2009年02月08日

Fall Out Boy live in Tokyo

最近になってようやくグレン熱が収まってきたのか、『Pandemonium Ensues』ばかりを繰り返して聴くということはなくなってきた。代わりによく聴いているのが、『Five Live』とか、『The Complete BBC Sessions』とか、

などと、スクイーズのファン以外には意味不明な前フリはこのぐらいにしておいて、さっき行って来たライヴの話でもしよう。07年の3月と10月にオークランドで観て以来、僕はこれで3回目になる、フォール・アウト・ボーイ。会場は、去年の10月にシガー・ロスを観た、新木場のスタジオ・コースト。

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そのシガー・ロスのときに引き続き、またしても僕のチケットに印刷されていた整理番号は天文学的な数値だったので、もうはなから前の方は諦め、入場後は二階席へと直行。幸い、まだ座席がちらほら残っていたので、座って待つことができた。よっこらしょ、と。なんだか、いくらグレン熱冷めやらぬうちとはいえ、すっかりご隠居気分だね。4時間立ちっぱなしだった2年前とは大違い。

チケットにもチラシにも書いてなかったから全然知らなかったんだけど、6時の開演時間ちょうどにステージに登場したのは、ヘイ・マンデイ(Hey Monday)というバンド。一所懸命やってるのはわかるけど、まあ僕にはいいや、という感じ。向こうにしても、別にこんなおっさんに受けなくてもいいや、って感じだろうけどね。

ヘイ・マンデイは30分ぴったりで退場。更に30分待たされて、いよいよフォール・アウト・ボーイ登場。パトリックがいつものSGじゃなくて新しいギター(でも色はやっぱりシルバー)を持っていること以外は、前回とほとんど同じ見かけ。帽子のパトリック、フーディーのピート、ジョーのカーリーヘアーはもうかなり膨らんで、ガンズのスラッシュみたい。アンディはもういきなり上半身裸で、全身の刺青がよく見えるよ。

オープニングは「Thnks Fr Th Mmrs」、続いて「Thriller」と、出たばかりの『Folie a Deux』でなく、その前作『Infinity On High』からの曲が続く。またか。07年に観たときも、そのときの新作『Infinity On High』の前作にあたる『From Under The Cork Tree』からの曲ばかりを演っていたよな。まず客がよく知ってるだろうと思われる曲から始めるというポリシーなのかな。新作だってもう出てから2ヶ月も経つんだから、皆ちゃんと覚えてきてるはずなのにね。

1曲だけ聴いたことのない曲を挟み、基本的に『Infinity On High』と『From Under The Cork Tree』からの曲がどんどん続く。どの曲のときだったか、フロント3人のギターが曲に合わせてネオンみたいに点滅するという仕掛けがあった。うーん、ちょっとあれはどうかな。別にそんなことしてウケ狙わなくていいのに。

中盤でようやく新作からのシングルカット「I Don't Care」を演奏。ほら、やっぱりお客さんみんなサビのところは覚えてきてるだろ。それに続けて、マイケル・ジャクソンのカバー「Beat It」。この曲はもう最近欠かさず演ってるね。あ、でも、ギターソロに入るところで終わっちゃった。ちぇ、手抜き。

ほとんどの曲の間でピートがMCを入れるのも以前と変わらず。もっと立て続けにガンガン続けてほしいんだけどな。でも、今日の驚きは、なんとパトリックが喋ったこと。ピートに何か振られて、二言三言返しただけなんだけど、過去二回彼がステージで何か喋るのを聞いたことなかったから、これはびっくりしたよ。それにしても、ステージで喋っただけで驚かれるボーカリストって…

でも、肝心の歌になると、パトリックの独壇場。たまにピートが吼える以外はメンバーによるコーラスは一切なし。クイーンみたいと評判の新作からの派手なコーラス部分も、パトリックが一人でせわしなく歌う。歌うまいし、やっぱり声がいいよね、この人。ただ、オークランドで観た2回ほど音が割れていたというわけではないけど、ちょっと声がくぐもってて聴き取りにくかったのが残念。

「最後の1曲」と言って始めたのは、新作からの「America's Suitehearts」。最後って、始まってからまだ40分ぐらいしか経ってないよ。

その曲で引っ込んで、でも、水すら飲んでないだろうと思うぐらい短い時間でまた登場。「さっきは“最後の3曲”と言おうとしたんだ」とか言って、最後はお決まりの「Dance, Dance」と「Saturday」でシメ。それを含めても、ちょうど1時間で終わってしまったよ。なんて短い。

そういえば、なんとなくピートの調子がよくないようにも見えたな。前に観たときはあれだけクルクル回転したりジャンプしたりしてたのに、今日はジョーだけがステージを走り回ってたし。

遠くから観てたせいか、なんとなく不完全燃焼。まあ、一番の理由は、自分のグレン熱のせいなんだろうけどね。一流の板前がとびっきりの食材を使って五夜に亘って目の前で料理してくれていたところに、しばらく前に注文していたハンバーガーが届いたから、しょうがなくそれも食べているような気分といえばいいか。ハンバーガーが嫌いなわけじゃないんだけど。

そんなことを考えながら今日のライヴを観てたら、パトリック・スタンプのアコースティック・ソロ・ライヴなんてあれば観てみたいなって思った。リードボーカリストなのに自分で歌詞は書かずに曲を書いて、しかもリードギターまで弾くってところがグレンと同じだし。ステージで何も喋らないのが違うけど、まあそこは黙々と演奏してくれてて構わないから、気を使わずに。

アクセス解析の検索単語なんかをたまに見ていると、フォール・アウト・ボーイを探していてこのブログに来てくれている人が結構いるんだよね。なんだか、そんな人にこの煮え切らないライヴ評を読んでもらうのは申し訳ない気がするよ。決して悪いライヴじゃなかったんだよ。超満員で一階席はモッシュ大会だったし。単に書き手の気分とタイミングの問題。

最後にひとつ書いておきたいこと。今回のチケットは7800円もしたんだけど、最近よくあるパターンで、そのチケット代にプラスして、入場時に500円払ってドリンク券を買わないといけないというシステム。こないだのスターパインズとか、せいぜい数百人程度のキャパのハコならまだしも、ここみたいに数千人入るところだと、ドリンク売り場の周りがまるで地面に落としたアメに群がるアリの大群状態。ライヴ前は場所確保が先決だからとてもそんなのに並んでられないし、ライヴ後も同様の状態(しかも、帰ろうとする人の流れもあるから、もう並ぶ以前の問題)。そんなところで何十分も無駄にするのもうんざりだったから、結局せっかく買ったドリンク券を使わずに帰ってきた。チケット代が8300円だと思えばいいんだろうけど、逆に7800円+500円だと言われたばかりに、すごく損した気分。やめてくれよ、こんな大きな会場でこんなシステム。
posted by . at 03:04| Comment(7) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする