2010年10月10日

→Pia-no-jaC← live in Tokyo

Autographed This Way Up.JPG

3時間越え。3500円のチケット代で割ると1時間あたり1000円ちょっと。今どきの大学生のバイトの時給並み。しかも、単に安いだけでなく、笑いありシャカシャカありピアノありカホンあり、の充実したライヴだった。

朝からあいにくの降りしきる雨で、こんな用事がなければなんとかして家に引きこもっていたいような空模様。電車を乗り継いで来たのは、僕にとっては88年のニック・ロウ以来となる、ほぼ四半世紀ぶりの九段会館。地下鉄の出口からなにげに道を間違えて武道館の方に歩いて行きそうになったのも四半世紀ぶり。

九段会館ってこんなに狭かったっけ。二階席・三階席がなければ、最近のちょっとしたライヴハウスよりも小さいかも。僕は二階席の前の方。ステージ奥まで見やすい、遠すぎることもない、いい席だった。下手に一階の真ん中あたりなんかよりよっぽどよかったかも。前の席との間隔がやたら短くて膝がつかえるけど、通路沿いだったのがラッキー。

開演時刻の5時を10分ほど過ぎたところで暗転。白い緞帳に緑色のレーザー光線が幾何学模様を描くオープニング。それが止むと、緞帳の向こうに赤いライトで照らされた二人が演奏を始める。ステージ奥から赤いライトで照らしているから、緞帳に映る大きな影と透けて見える本人達のコントラストが不思議な感じ。

僕は彼らのCDは一応(コラボ盤などを除いて)全部持っているんだけど、なかなか曲名を覚えられない。みんなインストゥルメンタル曲のタイトルってどうやって覚えているんだろう。この緞帳の向こうのオープニング曲は、新作『This Way Up』の1曲目でもある「Chaos In "Em"」のはず。だとすると、CD同様にこの曲がふっと途切れた瞬間に…

真っ白な緞帳が切って落とされ、床から壁から一面真っ黒なステージが現れる。曲は、『This Way Up』2曲目の「残月」。相変わらずのもの凄い速弾き。ピアノも、カホンも。ステージだけでなく、メンバー二人も上から下まで真っ黒ないでたち。いつものつなぎでなく、黒いベストに黒いシャツ、それに黒いパンツ。HAYATOはお馴染みの黒い帽子。HIROはもちろん黒いサングラス。

2曲目が終わったところで、これまたいつものハイテンションなMC。しゃべるのは主にカホンのHIRO。HAYATOもしゃべる。「それでは、次が最後の曲です」。相変わらずのゆるいボケ。

MCのコーナーが結構長い。今回のツアーのこと。どんどんメジャー展開してきた今年あった色々なこと(僕が行きそこなった1月1日の下北沢ヴィレッジ・ヴァンガードでの年明けライヴから、嵐のレコーディングの話、そのあとすぐに偶然お茶の水のVVで生ニノと会ったことなど)。「この前のクラブでのイベントに来てくれた人は?」と手を上げさせて、「あのメガネをかけて首にタオルを巻いた人がイベントの話をしてくれるから、このライヴの後であの人のところに集まるように。サインももらえます」とかお客さんをいじったり。

そんな風なMCも面白いんだけど、僕にとってもっと面白かったのが、演奏中のネタ。キーボードを弾きながら演奏のテンポを全く変えずにそのままぐるっとキーボードの後ろ側まで廻り込んで反対側から演奏するとか。キーボードと全然違う方を向いてエアピアノをしながら、後ろ足で鍵板を叩いて音を出すとか。去年の暮に観たインストアでもやってた、HIROが手を振って退場した途端にHAYATOがピアノをジャーンって弾いてHIROが慌てて戻ってくるやつとか。

ピアノの速弾きもすごいんだけど、HIROのカホン(+その他沢山の打楽器類)も圧巻。基本は素手の左手と右手に持った金属製のブラシみたいなのでカホンを叩き、同じ曲中でドラムスティックや大太鼓を叩くようなスティックに次から次へと持ち替えて、ものすごく多彩な音を出す。マイクスタンドに据え付けてあるパフは、当然「うさぎDASH」専用。

開始後ちょうど1時間でお色直し。ステージ背後のスクリーンにYouTubeからピックアップした→PJ←のコピーバンドの演奏を次々に流す。小学生もいるよ。みんな上手だね。

お馴染みのPとJの文字が胸のところと背中についた黒いつなぎを着て二人が再登場したのが、その約30分後。「これから後半戦」と言ってたときには、まさか本当にそれからアンコールまで含めて1時間半もぶっ続けで演るとは思わなかった。後半戦1曲目は確か「第九」だったかな。

ひよりさんのブログを事前に読んでいたので、ちゃんと家から用意して行ったシャカシャカ袋。とはいえもちろん僕のは本物のシャカシャカ大作戦袋じゃなく、先日10枚のLPが入っていたフラッシュ・ディスク・ランチの透明袋。大きいからシャカシャカ音も大きくていいと思って。黄色いロフトの袋を持ってきてた人はカメラで大写しされて指摘されてたね。僕ももっと目立つ袋持ってくればよかった。

ステージ直前に敷かれたレールの上を左右に移動するカメラを始め、ステージ上や僕のいる二階席などに沢山のプロ用のビデオカメラが設置されていると思っていたら、やっぱり今日のこのライヴがDVD化されるんだって。これは楽しみ。僕の実物を知っている人なら、一部の方々にはお馴染みの僕のトレードマークの例のシャツを着て行ったので、そのDVDが出たら二階席を探してみて。

そのDVDのお知らせ以外にも、来月ソウルと東京で行われる日韓共同音楽フェスに出演することや、来年1月に渋谷で五夜連続ライヴが決定したことなどをアナウンス。うーん、1月の日程、既にチケットを確保したGのつく人の東京公演と思いっきりかぶってるな。かぶってないのはとても6時半の開演時間には間に合わないような平日だし。残念。

本編最後はHAYATOのしみじみとした語りに続けて、また新作からの「Friends」。いい曲だね。この曲と、あと途中で弾いた何曲かは自前のキーボード(ヤマハのS90XS)でなく、グランドピアノを演奏。「グランドピアノはめっちゃ緊張するわ」って言ってたね。もちろん、とても上手だったけど。

アンコールは2回。白いシャツに胸のところに黄色い→PJ←シールを貼ったオーバーオールのお揃いの二人。最初のアンコールが「うさぎDASH]で2回目が「組曲『 』」だったかな。そのうちどこかにセットリストがあがるかもしれないし、件のDVDが出たらきっとわかるだろう。アンコールが全部終わっても、二人は延々とステージに残って挨拶しながら、いろんなものを客席に投げ込む。ハロウィンのバケツに入ったお菓子とか、自分たちの汗を拭いたサイン入りのタオルとか。HAYATOはがんばって三階席まで届かせるけど、二階には全然飛んでこないよ。

終演後、物販でも見てから帰ろうかと思ってたけど、予想通り物凄い人出。会場限定グッズとかサイン入りCDやDVDも売ってたみたいだけど、とてもあの人混み(しかもほぼ100%女子)に割り込んでいく気力なし。それでもこの記事の冒頭にサイン入り『This Way Up』の写真が載っているのは、先日出かけた下北沢のVVで偶然見つけたのを入手したから。

夜になってもまだ降り止まない雨の中を、ロシア料理ではなく黒胡麻坦々麺を食べてから帰った。坦々麺屋のオヤジがなにやら日本人離れした顔立ちだったのは、もしかしたらひよりさんとグリンさんが食べたロシア料理店のオヤジと入れ替わっていたのかも。


posted by . at 01:40| Comment(4) | TrackBack(1) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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