲み食いしているだけなのに、皆お疲れの様子、というかもう全身麻痺状態。心なしか口数も減ってきている。僕のCDが流れていた間ほぼ皆さん無口だったのは、内容がつまらなかったからじゃなくて、聴き入ってくれていたんだと思っておこう。

熟考4ヶ月、普通に選ぶととても20曲になんて絞り込めないからあれこれと縛りを設けたうえで、誰よりも早く選曲を完成させ、ジャケットまで作ったものの、それから約1カ月の間でもう既に相当数の曲を入れ替えたくなっていたこの(暫定)生涯ベスト20。最後の2曲が合わせて15分もあるので、CD-Rに焼くとなると19曲しか入らないので(暫定)生涯ベスト19なんだけど。

採用した1曲の歌詞から取ったフレーズをタイトルにさせてもらったこのミックス。そういう訳で自分の生涯の19曲というには選曲はまだまだ生煮えだと思うので、ちょっとyascdシリーズでこのブログに載せる気にはならないから、とりあえずジャケットだけ先にお目見え。

stay hidden.gif

楽しかったなあ。全員が選曲過程について何かしらグチをこぼしていたし、さすがに10時間半ソファに座り通しだと体力的にも精神的にもかなり参ってしまうのが改めてわかったんだけど、終わったとたん、「次はどういうテーマでやろうか」とまた誰からともなく出てしまう気持ちがまたすごくよくわかる。

単に音楽好きを6人集めて同じ企画を開催したとしても、決してこんなに楽しめなかったと思う。ほら、例えば音楽雑誌の年始恒例の誰それの年間ベスト10みたいな記事読んでも、たいていは半分ぐらい興味の持てないアーティストでリストが埋められていたりするよね。あらためて、このグループの自分と微妙に付かず離れずな音楽の嗜好に驚くとともに、感謝もする次第。とりあえず、N君のミックスに入ってたあれとあれを買いに行こう。


posted by . at 21:16| Comment(6) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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