2006年08月08日

グレン・ティルブルック来日! 僕も来日!

昨日からこの興奮をどう書こうかずっと悩んでるんだけど…

誰か僕に好きなアーティストを挙げてみろって訊いたら、1984年以降の僕なら必ず5番目以内に名前を挙げるグループがいる。いや、いた。それがスクイーズ(Squeeze)。

僕が説明し出すとまた止まらなくなるんで、詳細知りたい人は適当にどこかのサイトで調べてください。いや別に投げやりなんじゃなくって、本当に好きな人のことはそんな簡潔にまとめて説明できないから。僕がCDやLPを持ってる何百っていうアーティストの中で上から5番目っていうだけでわかってもらえるかなあ。やっぱり投げやり?

今はもう解散してしまったそのグループの中心人物(リードヴォーカル、リードギター、作曲担当)、グレン・ティルブルック(Glenn Tilbrook)が昨年に続いて今年もソロで日本公演を行う予定っていうのは知ってた。でもいつものことで、いくら僕の行きたいコンサートが日本であっても、そのためだけに日本まで飛ぶわけにはいかないから、今回も涙を飲んで見送ってた。

昨日会議のためにシンガポールに行って、次の東京での会議予定のことを小耳にはさんだ。まだ100%確定ではないけど、10月12日から週末をはさんで10日間程度、とのこと。ということは11日の夕方に東京に着いて…

「えっ?」一瞬、わが耳を疑ったよ。だって、グレン・ティルブルックのコンサートって、10月11日から15日まで。こんな偶然って…

今必死で自分を抑えてるのは、なんとか5日間全部のチケットを買ってしまわないこと。だって話によるとこの人ソロだとセットリストも作らず、毎晩全然違ったセットを演るって話だよ。僕の行かない日にあの曲とかあの曲とか演ったらどうするの。とはいえ、一晩5500円のチケットでしょ。うーん、どうしよう…


One For The Road

しばらく前に買って観てなかったDVD、「Glenn Tilbrook: One For The Road」をこれをきっかけに観た。内容をかいつまんで言うと、スクイーズ時代はマディソン・スクエア・ガーデンをソールドアウトにし、豪華リムジンで五つ星ホテルを渡り歩いていた彼が、今はソロで、キャンピングカーで全米横断ツアーをするっていう話。

まあそれだけじゃ単に落ちぶれたかつてのスターの後日談みたいだけど、負け惜しみじゃなくてこれが本当に彼が心から楽しんでやってるっていうのが見えてくる。数十人単位の客を前にアコースティックギターで唄い、そのまま唄いながら客と一緒に路上に出て行って、挙句の果ては見知らぬ車にドア開けさせてそこに唄いながら乱入したり、客の一人の家に押しかけてそこで小コンサートを続けたり(爆)

そこで唄われるのがあのスクイーズの珠玉の名曲の数々のアコースティック・ヴァージョンなもんだから、もうたまらない。またこの人って、ギタリストとしてはあまり注目されないけど、ギターもすごく巧い。このDVDで初めて見たけど、ジミ・ヘンドリクスの「Voodoo Child」なんてのをアコギでコピーしてたりする(びっくり!)。


いつも僕のブログを読んでもらって、いくら僕が薦めても実際に音が聴けないんでよくわからないよ、って思っておられる方、もしお時間があれば一緒に行ってみませんか?まだ観てないけど、内容は僕が100%保障するから。

(ここの文言は自然消滅しました)。

コンサートの詳細はこちら。ちょっと冷静になるとやっぱり全日程は無理なんで、多分僕はまだ比較的空いてそうな11日か12日に一回、それから最終日にもう一回行こうと考えてるところ。あ、別に誰のことも無理強いしてるわけじゃないから、興味のない人はいつも通り普通のコメントしてね。一人でライヴ行くのには慣れてるから。

以上。でもこれだけじゃ普通のコメントしにくいか。じゃあね、数あるスクイーズのベストアルバムの中で僕が一番選曲がいいと思ってるこのアルバムのジャケット、どう? いつものように「そそる」ジャケじゃないけど、ベストアルバムなのに意味なくアイロンの裏、ってのが気に入ってるんだけど。これじゃ駄目?(って誰に訊いてる)

裏
posted by . at 20:34| Comment(15) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ユッスー・ンドゥール日本公演!! (に行きたかった)

夢のコラボ第二弾!

ひそそかさんがユッスー・ンドゥールのコンサートに行ってきたので、そのことを書く。とはいっても、他人が行ったコンサートのことを書けるほどの超能力はまだ身につけていないので、ユッスーのことについて何か書こう。今はシンガポールからの帰りの機内。ちょっと大きな会議が終わって一安心。胃の痛いのも忘れてさっきからワイン三昧。あ、そういえば前に四つ目小僧の記事書いたのもシンガポールからの機内だったよな。ということはこの記事は、

夢のコラボ第三弾!

でした。また酔っ払って指が滑ってうかつなこと書かないようにしないと…

ひそそかさん曰く
>ひそそかとアフリカン・ミュージックとの出会いは歴史が浅く、
まだ16年かそこらです。

あのう、これって突っ込むところですか? 16年って、今から数えても、きみどりちゃんはもう高校生、梅子ちゃんならもう大学院も無事卒業して博士と呼ばれていてもおかしくない頃ですよ(事情のよくわからない方、楽屋落ちネタ失礼致しました)。

とはいえ、まさに16年前、1990年前後というのは日本でもワールド・ミュージックの大ブームが巻き起こった頃だったので、その時期にアフリカン・ミュージックを聴き始めた人は沢山いるんだと思う。僕が当時も今も愛読しているミュージック・マガジン誌でものすごい盛り上げ方をしていたのを憶えている。

でも僕はその時には乗らなかった。今思い出しても全然理由がわからないんだけど、雑誌で絶賛されていた「The Lion」も「Set」も「Eyes Open」も買わなかった(「The Lion」は後追いで買ったけど)。きっと、あまり他人に絶賛されてるものは逆に疑ってかかるという僕のひねくれた性質のせいだろうけど。

でも、その頃ユッスーのライヴは観た。確か1988年に「ヒューマン・ライツ・ナウ!」というアムネスティー関連のコンサートが東京ドームで開催されて、僕は共演のブルース・スプリングスティーンやピーター・ゲイブリエル目当てに出かけたんだった。

ほんの数曲だったけど、ユッスーのライヴは凄かった、っていうのは覚えてる。でもだいたいあんな馬鹿でかい会場でのショーケースみたいなライヴじゃ、どのアーティスト目当てのファンも不完全燃焼で、僕はその数年前に大阪城ホールで体験したスプリングスティーンのもの凄いライヴとの落差にちょっとがっかりしたものだった。確か「Born In The U.S.A.」のアコースティック・ヴァージョンを初めて聴いたのがあのライヴだったと思うけど、はっきりしたことは家に帰って資料あたってみないとちょっとうろ覚え。

ああ、スプリングスティーンの話を書くんじゃないよ。そう、ユッスー。そのコンサートでちょっと興味がわいて、ほぼ同時期に出た、ピーター・ゲイブリエルと共作した「Shaking The Tree」を聴いて、これはひねくれてる場合ではないなと。ちゃんと聴いてみようと思った。


The Guide (Wommat).jpg

で、少し遅れて初めて買った彼のアルバムが1994年の「The Guide (Wommat)」。一般的に彼の代表作とされる「Set」などをちゃんと通して聴いていない僕が言うのもなんだけど、このアルバムは今に至るまでの彼の最高傑作の一枚ではないかと思う。あ、ちなみにこれ以前のアルバムは殆ど持っていないけど、一応ベストアルバムで主要曲はチェックしてはいますよ。

躍動感があり、バラエティーに富んだリズム。トーキング・ドラムやコラの多彩な音。ドラマティックな曲の数々。それに何より、4オクターヴとも5オクターヴとも言われるユッスー自身の声。これはけっこう頻繁に引っ張り出してきて聴くアルバムだけど、一つのアルバムの中に何度もクライマックスが訪れ、その度に背中がぞくっとする。

一般的にはネネ・チェリーとデュエットした「7 Seconds」のヒットで知られるアルバムだけれども、僕としてはあの曲が入っていなくてもよかったんじゃないかとさえ思う。中古屋でこのアルバムを見かける度に、あのヒット曲のせいでこんなに素晴らしいアルバムが一発屋扱いされてしまっているのかな、と悲しい気持ちになってしまうから。


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次に出た「Joko」は僕には今いちピンとこなかった。日本盤ボーナス・トラックの「Ob-la-di, Ob-la-da」はご愛嬌としても、もうちょっと撮りようがあったんじゃないの、って感じのジャケットとかも含めて。もしかしたら前作があまりにも良すぎたせいで僕の期待度が大きすぎたのかもしれないな。偏見かもね。帰ったら聴き直してみよう。


Nothing's In Vain (Coono du reer).jpg

一転、2002年の「Nothing’s In Vain (Coono du reer)」は傑作。ジャケットの廃墟みたいなところでサッカーをする子供達の写真も美しいけど、内容も以前の激しい躍動感をより静かに昇華させたような充実した出来。ひそそかさんが先日のライヴで感動したという「Africa, Dream Again」はこのアルバムの最終曲。ほら、ひそそかさん、これ欲しくなったでしょ?

あ、ところでさっきから「次の」アルバムなんて書き方してるけど、彼の場合はセネガル国内で流通しているアルバムとインターナショナル用のアルバムがあるから、この場合はインターナショナル盤だけを数えてるからね(ひそそかさんの写真でいうと「Djamil」ってのがセネガル盤だと思うんだけど)。さすがに僕もセネガル盤までは押さえてないんで、より詳しいことが知りたい方は、ひそそかさんの元上司経営のバーまでお願いします。


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現在のところの最新作は2004年に出た「Egypt」。これは異色作。タイトルからわかるように、アラブ歌謡(っぽい)曲が沢山入ってる。僕はサウジアラビアに住んでたせいでアラブ歌謡は日常的に耳にしたし、あちらの楽器の独特な音も聴いてある程度わかるんだけど、これはまさにあの雰囲気。歌っている言葉も、彼の普段のウォロフ語に加えてアラビア語も入っているみたい(単語単位でしか聴き取れないけど、もしかしたら共通の単語があるのかも)。

こんなに充実したアルバムを定期的に安定して出し続けている彼なのに、多分世間的には10年以上前に一部で一世風靡した過去の人、的な扱いなんじゃないかと思う。日本の状況はよくわからないけれど、少なくともあれだけ持ち上げてたミュージック・マガジンを読んでる限りでは、当時の熱さは感じられない。

「ワールド・ミュージック」カテゴリーってのがネックなんだと思う。例えば「The Guide」なんて、僕に言わせればボブ・マーリーの全盛期のどのアルバムと比べてみてもひけをとらないと思うのに。でも何故彼のアルバムがボブ・マーリーの何十分の一、いや何百分の一しか売れないか。きっと一番の理由は彼が英語で歌っていないからだろう。

所謂ワールド・ミュージックの中で何故レゲエだけがこれだけ世界的に聴かれているか。「ブエナ・ビスタ」以降なぜキューバン・ミュージックがあれだけの市民権を得たか。それは全部アメリカ人が決めたこと。残念ながら、ポピュラー音楽に関しては、アメリカで受けるかどうかが世界的な成功の鍵だから。そして、アメリカで受けるには、アメリカ人が理解できる言葉(英語ないしスペイン語)で歌わないと話にならない。

その点、日本人ってのは実に素晴らしい聴衆だと思う。元々日本人で洋楽(ワールド・ミュージックも含めた、邦楽以外のあらゆる音楽)を聴く人って、殆どの人が全部歌詞を理解しながら聴いてるわけじゃないから、英語であろうとウォロフ語であろうとそう大差はない(いやさすがに英語の方がわかりますけどね)。何を歌ってるのか本当に知りたければ歌詞カードを一所懸命読むし、ユッスーの演ってるような音楽なら、大抵の場合は歌詞の内容など二の次で、体で感じて楽しむだけ。英語で歌えば聴いてやるよ、なんて態度のアメリカ人とは違うからね。

だからこそ、ユッスーみたいな稀代のアーティストを本当に評価し、自由に創作活動を続けさせるのは日本人の義務じゃないかとまで思う。本当にいい芸術には、日本人はちゃんとお金を払うからね。そういった意味で、僕は全然知らなかったんだけど、今回別にニューアルバムのプロモーションでもない(はず)なのに日本公演があったって聞いたときはすごく嬉しかった。惜しむらくは、ユッスーとプロモーターが僕が今日本にいないことを知らずに日程を決めてしまったことぐらいか。

そろそろ次のインターナショナル盤が出るんだろうか。せっかくノンサッチなんていう、多分今世界で一番良心的なレコード会社に属してるんだから、ちゃんとプロモーションしてほしい。ひそそかさんのコメントに、彼のダンスは15年前よりも衰えてたってのがあったけど、それは仕方のないことだと思うし、それが故にもうこれ以上彼をこんな中途半端な位置付けに置いておくような時間はないと思う。いやだよ、もう、フェラ・クティみたいに死んでから「あの人はすごかった」なんて持ち上げられるのは。今こんなに素晴らしい活動してるんだから、耳にふし穴の空いてるアメリカ人は放っておいて、日本人が盛り上げようよ。

一枚おきに分かれていたさっきの僕の好き・嫌い評価でいくと、次にでるインターナショナル盤はまた傑作のはずだから、ワーナーさんちゃんと日本盤出してくださいね。僕普段は日本盤の新譜は高くて買わないんだけど、ここまで煽ったからにはちゃんと買うから。それで、これ読んでる人は一枚ずつ買いましょう。内容は僕とひそそかさんと元上司のバーのマスターが保証するよ。

ひそそかさん、そのアルバムのプロモーションツアーがあったら、今度は一緒にコンサート行こうね。トーキングドラム持ってきてね。
posted by . at 08:54| Comment(2) | TrackBack(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする