2006年07月17日

追悼 シド・バレット

なんかブログ始めて二週間でまだ10回も記事書いてないのに、やたら追悼記事ばかりになるな。

先週しばらく外の情報から隔離された生活をしていた間に、シド・バレットの訃報が出回っていたようです。帰って来て開いたall musicのトップページに「The Madcap Gets The Last Laugh」という記事を見つけてびっくりした。

日本語・英語を問わず、もう既にものすごい数の追悼文がネット上に出ているので、今さら僕が駄文を重ねる必要もないんだけれど、でもやっぱりこの人のことは自分で書いておきたい。

PinkFloyd_ANicePair

いろんなブログでいろんな人がこの人にまつわるアルバムの画像をアップしてるけど、僕の場合はこれ。確か最初に買ったピンク・フロイドのLP。

僕がピンク・フロイドを聴き始めたのなんて、もう末期もいいとこ「The Wall」からなんで、当然このファースト&セカンドの音は買う前に期待してたものと全然違ったんだけど、でもこのファーストは、同じ名前の別グループ(間違った言い方だけどある意味正しい)が作った傑作アルバムとして、それからずっと聴き続けてる愛着のあるアルバム。うちにはいろんなバージョンが3種類もあるよ。2006年に入ってもまだ同じアルバム買い続けてるし(発売30周年記念モノラル・バージョン!やっと中古で見つけた)。

90年代の頭ぐらいかな、当時購読してたロッキング・オンって雑誌に禿げて太ったシドの写真が載せられてて(それは確か今で言うパパラッチが撮ったUKのタブロイドからの転載。いまやネット上にそんな写真ばっかり溢れてるけど)、ああこの人はもうこういう形でしか話題に上ることはないのか、って妙に淋しくなったのを憶えています。

そのときから常に頭の片隅にあったのは、この人が死んでしまったとしても、もうちゃんとしたニュースにはなるまい、もしかしたら報道さえされないんじゃないか、という悲しい気持ち。

今あちこちのブログに書いてあるように、彼が音楽の世界に貢献したのなんて1960年代末期からのほんの数年間だけだし、当然僕も含めて同時代から熱心に聴き続けているファンなんて殆どいるはずもないから、そんなにショック受ける方がおかしいし。

もう30年も死んだも同然の生活をしていた彼が実際にこの世からいなくなったとしても、きっと誰ももうそんな大騒ぎはしないよね…

それが、さっきのall musicの心のこもった長文追悼記事を始め、いろんな人たちのしんみりとした文章を読んでいくうちに、なんだかやけに感傷的になってしまって、涙なんて出てきたりしてしまった。あれ?僕だってそんなに思い入れがあったわけでもないのに… でも、嬉しかった。こうして世界中のファンが彼の最期に忘れずにきちんとお別れの文章を残しているのを見て。


さようなら。お疲れ様でした。うちには聴ききれない程のレコードがあるけど、その中でも貴方の作ったやつは40年近く経ってもまだ抜群にピカピカした音を出してますよ。

Syd Barrett 1946-2006
posted by . at 17:42| Comment(9) | TrackBack(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする