2010年09月04日

所有物開帳記事第四弾 アラーム編

アラーム熱冷めやらず。先週の記事に書いたイベント以来、アラーム/マイク・ピーターズのレコードやCDばかり引っ張り出して延々聴いている。こんな風になるのも、去年初頭のグレン・ティルブルックの来日ツアーとニューアルバムが出たとき以来だな。他の音楽を聴く気にならない。おかげで、あちこちのCD屋からセール情報のメールが来ても速攻で削除。散財せずに済んでるよ(実はアラームのサイトで旧譜を注文しまくっているのでひそかに莫大な散財してるんだけど)。

せっかくそういうモードなので、久しぶりにこの企画を。スクイーズその1スクイーズその2ニック・ロウに続く第四弾、「こんなん持ってんねん自慢」記事、アラーム編。


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1. The Alarm

あれは確か1983年の暮れか、84年の初頭のことだったと思う。先週の記事にもちらっと書いたけど、ラジオで渋谷陽一が「こんな新人が出てきた。クラッシュそっくり」みたいな紹介をして、このEPから1〜2曲かけたと記憶している。それを聴いて、すぐにレコード屋に買いに行ったんだった。

セカンド・シングル「Marching On」とサード・シングル「The Stand」の収録曲を12インチ盤に再収録したものだと知ったのはずっと後になってのことだった。今では22曲入りの『Eponymous』というCDとして再発されているから、たった5曲入りのこのEPはもうあまり価値もないんだろうけど、僕の場合はすべてはここから始まったということで、大事な思い出の一枚。

クラッシュの真似?そうかもしれなかったけど、クラッシュには途中からしか出会えなかった僕には、この新しいバンドは自分の時代のクラッシュになり得ると思えた。それぐらい素晴らしい、珠玉の5曲(「For Freedom」には後に「Declaration」となるパートが冒頭にくっついているから、6曲とも数えられる)。


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2. The Chant Has Just Begun
3. Absolute Reality
4. Absolute Reality


何故だか理由は忘れたけど、今でも一番好きなアルバム『Declaration』期のシングルは一枚も買わなかった。この写真は、『Declaration』後、『Strength』前夜にあたる時期のシングル。先週の記事にチケットの半券の写真を載せたアラームの初来日は、この2のリリース直後の84年末だった。

ついでに、その初来日大阪公演のセットリストを、26年前の手書きメモから。

 1. Absolute Reality
 2. Where Were You Hiding When The Storm Broke?
 3. One Step Closer To Home (Dave Sharp on vocal)
 4. Third Light (Eddie McDonald on vocal)
 5. Tell Me (Dave Sharp on vocal)
 6. 不明
 7. The Chant Has Just Begun
 8. Declaration
 9. Marching On
 10. Bells Of Rhymney
 11. Howling Wind
 12. 不明
 13. Blaze Of Glory
 14. Sixty Eight Guns

 Encore I
 1. The Deceiver
 2. The Stand

 Encore II
 1. Bound For Glory
 2. We Are The Light

3は後に『Strength』に収録される、大好きな曲。この12インチが出てすぐに買ったら、後で7インチ盤2枚組の4を発見。それも購入。12インチ盤に未収録の「Room At The Top」と「Reason 36」が嬉しかった。ちょっと適当な作りのレコードで、1枚目のA面の外溝がほとんどなくて、針を乗せるのが至難の業なんだけど、そのA面「Absolute Reality」は12インチ盤でも聴けるから問題なし。


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5. Strength
6. Spirit Of '76
7. Knife Edge


グループ名に定冠詞がついていなかったAlarm時代のアルバム『Strength』からのシングルカット。5はアルバムとほぼ同時発売だったかな。後に「Love Hope And Strength」に昇華することになる「Give me love. Give me hope. Give me strength」という歌詞はこの曲が初出。個人的にもちょっと大仰なこの曲よりも「Love Hope And Strength」の方が好き。

6は12インチ盤2枚組。表題曲以外はボストンでのライヴ録音が4曲。当時アラームのライヴ盤なんて出ていなかったから、このB面〜D面はほんとによく聴いた。中でもB面の「Where Were You Hiding When The Storm Broke?」と「Deeside」は何度も何度も繰り返して聴いたものだ。C面はボブ・ディランの「Knocking On Heaven's Door」のカバー。

7が、今となっては自分が買った最後のアラームのシングル。「Howling Wind」と「Unbreak The Promise」のBBC Radio 1 Sessionは多分まだ未CD化かな。ここまでに書いてきた他のシングルにも未CD化の微妙なミックス違いなんかも入ってるけど、ほとんどのカップリング曲は先週の記事に書いたボックスセットに収録済み。

この7のリリース後に、アラームは二度目の来日(86年6月)。大阪厚生年金会館大ホールでのセットリストがこれ。

 1. Declaration
 2. Marching On
 3. Howling Wind
 4. Deeside
 5. Dawn Chorus
 6. One Step Closer To Home (Dave Sharp on vocal)
 7. Absolute Reality
 8. Where Were You Hiding When The Storm Broke?
 9. Walk Forever By My Side
 10. Spirit Of '76
 11. Blaze Of Glory
 12. Strength
 13. Sixty Eight Guns

 Encore
 1. The Stand
 2. Knocking On Heaven's Door


デビュー時からこの当時まであれだけ好きだったアラームだったけど、次のアルバム『Eye Of The Hurricane』の大仰な音作りがちょっと肌に合わず(後にマイクもボックスセット用にそのアルバムを大幅にミックスし直しているから、彼自身もあの音があまり気に入ってなかったんだろうね)、それ以降はリアルタイムでアルバムを買うこともなくなってしまった。


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8. 『Newid.』

だからこれも後追いで入手したもの。89年のアルバム『Change』のウェールズ語バージョン。この写真は裏ジャケ。表はオリジナルとほぼ同じだからね。中のクレジットも全部ウェールズ語。固有名詞以外一言もわからないよ。こんなものの日本盤が出るほどの人気があったんだね、当時は。


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9. 『Hard Travellin'』
10. 『Downtown America』


先日、西新宿でマイクと話していたときに話題の出た、デイヴ・シャープのソロアルバム2枚。「タイトル何だっけ」と二人で思い出そうとしていたときに、2枚ともマイクに先に思い出されてしまったのがオタク的には一生の不覚(笑)

9はオリジナル・アラームの91年のラストアルバム『Raw』の直後に出たもの。アラームではほとんどリード・ヴォーカルを取ることもなく、あまり曲を書くこともなかったデイヴだったけど、これ聴くと結構いい曲書くというのがよくわかる。A面エレクトリック、B面アクースティックという構成。『Raw』収録の「Wonderful World」を再録している。

一聴してわかるボブ・ディラン・フリークぶり。歌い方や曲調だけでなく、プロデューサーはディランの『Highway 61』などの製作に関わったボブ・ジョンストン、オルガンを弾いているのはアル・クーパーという徹底ぶり。「Long Black Night」でのアルのオルガン・ソロが最高に格好いい。

10は96年のセカンドアルバム。ネットで調べると別のもう少しちゃんとしたジャケットが出てくるんだけど、Dinosaur Entertainmentという聞いたこともないレーベルから発売されているこれは、白黒印刷のペラ一枚、簡素という言葉すら豪華に思えるこの淋しいジャケ。裏ジャケも同様に白黒。でも中身はいいよ。このレーベルがニュー・オーリンズにあるのが関係しているのか、ホーンや女声コーラスなども入った、前作よりやや豪華めな音作り。


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11. 『From The Front Row Live』

03年にリリースされた、今となってはフォーマット自体懐かしいDVDオーディオのこのライヴ盤。ペラ紙のジャケ裏にはDVDオーディオの高音質を誇る能書き以外、肝心の内容についてちっとも触れていないんだけど、収録曲から判断すると明らかに『Declaration』リリース時(またはそれ以前)のライヴ録音。「Blaze Of Glory」で始まって「Marching On」〜「Unsafe Building」〜「Across The Border」で終わるという、それって逆じゃないの?と思える曲順もなんだか新鮮。先週の記事にも書いた、個人的には重要曲である「Across The Border」がエンディングなのはうれしいけど。


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12. 『The Alarm In Session』
13. 『Mike Peters In Session』


つい最近入手したこれらを。12は03年の11月、13は06年の5月に、それぞれラジオ放送のために収録したインタビューと演奏をCD化したもの。まだ一回ずつ、流して聴いた程度なので、インタビューの内容はあまり頭に入っていないけど、新旧織り交ぜた選曲はなかなかいいよ。13ではデイヴィッド・ボウイの「All The Young Dudes」も演ってて、歌い終わったときに「Sorry, David」とか言ってるね。


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14. 『Alarm 2000 Collection』

最後に、先週の記事に載せたこれのことをまた書こうかな。まだアラームのサイトでは入手可能だから、この中ではレア度は一番低いけど。リンパ腫から回復したマイクが、新メンバーでアラームを再結成し、過去音源やライヴ音源などをものすごい勢いでリリースし始めたのがこの時期(2000年前後)だったと思う。僕は前述のとおり、この時期にはあまり彼のことは熱心に追っかけてなかったから、このボックスセットの存在を友達に聞いて入手したのも02年になってから。調べてみたら当時は今以上に円高・ポンド安だったようで、当時送料込みで192.4ポンドもしたこの箱も比較的安く買えた(今サイト見てみたら、99ポンド+送料に値下がりしてるよ。この円高の折、少しでも気になる方はぜひどうぞ。僕ももうひと箱ぐらい買おうかな・笑)。

8枚のCDにオリジナル・アルバムとその当時のB面曲や未発表曲やライヴ録音などを収録可能時間ぎりぎりまで詰め込んであるから、全部通して聞くと10時間以上かかる(まさに今日僕はそれをしているところ)。曲順はオリジナルからはずいぶん変えてあるけど、情報満載のブックレットにはオリジナルの曲順も書いてあるから、そうしてプログラムし直して聴くもよし。

マイクが今度は白血病に罹ったと知ったときは、縁起でもないけど、彼に個人的にメッセージを添えて録音してもらった世界に一枚しかないこのCD-Rはもう一生手に入らない貴重盤だと思ってしまったものだ。そのエピソードをこのブログに書くのが彼の追悼記事でなければいいなと思っていたけど、今や完全復活を遂げた彼を見ていると、そんなことを考えていた時期があったことすら忘れてしまいそう。それでも貴重盤であることには変わりないけど。

個人的にも、このボックスをきっかけに、またアラーム熱が再燃。さっきの11とか、過去録音のライヴ盤とか、新生アラームのスタジオ録音とかをまたぽつぽつと集め始めた。決して毎日毎週繰り返し聴く対象ではなかったけれど、二度の大病を克服して今なお精力的に新曲を書き続け、ものすごい頻度のライヴとLHSでのキリマンジャロや富士登山を続けるマイク・ピーターズのことは常に見続けていた(相変わらずすごい量がリリースされ続けていたセミ・オフィシャル盤にはなかなか手をつけられずにいたけど)。そこに先週の来日公演だ。盛り上がらないわけがないだろう。


この一週間、僕としては全公演追っかけ必至のアーティストの来日スケジュールやニューアルバム発売日が立て続けに発表され、かなり気持ち的にもそっちに引っ張られ気味なんだけど、さて、このアラーム熱、いつまで続くことやら。
posted by . at 20:41| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする