2007年12月08日

パンク・ファンク・エイティーズ - The Pop Group / ばちかぶり

新しい生活のペースがなかなかつかめない。このまま慌しく過ごしてると次の記事を書くのが来年になりかねない雰囲気になってきたので、手短に一つ書いてみよう。

今滞在しているホテルの近所には、日本有数の大型輸入盤店・中古盤屋がひしめいている。どこも結構夜遅くまでやってるから、ちょっと早めに晩飯を終えた日なんかに軽く足を伸ばせるのが便利。

そんなこんなでこっちに来てから買ったCDがもう14枚になってしまっているんだけど(CDプレーヤーがないから、そのほとんどがまだ未聴なんだけど)、そんな中からちょっとした共通点のあるこの2枚を。

Idealists In Distress From Bristol.jpg The Pop Group 「Idealists In Distress From Bristol」

最近の自分の80年代ニュー・ウェーヴ趣味を反映してそういう発掘モードになっていたのか、今年になって発売されたこのポップ・グループのライヴ盤を中古で発見。そのうち買おうと思いながら、出張で東京に来ていた頃にはどこのCD屋でも見かけず、ましてやこんなのが中古で出回るなんてことがあるなんて思っていなかったから、これはちょっと嬉しい収穫。

もともと彼らの3枚のオリジナル・アルバムは昔から権利関係やらなんやらでなかなか再発されなくて、音質の悪いライヴ録音の海賊盤が数種類出まわっていた。僕も1枚持ってるけど、そのほとんどが日本で作られたものらしいね。

で、そういう海賊盤を封じ込めるために、それらの海賊盤を基にして、ちょっと音質を改善して、オフィシャルに発売されたのがこれ。ファースト・アルバム『Y』用に用意されていながら、過激すぎるとの理由で発禁になったジャケ(表裏とも)を使い、ブックレットには当時のライヴのチラシやインタビューも満載した、かなり嬉しい仕様。ただ、ライナーはちょっと読みにくいけどね。

改善されたとはいえ、音質は海賊盤並み。演奏は、持ち前のタテノリファンクにマーク・スチュアートの絶叫というスタイルから、かなりフリーフォームでぐちゃぐちゃな感じ(&マーク・スチュアートの絶叫)まで、聴いていて高揚する箇所とそうでない箇所があるのも事実。

実際にこのライヴの場に居たらきっと全然違った印象を受けるんだろうけど、ちょっとこの平板な音では2枚組全部を一気に聴き通すのはきついかな。何箇所かのライヴをまとめてあるから、同じ曲が何度も出てくるし(ただ、それが「Forces Of Oppression」とかのかっこいい曲でもあるから許せるんだけどね)。

3枚目のオリジナル・アルバム『We Are Time』を聴いたときにも感じたんだけど、こういう録音を聴くと、彼らの2枚のオリジナル・スタジオ盤『Y』と『For How Much Longer Do We Torelate Mass Murder?』が、いかに彼らの混沌とした魅力を損なうことなく見事に聴きやすくプロデュースされていたかということを思い知らされる。もちろん、どちらも「聴きやすい」なんて類の音楽じゃないんだけど。

ポップ・グループの最初の2枚を持っていて、もっと聴きたいというマニア向けのアルバム。でもこういうのって知らない間に即廃盤になるから、欲しいならお早めに。これからポップ・グループって人はやっぱりこの2枚から。セカンドは今はちょっと入手困難だけど。

Y.jpg The Pop Group 「Y」
For How Much Longer Do We Torelate Mass Murder? The Pop Group 「For How Much Longer」

ブックレットに載ってる当時のライヴ告知チラシの一枚には、ポップ・グループがメイン・アクトで、前座がスクリッティ・ポリッティとDAFなんていうのがある。時期的にはきっと80年頃かな。当時の僕が観てたら(いや、今だって)気絶しそうな面子。



もう一枚。

ばちかぶり.jpg ばちかぶり 「ナゴムコレクション」

時代は少し進んで86年。僕がナゴムギャルだった頃(ウソ)、ばちかぶりのソノシート付きシングル盤『一流』を買って、大層気に入って聴いていた。実は、大阪エッグプラントで彼らのライヴを観たこともある。客が10人もいなくて全く盛り上がらず、トモロヲさん達には気の毒だったけど。

例によって僕の持っていたシングル盤は全て紛失してしまったので、たまに聴きたくなるこの当時のナゴムレコードのシングル盤(ケラとか)はそのうちまた入手しようと思っていた矢先、このナゴム時代の楽曲を全部収録した2枚組を見つけた。これも中古で。日本の中古盤屋は凄いね。

『一流』の一曲目だった「Only You(唯一人)」、やっぱりかっこいいねー。他の曲と通して聴くとこの曲だけかなり異色なことがわかるけど、これだけは(ちょっとSEとかのギミックの入った)ストレートなパンク。

他の曲は、やはりタテノリのパンクを基調としたファンク。後半に行くに従ってどんどん演奏が上手くなり、随分と真っ当なファンクになっていくのが僕にはちょっとつまらないけど。

そういえば、このCDにも入っているけど、彼らの曲に「あぶらだこ、ポップ・グループ、町田町蔵、マダム・エドワルダ、似ている似ている似ている似ている…」なんて歌詞もあった。うん、確かに似てるよ、ポップ・グループ。あの混沌としたライヴ録音とこのかちっとまとまったスタジオ盤を比べるのは不公平だけどね。

あ、こんなこと書いてたらあぶらだこもINUもCDで買いなおしたくなってきた。実はこないだ一緒に見つけたんだよな。若い頃に聴いてたから贔屓目もあるのかもしれないけど、80年代NWでも、こういうちょっとファンクがかったパンクって、超かっこよかったよね。20年ぶりにまたはまってしまいそう。


なにが「手短に」なんだろうね。もう夜中の2時を過ぎてしまったよ。明日もいろいろ忙しいからもういいかげんに寝よう。じゃあ最後に、なくなってしまった『一流』のジャケでも載せて。

一流.bmp ばちかぶり 「一流」


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