2010年05月30日

Daytrotter

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2006年の3月開始だから、知ってる人はもうとっくに知ってるんだろうけど、僕はつい最近知ったこのサイト。デイトロッター

いろんなアーティストのスタジオライヴ録音をストリーミングしてて、気に入ったのはダウンロードもできる。メアド登録しないといけないけど、せいぜい週一でメルマガが送られてくる程度で、ヘンなサイトからわけのわからないメールが来るようになったわけでもないから、特に害はないし。

アーカイヴを見ると、最初は週一だったようだけど、最近は毎日新しい音源がアップされている。それが06年からずっと続いてるから、既に1000近くの音源が揃っている。同じアーティスト/グループが複数回登場していることもあるから、必ずしも音源数=アーティスト数ではないけど、それにしてもすごい量。

長いセッションで30分弱、短いのは10分ちょっと。平均すると一セッションあたり多分20分ぐらい、4−5曲というアーティストが多い。しばらく前にこのサイトを見つけて以来、気になるのをどんどんダウンロードして、もう50セッションぐらいは僕のウォークマンに入っている。

多分無名のアーティストが自分たちの演奏を広く聴いてもらうために参加するのがメインなんだろうけど、中にはカーリー・サイモンとかクリス・クリストファソンなんかの有名どころの名前もちらほらと見かける。

かつてこのブログで取り上げた名前も沢山。シアウォーターは06年の12月だから、結構このサイトが始まった最初の頃のセッション。ちょうど上にリンクした僕のブログの記事で取り上げた『Palo Santo』の最初のヴァージョンが出た後だ。

オカヴィル・リヴァーは07年11月のセッション。このブログには書いていないその年のアルバム『The Stage Names』と、その年の末に彼らのサイトで無料ダウンロードしていた『Golden Opportunities Mixtape』からの曲を演っている。

08年4月当時、ファーストアルバムが既に話題になっていたフリート・フォクシズのセッションは、もちろんそのアルバムとEP『Sun Giant』からの曲。

翌月のグランド・アーカイヴズは、僕がブログに記事を書くちょうど一ヶ月前。このセッションはアルバムよりもちょっとルースな感じかな。これだけ沢山あれば、もちろんいいのも悪いのもあるからね。

08年9月にライヴDVDのことを書いたボブ・モウルドのセッションはその翌年の3月。当時出たばかりの新譜『Life And Times』からの4曲。

ホールド・ステディは僕がブログに取り上げたアルバムの次の『Stay Positive』からの曲が中心。このセッションはサウス・バイ・サウスウエストのものらしい。これはかなりいいね。

09年7月のギャリー・ルーリスは、マーク・オルソンとの元ジェイホークス組でのセッション。このブログに書きたかったけどチャンスを逃した二人のアルバム『Ready For The Flood』から4曲。

つい最近ニューアルバムが出たばかりのジョシュ・リターのセッションは、つい先月アップされたばかり。これは早く買わなければ。

他にも、ブログには書いてないけど気に入っているものも沢山あるし、なにより、巷で話題になっていて買おうかどうか気になっているアーティストをこういう形で聴けるというのが嬉しいね。ここで聴いてみて買おうと決めたものもあれば、やっぱりやめとこうと思うものもあったよ。

まだブログには書いてないけど、友達に聞いて最近買って気に入っているハーパー・サイモンのセッションもよかった。お父さんのポールも参加したデビュー・アルバムは父親そっくりの声でちょっとカントリー風の曲も聴かせていたけど、そこからの3曲を含むこのセッションでは、他にもスペシャルズの「Rudy」とテレヴィジョンの「Evil」のカバーなんて演っていて、実はそういう趣味の人なんだとちょっと嬉しくなるよ。

Harper Simon.jpg 『Harper Simon』


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2010年05月15日

ひねくれ - The Scotland Yard Gospel Choir

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The Scotland Yard Gospel Choir 『...And The Horse You Rode In On』

小さな女の子がクスクス笑いながら「あなたなんて大きらい」と歌いだす1曲目。アルバムのオープニングとしては、スミスの「The Queen Is Dead」の冒頭「Take Me Back To Dear Old Blighty」みたいな感じを狙ったのかとも思うが、それよりもクラッシュの『Sandinista!』にシークレットトラックとして収められた方の「The Guns Of Brixton」を思い出す。

最初にこのアルバムを知ったのはどうしてだっけ。アマゾンからのお勧めメールだったかな。この、一見何が写っているのかよくわからないけどなんだか妙に味のある白黒ジャケと、“ロンドン警察ゴスペル聖歌隊”という、これもいまいち意味のわからないグループ名に興味を持って、試聴してみたんだっけな。それで去年の年末に他の何枚かと一緒にアップルさんから買ったんだった。

その短い1曲目をさえぎるように始まる、正式なアルバムオープニングの2曲目「Stop!」の歌いだしはこうだ。

  お前なんか、梅毒にかかって寂しく死んでしもたらええのに

この曲だけじゃない。振られたり、裏切られたり、思いが届かなかったり、という男の屈折した気持ちがこれでもかというほど綴られた曲が、次から次へと出てくる。決して“彼女いない暦何十年”というほど全然もてないわけじゃなく、でもどうしても彼女と長続きしない男の寂しい歌。

僕が今日ようやく新作を読了したニック・ホーンビィの出世作『High Fidelity』を思い起こさせるね。ロンドンの下町でくすぶる、冴えない男の物語。そういうシチュエーションだけでなく、何を言うにもいちいちひねくれた表現をするところもね。

そういう歌を歌っているのが、ジャーヴィス・コッカーかケヴィン・ローランドかと思うような、時折声がひっくり返るほどへロヘロした歌い方の男。バンドの音も曲調も、その二人がいたグループ(知らない人のために:パルプとディキシーズ・ミッドナイト・ランナーズです)をはじめ、ハウスマーティンズとかテレヴィジョン・パーソナリティーズとか、もちろんスミスとかも彷彿とさせる。曲によってはフェルトみたいなのもあるね。懐かしい。

そんな、どこをどう切り取ってもゴスペルでも聖歌隊でもない、懐かしのブリティッシュ・ポップ(ブリット・ポップというとどうもブラーとかオエイシスとかの、もっと売れ線の立派なのを連想してしまうので)そのままの音を奏でるのがこのバンド。これはサードアルバムになるのか。全然知らなかったよ。拾い物だね、これは。なんか、こういう「僕たち80〜90年代の目立たないイギリスのバンドが大好きです」という音がすごく愛しい。

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『The Scotland Yard Gospel Choir』

気に入ったものは立て続けに買う習性があるので(前記事参照)、07年のセカンドアルバムを見つけてきた。HMV通販のカートに入れておいたら、頼みもしないのに70%引きのセールの対象品にされていたのでラッキー。

調べてみたら、これの前に出ているデビューアルバムはもう廃盤なんだね。それはインディーズからの発売で、バンド名を冠したこのアルバムが実質のデビューアルバムみたいなもんなのかな(まあ、ブラッドショット・レコーズがインディーズではないという意見に賛成する人はあまりいないとは思うけど)。

ジャムみたいな威勢のいいギターで始まるこのアルバムも、基本的には新作と同じような作り。「この世には僕の居場所はない」というタイトルの2曲目の歌詞が、「朝起きたらいつも夢想する/車の前に飛び出して死んでしまうことを/でも自分の運を考えたら/どうせそのまま死ねずに半身不随で一生過ごすことになるはず」という、もうどうしようもなく暗く屈折したもの。でも、歌詞を無視すれば、これもまた小気味のいいギター・ポップ。

何曲かで女性がリード・ヴォーカルを取っているのは、新作と同じ。クレジットに誰が何担当か書いていないのであてずっぽうだけど、エレン・オヘイヤーというのがその人かな。だとすると、新作ではその人はもう脱退して、“The Usual Suspects”(札付きの)メンバーとして名前が載っているね。脱退したメンバーが新作のレコーディングで何曲もリード・ヴォーカルを取るという不思議な形態。

最終曲「Everything You Paid For」はエレンが歌う美しいスロー・バラッド。なのに、わざわざその曲のエンディングに奇妙なサウンド・コラージュとハアハアいうあえぎ声(?)を重ねるというひねくれ度合いも素敵(笑)


さて、ここまで引っ張ってきて最後にばらすと、実はこのグループ、シカゴ出身のれっきとしたアメリカン・バンド。ゴスペルも歌わず聖歌隊でもないだけじゃなく、ロンドン警察(スコットランド・ヤード)とも関係ないのかよ。じゃあこの、セカンドアルバムのジャケットのロンドンバスも含めて全部引っ掛け問題か。

でも考えてみると、映画版『High Fidelity』の舞台が原作のロンドンからアメリカに変更されるにあたって選ばれた街がシカゴだったというのと、妙にシンクロするね。なんか不思議な感じ。
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2010年05月09日

ちかごろのマイブーム

ほかにもじっくり書いてみたい内容の新譜CDやLPもあるんだけど、今日のところはちょっと気軽に、最近とつぜん気になって買い集めてはぐるぐるとリピートして聴いてしまっているものについて書こう。マイブームなんて言葉自体、もうすでにブームじゃないのかもしれないけど。

まずは、4月25日の記事の最後で予言(?)したとおり、あれからしばらくPSBばかり聴いている。

Christmas.jpg Pet Shop Boys 『Christmas』

去年のクリスマス前に買って、そのころ何度も繰り返して聴いていた5曲入りCD。ブログに書くつもりで脳内で記事を練っていたんだけど、たしかあの当時は立て続けにライヴに行ってたんで、そのレポートばかり書いてたから、実現しなかったんだよな。

さっきリンクしたPSBの記事にもちょこっとタイトルを出した表題曲「It Doesn't Often Snow At Christmas」は、いかにもいつものPSB節なのに、クリスマスっぽいメロディーとキンコン鳴る鐘の音がいい雰囲気の曲。やっぱりいいなあ、これ。もうすっかり初夏の気候になってきたというのに、我が家ではこのクリスマスソングがリピート中。

クリスマスアルバムを集めるのが趣味なPSBファンのLさん、これ買いですよ。5曲しか入ってないけど、その分お値段もお手軽だし。リンクしたアマゾンだと、1曲あたり180円也です(笑)


Did You See Me Coming.jpg Pet Shop Boys 『Did You See Me Coming?』

連休中にでかけた新宿某店で、ポイントに到達するための金額合わせにあと一枚何を買おうかとうろうろしていた僕の前にわざわざ目立つように置いてあったこのショッキングピンクのジャケ。

PSBのシングルB面曲は、どうせいつも後でまとめてCD化されるから、こまめにシングル盤を買わないようにしているんだけど、こういう偶然に弱い僕はその「あと一枚」をこれにしてしまった。

リンク先のアマゾンによると、これはパート1、2に分かれた2枚のシングルのはずなんだけど、どういうわけか僕の買ったこれはその2枚のカップリング曲が3曲とも収録されている。まあ、値段もその2枚を足したよりちょっと安い程度だったんで、損なのか得なのかよくわからないけど。


最近とつぜん気になりだしたといえば、4月3日の記事を読まれた方なら簡単に察しのつくこの人。

When You're A Boy.jpg Susanna Hoffs 『When You're A Boy』

スザンナ・ホフス、91年の最初のソロアルバム。このジャケにはうっすら見覚えがあったけど、91年の僕の守備範囲からは完全に外れていたので(というか、先月までまったく興味なかったんだけど)、「ああ、そういえばこのジャケがこの人のだった」という感じ。

近所のブックオフで購入。もともと2300円の日本盤に1350円のタグが貼られていたようだが、お得意の「売れないものはどんどん値下げ」の法則に則って、その上から950円、500円、250円のタグが次々に貼られてあった。おまけに僕が買ったのは、「500円以下のCD半額セール」の日。スザンナ、ごめん。

先月までの僕ならほぼ興味がなかったはずの内容。当時のCDらしく、やけに薄っぺらくシャリシャリした音作りが逆になつかしい。でもあの日以来の僕にとっては全て許容範囲内。やっぱりいいよね、この声(笑)。あ、最後の曲でベース弾いてるのはジョン・エントウィッスルだ、とか無理やり(?)聴きどころを探したりして。

ジャケ写見て気づいたけど、ちょっと斜視気味なんだね、この人。なんかそういうのもかわいい(もう完全肯定モードですので)。ブックレットのいちばん後ろに載ってる、おそらく小学生ぐらいの頃のスザンナがギターを弾いてる写真もかわいい。


Super Hits.jpg Bangles 『Super Hits』

一緒に500円のを半額で買ったのがこれ。バングルスのベスト盤なら、もっと沢山曲の入った、ジャケットのデザインのいいのが何種類も出ているのは知ってたんだけど、まあ250円ならいいかと。とりあえず1曲目がこないだのライヴでも演った「September Gurls」だし。

こないだの記事に「バングルスなんて僕は「Manic Monday」ぐらいしか知らなかったけど」なんて書いてしまったけど、こうして聴いてみると他にも知ってる曲たくさんあったよ。おお、「If She Knew What She Wants」、ジュールズ・シアーだ。

「Manic Monday」のプリンスといい、このバンドにはいろんな人が曲提供してたんだね。さっきのソロアルバムの最後の曲はデイヴィッド・ボウイ/ブライアン・イーノの「Boys Keep Swinging」だし。というかそれは単なるカバーか。


Doll Revolution.jpg The Bangles 『Doll Revolution』

再結成バングルスの03年盤の、限定DVD付きなんてのも見つけたのでゲット。それにしてもほんとにこの人たちの中古盤、叩き売られてるよね。かわいそうに。内容悪くないと思うんだけどな。いや、贔屓目抜きで。

これの1曲目はコステロ作か。いかにも彼らしい節回しの格好いい曲。アルバム・クレジットを見ると、こちらにも知ってる名前がちらほら。ラップスティールのグレッグ・リーズは後にマシュー・スウィートと知り合う伏線かな。コーラスにはデイヴ・グロール(フー・ファイターズ)なんて人も。

15曲も入ってるけど、スザンナがリードボーカルをとってるのは半分ぐらいしかないんだね。そういう曲はコーラスを聴くようにして、と。コーラスにまわってもやっぱりいい声(笑)。いや、冗談は別にして、このバンドって、ドラマーも含めて全員がそれぞれ曲を書いて歌うんだね。すごいや。

DVDの内容についてはどこにも何も書いてなかったんだけど、観てみると、「A Day In The Life With The Bangles」という、再結成に至るストーリーみたいなのを綴ったミニ・ドキュメンタリーと、PV1曲と、デビュー当時のシングルB面曲2曲のオーディオトラックと、フォト・ギャラリーという、そこそこ盛りだくさんな内容。

動いてるスザンナを観られるのがやっぱりいいね。しかしこの人、マシューの隣にいたから小さく見えたのかと思ってたけど、こうして女子4人で並んでもひときわ小さいね。4人でソファに座ってインタビューを受けているシーンがあるんだけど、一番遠くに座ると、なんか自分の遠近感がおかしくなったのかと思うほど遠くに小さく見える。

演奏シーンで弾いてるギター、こないだのライヴで使ってたのと同じだ。やけに木目が目立つ濃い色のテイラー。そういうのを知ってたら、あのときあの椅子にスザンナが座るというのがわかったし、バングルス時代のギター!とか思って感慨深かったんだろうけどな。とか言って、あの瞬間はまだファンでも何でもなかったんだけど。

フォト・ギャラリー、再結成前というか、デビュー当時のうら若きメンバーの写真が沢山出てくるんだけど、うーん、いかにも80年代というメイクがもの凄い違和感。ちょうどさっきの『Super Hits』のジャケもそういう感じだけど、今見ると全然かわいいと思えないよ。50過ぎてからの方がよっぽどいい。

バングルスとスザンナのソロ各種、どれもこれもあちこちの中古屋で簡単に見つかるし、かわいそうになるほど安値だから(かわいそうなら新譜を買ってやれよ)このままいくとすぐ全種類制覇してしまいそうな気がする。あとDVDも。
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2010年05月05日

ロボット週間

このゴールデンウィークは特にどこへも遠出することなく、久々に家と近場でのんびり過ごしている。まあ、のんびりと言っても、連休中に会社のメールボックスがパンクしない程度にメールは消化しないといけないし、ゴールデンウィークなんて知ったこっちゃない海外駐在員からはガンガン電話がかかってくるんで、心底リラックスできるわけでもないんだけどね。

もう何年も前から買ったまま積んであったDVDを観ようと思い、こんなときでもないと連続ものは観られないからと、スター・ウォーズ・トリロジーを三夜連続で観たり、遅ればせながらまとめて入手した浦沢直樹のPLUTOを一気読みしたり。

特に意図したわけじゃなかったんだけど、なんだかロボットが出てくる話ばかり。そんなロボット週間にうってつけ(?)のイベントが月曜日に新宿であったので、行ってきた。アイ・アム・ロボット・アンド・プラウド(I Am Robot And Proud)のインストアライヴ。

と、もう一つ。その一時間前に同じ場所で、エレクトロニカのコンピレーションCD『Songs Of Twilight』の発売記念イベントもあったので、まずはそちらに参加。

Songs Of Twilight.jpg 『Songs Of Twilight』

タイトルとジャケの雰囲気から気がついた人がいるかもしれないけど、このアルバムは、僕がおととしの暮れにブログに取り上げた『Songs Of Seven Colors』の続編。前のがジャケの雰囲気そのままのカラフルなエレクトロニカ集だとしたら、今回のはこのちょっと胸が締め付けられそうになるような夕暮れジャケに合うセンチメンタルな音が並んでいる。僕がシンガポールで観たフリカ(Flica)も1曲入ってるね。

この記念イベントは、このアルバムに唯一2曲収録されているアメツブ(Ametsub)というアーティストのライヴ。ステージのセットアップは、基本的には前に観たフリカのと同じような感じ。キーボードにノートPCが2台。足元には大きなミキシング・コンソール。キーボードの上には親指ピアノも置いてある。

キーボードとPCとミキシング・コンソールをせわしなくいじり、順々にいろんな音を重ねていく。スター・ウォーズづいている身には、R2-D2がしゃべってる音みたいにも聴こえる。なるほど、よくエレクトロニカ系のCDで聴こえるああいう音はああやって出しているのか、と思ったりする(「ああやって」と言っても、単につまみを回したりしているだけなんだけど)。

最初ビートのない状態で延々と音を重ねているときはちょっときついかな、という感じ。でもやがてそういう音の重なりがきちんとしたビートになり、親指ピアノも含んだ様々なリズムを聴いていると、だんだん神経が麻痺してくるよ。いいね。目の前にいるのは朴訥とした日本人のお兄ちゃんなんだけど、時折音の感触がキャバレー・ヴォルテールとかスロッビング・グリスルぽくなったりする。そういう音を目指してるんじゃないとは思うけど。

スピーカーに近い位置にいたせいか、急に大音量で鳴らされる音が時々ヒステリックに響いたことと、やっぱり煌々とライトの点いたタワレコのイベントスペースでほぼ直立不動のまま聴くようなタイプの音楽じゃないと思ったことがちょっと心残り。

でもまあ、なかなか楽しめたよ。あの25分ぶっ通しの全一曲、いろんな音のパートが次から次へと出てくるロード・ムーヴィーみたいな展開を、もう一回再現してみてって言ったら、できるんだろうか。

イベント終了後は、『Songs Of Twilight』を買った人向けの、アメツブ君の未発表音源の無料ダウンロード券の配布。さっき演ったあの25分のやつならいいなと思ったけど、実際は「Untitled 3」というそっけないタイトルの4分の曲だった。うーん、これはちょっと期待外れかな。


ステージを片付ける間、一旦客が引けて、30分後にはアイ・アム・ロボット・アンド・プラウドのステージ。こちらも新作発売記念のイベントで、前に記事にした『Uphill City』のリミックス盤『Uphill City Remix & Collaborations』を買うと、後でサインがもらえるというもの。

さっきのも結構満員だったけど、この回もかなりびっしりと入ってるね。さっきよりもうんと女子率高し。僕はさっきからの30分そのへんでうろうろしていたお陰で、わりといい場所で観られた。僕より後ろになった女子、前にでかいのがいてごめん。ステージはさっきよりも一層シンプルで、キーボード一台、PC一台、Tenori-On一台。足元にはサスティン・ペダル。

I Am Robot And Proud Instore.jpg

これはリハーサル中。トクマル シューゴの新作ジャケのTシャツがいいね。あのジャケだけでCD買いたくなったよ。

実際に演奏が始まってみると、女子率の高い理由がなんとなくわかる気がする。上にリンクを貼った前の記事にも書いたけど、音の一つひとつが人懐っこいというか、丸っこい感じ。アメツブ君がキャブスだとしたら、こちらはYMOといった趣(どちらも音の傾向としてはあまり似てないけど)。

Tenori-On、僕は以前確かヤマハのショールームかどこかで触って遊んだことがあるんだけど、こうしてセンスのいいプロが演奏するのを聴くと、当然のことながら全然違うね。あれ欲しいな。高くて到底買えないけど。そういえば確かこの人、この楽器のプロモーションイベントで来日したこともあったんだっけ。

一応3曲ぐらいに区切れていたはずだけど、曲名が全然わからなかった。最後の曲は、ステージの前に出てきて、前列のお客さんにTenori-Onを一音ずつ弾かせ、それを基にして演奏開始。終盤かなりノイジーな音になったところで、キーボードでとても綺麗なフレーズを重ねてフィナーレ。あれはよかった。

終演後のサイン会、僕はたまたま居た位置のおかげで列の一番前になってしまった。やあやあと挨拶しながらジャケットを差し出す。金色のマジックでサインを書こうとするショウハン君。インクが出ない。振っても出ない。仕方なく銀色のマジックに持ち替えて上から書く。それも出ない。

黒いのに持ち替えて、金銀の上から書く。かろうじて出た。この手のマジックはちゃんと試し書きしないと。というか、僕のジャケで試し書きされてしまったよ。「最後の曲よかったね」とか言っても、ショウハン君はインクが出なくて返事する余裕なし。なんとか書き上げてくれて、ちょっと汚くなってしまったサインのことを謝られただけで、順番が過ぎてしまった。

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I Am Robot And Proud 『Uphill City Remix & Collaborations』

ショウハン君苦心の作(笑)。


せっかく新宿に出たからと、久しぶりにユニオンの中古センターへ。あ、前から探してたアイ・アム・ロボット・アンド・プラウドのファーストがあった。偶然。なんか、ほんとにロボット週間だなあ。

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I Am Robot And Proud 『The Catch & Spring Summer Autumn Winter』

じゃあ、この週末は偶然ついでにトクマル シューゴ探しにいこう。ロボット週間の締めくくりということで。ジャケットの絵、あれロボットかな。まあいいや、そういうことにしておこう。
posted by . at 19:44| Comment(5) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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