2009年01月31日

Singles 33's and Under - Squeeze

来日前と日本ツアー中はあちこちのサイトでささやかに盛り上がっていたグレン・ティルブルックの名前ももうすっかり見かけなくなって、やけに寂しい思いをしている今日この頃。

会社までドア・トゥ・ドアで1時間ちょっとという場所に住んでいるので、会社に着くのはいつも二順目の「Slaughtered Artist」か「Still」あたり。そこでウォークマンを止めて一日仕事。帰りの電車で続きを聴いて、家に着く頃には三順目の「Happy Disposition」か「Black Sheep」という、毎日規則正しい生活を送っている。もうこれで買ってから通算50回は聴いただろうか。

来週末にフォール・アウト・ボーイのライヴがあるから、新譜を聴き込んで予習しておこうと思ってこないだ一回聴いてみたけど、聴いている間中ずっと「Best Of Times」が聴きたいなと思ってた。そんな感じで、今は他のアーティストのことを書けそうにないので、また今日もスクイーズの小ネタ物語。


しばらく前にYUNKOさんのブログでスクイーズのシングルのカップリング曲の話になり、そういえば昔しゃかりきになって集めたスクイーズのシングル、一体全部で何枚持ってるんだろうと数えてみた。

グレンのソロも含めて、33枚。もちろんリリースされたもの全部を網羅してるわけじゃないけど、自分のシングル盤コレクションの中では、多分一番充実してるんじゃないかな。


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1. Packet Of Three E.P.
2. Packet Of Three E.P. (Reissue)
3. Take Me, I'm Yours
4. Bang Bang


1は、ジョン・ケイルがプロデュースしたデビューEP。これ確か3曲とも未CD化だよね(と思ったら、90年にアメリカだけでCDリリースされているみたい)。この77年のオリジナル・イシューを持ってたんだけど、海外を転々とするうちに紛失したと思ってた頃に、『A Round And A Bout』のLPにボーナスディスクとして付属していた2を入手。その後、なくなったと思っていたシングル盤が全部出てきた(そのときの顛末はこちら)けど、内容は同じでもスリーヴデザインがこれだけ違うと当然両方とも手放せるわけもなく、今は仲良く両方ともうちのシングル箱に収まっている。

3のB面「Night Nurse」と4のB面「All Fed Up」(ライヴ)は、今では両方とも『Master Series』というベスト盤でCD化。「Night Nurse」はジュールス・ホランドの魅力満載の佳曲。ちなみにこの『Master Series』(長いので以降は『MS』と略)、A&Mが企画したいろんなアーティストのベスト盤シリーズで、いかにも安く仕上げた定型のジャケに、どんな素人が選曲したかと思うようなセレクションなんだけど、必ずマニアックなB面曲とかが含まれていて、意外と見逃せない。

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5. Goodbye Girl
6. Slap & Tickle
7. Wrong Way
8. Christmas Day


セカンド・アルバム期に移ろう。5のB面「Saints Alive」も『MS』収録済み。このベスト盤、発売が98年だから決して初期楽曲集というわけじゃないんだけど、どういうわけかこのあたりのレア曲は漏れなく網羅。ちなみにこの「Goodbye Girl」はモコモコした素材の立体ジャケが有名だけど、僕のは見ての通りの通常盤。モコモコ盤とか非定型のは収納に苦労するからね。

6のB面「All's Well」は、04年発売の2枚組ベスト盤『Big Squeeze』(以降『BS』と略)にてCD化。これもジュールス・ホランドのピアノがめちゃくちゃ格好いい曲。ちなみにこのシングルは赤盤。こういうのはちょっと嬉しいね。収納に苦労しないし。

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7はちょっとしたレア盤。スマッシュ・ヒッツという雑誌の付録だったソノシート。見てのとおりの緑盤。ディフォード&ティルブルック作のこの曲、ロックパイルの唯一のアルバム『Seconds Of Pleasure』で「Wrong Again」というタイトルでデイヴ・エドモンズが歌っている。そっちも超クールな出来映えだけど、こっちのグレン版も捨てがたい。

8は、A/B面共にオリジナル・アルバムには収録されず、後に96年の『Excess Moderation』(以降『EM』と略)と『BS』という、それぞれ異なった色合いの(でもコンセプトのしっかりした)ベスト盤でCD化されるまでほとんど忘れ去られた状態に置かれることになる(その後、「Going Crazy」は『Argybargy』拡大版CDにも収録)。どっちもいい曲なのにね(「Christmas Day」がちっともクリスマスらしくない曲だということは横に置いといて)。ちなみにこちらはクリスマス・シングルらしく、白盤。

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続いて、スクイーズ最初の絶頂期、『Arbybargy』〜『East Side Story』期のシングル。

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9. Another Nail In My Heart
10. If I Didn't Love You
11. Pulling Mussels (From The Shell)
12. Is That Love
13. Tempted
14. Labelled With Love


9は日本盤。「恋の傷跡」というタイトルが付いてるよ。“イギリスから飛び出したごきげんなウルトラ・ポップ・サウンド。君も乗り心地満点のスクイーズ特急に乗ってみないか”だって。B面「Pretty Thing」は『Arbybargy』の拡大版CDに収録済み(タイトルにクレームがついて「Pretty One」に改題)。これもジュールスの格好いい曲。彼きっと、こういうB面扱いがイヤになって出て行ったんだね。

10は、アメリカだけでリリースされた、5インチ盤という珍品。13のオマケとしてついてきた。B面は「Another Nail In My Heart」のアルバム・ヴァージョンなので、単にその大きさが珍しいというだけ。

11のB面「What The Butler Saw」も、さっきの「Going Crazy」と同じパターン。『EM』と『BS』と『Argybargy』拡大版に収録。もともとが、『Argybargy』に正式収録される寸前で、マネージャーのマイルズ・コープランドに削られたという経緯の、準一軍みたいなポジションの曲だし。

12のB面「Trust」は、『MS』、『EM』、『BS』全てに収録。そんなにたいした曲でもないと思うんだけど。僕のこれはプロモ盤。ちょっとは珍しいのかもしれないけど、やっぱりピクチャー・スリーヴがないと寂しいね。

せっかくのピクチャー・スリーヴ(ちょっとかっこいいよ)がさっきの10で隠れて見えないヒット曲13。B面の「Yap. Yap. Yap.」は前回の来日でよく歌ってたね。そういえば今回は一回も演らなかったな。『BS』でCD化。

14のB面「Squabs On Forty Fab」は、初期ヒット曲8曲をメドレーで繋げた楽しい曲。曲によってはワンフレーズぐらいしか歌わないけど、曲のつなぎのところで「Separate Beds」のキーボードが出てきたりと、マニアックな仕掛けも嬉しい。『EM』、『BS』と、96年の別のベスト盤『Piccadilly Collection』(以降『PC』)でCD化。

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15. Black Coffee In Bed
16. When The Hangover Strikes
17. Annie Get Your Gun
18. Love's Crashing Waves


82年の『Sweets From A Stranger』から最初の解散に至る時代のシングル。15もプロモ盤で、オリジナルより約1分短い5分01秒のヴァージョン。エルヴィス・コステロやポール・ヤングがアドリブで歌う部分に入る直前でフェードアウト。まあ、僕はこの曲いつも長すぎるなと思ってるから、これぐらいの長さでちょうどいいんだけどね。B面の「The Hunt」はとりたててどうってことのないスローな曲。これは未CD化かな。

16がシングルカットされてるなんて、このシングル盤を見つけるまで知らなかった(見つけたのは88年の話だけど)。これもプロモ盤だけど、アルバム・ヴァージョン。この地味でジャジーな曲をシングルカットするに至った経緯はよく知らないけど、このシングル盤の目玉はB面の「Elephant Girl」だろう。何故『Sweets From A Stranger』から落ちたのか理解できない名曲。『PC』と『BS』でCD化。最近になって、『Sweets From A Stranger』の再発盤のボートラとして収録。遅いよ。

今回のツアーでも大抵第一部か第二部の最後、あるいはアンコールという要所で歌われていた17。せっかくのピクチャー・スリーヴだけど、見てのとおりあんまり有難味のないデザイン。B面「Spanish Guitar」も『PC』と『BS』に収録。ちょっと陰鬱な感じのする、タイトルどおりスペイン風の曲。

ディフォード&ティルブルック名義の18は、そもそも僕が最初に聴いてスクイーズにのめり込む羽目になった記念すべき曲(このシングル盤は後追いで買ったんだけどね)。B面「Within These Walls Of Without You」も名曲。『PC』と『EM』でCD化。『EM』では2枚目の頭という重要なポジションに配置。

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19. Last Time Forever
20. No Place Like Home
21. Heartbreaking World
22. King George Street


85年の再結成アルバム『Cosi Fan Tutti Frutti』期。この頃になると、12インチ盤とか10インチ盤とか色々出てくるよ。別に遠近感のせいで大きさが違って見えるというわけじゃない。

19のB面「Suites From Five Strangers」は、5人のメンバーの短い曲を繋げた曲。ジュールスのはピアノはほとんど入ってなくて、彼の喋りの才能の方が活かされた曲。ギルソンのは単なるドラム・ソロ。クリスのは密教のミサみたいな不気味な曲。グレンのはスキャットで歌う可愛いカリプソ風。最後のキースは雑踏やレジの音をコラージュしたような実験音楽。やっぱりグレンのが一番。

ジャケが可愛い20のB面「The Fortnight Saga」は、『Cosi Fan Tutti Frutti』をゴテゴテに染め上げたローリー・レイサムでなく、クリスとグレンがプロデュースしてるというのに、『Cosi〜』風のゴテゴテした音。ローリーというより、あの頃のクリスとグレンの好みがこうだったのかな。でも、曲自体はいいよ。

10インチ盤の21のB面は85年8月22日、ボストンでのライヴ録音で「By Your Side」と「Tempted」。何故か裏ジャケにはその2曲の順番が間違って逆に書いてある。この時期だから、「Tempted」を歌っているのはもちろんグレン。当時、グレンの歌うこの曲は出回ってなかったはずだから、これを聴いて嬉しかった記憶があるよ。

22のB面も同じ日のライヴで、「Love's Crashing Waves」と「Up The Junction」。これがもう、最高。「Love's Crashing Waves」の間奏でジュールス・ホランドの軽快なピアノが聴けるなんて、今となっては信じられない豪華バージョン。グレンも、フェイクを織り交ぜながら、実に気持ち良さそうに歌ってるし。多分、今日ここに載せた33枚のシングルの中で、僕が一番好きなのがこれかも。この日のライヴ、この4曲だけが録音されたなんてはずはないから、ちゃんとフルアルバムとして発売してほしいな。

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23. Hourglass
24. Footprints


87年の『Babylon And On』から。23のB面「Splitting Into Three」はちょっとアップテンポの、グレンが手癖で書いたようなメロディーの曲かなと思っていたら、ブリッジのところでゆったりとした曲調に変わり、また徐々にペースを上げていくという展開が気持ちいい佳曲。歌詞も、クリスお得意の家庭崩壊物語(笑)。B面2曲目の「Wedding Bells」は『BS』でCD化されているのに、どうしてこっちが未CD化なんだろう。

今では珍しくなってしまった3インチCDシングル24のカップリング曲は「Black Coffee In Bed」と「Take Me, I'm Yours」のライヴ。これもボストンのライヴって書いてあるな。日付は書いてないけど、さっきのと同じ日かもね。「Black Coffee」聴いてて何かが違うと思ってたら、あ、そうか、ピアノがジュールスなんだ。そんなに目立ったプレイをしているわけじゃないのに、このピアノが入るだけで曲が際立つよね。

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25. Satisfied
26. Some Fantastic Place
27. This Summer
28. This Summer
29. Electric Train
30. Down In The Valley


大好きなアルバム『Frank』からのシングルを自分で一枚も持ってないことに気づいた。ここは91年の『Play』から、スクイーズ最後のシングル「Down In The Valley」(98年)までのかたまり。

先日の東京公演の何日目だったかな、終演後のサイン会でグレンが話していたのを近くで聞いてたんだけど、「好きな自分のアルバムは何ですか?」という質問に答えて、『Argybargy』、『East Side Story』、『Some Fantastic Place』に加えて『Play』を挙げていたのに驚いた。あんな地味なアルバム、気に入ってるんだね。なら、今回もっとそのアルバムから演ってくれてもよかったのに。で、そのアルバムからの2枚目のシングルカット25のカップリング曲「Happiness Is King」と「Laughing In My Sleep」はどちらもこのシングル盤でしか聴けないはず。「Laughing In My Sleep」は、そのタイトルから容易に想像がつく通り、『Play』収録曲「Crying In My Sleep」の歌詞とアレンジ違い。スティール・ギターが気持ちいい曲。グレンが弾いてるのかな。「Happiness Is King」の方はキース・ウィルキンソンのフレットレス・ベースが気持ちいい曲。

26は4曲入りデジパックと、ちょっと豪華。と思ってたら、同時発売された別の4曲入り(表題曲は同じく「Some Fantastic Place」)というのが存在することに、ディスコグラフィーを見ていて気づいた。僕が持ってる方の3曲も、持ってない方の3曲も、まだ他のCDアルバムには収録されていないはず。持ってない方は聴いてみたいけど、それらがベスト盤とかに収録される時には、僕が持ってる方も一緒に収録されるだろうから、こっちのレア度も落ちてしまうという、なんとも悩ましい話。

95年の『Ridiculous』の頃になると、シングル盤に別々のカップリング曲を入れて複数リリースするという形態が当たり前のように行われるようになり、スクイーズもそうまでしてチャートインしたいのかなあと結構うんざりしながら渋々買い集めていたのを思い出す。

27、28はそのパターンで、色違いのジャケに同じ表題曲で、それぞれ2曲ずつのカップリング曲だけが違った。と思ったら、27のカップリング曲は2曲とも日本盤『Ridiculous』のボートラとして収録されてしまい、二倍口惜しい思いをしたものだった。グレンとクリスが二人でアコギを弾きながら歌うブラーの「End Of The Century」のカバーは自作かと見紛うほどの出来映えだし、「Periscope」もアルバム未収録なのが不思議なほどの曲なんだけどね。

28のカップリング曲「Goodbye Girl(Live)」と「All The King's Horses」は最近の『Ridiculous』の再発ボートラからも落ちたから、もうCD化されることはないかも。

29のときも2種類出たんだけど、もうひとつの方はカップリング曲が過去曲のアルバムヴァージョン再録だったのでパス。こちらを押さえて満足していたら、さっき書いたYUNKOさんの記事をきっかけに最近知ったんだけど、翌96年にまた同じ表題曲で3種のシングルが出ていたらしい。一体何があったんだ。もう解散近いのわかってたから、未発表曲全部お蔵出ししてたのかな。

98年のラストアルバム『Domino』とは一切関係なく、チャールトン・アスレチックというサッカークラブの応援歌として突然リリースされたのが30。どういうしがらみで出たんだかよく知らないけど。同じ曲のヴァージョン違いが4つ入ってる。サッカーに興味のない僕としては、まあわりとどうでもいい曲。

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31. Parallel World
32. This Is Where You Ain't
33. Binga Bong!


ふう、やっとここまで来た(根気よく読んでくださってる方も同じことを思っているはず)。グレンの最初のソロアルバムからのシングルが、31と32。31は今回のツアーでもほぼ毎晩演奏していたほど、きっと本人もお気に入りの曲のはず。カップリングはその曲のピアノ・ヴァージョンと、今回東京初日だけで演奏した(はず)の「By The Light Of The Cash Machine」。これは名曲。なんでアルバムに入れなかったんだろうね(日本盤の『The Incomplete』には、31・32のカップリング曲が全部ボートラとして収録されている)。グレンもいまだにマイスペースに載せてるぐらい気に入ってるはずなのに。

32のカップリングは、表題曲の「Now That's What I Call Now, Mate」ヴァージョン。なんじゃそりゃ(笑)。それと「Sunday Breakfast Treat」。これもいい曲だね。ところでこのシングルは、内ジャケのクレジットのちょっとおちゃらけた書き方が面白いよ。

そして33番目が、『Pandemonium Ensues』のアルバム先行アウトテイク集(僕がこう書いたことでグレンはきっと怒っているに違いない)、昨年10月に出たばかりの4曲入りシングル。これについては去年11月29日の記事に書いたから、興味のある人はそっちを読んで。


しかし、こうしてディスコグラフィーと見比べながら作業していると、自分が持ってないものが気になってくるよね。あと数枚集めたら、少なくとも聴いたことのないレア曲というものはなくなると思ってしまったが最後、この記事をアップしたその足で(?)eBayに飛ぶんだろうな。『Aussie P』も探さなきゃいけないし。ああ楽しい。
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2009年01月25日

中毒 - Glenn Tilbrook & The Fluffers

The English translation follows the Japanese text.

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Glenn Tilbrook And The Fluffers 『Pandemonium Ensues』

あれからもう一週間も経つというのに、気持ちが全然元に戻らない。典型的な祭りの後症候群。さすがに日常生活ではいつまでも呆けているわけにもいかないので仕事は渋々やっているが、音楽に関してはからっきしだ。グレンのライヴの記事に書いたとおり、吉祥寺での三夜連続ライヴのときには、毎日ちょっと早めに出かけて、吉祥寺中のCD屋をうろついて、10枚のCDを買ったんだけど、あれから約二週間、その10枚は机の上に放置されたままだ。何枚かは聴いてみたんだけど、ちっとも耳に入ってこない。

僕は自分でわりといろんな種類の音楽を聴く方だと思っているし、一枚のアルバムを聴いた後で全然違ったものを続けて聴くことには全く抵抗がない。というか、むしろ似たようなものばかり続けて聴くことの方が稀かも。ましてや、同じアルバムを何度もリピートして聴くことなんて、まずしない。飽きるからね。

そんな僕が、自分でも信じられないことに、このグレン・ティルブルックのニュー・アルバム『Pandemonium Ensues』を、最初に手に入れた日以来何度も何度も繰り返して聴いている。平均して少なくとも一日2回は聴いているから、もうかれこれ30回以上は聴いているはずだ。もう隅々までどこにどんな音が入っているかも覚えたぐらい。でも全然飽きない。「Too Close To The Sun」の最後の音が消えた瞬間、また再生ボタンを押している。こんなに中毒性の高いアルバムだとは思わなかった。

そんなわけで、今の僕には他のアーティストのことを書くのは到底無理。楽しかったグレン祭りの締めくくりとして、このアルバムについて書くことにしよう。

04年の『Transatrantic Ping Pong』以来、4年以上も待たされた新作。その間には、僕にとって最初のグレン祭りとなった06年の来日もあったし、デモ集が2枚も出たし、スクイーズのライヴ盤やデラックス盤も各種出ていたから、実はそれほど待たされたという感じはしていなかったことは事実。

オフィシャルには2月9日発売ということだけど、今回の来日に合わせてミュージックプラントが先行輸入。ライヴ会場で世界に先駆けての発売ということになったのは、日本のファンとしては嬉しいニュースだった。


Incomplete.jpgスクイーズ解散後最初のソロアルバム『The Incomplete』は、決して悪いアルバムというわけではなかった。リードシングルの「This Is Where You Ain't」は好きな曲だし、UK盤のボーナスディスクに収められた何曲かのアコースティック・ヴァージョンなんて、今聴いても新鮮だ。だけど、僕にとっては、あれは『Cafe Bleu』や『Welcome To The Beautiful South』を最初に聴いたときと同じ気持ちにさせられたアルバムだった。大好きなバンドが解散したあとの、中心人物が出した最初のアルバム。いつもの声、耳に馴染んだメロディーライン、でも何かが違う。『The Incomplete』の場合は特に、大きな欠落感がつきまとっていた。それは、クリス・ディフォードの声。

TPP.jpg『Transatrantic Ping Pong』には、大好きな曲がいくつも詰まっていた。「Neptune」、「Hostage」、「Reinventing The Wheel」などは、そのエヴァーグリーンなメロディーが今回の来日公演でも聴けたし(最後のやつは最初のヴァースだけだったけど)。もうこの頃には、グレンのアルバムにクリスの声が入っていないことにも慣れてきたし、純粋に大好きなアルバムと言えた。記録をひっくり返してみたら、04年のベスト10の一枚に僕はこのアルバムを選んでるね(ちなみに、クリスの『I Didn't Get Where I Am』も同じリストに入ってる)。


それらのアルバムにも参加していたメンバーがフラッファーズと名乗り、グレン・ティルブルック・アンド・ザ・フラッファーズ名義で初めて出たのが今回のアルバム。最初に聴いたときに前の2枚と音の感触が全然違うなと思ったら、今回のはわずかなオーバーダビングを除いては、ほとんどスタジオでの一発録音ということ。なるほど、それでこのライヴ感か。

さっき中毒性の高いアルバムと書いたけど、おそらく中毒性という意味では、アルバム一曲目「Best Of Times」が一番かもしれない。最初に聴いたときには、なんだか地味な曲と思ったんだけど、やがてスティーヴン・ラージの弾くアコーディオンの音が耳について離れなくなる。

ライヴのときのグレンのMCによると、フェイセズ、特にロニー・レインに影響を受けて書いたというこの曲、言われてみれば確かにこのアルバムとかに雰囲気似てるかも。

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Ronnie Lane & Slim Chance 『Anymore For Anymore』

僕はロニーのマニアックなファンという訳ではないので、アルバムも何枚かしか持っていないんだけど、グレンが歳を重ねてこういう感じの音を目指したいと思うようになったのはよくわかるな。ゆるいんだけど、かったるくない。ふくよかでアーシーな音。そんな音にぴったりの、泣かせる歌詞。地味な曲なんて誰が言った?(笑)。名曲。

続く「Through The Net」は、1月11日のライヴ終了後、最後まで会場に残っていた数十人にとっては、このアルバムの中で一番愛着を持つ羽目になった一曲だろう。グレン、早くプロモーションビデオをYouTubeにアップしてくれないかな。

「♪ララララララ」ジャン!とCDの音に合わせて脳内でコーラスのエンディングを終えたら、次に聴こえてくるのはこのアルバムで一番の異色曲。ベースのルーシー・ショウがリードボーカルを取る「Product」だ。スクイーズ時代もアルバム中何曲かは他のメンバーにリードボーカルを任せることはあったけど、女性ボーカルが入っていたことはもちろんないので、なんだか妙な感じ。

ライヴのMCで、これはとある女優をモデルにした曲だということを話していたけど、そうか、このルーシーのやたらとフラットな歌い方も、その女優の真似をしているんだね。ジョークとしては面白いけど、グレンが歌うこの曲を聴いてしまった身としては、やっぱりちょっと物足りなく思ってしまうよ。ちなみに、ここまでの3曲だけが、今回の来日公演7日間全ての会場で歌われている。最初の2曲はともかく、グレンこの曲そんなにお気に入りなんだね。わかったよ、もう金輪際この曲の悪口言わないから(笑)

続いては、ライヴでは“パンク”だと説明していた「Slaughtered Artist」。なるほど、“パンク/ニューウェーヴ”な頃のスクイーズみたい。ジュールス・ホランド風のピアノがちっともパンクじゃないけどね(だからあの頃のスクイーズも全然パンクなんかじゃなかったのに)。曲のエンディングで聞こえてくる笑い声から察するに、これはグレン流のパンクのパロディーのつもりなんだろうね。さっきの60年代風フレンチポップのパロディーに引き続いての。

グレンのマイスペースによると、2月2日にダウンロードオンリーでシングルカットされるだけなのに格好いいジャケまで用意されている「Still」。ウーリッツァーとストリングスが心地良いミディアム・テンポ。来日公演では大半の会場でアンコールで演奏したことを考えると、彼にとっては(他に主にアンコールで演奏した)「Black Coffee In Bed」や「Another Nail In My Heart」級の曲ということなのかも。それもうなずけるけどね。

東京公演最終日に、サインをもらいながらグレンにリクエストした「Relentless Pursuit」(結局最終日まで一回も演らなかったけど)。この華やかなコーラスを取り払ったら一体この曲がどういう風に聴こえるのか、興味あったんだけどな。ティルブルック・マジック満載の歌メロは、きっとアコギ一本の演奏でも素晴らしかったはず。

もしこのアルバムがLPでリリースされたとしたらA面のラストに当たる「Interest & Love」は、(きっと今はジョニー・デップ夫人としての方が通りがよくなったはずの)ヴァネッサ・パラディとのデュエット。とろけるような甘い声だよね。今回は名古屋だけで演奏した模様。聴いてみたかったな。

すると、B面の頭をクールなピアノで開けるのは、前回の来日公演で、グレンが一人で録音したバンドの音源をバックに既に歌われていた「Melancholy Emotion」。前二作ではよく一緒に作曲していたクリス・ブレイドとの共作。クリスは今回のアルバムではこの曲と「Little Ships」だけにピアノで参加。フラッファーズにも参加しなかったし、もうあんまり仲良くなくなったのかな。

「Relentless Pursuit」をリクエストしたときに、グレンが「She Makes Meだっけ?」とボケた訳がわかった。このアルバムでその二曲が、グレンとドラマーのサイモン・ハンソンとの共作だったからだ、きっと。グレンの頭の中では、「あれとあれはサイモンが歌詞を書いた曲」ということになってるんだね。リクエストしても歌ってくれなかったのは、さては、歌詞覚えてないな(笑)

東京の三日間は欠かさず演奏してたのに、そのうち演らなくなった「Happy Disposition」。あ、これもクリス・ブレイドとの共作か。東京初日に「ロンドンに帰ってきた」というこの曲の歌詞を聴いて、「ああ、そうだ、この人はロンドンからはるばる来たんだった」と当たり前のことを思ったことを思い出した。大阪公演で隣に座っていたMさんによると、「Helter Skelter」に構造が似ている曲。なるほどね。

アルバム中最もポップなメロディーの「Black Sheep」。トランペットなんかも使ったりして、気持ちいいね。お、手拍子メンバーの中にはルイス・ティルブルック君(息子)もいるぞ。童謡の「Baa Baa Black Sheep」のラインをトゥワンギーなギターで弾いたソロパートもお茶目。

一転して、ワウギターのイントロがいかす、性急な「Beachland Ballroom」。このあたりの緩急のつけ方がいいね。ところで、さっきの「Black Sheep」のクレジットが「Written by Stephen Large and Glenn Tilbrook」。この曲が「Written by Glenn Tilbrook and Stephen Large」。どっちかが、スティーヴンが曲を書いてグレンが詞を書いてるってことなのかな。普通は作詞家が先?ということは、この曲を作曲したのはスティーヴンってことかな。

目立たないけれど、僕にとってはこのアルバムのもう一つのハイライトと言っても過言ではないぐらいに好きな「Little Ships」。あ、これもクリス・ブレイドとの共作だ。仲良くないなんて取り越し苦労だね。それにしても、なんでこんないい曲を今回の来日公演では一度も演らなかったんだろう。

I have loved you from your first breath and always will till my last

僕のヘタクソな訳で濁したくない、こんな素敵な歌詞。前々から子供達への愛情を隠さなかったグレンだけど、特に今回のアルバムではいたるところにこうした感情が描かれている。

その曲がしっとりとフェードアウトするところに宇宙っぽいムーグの音が被さってきて、前作の「One For The Road」に引き続いてのインストゥルメンタルのエンディング「Too Close To The Sun」になる。多分、一般的にはこのアルバムの話題作りに一番手っ取り早いと思われるのが、この曲にジョニー・デップがナレーションで参加しているということだろう。実際、ジョニーのファンサイトとかでこのアルバムが結構な話題になっているとのこと。彼がスクイーズのファンだということで実現したゲスト参加だそうだ。いい趣味してるね、ジョニー。

それにしても、てっきりアルバムのリードシングルだと思っていた、11月29日の記事で取り上げた『Binga Bong!』。収録曲4曲ともこのアルバムには入らなかったどころか、今回の来日公演でも一回も演奏してないよ。一体あれは何だったんだ。アルバム先行アウトテイク集か?


ふぅ、いつになく全曲解説なんてしてしまったよ(ろくに解説になってないのもあるけど)。それぐらい、捨て曲なしだということ。今回グレンのライヴに来ていた人たちは皆もう会場で買って聴いているだろうし、同じように思ってくれているんじゃないかな。

残念ながらライヴには行けなかった人、一応上にアマゾンのアフィリエイトを貼っておいたけど、2月の発売まで待ちきれなければ、ミュージックプラントのサイトで通信販売を始めたようだから、そちらへどうぞ。

ミュージックプラントからディスクユニオンにもディストリビュートされたらしく、今日久し振りに出かけた新宿店でも店に入ってすぐのところにディスプレイされてたよ。クリスのアルバムと並んでね。余談だけど、ウォークマンで「Melancholy Emotion」まで聴いて店に入ったら、BGMで「She Makes Me」がかかっていたのにはちょっとびっくりしたよ。

ユニオンでは中古盤セールをやっていて、いつものように目ぼしいものを手当たり次第に手に取り始めたんだけど、欲しいと思っていたはずのどのCDもなんだかそんなに聴きたくなくって、結局全部棚に戻してきてしまった。で、ウォークマンで「She Makes Me」からの続きを聴きながら帰ってきたよ。

2009年の10日目にこのアルバムに出会ってからもう15日経ったけど、今のところ他のアーティストのことなんて全く考えられないぐらいに、このアルバムは僕の頭の中を占領している。果たしてこの先ディフェンディング・チャンピオンとして、今年あと残り340日を勝ち残って、来年初頭にこのブログの「2009年個人的ベストアルバム」という題名の記事の最後にこのちょっと『Pet Sounds』風のジャケ写が載ることになるんだろうか。今の僕には、それ以外の可能性を冷静に考えることなんてできないよ。



Addictive - Glenn Tilbrook & The Fluffers

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Glenn Tilbrook And The Fluffers 『Pandemonium Ensues』

It's been a week since then, but I'm still struggling to get back to the real life. A typical after-the-ball syndrome. Started to work reluctantly just because I had to, but my musical life still needs time to recover. As I wrote in my articles about Glenn's gigs, I went to Kichijoji a little earlier to hang around all the CD shops there in those 3 consecutive days. I bought 10 CDs there beside Glenn's one. Almost two weeks now, those 10 CDs are just left on my desk, mostly unopened. I've tried to listen to some of them, but they didn't really get into me.

I think I'm the kind of person who listens to various kinds of music. I have no hesitation to listen to a totally different type of music one after another. Rather I would say it's rare for me to listen to similar type of music continuously. Moreover, it's totally not my habit to repeat the same album. I'd just get bored.

To my surprise, I've been repeating this new album by Glenn Tilbrook called Pandemonium Ensues over and over again since the first day I get it. In average twice a day at least, so it's been more than 30 times I guess. I can recall every bit of sound in the whole album now. I don't get bored at all. The moment the last sound of Too Close To The Sun fades out, I find myself to push the play button. What an addictive album.

So, it's impossible for me to write about any other artists now. As the closer of the fun-filled GLENNFEST, I write about this album.

This new album is released after the 4 years' blank since Transatrantic Ping Pong in '04. However, during the 4 years, there were my first GLENNFEST in '06, two demo albums, Squeeze's live albums & deluxe editions, etc. To be frank, 4 years wasn't so much long for me.

This album will officially be released on 9th Feb in UK, but in conjunction with this Japan tour, The Music Plant imported some bunch especially for us prior to the official release. Lucky to be the fans in Japan.


Incomplete.jpgThe first solo album since Squeeze split, The Incomplete, wasn't a bad album. I like This Is Where You Ain't. And some acoustic tracks in the UK bonus disc still sound fresh to me. However, that album reminded me of Cafe Bleu or Welcome To The Beautiful South. The very first albums that the main songwriters released after my favourite bands broke up. Same voices, familiar melodies, but something was different. Especially for The Incomplete, it lacked the voice of Chris Difford.

TPP.jpgThere were plenty of my favourite tunes in Transatrantic Ping Pong. Neptune, Hostage or Reinventing The Wheel, to name a few. We could listen to those evergreen melodies in this time's gigs (not sure why Glenn stopped playing Reinventing The Wheel after the first verse on the second night in Tokyo though). By then I already got used to Glenn's voice not accompanied by Chris'. I purely loved the album. As I checked my record, I've chosen this album as one of my top 10 in '04 (together with Chris' I Didn't Get Where I Am).

Some members in those two albums got together as The Fluffers, and released this new album under the name of Glenn Tilbrook and The Fluffers, not Glenn's solo for the first time ever. With the first listen, it sounded very different from the previous two. According to the album credit, this album was recorded live, with some minor overdubs. Hence this live-feeling.

I've just wrote this album was addictive. Perhaps that addiction is mainly caused by the album opener Best Of Times. When I listened to it for the first time, I thought it just a plain song. But the more you listen to it, the more Stephen Large's accordion starts to stick into your ears.

According to Glenn's MC at the gig, he wrote this song with the influence by Faces, especially Ronnie Lane. I tend to agree the atmosphere of the song is kinda similar to this album of him.

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Ronnie Lane & Slim Chance - Anymore For Anymore

I'm not a hardcore fan of Ronnie and own only a few album of him, but I can understand that Glenn wants to play like this as he gets older. Loose but not dull. Plump and earthy. Sentimental lyrics in line with such abundant sound. Who said this was a plain song?:) A masterpiece.

The next song Through The Net must be the most attached song to some thirty-odd people who stayed after the show on the second night in Tokyo. I'm looking forward to see the video on YouTube.

Lalala lalala, Bang! You finish the song singing the chorus in your head. Then what you hear next is the most unusual song in the album. The bassist Lucy Shaw sings Product. In most of Squeeze's albums the band members took the lead vocals, but of course never a female vocal. Maybe that's why it sounded a bit weird to me.

During the gigs Glenn explained this song is about an actress. Ah, so Lucy mimics the actress and sings in such a flat tone. A good joke, but as I've been listening to Glenn singing this song during the tour, I can't help thinking if Glenn was singing this song in the album too. By the way, only these three songs were played in all the 7 venues during this Japan tour. Not to mention about the first two, but Glenn must be so much fond of this song too. Well, sorry Glenn, I will never complain about this song anymore:)

Next one is explained as "Punk" during the gigs. Slaughtered Artist. Indeed, it sounds like the "Punk / New Wave" era Squeeze. Though the Jools Holland-ish piano doesn't sound like punk at all (hence, Squeeze then wasn't punk at all). Judging by the laughter at the end of the song, Glenn must be imitating Punk by this, just as he imitated 60's French Pop by Product.

According to Glenn's MySpace, the next song Still will be released as the download only single, but the site shows the good-looking CD cover art. A medium tempo tune with the comfortable Wurlitzer and strings sounds. Since he played this song mostly during the encore, this song must be positioned next to Black Coffee In Bed or Another Nail In My Heart for him. I agree with it.

I've requested Glenn to play Relentless Pursuit while I asked for the autograph after the third night in Tokyo (the request was never realized though). I was interested in how this song would be by taking out the flamboyant chorus. This vocal melody filled with the Tilbrook Magic must've sounded special even if it's naked.

If this album is released in vinyl, the following Interest & Love should be the last song of side A. It's the duet with Vanessa Paradis (who nowadays must be more famous as Johnny Depp's partner). An enchanted sweet voice. Glenn sang this only in Nagoya this time. Wish I was there..

Then the side B opener with the cool piano sound is Melancholy Emotion, which Glenn has already played on the last Tokyo tour in '06 with the self-recorded back band sound. Co-written by Chris Blaide, who used to write together with Glenn in the previous albums. This time Chris plays piano only in this song and Little Ships. He didn't join The Fluffers. I wonder if he's not so close to Glenn anymore.

When I requested Relentless Pursuit, Glenn was confused it with She Makes Me. I know why by now. Those two songs are co-written with the drummer Simon Hanson. Glenn must categorize those two as Simon's songs. I know why Glenn didn't sing either of them. I guess he didn't know the lyrics:)

He played Happy Disposition every night in Tokyo, but gradually not playing in the other venues. Oh, this is also co-written with Chris Blaide. I recall when I heard this song for the first time on the first night in Tokyo. Listening to him singing "three months later, we're back in London. We're just at home the other side of the world", I thought "well, this guy has just come all the way from London". Yeah, of course. I also remember my friend sitting next to me in Osaka told me the structure of this song resembled Helter Skelter. Well, you could say that.

The most "pop" song in the album, Black Sheep. Groovy trumpet sound. Ah, one of the hand-clapping members is Louis Tilbrook. A mischievous twangy guitar solo tracing the nursery rhyme Baa Baa Black Sheep.

Changing the mood to the impetuous Beachland Ballroom with the nice Wah guitar. A good variance of the pace from the previous song. By the way, the credit for Black Sheep is Written by Stephen Large and Glenn Tilbrook. And this one is Written by Glenn Tilbrook and Stephen Large. Does that mean Glenn wrote lyrics not the melody of one of the songs? Usually the lyricist first in the credit. So this song (melody) was written by Stephen?

It's not very outstanding, but to me it's another highlight of the album, Little Ships. Well, this is also co-written with Chris Blaide. I was wrong to guess he's not so close anymore. Nevertheless, I can't understand why Glenn hasn't played such a good song at all during the Japan tour.

I have loved you from your first breath and always will till my last

I don't want to ruin such beautiful lyrics with my poor translation (nothing to do with this English article though). Glenn, who hasn't hidden his love and affection to his family, now expresses this kind of deep feeling all over this album.

As the song gracefully fades out, the spacy moog sound kicks in, and it becomes Too Close To The Sun, which again is the instrumental ending tune following One For The Road from the previous album. Probably the easiest way to introduce this new album to anyone is to say Johnny Depp is doing narration in this tune. Actually, I've heard Johnny's fansite has been talking about this album. This guest appearance was realized since Johnny was the Squeeze fan. Good taste, Johnny.

By the way, I have thought it as the album's lead single and picked it up in my article on 29th Nov, but none of the 4 songs are on the album, nor played during Japan tour. Binga Bong! What was that single for? The album's lead out-takes?


Phew, I don't usually explain about all the songs in the album (though I don't actually "explain" about some). To that extent, this album hasn't got any filler. Most of the audience who joined Glenn's Japan tour should've got it, and I think they should feel the same.

For those who are unfortunate enough not to join the tour, I've pasted a link to Amazon's page, but if you can't wait till Feb, you can buy it now at The Music Plant's website.

There must've been some distribution from The Music Plant to Disk Union. I went to Shinjuku store today and found the album was displayed at the entrance, next to Chris Difford's album. A digression. When I walk into the store my Walkman was playing Melancholy Emotion, then I realized the BGM in the store was about to turn to She Makes Me. What a coincidence!

There was a used CD sale going on at Disk Union. As usual, I've grabbed some CDs, but not brought them to the till in the end. All those CDs that I wanted weren't so much attractive to me today. I started play from She Makes Me on my Walkman and headed back home.

I got this album on the 10th day of 2009. It's been 15 days since then. This album occupies my mind so that I can't even think of the other artists. I wonder if this album will be the defending champion through another 340 days. And this Pet Sound-ish cover art will be listed at the end (which means the best) of the article of this blog early next year titled My Top 10 Albums 2009. I can't imagine any other possibility as of now.
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2009年01月18日

Glenn Tilbrook live in Osaka 2009

さて、ついに最後の夜がきた。大興奮の京都公演から一夜明けての、今回の日本公演最終地、大阪。

Shangri-la board.JPG Shangri-la.JPG 

会場のシャングリラは、僕には初めてのライヴハウス(なにしろ、僕が大阪に住んでいた頃には、この辺一体は何もなかったからね)。中に入るとなんだか学校の講堂みたいな作り。パイプ椅子が100脚ほど、結構余裕をもって置かれている(スターパインズの超密着具合と比べると、着座ストレッチでもできそうなほど。というのは大げさとしても)。ステージが高いね。高いと言っても1メートルちょっとだと思うけど、どうしても昨日のノームと比べてしまうから、なんだかやたらと距離を感じてしまう。一番前に座ってるのに。

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ステージも広いよ。バンドも余裕で入れるぐらい。

終演後に他の地方に日帰りできるようにと、今日の開演はいつもより早く、5時半。その時刻を少しまわったあたりで、グレンが登場。おや?いつもと違うスーツ。二着持って来てるんなら、なんで今日まで温存してたんだろう。もしかして、スーツケースに詰めたことを忘れてた?なんて、この人ならありえそうと思ってしまう。それに、シャツもいつものFLUFFERのTシャツじゃなくて、襟付きのストライプのシャツ。

今日は開始からちょっとしたトラブルが続出した。まず、6弦につないだアンプからうまく音が出ないようで、しばらくガチャガチャやった後、「アンプなんて要らない。アンプラグドで演るぞ。Goodbye Girlだ」とか言って、いきなりステージを降りて客席の間を練り歩きながら歌いだした。

椅子の間に余裕を持たせてあったのは、きっとこれがしたかったからなんだろうけど、まさか本人も一曲目で演ることになろうとは思ってなかっただろうね。

トラブルを逆手にとって、思わぬ盛り上がりのオープニングから、その間にスタッフが調整済みのアンプに今度はつないでの2曲目。てっきり「Tough Love」だと思ったイントロに導かれて歌い出されたのは、スローバラッドにアレンジされた「I'm A Believer」。

ここでまたしてもトラブルが。ギターの音がやたらと割れだしたと思ったら、バッテリーが切れかかってたらしい。急遽12弦に持ち替えて(その間も歌は続けて)、なんとか急場をしのいだ。どうも今日はついてないね。

3曲目「Piccadilly」は、昨日ステージで飛び跳ねてビールをこぼしたことが頭をよぎったのか、ふと後ろを振り返って、今日のステージはすごく広かったことを思い出し、喜んで2回ピョンピョンとジャンプしてたよ。「Heart like a gun〜」のコーラスを呼びかけることは忘れてたみたいだけどね。まあ、それでも歌う客は歌う、と。

4曲目は今度こその「Tough Love」(このバージョン、ほんとにいいよ。これで再録してくれないかな)。5曲目は「Product」(もう新曲の説明もしなくなったよ。大阪で初めて聴く人もいるっていうのに。前の方に座ってるのがいつも同じ面々なんで、同じこと説明しなくていいやって気になってるんだろうね。大阪の皆さん、ごめんなさい)。

そこで「じゃあ次は6弦に持ち替え…」と後ろを振り返り「…ない」「何故なら、そこに、ギターが、ないからだ」とか、ゆっくり説明しながら喋ってたのが可笑しかった。もちろん今日もステージ上に「TALK SLOW」の紙が貼ってあったよ。

そうこうしてるうちに6弦の用意もでき、弾き始めたのは、ジミ・ヘンドリクスの「Hey Joe」。ギターソロはもちろん、ギターを背中にまわして、ジミヘンばりの背中弾き。そこからメドレーで続けたのは、レッド・ゼッペリンの「Whole Lotta Love」。わはは、こんなの演るんだ。すっかりロバート・プラントになりきって声を張り上げて、見得を切るように足をドン!と踏み出したりね。

さらにメドレーで続けて、「Up The Junction」。ああ、なんて歌いやすそう(笑)。最後まで歌ったところで間髪入れずに、ロイ・ブラウンのカバー「Saturday Night」につなげる。前回の来日時も、僕が行けなかった土曜日の公演でこの曲を演ったらしいね。

12曲目、「次の曲はこんなのだよ」と言って弾き始めたお馴染みのフレーズ。「Another Nail In Your Heart」だ。こんなに早く演るのか。ギターソロがちょっとたどたどしいぞ。一回、明らかなミストーンを入れてしまったときに「あぁっ」とか言ってたよ。慌てるグレンが可笑しいので免じてあげよう。

「次の曲で前半は終わり。トイレに行くなり、煙草を吸いに行くなり、禁煙するなりしてくれ。僕は2年前に禁煙したよ。最初は辛かったけど、今はもうすっかり大丈夫」とか、休憩の話なんだか自分の禁煙の話なんだかよくわからなくなったところで、「Slap & Tickle」で第一部終了。今日は手のひらを4回見せてたな。前半部バタバタといろいろあったから、ちょっと気を静めたかったんだろうね。

20分後。スーツをいつものやつに着替えてきた。どうしてもそのスーツがいいんだね(笑)。15曲目「Elephant Ride」に続いて、今回僕が行けなかった横浜で演ったと聞いていた、クラウデッド・ハウスの「Weather With You」を歌ってくれた。よし、これで今回のツアーのレパートリーで、僕が聴きたいと思ってた曲は一応全部聴けたかな。第一部で“今日のビートルズ”「I Will」も演ってくれたしね。

ところで、今日の高いステージをグレンも気にしたのか、第一部の間、ステージ裏から脚立を持ち出してきて、ステージのすぐ下(僕の目の前)に立てていた。「気が向いたらステージに上がってきてダンスしてもいいよ」って。その後すかさず、「なんてバカなアイデアだ」とか自分でノリツッコミも忘れずに。

指示もしてないのに32回の手拍子が決まってグレン大喜びの21曲目「Hourglass」が終わったときに、その脚立がなくなっていることに気づき、「脚立がない!困ったことになった。どこへやった」とか言いながら、探しに行ってしまった。そんなに大切に思ってたんだね(笑)

今度はさっきの小さなのとは違って、高さ3メートルぐらいある大きな脚立をまたステージ下に立てて、「次はアカペラで歌うから、コーラスを頼むよ」と言って、脚立に上り始めた。曲は「Black Coffee In Bed」。僕からは、ほぼ真上を見上げる形でグレンが歌うのを見ることになる。つばが飛んでくるのが見えるよ。

歌いながら脚立の上でいろんなポーズを取ったり、一番てっぺんで腹ばいになってバランスを取ったり。お客さんはコーラスしながらも大爆笑。そのすぐ傍には大きなシャンデリアが下がっているんだけど、それに触ったりして、

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当然シャンデリアは揺れるから、下にいたお客さん(僕のすぐ隣の人)がひやひやして見てたら、グレンも歌いながら「ごめん」って。

脚立ショー(笑)でノリノリのグレン、ステージに戻って、ギターを持って、珍しくイントロ付きの「Is That Love」を。「何の曲だろう」と思っていたら突然あのリフとあの歌詞が出てきてびっくり。かっこいい。

今日はなんだかグレンが、僕と僕の隣に座っている常連のMさんの方をよく見ていた気がした。気のせいとか自信過剰とかじゃないと思うんだけどね、反対側に座ってた別の常連のMさん(ああややこしい)にも後で「グレンどうして今日はyasさんとMさんの方ばかり見て笑ってるの?何かしてたの?」って訊かれたぐらいだから。

いや、別に変な顔して笑わせてたとかじゃないよ。きっと、出たばかりのニューアルバムからの曲の歌詞を僕らがもう覚えて一緒に歌ってるのが嬉しかったんだろう(「0 To 60 In 3 Seconds Flat」のサビを歌ってた人は他にあんまりいなかったんじゃないかと思う)。そういえば、どの曲だったか、僕が歌詞間違えて舌をぺろって出したのをグレンが見てたのを憶えてるから、もしかしたらグレンが噴き出してたってのはそのときかも。

24曲目「Parallel World」が終わったときにグレンがまたこっち見てにやにやしてるから、Mさんと「また見てるよ」って言ってたら、グレンが「僕は君が歌詞を持って来てることを知っている」とか言いながらこっちに来た。Mさんがプロンプター役を買って出て、今公演二度目の「Grouch Of The Day」を。ああ嬉しい。

27曲目「Tempted」では、かなり高度なコーラスを観客に指示。“TALK SLOW”なんてすっかり忘れて、思いっきり早口で(笑)。それでもちゃんと決まったよ。またしても高音の出ない僕は音を外しながら(周りの人に「こいつ音痴」とか思われながら)一所懸命付いていってたけどね。

その曲の後、「次は最後の曲だけど、何を演るのか僕も知らない。誰か教えてくれないか」とリクエストを募るグレン。観客席からは二人の客が「If It's Love」と「Some Fantastic Place」をリクエスト。お互い曲名を連呼して譲らなかったけど、グレンが「すまない、If It's Love は歌詞を知らないんだ」と、「Some Fantastic Place」を演奏。最終日の本編最後にふさわしいね。いつ聴いても名曲。

アンコールに応えて、また脚立を持ち出してきたグレン。しかも今度は三つ。3メートルのを右側、最初にあった小さいのを左側(僕の前)、中ぐらいの高さのを中央に立てて、「今日は日本公演の最終日だから、脚を折っても問題なしだ。まずあの大きな脚立に上って歌い、そのまま真ん中のに、そして最後はそっちの小さいのに移って歌うよ」と、とんでもないことを言い出した。

アンプラグド(グレンは「Unamplified」と言ってたね)で、「Pulling Mussels」を演奏。別に脚立の間を飛び移るとかいうんじゃなく(当たり前か)、それでもギターを弾きながら危なっかしく脚立を上り下りして、最後は僕の前の小さい脚立の上で演奏終了。

そこでまたステージ裏に引っ込んだんだけど、アンコールの拍手が鳴り止まず、再登場。脚立を三つともステージ上に寝かせて、「ここでビデオ男優のようにポーズを取りながら演奏するよ。馬鹿みたいに見えるだろうけど、気にしない」と。どこまでサービス精神豊かなんだか。

セクシーなポーズ(笑)とか取りながら演奏した、今回の日本公演最後の曲は、「Annie Get Your Gun」。調子に乗って腰を振ったときは、歌の途中で「ごめんなさい」って謝ってたよ。ああ楽しかった。


終演後。今日のサインの列は長かった。熱燗の日本酒をどんどん空けていくグレンも、徐々に疲れてきている模様。みんな最後だから名残惜しくて沢山話してしまうんだろうね。僕に順番がまわってきた頃にはもうグレンも相当へとへとに見えたから、あんまり話さずに。CDにもらったサインに僕の名前を書いてくれなかったけど、まあいいや。でも、最後に無理を言って「Grouch Of The Day」の歌詞カードにはちゃんと“Glenn Tilbrook”のサインをもらったよ。ありがとう。大事にします。

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その後、昨晩飲んだのとほぼ同じメンバーで、会場併設のバーへ。相変わらず、脳のひだをかき分けて痒いところを掻いてくれるようなトリヴィアルでマニアックな会話が心地良い。「Binga BongはそのうちChristmas Day程度のレア盤扱いになるね」というような会話を、何の説明もなしにそのニュアンスを即座に理解してくれる人が、日本中で今このバーにいるメンバー以外に何人いるというのか。

そのうち、グレンも同じバーに現れた。グレンはまた丁寧にこっちまで来て握手してくれたよ。僕の前の女子達はハグしてたから、「僕はハグはいいから」って言ったら一応笑ってくれたよ。

グレンが野崎さんとの打ち合わせを終えて退場した後は、バーのBGMをグレンのCDに替えてもらう(「レッチリが嫌いな訳やないねんで。ごめんな」とは一応言っておいたよ)。もうそこからは、全員反芻陶酔モード。無言のまま皆で同じ箇所で膝を叩いてリズムを取ったり、小声でコーラスしたり、傍から見たら、一体どんな宗教団体かと思っただろうね(笑)

最後まで残ったメンバーが引き上げたのは一体何時だったろう。4時の閉店まではいなかったはず。皆、僕と同じく楽しい飲み会からは抜けられないのかも(それとも、無理して付き合ってくれてたのかな。とにかくお疲れ様でした)。今日はもう日本全国に散らばってしまったグレンヘッズ(笑)の皆さん、本当に楽しかったね。またそのうち集まろうね。


セットリスト

1. Goodbye Girl
2. I'm A Believer <モンキーズのカバー>
3. Piccadilly
4. Tough Love
5. Product
6. Hey Joe <ジミ・ヘンドリクスのカバー>
 / Whole Lotta Love <レッド・ゼッペリンのカバー>
 / Up The Junction
 / Satudray Night <ロイ・ブラウンのカバー>
7. Take Me, I'm Yours
8. Touching Me Touching You
9. I Will <ビートルズのカバー>
10. Best Of Times
11. No Place Like Home
12. Another Nail In My Heart
13. Through The Net
14. Slap & Tickle

15. The Elephant Ride
16. Weather With You <クラウデッド・ハウスのカバー>
17. Letting Go
18. Oh Well <フリートウッド・マックのカバー>
19. Angel <ジミ・ヘンドリクスのカバー>
20. 0 To 60 In 3 Seconds Flat
21. Hourglass
22. Black Coffee In Bed
23. Is That Love
24. Parallel World
25. Grouch Of The Day
26. Someone Else's Bell
27. Tempted
28. Some Fantastic Place

29. Pulling Mussels (From The Shell)

30. Annie Get Your Gun

17 January 2009 at Shangri-la Osaka
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2009年01月17日

Glenn Tilbrook live in Kyoto 2009

忘れられない夜がまた一つ増えた。まず順を追って書いていこう。ここは京都。JRの京都駅から地下鉄を2本乗り継いで、本能寺辺りまで出かけてきた。今日の会場はノーム(Gnome)というアイリッシュパブ。地下にある小ぢんまりした雰囲気のいいお店。久々にタップのギネスが好きなだけ飲めると思うと嬉しいね(いやもちろん金は払うよ)。

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ステージは、入り口すぐ左の、たぶん普段パブとして営業しているときはそこにもテーブルが置いてあるんじゃないかと思えるぐらい、他のテーブルから近い場所。申し訳程度に段差をつけてあるけど、まるでパブで自分が飲んでいるすぐ脇でグレンが歌いだすような錯覚におちいるほどの距離。

いつものグレンのギター2本以外に、アコギがもう1本と、へフナーのヴァイオリンベースが壁にかけてあって、グレンがどこかのライヴでベースを弾いていたという文言をちょっと前にどこかで読んだ僕は、もしかして今日はベースも弾くのかなと一瞬思ったけど、その2本はお店のものだったんだね。

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そのうちグレンが店に入ってくる。もちろん入り口がそこしかないからなんだけど、なんかこういうちょっとしたことでもパブで演奏するんだなと改めて実感。ステージ脇(というか、他のテーブルの横)を通って、楽屋(というか、トイレ奥のカーテンで仕切っただけのスペース)へ。

開演時間の7時半を15分ぐらいまわった頃かな。いつものいでたちで登場したグレンがまず演奏したのは、スローテンポにアレンジされた「Touching Me Touching You」。わぁ、これは嬉しいね。アルバム『Cool For Cats』からの曲なんて、もういつもお決まりの3曲しか演らないのかと思ってた。

続いては、デイヴ・エドモンズ「I Hear You Knockin'」のカバー。今日のお客さんは皆よく歌うね。今日のお客さんといっても、前の方に陣取っている人たちは(僕も含めて)1月10日以来何度も顔を合わせている面々ばかりなんだけどね。

新譜からの「Melancholy Emotion」は最後のヴァースをはしょって(それをわざわざ演奏後に自分で言い訳して)。僕が行かなかった横浜や名古屋のセットリストを見ても、今回の来日でこの曲を演るのはこれが初めてなんじゃないかな。前回の来日ではその当時書かれたばかりの新曲として披露されていたけど。

相変わらずぞくっとさせられる新しいメロディーの「Tough Love」。今日は二番は元のメロディーで歌ってたね。続く「Through The Net」では、前の方の観客がほぼ全員例のビデオ撮影に参加したことを覚えているグレンは、コーラスのところでにやっとしてたよ。「♪ラララララララー」歌ってあげたかったけど、前から言ってるように(グレンには言ってないけど)僕はあの音程高くて出ないんだよ。

天井がすぐ近くて照明が暑いらしく、開始時からしきりにそれを気にしていたグレン、8曲目「Parallel World」を終えた時点でスカーフを取って少しラフな格好に。今日はビールもどんどん進んでいる模様。

「The Truth」の演奏中、ステージ脇を通って楽屋の方に行こうとしていたウェイトレスが僕の席のすぐ近くでしゃがんで待っていたら、さあこれからギターソロ、というところで、♪ジャーンと演奏終えてしまった。あれ?ドローンやらないの?と思ってたら、そのウェイトレスを丁寧に通してあげたあと、ペグをぐるんぐるんと回して演奏再開。紳士だね、グレン。弦をゆるめる時間にも余裕ができたしね(笑)

「これから後は、演奏中にトイレに行きたい人は、遠慮なくここを通っていいから。冷やかしたりしないよ。今この瞬間に行こうっていうんじゃなければね」だって。

今日の第一部で、特筆すべきことを何かひとつ挙げろと言われたら、ギターソロのことを書くべきだろう。「Take Me, I'm Yours」や「Goodbye Girl」でのソロの凄かったこと。タイム感も完璧、運指もピッキングもばっちり決まっていた。何より、本人も今日はうまく弾けてるのがわかっているという表情で、一小節でも長くして、ちょっとでも難しいフレーズを入れてやろうという雰囲気がありありと出てたね。

東京公演でも、「Product」の歌詞について「人間嫌いが高じて動物好きになった彼女」の説明をしてくれていたけど、今日はそれがある女優をモデルにしていると暴露。歌いだす直前にグレンがぼそっと「あの退屈な」と付け加えたその女優の名前は書かないでおくけど。

ところで、東京公演のときから、グレンは自分が速くしゃべりすぎてきっとお客さんが聞き取れていないことをしきりに気にしていた。「僕の友達でさえ僕の早口は聞き取れないんだよ」とか気遣ってくれてね。

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今日はステージにこんな注意書きが(笑)。「Goodbye Girl」を演奏後、何かを話していたときに「また早口になってしまったね。サン、キュー」とかゆっくり言ったりして可笑しかった。

トイレが一つしかないため、インターミッションはいつもの15分よりちょっと長かった。最後に自分がトイレに入ってから出てきたグレン、12弦を持って後半一曲目は、フランキー・フォードのカバー「Sea Cruise」。続く「Hope Fell Down」は僕がリクエストしたんだっけな。いや、違うか、あれは「Picking Up The Pieces」か。いずれにせよ、僕が一番最初に聴いたグレン(とクリス)のアルバムからの曲は何だって嬉しい。

21曲目には、07年のオーストラリア公演の記念に400枚限定で出たという『Aussie P』からの「Private Number」というマニアックな選曲。そういえばあのEPが出たとき、買わなくちゃなんて思ってたのに、どういうわけかスルーしてたんだよね。気でも狂ってたのかな、僕は。

22曲目「Piccadilly」では例の「Heart like a gun was just half of the battle」というコーラスを歌って、と観客に向かってリクエスト。皆が大声で歌ってたらグレンも乗ってきて、ステージ上でそれに合わせてドンドンとジャンプし始めた。そしたら、台に置いてあったジョッキが落ちてしまって大慌て。拭きに来てくれたウェイターに何度も謝ったり、「みんな、今何も起こらなかったフリをしてくれ。これは僕らだけの機密事項だ」とか、とにかく自分がステージ上でそんな失態(そんな大したことじゃないのに)をしてしまったことを懸命に(冗談交じりで)弁解してたのがかわいかったね。

いつもアンコールとか最後の方で演ってる「Is That Love」を珍しく23曲目で演奏したあと、「さて、このへんでお客さんからリクエストを募ろうかな。誰かリクエストある?」と言い出した。

話を4日ほど巻き戻そう。「The Truth」のギターペグのように。ぐるぐる。東京公演の最終日、終演後にサインをもらいながらグレンと話していたときのこと。「Relentless Pursuit」をその場でリクエストした他にも、僕がネットでリクエストした曲を歌ってくれなかったねと言ったら、「ああ、その曲は歌詞を覚えてないんだよ。歌詞をプリントアウトして持ってきてくれたら歌うよ」なんて言ってたので、実は今回京都に出てくる前に、A3のコピー用紙に歌詞を書いて持参してきていたんだ。

「誰かリクエストある?」なんて、もしかしてそのときの会話を覚えていてくれたのかなとか思いながら、間髪入れず手を挙げて「あるよ!」とその紙を渡した。ステージ前に座っていたお客さんにその紙を持たせて(Nさん、ありがとう)歌ってくれたのが、「Grouch Of The Day」。やっと聴けたよ。なんでこんな名曲の歌詞覚えてないんだよ、まったく。

本人も歌ってて気持ちよさそうだったし、終演後に「あれ定番のレパートリーに入れれば?」なんて言ってみたらまんざらでもなさそうだったよ。「明日もまた歌ってよ」って催促したら「じゃあまたあの紙持ってきて」だって。もちろん。

そして今度は、話を27ヶ月ほど巻き戻そう。前回の来日公演では、会場にリクエストボックスというのが置いてあって、前日にその箱に入れられた紙を見ながらグレンがリクエストに答えるという楽しい企画があった。僕がリクエストした「Vicky Verky」を僕の名前を呼んでから歌ってくれたことや、クリスの持ち歌の「Cool For Cats」をリクエストして断られたくだりなどは、そのときの記事に書いたとおり。

実はグレンに「Grouch Of The Day」の歌詞を渡したときに、どさくさまぎれに一緒に「Cool For Cats」の歌詞も渡して、「それ歌ってくれる?」と訊いたら、「いや、俺この曲下手だから」とか言って、また断られたんだ。こっちも半分冗談のつもりだったから、あの長い歌詞をA3コピー紙四枚に亘って書いたんだけど、まあそれをきっかけにグレンとライヴ中に話せたからいいやなんて思っていたら、

「Grouch Of The Day」を歌い終えた後、「クリス、ごめん」とか「この曲を歌うのは生涯で5回目ぐらいかも」とか言いながら、なんと「Cool For Cats」を歌ってくれた。最初はクリスの音程で苦しそうに歌い始めて、途中でキーを上げたりまた下げたり、四苦八苦しながら。でも、きっと本人も半分冗談のつもりで、ワンコーラス歌ったぐらいで止めるんだろうと思ってたら、ちゃんと最後まで歌ってくれたよ。もう大感激。

なによりびっくりしたのが、前回リクエストして断られたときに「歌詞知らないんでしょ」「知ってるよ」なんてやりとりをしていたものの、自分の持ち歌でさえ歌詞を覚えてないくせに、歌ったこともない「Cool For Cats」なんて絶対覚えてないだろうとたかを括ってたのに、僕が持参した歌詞は全然見ずに歌ってたこと。

なんとか歌い終えたときに、「もう二度と歌うもんか!」なんて言ってて、大爆笑。こっちだって、もう二度と聴けると思ってないよ(というか、こんなのを一度でも聴けるとは夢にも思ってなかった)。グレン、貴重な瞬間をありがとう。「やっぱりクリスの持ち歌はクリスが一番上手に歌えるよ」とかさんざん言い訳をしながら、カーリー・サイモンの「Nobody Does It Better」をワンフレーズ歌って、気を取り直して。

27曲目「Annie Get Your Gun」が終わったところで、我慢できなくなったらしく、トイレに駆け込むグレン。だって最近は2時間半のステージでジョッキ一杯空くか空かないかだったのに、今日は前半後半それぞれで一杯ずつ飲んでるからね。

本編最後の「Black Coffee In Bed」では、あれ?ギターソロがなかったよ。今日はあれだけギターが冴えまくってたから期待してたのに。面倒臭くなったのか、酔っ払って忘れちゃったのか、どっちかな。

6弦ギターで始めたアンコールの3曲目、「普段途中でギターを持ち替えたりしないし、6弦ギターの音が嫌いという訳でもないんだけど、やっぱりこの曲は12弦で」とか言いながら、「Pulling Mussels」を。これが最後かなと思ってたら、「最後はこれ!」と言って「Another Nail In My Heart」。『Argybargy』の最強A面1曲目2曲目コンビだ。もちろん、「Another Nail」のギターソロは、今日の調子のよさを象徴するように、冴え渡ってたよ。


恒例のサイン会。今日は「Grouch Of The Day」のリクエストに答えてもらった記念に、その曲のデモバージョンが入ってる『In The Sky Above』にしてもらった。「歌詞をありがとう」って書いてくれたよ。

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それから、「Cool For Cats」の歌詞にもサインしてもらおうと思って差し出したら、なんと(頼んでもいないのに・笑)4枚全部にサインしてくれたよ。しかも、よく見たら「Chris Difford」って書いてある(爆笑)

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その後は、声をかけてくれた常連メンバーに合流して、そのままノームでギネスとキルケニーを続ける。さすが、ほぼ全員が全公演追っかけしてるぐらいあって、知識量が並大抵じゃないね。およそスクイーズ関連ならどんな話題を振ってもちゃんと返ってくるし、もちろん僕なんかよりもよく知ってる人もいたよ。今日のカバー曲のうちいくつかは僕は知らなかったので、教えてもらったりもした。さっきの「Private Number」もね。どうもありがとう。

音楽関係でこれだけマニアックに話せる友達がいるって、いいね(既に勝手に友達呼ばわりしています)。あんまり嬉しかったんで、“クリス・ディフォード”のサイン入り歌詞カード、4枚あったんで3枚あげちゃった。大事にしてね。

京都から大阪に一泊ずつ宿を替えるのが面倒だったので、今回は大阪にホテルを取ったんだけど、よもやの京都からの終電帰り。12時前になってもまだ友達とは話も盛り上がってたし、パブの向こうの方ではグレンが野崎さんと話し込んでいたから、そこで帰るのは楽しい飲み会は最後まで居残るという僕のポリシーに反するし、相当後ろ髪を引かれたんだけど、グレンに挨拶してから、リクエストの2曲とグレンとの会話を反芻しながら帰途についた。


セットリスト

1. Touching Me Touching You
2. I Hear You Knockin' <デイヴ・エドモンズのカバー>
3. Melancholy Emotion
4. Tough Love
5. Through The Net
6. Ow Well <フリートウッド・マックのカバー>
7. Messed Around
8. Parallel World
9. The Truth
10. Take Me, I'm Yours
11. Product
12. Goodbye Girl
13. Hostage
14. Untouchable
15. Labelled With Love

16. Sea Cruise <フランキー・フォードのカバー>
17. Hope Fell Down
18. No Place Like Home
19. Up The Junction
20. The Elephant Ride
21. Private Number
22. Piccadilly
23. Is That Love
24. Grouch Of The Day
25. Cool For Cats
26. Monkey On You
27. Annie Get Your Gun
28. Hourglass
29. Best Of Times
30. Black Coffee In Bed

31. Slap & Tickle
32. Still
33. Pulling Mussels (From The Shell)
34. Another Nail In My Heart

16 January 2009 at Irish Pub Gnome Kyoto
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2009年01月13日

Glenn Tilbrook live in Tokyo 2009 最終日

さあ、いよいよ東京最終日。まさか昨日みたいなイベントはもうないだろうけど、今日はどんな曲が出てくるのか、楽しみ。僕がリクエストした曲、演ってくれるかな。

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開演時間になって、客電も落ちないうちに、どこからともなく「ハロー」というグレンの声。見回してみると、二階席からこっちをビデオカメラで撮ってるよ。そのまま一階に下りてきて、客席を通ってステージへ。またしても同じ服装。後でちらっと見せてたけど、Tシャツに書いてあるピンク色の文字は、バンド名のThe Fluffersではなく、FLUFFERだけだね。バンドであつらえたんじゃなくて、どこかでたまたま見つけたものなのか?

この日の第一部は、結構今回初(というか、前回も僕は聴かなかった)曲が多かったよ。オープニングの「No Place Like Home」、3曲目の「The Elephant Ride」、6曲目の「Mumbo Jumbo」など、そんな地味な、でも聴けて嬉しい、という曲をいくつか演ってくれたのが収穫。

個人的には、大好きなニルス・ロフグレンの名盤『Cry Tough』からの「Mud In Your Eye」のカバーを演ってくれたことが嬉しかった。グレンとニルスって全然つながらないんだけど、あの曲好きなのかな。

イントロなしの4曲目「I've Returned」は、サビのところを歌いだしたはいいけど、「キー間違えた!」とか言ってやり直し。ははは、隠れた名曲的なこれを毎日聴けるのはすごく嬉しいんだけど、長い間歌ってないとかであんまり慣れてないのかな。

7曲目「In Quintessence」に続いて、「次の曲は、今の曲と同じコードとリフを使ってるのは知ってるよね」とか言いながら「Neptune」を演奏。そう言われてみれば、よく似たリフだね。道理で、僕どっちの曲も好きなはずだよ。種明かしのように「Neptune」の最後で「In Quintessence」のリフをちらっと織り込んで終了。

昔、エルヴィス・コステロがステージで、自作の「New Amsterdam」にビートルズの「You've Got To Hide Your Love Away」を続けて演奏することで、その曲のコード進行がビートルズのかの曲のコード進行をそっくりそのまま借用していたことをばらしていたけど、それみたいなもんだね。

10曲目「Through The Net」ではもちろん、「昨日参加してくれた人たちはもうわかってるよね」と、コーラスを催促。もちろんわかってるよ、グレン。でもね、あの「♪ラララララララー」って、僕には音程が高すぎて声が付いていかないんだよ。しょうがないから、僕も歌ってるよという意思表示のために口パクしておくね。

「Vicky Verky」は13曲目で登場。前回は僕がリクエストして歌ってくれたけど、どうも今回はグレンのマイブームなのか、連日演奏してくれてるね。嬉しいな。

15曲目「Goodbye Girl」から間髪入れずに「The Truth」へ。そのつなぎはかっこよかったんだけど、あれだけギターの調弦を気にするグレンだから、2弦と3弦のチューニングが合っていないのがやたらと気になるらしく、小節と小節の合間で何度もペグをいじってた。一旦曲を止めてチューニングし直せばいいのに、せっかく格好よくメドレー風に決めたから、そういうのはいやなんだろうね(笑)。で、その曲の後半ではもうお馴染みの6弦を緩めるドローン奏法。実に忙しそうな曲だったな。

この日の第一部は、三日間で最多の17曲。初日から、前回の来日時に比べてステージで飲むアルコールの量を減らしてるなと思ってたけど、この日はそれまでの二日間よりも少し長めの第一部だったのに、ジョッキが空かなかったよ。よほど前回ステージで飲みすぎたのを誰かに叱られたのかな(苦笑)

12弦に持ち替えた第二部。調弦していた時に弾いていたコードが「未知との遭遇」のテーマ曲っぽかったからか、それともわざとなのか、調子に乗ってそのまま音を探りながら、たどたどしく最後までその曲を弾き終えてたよ。拍手されたら、「あんな出来、恥ずかしいからやめてくれ」って照れてたね。

さて、第二部のほんとのオープニングとなる18曲目は「Tough Love」。前の日は「この曲何だったっけ」とか考えながら聴いてたけど、この日は最初からじっくり腰を据えて聴けたよ。歌メロが変わって、もとから綺麗なワルツが、本当に滲み入るように響くよ。いい曲。

22曲目のキンクスの「Sunny Afternoon」からは、カバー曲特集と言ってもいいような内容。モンキーズの「I'm A Believer」に続けて、“本日のビートルズ”は「You Can't Do That」。そういえば、毎日第二部で被ってる帽子、ジョン・レノンが愛用してたやつに似てるね。

新譜からの26曲目「Best Of Times」では、スタジオ版ではスティーヴン・ラージがアコーディオンでソロを取る箇所でくるっと横を向いて「スティーヴン!あ、いない」とか一人でボケてたのが面白かった(ああいうのもノリツッコミっていうのか?)。

28曲目「Hourglass」では例の32回手拍子を説明しようとして、結局適当な説明になり、「うまく説明できなくてごめん」とか言ってたけど、みんなわかってるから大丈夫ということもグレンは先刻ご承知のはず。もうこの頃には彼もノリノリで、演奏が終わったときに床にバタンと倒れこんで、そのままヒップホップの人みたいに背中でグルグル回ったりしてたよ。よかったね、あんまり飲んでなくて。

本編ラスト2曲、「Pulling Mussels(From The Shell)」と「Annie Get Your Gun」では、客席に自分のビデオカメラを託し、好きなように撮っていいからって。ああいうのも、そのうちDVDとかに使われたりするのかな。僕にもカメラが廻ってきたから、周りの人とか二階席とかをぐるぐる映しておいたよ。

アンコールは、ステージのライティングをほとんど絞ってしっとりと「Still」。それから、お馴染みの「Is That Love」。「Another Nail」は演らなかったけど、しょうがないね。「Is That Love」の最後にまた「未知との遭遇」にトライ。でもやっぱりあまりうまくできなくて、自分で「ヘタクソ!」とか言ってたね(笑)。

そんな感じで組曲っぽく(笑)東京最終日は終了。時計を見るのを忘れたけど、多分前二日と同じぐらいの時間だったと思うよ。アンコールを含めて、全32曲。満足。


終演後、恒例のサイン会。長蛇の列だったから、今日はちょっとでもゆっくり喋りたいなと思って、後ろの方に並んだ。自分の番が来て、「昨日はニューアルバムにもうサインもらったから、今日はこれにお願いします」と、

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クリス・ディフォードのニューアルバムを差し出して「おっと、間違えた」とか言ったら、大受けしてくれたよ。よかった。

「新作から毎日同じ曲ばかり演ってるけど、他のは演らないの?Relentless Pursuitとか気に入ってるんだけど」とかサインしてもらってる間に訊いたら、「ああ、次に来たときに演ってあげるよ。She Makes Meだっけ?」って、どんだけ上の空なんだよ。「違うよ、She Makes Meも好きだけど、Relentless Pursuitが聴きたいな」って念を押して、「わかった、わかった」って言ってくれたけど、あれは100%わかってないよね(笑)

Signed BBC.jpg

そういうやりとりをしながら、この日サインをもらったのはこれ。ちょっと前に記事にしたっけ?ここ数ヶ月、事あるごとにグレンとスクイーズのことばっかり書いてるから、どれを書いてどれが脳内記事なのかわからなくなってるよ。えーと、過去記事掘り起こして、あったあった、9月6日に記事にしてるね。


というわけで、心底楽しかった三日間を終えて、明日からは現実に戻らないといけないから、終演後に何名かと一緒にパブに出かけて帰宅して、大急ぎでこれを書いたけど、もう1時半か。早く寝なくちゃ。

今日は、会場で出会った、(前回のグレン祭り以来)ほとんど二年振りにお会いした方や、ネット上でお名前だけをよく見かけていた方などに、ブログ見てますなんて言われてしまって、嬉しいやら面映いやらの一日だった。グレンともちゃんと少し話ができたしね(実は昨日までは自分のサインの順番があまりにも早く廻って来すぎて、緊張してろくに話したいことも話せてなかったのであった)。


セットリスト

1. No Place Like Home
2. Someone Else's Bell
3. The Elephant Ride
4. I've Returned
5. Happy Disposition
6. Mumbo Jumbo
7. In Quintessence
8. Neptune
9. Mud In Your Eye <ニルス・ロフグレンのカバー>
10. Through The Net
11. Product
12. Take Me, I'm Yours
13. Vicky Verky
14. Slaughtered Artist
15. Goodbye Girl
16. The Truth
17. Black Coffee In Bed

18. Tough Love
19. Letting Go
20. Labelled With Love
21. Black Sheep
22. Sunny Afternoon <キンクスのカバー>
23. I'm A Believer <モンキーズのカバー>
24. You Can't Do That <ビートルズのカバー>
25. Up The Junction
26. Best Of Times
27. Third Rail
28. Hourglass
29. Pulling Mussels (From The Shell)
30. Annie Get Your Gun

31. Still
32. Is That Love

12 January 2009 at Star Pine's Cafe Tokyo
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2009年01月12日

Glenn Tilbrook live in Tokyo 2009 二日目

第二夜が明けた今朝、なんとなく残る脚のだるさ。着席のライヴだったのに?というその訳は後の方で書くから。では、例によって開場前に吉祥寺界隈のCD屋の棚を掘り起こした話は置いといて、早速ライヴの様子から。

DSC00056.JPG

会場に入ってまず気づいたのが、昨日と違ってスツールがないこと。ステージ奥に置いてあるギターには、2本ともストラップが付いてるし、今日は最初から立って演るんだね。

昨日とほぼ同じいでたちで登場したグレン(Tシャツは同じのを複数持って来てるんだと信じておこう)。オープニングは「Electric Trains」。ミュージックプラントさんの昨日のブログを読むと、やっぱりセットリストを載せることにされたようなので、僕も遠慮なく曲名を書かせてもらおう。昨日の記事の分は後で追記しておくね。

2曲目は「Reinventing The Wheel」だと思っていたら、ワンコーラス歌ったところでいきなり「Goodbye Girl」に切り替えたのでびっくり。なんだろう、あれは。途中で嫌になったのかな。「Reinventing〜」楽しみにしてたのにな。

なんだか聞き覚えあるけど何だったっけと考えていた6曲目は、前回は聴くことができなかった「Tough Love」だった。これっててっきりクリスが歌っていた曲だからグレンは歌わないんだろうと思ってたけど、アルバムではユニゾンで歌ってたんだね。歌メロが少し変わってたからわからなかったよ。前半部の僕にとってのハイライトはこの曲かな。

フェイセズ、特にロニー・レインに影響を受けたという、新作からの「Best Of Times」。そのフェイセズでなく、スモール・フェイセズ時代の「The Universal」のカバー。新作のために書いたけど、結局収録しなかった、駐車違反で捕まったときのエピソードを歌った「0 To 60 In 3 Seconds Flat」(0はノーと読む)。新作ではルーシー・ショウが歌っている「Product」(グレンがキーを落として歌ったこっちのヴァージョンの方がずっといいのに)。前半部では、このへんが昨日と重複していた曲かな。

例の、演奏途中で6弦のペグをぐるんと緩める「The Truth」も12曲目で披露。前回と違って、ドローンというよりは、超低音を出すために音を変えたという感じ。あれは意図してそうしたのか、それとも緩めたりなかったのか。

新作からの「Through The Net」を演る前に、ビデオ撮影するから協力して、とリハーサルが始まった。サビのところで皆で手拍子するところを、グレンがステージ上から撮影。「ドルビー・サラウンドでリリースする」とか何とか言ってたのも、またジョークだったのかな。ごめん、笑わなくて。それを一通りやってから改めて曲に入ったんだけど、実は後になってもっとすごいことがあることを、このときはまだ知らなかった。

休憩を挟んでの第二部(昨日の記事に沿って第四部とか書くとわけわからなくなるから、とりあえずこう書く)、また6弦ギターで歌い始めたのは「Someone Else's Bell」。ところで、今回使ってる6弦は前回のヤマハではなくテイラー。12弦の方はヤマハ。前回と同じギターなのかどうかはわからないけど。

17曲目でお待ちかねの「Some Fantastic Place」。これを聴いてるときにはっと思い当たった。昨日あれだけたっぷり聴いたのに、なんだかまだ聴き足りない感が残ったのは、この曲を聴いてなかったからだ。あとは、この第二部の最後に演った「Another Nail In My Heart」ね。

その定番2曲以外には、前回演らなかった「I've Returned」が聴けたのが嬉しかったな。昨日は12弦で弾いたイントロが変だと言ってた「Slap & Tickle」も、この日は6弦できりっと決めてたし。一方、12弦で演った“本日のビートルズ”は、「Ticket To Ride」。

第二部は昨日にも増して次から次へと立て続けに曲が出てくるなと思っていたら、なんと18曲も。第一部の(「Reinventing The Wheel〜Goodbye Girl」のメドレーを1曲と数えると)14曲と、アンコール2曲とを合わせたら、全部で34曲だよ。時間的には昨日と同じか、もしかしたら数分程度短かったぐらいかもしれないけど、たった一人で2時間強、34曲はすごいよね。

それぐらい、この日はグレンも観客ものってた。初日だけしか観られなかった人を悔しがらせるようで申し訳ないけど、ギターソロも昨日より遥かに決まってたし、なにより声に張りが出てきた感じがあったよ。「Ticket To Ride」の“My baby don't care”の高音もちゃんと出てたし、30曲目で歌ったガーシュインのカバー「They Can't Take That Away From Me」なんて、もう貫禄モノだったね。


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終演後、今日はニューアルバムにサインをもらった。僕の名前はアルファベット3文字だけなので問題ないけど、名前の綴りを聞きながらやっぱり間違えてしまって、「ああ間違えてしまった。ごめんね。ちょっとこの紙に名前を書いてみて。ごめんね」と、本当に申し訳なさそうに謝っているグレンが今日もいた(何故「も」なのかは、そのうちどなたかがどこかのブログに書くはずなので)。

僕の前に並んでいた人の名前の綴りをそんな風に間違えて、自分が書いた「k」をなんとか「t」に見えるように一所懸命に書き直してるグレンって、本当にいい人だなって思ったよ。


さて、この日の本当のハイライトはこの後にあった。サインを待っている間に「この後プロモーションビデオの撮影をしますから、参加してもよいという方は残っておいてください」とのアナウンスが。

全員のサインを終えたところで、数十名がぞろぞろと会場に戻り、グレンとミュージックプラントの野崎さんから説明があった。「Through The Net」のCDに合わせてグレンが歌うから、二回目のコーラスで全員ステージに駆け上がって「♪ラララララララー、アー、アー」ってコーラス、それが終わったら急いで駆け下りて、三回目のコーラスでまた駆け上がってきて歌い、曲が終わったらグレンと一緒に駆け下りて。って、グレン、それ難しすぎだって(笑)

それでも、「最初の初々しさが欲しいから、リハーサルなしでぶっつけ本番」というので皆で必死にやったら、「今のよかったね。じゃあもう一回」だって(笑)。リハーサルって言ってしまうと皆まじめにやらないからなんだね。普段の運動不足がたたってこっちはみんなハァハァ言ってんだけど…

なんとか撮り終えて、グレンは大喜び。もう、これでもかってほどに感謝してくれて。グレン、こっちだってこんな楽しいことに参加させてくれて、すごく嬉しいんだよ。こっちがありがとうって言いたいよ。

なんとその後、帰り支度をしている参加者数十名を、グレンが一人一人廻って、「ありがとう」って言いながら握手しにきてくれた。全員くまなく廻った後も「これで全員に感謝の言葉を伝えられたと思うんだけど、もし誰かまだお礼を言えていない人がいたら、僕はちゃんとそのつもりだから」って、こんないい人いないよ。ちょっと感動的。

きっとあのビデオ自体は編集されて、他の国とかで撮ったものと合わせられるだろうから、実際にできあがったときに僕が映ってるのはほんの一瞬かもしれないけど、出来上がったものをテレビやネットで観るのが楽しみ(と思ってたら、ミュージックプラントさんのブログの今日の記事に、「イギリスやアメリカじゃこうはいかない」って書いてあったよ。まさか昨日の一発撮りだけでPV作るつもりなの?)。

そして、昨日あれに参加した数十人にとっては、新作の中では「Through The Net」が一番好きな曲になったはず。それを聴くときには必ず心の中で「♪ラララララララー」ってコーラスしながらね。


セットリスト

1. Electric Trains
2. Reinventing The Wheel / Goodbye Girl (Medley)
3. Black Sheep
4. The Universal <スモール・フェイセズのカバー>
5. Product
6. Tough Love
7. Best Of Times
8. Pulling Mussels (From The Shell)
9. Messed Around
10. Oh Well <フリートウッド・マックのカバー>
11. Through The Net
12. The Truth
13. 0 To 60 In 3 Seconds Flat
14. Annie Get Your Gun

15. Someone Else's Bell
16. Parallel World
17. Some Fantastic Place
18. Drinkin' Wine Spo-Dee-O-Dee <スティック・マギーのカバー>
 (DELUCAさん、ご教示ありがとうございました)
19. Ticket To Ride <ビートルズのカバー>
20. Slaughtered Artist
21. I've Returned
22. Take Me, I'm Yours
23. Vicky Verky
24. Untouchable
25. Hourglass
26. Up The Junction
27. Still
28. Tempted
29. Happy Disposition
30. They Can't Take That Away From Me <ジョージ・ガーシュインのカバー>
31. Slap & Tickle
32. Another Nail In My Heart

33. Black Coffee In Bed
34. Is That Love

11 January 2009 at Star Pine's Cafe Tokyo
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2009年01月11日

Glenn Tilbrook live in Tokyo 2009 初日

09年度グレン祭り開幕。

待ちに待ったグレン・ティルブルック再来日公演。今回の東京での会場は、06年の南青山ではなく(僕は行ってない)前々回の来日時と同じ、吉祥寺のスターパインズ・カフェ。僕にとっては、もう10年近く前に、ちょうど東京出張と重なったスラップ・ハッピーを観た場所だ。あのときはアキレス腱を切った直後で、松葉杖ついてたんだっけな。

吉祥寺に行くのなんて、そのとき以来。スターパインズといえば近鉄百貨店の裏、って憶えてたんだけど、もう近鉄ないんだね。ヨドバシになっちゃってるよ。少し早めに着いて、久々のスターパインズの場所を確認してから、あとはCD屋で時間潰し。ユニオンではずっとスクイーズがBGMにかかってて、気分が盛り上がるよ。

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2年振りのグレン、ちょっとふっくらしたかな、という感じ。前回より短めの髪型なので余計にそう思えるのかも。新バンド、フラッファーズのTシャツの上に、ピンストライプのスーツ。首にはスカーフ。結構ラフな格好だったと思った前回に比べると、今回は決めてるね。初日だから気合入れてるのかな。

スツールに腰掛けて、6弦のアコギをストラップなしで抱えて演奏スタート。2月発売予定の新譜からの曲も織り交ぜて、第一部は12曲を立て続けに。前回のように曲ごとに6弦と12弦を持ち替えたり(そのために延々とチューニングしたり)、ピアノを弾いたりという時間の無駄(?)がなかったから、あっという間の1時間だった。

相変わらず、アコギなのに、レコードそのままの流麗なギターソロをバリバリ聴かせてくれる。ただ、この第一部での曲は、ちょっとまだエンジンがかかってないというか、思う存分に指が動いてくれていないかな、と思えるところもあった。ミストーンがあったとかじゃないんだけどね。

ストラップなしのギターなので、ずっと脚を組んでギターをその上に乗せて歌ってたんだけど、9曲目「Black Coffee In Bed」の途中で足がしびれたのか、組んでた右脚をさっとおろして歌い、やっぱりそれでは演奏しにくいのか、今度は反対の脚にさっと組み替えて、なんてことをやってたのが可笑しかったね。

ところでこの記事は、主催のミュージックプラントさんのブログの趣旨を汲んで、セットリストとかどの曲を演ったかなんてことは、今は書かないでおくね。今回のツアーが終わった時点で追記するよ。⇒ ミュージックプラントさんもセットリストを載せられるようなので、追記しました。

(パーにした手のひらを三回見せて)こう数えるんだよ、と第一部の最後に教えてくれた(笑)15分間の休憩を挟んで、ストラップ付きの12弦に持ち替えて、スツールも取っ払って、「さあこれでダンスもできるぞ」なんて冗談も交えて、第二部の開始。

第一部に比べると調子がつかめてきたのか、最初からちびちびと飲んでいるビールが効いてきたのか(笑)、随分リラックスしてきたような感じ。運指も前半に比べてはるかにスムーズ。観客にコーラスを任せる14曲目「Goodbye Girl」で、コーラスがばっちり決まって「Yes!」って嬉しそうにしてたし。

第二部もときどき新曲の紹介を含めながら、16曲をぶっ続けに演奏。個人的に嬉しかったのは、シングル盤「Parallel World」のカップリング曲だった隠れた名曲16曲目「By The Light Of The Cash Machine」と、前回の来日でリクエストして、僕の名前を呼んで演奏してくれた20曲目「Vicky Verky」を聴けたことかな。

あとは、超有名曲なのでてっきり前回聴いたと思っていたけど、前回の記事を読み返してみたら僕は生で聴くのが初めてだと気づいた24曲目「Labelled With Love」や、印象的なイントロを「12弦だと変に聞こえるだろう」って言いながら弾き始めた26曲目「Slap & Tickle」とかもね。

グレンにしては少なめの(笑)ジョッキ一杯のビールを空けたところで第二部が終了。アンコールの拍手に応えてすぐに出てきてくれた。前回は「こうやってやるんだよ」と参加方法を延々説明していたのに、今回は「もうわかってるよね」と言わんばかりの阿吽の呼吸的な指示だけできちんと手拍子が決まった30曲目「Hourglass」を終えて退場。

二度目のアンコールはなく、短いなと思ったけど、よく考えたら、15分の休憩を挟んだものの、たっぷり30曲、2時間強の長丁場だったんだよね。時差ぼけもあるだろうし、日本到着からびっしりと取材とかも入っていて疲れていただろうから、初日ということを考えても、これで充分すぎるというものだろう。グレンも言ってたけど、もっと聴きたい人は翌日も来ればいいんだし。

そうだよね、この東京三夜連続公演って、第一部+第二部(+アンコール)が三回あるんじゃなくって、第一部〜第六部を三日間かけて演ると考えればいいんだ。伝統的なクリケットのテストマッチみたいにね。きっと、人によっては第七部以降を観る人もいるだろうし(僕もその一人)、第十四部まで全部観るというツワモノも何人もいるんじゃないかな。


話が前後するけど、開演前、席を確保してから物販コーナーを物色。今回の目玉は、上に書いた2月発売予定の新作『Pandemonium Ensues』が世界中どこよりも早く手に入ること。もちろんそれは真っ先にゲットして、あとは来日直前のミュージックプラントさんのブログで煽られていた(笑)、20部限定のスクイーズの07年再結成時のパンフレット。それを読んでいたときには、こういう記念品的なものはもう買わずにおこうと思ってたのに、見てしまうと買ってしまうよね。

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そのパンフに、終演後にグレンにサインも貰ったよ。「ティルブルックと彼のU.S.ツアーのバス。今はソロ」というのは冗談のつもりだったのかな。もっとちゃんとバカウケしてあげればよかった。かなりお疲れの様子なのに、何十人もの列にきちんと応対して、丁寧にサインしてあげていたのにね。


そういう、必ずしも万全の体調でないかもしれないのに精一杯お客さんを楽しませようとしている(もちろんステージ上でもね)グレンのライヴって、そういえば、なんだか自分でもすごくオープンで優しい気持ちになるなあっていつも思う。全然知らない隣の人に気さくに話しかけたり、自分の後ろの人は僕が邪魔にならずにちゃんと見えてるかなって気を使ったり。

自分だけがそうなのかと思ったら、近くに座っていた人が自分の飲み物のおかわりを買いに行くときに、「これもう空いてますよね」って僕のグラスも一緒に持って行ってくれたりとか。なんだかこれってすごく不思議。

今回のグレンの来日公演の宣伝文句が『聴く人すべてが元気になれる!』というものなんだけど、それってこういうことなのかも、と思った。こういうことってどういうこと?って思う人は、今晩以降も(ソールドアウトの京都以外は)当日券が出るはずだから、自分で行って体験してみればいいよ。

さて、今晩はどんな感じになるのかな。僕がリクエストした曲、演ってくれるかな。また早めに吉祥寺に行って、昨日ユニオンで買わずに放流したCDをやっぱり買ってこようかな。


セットリスト

1. The Universal <スモール・フェイセズのカバー>
2. Untouchable
3. Through The Net
4. Product
5. Annie Get Your Gun
6. Letting Go
7. Messed Around
8. Best Of Times
9. Black Coffee In Bed
10. 0 To 60 In 3 Seconds Flat
11. In Quintessence
12. Take Me, I'm Yours

13. Third Rail
14. Goodbye Girl
15. Happy Disposition
16. By The Light Of The Cash Machine
17. Can't Buy Me Love <ビートルズのカバー>
18. Slaughtered Artist
19. Up The Junction
20. Vicky Verky
21. Still
22. Is That Love
23. Someone Else's Bell
24. Labelled With Love
25. Neptune
26. Slap & Tickle
27. Black Sheep
28. Pulling Mussels (From The Shell)

29. Tempted
30. Hourglass

10 January 2009 at Star Pine's Cafe Tokyo
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2009年01月04日

2008年個人的ベストアルバム

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

と、一昨年昨年とまったく同じ書き出しに我ながら芸がないなと思いながらも、まずは同様に芸のない新年の集計をしてみよう。

フォーマット      枚数    対前年
CD              282枚    −71枚
CDシングル        14枚    −19枚
CD+DVD          19枚    −5枚
DVD/BD           6枚    −6枚
ダウンロード          1枚    −1枚
LP              10枚    +3枚
シングル            3枚    −3枚
ボックスセット         1箱    −3箱


というわけで、最近はMP3音源ダウンロード付きという嬉しい形態でのリリースが増えてきたLP以外は全て前年よりスリムダウンして、合計336枚。去年の記事のコメント欄で立てた目標その1:400枚以上買わないを大きくクリア。いいねいいね。

ちなみに、目標その2:平均単価1200円台は達成できず(1510円)。日本に帰ってきて結構高い限定盤とかを沢山買ったからね。その結果、目標その3:総額50万円を下回るについては、ほんの数千円及ばず、ということになってしまった。

では、目標その4:ハズレを買わないについてはどうだったか。売りCDリストは暇を見てちょっとずつ作成しているんだけど、そんなので判断するよりも、今回このベストアルバムを10枚選出することと、その中で1位を決めることがどれだけ難しかったかを考えると、ハズレの数はともかく、いかにアタリの数が多かった年だったかと思い知らされた。では、その強豪リストから勝ち残った10枚を紹介していこう。


<第十位>
Akeboshi 『Roundabout』
Roundabout.jpg

去年の僕の音楽的な収穫の一つは、この人を知ったこと。本当は、この記事の冒頭に載せた05年のアルバムを選出したかったところだけど、ほぼ同時に買った去年発売のこちらをランクインさせよう。この記事の後も、07年に出た『Meet Along The Way』や、シングル、ミニアルバムなど、彼のCDはもうほとんど全部入手してしまった。どれもよかったよ。


<第九位>
ジョシュア・ラディン 『Simple Times』
Simple Times.jpg

つい最近の記事で、読みようによっては無人島レコ扱いすらされていたこれが九位。正直言って、今現在の気分で判断すると、もう少し上の順位でもいいかと思ってしまうぐらいだけど、とりあえず今は冷静にこのへんに置いておこう。彼のアルバムも、この前に出た『We Were Here』は既に入手済み。あとは、入手困難なファーストをマサさんとどっちが先に見つけられるかの競争。


<第八位>
ポール・ヒートン 『The Cross Eyed Rambler』
The Cross Eyed Rambler.jpg

これもつい最近の記事で取り上げたばかり。こうしてまたさっきのと並べてランクインさせると、ますますカブ子さんが名前を区別できなくなるという仕組み。いや、別にそんなわけのわからない企みで八位にしたわけじゃない。最近はすっかりアメリカのオルタナ・カントリー〜SSWや北欧ものばかり聴くようになってしまった僕を、イギリス音楽にしっかりと引き止めておいてくれるに充分な魅力を持った素晴らしいアルバム。


<第七位>
ブライアン・ウィルソン 『That Lucky Old Sun』
That Lucky Old Sun.jpg

これを取り上げた記事にも書いたとおり、このアルバムをブライアンと『Smile』にまつわる長い物語を抜きに評価するのは難しいし、かといって『Smile』とセットで評価してしまうのはアンフェアでもある。素晴らしいアルバムだけど、『Smile』ほどではない。でも、この人のこんな力作を圏外に落としてしまうのは忍びない。という様々な思いのこもった順位。


<第六位>
ジェフ・ハンソン 『Madam Owl』
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これまた最近の記事からランクイン。年の後半に聴いて気に入ったものはどうしても高評価になりがちだとは思うけれど、このアルバムはその評価に値するはず。12月22日にこれを買って即気に入り、記事を書いた当日にファーストを、そして旅行中の29日にセカンドをそれぞれ安値で引き当てた自分の幸運をも含めての順位。出会うべくして出会った、ということで。


<第五位>
ジェイソン・ムラーズ 『We Sing, We Dance, We Steal Things. Limited Edition』
We Sing We Dance We Steal Things Limited Edition.jpg

12月14日の記事ではそのリリース方法について散々文句を垂れたこのアルバムだけど、内容自体には全く文句などあるわけもなく、この順位に。充実した内容のオリジナル・アルバムもいいけれど、アコースティック・ヴァージョン満載のボーナスディスクと、優れたライヴDVDがセットになったこの特別版を選ぼう。記事中にまだ観ていないと書いた『Tonight, Not Again』のライヴDVDも、あの後ゆっくり堪能したよ。


<第四位>
シガー・ロス 『Með Suð I Eyrum Við Spilum Endalaust Deluxe Edition』
Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endlaust Deluxe.jpg Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust.jpg

どうも並んだ日付で取り上げたアルバムが並ぶなあ。別に狙ってそうしているわけじゃないんだけど。さっきのアルバムの翌日に記事にしたこれが四位。優れたアルバムそれ自体と、思い出に残ったライヴと、この豪華な装丁と、全てを評価したうえでの順位。まあ、そんなことを言ってしまうと、ライヴを観なかった人が不利になってしまうんだけど、個人的ベストなのでそれはそれでよしとしよう。この特別版のジャケ写だけじゃあまりに殺風景なので、オリジナルのジャケも一緒に載せておこう。


<第三位>
グランド・アーカイヴス 『The Grand Archives』
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はっきり言って、ここから後に出てくる3枚は、どれを一位にしても不思議ではないぐらいの接戦。これを三位にしたのは、こいつが一位だと、二年連続でサブポップ勢がトップになってしまうからという、自分でも納得できないような(笑)つまらない理由だけと言ってもいいだろう。記事に書いた、マット・ブルックがかつて在籍したカリッサズ・ウィアードとバンド・オブ・ホーセズのアルバムは当然入手済み。どちらも、ここに至る彼の足跡がわかる好盤だった。そのうちブログで取り上げようかな。


<第二位>
タマス・ウェルズ 『Two Years In April』
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すると、これが二位なのは、一昨年に続いてタマスのアルバムは出るたびに必ず一位、なんてことになるのを避けるためか?と勘繰る人もいるかもしれない。あの素晴らしかった三夜連続のライヴも、聴き込めば聴き込むほどに書くことが出てきたためにどんどん長くなっていった成長型記事も、すべて忘れられない思い出。さっきも書いたとおり、この位置はもうほとんど同率一位ということで。タマス、ミャンマーで元気にしてるかな。今年もアルバム出したり日本に来たりしてくれるかな。


<第一位>
サニー・ランドレス 『From The Reach』
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そして、タマス・ウェルズを押さえて堂々の首位に輝いたのは、4月29日の記事で予告し、7月20日の記事で大絶賛したこのアルバム。地味なSSWや北欧物ばかり聴いている最近の僕の耳に果たしてこの濃いアルバムがどう聴こえるかと思いながら久し振りに聴いてみたら、また病みつきになってしまった。彼の過去の名盤がそうだったように、これからも長期にわたって聴き込んでいけるアルバムになると思う。彼のことはもう20年も前に一度観たきりだけど、また来日してくれないかな。


という10枚。実はここから泣く泣く落とした2枚があるんだけど、それらのアルバムに陽を当てるためにも、久々にあの企画を復活させるかな(と、去年も同じことを書いて結局何も作らなかったんだけどね。まあ、芸の無い書き出しには芸の無い締めくくりを、ということで)。
posted by . at 22:49| Comment(11) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする