最近ちょっと真面目なCD評と読後感想文が続いたので、ちょっと今日は軽い話題にしようかな。11月30日の「怒涛の4日間」のコメント欄にかえでさんが書き込まれた
私、10歳以下の可愛い女の子がジャケのCDをコレクションすることにしたのです。今、3枚あります。にお答えして(呪われて、とも言う)、CD整理のついでに家にあるジャケをチェックしてみた。なので、今日はクリスマス特別企画
「女の子ジャケ特集」。まあ内容自体はクリスマスとは何の関係もないんだけど、もう僕のところでは12月の頭に早々とクリスマスCD作ったから別にいいよね。あ、音楽系ブログから来られた方々が次々にブラウザを閉じる音が聞こえる(笑)
ではまず、依頼主のかえでさんに敬意を表して、彼女言うところの「ジャカジャーン」系、通常の用語で言うとパワーポップ、ギターポップ、それにパンク、ニューウェーヴ系統も含めたグループから始めよう。
まずはこれ。

ユマジェッツ「Demolotion」
これはかえでさんも当然知ってる、というか、実は彼女の方が僕よりも先に入手したはず。洋楽の世界では日本盤にオリジナルとは違うジャケを使っていることも多く、特に60〜70年代のものはそれなりにコレクターズアイテムになっているものもあるんだけど、これ(と、僕が先に入手したマナティのジャケ)は最近では珍しくなった日本オリジナルジャケ。
そのユマジェッツの主要メンバーが属していた、

ジェリーフィッシュ「Spilt Milk」
さっきのが知る人ぞ知るアルバムだったのに対し、こちらは90年代パワーポップを代表する名盤。この、決して一般受けするわけではないであろうジャケットのセンスがわかる人になら、この70・80・90年代ハイブリッド・ポップの妙味を存分に味わってもらうことができるだろう。
これは以前「そそるジャケ特集」で既出だけど、

マシュー・スィート「Kimi Ga Suki Raifu」
もともと日本向けの、日本語タイトルのアルバム。それがアメリカ等で輸入盤として話題になって、このタイトルのままあちらでも発売された。奈良美智さんのイラストがいい。あ、そういえば今日の記事、これを筆頭にイラストものがいくつか混じるけど、別にいいでしょ(って、誰に了承を得てるんだか)。
これは「怒涛の4日間」に載せたね。

トランポリンズ「The Trampolines」
北欧ポップはこういう可愛い女の子が似合う。ちなみにこれはブックレットの中までこの子の写真満載だし(鉄棒にぶら下がってちょろっと見えるおへその横にはタツノオトシゴの絵!とか)、当時の日本盤らしくブックレットの紙自体も上質なものを使ってるから、「もの」としてのCDをコレクションするには最適なアルバム。CD自体の内容ももちろんいいけどね。
北欧ポップといえば、こういうのもあるな。

V.A.「Swedish Sweets」
日本の江戸屋レコードがコンパイルした、スウェーデンの新進バンドのオムニバス。このジャケの子はきっともう10歳以上だろうけど、まああんまり気にしないで。ジャカジャーン系の音が好きなら、きっとこのCDは気に入るはず。さっきのトランポリンズもそうだけど、90年代に日本でブームになったこういう北欧系のCDはあちこちの中古屋に溢れてるから、100〜500円程度で簡単に入手できるはず。僕は当時新品で買ったから、おまけのピンバッジがついてて、それを帽子やらジャケットに付けてたはずなんだけど、あれいつの間にかなくしちゃったな。
推定10歳以上をもう少し続けよう。

ワナダイズ「Bagsy Me」
この人たちもスウェーデンのバンド。日本ではもうとっくに流行遅れなんだろうけど、スウェーデンのこの手のパワーポップグループの音って、こういうのが好きな人にはもうエヴァーグリーンだよね。僕も好き。ちなみにワナダイズはこれ以外にも女の子ジャケ率高し。このCDも、ブックレット中あちこちにいろんな女の子(女の人もあり)が寝てるし。
あとこの子も10歳以上かな。

ジゴロ・アンツ「Flippin' Out」
僕ずっとこのジャケの子のこと、男の子だと思ってたんだけど、今回この企画のためによく見てみたら、女の子だね。これもギターポップ、パワーポップの名盤。僕の持ってるCDはベスト盤とのカップリングなので、残念ながらこのキッチュなジャケはブックレットの中に折り込まれてしまってるけど。
パワーポップから少し離れて、80年代初期ニューウェーヴをいくつか。

V.A.「Pillows & Prayers」
チェリーレッド・レーベル製作の名作オムニバス。僕は当時これのピクチャーレコードを買って壁に飾ってたりしたものだから、このジャケには親しみが涌くよ。ギターバンド中心。この中の半分ぐらいのバンドはこのまま消えてしまったけど、ここから大きくなっていった幾つかのバンドの初期の演奏が聴ける。最近DVD付きの25周年記念盤が出たので、これと色違いジャケのそいつも買った。
これは女の子ジャケと呼ぶのはちょっと苦しいかな?でも可愛いから。

レインコーツ「The Raincoats」
実は僕、レインコーツはセカンド以降は持ってるんだけど、このファーストは自分では持ってない。オークションなどでたまに見かけるんだけど、ちょっと手が出せないような値段になってることが多いので、そのうちきちんと再発されたら買うことにするよ。
可愛いといえばこれも僕は好き。

テレビジョン・パーソナリティーズ「Yes Darling, But Is It Art?」
英ニューウェーヴ界きってのヘタウマ・バンド。指に絵の具をつけて壁に塗りたくったのを自慢する女の子に「まあ、よくできたわね。でもそれってアートなの?」という母親の台詞がタイトルになっているのだが、それがまた自分達の音楽を自虐的に表したもので、こういうところがこのバンドが長く好かれている所以。実は彼らはこれまでに2種類のベスト盤を出しており、僕の持っているのはこの女の子バージョンじゃなくって、男の子バージョン(タイトルもコンセプトも違うんだけど)。それはそれでかわいいんだけど、まさかかえでさん、今度は男の子のジャケットも集めるだなんて言い出しませんよね?もう呪わないでくださいよ(笑)
一方こちらは最近のバンド。

スピント・バンド「Nice And Nicely Done」
あんまり良く知らないバンドなんだけど、今までに何枚かインディーでCDを出してるみたい。音的にはクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー系。ガチャガチャした楽しいポップ。この子も10歳超かな?って、こんな適当に描かれたイラストの人物の年齢を当てるほど難しいこともないけど。
パワーポップ系最後はこれ。

フォール・アウト・ボーイ「My Heart Will Always Be The B-side To My Tongue」
かえでさんには、パニック!アット・ザ・ディスコがこのバンドのメンバーに見出され、同じフューエルド・バイ・ラーメン・レーベルからデビューアルバムを出すことになったという事実を伝えれば十分でしょうか。パニックほどには下世話ではないが、かなり小気味のいい、グリーンデイ系お手軽パンク。これは彼らがアコースティックで演奏したCDミニアルバムにDVDがついた変則盤。紙ジャケなのも所有欲をそそる。
ここからは、他のいろんなジャンルのものを取り上げていこう。まずこいつは、ミクスチャー・ロックとでも呼べばいいのかな?

レッド・ホット・チリ・ペパーズ「One Hot Minute」
ここ数年は、出すアルバム出すアルバム全てがメガヒットになっている彼らだが、これはその中でもあまり売れなかった異色作かな。でも僕が持ってる彼らのアルバムはこれだけ。まるでこの企画を予測していたかのように。
以前既に特集したものをもう一つ。

ブラインド・メロン「Blind Melon」
あんまり可愛い女の子じゃないけど(実はおばさんか?)、ハードロック好きのかえでさんならきっとこれは気に入ると思って載せるよ。90年代型新世代ハードロック。これも上手に探せば100〜500円で手に入るはず。
プログレを1枚。

ジェネシス「Nursery Crime」
よく見るとこれは、収録曲の歌詞に呼応して、この女の子(不思議の国のアリス?)が生首でクローケーをしているという不気味なもの。
生首系をもう1枚(笑)

ニーコ・ケイス「Fox Confessor Brings The Flood」
可愛い女の子と狐のイラストと思って買ってみたら(いや、別にジャケ買いしたわけじゃないけど)、実は女の子が抱えてるのは生首だったというもの。裏ジャケも不気味でかわいいよ。
カンタベリーものを1枚。

キャラヴァン「All Over You」
90年代後期に彼らが自分達の過去の曲を再録音するという、なんだか後ろ向きな企画盤。実はこのアルバムはジャケットを変えて何度か再発されており、僕の持ってるのはこれじゃなくてもっとダサいやつなんだけど、このジャケットのを見かけたら買いなおそうかな。CDのジャケットとしてはなんだかよくわからないものだけど、シーソーで遊ぶ姉妹、かわいいよね。
最後の3枚は、実は僕は持ってないんだ。でも、そのうち買おうと思ってたものばかりなんで、これも何かの縁ということで、近いうちに手に入れるよ。
まず、ヒプノシスのジャケばかりが有名なこれ。

トゥリーズ「On The Shore」
こういう雰囲気のヒプノシスジャケなんで、僕はてっきりマイナーなプログレ・バンドだと思ってたんだけど、どうもフォークらしいね。しばらく前のストレンジ・デイズの「ストレンジ・フォーク」特集でも取り上げられてた。こういうのこそ紙ジャケで出せばいいのに、僕の知ってる限りでは普通のプラケースしか出てないはず。日本盤で確か1800円ぐらいの廉価で出てたかな。次の東京出張の購買リストに入れとこう。
一方こちらはキーフのデザインで有名な、

ニルヴァーナ「Local Anaethetic」
アメリカの同名バンドが大ブレイクしたときによく間違われることによって有名になったグループ(?)。とはいえこちらの方がずっと古いし、その筋ではしっかり有名だったらしいんだけどね。プログレッシヴ〜ブリティッシュ・フォークというから、結構僕の好みの音のはず。これは確か紙ジャケになってるはずだから、それを探そうかな。いや、LPの方がいいかな。見開きの凄く綺麗なジャケだから。こういうのを探すのに、東京は世界一便利な場所だよね。これもリスト入り、と。
最後はこれ。

リッキー・リー・ジョーンズ「The Evening Of My Best Day」
今やアメリカのロック/ポップス/ジャズ界を代表する女性ヴォーカリストの一人。僕も何枚かCDを持ってるけど、これは家にはなかった。これはこちらでも簡単に手に入るはず。実は昨日中古で見かけたんだけど、あまり値段がこなれてなかったのと、ジャケの端が折れていたので買うのをやめたんだ。
さて、という訳で全20枚。かえでさん、気に入ったものはありましたか?もし今後また何かいいのを見つけたら、青グリン方式でどんどん付け足していくからね。
こういう、あんまり色々調べなくていい記事は書いてて気楽で楽しいな。かえでさん関連が何回か続いたけど、もちろん他の方でも何か面白いアイデアがあれば、どうぞ遠慮なくコメント欄で言いつけてくださいね(笑)
ではみなさん、よいクリスマスを!
<2007年1月2日追記>もう売ってしまったCDに女の子ジャケがあったのを思い出した。手元にCDはないけど、パソコン内に音源としては残ってるので、これは載せよう。

ヴァイオレント・ファムズ「Violent Femmes」
あと、今日300円箱を漁ってたときに見つけたこれ。全然知らないバンドだったんだけど、レーベルがブランコ・イ・ネグロだったのでちょっと興味を持ってしまった。というか、かえでさんの呪いがまだ解けてないのかも。

テリス「Learning To Let Go」
早速さっき聴いてみた。パワーポップとハードロックの中間という感じかな。音はちょっと重め。なにより搾り出すようなボーカルに結構クセがあり、ここが好きになるかどうかの分かれ目だろう。僕は悪くないと思ったけどね。ちなみに調べてみたところ、このバンドはもう解散しているらしい。
あと、これはネット上で見かけただけなんだけど、きっとかえでさん好みだと思うんでついでに載せておくよ。このアルバムからのシングル曲。

テリス「Cannibal Kids」
<2007年1月14日追記>これもうちにあったのを思い出した。これは男の子かもしれないけど、まあここまで幼いと性別はあんまり関係なしということでいいよね。

レディオヘッド「Pablo Honey」
最近の彼らはちょっと小難しい、遠いところに行ってしまったけれど(それはそれで嫌いではないんだけど)、このファーストアルバムは「ちょっと屈折した内気な青年が奏でる、ざくっとした肌触りの音」という感じがよかった。「Anyone Can Play Guitar」と「Creep」がすき。おそらくこのアルバムを持ってる人が誰でもそうであるように。
<2007年1月28日追記>falsoさんに教えてもらったアルバムを、昨日中古レコード屋で安く見つけたので買ってしまった。どうもこれはCDは廃盤のようなので、LPを買った。ジャケが可愛いから、大きなデザインで持っていたかったしね。

フィービ・スノウ「Never Letting Go」
今朝早速聴いてみた。すごく上手な演奏にすごく上手なボーカル。これはジャズヴォーカルの範疇に入るんだろうか。どちらかというと、日曜の朝よりは、アルコールのグラスを傾けながら週末の夜にでも聴きたい感じ。
この写真、彼女自身の小さい頃のものなのかと思っていたんだけど、「ニューヨーク公立図書館から」とクレジットがあった。falsoさんのところに全面写真があるけど、この女の子が引っ張り合いをしている相手の犬が裏ジャケにいるよ。
かえでさんから、彼女の持っている女の子ジャケの写真が送られてきた。「載せろ」とのこと。あのう、この記事って、僕の持ってる女の子ジャケを、かえでさんが今後買う参考にするためのものじゃなかったっけ?

ワナダイズ「Skelleftea」
あ、これは僕が記事に載せたワナダイズの別アルバム。これ僕も持ってるよ。でもこれって男の子かと思って載せなかったんだけどな。まあ、かえでさんがOKだと言われるのなら、問題なしとしよう。では、この子のことをハブラシヒゲ子と命名するね。
あと1枚。

エンブレイス「Love Is Back」
あ、これはもしかしたら僕がかえでさんの近所の中古CD屋におじゃましたときに買っていたやつかな。エンブレイスなんてまたマイナーなグループ、どうして買われたのかと思っていたら、お得意のジャケ買いだったんですね。
で、自分が持っているものしか載せないというルールに従って、僕もこれを買わないといけないのかな?エンブレイスのアルバムなら、結構簡単に数百円で在庫処分されてるのをたまに見かけるんだけど、これって日本編集のミニアルバムだよ。またこんな中途半端にレアなものを…
<2007年2月4日追記>昨日CD屋に行って買ってきた8枚のうち(年頭の誓いは何処へ?)何枚かが女の子ジャケに該当するんで、また追記するよ。
まず、最初の記事に書いたリッキー・リー・ジョーンズの、今度はジャケの状態のいいものを中古で見つけたので入手。そこに書いたとおり、ジャズとポップスの見事なミクスチャー。この人も地道にがんばってるけど、せめてノラ・ジョーンズの一割程度でも売れないものだろうか。
ちなみに今回買って、裏ジャケはこの女の子の後姿だということに気がついた。この、実はライオンキング柄だった敷物の上に立って、向こうを向いているところ。
続いては、これ。

インディゴ・ガールズ「Come On Now Social」
僕はこれ以外に彼女らのCDは一枚持っていて、それを聴いているときにも思っていたんだけど、この二人組の女性がそれぞれ別々に書く曲の、一方が書く方はかなり僕好み。この99年発表のアルバムにも、なかなかいい曲が何曲も入っていて、よかった。
このジャケは、ちょっと利発で気の強そうな女の子(青い目が綺麗)が、ナイフで木を切って遊んでいるところかな?そんなにナイフを顔に近づけたら危ないよ。
次。

ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ「John Henry」
意図したわけじゃないんだろうけど、なんとなくさっきのとイメージが似てる?草むらにしゃがみこむ、手に刃物を持った女の子。ただ、さっきのが多分5〜6歳だとしたら、この子はローティーンかな。しかも手に持ってるのはツルハシ。実はこのCD、内ジャケや裏ジャケに子供達が満載で、でも皆それぞれ手に金槌やガイコツを持ってて、ちょっと異様な雰囲気。内ジャケには「WE HATE THEY MIGHT BE GIANTS」なんてノボリを持った子たちもいて、ちょっと愉快。
実を言うと僕はこのバンドのことを、名前は知っていたんだけど何故か今まで全然聴いていなかったんだ。ジャイアンツという名前に抵抗があったんだろうか(はい、阪神ファンです)。今回これを聴いてみたところ、短めの曲が20曲も入っていて、もうおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。すごくポップな曲からちょっと実験的なものまで、すごく多彩。これはもう少し他のアルバムにも手を出してみようかな。
今回最後はこれ。

クロディーヌ・ロンジェ「Sugar Me」
某コメンターが日曜の朝にカフェオレを飲みながらボサノバを聴いているということを耳にし、ちょっと僕もそういうおしゃれな休日の朝を過ごしてみようかと思い立ったところに見つけたCD。何故か日本盤だったのでライナーを読んでみると、
ボサ・ノバ+フレンチ+ソフト・ロック、それは1990年代のTOKYOのキー・ワードなんて、一昔前のおしゃれさんが好みそうな
ダサいコピーが目に入り、値段も手頃だったので買ってみた。ジャケも可愛いしね。
あんまりボサノバじゃないね(って、よくわかってないんだけど 笑)。フレンチ風味のソフトロックご飯に、ボサノバふりかけをさらさらと振りかけたような感じ?(どこがフレンチだ)
でも一応今朝(日曜)起きぬけに聴いてみたら気持ちよかったよ。次は、今朝は面倒なので作らなかったカフェオレに挑戦!
<2007年2月11日追記>昨日買ったこれも女の子ジャケの範疇かな。

ローン・ジャスティス「Shelter」
86年発表のセカンドアルバム。プロデューサーがジミー・アイオヴァインとリトル・スティーヴンだというんでソリッドなロックンロールを期待して、その期待はさほど裏切られなかったんだけど、いかにも80年代という音作りが今聴くとちょっと大仰かな。
このジャケ写を探してたときに、アルバムタイトル曲「Shelter」のシングル盤のジャケットも見つけた。こっちの方がより女の子ジャケか。86年発売の12インチシングルだなんて、こんなの今や手に入らないだろうけど。

ローン・ジャスティス「Shelter (12" Single)」
<2007年2月22日追記>今日は終日市内のホテルの会議室にカンヅメだったのですが、予定より幾分早く会議が終了したもので、そこから歩いてすぐの、いつものレコ屋に行く時間ができました。そこでの収穫をいくつか。

ジョイ・ジッパー 「Joy Zipper」
全然知らない人たちだったのですが、「お、女の子ジャケ」と手にとってみて(呪われてますね)試聴してみたらなかなかいけそうだったので買ってみました。$17.95から$10引きでしたし。音的には、即席アシッド・フォークという感じですかね。あちこちに妙な音が入っていて、なんだかそそりますよ。とりあえず2回聴きましたけど、これ結構はまるかも。
今日のその店での目玉は、中古CDシングル1ドル均一でした。前に見たときよりもかなりコーナーに枚数が増えていて、時の経つのも忘れて掘り返してしまいました。そこでふと目に留まったのがこれ。

ジーン 「Sleep Well Tonight」
かつてザ・スミスのフォロワーと呼ばれ、スミスには遥かに及ばない実績を残して消えてしまったバンドです。僕はスミスにはかなり思い入れがあるので、逆に偽スミスのようなバンドには手を出さなかったのです。なので、きちんとCDを買って聴くのはこれが初めて。
なかなかいけますね。表題曲にはギターのフィードバック音(クックーでおなじみのピー音)が入っていますし、2曲目はかなり真っ当なギターポップです。
実は、あまりの安さに嬉しくなり、かえでさんの分もこれ買っておきました(1ドル箱に同じものを全部で3枚発見したので、ジャケの状態のよいものから順に2枚選びました)。かえでさんがこのジャケを気に入ろうが入るまいが、この曲が好きであろうがなかろうが関係ありません。これもまた、今は亡き喰い犯での懐かしき風習「安かってん自慢」です。そのうちお送りしますから、ありがたく受け取ってください。
今日はこれだけなのですが、僕があまりの空腹のために1ドル箱の2/5までチェックしただけで店を去る直前に何を見つけたかもご報告しておかないといけませんね。「Non Sequitur」です。僕はもうこのシングルのアナログ盤を持っていますし、同曲が収録された編集CDも買いました。でも、このCDが誰にも買われないまま1ドル箱の中で朽ちていくのを黙って見ていられなかったのです。思い切って、買ってしまいました。85円相当なんですけど。
ここまで書いて、推敲している際に気づいたことがあります。今日の追記はコメント口調ですね。さきほどこの追記をする直前にかえでさんがこの記事にコメントを入れていただいているのを見たもので、頭の中がコメ返モードになっていました。書き直すのも面倒なので、もうこのままにしておきます。では、引き続き、コメントに返事します。
<2007年2月28日追記>なんだかこのブログ全体に呪いの胞子が飛び交っているようだ。どうもCD屋で女の子ジャケが目に付いてしょうがなくなってしまった。まあ、ある程度興味があってしかも安いから買ってるんだけどね(そう、今日は「安かってん自慢」の日でもある)。じゃあ、今日も3枚追加するよ。

キャサリン・ウィリアムズ 「Old Low Light」
彼女のことは、あるオムニバスアルバムに彼女が演奏するレナード・コーエンの「Hallelujah」のカバーが入っているのを聴いたことがある程度にしか知らなかった。あれは曲自体が言わずもがなの名曲なので、彼女自身の手になる曲も聴いてみたいと思っていたところ、これを約500円でゲット。これが、買って大正解。ジャンル分けすると、ジャズ/ボサノバ/フォークということになるんだろうか。非常にスムーズで聴き易い音。スザンヌ・ヴェガとかノラ・ジョーンズとかを思い出す。うん、結構このジャケのイメージに近いかも。ネットで見つけたこの写真はちょっと色が濃いけど、実際はもう少しレトロな感じの淡い色合い。
これがあまりによかったので、もう一枚、「Hallelujah」を始め、他人のカバー曲ばかりを歌ったアルバムも買ってしまった。しかもそちらはちょっと豪華なデジパック。それは女の子ジャケじゃないから載せないけどね。

ソウル・アサイラム 「Let Your Dim Light Shine」
ブッチ・ヴィグのプロデュースらしい、とてもタイトな90年代型ハードロック。音が分厚いのに、厚ぼったくない。いきなり「Misery」なんてスローな曲を、「ワン、ツー、」なんてカウントしながら始めるアルバムのオープニングもいいし、これは気に入ったな。700円弱という値段も満足。

バファロー・トム 「Big Red Letter Day」
これは女の子ジャケとしてはどうかな(笑)。まあそれはともかくとして、僕が持っていなかった彼らのアルバムを、300円ちょっとで見つけたのでこれも入手。このバンドって、もっとグランジっぽいザラッとした音だと思ってたけど、これはやけに真っ当なアメリカン・ロックだね。悪くはないけど、僕にはちょっと引っかかりが少ないかな。確かバファロー・トムにはもう一枚、女の子ジャケがあったはず。300円で見つけたら、また買おうかな(笑)
<2007年5月5日追記>おや?催促したのに2ヶ月以上も放置?前回の3点、やはりお気に召さなかったのかな。今日手に入れたCDが久々に女の子ジャケだったので、またこの記事を引っ張り出してきて追記しよう。

シニード・オコナー「Throw Down Your Arms」
アイルランド出身の彼女が本格的にレゲエに取り組んだ05年のアルバム。スライ&ロビーを始め、本場ジャマイカのアーティストが参加している。レゲエといってもストイックな彼女のことだから、お気楽リゾートレゲエなんかでなく、しっかりと聴き応えのある音になっている。アルバム最後を締めるのは、かつて彼女がボブ・ディランのトリビュート・コンサートで歌ったボブ・マーリーの「War」。
ずっと気になっていたのにこれを今日まで買わなかったのは、ダブ・バージョンが2枚目に入った限定盤がコンディションのいい中古で出るのを待っていたから。そのダブ・バージョンは、1枚目のオリジナル・バージョンとそんなに変わらないようなおとなしいものだったけどね。
ジャケの女の子は、シニード自身の子供時代だろう。デビュー当時はスキンヘッド、今も短髪で、あえて女性っぽい見かけを否定しているような彼女だけど、子供の頃から瞳の印象的な、目鼻立ちの整った顔だったのがよくわかるね。
<2007年5月19日追記>現在東京出張中。今日は土曜日だったので、CD掘りに出かけた。某所でこれを発見。僕はこのグループのベスト盤とわりと新しめのアルバムを何枚か持っているんだけど、初期のこれを500円で見つけたので買った。

セイント・エティエンヌ「So Tough」
ちょっとドリーミーな感じの女性ボーカルが中心の、軽めのダンス音楽といった感じ?このアルバムからは数曲がベスト盤に収録されているんだけど、こうして一枚のアルバムとして続けて聴くと、SEの音なんかが凝っていて面白い。子供が日本語で「朝ですよー。起きてください」とか言う声も出てくる。6曲目「You're In A Bad Way」はやっぱり好きだなあ。