2008年06月15日

Kyte instore live in Tokyo

Kyte.jpg Kyte 『Kyte』

先月マーク・コズレックのインストア・ライヴに行ったついでに、タワレコ渋谷店で激プッシュされていたこのCDを買ってきた。名前も聞いたことのない新人バンドのCDを、新品で2000円以上も出して買うなんてこと、僕にとっては結構まれなんだけど、試聴したらかなり気に入ったもんで。

そのときに、このカイトというバンドが6月15日に同じタワレコ渋谷店でインストア・ライヴをやるということで、整理券をもらった。16番。なんだ、あんまり人気ないのかな。

というわけで、今日はちょっとした用事があったついでに、久し振りに朝から渋谷をブラブラ。ライヴ開始が2時、開場が1時半だというので、1時半ちょっと過ぎに行ってみたら、会場は前回のようなインスタントなお立ち台なんかじゃなく、地下一階のちょっとしたライヴハウス級のステージ。しかも、地下一階から整理番号順に階段に並んでいる列の最後の方は、地上3階だか4階、整理番号で200番ぐらいになっているよ。16番って、もしかしてかなりラッキーだったのかも。

開場後、飲み物を取ってステージほぼ中央正面へ。最前列ではないけど、近い近い。これなら充分。

2時ちょうどに5人のメンバーがバラバラと登場。若いねー。CDのライナーによると、メンバーほぼ全員20歳。なので、客層はもっと若い女の子ばかりになるんじゃないかと危惧していたんだけど、意外と男女比半々ぐらいか。まあ、例によってきっと僕が会場内最高齢だっただろうけどね。

メンバーの名前と顔と担当楽器が一致しないんだけど(そんなことさえ書いてない不親切なライナー)、ヴォーカリストはテーブルの上になんか小さな機械を置いて、始終それを操作していた。彼のヴォーカルはヴォコーダーを通して加工されたように聴こえるんだけど、それがあの機械なのかも。

向かって右側のギタリストはキーボードも兼務。キーボードの上にはおもちゃみたいなオレンジ色の鉄琴。左側のギタリストは床の上にシンセを置いてるよ。奥にべーシストとドラマー。好感が持てたのは、彼らの楽器。右側のギターがフェンダーのジャズマスター。左側がエピフォンのセミアコ。ベースはフェンダーのジャズベース。なんだか、こういう新しい音楽を演ってる若い子たちが、こんなシブい楽器を使ってるってのが、いいね。

ほぼ真っ暗なステージの後方からのライティングなので、メンバーの顔がいまいちよく見えないんだけど、みんな背が高くて、結構ハンサム。ヴォーカリストは、ビリー・エリオットの子役の子がそのまま大きくなったようなというか、レディオヘッドのトムが若返ったというか、そういうちょっと華奢な感じ。僕は別にメンバーがイケメンだろうがブサイクだろうがあんまり興味ないけど、これは、うまくいけばブレイクするんじゃないだろうかね。

さて、肝心の演奏は、CDでもふんだんに使われているサンプリング音・ループ音を効果的に使って、シブい楽器の豊かな音と硬質な残響音を巧みにミックスした、非常に興味深い音。

と言いたいところだけど、まだライヴ慣れしていないのか、時差ボケなのか、たまに演奏がもたついたりひっかかったりしているよ。リズム隊はきちんとビートをキープしているんだけど、両側のメンバーが、ギターとシンセと鉄琴と、てな感じでちょっと忙しすぎる感じ。どっちかにしろ、といいたくなる。

オープニング「Planet」、続く「Sunlight」、そしてもう一曲(マイスペに上がってる新曲かな?)のわずか3曲で「アリガト」とか言って引っ込んじゃった。おいおい、たったの15分かよ。アンコールですぐ出てきて、これも多分新曲「Stars On The TV(だったと思う)」を演奏して終了。うひゃー、開場の30分も前から200人近くを待たせておいて、わずか20分ちょっとのライヴかよ。そりゃないよ。

続いて、メンバーとの握手会に移るとのこと。うーん、握手は…別にいいや。握手会といいつつサインでももらえるかなと期待して、一応前回買ったCDは持ってきてたんだけど、まあいいや。メンバーも、どうせなら女の子のファンと握手した方が嬉しいだろうしね。というわけで、僕はそこで退場。朝から歩き回って、コンクリの床でずっと立ってるのは、おっちゃんにはきついんだよ。


なんだか、けなしてばかりみたいだね(決して、メンバーが若くてイケメンだからではありません)。では、ちょっとCDのことも書いてみよう。だって、せっかく取り上げるからには、やっぱり褒めたいからね。

若干20歳のメンバーが作ったとは思えないほど、壮大かつ緻密な音。彼らのことを語るときに必ず引き合いに出されるのが、アイスランドのシガー・ロス。シガー・ロスとは若干テイストが違うとは思うが、さっき書いた生音とサンプリング音の融合具合が、このCDを聴いていると実に心地よく体に滲みてくる。

大半がゆったりしたリズムの、6分とか8分とかいった大曲がいくつも入っているのがまたいいね。僕はシューゲイザーのバンドをそれほど沢山は知らないんだけど、このバンドは結構上等な部類に入るんじゃないだろうか。この轟音にゆったりと身を任せる感じがとても気持ちいい。それがあったから、今日のライヴではどうも一曲一曲が短すぎるように感じられてしまったんだけどね(実際には各曲5分以上はあったと思うけど)。

ギター、ドラム、ベース、シンセの音に加えて、このバンドの音に鮮やかな表情を付け加えているのが、ライヴでも使われていた鉄琴。アルバムのあちこちでキラキラとした音を響かせているが、中でも白眉は、荘厳なアルバム最終曲「These Tales Of Our Stay」のエンディングを飾る、その透き通った音色だろう。

もう一度言う。新人が作ったとは思えない、見事な出来映えのアルバムだ。明日から始まる日本公演、特に東京公演は二夜ともソールドアウトのようだけど、僕はこのCDを聴いているだけで充分だよ。固いコンクリートの床を我慢しなくてもいいし。


久々の似てジャケ選手権

これと、
Kyte.jpg Kyte 『Kyte』

これ、似てない?
Sky Blue Sky..jpg Wilco 『Sky Blue Sky』


posted by . at 02:34| Comment(9) | TrackBack(0) | コンサート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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