2010年08月28日

Mike Peters live in Tokyo

LHSF.jpg

グレン・ティルブルックが、彼の参加するラヴ・ホープ・ストレングスという癌患者へのチャリティ団体のイベントで富士登山に来るという話はずっと前から聞いていたけれど、参加費用はちょっと気軽に手の出せるようなものではなかったし、ましてや富士登山なんてそんな気軽にできるものじゃないから、今回はネットでイベントの様子を見ているだけかと思っていたら、とあるルートから、登山の打ち上げパーティーがあるらしいという情報を入手。しかも、調べてみると、打ち上げといってもちゃんと入場料を取るライヴのようだから、登山に参加していなくても遠慮せずに観にいけるようだ。

パーティーの告知にグレンの名前は一切出ていないけれど、僕の興味はむしろ、このパーティーの主役、というか、ラヴ・ホープ・ストレングスの主催者であるマイク・ピーターズだった。僕にとっては1986年のアラームの二度目の来日公演以来となる彼のアクースティック・ライヴが観られるのなら、万一グレンが出なくたって構わない。まあ、登山前にも登山中でもいたるところで飛び入りで演奏しているグレンが、こんなイベントに出てこないわけはないけれど。

21時半開場・22時開演という、日本のライヴにしてはやたら遅いスタート。一旦終電までには終えるが、その後オールナイトになるとのこと。場所は西新宿のはずれにあるクラブ・ドクターというところ。21時半に会場に着くと、既にそこには見なれたグレンヘッズの面々が。皆さん久しぶり。アラームのTシャツを着た方々もそこかしこに。決して多い人数ではないけれど、こんなろくに宣伝もされていないイベントを嗅ぎつけてみんなよく集まってくるよね。

マイク直筆の看板。

DSC02347.JPG

機材トラブルでリハーサルが押してるとのことで、実際にドアが開いたのは22時ちょっと前。アクースティック・ライヴとのことだったけど、漏れ聞こえてくるリハーサルの音はエレキギターやドラムスの音だよ。まあ、オールナイトだし、グレンもいる(だろう)し、なんでもありなんだろう。楽しみ。

客席右側の一団は、外人の団体。おそらくマイク達と一緒に富士山に登った人たちだろう。ほとんどが結構若い女性なのにびっくり。歓談しながらバーに飲み物を取りに行って戻ってきたら、もうマイクがステージに立って歌ってるよ。いくら開場が押したからって、そんな律儀に時間通り始めなくても。

というわけで出だしをちょっとだけ聴き逃した一曲目は、もしマイクにリクエストを募られたらまずこれを、と思っていた「Unsafe Building」。いきなりですか。

続いては、「1984年に初めて日本に来た頃に作った曲」との前置きで、「The Stand」。もうそんな感じで、初期の曲ばかりどんどん続けて演奏。曲順ちゃんと覚えてないけど、「Declaration〜Marching On」、「Where Were You Hiding When The Storm Broke?」、「Sixty Eight Guns」、登山レディースにリクエストされた「Rain In The Summertime」、「Rescue Me」、「Bells Of Rhymney」、「Walk Forever By My Side」、「Knife Edge」とかは演ったね。

1時間弱で一旦交代する直前に演奏したのが、76年にセックス・ピストルズを観たことを語りながら始めた「Spirit Of '76」。ブライアン・マクヴァーノンのセットを挟んで第二部の冒頭に演奏したのが「Absolute Reality」。さっき書いた曲のうち、半分は第二部の演奏だったかな。きっと日本のファンは活動再開後の曲なんて知らないだろうと気を使ってくれたのか、ここまでで新しめの曲は「Breathe」ぐらい。今晩ここに来ているのは、最新アルバムまで全部追っかけてるようなコアなファンか、彼のことなんてほとんど知らないグレンのファンばかりなのにね(笑)

お蔭で、最近の曲は覚えるほど聴き込めていない僕でも歌える曲ばかり。「Where Were You Hiding」とか「Spirit Of '76」とか「Sixty Eight Guns」とか、ライヴ盤でもおなじみのコール&レスポンスのパートも大声で歌えて気持ちいい。もうこのへんで喉ガラガラ。

第二部のあと、いよいよグレン・ティルブルックの登場。「ほんとはここにいるはずじゃなかったのに」とかなんとかブツブツいいながら、観客席からステージへ。誰に言い訳してるんだろう。大人の事情なのかね。オープニングはちょっと意表をついた「The Day I Get Home」。あとは「(You're So Square) Baby I Don't Care」とか比較的お馴染みのカバーをふんだんに織り交ぜながら、オリジナルは「Annie Get Your Gun」と「Goodbye Girl」だけだったかな。途中でアイアン・バタフライの「In A Gadda Da Vida」を途中まで演奏し、「みんなアイアン・バタフライは知ってる?じゃあ次のアイアン・バタフライのリクエストは?」とか言って笑わせたり。

「They Can't Take That Away From Me」でグレンのパートは終了。マイクとブライアンがギターを持って戻ってきて、グレンはそのままエレキギターに持ち替え。「ドラマーはいない?」と客席に呼びかけ、そこからは次々に観客を交えて演奏。最初はクラッシュの「Should I Stay Or Should I Go?」だったかな。観客の中にドラマーがいないとなると、グレンがドラムキットに座って、客にギターを弾かせたり。いいな、あの人たち、一生の思い出だろうね。ろくに楽器も弾けない僕としては、マイク・ピーターズとグレン・ティルブルックが一緒のステージにいるのを観られただけでも一生の思い出だけどね。

DSC02349.JPG

登山メンバーの30名を全員ステージに上げて、「Love Hope & Strength」で一旦締め。この時点でもう0時を回ってたかな。グレンが最後にギターをかき鳴らして、「Ziggy Stardust」の一節を歌ってまた笑わせる。その後は三々五々バーに向かい、グレンとマイクはあちこちでファンにとっつかまってサインだの写真だのをねだられる時間。

しばらくそうして飲んでいたら、マイクとブライアンがまたステージへ。ドラムスにはまた別のお客さんが。この第何部になるのか最早わからないステージが一番盛り上がったね。「London Calling」は演るわ、「Brand New Cadillac」は演るわ、「Rock This Town」は演るわ、僕もこの回はほぼ一番前、マイクの正面でかぶりつき。ガラガラ声で全部歌う。

「45 R.P.M.」からメドレーで「Blitzkrieg Bop」、さらに「White Riot」も。なるほど、確かにこれ全部同じような曲だね。同じようといえば、このドラマー君、どの曲のラストも必ず「Tommy Gun」のフレーズ叩いてくれて、途中からマイク達も面白がって、ドラマーが普通にドドン、とか終えると「いや、違うよ」と「Tommy Gun」エンディングに変えさせたり。最後は、04年のライヴ盤『Live In The Poppy Fields』のDVDでもエンディングだった「Get Down And Get With It」を延々と。

再び飲みタイム。人気者のグレンはグレンヘッズの皆さんに任せておいて(もう結構酔ってるしね)、マイクに話しに行く。オリジナル・アラームの3人とはまだ連絡を取っているとか(ナイジェルとはつい先日メールしたばかりだそう)、デイヴ・シャープのソロアルバムの話とか、初めて観たクラッシュのライヴの話とか(「さっきは76年にピストルズを観た話をしたけど、クラッシュを最初に観たのは77年だった」って言ってた)。

アラームの初来日公演のチケットの半券にサインをもらう。“Respect”なんて書いてくれてうれしい。御堂会館ってまだあるのかな。「ぬ列」というのがなんかすごいね。いろは順だとすると10列目で観たのか。

TheAlarmTicket_0002.jpg

いつかこのブログにアラームのことを書く機会があれば触れたいと思っていたこのボックスセット。2000年に、オリジナルメンバーでの全アルバムとものすごい量のボートラ、総計150曲以上を8枚のCDに満載したもの。それにも増してすごいのは、このボックスをオーダーするときに自分の好きな曲とメッセージを書いて送ると、マイクが自分にそのメッセージを(ちょっとアレンジして)読んでくれて、その曲を演奏してくれたものが収録されたサイン入りのCD-Rがついてくること(右下の写真)。

僕がリクエストしたのは、僕がアラームを知るきっかけになった、たしか渋谷陽一のラジオ番組でかかった「Across The Border」。初期の曲のうちでもこれは珍しくデイヴ・シャープが書いて歌った曲だったけれど、それをわかったうえでマイクにリクエストしたんだった。そのことを伝えると、「あの曲は俺も手伝ってあげたんだ」だって。へえ、それは初耳。

DSC02350.JPG DSC02351.JPG

バーに並んでいたときにたまたま後ろがグレンだったので、自分がオーダーしたついでに日本酒を一杯彼にもご馳走。とはいえあの状態の彼はもうそんなこと覚えてないだろうから、自分の記憶のためだけにここに記入(苦笑)

ステージに立った3人のうち一番知名度の低いブライアンに貴方は何者か?と突撃質問。オーストラリアのレトロ・ロケッツ(The Retro Rockets)というバンドのメンバーらしい。名刺をもらったよ。名刺裏の写真を見ると、もういかにもストレイ・キャッツ直系という感じのロカビリーさん達。せっかくなのでちょっと聴いてみようかな。興味のある人はこちらへどうぞ。最新ニュースが08年の4月だけどね(笑)

マイクやグレンが帰ったのは何時ごろだっけ。2時過ぎだったかな。オールナイトじゃなかったのか。まあ、登山後でさぞかし疲れてるだろうし、グレンはもういつもの泥酔モードだったから、あれ以上引きとめても可哀想だったけどね。というわけでこちらも場所を替えて、始発が出るまで時間つぶし。会場で知り合ったアラームファンの方も誘って、13人の大所帯。遠くの席にいた人たちとはほとんど話せなかったけど、いつもながら楽しい時間を夜明けまで。

久々の完徹の後、帰宅。今日の12時にVinyl Japanにマイクが来ることは聞いていたんだけど、仮眠して起きたらもう11時半。大急ぎで出かけてももう無理だよね。残念。またいつか観られるかな。アラームで来るのは無理でも、グレンみたいにソロでちょくちょく来日してくれればいいのにな。


posted by . at 16:40| Comment(4) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。