2006年07月30日

Clap Your Hands Say Yeah アルバム評

しばらく前の記事に載せたトゥイーカーの“虫坊や”とか、ホセゴンの“森林浴ルームランナー”とか、どうも僕がジャケ買いしてしまうタイプのジャケットに惹かれる読者の方が数名おられるようで(笑)、その手のジャケット写真を満載した「そそるジャケット特集」をやろうと思っていたところ、ちょっとそんな特集に混ぜてしまうにはもったいないアルバムのことを思い出したので、先に記事にしてしまおう。

CYHSY クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー 「Clap Your Hands Say Yeah」

アメリカでこのアルバムが出たのはもう去年の6月。日本盤が出てからでも早や半年経つので、僕の中では今さら感があるんだけど、なにしろ僕の今のところの今年のアルバム・オブ・ザ・イヤー第一位候補なもんで、採り上げておこう。

最初アメリカで出したアルバムは、レコード会社を一切通さない完全インディペンデント。メンバーが自分達で作ったCDをコンサート会場やインディーズを扱うレコード屋に配送して売ってたのが話題になったらしい。

もちろんアマチュアバンドがその手の活動をするだけで話題になるわけはなく、この特異な音が絶賛されたんだけどね。なんと形容すればいいんだろう。日本盤CDのライナーノーツを始め、あちこちの雑誌でいろいろなバンドの名前とありとあらゆる形容詞を使って表現されてるんだけどね、デイヴィッド・バーンの声とか。僕なら、疾走感のある たま(僕と同世代で「イカ天」見てた人なら覚えてるはず)とでも言うかな。

こんな音は聴いたことなかった。1曲目は特に変。大体その1曲目のタイトルが「Clap Your Hands!」。本来なら自分達のマニフェストにしてもおかしくない、ファーストアルバムの1曲目、しかもバンド名を冠した曲がこんなにもぐにゃぐにゃだなんて。

でも次の曲からちょっと雰囲気が違ってくる。さっきも書いたけど、「疾走感」。1曲目で乗せられたぐにゃぐにゃな形の車で、そのまま猛スピードですっとばされてる感じ。途中でトイピアノを使ったかわいいインスト曲なんて出てきたりして、ほんとに面白い。

僕はどこかでCD評を読んだだけで音は聴いてなかったんだけど、このジャケットを見ただけで買うことにした。で、大正解だった。ジャケット通りの音。同じくこのジャケットにぴんときた人、要注意。決して誰にでも勧められるアルバムじゃないけど、これははまってしまった人は抜けられないはず。

ちなみに裏ジャケのイラストはこれ。スキャンしようと思ってたけど、同じイラスト見つけたからいいや。内ジャケットにはこいつらがうようよしてます。ね、こういうの見ると音楽はダウンロードするんじゃなくってちゃんとCD買おうと思うでしょ?(^^)

裏ジャケ

ちなみにジャケ画の作者はダーシャ・シシュキン(Dasha Shishkin)。このイラストが気に入った人は、この人のサイト見てみればいいかも。僕はこのクラップ・ユア・ハンズのシングル盤も含めた一連のCDジャケットほど気に入ったものは見つけられなかったけどね。

最初にUK盤(アメリカ盤は上記の理由で入手困難だったから)を手に入れたんだけど、今年1月に出た日本盤は去年10月にワシントンDCで録音されたライヴ4曲が入った2枚組。V2レコードはほんとにいい仕事するよね。って感心してる場合じゃないよ。トホホ…買い直し。最初のUK盤は中古屋に売って、と。人気盤なんでそこそこ高く売れたけど。

そしたらなんと、今月になってNZ盤が今年のミネアポリスでのライヴ5曲が入った特別仕様で出た。日本盤と曲目違い。お前らええ加減にせえよ!何枚同じ盤買わせたら気が済むんや!そんなに各コンサート録音してるんなら、ちゃんとしたライヴ盤出せよ。

ああ、家にこの坊や達のジャケットが増えていく。このCDをジャケ買いした人へのたたりかな… 最初のUK盤、売るんじゃなかった。もうこうなったら、次東京行った時にこないだ渋谷のユニオンに壁面ディスプレイしてあったLPも買って帰るか。
posted by . at 18:03| Comment(17) | TrackBack(0) | アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする