2009年01月31日

Singles 33's and Under - Squeeze

来日前と日本ツアー中はあちこちのサイトでささやかに盛り上がっていたグレン・ティルブルックの名前ももうすっかり見かけなくなって、やけに寂しい思いをしている今日この頃。

会社までドア・トゥ・ドアで1時間ちょっとという場所に住んでいるので、会社に着くのはいつも二順目の「Slaughtered Artist」か「Still」あたり。そこでウォークマンを止めて一日仕事。帰りの電車で続きを聴いて、家に着く頃には三順目の「Happy Disposition」か「Black Sheep」という、毎日規則正しい生活を送っている。もうこれで買ってから通算50回は聴いただろうか。

来週末にフォール・アウト・ボーイのライヴがあるから、新譜を聴き込んで予習しておこうと思ってこないだ一回聴いてみたけど、聴いている間中ずっと「Best Of Times」が聴きたいなと思ってた。そんな感じで、今は他のアーティストのことを書けそうにないので、また今日もスクイーズの小ネタ物語。


しばらく前にYUNKOさんのブログでスクイーズのシングルのカップリング曲の話になり、そういえば昔しゃかりきになって集めたスクイーズのシングル、一体全部で何枚持ってるんだろうと数えてみた。

グレンのソロも含めて、33枚。もちろんリリースされたもの全部を網羅してるわけじゃないけど、自分のシングル盤コレクションの中では、多分一番充実してるんじゃないかな。


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1. Packet Of Three E.P.
2. Packet Of Three E.P. (Reissue)
3. Take Me, I'm Yours
4. Bang Bang


1は、ジョン・ケイルがプロデュースしたデビューEP。これ確か3曲とも未CD化だよね(と思ったら、90年にアメリカだけでCDリリースされているみたい)。この77年のオリジナル・イシューを持ってたんだけど、海外を転々とするうちに紛失したと思ってた頃に、『A Round And A Bout』のLPにボーナスディスクとして付属していた2を入手。その後、なくなったと思っていたシングル盤が全部出てきた(そのときの顛末はこちら)けど、内容は同じでもスリーヴデザインがこれだけ違うと当然両方とも手放せるわけもなく、今は仲良く両方ともうちのシングル箱に収まっている。

3のB面「Night Nurse」と4のB面「All Fed Up」(ライヴ)は、今では両方とも『Master Series』というベスト盤でCD化。「Night Nurse」はジュールス・ホランドの魅力満載の佳曲。ちなみにこの『Master Series』(長いので以降は『MS』と略)、A&Mが企画したいろんなアーティストのベスト盤シリーズで、いかにも安く仕上げた定型のジャケに、どんな素人が選曲したかと思うようなセレクションなんだけど、必ずマニアックなB面曲とかが含まれていて、意外と見逃せない。

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5. Goodbye Girl
6. Slap & Tickle
7. Wrong Way
8. Christmas Day


セカンド・アルバム期に移ろう。5のB面「Saints Alive」も『MS』収録済み。このベスト盤、発売が98年だから決して初期楽曲集というわけじゃないんだけど、どういうわけかこのあたりのレア曲は漏れなく網羅。ちなみにこの「Goodbye Girl」はモコモコした素材の立体ジャケが有名だけど、僕のは見ての通りの通常盤。モコモコ盤とか非定型のは収納に苦労するからね。

6のB面「All's Well」は、04年発売の2枚組ベスト盤『Big Squeeze』(以降『BS』と略)にてCD化。これもジュールス・ホランドのピアノがめちゃくちゃ格好いい曲。ちなみにこのシングルは赤盤。こういうのはちょっと嬉しいね。収納に苦労しないし。

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7はちょっとしたレア盤。スマッシュ・ヒッツという雑誌の付録だったソノシート。見てのとおりの緑盤。ディフォード&ティルブルック作のこの曲、ロックパイルの唯一のアルバム『Seconds Of Pleasure』で「Wrong Again」というタイトルでデイヴ・エドモンズが歌っている。そっちも超クールな出来映えだけど、こっちのグレン版も捨てがたい。

8は、A/B面共にオリジナル・アルバムには収録されず、後に96年の『Excess Moderation』(以降『EM』と略)と『BS』という、それぞれ異なった色合いの(でもコンセプトのしっかりした)ベスト盤でCD化されるまでほとんど忘れ去られた状態に置かれることになる(その後、「Going Crazy」は『Argybargy』拡大版CDにも収録)。どっちもいい曲なのにね(「Christmas Day」がちっともクリスマスらしくない曲だということは横に置いといて)。ちなみにこちらはクリスマス・シングルらしく、白盤。

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続いて、スクイーズ最初の絶頂期、『Arbybargy』〜『East Side Story』期のシングル。

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9. Another Nail In My Heart
10. If I Didn't Love You
11. Pulling Mussels (From The Shell)
12. Is That Love
13. Tempted
14. Labelled With Love


9は日本盤。「恋の傷跡」というタイトルが付いてるよ。“イギリスから飛び出したごきげんなウルトラ・ポップ・サウンド。君も乗り心地満点のスクイーズ特急に乗ってみないか”だって。B面「Pretty Thing」は『Arbybargy』の拡大版CDに収録済み(タイトルにクレームがついて「Pretty One」に改題)。これもジュールスの格好いい曲。彼きっと、こういうB面扱いがイヤになって出て行ったんだね。

10は、アメリカだけでリリースされた、5インチ盤という珍品。13のオマケとしてついてきた。B面は「Another Nail In My Heart」のアルバム・ヴァージョンなので、単にその大きさが珍しいというだけ。

11のB面「What The Butler Saw」も、さっきの「Going Crazy」と同じパターン。『EM』と『BS』と『Argybargy』拡大版に収録。もともとが、『Argybargy』に正式収録される寸前で、マネージャーのマイルズ・コープランドに削られたという経緯の、準一軍みたいなポジションの曲だし。

12のB面「Trust」は、『MS』、『EM』、『BS』全てに収録。そんなにたいした曲でもないと思うんだけど。僕のこれはプロモ盤。ちょっとは珍しいのかもしれないけど、やっぱりピクチャー・スリーヴがないと寂しいね。

せっかくのピクチャー・スリーヴ(ちょっとかっこいいよ)がさっきの10で隠れて見えないヒット曲13。B面の「Yap. Yap. Yap.」は前回の来日でよく歌ってたね。そういえば今回は一回も演らなかったな。『BS』でCD化。

14のB面「Squabs On Forty Fab」は、初期ヒット曲8曲をメドレーで繋げた楽しい曲。曲によってはワンフレーズぐらいしか歌わないけど、曲のつなぎのところで「Separate Beds」のキーボードが出てきたりと、マニアックな仕掛けも嬉しい。『EM』、『BS』と、96年の別のベスト盤『Piccadilly Collection』(以降『PC』)でCD化。

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15. Black Coffee In Bed
16. When The Hangover Strikes
17. Annie Get Your Gun
18. Love's Crashing Waves


82年の『Sweets From A Stranger』から最初の解散に至る時代のシングル。15もプロモ盤で、オリジナルより約1分短い5分01秒のヴァージョン。エルヴィス・コステロやポール・ヤングがアドリブで歌う部分に入る直前でフェードアウト。まあ、僕はこの曲いつも長すぎるなと思ってるから、これぐらいの長さでちょうどいいんだけどね。B面の「The Hunt」はとりたててどうってことのないスローな曲。これは未CD化かな。

16がシングルカットされてるなんて、このシングル盤を見つけるまで知らなかった(見つけたのは88年の話だけど)。これもプロモ盤だけど、アルバム・ヴァージョン。この地味でジャジーな曲をシングルカットするに至った経緯はよく知らないけど、このシングル盤の目玉はB面の「Elephant Girl」だろう。何故『Sweets From A Stranger』から落ちたのか理解できない名曲。『PC』と『BS』でCD化。最近になって、『Sweets From A Stranger』の再発盤のボートラとして収録。遅いよ。

今回のツアーでも大抵第一部か第二部の最後、あるいはアンコールという要所で歌われていた17。せっかくのピクチャー・スリーヴだけど、見てのとおりあんまり有難味のないデザイン。B面「Spanish Guitar」も『PC』と『BS』に収録。ちょっと陰鬱な感じのする、タイトルどおりスペイン風の曲。

ディフォード&ティルブルック名義の18は、そもそも僕が最初に聴いてスクイーズにのめり込む羽目になった記念すべき曲(このシングル盤は後追いで買ったんだけどね)。B面「Within These Walls Of Without You」も名曲。『PC』と『EM』でCD化。『EM』では2枚目の頭という重要なポジションに配置。

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19. Last Time Forever
20. No Place Like Home
21. Heartbreaking World
22. King George Street


85年の再結成アルバム『Cosi Fan Tutti Frutti』期。この頃になると、12インチ盤とか10インチ盤とか色々出てくるよ。別に遠近感のせいで大きさが違って見えるというわけじゃない。

19のB面「Suites From Five Strangers」は、5人のメンバーの短い曲を繋げた曲。ジュールスのはピアノはほとんど入ってなくて、彼の喋りの才能の方が活かされた曲。ギルソンのは単なるドラム・ソロ。クリスのは密教のミサみたいな不気味な曲。グレンのはスキャットで歌う可愛いカリプソ風。最後のキースは雑踏やレジの音をコラージュしたような実験音楽。やっぱりグレンのが一番。

ジャケが可愛い20のB面「The Fortnight Saga」は、『Cosi Fan Tutti Frutti』をゴテゴテに染め上げたローリー・レイサムでなく、クリスとグレンがプロデュースしてるというのに、『Cosi〜』風のゴテゴテした音。ローリーというより、あの頃のクリスとグレンの好みがこうだったのかな。でも、曲自体はいいよ。

10インチ盤の21のB面は85年8月22日、ボストンでのライヴ録音で「By Your Side」と「Tempted」。何故か裏ジャケにはその2曲の順番が間違って逆に書いてある。この時期だから、「Tempted」を歌っているのはもちろんグレン。当時、グレンの歌うこの曲は出回ってなかったはずだから、これを聴いて嬉しかった記憶があるよ。

22のB面も同じ日のライヴで、「Love's Crashing Waves」と「Up The Junction」。これがもう、最高。「Love's Crashing Waves」の間奏でジュールス・ホランドの軽快なピアノが聴けるなんて、今となっては信じられない豪華バージョン。グレンも、フェイクを織り交ぜながら、実に気持ち良さそうに歌ってるし。多分、今日ここに載せた33枚のシングルの中で、僕が一番好きなのがこれかも。この日のライヴ、この4曲だけが録音されたなんてはずはないから、ちゃんとフルアルバムとして発売してほしいな。

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23. Hourglass
24. Footprints


87年の『Babylon And On』から。23のB面「Splitting Into Three」はちょっとアップテンポの、グレンが手癖で書いたようなメロディーの曲かなと思っていたら、ブリッジのところでゆったりとした曲調に変わり、また徐々にペースを上げていくという展開が気持ちいい佳曲。歌詞も、クリスお得意の家庭崩壊物語(笑)。B面2曲目の「Wedding Bells」は『BS』でCD化されているのに、どうしてこっちが未CD化なんだろう。

今では珍しくなってしまった3インチCDシングル24のカップリング曲は「Black Coffee In Bed」と「Take Me, I'm Yours」のライヴ。これもボストンのライヴって書いてあるな。日付は書いてないけど、さっきのと同じ日かもね。「Black Coffee」聴いてて何かが違うと思ってたら、あ、そうか、ピアノがジュールスなんだ。そんなに目立ったプレイをしているわけじゃないのに、このピアノが入るだけで曲が際立つよね。

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25. Satisfied
26. Some Fantastic Place
27. This Summer
28. This Summer
29. Electric Train
30. Down In The Valley


大好きなアルバム『Frank』からのシングルを自分で一枚も持ってないことに気づいた。ここは91年の『Play』から、スクイーズ最後のシングル「Down In The Valley」(98年)までのかたまり。

先日の東京公演の何日目だったかな、終演後のサイン会でグレンが話していたのを近くで聞いてたんだけど、「好きな自分のアルバムは何ですか?」という質問に答えて、『Argybargy』、『East Side Story』、『Some Fantastic Place』に加えて『Play』を挙げていたのに驚いた。あんな地味なアルバム、気に入ってるんだね。なら、今回もっとそのアルバムから演ってくれてもよかったのに。で、そのアルバムからの2枚目のシングルカット25のカップリング曲「Happiness Is King」と「Laughing In My Sleep」はどちらもこのシングル盤でしか聴けないはず。「Laughing In My Sleep」は、そのタイトルから容易に想像がつく通り、『Play』収録曲「Crying In My Sleep」の歌詞とアレンジ違い。スティール・ギターが気持ちいい曲。グレンが弾いてるのかな。「Happiness Is King」の方はキース・ウィルキンソンのフレットレス・ベースが気持ちいい曲。

26は4曲入りデジパックと、ちょっと豪華。と思ってたら、同時発売された別の4曲入り(表題曲は同じく「Some Fantastic Place」)というのが存在することに、ディスコグラフィーを見ていて気づいた。僕が持ってる方の3曲も、持ってない方の3曲も、まだ他のCDアルバムには収録されていないはず。持ってない方は聴いてみたいけど、それらがベスト盤とかに収録される時には、僕が持ってる方も一緒に収録されるだろうから、こっちのレア度も落ちてしまうという、なんとも悩ましい話。

95年の『Ridiculous』の頃になると、シングル盤に別々のカップリング曲を入れて複数リリースするという形態が当たり前のように行われるようになり、スクイーズもそうまでしてチャートインしたいのかなあと結構うんざりしながら渋々買い集めていたのを思い出す。

27、28はそのパターンで、色違いのジャケに同じ表題曲で、それぞれ2曲ずつのカップリング曲だけが違った。と思ったら、27のカップリング曲は2曲とも日本盤『Ridiculous』のボートラとして収録されてしまい、二倍口惜しい思いをしたものだった。グレンとクリスが二人でアコギを弾きながら歌うブラーの「End Of The Century」のカバーは自作かと見紛うほどの出来映えだし、「Periscope」もアルバム未収録なのが不思議なほどの曲なんだけどね。

28のカップリング曲「Goodbye Girl(Live)」と「All The King's Horses」は最近の『Ridiculous』の再発ボートラからも落ちたから、もうCD化されることはないかも。

29のときも2種類出たんだけど、もうひとつの方はカップリング曲が過去曲のアルバムヴァージョン再録だったのでパス。こちらを押さえて満足していたら、さっき書いたYUNKOさんの記事をきっかけに最近知ったんだけど、翌96年にまた同じ表題曲で3種のシングルが出ていたらしい。一体何があったんだ。もう解散近いのわかってたから、未発表曲全部お蔵出ししてたのかな。

98年のラストアルバム『Domino』とは一切関係なく、チャールトン・アスレチックというサッカークラブの応援歌として突然リリースされたのが30。どういうしがらみで出たんだかよく知らないけど。同じ曲のヴァージョン違いが4つ入ってる。サッカーに興味のない僕としては、まあわりとどうでもいい曲。

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31. Parallel World
32. This Is Where You Ain't
33. Binga Bong!


ふう、やっとここまで来た(根気よく読んでくださってる方も同じことを思っているはず)。グレンの最初のソロアルバムからのシングルが、31と32。31は今回のツアーでもほぼ毎晩演奏していたほど、きっと本人もお気に入りの曲のはず。カップリングはその曲のピアノ・ヴァージョンと、今回東京初日だけで演奏した(はず)の「By The Light Of The Cash Machine」。これは名曲。なんでアルバムに入れなかったんだろうね(日本盤の『The Incomplete』には、31・32のカップリング曲が全部ボートラとして収録されている)。グレンもいまだにマイスペースに載せてるぐらい気に入ってるはずなのに。

32のカップリングは、表題曲の「Now That's What I Call Now, Mate」ヴァージョン。なんじゃそりゃ(笑)。それと「Sunday Breakfast Treat」。これもいい曲だね。ところでこのシングルは、内ジャケのクレジットのちょっとおちゃらけた書き方が面白いよ。

そして33番目が、『Pandemonium Ensues』のアルバム先行アウトテイク集(僕がこう書いたことでグレンはきっと怒っているに違いない)、昨年10月に出たばかりの4曲入りシングル。これについては去年11月29日の記事に書いたから、興味のある人はそっちを読んで。


しかし、こうしてディスコグラフィーと見比べながら作業していると、自分が持ってないものが気になってくるよね。あと数枚集めたら、少なくとも聴いたことのないレア曲というものはなくなると思ってしまったが最後、この記事をアップしたその足で(?)eBayに飛ぶんだろうな。『Aussie P』も探さなきゃいけないし。ああ楽しい。
posted by . at 22:46| Comment(5) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする