2010年08月22日

HMV渋谷の110枚

金曜日にニュースゼロを見ていたら、HMV渋谷閉店のニュースに結構な時間が割かれていて、ちょっとびっくりした。東京在住の音楽ファンにはもちろん衝撃的な事件だったけれど、一般市民(?)にとってもそんなにニュースバリューのある話題だったなんて。

僕はいわゆる「渋谷系」の音楽はほとんど素通りしてきたから、「渋谷系の聖地」とか言われても「へえ、そうですか」って程度なんだけど、それでもやっぱりあの店には相当お世話になったからね。僕の一番のお気に入りのお店というわけではなかったけれど、調べてみたらこれまで結構な枚数を買っていた。

渋谷の、今の場所じゃなくもっと道玄坂寄りに日本初のHMVがオープンしたのが1990年の11月16日。調べてみたら、僕が最初にその店で買い物をしたのは同じ年の12月23日。それから今日までちょうどお店の歴史分、20年間にわたって僕もあそこで買い物をしてきたんだと思うとちょっと感慨深いものがある。

昨日、HMV渋谷閉店一日前に、最後の挨拶をしに行ってきた。そこでの収穫2枚を含めて、僕がこの20年間にこの店で買ったものを羅列して思い出に浸るというのが今日の企画。


<1990年>

Cake.jpg
1. The Trash Can Sinatras 『Cake』

これが最初だった。変な名前の新バンド。あまり思い入れのしようもないタイトル。綺麗だけど多分自分でジャケ買いをすることはないジャケット。あの当時HMVの店内に試聴機が置いてあったかどうかはよく覚えていないけど、僕がこの聞いたこともないバンドのデビューアルバムを買ったのは、90年のクリスマスイブの前日、店内でピックアップされていたこのCDに付いていた、店員の思いのこもった推薦文を読んだからだったはず。

そう、それこそがHMV渋谷の最大の功績だった。今でこそ、どこのCD店にでもたくさんの試聴機と読み切れないほどの手書きPOPが溢れていることは珍しくないけど、名前も知らないアーティストのCDを絶妙のセンスで的確に推薦してくれるなんて、それ以前にはあまりなかったと思う。今のようにネットで新しい音楽を見つけるなんてこともできなかった時代、この店の登場は大きかった。


<1991年>

2. Ride 『Smile』
3. Graham Parker 『The Boy With The Butterfly Net』
4. Graham Parker 『Struck By Lightning』
5. Ian Dury & The Blockheads 『Warts 'n' Audience』
6. Elvis Costello 『Mighty Like A Rose』
7. The Paul Weller Movement 『Into Tomorrow』
8. Prince & The New Power Generation 『Diamonds And Pearls』


一枚一枚ジャケ写を載せているときりがないので適当に省くけど、ライドのこれも同じパターンの出会いだね。トラッシュ・キャン・シナトラズを買って二週間も経たないうちにまた、当時は名前も知らなかったこのCDを買っているよ。

残りはもう当時の僕のパブロック趣味全開という感じだね。ポール・ウェラーがスタイル・カウンシルを止めて最初に出したシングルが懐かしい。今の超大御所扱いからは想像もつかないだろうけど、当時はスタイル・カウンシル後期の尻すぼみ具合から、誰もがもうこの人は消えてしまうと思ってたよね。


<1992年>

Nevermind.jpg
9. Nirvana 『Nevermind』
10. Van Morrison 『Hymns To The Silence』


さすがにニルヴァーナは店頭で初めて知ったわけじゃなかったと思う。雑誌なんかでもこの頃にはもう散々騒がれてたからね。でも僕が買ったこの盤は、シークレット・トラックの「Endless, Nameless」がミスで収録されていない初回プレス。あんまりうれしい類の初回盤じゃないけど。


<1993年>

11. Todd Rundgren 『No World Order』
12. Utopia 『Redux '92: Live In Japan』 VHS
13. Dire Straits 『On The Night』 LD
14. Pink Floyd 『The Wall』 LD
15. The Police 『Message In A Box』 Box Set
16. The Wonder Stuff 『Construction For The Modern Idiot』
17. Blind Melon 『Blind Melon』
18. Various Artists 『Volume Eight』


この年に僕はレーザーディスクプレイヤーを買ったんだろうね。自分が行ったライヴが収録されたユートピアのをVHSで買ったのは、その当時はまだレーザーディスク(LD)にはなっていなかったから。確かこれを買ったすぐ後にLDでリリースされて悔しい思いをしたんだっけな。まさかそのときはそのどちらのフォーマットも20年しないうちにまともに観られなくなるとは思いもせずに。

ポリースのボックスセット、全アルバムとシングル曲などを4枚のCDにひたすら年代順に詰め込んでるから、オリジナルアルバムが途中で別のCDに分かれたりしてるんだよね。あんまり好きでないタイプの作り。ジャムのボックスもそうだったね。それはさておき、HMV渋谷ってあれだけの品揃えがあったから、こういうボックスとかもよく探しに行ったものだったな。


<1994年>

19. Peter Gabriel 『All About Us』 LD
Weld.jpg
20. Neil Young & Crazy Horse 『Weld』 LD
21. Elvis Costello & The Attractions 『Get Happy』
22. Elvis Costello & The Attractions 『Trust』
23. Bob Talbot 『Dolphins & Orcas』 LD


LDばっかり買ってるね。僕はこの前年にはもう海外赴任していたので、ここで買うということはわざわざかさばるLDを海を越えて運んでいたということだから、ご苦労なことだ。調べてみたら、写真を載せたニール・ヤングの名作ライヴとか、実はまだDVD化されていないんだね。だからいまだに山ほどのLDとほとんど使うことのなくなったLDプレイヤーを捨てられないんだよ。あれ、まだ動くのかな。

コステロの旧譜は、ボートラ入りで再発され始めたやつかな。この頃はまだ律儀に買ってたんだね。あれから何度も手を変え品を変え再発されるのに辟易して、もう途中でこの人のリリースを追っかけるのをやめてしまったな。今でもこのへんのアルバムはよく聴くし、こないだ買った『Live At Hollywood High』の完全バージョンもよかったんだけどね。


<1995年>

24. The Who 『Thirty Years Of Maximum R&B Live』 LD
25. The Velvet Underground 『Curious - A Documentary』 LD
26. Oasis 『Live By The Sea』 LD
27. Ben Folds Five 『Ben Folds Five』
28. Buzzcocks 『Another Music In A Different Kitchen』
29. Buzzcocks 『Love Bites』
30. Buzzcocks 『A Different Kind Of Tention』
31. Nils Lofgren 『Damaged Goods』
32. The Boo Radleys 『From The Bench At Belvidere』
33. Bruce Springsteen 『Hungry Heart』
34. Can 『Anthology - 25 Years』


ベン・フォールズのファーストはこの年だったか。これは店で初めて聴いたんだっけ、それともロッキング・オンか何かで読んだのかな。忘れた。バズコックス大人買いはなんでだっけ。来日したのか?違うな。忘れた。ヴェルヴェッツのドキュメンタリービデオも久々に観たいな。押入れの奥からLDプレイヤー引っ張り出してこようかな。


<1996年>

35. Paul McCartney 『Going Home』 LD
36. Northern Uproar 『Northern Uproar』
37. Oasis 『Supersonic』
38. Oasis 『Whatever』
39. Oasis 『Some Might Say』
40. Ron Sexsmith 『Ron Sexsmith』
41. Mark Knopfler 『A Night In London』 LD
42. Pulp 『F.E.E.L.I.N.G.C.A.L.L.E.D.L.I.V.E.』 LD


この年はオエイシス大人買いだね。この当時はほんとに好きだったな。シングル盤もこうして全部集めてたもんね。サードアルバムから一気に興味が失せてしまったけど。そして引き続きLD沢山買ってるよ。パルプのライヴも久々に観てみたい。このマーク・ノフラーのライヴにはサニー・ランドレスが客演してるんだよね。ああ、これも観たい。


<1997年>

43. Garland Jeffreys 『Wildlife Dictionary』
534664-2fw.jpg
44. Faye Wong 『玩具』
45. Nils Lofgren 『Acoustic Live』
46. Faye Wong 『Faye Wong』
47. Robert Wyatt 『Shleep』


この前年ぐらいにロッキング・オンで松村雄策が大いにプッシュしていたフェイ・ウォンのベスト盤をインドネシアで買って気に入り、それ以来超はまってた時期。こういうシングル盤までこまめに集めてたな。

ガーランド・ジェフリーズのこの久々のアルバムとか、ニルス・ロフグレンのこの隠れた名ライヴ盤とか、「あ、こんなのが出てる」と店頭で発見することが多かったのもこの店の特徴だった。いまやそういう役割はすっかりネットにとって代わられてしまったけれど、今でも店頭でそういうCDを、写真でなく実物を手に取って見つける楽しみは格別。


<1998年>

48. Brinsley Schwarz 『Hen's Teeth』
49. The Knack 『Proof』
50. Jools Holland & His Rhythm & Blues Orchestra 『Lift The Lid』

Six Of One.jpg
51. Squeeze 『Six Of One』 Box Set
52. Various Artists 『Regatta Mondatta』
53. Brian Wilson 『Imagination』


このブリンズリー・シュウォーツの未発表曲集もそうやってここで発見したものだったはず。スクイーズのボックスセットもそうだったかな。僕がこの店で買ったものの中では最高金額になるこの箱は、僕が持っている全てのボックスセットの中でも一番開け閉めされる頻度が高い箱でもある。

この年にHMV渋谷は現在の場所に移転。


<1999年>

54. Rush 『Different Stages - Live』
55. Nils Lofgren 『New Lives』
56. Squeeze 『Domino』
57. Jeff Buckley 『Everybody Here Wants You』
58. Eddie & The Hot Rods 『The End Of The Beginning』
The Doings.jpg
59. Nick Lowe 『The Doings』 Box Set
60. Lucinda Williams 『Car Wheels On A Gravel Road』
61. Jeffrey Foskett 『The Best Of』
62. Cotton Mather 『Kontiki』
63. Bobby Charles 『Secrets Of The Heart』
64. Push Kings 『Crimes In Acetate』
65. Southern All Stars 『1998スーパーライブin渚園』 DVD


ニック・ロウの箱もここで買ったか。ボックスセットというとほとんどしまっておくだけというのが多い中、この店で買ったものは比較的聴く頻度の高いものが多いね。偶然なんだろうけど。

さっき書いた、出ていることを知らなかったCDを店頭で見つけて購入というパターンが最も多く出ているのがこの年かな。ニルス・ロフグレンのライヴ盤、スクイーズのラストアルバム、コットン・メイザー、ボビー・チャールズ、プッシュ・キングスなどがそう。そしてどれもが、その前のアルバムよりもイマイチというところまで共通している。


<2000年>

66. 『Life Is Beautiful』 DVD
67. Joe Jackson 『Summer In The City - Live In New York』
68. Jeff Buckley 『Live In Chicago』 DVD
69.Phish 『Farmhouse』
70. The Rubinoos 『The Basement Tapes Plus』

Ca Va.jpg
71. Slapp Happy 『Ca Va』
72. The Clash 『Westway To The World』 VHS
73. 『The Sixth Sense』 DVD
74. Sonny Landreth 『Levee Town』
75. New Age Steppers 『Massive Hits Vol.1』
76. John Hiatt 『Crossing Muddy Waters』


前年に僕がこの店で買った最高記録となる12枚、この年が11枚と、この時期が僕がHMV渋谷に一番貢献していたミレニアム前夜。といっても、平均月一というのはご存じのとおり、この頃の僕にとってもそれほど多い枚数ではなかったけど(当時は年間200枚前後)。

写真を載せたスラップ・ハッピーは、当時右足首のアキレス腱を切りながらサウジアラビアからはるばる東京に出張してきて、仕事の合間に彼らの来日公演を観に行った記念に買ったもの。今ではグレン・ティルブルックの東京でのホームグラウンドであるスターパインズカフェに初めて行ったのがあの時。

しばらくLD買ってないと思ったら、前年の末あたりからやたらとDVDを買い始めてるね。この頃にDVDプレイヤーを買ったんだろう。それなのにクラッシュのをVHSで買っているのは、先述のユートピアと同じ理由。


<2001年>

Live 1978-1979.jpg
77. Aunt Sally 『Live 1978-1979』
78. Hugh Cornwell 『Guilty』
79. John Hiatt 『The Tiki Bar Is Open』
80. Dr. John 『Creole Moon』
81. Oysterhead 『The Grand Pecking Order』
82. Starsailor 『Love Is Here』
83. Ben Folds 『Rockin' The Suburbs』
84. Matching Mole 『Smoke Signals』
85. 『High Fidelity』 DVD


記録によると、アーント・サリーのライヴ盤は2500円の新譜をタダで買っているぞ。きっとポイント貯めて買ったんだね。この店は確か結構初期からポイント制度を始めていたはずだったけど、僕の場合はそれをようやく活用できたのがこのとき。いつから貯めだしたのか覚えていないけど、結構遅いよね。なので、後に通販でがんがんポイントを貯め始めるようになるまでは、HMVのポイントって全然貯まらないという印象があったな。まあ、タワーのポイントも似たようなもんだけど。

前年の『Levee Town』、この年のジョン・ハイアットとドクター・ジョンのそれぞれのアルバムと、この時期のサニー・ランドレスは久々に八面六臂の活躍だった。その前年のボビー・チャールズのにも参加してるし。


<2002年>

86. Nils Potter Molvael 『NP3』
87. The Reindeer Section 『The Son Of Evil Reindeer』
88.Cornershop 『Handcream For A Generation』


この3枚は同じ日に同じ金額で買っているな。3枚買うと1枚あたりいくらとか、そういうセールがあったのかな。よく覚えていないけど、こうして僕がこの店では年に1-2回しか買わなくなり始めたのがこの時期だったというのは事実。どうしてだろう。世間的にはCD離れということになるんだろうけど、僕の場合は引き続き年間200枚買い続けてたのにね。


<2003年>

89. Elvis Costello & The Attractions 『Imprial Bedroom』
90. Elvis Costello & The Attractions 『Armed Forces』
91. Klimperei 『Serieux』
92. Klimperei 『Pimpant!』
93. Klimperei 『Triste』
94. Beady Belle 『Cewbeagappic』
95.Jeb Loy Nichols 『Just What Time It Is』
96. Sam Cooke 『At The Copa』
97.Belle & Sebastian 『For Fans Only』 DVD
98.Bjork 『Volumen Plus』 DVD


コステロの再発盤、律儀に引き続き買い集めてるね。これは2枚組に拡大された盤だな。その次のクリンペライの3枚については、ずっと昔に小記事にしたことがあるね。ジェブ・ロイのは確か貯めたポイントを使ってボートラ入りの日本盤に買い替えたんだったな(すぐポイント貯まってるじゃん)。

さっきこの店にあまり行かなくなったことを心配した矢先のこの枚数だけど、実はこれは日数にすると2日間での購入枚数。96〜98の3枚を10月末に買った後、これからなんと2年半もの間、僕はHMV渋谷では何も買わなくなってしまった。


<2006年>

Fundamental.jpg
99.Pet Shop Boys 『Fundamental』

2年半ぶりにここで1枚だけ買ったこれを、僕はこのブログの最初期に、アルバムレビューの第一回目として書いている。懐かしいね。

そして今度は更に3年半、僕とHMV渋谷の沈黙期が続く。それまであれだけの枚数を買っていたお気に入りの店で6年間にたったの1枚。その時期はちょうど僕がNZに移住して、15年ぶりに日本に帰国してきた時期と重なる。

NZでリアル・グル―ヴィーというお気に入りの店ができ、それまでの年間200枚ペースから一気に500枚越え、しかもそのほとんどが捨て値という僕の新しい購買パターンにこのお店が合わなくなってしまったこと、

それから、たまに日本に出張で来ても、ユニオンやレコファンで安い中古盤ばかりを買い漁っていたこと、

そして日本に帰国してからは、HMV店舗とHMV通販でどういうわけか値付けが違うことに気づき(通販のまとめ買いの方が安い)、わざわざ電車賃を使って渋谷の人混みに出かける気がしなくなってしまったことなど、分析してみればいくらでも理由は出てくるけれど。

それにしても、今回こうして枚数でくくってみると、それまで好調に伸びていた数が記念の100枚目の直前でぴたっと止まってしまい、なかなか100番が出ないところが、ずっと前にこのブログのとある記事で100個目のコメントを誰も踏めなかったことを思い出させるね。


<2009年>

100.Dylan Mondegreen 『The World Spins On』
101.Prefab Sprout 『Let's Change The World With Music』
102.Yo La Tengo 『Popular Songs』
103.Mika 『The Boy Who Knew Too Much』
104. Alec Ounsworth 『Mo Beauty』
105.Bruno Merz 『Through Darkness Into Day』


ところが、去年になってようやく、僕はこの店の本来の使い方を思い出したようだ。このリストを見てもわかるように、100102104105など、このブログに取り上げるぐらい気に入ったアルバムをこの店で買っていることが多い。ブルーノ・マーツの記事を読むと、HMV渋谷の試聴機で聴いたことがこれを買うきっかけだったことを書いているね。


<2010年>

106.Grand Salvo 『Soil Creatures』
107. Badly Drawn Boy 『Is There Nothing We Could Do?』
108. Sambassadeur 『European』

Splash.jpg
109.Clive Langer & The Boxes 『Splash』
Satellite Of Love.jpg
110.Color Of Clouds 『Satellite Of Love』

106や108もそう、僕がHMV渋谷で試聴したことが購入のきっかけだった。そうして再び僕がこの稀有な店のありがたみを享受し始めようとしていた矢先、HMV渋谷閉店のニュースが。

そして昨日。閉店一日前のHMV渋谷。昼過ぎの3階は人がごった返していた。いくら閉店セール中だといってもこれは凄いなと思っていたら、2時から非常階段のインストアライヴがあるんだった。そうだ、ちょっと前に渋谷閉店イベントのニュースを読んで、これ観たいなと思っていたんだった。すっかり忘れてたけど、偶然観られることになってラッキー。

とはいえ、ものすごい人混み。まさかこんなに人気あるなんて。JOJO広重の坊主頭はなんとか見えるけど、演奏してるところなんてちっとも見えやしない。ライヴ自体は20分ほどで2曲のみ。どちらも大爆音のフィードバックノイズがギンギンいってるだけの曲で、店内BGMとしてはかなり異様な光景。あれ普通にCD買いに来た人は逃げるよね。

「伝説の」非常階段を観に来た人たちには不本意だったかもしれないけど、予想外に人のよかったJOJO広重を横目で見ながら店内散策を続ける僕。収穫は上に写真を載せた2枚。かつて、それこそ僕がHMV渋谷に通い始めたパブロック趣味全盛の頃、廃盤だったLPを血眼になって探していたクライヴ・ランジャーの唯一のアルバムがCD化されていることに気付いたのがひとつ。そして、試聴機に入っていた「HMV渋谷先行発売」だという、名前も聞いたことのなかったカラー・オブ・クラウズのデビューアルバム。

どちらも、僕にとってのこの店の存在を象徴する買い方。70%オフのワゴンもあったけれど、HMV渋谷は僕にとっては安物を買いに来る場所じゃなかったからね。

こうして、人の煩悩より少しだけ多い数のCDやらLDやらDVDやらを20年にわたって買い続けたHMV渋谷がとうとう今日閉店する。昨日レジを打ってくれた女の子、研修中の名札を付けていたけど、明日から仕事大丈夫かな。いつかまたどこかの店のレジで会えるといいね。

ついでに付け加えるならば、昨日せっかく定価で買った上の2枚のうち1枚が、その後に行ったすぐ近くの某店ですでに中古で安く出ていたのを見つけたときの軽いショックも、僕にとってのこの店を象徴していたな(そういうことよくあるんだよね、渋谷とか新宿って)。

久しぶりに出かけた渋谷で時間が余ったので、レコファンにも立ち寄ってみる。なんだかここ、来るたびに店内がゴミゴミしてくるね。掘り出し物がありそうでいい雰囲気ではあるものの、見方によっては閉店間近の店に見えなくもない。5000円買うたびに1000円オフなんていうかなり強烈なセール中で(10080円買って2000円引いてもらった)、この店もいよいよヤバいんじゃないかと思ってしまう。おい、頼むよ。このうえレコファンBEAM店までなくなったら、僕はもう渋谷に来る理由なんてゼロになってしまうんだからね。


HMV Shibuya.jpg

こちらこそ、長い間ありがとう。


posted by . at 21:26| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。